説明

スルホネート官能性のポリビニルアセタール

本発明の対象は、スルホネート官能性のポリビニルアセタールであって、スルホネート官能性のビニルエーテル及びアリルエーテルに由来するコモノマー単位0.1〜50質量%を有するスルホネート官能性のポリビニルアセタール並びにそれらの塗料及び印刷インキにおける使用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スルホネート官能性のポリビニルアセタール、その製造方法並びにその使用に関する。
【0002】
ポリビニルアセタールを、相応のポリビニルアルコールから、相応のアルデヒドとのポリマー類似反応によって製造することは1924年から既に知られており、その際、後になって、多くのアルデヒドが、相応のポリビニルアセタールの製造のために使用されている。ポリビニルアセタールは、3工程法(ポリビニルアセテート−>ポリビニルアルコール−>ポリビニルアセタール)で製造され、その際、ビニルアセタール基の他に更にビニルアルコール単位とビニルアセテート単位を有する生成物が得られる。とりわけポリビニルホルマール、ポリビニルアセトアセタール及びポリビニルブチラールが産業上重要となっている。
【0003】
とりわけそれらの良好な顔料結合力に基づき、ポリビニルブチラールは、塗料におけるバインダーとしても、特に印刷インキ中でも使用される。前記の用途においては、ポリビニルブチラールの有機溶液ができる限り低い溶液粘度を有することが望ましく、それにより高い固体含量を有するインキができる限り高いバインダー割合において製造できるべきであるという要求が課される。
【0004】
ポリビニルブチラールの溶液粘度は、先行技術においては分子量を介して、ポリビニルブチラールの製造のために、低い分子量もしくは重合度を有するポリビニルアセテートを出発物質として使用することで調節される。印刷インキ用の顔料調製物中での担体材料として低分子ポリビニルブチラールを使用することは、例えばDE−B2643076号(US−A4130539号)に記載されている。その場合の欠点は、低分子ポリビニルブチラールを、低分子ポリビニルアルコールのアセタール化によって製造する際に、低分子の完全鹸化されたポリビニルアルコールの溶液がとりわけゲル化傾向にあり、従って少なくとも50℃の温度で取り扱わねばならないため大きな問題が生ずることである。EP923610号B1は、低い溶液粘度を得るために、ポリビニルアセタールを、ビニルアセテートと1−アルキルビニルアセテートとのコポリマーから出発して製造することを提案している。
【0005】
本発明の課題は、塗料、特に印刷インキにおけるバインダーとして改善されたレオロジー特性を示す、すなわち低い溶液粘度及びできる限りニュートン流動挙動を示すポリビニルアセタールを提供することであった。
【0006】
本発明の対象は、スルホネート官能性のポリビニルアセタールであって、スルホネート官能性のビニル−及びアリルエーテルに由来するコモノマー単位0.1〜50質量%を有するポリビニルアセタールである。
【0007】
好適なスルホネート官能性のビニル−及びアリルエーテルは、場合により置換されていてよい非分枝鎖状又は分枝鎖状のC1〜C6−アルキル基を有するビニル−及びアリルオキシ−アルキルスルホネートである。C2〜C4−アルキルスルホネートのアリルオキシアルキルスルホネート、例えばアリルオキシメチルスルホネート、アリルオキシエチルスルホネート、アリルオキシプロピルスルホネート、アリルオキシイソプロピルスルホネート、アリルオキシ−n−ブチルスルホネートが好ましく、それらは場合により置換されていてよい。好適な置換基は、極性基、例えばヒドロキシ基、アミノ基又はカルボキシル基、有利にはヒドロキシ基である。1−アリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルスルホネートが最も好ましい。
【0008】
有利には、スルホネート官能性のポリビニルアセタールは、それぞれポリビニルアセタールの全質量に対して、0.5〜20質量%、特に有利には3〜15質量%のスルホネート官能性のビニル−及びアリルエーテル単位を有する。
【0009】
有利なスルホネート官能性のポリビニルアセタールは、
a)20〜70質量%のビニルアセタール単位、
b)10〜30質量%のビニルアルコール単位、
c)0.5〜20質量%のビニル−及び/又はアリルオキシアルキルスルホネート単位、
d)1〜10質量%のビニルエステル単位
(それぞれスルホネート官能性のポリビニルアセタールの全質量に対するものであり、かつ質量%の表示をそれぞれ加算して100質量%とする)
を有する。
【0010】
ビニルアセタール単位a)は、1〜15個の炭素原子を有する脂肪族及び芳香族のアルデヒドを含む群からの1種又は複数種のアルデヒドによってアセタール化されているビニルアルコール単位に由来するものである。1〜15個の炭素原子を有する脂肪族のアルデヒドの群からの有利なアルデヒドは、ホルムアルデヒド(ビニルホルマール単位)、アセトアルデヒド(ビニルアセトアセタール単位)、プロピオンアルデヒド(ビニルプロパナール単位)であり、かつ最も有利にはブチルアルデヒド(ビニルブチラール単位)であり、又はブチルアルデヒド及びアセトアルデヒドからの混合物である。芳香族のアルデヒドとしては、例えばベンズアルデヒド又はその誘導体を使用することができる。
【0011】
好適なビニルエステルd)は、1〜15個の炭素原子を有する非分枝鎖状又は分枝鎖状のカルボン酸のビニルエステルである。有利なビニルエステルは、ビニルアセテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニル−2−エチルヘキサノエート、ビニルラウレート、ビニルピバレート及び、5〜13個の炭素原子を有するα−分枝したモノカルボン酸のビニルエステル、例えばVeoVa9(登録商標)又はVeoVa10(登録商標)(Resolutions社の商品名)である。ビニルアセテートが好ましい。
【0012】
本発明の更なる対象は、スルホネート官能性のポリビニルアセタールの製造方法であって、1〜15個の炭素原子を有する非分枝鎖状又は分枝鎖状のアルキルカルボン酸のビニルエステルを含む群からの1種又は複数種のモノマーの鹸化されたビニルエステル共重合体であって、≧50モル%のビニルアルコール単位を有する共重合体を、1〜15個の炭素原子を有する脂肪族及び芳香族のアルデヒドを含む群からの1種又は複数種のアルデヒドによってアセタール化する製造方法である。
【0013】
ビニルエステル共重合体は、公知のようにして、有利には塊状重合、懸濁重合又は有機溶剤、特に有利にはアルコール溶液中での重合によって製造することができる。スルホネート官能性のビニル−もしくはアリルエーテルコモノマーは、有利には少なくとも部分的にビニルエステルモノマーと一緒に供され、そして該反応は、開始剤の計量供給によって開始する。好適な溶剤及び調節剤は、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールである。該重合は、還流下に温度50℃〜100℃で実施され、そして通常の開始剤の添加によってラジカル的に開始される。通常の開始剤のための例は、ペルカーボネート、例えばシクロヘキシルペルオキシジカーボネート又はペルエステル、例えばt−ブチルペルネオデカノエート又はt−ブチルペルピバレートである。分子量の調整は、公知のようにして、調節剤の添加によって、溶剤含量を通じて、開始剤濃度の変更によって、そして温度の変更によって実施することができる。重合の完了後に、溶剤並びに場合により過剰のモノマー及び調節剤は留去される。
【0014】
ビニルエステル共重合体の鹸化は、自体公知のように、例えばベルト法(Bandverfahren)又はニーダー法(Kneterverfahren)により、アルカリ中又は酸中で酸又は塩基を添加しつつ行われる。ビニルエステル固体樹脂を、アルコール、例えばメタノール中に供給して、15〜70質量%の固体含量に調節することが好ましい。加水分解を、例えばNaOH、KOH又はNaOCH3の添加によって塩基性で実施することが好ましい。塩基は、一般にエステル単位1モルあたり1〜5モル%の量で使用される。加水分解は、30℃〜70℃の温度で実施される。加水分解の完了後に、溶剤を留去すると、ビニルアルコールコポリマーは粉末として得られる。それにより得られる鹸化されたビニルエステル共重合体は、≧50モル%の加水分解度を有する。70〜90モル%の加水分解度が好ましい。
【0015】
アセタール化は、1〜15個の炭素原子を有する脂肪族及び芳香族のアルデヒドを含む群からの1種又は複数種のアルデヒドによって実施される。1〜15個の炭素原子を有する脂肪族のアルデヒドの群からの有利なアルデヒドは、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒドであり、かつ最も有利にはブチルアルデヒドであり、又はブチルアルデヒド及びアセトアルデヒドからの混合物である。芳香族のアルデヒドとしては、例えばベンズアルデヒド又はその誘導体を使用することができる。
【0016】
アセタール化のために、鹸化されたビニルエステルコポリマーは、有利には水性媒体中に供給される。通常は、該水溶液の固体含量は、5〜30質量%に調整される。アセタール化は、酸性触媒、例えば塩酸、硫酸又はリン酸の存在下に行われる。有利には、20%の塩酸を添加することによって、溶液のpH値は、<1に調整される。触媒の添加後に、該溶液を、有利には−10℃〜+30℃に冷却し、そしてアセタール化反応を、アルデヒドの添加によって開始させる。その場合に、添加量は、所望のアセタール化度に応じて左右される。アセタール化は、ほぼ完全な転化率で進行するので、添加量は簡単な化学量論的計算によって決定することができる。アセタール化は、アルデヒドの添加が完了した後に、バッチを20℃〜60℃に加熱し、かつ数時間、有利には1〜6時間撹拌することによって完全なものとし、そして粉末状の反応生成物を濾過によって単離する。
【0017】
スルホネート官能化されたポリビニルアセタールの溶液の低い固有粘度に基づいて、これらは、特に印刷インキ組成物中で使用するのに適している。好適な印刷インキ配合物は、当業者に公知であり、かつ一般に、5〜20質量%の顔料成分、例えばジアゾ顔料又はフタロシアニン顔料、5〜15質量%のポリビニルアセタールバインダー及び溶剤、例えばアルコール、例えばエタノール又はエステル、例えばエチルアセテートを含有する。場合により、更に他の添加剤、例えば定着剤、遅延剤、可塑剤及び別の添加剤、例えば充填剤又はロウが含まれていてよい。
【0018】
スルホネート官能性のポリビニルアセタールの更なる使用分野は、腐食防止剤におけるバインダーとしての使用である。更に、スルホネート官能性のポリビニルアセタールは、セラミック工業におけるバインダーとしても、特にセラミック未焼結成形体用のバインダーとしても適している。また、射出成形におけるセラミック粉末及び金属粉末用のバインダー(粉末射出成形)として、そしてノズルの内部被覆用のバインダーとして、場合によりエポキシ樹脂のような架橋剤と組み合わせて使用することを挙げることができる。
【0019】
以下の実施例は、本発明の更なる説明に役立つが、本発明を何ら制限するものではない。
【0020】
ビニルエステル共重合体の製造:
比較例1:
360gのビニルアセテート及び354gのメタノールからなる混合物に、57℃で撹拌(100rpm)しながら、ジブチルペルオキシカーボネートの20%メタノール溶液5mlを添加して、反応を開始させた。次いで、225分の時間にわたって、全部で35mlの前記開始剤溶液を計量供給した。開始剤配量の開始45分後に、437gのビニルアセテートを2時間で配量した。開始剤の配量が完了した後に、更に2時間にわたり還流下で撹拌した。冷却した後に、68%のポリマー溶液が得られた。
【0021】
実施例2:
334gのビニルアセテート、27gの1−アリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルスルホネート及び354gのメタノールからなる混合物に、57℃で撹拌(100rpm)しながら、ジブチルペルオキシカーボネートの20%メタノール溶液5mlを添加して、反応を開始させた。次いで、225分の時間にわたって、全部で35mlの前記開始剤溶液を計量供給した。開始剤配量の開始45分後に、更に405gのビニルアセテート及び更に32gのアリルエーテルを2時間で配量した。開始剤の配量が完了した後に、更に2時間にわたり還流下で撹拌した。
【0022】
比較例3:
実施例2と同様に実施したが、相違点として、スルホネート官能性のアリルエーテルの代わりに、それぞれ同量で、約23個のエチレンオキシド単位を有するアリル−ポリグリコールエーテル(ポリグリコールA1100)を使用した。
【0023】
比較例4:
実施例2と同様に実施したが、相違点として、スルホネート官能性のアリルエーテルの代わりに、それぞれ同量で、ウンデセン酸を使用した。
【0024】
比較例5:
実施例2と同様に実施したが、相違点として、スルホネート官能性のアリルエーテルの代わりに、それぞれ同量で、クロトン酸を使用した。
【0025】
(比較例)実施例1〜5に従って得られる樹脂溶液を、それぞれ以下の配合で鹸化させて、ポリビニルアルコールとした:
30質量%の固体含量に調整された樹脂溶液713gを、233gのメタノールで成層させた。次いで、15%のメタノール性のNaOH溶液48mlを添加した後に、30℃で撹拌(200rpm)を開始した。210分後に、その鹸化を、酢酸(pH7に調整)で中断させた。生成するビニルアルコールコポリマーを濾別し、メタノールで洗浄し、そして乾燥させた。
【0026】
(比較例)実施例1〜5に従って得られた樹脂溶液を、それらの鹸化後に、それぞれ以下の配合でブチルアルデヒドによってアセタール化させた:
338mlの完全脱塩水からなる初充填物中に、ビニルアルコールコポリマーの20%溶液150ml及びHCl(20%)125mlを、撹拌回転数450rpmで撹拌し、そして0℃に冷却した。次いで、45分間にわたり、23.8mlのブチルアルデヒドを計量供給した。45分の配量時間後に、該懸濁液を更に40分間0℃で保持してから、該懸濁液を次いで105分間で25℃に加熱した。前記の温度で90分間反応させた。次いで、該懸濁液を濾過し、そして完全脱塩水で複数回洗出させ、そして乾燥させた。
【0027】
以下の生成物が得られた:
比較例6:
比較例1から官能化されていないポリビニルブチラール
実施例7:
実施例2からアリルスルホネート官能化されたポリビニルブチラール
比較例8:
実施例3からアリルポリグリコールエーテル官能化されたポリビニルブチラール
比較例9:
比較例4からウンデセン酸で官能化されたポリビニルブチラール
比較例10:
比較例5からクロトン酸で官能化されたポリビニルブチラール
レオロジーを、以下の印刷インキ配合で試験した:
印刷インキの製造:
(比較例)実施例6〜10によるポリビニルブチラールから、それぞれ、DIN53211に従いDINビーカ(穴4mm)で40秒の流出時間を有するワニスを製造した。次いで、それぞれ20.8質量部のワニスを、エタノールとメトキシプロパノール(4:1の質量部)からなる溶剤混合物21.7質量部及び顔料(Rubinrot、Irgalith 4BGL)7.5質量部と、分散機中で60分間にわたって混合した。
【0028】
レオロジー測定:
レオロジーを、1日後に、コーン・プレート型レオメーターを用いて、以下の設定で測定した:直径50mm、角度1゜。1分間の間に0.2/秒〜1000/秒の上昇曲線と下降曲線。粘度を、剪断速度D=10/s、D=100/s、D=1000/sで測定し、そして上昇曲線をDA=10/sで測定した。
【0029】
結果は、以下の表にまとめる:
【表1】

【0030】
これらの結果は、官能化されていないポリビニルブチラール(比較例6)及びスルホネート官能基とは別の官能基で官能化されているポリビニルブチラール(比較例8〜10)が、実施例7によるアリルスルホネート官能化されたポリビニルブチラールよりも明らかに高い粘度をもたらすことを示している。更に、アリルスルホネート官能化されたポリビニルブチラールを用いたときだけに、上昇曲線と下降曲線において同じ粘度が得られる(ニュートン流動挙動、チキソトロピーなし)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スルホネート官能性のポリビニルアセタールであって、スルホネート官能性のビニルエーテル及びアリルエーテルに由来するコモノマー単位0.1〜50質量%を有するスルホネート官能性のポリビニルアセタール。
【請求項2】
請求項1記載のスルホネート官能性のポリビニルアセタールであって、場合により置換されていてよい、非分枝鎖状又は分枝鎖状のC1〜C6−アルキル基を有するビニル−及び/又はアリルオキシ−アルキルスルホネートのコモノマー単位が含まれていることを特徴とするスルホネート官能性のポリビニルアセタール。
【請求項3】
請求項1又は2記載のスルホネート官能性のポリビニルアセタールであって、
a)20〜70質量%のビニルアセタール単位、
b)10〜30質量%のビニルアルコール単位、
c)0.5〜20質量%のビニル−及び/又はアリルオキシアルキルスルホネート単位、
d)1〜10質量%のビニルエステル単位
(それぞれスルホネート官能性のポリビニルアセテートの全質量に対するものであり、かつ質量%の表示をそれぞれ加算して100質量%とする)
を含有するスルホネート官能性のポリビニルアセタール。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか1項記載のスルホネート官能性のポリビニルアセタールの製造方法であって、1〜15個の炭素原子を有する非分枝鎖状又は分枝鎖状のアルキルカルボン酸のビニルエステルを含む群からの1種又は複数種のモノマーの鹸化されたビニルエステル共重合体であって、≧50モル%のビニルアルコール単位を有する重合体を、1〜15個の炭素原子を有する脂肪族及び芳香族のアルデヒドを含む群からの1種又は複数種のアルデヒドによってアセタール化する製造方法。
【請求項5】
請求項4記載の方法において、アセタール化を、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド及びブチルアルデヒドを含む群からの1種又は複数種のアルデヒドにより行うことを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1から3までのいずれか1項記載のスルホネート官能性のポリビニルアセタールを、印刷インキ組成物において用いる使用。
【請求項7】
請求項6記載の使用であって、印刷インキ組成物が、5〜20質量%の顔料割合、5〜15質量%のポリビニルアセタールバインダー及び溶剤、並びに場合により更なる添加剤を含有する使用。
【請求項8】
請求項1から3までのいずれか1項記載のスルホネート官能性のポリビニルアセタールを、腐食防止剤におけるバインダーとして用いる使用。
【請求項9】
請求項1から3までのいずれか1項記載のスルホネート官能性のポリビニルアセタールを、セラミック工業におけるバインダーとして、特にセラミック未焼結成形体のためのバインダーとして用いる使用。
【請求項10】
請求項1から3までのいずれか1項記載のスルホネート官能性のポリビニルアセタールを、射出成形においてセラミック粉末及び金属粉末のためのバインダーとして用いる使用。
【請求項11】
請求項1から3までのいずれか1項記載のスルホネート官能性のポリビニルアセタールを、ノズルの内部被覆のためのバインダーとして、場合によりエポキシ樹脂のような架橋剤と組み合わせて用いる使用。

【公表番号】特表2008−504416(P2008−504416A)
【公表日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−518515(P2007−518515)
【出願日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【国際出願番号】PCT/EP2005/006820
【国際公開番号】WO2006/002832
【国際公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願人】(300006412)ワッカー ポリマー システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト (29)
【氏名又は名称原語表記】Wacker Polymer Systems GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Johannes−Hess−Strasse 24, D−84489 Burghausen, Germany
【Fターム(参考)】