説明

セキュリティシステムネットワークインターフェース及びそれに連携するキュリティシステム

一つ又は複数の防犯デバイスをネットワークへ接続するインターフェース。このインターフェースは、ネットワークページをブラウザへロードするサーバーと、ロードされたネットワークページからデータを受け取って、ネットワークデバイスと防犯デバイスとの間でデータを交信させる少なくとも一つの制御モジュールとを含む。更に、防犯デバイス及び上述のようなネットワークインターフェースシステムを含むシステムと共に、ネットワークへ接続されたネットワークデバイスと防犯デバイスとの間でデータを交信させる方法並びに防犯デバイスにおける警報状態の通知を与える方法も与えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネットワークインターフェースに関し、特に防犯デバイスからのデータ通信を容易にするインターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
様々な施設では特定の動作又は製品を監視する防犯デバイスが用いられている。その防犯デバイスは、例えばビデオ監視機器、EAS又はRFIDシステム、金属探知機などを含んでいる。機器構成によっては、防犯デバイスは通信の観点では相互に隔絶されているので、機器間のデータ通信は不可能である。局所的な観点では様々な機器を用いるインターフェースが実現されているが、防犯デバイスが設置されている施設の外部からその防犯デバイスとの交信を可能とする外部接続は導入されていない。
【0003】
このような機器構成においては、防犯デバイスが隔絶されていること、及び局所的なインターフェース機器には報告機能が無いことに起因して、統計データの集計又はデータパターンの解析は不可能である。更に、設備故障を効率的に検出する能力が無いことはロジスティック問題をもたらす。故障が検出されたならば、設備は保守要員が到着するまで使用不能となり、これにはおそらく数日間を要するであろう。
【0004】
これらの問題点を解決するために、非標準的な接続及びプロトコルを用いて防犯デバイスを相互接続することが試みられている。このような試みは施設内の中央位置へデータを与えることか、及び/又は資源の非効率的利用を与えることに制限されている。例えば機器構成によっては、機器の相互接続を促進するサーバーを組み込んでいるが、このサーバーの連続的な使用を必要とする。サーバーの連続的使用は、高額な経費を必要とすることから能力が制限されることが知られている。
【0005】
従って防犯システムにおける容易且つ効率的なデータ通信を可能とする防犯システムネットワークが要請される。
【発明の概要】
【0006】
本発明の一つの態様によれば、少なくとも一つの防犯デバイスをネットワークに接続するためのインターフェースが与えられる。このインターフェースは、ネットワークに接続されたネットワークデバイスに関連するブラウザにおいてネットワークページをローディングするサーバーと、;ブラウザにロードされたネットワークページからデータを受け取って、ブラウザにロードされたネットワークページと少なくとも一つの防犯デバイスとの間でデータ通信を促進する少なくとも一つの制御モジュールとを含む。防犯デバイスとこのようなネットワークインターフェースとを含むシステムも与えられる。
【0007】
本発明の他の態様によれば、ネットワークへ接続されたネットワークデバイスと防犯デバイスとの間でデータを交信する方法が与えられる。この方法は、防犯デバイスをネットワークインターフェースを通じてネットワークへ接続し、そのネットワークインターフェースはサーバーと少なくとも一つの制御モジュールとを含む段階と、;サーバーからネットワークデバイスに関連するブラウザへネットワークページをローディングする段階と、;ネットワークページから少なくとも一つの制御モジュールへデータを受信させて、このデータをネットワークデバイスへ指向させる段階とを含む。
【0008】
本発明の更に他の態様によれば、防犯デバイスの警報状態の通知を与える方法が提供される。この方法は、防犯デバイスをEメールサーバーへ接続する段階と、;警報状態に応答してEメールサーバーへ通知を与え段階と、;この通知に応答してEメールサーバーからEメールを送信する段階とを含む。
【0009】
本発明の他の目的、特徴及び利点と共に、本発明のより良い理解のためには、添付図面を関連させながら以下の詳細な説明を参照されたい。各図中、同様な参照符号は同様な要素を示す。
【詳細な説明】
【0010】
本明細書では説明を簡便にするために、本発明はその様々な例示的な実施例に関連させて説明する。しかしながら当業者には、本発明の特徴及び利点は様々な配置構成において実施可能なことが明白であろう。従って本明細書に説明した実施例は例示目的で提示したものであって、限定の意図はないことに留意されたい。
【0011】
図1は本発明に係る防犯システム100のブロック図である。このシステムは一般に、ネットワークインターフェース104に接続された一つ又は複数の防犯デバイス102を含む。当業者には、様々なデバイスの間の交信(例えば防犯デバイス102とネットワークインターフェース104との間の交信)が専用ケーブル接続を介して、或いは無線接続を通じて与えられることが明らかであろう。無線接続は、例えばアンテナ間の電磁信号の交信、赤外線リンクその他の様々な方式で確立できる。
【0012】
防犯デバイス102には様々な公知デバイスから任意のものを含めることができ、その公知デバイスはビデオ機器、EAS又はRFID機器、対象認識機器、金属探知機その他を含むが、これらに限定されるものではない。これらのデバイスは定置型でもよく、或いはパーソナルディジタルアシスタント(PDA)のような携帯型デバイスとしてもよい。当業者には公知であるように、防犯デバイスを防犯領域へ設置して、この防犯領域への人間又は物品の出入りを監視するか若しくはその出入りを与えるようにしてもよく、及び/又は、人間又は物品に関するデータを集めるようにしてもよい。
【0013】
ネットワークインターフェース104は、防犯デバイス02が交信ネットワーク106を通じて一つ又は複数のネットワークデバイス108と交信するように接続する。ネットワーク106は当技術分野では公知の様々な配置形態を採り得る。ネットワークは例えば広域通信網(WAN)又はローカルアリアネットワーク(LAN)とすることができる。当業者には明らかなように、LANは主にオフィスビル、学校、家庭などにおける互いに近接したコンピュータのグループを相互接続するが、WANは代表的には広大な地理的領域に亘っており、例えば州、行政区分或いは国に及ぶ。WANはしばしば複数の小ネットワーク(例えば複数のLAN)を接続する。
【0014】
説明の簡便化のために、本明細書に説明したネットワーク106はインターネットを含むものとする。本明細書で用いる用語「インターネット」とは、他のコンピュータネットワークへ接続する公知のワールドワイドコンピュータネットワークを意味しており、そのエンドユーザーサービス上にはワールドワイドウェブサイト又はデータアーカイブが位置しており、データ及び他の情報を交換可能とする。しかしながら、本発明に係るシステムはインターネットを通じた交信に限定されるものではないことに留意されたい。
【0015】
以下に詳述する方式において、ネットワークデバイス108はインターフェースに関連したサーバーをネットワークを通じて接続する要請を与える。「ネットワークデバイス」とは、コンピュータ又はコンピュータの集合を含むデバイスであって、これはネットワーク106へ接続されて、サーバー等へ要請を送るように構成されている。本明細書で用いる「サーバー」とは、コンピュータ又はコンピュータの集合を含むデバイスであって、これはネットワークへ接続されて、送られてきた要請に応答するように構成されている。或る場合には、一つのコンピュータ又はコンピュータの集合が、一組の要請についてのネットワークデバイスとして働き、且つ他の組の要請についてのサーバーとして働く。
【0016】
ネットワークデバイスからサーバーへの要請を処理するように幾つかの共通に用いられるプロコトルが存在し、それらの要請に対する応答は要請の性質に依存する。例えば、ファイル送信プロトコル(FTP)はネットワークデバイスによりサーバーからファイルを要請するために用いられるプロトコルである。ハイパーテキスト送信プロトコル(HTTP)はハイパーテキスト文書、例えばネットワークページを要請するためにネットワークデバイスにより用いられ、また、要請された文書を復帰するように及びサーバー初期化対象を送るようにサーバーにより用いられるプロトコルである。通常、これらのプロトコルは、トランスポートコントロールプロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)として知られる低レベルプロトコルの上部で働く。これらのプロトコルの各々については公知であるから、更なる詳細な説明を必要としない。
【0017】
ネットワークデバイス108はブラウザ110を用いてハイパーテキスト文書を入手して閲覧することができる。ブラウザ110は様々な構成で与えることができる。例えば、ブラウザはNetscape Navigator(商標名)、Microsoft Internet Explorer(商標名)などのブラウザソフトウェアを含むか、及び/又は実時間トランスポートコントロールプロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)を指向する。
【0018】
ブラウザ110はサーバー側スクリプト技術を有するJava2アプレットを可能として、ネットワーク106を通じてのネットワークデバイス108とネットワークインターフェース104との間のデータ交換を可能とする。公知のように、HTTPプロトコルは、静的な既存のハイパーテキスト文書を送信するためのプロトコルから、要請の性質及びパラメータ、サーバーにより保持されるセッションの「状態」、及び他の様々な因子基づいて、サーバーにオンザフライ(on−the−fly)方式でハイパーテキスト文書を生成させるプロトコルへ発展している。例えば、サーバー上に保存された静的な既存のハイパーテキストページを指向する要請に代えて、例えば共通ゲートウェイインターフェース(CGI)スクリプトのようなスクリプトを指向する要請とすることができる。このようなスクリプトによれば、ネットワークデバイスはネットワークインターフェースにネットワークページ又はスクリプトの何れかを指定する要請を送る。ネットワークインターフェースは、その要請をスクリプトを指向するものと解釈し、スクリプトの実行及びスクリプトの出力復帰に応答する。
【0019】
一実施形態においてはネットワーク106は例えばインターネット又は他のWANであり、本発明に係るシステムはネットワークデバイス108を介して防犯デバイスのリモートアクセス及びコントロールを可能とする。ネットワークデバイス108は一つのみ図示したが、当業者には任意の数のネットワークデバイスを防犯デバイスとの交信のためにネットワークへ接続できることが明らかである。実際、ネットワークがインターネットを含むなら、防犯機器102は世界中からインターネットに接続された無数のネットワークデバイス108からアクセス又は制御可能である。
【0020】
ここで図2を参照すると、本発明に係るシステムのブロック図が示されており、ここでは本発明に係る例示的なネットワークインターフェース104aが図解されている。本発明の実施例について説明した機能性は、ハードウェア、ソフトウェア、或いはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを用いて実現できることは明らかである。図示の例示的な実施例においては、ネットワークインターフェース104は、ブラウザを通じて防犯機器とネットワークデバイスとの間のインターフェースを与える一組のソフトウェアモジュールを実行するように適合されたマイクロプロセッサに基づくデバイスとすることができる。ネットワークインターフェースは、データを解析し、及び/又は、故障状態のフィードバック及び防犯デバイスの事前故障解析を与えて、保守提供役務との整合を促進するように構成してもよい。
【0021】
単純化のために、プロセッサは図2には具体的には示されていない。しかしながら、このプロセッサは本発明の実施例により要求される速度及び機能性を与える能力のある任意の型式のプロセッサとすることができる。このプロセッサは例えば、インテル社により製造されたPentium(商標名)ファミリーのプロセッサ或いはモトローラにより製造されたプロセッサのファミリーのうちのプロセッサとすることができる。ソフトウェアモジュールは機械的読み取り可能媒体に保存してもよい。機械的読み取り可能媒体はプロセッサにより実行されるように適合された指令を保存する能力のある任意の媒体を含む。このような媒体の或る例としては、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電子的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、ダイナミックRAM(DRAM)、及びディジタル情報を記憶可能な任意の他のデバイスを含むが、これらに限定されるものではない。その指令は圧縮及び/又は暗号化フォーマットで媒体に保存してもよい。
【0022】
図2に示す実施例において、ネットワークインターフェースはオペレーティングシステム200、サーバー202、及び一つ又は複数の制御モジュール204を含む。インターフェース104aには、ネットワーク上のアドレス、例えばIPアドレスが割り当てられており、ユーザーは公知のプロトコルを用いてネットワークデバイス108をブラウザ110及びネットワーク106を介してインターネットへ接続する。サーバー202はオペレーティングシステム200を通じてネットワークページをブラウザ110へサーブアップして交信の開始点を与える。制御モジュール204は、防犯デバイス102とブラウザ110との間のデータ送信のために、オペレーティングシステム200により支援された交信の第二のチャンネルを確立する。都合のよいことに、この構成は、サーバー202により支援されることが必要な要素の数を大幅に削減するので、メモリ空間の占有は比較的に少量で済む。
【0023】
図3は本発明に係るシステムの操作の例示的な方法の概略的な流れ図である。図示の流れ図は各段階の特定のシーケンスを含むが、その各段階のシーケンスは、本明細書に説明された一般的な機能性が如何にして実行されるかの一例を与えるものにすぎない。更に、特に断らない限りは、各段階の各シーケンスの実行は必ずしもここに提示された順序とする必要はない。
【0024】
段階302において、サーバーが起動してコントロールモジュールが初期化される。ネットワークデバイスに関連するブラウザからの要請があると、初期化ネットワークページがサーバーからブラウザへロード304される。ブラウザはサーバーからJavaアプレットを要請して、アプレットがブラウザへロード306される。次いでブラウザとネットワークインターフェースとのデータ交信がJavaアプレット及び制御モジュールにより達成308される。もはやサーバーはこのような交信を促進するためには必要ではないので、メモリ空間が節約される。
【0025】
本発明に係るシステムは様々な形態で実現できることは当業者には明らかであろう。図4は本発明に係るネットワークインターフェース104aの一実施例の詳細なブロック図である。図示のようにインターフェース104aは以下を含む。即ち、オペレーティングシステム200、シリアルドライバ400、ネットワークドライバ402、サーバー202、Eメールサーバー404、クエリーモジュール406、ネットワークコントロールモジュール408、インターフェースコントロールモジュール410、及びデバイスコントロールモジュール412である。これらの要素は図4には別個の要素として示されている。しかしながら、一つ又は複数の要素又はモジュールを単独の要素又はモジュールへ統合するか、或いは関連するタスクを別々の方式で分配することが可能であることは当業者には明らかである。更にインターフェース104aは、一つ又は複数の防犯デバイス102へ外部から接続してもよく、或いは一つ又は複数の防犯デバイス102と一体的にしてもよい。
【0026】
インターフェース104aと防犯デバイス102との間の接続は、一つ又は複数のシシリアルポート及びイーサネット接続を通じて確立される。単独(又は複数)のシリアルドライバ400とネットワークドライバ402とは、それぞれ単独又は複数の防犯デバイス102とインターフェース104aとの間、インターフェース104aとネットワーク106との間のハードウェアインターフェースの確立を与える。シリアルドライバ400及びネットワークドライバ402は個別の要素として設けてもよく、オペレーティングシステム200の一部として設けてもよい。オペレーティングシステム200は、当技術分野では公知のオペレーティングシステムのうちの任意のものとすることができる。例えば、ブラウザの能力があるJavaを有するWindows(商標名)又はLinux(商標名)などのオペレーティングシステムを利用可能である。
【0027】
サーバー202は、初期ネットワークページ414及びJavaアプレット416を用いて防犯機器102とネットワークデバイス108との間の交信のための開始点を確立する。初期ネットワークページ414は、ActiveXコントロールを含む HTML(ハイパーテキスト マークアップ ランゲージ、Standard Generalized Markup Language又はSGML)タグ付テキストの形態とすることができる。コントロールは公知のボタン、フィールド、スライダー及び他のコントロールを含む。
【0028】
当業者には明らかなように、Javaアプレット416はネットワークページ上のActiveXコントロールと相互作用する。Javaアプレットはインターフェース104aとブラウザ110へロードされたネットワークページ上のコントロールとの間の交信を促進することによりネットワークインターフェース104aへの第二のネットワーク接続を確立する。サーバー202はブラウザ110へ初期ネットワークページ414を与え、且つJavaアプレット416をブラウザ110へロードする。
【0029】
一つの有益な実施形態によれば、サーバーが初期ページ114をセットアップし、Javaアプレット416をブラウザへロードさせると、ブラウザがネットインターフェースへ添付物を要請する次回までサーバーを再度用いることはない。
【0030】
Eメールサーバー404は操作員及び/又は保守要員に通知を与えるように構成される。例えば例外状態が生じたとき、或いは防犯デバイス内で警報が発生されたときに、Eメールサーバーは対応の必要がある状況を操作員及び又は保守要員へ通知するEメールメッセージを送信するように構成される。Eメールサーバー404は、アプリケーションの必要性に応じて、メッセージを複数の受信対象へ送信するようにしてもよい。
【0031】
インターフェースコントロールモジュール410は、ネットワーク106又は防犯デバイス102の何れかから到来するデータを受け取るように構成される。このモジュールは、インターフェース104aに取り付けられた特定の防犯デバイス102についてのデータを処理するようにあつらえてもよい。ネットワークコントロールモジュール403はインターフェースコントロールモジュール410からのデータを受け取って、これをパケットに入れてネットワーク106へ送出するように構成してもよい。ネットワークコントロールモジュールは、ネットワーク106からパケットを受け取って、このパケットからデータをアンバンドルし、このデータをインターフェースコントロールモジュール410へ送る。このパケットは、クエリーモジュール406を通じてインターフェース104aからの要請データを有するネットワークデバイスに対して送受される。
【0032】
デバイスコントロールモジュール412は、インターフェースコントロールモジュール410からデータを受け取って、このデータを防犯デバイス102に関連したメッセージフォーマットにフォーマットし、これをデバイスへ送出するように構成される。デバイスコントロールモジュールは防犯デバイス102からのメッセージを受け取って、データをアンバンドルし、これをインターフェースコントロールモジュール410へ送るようにしてもよい。クエリーモジュール406は、インターフェースコントロールモジュール410と協働して動作してネットワークデバイスからのクエリーを処理するように構成される。クエリーモジュールはネットワークコントロールモジュール408からのクエリーを受け取って、インターフェースコントロールモジュール410によりアクセス可能な記憶領域から要請情報を獲得し、データを要請ネットワークデバイスへの送出のためにネットワークコントロールモジュール408へ送り返す。
【0033】
操作においては、防犯デバイス102がセットアップされてネットワークインターフェース104aへ並列に接続される。ネットワークインターフェース104aはネットワーク106、例えばインターネットへネットワークケーブル又はワイアレス手段を通じて接続される。インターフェース104aにはアドレス、例えばIPアドレスが割り当てられているので、ネットワーク106上のデバイスを認識でき、当業者に公知の方式でインターフェース104aへ接続できる。
【0034】
インターフェース104が起動されると、ウェブ及びEメールサーバーが、インターフェース104aの四つのコントロールモジュール406,408,410及び412を実行するコードに従って始動する。ネットワークコントロールモジュール408及びクエリーモジュール406はネットワーク106からの交信のために待機し、一方、デバイスコントロールモジュール412は、防犯デバイスとの交信チャンネルを確立する。
【0035】
ユーザーは、ネットワークインターフェース104aに割り当てられたIPアドレスを用いて、インターフェース104をネットワークデバイス108及びブラウザ110へ接続する。サーバー202はこの要請を許可して、ネットワークページ414をブラウザ110へ送る。ネットワークデバイスはネットワークページ414をブラウザ110へロードして、Javaアプレット416をロードするためのタグを探す。ブラウザ110はサーバー202へJavaアプレット416についての要請をなす。サーバー202はJavaアプレット416をブラウザ110へ送り、ブラウザがアプレットを実行する。
【0036】
Javaアプレット416はブラウザ110上のActiveXコントロールへのリンクを構築しているので、データはコントロールモジュール406,408,410及び412へ転送することができる。更にJavaアプレット416はネットワークコントロールモジュール408を通じてインターフェース104aと交信するための個別のネットワークチャンネルを構成する。このモジュール408はブラウザ110とインターフェース104aとの間の個別のチャンネルを確立する接続を可能とする。
【0037】
アプレット416は、このチャンネル上のネットワークに現れるデータのために待機する。データが到着すると、アプレット416はこのデータを適宜なActiveXコントロールへ指向させる。また、アプレット416は、ボタン状のコントロールを押してデータを入力して、データパケットをネットワーク106及びインターフェース104aを通じて防犯デバイス102を制御するデータパケットを送信するイベントを処理する。
【0038】
インターフェース104aにおいては、ネットワークコントロールモジュール408はJavaアプレット416から受け取ったパケットからデータを抽出する。データはそれを処理するインターフェースコントロールモジュール410を通過してもよい。データが防犯デバイス上の動作を制御若しくは起動させるように意図されているならば、インターフェースコントロールモジュール410は適宜なデータをデバイスコントロールモジュール412へ送信する。デバイスコントロールモジュール412はデータをメッセージにパッケージ化して、これを単独又は複数の防犯デバイスへ送信する。
【0039】
防犯デバイス102はデータを吸収してもよく、或いは応答をインターフェース104aへ戻してブラウザコントロールを更新してもよい。応答が与えられているならば、データがインターフェース104aのモジュールを通過して戻り、ネットワークポートを出て、Javaプログラムへ入り、最終的にはネットワークページ上のコントロールへ入る。
【0040】
警報又は例外が生じたならば、防犯デバイス102はインターフェース104aへ通知する。これに応答して、インターフェース104aはメッセージをフォーマットして、Eメールサーバー404に警報が生じたことの通知として、これをEメールサーバー404へ送る。Eメールサーバー404は、メッセージをフォーマットして、これをEメールとして送出することができる。次いでサーバー404は、例えばデバイスについてのサービス要請のために、Eメールを一つの又は複数の所定の受信対象へ送る。
【0041】
ネットワークデバイスが防犯デバイスに関する情報についての要請を送るならば、この要請はクエリーモジュールへ通る。クエリーモジュールはどの情報が要請されたかを判別し、インターフェースコントロールモジュールにより保持されている記憶領域から情報についての最新の値を検索する。クエリーモジュールはこのデータをネットワークデバイスへ送り戻す。
【0042】
上述のように、ネットワーク接続を通じて防犯デバイスへのリモートアクセスを与えるネットワークインターフェースを含む防犯システムが与えられた。ネットワーク接続は遠隔制御及び監視を可能とし、且つ遠隔診断及び保守を容易にする。また、システムは標準プロトコル及び標準ブラウザを用いて操作できるが、カスタムプロトコル及び/又はブラウザも使用可能である。本明細書には実施例を説明したが、これは本発明を利用するための或る幾つかの例を例示するものであって、本発明を限定するものではない。様々な他の実施例が自明であることは当業者には明らかであり、それらは添付の特許請求の範囲に規定した本発明の主旨及び目的から実質的に逸脱することなくなせるものである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1は防犯設備をネットワークを通じてネットワークデバイスへ接続するネットワークインターフェースを含む本発明に係る例示的な防犯システムのブロック図である。
【図2】図2は本発明に係る例示的な防犯システムのブロック図であって、本発明に係る例示的なネットワークインターフェースの構成要素を示す図である。
【図3】図3は本発明に係るデータ交信の一つの例示的な方法の概略的な流れ図である。
【図4】図4は本発明に係る例示的な防犯システムの詳細なブロック図であって、本発明に係る例示的なネットワークインターフェースの構成要素を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの防犯デバイスと、
この防犯デバイスに接続されたネットワークインターフェースとを備えるシステムであって、
前記ネットワークインターフェースは、
ネットワークに接続されたネットワークデバイスに関連するブラウザにネットワークページをロードするサーバーと、
前記ブラウザにロードされた前記ネットワークページからデータを受け取って、前記ブラウザにロードされたネットワークページと前記少なくとも一つの防犯デバイスとの間で前記データを交信させる少なくとも一つのコントロールモジュールとを含むシステム。
【請求項2】
請求項1のシステムにおいて、前記防犯デバイスは、ビデオ機器、EAS機器、RFID機器、対象認識機器、及び金属探知機からなるグループから選択されたデバイスを含むシステム。
【請求項3】
請求項1のシステムにおいて、前記少なくとも一つの防犯デバイスが前記ネットワークインターフェースとのシリアルデータ通信のために、このネットワークインターフェースに接続されているシステム。
【請求項4】
請求項1のシステムにおいて、前記ネットワークページはHTMLページからなるシステム。
【請求項5】
請求項1のシステムにおいて、前記ネットワークは広域ネットワークからなるシステム。
【請求項6】
請求項1のシステムにおいて、前記ネットワークはインターネットからなるシステム。
【請求項7】
請求項1のシステムにおいて、前記サーバーが前記ブラウザからのJavaアプレット要請に応答してJavaアプレットを前記ブラウザにロードするように構成されているシステム。
【請求項8】
請求項1のシステムにおいて、前記ネットワークインターフェースが、Eメールサーバーを更に含み、このEメールサーバーは前記少なくとも一つの防犯デバイスの状態に応答してEメール通知を与えるように構成されているシステム。
【請求項9】
請求項8のシステムにおいて、前記Eメールサーバーは前記通知を少なくとも一つの所定の受信対象へ与えるように構成されているシステム。
【請求項10】
請求項8のシステムにおいて、前記状態は警報状態を含むシステム。
【請求項11】
請求項1のシステムにおいて、前記少なくとも一つのコントロールモジュールは、前記データを受け取って、且つ関連データパケットから前記データを抽出するように構成されたネットワークコントロールモジュールからなるシステム。
【請求項12】
請求項11のシステムにおいて、前記少なくとも一つのコントロールモジュールは、前記ネットワークコントロールモジュールから前記データを受け取って、前記データをデバイスコントロールモジュールへ指向させるように構成されたインターフェースコントロールモジュールからなり、前記デバイスコントロールモジュールは前記データを前記少なくとも一つの防犯デバイスへ指向させるように構成されているシステム。
【請求項13】
請求項1のシステムにおいて、前記少なくとも一つのコントロールモジュールは、前記ネットワークデバイスからクエリー要請を受け取って、このクエリー要請に応答してデータを前記ネットワークデバイスへ指向させるクエリーコントロールモジュールからなるシステム。
【請求項14】
少なくとも一つの防犯デバイスをネットワークに接続するインターフェースであって、
前記ネットワークに接続されたネットワークデバイスに関連するブラウザにネットワークページをロードするサーバーと、
前記ブラウザにロードされた前記ネットワークページからデータを受け取って、このブラウザにロードされた前記ネットワークページと前記少なくとも一つの防犯デバイスとの間で前記データを交信させるインターフェース。
【請求項15】
請求項14のインターフェースにおいて、前記ネットワークページはHTMLページからなるインターフェース。
【請求項16】
請求項14のインターフェースにおいて、前記ネットワークは広域ネットワークからなるインターフェース。
【請求項17】
請求項14のインターフェースにおいて、前記ネットワークはインターネットからなるインターフェース。
【請求項18】
請求項14のシステムにおいて、前記サーバーが前記ブラウザからのJavaアプレット要請に応答してJavaアプレットを前記ブラウザにロードするように構成されているインターフェース。
【請求項19】
請求項14のインターフェースにおいて、前記ネットワークインターフェースが、Eメールサーバーを更に含み、このEメールサーバーは前記少なくとも一つの防犯デバイスの状態に応答してEメール通知を与えるように構成されているインターフェース。
【請求項20】
請求項19のインターフェースにおいて、前記Eメールサーバーは前記通知を少なくとも一つの所定の受信対象へ与えるように構成されているインターフェース。
【請求項21】
請求項19のインターフェースにおいて、前記状態は警報状態を含むインターフェース。
【請求項22】
請求項14のインターフェースにおいて、前記少なくとも一つのコントロールモジュールは、前記データを受け取って、且つ関連データパケットから前記データを抽出するように構成されたネットワークコントロールモジュールからなるインターフェース。
【請求項23】
請求項22のインターフェースにおいて、前記少なくとも一つのコントロールモジュールは、前記ネットワークコントロールモジュールから前記データを受け取って、前記データをデバイスコントロールモジュールへ指向させるように構成されたインターフェースコントロールモジュールからなり、前記デバイスコントロールモジュールは前記データを前記少なくとも一つの防犯デバイスへ指向させるように構成されているインターフェース。
【請求項24】
請求項14のインターフェースにおいて、前記少なくとも一つのコントロールモジュールは、前記ネットワークデバイスからクエリー要請を受け取って、このクエリー要請に応答してデータを前記ネットワークデバイスへ指向させるクエリーコントロールモジュールからなるインターフェース。
【請求項25】
ネットワークに接続されたネットワークデバイスと、防犯デバイスとの間のデータを通信する方法であって、
前記防犯デバイスをネットワークインターフェースを通じてネットワークへ接続し、そのネットワークインターフェースは、サーバーと少なくとも一つの制御モジュールとを有する段階と、
前記サーバーから前記ネットワークに関連したブラウザへネットワークページをロードする段階と、
前記ネットワークページから前記少なくとも一つの制御モジュールへデータを受け取らせて、そのデータを前記ネットワークデバイスへ指向させる段階とを含む方法。
【請求項26】
請求項25の方法において、前記防犯デバイスは、ビデオ機器、EAS機器、RFID機器、対象認識機器、及び金属探知機からなるグループから選択されたデバイスを含む方法。
【請求項27】
請求項25の方法において、前記少なくとも一つの防犯デバイスが前記ネットワークインターフェースとのシリアルデータ通信のために、このネットワークインターフェースに接続されている方法。
【請求項28】
請求項25の方法において、前記ネットワークページはHTMLページからなる方法。
【請求項29】
請求項25の方法において、前記ネットワークは広域ネットワークからなる方法。
【請求項30】
請求項25の方法において、前記ネットワークはインターネットからなる方法。
【請求項31】
請求項25の方法において、前記ブラウザからのJavaアプレット要請に応答してJavaアプレットを前記ブラウザにロードする段階を更に含む方法。
【請求項32】
請求項25の方法において、前記少なくとも一つの制御モジュールが、前記データを受け取って、且つ関連するデータパケットから前記データを抽出するように構成されている方法。
【請求項33】
請求項25の方法において、前記少なくとも一つの制御モジュールが、インターフェース制御モジュールを含み、このモジュールは、前記ネットワーク制御モジュールから前記データを受け取って、このデータをデバイス制御モジュールへ指向させるように構成されており、そのデバイス制御モジュールは前記データを前記少なくとも一つの防犯デバイスへ指向させるように構成されている方法。
【請求項34】
請求項25の方法において、前記少なくとも一つの制御モジュールが、前記ネットワークデバイスからクエリー要請を受け取って、このクエリー要請に応答して前記ネットワークデバイスへデータを指向させる方法。
【請求項35】
防犯デバイスにおける警報状態の通知を与える方法であって、
前記防犯デバイスをEメールサーバーへ接続する段階と、
前記警報状態に応答して前記Eメールサーバーへ通知を与える段階と、
前記通知に応答して前記EメールサーバーからEメールを送信する段階とを含む方法。
【請求項36】
請求項35の方法において、前記Eメールが少なくとも一つの所定の受信対象へ送信される方法。
【請求項37】
請求項35の方法において、前記Eメールサーバーが、ネットワークインターフェース内に配置されており、このネットワークインターフェースは、前記防犯デバイスをネットワークへ接続されたネットワークデバイスへ接続して、このネットワークへバイスと交信させるように構成されている方法。
【請求項38】
請求項38の方法において、前記ネットワークインターフェースが、
前記ネットワークデバイスに関連したブラウザにネットワークページをローディングするためのサーバーと、
前記ブラウザにロードされた前記ネットワークページからデータを受け取って、前記ブラウザにロードされた前記ネットワークページと前記防犯デバイスとの間で前記データを交信させる少なくとも一つの制御モジュールとを備える方法。
【請求項39】
請求項38の方法において、前記ネットワークページはHTMLページからなる方法。
【請求項40】
請求項37の方法において、前記ネットワークは広域ネットワークからなる方法。
【請求項41】
請求項37の方法において、前記ネットワークはインターネットからなる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−510226(P2008−510226A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−525686(P2007−525686)
【出願日】平成17年4月5日(2005.4.5)
【国際出願番号】PCT/US2005/027993
【国際公開番号】WO2006/020528
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.イーサネット
【出願人】(592192642)センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション (92)
【氏名又は名称原語表記】SENSORMATIC ELECTORONICS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】6600 Congress Avenue,Boca Raton,Florida 33487,United State of America
【Fターム(参考)】