説明

セッション複製およびセッション共有のための方法および装置

高度マルチメディアシステム(AMS)フレームワーク内でセッション複製を行うための方法および装置が開示される。その方法は、第1のアプリケーションまたはデバイス上で実行するセッションを、第2のアプリケーションまたはデバイス上で複製することを含む。メディアを共有するための方法および装置が開示される。その方法は、第1のアプリケーションまたはデバイス上で実行するメディアを、第2のアプリケーションまたはデバイスと共有することを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信に関する。本出願は、2009年12月9日に出願された米国特許仮出願第61/267992号明細書および2009年12月9日に出願された米国特許仮出願第61/267986号明細書の利益を主張するものであり、その開示内容は、参照により本願の一部とする。
【背景技術】
【0002】
マルチメディアプリケーションは、誰もが享受できるさまざまなタスクやフィーチャを解放している。今では、携帯電話からネットサーフィンをし、国中の友人にメールを送り、ストリーミング・オーディオを聞いたり、またはストリーミング・ビデオを見たりすることが可能である。このようなサービスにアクセスするためには、例えば、高度マルチメディアシステム(AMS)などのサービスを提供するエンティティとのセッションを確立する。AMSは、ユーザに豊富なマルチメディア通信体験を提供するために、複数のデバイスおよびソフトウェアエージェントを調整する一連の電子通信プロトコルに従って動作する。
【0003】
図1は、AMSシステム100のアーキテクチャを示す。AMSシステムは、プロジェクタ、プリンタ、スマートフォン、オーディオプレーヤ、テレビ(TV)/ビデオモニタ、ラップトップ型コンピュータなどを含むことができるアプリケーション/デバイス105を含む。アプリケーション/デバイス105は、無線送信/受信ユニット(WTRU)またはその他のユーザデバイス110と通信するように構成されている。WTRUまたはその他のユーザデバイス110は、サービスノード(SN)130およびネットワークサービスファシリティ(NSF)140と通信する、次世代ネットワーク(NGN)サービス120と通信するように構成されている。
【0004】
WTRU110は、トランスポート層112、NGNサービス機能114、およびH.325コンテナ116を含むことができる。H.325コンテナは、ユーザにネットワークを提供する機能である。H.325コンテナは、下位機能として、アプリケーションレジストリ(AR)117と、オーケストレーションマネージャ(OM)118と、トランスポートエージェント(TA)119とを含む。H.325コンテナは、ユーザ(例えば、WTRU)と共に移動する所有物のようなものである。コンテナの機能は、ホームゲートウェイ、ホームノードB、セットトップボックス内などに限定されない。H.325コンテナを互いに伝達して、通信を管理することができる。AR117は、個々のアプリケーションが、特定のコンテナに対して可用性を表すために登録するエンティティである。OM118は、AMSセッションを生成するアプリケーション間のイベントを調整する。TA119は、AMSアセンブリッジ間のシグナリングを管理する。AMSアセンブリッジは、ユーザインタラクションに必要な要素間の論理結合(logical association)を示すAMS要素の集合である。例えば、AMSにおいて、音声およびビデオ要素を含むテレビ会議(video conference)を、AMSアセンブリッジと呼ぶことができる。NSF140は、トランスコーディングおよび他の機能を提供する。SN130は、使用可能なサービスのネットワークレベルビューを保持し、OM118と通信してデバイスの位置を確認できる。
【0005】
図2は、基本的な呼設定シナリオ200を示す。アプリケーション/デバイス205は、AR210から発見の表示を受信する。アプリケーション/デバイス205は、登録要求をAR210に送信する。AR210は、アプリケーション記述(AD)、識別子(ID)などのすべてのアプリケーションを統合する。ADは、コンテナがその実行中にアプリケーションおよびデバイスに関する詳細な情報を得るように、XMLのような言語を使用して定義される。ARは、登録要求をOM215に転送する。OM215は、ユーザとインタラクションを開始する。OM215は、登録確認メッセージをAR210に送信し、AR210は、その登録確認をアプリケーション/デバイス205に転送する。ユーザは、OM215からの通信を開始する。OM215は、事前呼び出し要求メッセージをAR210に送信し、AR210は、その事前呼び出し要求メッセージをアプリケーション/デバイス205に転送する。アプリケーション/デバイス205は、事前呼び出し確認メッセージをAR210に送信し、AR210は、その事前呼び出し確認メッセージをOM215に転送する。OM215は、接続要求メッセージをTA220に送信し、TA220は、その接続要求メッセージをネットワークに転送する。TA220は、NGNを介して接続アラートおよび接続確認メッセージを受信する。TA220は、接続確認メッセージをOM215に転送し、OM215は、呼び出し要求メッセージをAR210に送信し、AR210は、その呼び出し要求メッセージをアプリケーション/デバイス205に送信する。アプリケーション/デバイス205は、呼び出し確認メッセージをAR210に送信し、AR210は、その呼び出し確認メッセージをOM215に送信し、OM215は、その呼び出し確認メッセージをTA220に送信する。異なる要件(即ち、遅延、帯域幅、ジッタ)で組み合わされたソースとシンク間のリソースが保存される。通信を開始して、メディアは、ネットワークを通じてアプリケーション/デバイス205間に直接流れる。
【0006】
しかしながら、時には確立されたセッション中、ユーザは、セッションを中断されることもあるし、またはユーザは、自分の見る嗜好によってセッションの離脱を選択することもある。従って、セッション複製の方法および装置とメディアを共有する方法および装置とを提供することが有益であろう。
【発明の概要】
【0007】
AMSフレームワーク内でセッション複製を行うための方法および装置が開示され、第1のアプリケーション/デバイス上で実行するセッションは、第2のアプリケーション/デバイス上で複製される。メディアを共有するための方法および装置が開示され、第1のアプリケーション/デバイス上で実行するメディアは、第2のアプリケーション/デバイスと共有される。
【0008】
アプリケーションを登録して、第1のアプリケーション上でセッションを実行しているかどうかを判定するように構成されたアプリケーションレジストリと、ユーザが第2のアプリケーション上でセッション複製をトリガしたことを検出し、第1のアプリケーションと第2のアプリケーションとの間の接続確立に対するセッション複製要求をネットワークに送信し、そしてネットワークが第2のアプリケーションの接続確立を開始したという条件で、そのネットワークからの接続確立を確認するメッセージを受信するように構成されたオーケストレーションマネージャとから成るH.325ネットワークにおいて使用する仲介デバイスが開示される。
【0009】
第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションを登録するように構成されたアプリケーションレジストリと、第2のアプリケーション上でセッション設定要求のトリガを受信するように構成されたオーケストレーションマネージャとから成り、オーケストレーションマネージャは、第2のアプリケーションが使用可能であり、かつその第2のアプリケーションが第1のアプリケーション上で実行するのと同じセッションを実行する能力があるかどうかを求めるメッセージを、アプリケーションレジストリに送信するように構成され、検証の肯定応答を受信すると、オーケストレーションマネージャは、トランスコーダをダウンロードする要求をネットワークに送信するように構成された、H.325ネットワークにおいて使用する仲介デバイスが開示される。
【0010】
H.325ネットワークにおいて使用する仲介デバイスで実行される際、第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションを登録し、第2のアプリケーション上でセッション設定要求のトリガを受信し、第2のアプリケーションが使用可能であり、かつその第2のアプリケーションが第1のアプリケーション上で実行するのと同じセッションを実行する能力があるかどうかを求めるメッセージを送信し、そして検証の肯定応答を受信すると、トランスコーダをダウンロードする要求をネットワークに送信することを備えた方法を、仲介デバイスに行わせる命令を包含する、コンピュータ可読記憶媒体が開示される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付図面と併せて例として与えられた以下の説明から、より詳細な理解が得られる。
【図1】AMSのアーキテクチャを示す図である。
【図2】呼設定シナリオの信号図である。
【図3A】開示された1または複数の実施形態を実装できる例示的な通信システムの系統図である。
【図3B】図3Aに示した通信システム内で使用できる例示的な無線送信/受信ユニット(WTRU)の系統図である。
【図3C】図3Aに示した通信システム内で使用できる例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークの系統図である。
【図4】実施形態に従った、仲介デバイスの観点からのセッション複製シナリオの流れ図である。
【図5】セッション複製シナリオの信号図である。
【図6】実施形態に従った、メディア共有シナリオとして提案された方法の流れ図である。
【図7】メディア共有シナリオの信号図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、用語「無線送信/受信ユニット(WTRU)」は、ユーザ機器(UE)、移動局、固定式または移動式加入者ユニット、ページャ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ、または無線環境で動作可能なその他のタイプのユーザデバイスを含むが、これらに限定されない。以下、用語「基地局」は、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、または無線環境で動作可能なその他のタイプのインタフェースデバイスを含むが、これらに限定されない。
【0013】
図3Aは、開示された1または複数の実施形態を実装できる例示的な通信システム300の図である。通信システム300を、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストなどのコンテンツを複数のユーザに提供する、多元接続システムにすることができる。通信システム300は、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、複数の無線ユーザがそのようなコンテンツにアクセスするのを可能にする。例えば、通信システム300は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)などの、1または複数のチャネルアクセス方式を用いることができる。
【0014】
図3Aに示すように、通信システム300は、無線送信/受信ユニット(WTRU)308a、308b、308c、308dと、無線アクセスネットワーク(RAN)304と、コアネットワーク306と、公衆交換電話網(PSTN)308と、インターネット310と、他のネットワーク312とを含むことができるが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素も想定していることを認識されたい。WTRU308a、308b、308c、308dのそれぞれを、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスにしてよい。例として、WTRU308a、308b、308c、308dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよく、ユーザ機器(UE)、移動局、固定式または移動式加入者ユニット、ページャ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ型コンピュータ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家電製品などを含んでよい。
【0015】
通信システム300は、基地局314aと基地局314bを含むこともできる。基地局314a、314bのそれぞれは、WTRU308a、308b、308c、308dの少なくとも1つとワイヤレスにインタフェースをとって、コアネットワーク306、インターネット310、および/またはネットワーク312などの、1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするように構成された任意のタイプのデバイスにしてよい。例として、基地局314a、314bを、ベーストランシーバ基地局(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどにしてよい。基地局314a、314bはそれぞれ、単一要素として描かれているが、基地局314a、314bは、相互接続された任意の数の基地局および/またはネットワーク要素を含んでよいことを認識されたい。
【0016】
基地局314aは、RAN304の一部にすることができ、RAN304は、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)を含むこともできる。基地局314aおよび/または基地局314bは、セル(図示せず)と呼ばれる、特定の地理的領域内で無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよい。セルをセルセクタにさらに分割できる。例えば、基地局314aと関連付けられたセルを3つのセクタに分割できる。従って、一実施形態において、基地局314aは、3つのトランシーバ、即ち、セルの1セクタ当たり1トランシーバを含むことができる。別の実施形態において、基地局314aは、複数入力・複数出力(MIMO)技術を用いることができるので、セルの1セクタ当たり複数のトランシーバを利用することができる。
【0017】
基地局314a、314bは、無線インタフェース316を介してWTRU308a、308b、308c、308dのうち1または複数と通信でき、無線インタフェース316を、適した任意の無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光線など)にしてよい。適した任意の無線アクセス技術(RAT)を使用して、無線インタフェース316を確立できる。
【0018】
より詳細には、上述のように、通信システム300は、多元接続システムにすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなどの、1または複数のチャネルアクセス方式を用いることができる。例えば、RAN304内の基地局314aおよびWTRU308a、308b、308cは、広域CDMA(WCDMA)を使用して無線インタフェース316を確立できる、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装できる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0019】
別の実施形態において、基地局314aおよびWTRU308a、308b、308cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を使用して無線インタフェース316を確立できる、進化型UMTS地上波無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実装できる。
【0020】
その他の実施形態において、基地局314aおよびWTRU308a、308b、308cは、IEEE802.16(即ち、マイクロ波アクセスのための世界規模の相互運用(WiMAX))、CDMA2000、CDMA20001X、CDMA2000EV−DO、IS−2000(Interim Standard 2000)、IS−95(Interim Standard 95)、IS−856(Interim Standard 856)、GSM(Global System for Mobile communications)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装できる。
【0021】
図3Aの基地局314bを、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントにすることができ、事業所、住居、車、キャンパスなどのローカルエリアで無線接続性を容易にするのに適した任意のRATを利用してよい。一実施形態において、基地局314bおよびWTRU308c、308dは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するIEEE802.11などの、無線技術を実装できる。別の実施形態において、基地局314bおよびWTRU308c、308dは、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するIEEE802.15などの、無線技術を実装できる。さらに別の実施形態において、基地局314bおよびWTRU308c、308dは、セルベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立できる。図3Aに示すように、基地局314bは、インターネット310に直接接続できる。従って、基地局314bは、コアネットワーク306経由でインターネット310にアクセスする必要がない。
【0022】
RAN304は、コアネットワーク306と通信でき、コアネットワーク306は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)サービスを、WTRU308a、308b、308c、308dのうち1または複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークとしてもよい。例えば、コアネットワーク306は、呼制御、課金サービス、移動体の位置ベースのサービス、プリペイド電話、インターネット接続性、映像配信(video distribution)などを提供でき、および/またはユーザ認証などのハイレベルのセキュリティ機能を実行できる。図3Aに示していないが、RAN304および/またはコアネットワーク306を、RAN304と同じRATまたは異なるRATを用いた、他のRATとの直接または間接通信にすることができることを認識されたい。例えば、コアネットワーク306は、E−UTRA無線技術を利用するRAN304に接続されることに加えて、GSM無線技術を用いた別のRAN(図示せず)と通信することもできる。
【0023】
コアネットワーク306は、WTRU308a、308b、308c、308dがPSTN308、インターネット310、および/または他のネットワーク312にアクセスするためのゲートウェイとして機能することもできる。PSTN308は、旧来の音声電話サービス(POST)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット310は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおけるTCP、UDPおよびIPなどの、一般的な通信プロトコルを使用して相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク312は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される有線または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク312は、RAN304と同じRATまたは異なるRATを用いることができる、1または複数のRANに接続された別のコアネットワークを含むことができる。
【0024】
通信システム300内のWTRU308a、308b、308c、308dのいくつかまたはすべては、マルチモード能力を含むことができる。即ち、WTRU308a、308b、308c、308dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信する複数のトランシーバを含むことができる。例えば、図3Aに示したWTRU308cを、セルベースの無線技術を用いることができる基地局314aと、IEEE802無線技術を用いることができる基地局314bとの通信を行うように構成できる。
【0025】
図3Bは、例示的なWTRU308の系統図である。図3Bに示すように、WTRU308は、プロセッサ318と、トランシーバ320と、送信/受信要素322と、スピーカ/マイクロフォン324と、キーパッド326と、ディスプレイ/タッチパッド328と、ノンリムーバブルメモリ330と、リムーバブルメモリ332と、電源334と、全地球測位システム(GPS)チップセット336と、他の周辺機器338とを含むことができる。WTRU308は、実施形態と整合性を保った上で、上述の要素の任意の組み合わせを含んでよいことを認識されたい。
【0026】
プロセッサ318を、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1または複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、現場プログラム可能ゲートアレイ(FPGA)回路、その他のタイプの集積回路(IC)、ステートマシンなどにすることができる。プロセッサ318は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU308が無線環境で動作するのを可能にするその他の機能性を実行できる。プロセッサ318をトランシーバ320に結合でき、トランシーバ320を送信/受信要素322に結合できる。図3Bでは、プロセッサ318とトランシーバ320とを個別のコンポーネントとして描いているが、プロセッサ318とトランシーバ320とを電子パッケージまたはチップ内にまとめることができることを認識されたい。
【0027】
送信/受信要素322を、無線インタフェース316を介して基地局(例えば、基地局314a)と信号の送受信を行うように構成できる。例えば、一実施形態において、送信/受信要素322を、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナにすることができる。別の実施形態において、送信/受信要素322を、例えば、IR、UV、または可視光線の信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/検出器にすることができる。さらに別の実施形態において、送信/受信要素322を、RF信号と光信号との両方を送受信するように構成できる。送信/受信要素322を、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成できることを認識されたい。
【0028】
さらに、送信/受信要素322を単一要素として図3Bに描いているが、WTRU308は、任意の数の送信/受信要素322を含んでよい。より詳細には、WTRU308は、MIMO技術を用いることができる。従って、一実施形態において、WTRU308は、インタフェース316を介して無線信号を送受信する2または3以上の送信/受信要素322(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0029】
トランシーバ320を、送信/受信要素322によって送信される信号を変調して、送信/受信要素322によって受信された信号を復調するように構成できる。上述のように、WTRU308は、マルチモード能力を有することができる、従って、トランシーバ320は、WTRU308が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11などの、複数のRATを通じて通信するのを可能にする複数のトランシーバを含むことができる。
【0030】
WTRU308のプロセッサ118を、スピーカ/マイクロフォン324、キーバッド326、および/またはディスプレイ/タッチパッド328(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)表示ユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)表示ユニット)に結合して、ユーザ入力データを受信できる。プロセッサ318は、スピーカ/マイクロフォン324、キーバッド326、および/またはディスプレイ/タッチパッド328にユーザデータを出力することもできる。さらに、プロセッサ318は、ノンリムーバブルメモリ330および/またはリムーバブルメモリ332などの、適した任意のタイプのメモリからの情報にアクセスして、それらのメモリにデータを記憶できる。ノンリムーバブルメモリ330は、RAM、ROM、ハードディスク、またはその他のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。リムーバブルメモリ332は、SIM(subscriber identity module)カード、メモリスティック、SD(secure digital)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態において、プロセッサ318は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)などの、物理的にWTRU308に置いてないメモリからの情報にアクセスして、それらのメモリにデータを記憶できる。
【0031】
プロセッサ318は、電源334から電力を受け取ることができ、その電力をWTRU308内の他のコンポーネントに配分および/または制御するように構成されることができる。電源334は、WTRU308に電力供給するのに適した任意のデバイスにしてよい。例えば、電源334は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含むことができる。
【0032】
プロセッサ318をGPSチップセット336に結合することもでき、GPSチップセット336を、WTRU308の現在の位置に関する位置情報(例えば、経緯度)を提供するように構成できる。追加または代替として、GPSチップセット336からの情報により、WTRU308は、基地局(例えば、基地局314a、314b)から無線インタフェース316を介して位置情報を受信し、および/または2または3以上の近隣の基地局から受信される信号のタイミングに基づいて自身の位置を判定できる。WTRU308は、実施形態と整合性を保った上で、適した任意の位置判定方法によって位置情報を取得してよいことを認識されたい。
【0033】
プロセッサ318をさらに他の周辺機器338に結合することができ、周辺機器338は、付加的なフィーチャ、機能性および/または有線または無線接続性を提供する、1または複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器338は、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、USBポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含むことができる。
【0034】
図3Cは、実施形態に従ったRAN304およびコアネットワーク306の系統図である。上述のように、RAN304は、E−UTRA無線技術を用いて、無線インタフェース316を介してWTRU308a、308b、308cと通信できる。RAN304は、コアネットワーク306とも通信できる。
【0035】
RAN304は、eノードB340a、340b、340cを含むことができるが、RAN304は、実施形態と整合性を保った上で、任意の数のeノードBを含んでよいことを認識されたい。eノードB340a、340b、340cはそれぞれ、無線インタフェース316を介してWTRU308a、308b、308cと通信する1または複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態において、eノードB340a、340b、340cは、MIMO技術を実装できる。従って、例えば、eノードB340aは、WTRU308aと無線信号を送受信するための複数のアンテナを使用できる。
【0036】
eノードB340a、340b、340cのそれぞれを、特定のセル(図示せず)と関連付けることができ、そして無線リソース管理決定、ハンドオーバー決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクのユーザのスケジューリングなどを処理するように構成できる。図3Cに示すように、eノードB340a、340b、340cは、X2インタフェースを介して互いに通信できる。
【0037】
図3Cに示したコアネットワーク306は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)344、サービングゲートウェイ346、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ348を含むことができる。上述した要素のそれぞれをコアネットワーク306の一部として描いているが、これらの要素のいずれも、コアネットワーク通信業者以外の団体(entity)によって所有および/または運用されてよいことを認識されたい。
【0038】
MME344は、S1インタフェース経由でRAN304内のeノードB340a、340b、340cのそれぞれに接続されることができ、制御ノードとして機能できる。例えば、MME344は、WTRU308a、308b、308cのユーザを認証すること、ベアラをアクティブ化/非アクティブ化すること、WTRU308a、308b、308cの初期接続(initial attach)時に特定のサービングゲートウェイを選択することなどに関与することができる。MME344は、RAN304と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を用いる他のRAN(図示せず)とを切り替える制御プレーン機能を提供することもできる。
【0039】
サービングゲートウェイ346を、S1インタフェース経由でRAN304内のeノードB340a、340b、340cのそれぞれに接続できる。サービングゲートウェイ346は一般に、WTRU308a、308b、308cへの/からのユーザデータパケットを経路指定して転送できる。サービングゲートウェイ346は、eノードB間のハンドオーバー時にユーザプレーンをアンカーすること、ダウンリンクデータがWTRU308a、308b、308cに使用可能になった時にページングをトリガすること、WTRU308a、308b、308cのコンテキストを管理して記憶することなどの、他の機能も実行できる。
【0040】
サービングゲートウェイ346をPDNゲートウェイ348に接続することもでき、PDNゲートウェイ348は、WTRU308a、308b、308cにインターネット310などの、パケット交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU308a、308b、308cとIP準拠(IP-enabled)デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0041】
コアネットワーク306は、他のネットワークとの通信を容易にできる。例えば、コアネットワーク306は、WTRU308a、308b、308cにPSTN308などの回路交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU308a、308b、308cと従来の固定電話回線による通信デバイスとの間の通信を容易にできる。例えば、コアネットワーク306は、コアネットワーク306とPSTN308との間のインタフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができるか、またはそれと通信できる。さらに、コアネットワーク306は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線通信ネットワークを含むことができる、ネットワーク312へのアクセスをWTRU308a、308b、308cに提供できる。
【0042】
ビデオおよび/またはオーディオストリームの複製は、さまざまな理由で望ましい。例えば、ある人が、自宅で家族および/または友人と映画を見ていて、その人に外出を要する電話がかかってくると考えてみる。この場合、その人は、自分の家族および/または友人が自宅のスクリーンで映画を見続ける間、そのビデオストリームを自分の携帯電話上で複製したいだろう。ビデオストリームの制御は、ユーザが外出中、自宅でビデオを見ている人に委ねられるか、または双方で行うことができる。別の例において、ある人が、テレビ会議に参加していて、会議室の外へ出る際に、ビデオセッションかオーディオセッション、またはその両方を、自分の携帯電話上で複製したいだろう。その人が会議室に戻ると、複製されたセッションを停止するのが望ましい。このような複製は、例えば、AMSタイプのシステムにおいて可能である。
【0043】
図4は、仲介デバイス(即ち、WTRU)の観点からのセッション複製シナリオ400のブロック図である。405において、ARは、第1のアプリケーションを登録して、第1のアプリケーション上でセッションを実行していることを判定する。410において、OMは、ユーザがセッション複製をトリガしたことを検出する。415において、OMは、第1のアプリケーションと第2のアプリケーションとの間の接続を要求する、複製要求メッセージをネットワークに送信する。420において、ネットワークが第2のアプリケーションとの接続を確立したかどうかが判定される。425において、ネットワークが第2のアプリケーションとの接続を確立したという条件で、OMは、ネットワークから接続確立を受信する。420において、ネットワークが第2のアプリケーションとの接続を確立していないという条件で、第2のアプリケーションとの接続が確立し得るかどうかの判定が繰り返される。
【0044】
図5は、セッション複製シナリオ500の信号図である。仲介デバイス510は、AR511と、OM512と、TA513とを含む。ネットワーク要素515は、SN516とメディアサーバ517とを含む。アプリケーションまたはデバイス505は、任意の数にしてよい。520において、セッションは、A1などの第1のアプリケーションまたはデバイス上で実行される。セッションは、例えば、フロー1とフロー2とを含む。それらのフローを、オーディオおよび/またはビデオデータにすることができる。522において、トリガを、第2のアプリケーションまたはデバイス上でセッションの複製を行うためのユーザトリガにして発生させることができる。第2のアプリケーションまたはデバイスA2を、仲介デバイスの一部にしてよいし、しなくてもよい。トリガは、例えば、携帯電話であってもよい、仲介デバイス510内のOM512で発生する。505において、A1とA2の、2つのアプリケーションのみを例示目的で描いているが、任意の数のアプリケーションまたはデバイスを利用してよい。
【0045】
524において、A2の能力および/または可用性は、OMからARへのメッセージを通じて検証され、526において、能力の検証が発生する。能力の検証は、A2とARとの間で行われる。528において、OKメッセージをAR511からOM512に送信できる。530において、複製要求メッセージを、OM512からTA513経由でSN516に送信できる。
【0046】
532において、A2の接続の確立がSN516において発生し、534において、SN516によって、接続OKメッセージをTA513経由でOM512に送信できる。536において、呼び出し要求メッセージを、OM512からAR511経由で第2のアプリケーション(即ち、A2)に送信でき、538において、呼び出し確認メッセージを、第2のアプリケーションであるA2からOM512に送信できる。540において、別の呼び出し確認メッセージを、OM512からSN516に送信できる。542において、SN516とメディアサーバ517との間でリモートレグ(remote leg)を更新でき、544において、SN516は、NSFに、第1のアプリケーション(即ち、A1)上で実行しているメディアストリームを第2のアプリケーション(即ち、A2)上に複製するように命令できる。546において、そのセッションを、第2のアプリケーションであるA2上で複製できる。フロー1かフロー2のいずれか、またはフロー1とフロー2の両方を複製できることを認識されたい。ここでは任意の数のフローを含むことができるが、簡略化のために2つのフローのみが示されている。
【0047】
例示目的として、AR511、OM512、TA513、およびA2505は、携帯電話などの、仲介デバイス内に存在し、SN516とメディアサーバ517とは、ネットワーク要素515内に存在する。
【0048】
メディアの共有は、さまざまな理由で望ましい。例えば、ユーザが、休暇中に、自分の携帯電話を使用して数多くの写真を撮ったと考えてみる。ユーザは、その写真を友人および/または親戚に、自分の携帯電話の写真のフォーマットをサポートしない大型スクリーンのテレビ(TV)で見せたいだろうし、その写真を変換したり、例えば、記憶サーバまたはメディアカードに記憶したりする時間や機会がないかもしれない。それにより、ユーザは、スライドショーをTV上に映し出すアプリケーションを自分の携帯電話で起動して、自分の携帯電話を使用して、スライドショーを制御して、写真のスキップ、写真のサイズ変更、ズーム、回転などを行いたいだろう。
【0049】
図6は、メディア共有シナリオとして提案された流れ図600を示す。605において、ARは、第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションを登録する。610において、OMは、第2のアプリケーション上でセッション設定要求のトリガをユーザから受信する。615において、OMは、第2のアプリケーションの可用性および能力を求めるメッセージをARに送信する。620において、第2のアプリケーションが使用可能であるという条件で、OMは、トランスコーダをダウンロードする要求をネットワークに送信する。625において、OMは、トランスコーダダウンロードモジュール(download transcoder module)をネットワークから受信する。
【0050】
典型的には、トランスコーディングは、トランスコーディングを行う個別のノードを有するネットワークにおいて行われる。これは、トランスコードする必要があるローカルビデオがネットワーク内で共有されることもあるので、ローカルに共有されるメディアにとって適切および/または効率的ではないだろう。ここで説明される方法および装置は、トランスコーディングのアルゴリズムを実行して、それに関連するコードをネットワークから、ローカルエンティティであるコンテナへとダウンロードする。メディアは、ダウンロードされたコーデックを使用してトランスコードされる。従って、時間および帯域幅の使用が削減される。その結果、ローカルデバイス同士のビデオ/写真の共有がかなり高速で行われる。
【0051】
図7は、メディア共有シナリオの信号図700を示す。この実施形態において、706において、休暇中に撮った写真は、第1のアプリケーションまたはデバイス(A1)内にある。707において、大型スクリーンディスプレイなどの、ディスプレイを第2のアプリケーションまたはデバイス(A2)にすることができる。720において、アプリケーションまたはデバイスであるA1およびA2を、あらかじめARに登録できるし、またはARとオンディマンドで登録できる。
【0052】
OM712においてトリガが発生して、722において、アプリケーションまたはデバイスA2上でセッション設定をトリガできる。そのトリガを、ユーザトリガにすることができ、アプリケーションまたはデバイスA1が、OM712に対して実行することができる。724において、OM712からAR711へのメッセージを通じて、A2の能力および/または可用性を検証でき、726において、能力の検証が発生する。728において、OKメッセージをAR711からOM712に送信できる。726において、A2 707とAR711との間で能力の検証を行うことができる。730において、暫定(trying)肯定応答(ACK)をOM712からA1706に送信でき、732において、トランスコーダをダウンロードする要求を、OM712からTA713経由でSN716に送信できる。SN716は、トランスコーダをダウンロードする要求をNSF717に信号で送ることができる。736において、OM712によって、トランスコーダモジュールをNSF717からTA713経由でダウンロードできる。738において、ローカルIPを取得でき、OM712からAR711経由でA2 707へとつながるメディアパスを設定できる。
【0053】
740において、完了する設定の判定を、A2 707において行うことができる。これは、OM712によってA1 706に信号送信できる。写真および/または音楽744などの、メディア、およびメディアの制御(例えば、スライドショー制御)742を、トランスコーダ748によって第1のアプリケーションまたはデバイスA1 706から受信でき、そしてトランスコーダ748によって第2のアプリケーションまたはデバイスA2 707に送信できる。
【0054】
例示目的として、AR、OM、TA、およびA1は、携帯電話などの、仲介デバイス内に存在し、SNとNSFとは、ネットワーク要素内に存在する。ここで説明された例は、休暇中に撮った写真などの、写真の共有を示しているが、任意のタイプのメディアを共有してよいことに留意されたい。A1とA2の、2つのアプリケーションのみを例示目的で描いているが、任意の数のアプリケーションまたはデバイスを利用してよい。
【0055】
(実施形態)
1.H.325ネットワークにおいて使用するための仲介デバイスであって、
アプリケーションを登録し、およびセッションを第1のアプリケーション上で実行しているかどうかを判定するように構成されたアプリケーションレジストリを備えることを特徴とする仲介デバイス。
2.ユーザが第2のアプリケーション上でセッション複製をトリガしたことを検出し、
前記第1のアプリケーションと前記第2のアプリケーションとの間で接続を確立するための複製要求をネットワークに送信し、
前記ネットワークが前記第2のアプリケーションとの接続確立を開始したという条件で、前記接続確立を確認するメッセージを前記ネットワークから受信するように構成されたオーケストレーションマネージャをさらに備えることを特徴とする実施形態1に記載の仲介デバイス。
3.前記オーケストレーションマネージャは、接続OKメッセージを前記ネットワークから受信するように構成されることを特徴とする実施形態1乃至2のいずれかにおける仲介デバイス。
4.前記オーケストレーションマネージャは、前記接続確立の一部として呼び出し要求を前記第2のアプリケーションに送信するように構成されることを特徴とする実施形態1乃至3のいずれかにおける仲介デバイス。
5.前記オーケストレーションマネージャは、前記第2のアプリケーションから呼び出し確認を受信するように構成されることを特徴とする実施形態1乃至4のいずれかにおける仲介デバイス。
6.前記オーケストレーションマネージャは、セッション複製のための前記呼び出し確認を前記ネットワークに送信するように構成されることを特徴とする実施形態1乃至5のいずれかにおける仲介デバイス。
7.前記アプリケーションレジストリ、前記オーケストレーションマネージャ、およびトランスポートエージェントは、コンテナ機能の下位機能であることを特徴とする実施形態1乃至6のいずれかにおける仲介デバイス。
8.前記コンテナ機能は、H.325のコンテナ機能であることを特徴とする実施形態7の仲介デバイス。
9.H.325ネットワークにおいて使用するための仲介デバイスであって、
第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションを登録するように構成されたアプリケーションレジストリを備えることを特徴とする仲介デバイス。
10.前記第2のアプリケーション上でセッション設定要求のトリガを受信するように構成されたオーケストレーションマネージャであって、
前記オーケストレーションマネージャは、前記第2のアプリケーションが使用可能であり、および前記第2のアプリケーションが前記第1のアプリケーション上で実行するのと同じセッションを実行する能力があるかどうかを求めるメッセージを、前記アプリケーションレジストリに送信するように構成され、
検証の肯定応答を受信すると、前記オーケストレーションマネージャは、トランスコーダをダウンロードする要求をネットワークに送信するように構成される、オーケストレーションマネージャをさらに備えることを特徴とする実施形態9の仲介デバイス。
11.トランスコーディングのアルゴリズムおよびそれに関連するコードは、前記ネットワークからローカルエンティティにダウンロードされることを特徴とする実施形態10の仲介デバイス。
12.前記アプリケーションレジストリ、前記オーケストレーションマネージャ、およびトランスポートエージェントは、コンテナ機能の下位機能であることを特徴とする実施形態9乃至11のいずれかにおける仲介デバイス。
13.前記コンテナ機能は、H.325のコンテナ機能であることを特徴とする実施形態12の仲介デバイス。
14.H.325ネットワークにおいて使用する仲介デバイスで実行される時に前記仲介デバイスに方法を実行させる命令を包含するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法は、第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションを登録するステップを備えるコンピュータ可読記憶媒体。
15.前記第2のアプリケーション上でセッション設定要求のトリガを受信することをさらに備えることを特徴とする実施形態14のコンピュータ可読記憶媒体。
16.前記第2のアプリケーションが使用可能であり、および前記第2のアプリケーションが前記第1のアプリケーション上で実行するのと同じセッションを実行する能力があるかどうかを求めるメッセージを送信することと、
検証の肯定応答を受信すると、トランスコーダをダウンロードする要求をネットワークに送信すること
をさらに備えることを特徴とする実施形態14乃至15のいずれかにおけるコンピュータ可読記憶媒体。
17.トランスコーディングのアルゴリズムおよびそれに関連するコードは、前記ネットワークからローカルエンティティにダウンロードされることを特徴とする実施形態16のコンピュータ可読記憶媒体。
18.前記仲介デバイスは、H.325デバイス内の置かれることを特徴とする実施形態14乃至17のいずれかにおけるコンピュータ可読記憶媒体。
【0056】
本機能および要素を特定の組み合わせにおいて上述したが、各機能または要素を単独で、または他の機能および要素との任意の組み合わせにおいて使用することができることを当業者は認識されたい。さらに、本明細書で説明した方法を、コンピュータまたはプロセッサによって実行するためのコンピュータ可読媒体に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアに実装できる。コンピュータ可読媒体の例は、電子信号(有線または無線接続を介して伝送される)およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、およびCD−ROMおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含むが、これらに限定されない。ソフトウェアと連動するプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末機、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータで使用するための無線周波数トランシーバを実装することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
H.325ネットワークにおいて使用するための仲介デバイスであって、
アプリケーションを登録し、およびセッションを第1のアプリケーション上で実行しているかどうかを判定するように構成されたアプリケーションレジストリと、
ユーザが第2のアプリケーション上でセッション複製をトリガしたことを検出し、
前記第1のアプリケーションと前記第2のアプリケーションとの間で接続を確立するための複製要求をネットワークに送信し、
前記ネットワークが前記第2のアプリケーションとの接続確立を開始したという条件で、前記接続確立を確認するメッセージを前記ネットワークから受信するように構成されたオーケストレーションマネージャと
を備えたことを特徴とする仲介デバイス。
【請求項2】
前記オーケストレーションマネージャは、接続OKメッセージを前記ネットワークから受信するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の仲介デバイス。
【請求項3】
前記オーケストレーションマネージャは、前記接続確立の一部として呼び出し要求を前記第2のアプリケーションに送信するように構成されることを特徴とする請求項2に記載の仲介デバイス。
【請求項4】
前記オーケストレーションマネージャは、前記第2のアプリケーションから呼び出し確認を受信するように構成されることを特徴とする請求項3に記載の仲介デバイス。
【請求項5】
前記オーケストレーションマネージャは、セッション複製のための前記呼び出し確認を前記ネットワークに送信するように構成されることを特徴とする請求項4に記載の仲介デバイス。
【請求項6】
前記アプリケーションレジストリ、前記オーケストレーションマネージャ、およびトランスポートエージェントは、コンテナ機能の下位機能であることを特徴とする請求項1に記載の仲介デバイス。
【請求項7】
前記コンテナ機能は、H.325のコンテナ機能であることを特徴とする請求項6に記載の仲介デバイス。
【請求項8】
H.325ネットワークにおいて使用するための仲介デバイスであって、
第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションを登録するように構成されたアプリケーションレジストリと、
前記第2のアプリケーション上でセッション設定要求のトリガを受信するように構成されたオーケストレーションマネージャであって、前記第2のアプリケーションが使用可能であり、および前記第2のアプリケーションが前記第1のアプリケーション上で実行するのと同じセッションを実行する能力があるかどうかを求めるメッセージを、前記アプリケーションレジストリに送信するように構成されたオーケストレーションマネージャと、
検証の肯定応答を受信すると、前記オーケストレーションマネージャは、トランスコーダをダウンロードする要求をネットワークに送信するように構成されたオーケストレーションマネージャと
をさらに備えたことを特徴とする仲介デバイス。
【請求項9】
トランスコーディングのアルゴリズムおよびそれに関連するコードは、前記ネットワークからローカルエンティティにダウンロードされることを特徴とする請求項8に記載の仲介デバイス。
【請求項10】
前記アプリケーションレジストリ、前記オーケストレーションマネージャ、およびトランスポートエージェントは、コンテナ機能の下位機能であることを特徴とする請求項8に記載の仲介デバイス。
【請求項11】
前記コンテナ機能は、H.325のコンテナ機能であることを特徴とする請求項10に記載の仲介デバイス。
【請求項12】
H.325ネットワークにおいて使用する仲介デバイスにおいて実行されると、前記仲介デバイスに方法を実行させる命令を包含するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記方法は、
第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションを登録するステップと、
前記第2のアプリケーション上でセッション設定要求のトリガを受信するステップと、
前記第2のアプリケーションが使用可能であり、および前記第2のアプリケーションが前記第1のアプリケーション上で実行するのと同じセッションを実行する能力があるかどうかを求めるメッセージを送信するステップと、
検証の肯定応答を受信すると、トランスコーダをダウンロードする要求をネットワークに送信するステップと
を備えたことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
トランスコーディングのアルゴリズムおよびそれに関連するコードは、前記ネットワークからローカルエンティティにダウンロードされることを特徴とする請求項12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記仲介デバイスは、H.325デバイス内の置かれることを特徴とする請求項12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−514006(P2013−514006A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543248(P2012−543248)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【国際出願番号】PCT/US2010/059475
【国際公開番号】WO2011/072020
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.WCDMA
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】