説明

セットトップボックスから写真を送信するためのシステムとその方法

【課題】セットトップボックスから写真を電子メールで送信するための方法を提供する。
【解決手段】セットトップボックスに連結されたテレビに写真のメニューを提示し、メニューにおける写真は、遠隔操作機器を使うことで強調表示することができる。該方法はさらに、テレビに電子メールボタンを提示することと、アドレス帳を提示することを含む。さらに、該方法は、少なくとも1人の受信者電子メールアドレスに宛てられた電子メールを送ることを含む。特に、電子メールは、電子メールへの返信がセットトップボックス以外の場所に送られるようにする返信先電子メールアドレスを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、セットトップボックスに関連する。
【背景技術】
【0002】
長きに渡たって、デレビは、家庭用電化製品販売における主要商品である。アメリカにおける大多数の家庭は、少なくとも一台のテレビを所有している。そのようなテレビにコンテンツを提供することは、儲けの多いビジネスであり、選べるほど幾多のテレビ用コンテンツの種類がある。例えば、視聴者は、標準的デジタルテレビコンテンツ、もしくは高解像度テレビコンテンツを受信するために、デジタルブロードバンドテレビネットワークとデジタル衛星テレビネッワークと契約することができる。さらに、多くの企業が現在、セットトップボックスに内蔵することができるデジタルビデオレコーダー(DVR)を提供している。DVRは、セットトップボックスに送信されたデジタルテレビコンテンツを録画するために使うことができる。
【0003】
さらに、セットトップボックスの機能性は、ただテレビコンテンツを提供することの域を超えて拡大している。例えば、多くのセットトップボックスは、ある種のインターネットもしくはその他の通信機能を含む。
【0004】
従って、セットトップボックスを使うための改善されたシステムと方法が必要とされている。
【特許文献1】米国特許第6,460,075号明細書
【特許文献2】米国特許第6,643,684号明細書
【特許文献3】米国特許第6,252,588号明細書
【発明の開示】
【0005】
セットトップボックスから写真を電子メールで送信するための方法が開示され、セットトップボックスに連結されたテレビに、写真のメニューを提示することを含む。メニューにおける写真は、遠隔操作機器を使うことで強調表示することができる。該方法はさらに、テレビに電子メールボタンを提示することと、アドレス帳を提示することを含む。アドレス帳は、少なくとも一個の受信者電子メールアドレスを含む。さらに、該方法は、少なくとも一個の受信者電子メールアドレスが送信先になった電子メールを送信することを含む。特に、電子メールは、電子メールへの返信をセットトップボックス以外のときに送られるようにするための返信先電子メールアドレスを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
ある特定の実施形態において、返信先電子メールアドレスは、顧客アカウントに関連する電子メールアドレスに対応する。さらに、特定の実施形態において、顧客のアカウントは、セットトップボックスのユーザーに関連する。また別の特定の実施形態において、該方法はテレビに送信ボタンを提示することと、送信ボタンが選択された場合に電子メールを送信することを含む。
【0007】
また別の特定の実施形態において、該方法はさらに、アドレス帳セットアップ画面を提示することを含む。さらに、特定の実施形態において、該方法は、アドレス帳にアドレスリストをインポートすることを含む。別の特定の実施形態において、該方法はまた、電子メールアドレスを受信することと、アドレス帳に電子メールアドレスを追加することを含む。また、特定の実施形態において、該方法は電子メールアドレスのためのニックネームを受信することと、アドレス帳にニックネームを追加することを含む。
【0008】
別の実施形態において、セットトップボックスが開示され、処理装置、処理装置にアクセス可能なコンピュータ可読媒体と、可読媒体内に保存されたコンピュータプログラムを含む。この実施形態において、コンピュータプログラムは、テレビに写真のメニューを提示するための命令、テレビに電子メールボタンを提示するための命令と、電子メールボタンが選択されたことに対応してアドレス帳を提示するための命令を含む。アドレス帳は、1人もしくはそれ以上の受信者に対応した1つ、またはそれ以上の電子メールアドレスを含む。さらに、この実施形態において、コンピュータプログラムは、少なくとも1人の受信者アドレスに宛てられた電子メールを作成するための命令を含む。さらに電子メールは、セットトップボックスにリンクする顧客アカウントに関連する顧客メールアドレスに対応する返信先電子メールアドレスを含む。さらに、電子メールは、セットトップボックスからではなく、顧客の電子メールアドレスから送信されたように見える。
【0009】
また別の実施形態において、セットトップボックスに連結されたディスプレイのためのグラフィカルユーザーインターフェイスが開示され、整列された写真サムネール、写真鑑賞ウィンドウ及び、1つまたはそれ以上の受信者電子メールアドレスを含むアドレス帳を含む。この実施形態において、受信者電子メールアドレスが選択された後、セットトップボックス以外の場所に送られる電子メールに返信を発生させる返信先電子メールアドレスを含む電子メールが作成される。
【0010】
また別の実施形態において、コンピュータが開示され、処理装置、処理装置にアクセス可能なコンピュータ可読媒体と、コンピュータ可読媒体内に保存されたコンピュータプログラムを含む。この実施形態において、コンピュータプログラムは、セットトップボックスから送られた電子メールを受信するための命令と、電子メールへの返信を送信するための命令を含む。この実施形態において、返信は、セットトップボックスに送られない。
【0011】
図1を参照して、システムが示され、該システムは一般的に指定された100である。示されているように、システム100は、テレビ104などのディスプレイ装置に連結されたセットトップボックス102を含む。さらに、セットトップボックス102は、コンテンツプロバイダー106とインターネットなどの広域エリアネットワーク108(WAN)に連結されている。WAN108は同様に、顧客のコンピュータ110及び送り先のコンピュータ112に連結されている。
【0012】
図1において示されているように、セットトップボックス102は、処理装置114と処理装置114に連結されたメモリー116を含む。さらに、レシーバー118が処理装置114に連結されている。遠隔操作ユニット120は、レシーバー118を介してセットトップボックス102と通信することができる。特定の実施形態において、レシーバーは、赤外線(IR)レシーバーまたはラジオ周波数(RF)レシーバーでよい。ユーザーは、遠隔操作ユニット120を使って、1つまたはそれ以上のコマンドをセットトップボックス102に入力することができる。
【0013】
図1はまた、顧客のコンピュータ110が、処理装置122と、顧客のコンピュータ110に連結されたメモリー124を含むことができることを示す。さらに、送信先のコンピュータ112は、処理装置126とメモリー128を含むことができる。コンピュータ110と112それぞれは、インターネット108を介して電子メールを送信と受信するための電子メールアプリケーションを含むことができる。
【0014】
図2はテレビ200上のディスプレーを図示する。特定の実施形態において、テレビ200は、図1に描かれたセットトップボックス102などのセットトップボックスに連結することができる。図2において示されているように、グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)202は、テレビ200を介して、提示することができる。図2は、GUI202がサムネール画像の配列204を含むことを示す。さらに、GUI202は、画像閲覧ウィンドウ206を含むことができる。特定の実施形態において、ユーザーは、遠隔操作ユニットを使って、サムネール画像の配列204から画像を選択することができ、選択された画像は画像閲覧ウィンドウ206内においてフルサイズで提示することが出来る。
【0015】
図2においてさらに示されているように、GUI202は、写真電子メールソフトボタン208、送信ソフトボタン210、セットアップソフトボタン212、及び終了ソフトボタン214を含む。さらに、GUI202は、アドレス帳216を含む。ユーザーが、例えば遠隔操作ユニットを使って写真電子メールソフトボタン208を押す場合、アドレス帳216をユーザーに提示することができる。特定の実施形態において、アドレス帳216は、ニックネームのリストを含み、各ニックネームは送り先の電子メールアドレスにリンクされている。ユーザーは、アドレス帳216から、1つもしくはそれ以上のニックネームを選択することができ、その後サムネール画像の配列204から選択した1つまたはそれ以上の写真を送るために、送信ソフトボタン216を押すことができる。
【0016】
特定の実施形態において、アドレス帳216が、例えば初めて使用する時などの、ニックネームまたは関連した電子メールアドレスを含まない場合、ユーザーにセットアップ画面を提示することができ、ユーザーは、1つまたはそれ以上の電子メールアドレスを、セットアップ画面を介してアドレス帳に入力することができる。特定の実施形態において、セットアップ画面はまた、セットアップソフトボタン212が押された場合にも提示することができる。さらに、終了ソフトボタン214が押された場合、GUI200を終了し、ユーザーは、通常のテレビ視聴に戻ることができる。
【0017】
図3を参照して、セットトップボックスから1つまたはそれ以上の写真を電子メールで送るための方法が記される。ブロック300で、例えば遠隔操作ユニットを使って、1つまたはそれ以上の写真が選択された場合、次のステップが実行される。ブロック302で、セットトップボックスが、ユーザーに写真を閲覧するためのグラフィカルユーザーインターフェイスを提示する。特定の実施形態において、ユーザーに図2で示されているGUI202を提示することができる。
【0018】
決定ステップ304へ続き、セットトップボックスはいつ写真が選択されたかを決定する。もし写真が選択されていなければ、該方法は決定ステップ306へと進み、セットトップボックスはタイムアウト期間を上回ったかを決定する。タイムアウト期間を上回っている場合、該方法はブロック308へと進み、セットトップボックスは写真メニューを終了する。該方法は後に状態310で終了する。決定ステップ306に戻り、もしタイムアウト期間を上回っていない場合、該方法はブロック302に戻り、ユーザーに引き続き写真のメニューが提示される。
【0019】
決定ステップ304に戻って、もし写真が選択された場合、該方法はブロック312に進み、セットトップボックスは画面の写真を強調表示する。決定ステップ314に進んで、セットトップボックスは写真電子メールボタンが選択されたか否かを決定する。もし選択されていなければ、該方法は決定ステップ306に進み、ここに記述されているように続く。他方、もし写真電子メールボタンが選択されていれば、該方法は決定ステップ316に進み、セットトップボックスは電子メールアドレスが使用可能かどうかを決定する。もし電子メールアドレスが使用可能ではない場合、該方法はブロック318に移り、セットトップボックスは写真メニューを終了する。その後、ブロック320で、セットトップボックスがセットアップモードに入り、セットアップ画面を提示する。該方法はその後、ブロック322に移る。
【0020】
決定ステップ316に戻り、もし電子メールアドレスが利用可能であれば、該方法はブロック322へ続き、セットトップボックスはユーザーにアドレス帳を提示する。特定の実施形態において、アドレス帳は、1つまたはそれ以上のニックネームを含み、各ニックネームは受信者電子メールアドレスに関連する。別の実施形態において、アドレス帳は関連するニックネームなしに、実際の受信者電子メールアドレスを含むことができる。さらにまた別の実施形態において、アドレス帳は受信者電子メールアドレスと、受信者電子メールアドレスに関連したニックネームの混合体を含むことができる。
【0021】
決定ステップ324に移り、セットトップボックスは、受信者が選択されたか否かを決定する。もし選択されていなければ、該方法は決定ステップ306に移り、ここに記述されているように継続する。反対にもし受信者が選択された場合、該方法はブロック326に進み、セットトップボックスは受信者アドレスに宛てた電子メールを作成する。特定の実施形態において、ユーザーは1つ以上の受信者を選択することができる。また特定の実施形態において、電子メールは選択された写真を添付ファイルとして含む。さらに、特定の実施形態において、電子メールは、ユーザーのコンピュータの電子メールアドレスを電子メールにおける返信先、または送信者の電子メールアドレスとして含む。特定の実施形態において、ユーザーのコンピュータの電子メールアドレスはセットトップボックスにリンクしていない。セットトップボックスから送られた電子メールへの返信は、セットトップボックスに送信されない。それよりも、電子メールへの返信が、ユーザーのコンピュータの電子メールアドレスに送信され、ユーザーのデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ブラックベリー機器などで見ることができる。返信電子メールがセットトップボックスにではなく、ユーザーのコンピュータの電子メールアカウントに送られることから、ユーザーはセットトップボックスでテレビを視聴している最中に、セットトップボックスから送られた電子メールへの返信により繰り返し中断されないですむ。
【0022】
特定の実施形態において、ユーザーのコンピュータの電子メールアドレスは、セットトップボックスにリンクされたアカウントと関連する。ある実施形態において、ユーザーがセットトップボックスサービスプロバイダーと役務契約に入り、アカウントを取得すれば、ユーザーはアカウントのためのコンピュータ電子メールアドレスを提供することができる。アカウントのために提供されたコンピュータ電子メールアドレスはセットトップボックスにリンクさせることができる。さらにある実施形態において、セットトップボックスからの電子メールの受信者は、電子メールがセットトップボックスから送られたことを示す目印を全く持っていない。セットトップボックスからの電子メールは、ただユーザーのコンピュータから送信されたように見える。特定の実施形態において、電子メールは、ユーザーが受信者と共有したいと思う写真を送ったことを示すテキストメッセージを含むことができる。
【0023】
決定ステップ328に進み、セットトップボックスは送信ボタンが選択されたか否を決定する。もし選択されていなければ、該方法は設定ステップ306に戻り、ここに記述されているように継続する。他方、送信ボタンが選択された後、該方法はブロック330に進み、セットトップボックスは、受信者に、電子メールとともに選択された1つの写真または複数の写真を添付ファイルとして送信する。特定の実施形態において、複数の写真が選択された場合、またはそうすることを望む場合、セットトップボックスは、写真のアップロードとダウンロードをより早く行うために、送信の前に写真を圧縮、またはZIP形式化することができる。
【0024】
電子メールが送信された後、該方法は決定ステップ332に進み、セットトップボックスは終了ボタンが選択されたか否かを決定する。もし選択されていない場合、該方法はブロック302に戻り、ここに記述されているように継続する。終了ボタンが選択された場合、該方法はブロック308に進み、セットトップボックスは写真メニューを終了する。その後、該方法は状態310で終了する。
【0025】
図4を参照して、セットトップボックスのための電子メールアドレス帳を設定するための方法が記され、ブロック400において始まる。ブロック400において、セットアップ中、次のステップが実行される。ブロック402で、セットトップボックスは、ユーザーにグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)を提示する。その後、決定ステップ404で、セットトップボックスは、ユーザーにユーザーがアドレスリストをインポートしたいと思うかを尋ねる。特定の実施形態において、セットトップボックスは、ユーザーにセットアップGUIで質問を提示して尋ねる。もしユーザーがセットトップボックスにアドレス帳のインポートを望む場合、該方法はブロック406に進み、セットトップボックスはアドレスリストを受信する。特定の実施形態において、ユーザーは、例えばコンピュータなどの、セットトップボックスにネッワークで結ばれた別の機器でアドレスリストの場所を指定することができる。セットトップボックスは、セットトップボックスにネットワークで結ばれた別の機器からアドレスリストを受信することができる。さらに、特定の実施形態において、アドレスリストは、セットトップボックスへのブロードバンド接続を介して、オンライン上の場所からインポートすることができる。ブロック408で、セットトップボックスはセットトップボックス内のアドレス帳にアドレスリストを追加する。該方法はその後、決定ステップ410に移る。
【0026】
決定ステップ404に戻り、もしユーザーがセットトップボックスにアドレスリストをインポートすることを望まない場合、該方法は直接決定ステップ410に進む。決定ステップ410で、セットトップボックスは、ユーザーにユーザーが電子メールアドレスを入力したいと思うか否かを尋ねる。特定の実施形態において、セットトップボックスは、ユーザーにセットアップGUIで質問を提示して尋ねる。もしユーザーが電子メールアドレスの入力を望む場合、該方法はブロック412に続き、セットトップボックスはユーザーから電子メールアドレスを受信する。特定の実施形態において、電子メールは、遠隔操作ユニットを使ってセットトップボックスに入力される。ブロック414に移り、ユーザーから受信した電子メールアドレスは、アドレス帳に追加される。その後、該方法は、決定ステップ416に移る。決定ステップ410に戻り、もしユーザーが電子メールアドレスの入力を望まない場合、該方法は直接、決定ステップ416に進む。
【0027】
決定ステップ416で、セットトップボックスは、ユーザーに彼または彼女が、セットトップボックス内のアドレス帳における電子メールアドレスのどれかにニックネームを入力したいと思うか否かを尋ねる。特定の実施形態において、セットトップボックスは、ユーザーにセットアップGUIで質問を提示して尋ねる。もしユーザーがニックネームの入力を望む場合、該方法はブロック418に移り、セットトップボックスは、ユーザーからアドレス帳の中の電子メールアドレスからニックネームを受信する。特定の実施形態において、ニックネームは遠隔操作ユニットを使ってセットトップボックスに入力することができる。次に、ブロック420で、セットトップボックスはアドレス帳にニックネームを追加する。該方法はその後決定ステップ422に移る。
【0028】
決定ステップ416に戻り、もしユーザーが、アドレス帳内の電子メールアドレスのためのニックネームの入力を望まない場合、該方法は決定ステップ422に進み、セットトップボックスはユーザーがセットアップGUIを終了することを決定したか否かを決定する。もし決定していない場合、該方法は決定ステップ410に戻り、ここに記述されているように継続する。他方、もしユーザーがセットアップGUIを終了することを決定した場合、該方法は状態424で終了する。
【0029】
上述した構造の設定とともに、セットトップボックスから写真を送信するシステムと方法は、セットトップボックスから写真を電子メールで送信するための、非常にユーザーフレンドリーな方途を提供する。例えば、ユーザーは、写真を送るために、写真のメニューから写真を選択し、写真電子メールソフトボタンを押し、受信者の電子メールアドレスを選択し、送信ソフトボタンを押すことができる。電子メールへのどのような返信も、セットトップボックスに関連した電子メールアドレスに返送される。しかし、返答は、セットトップボックスで受信されない。
【0030】
さらに、ここで開示されたシステムと方法は、1人またはそれ以上の受信者に、1つまたはそれ以上の写真を送るために、外部の電子メールクライアントプログラムを必要とすることなく、GUIの比較的簡単な操作を許容する。さらに、ユーザーは、セットトップボックスに保存されている電子メールアドレスに関連するニックネームを、定義そして編集することができる。さらに、ユーザーは、セットトップボックスに保存されている1つまたはそれ以上の電子メールアドレスを入力、または削除することができる。
【0031】
様々な実施形態に従って、ここで記述された方法は、コンピュータプロセッサー上で作動している1つまたはそれ以上のソフトウエアプログラムとして実行することができる。専用のハードウエア実装は、これらに限定されるわけではないが、特定用途向け集積回路、プログラマブルロジックアレー、及び同じくここで記述された方法を実行するために構築することができるハードウエア機器を含む。さらに代替的なソフトウエア実行は、これらに限定されるわけではないが、分散処理、またはコンポーネント/オブジェクト分散処理、並列処理、または仮想マシン処理を含み、これらはここで記述された方法を実行するために構築することができる。
【0032】
開示された方法を実行するソフトウエアは、任意的に、ディスクやテープなどの磁気媒体、ディスクなどの光学磁気または光学媒体、メモリーカード、または1つ、もしくはそれ以上の読み出し専用(非揮発性)メモリー、ランダムアクセスメモリー媒体、または別の書き換え可能(揮発性)メモリーを備えた別のパッケージ等の固体媒体といった有形記憶媒体に保存することができる。ソフトウエアはまた、コンピュータ命令を含んだ信号を利用できる。電子メールへのデジタル添付ファイル、または別の内蔵型情報アーカイブまたはアーカイブの一式は、有形記憶媒体と同等の配信媒体として見なされる。従って、本開示は、有形記憶媒体、またはここで羅列した配信媒体と、ここでのソフトウエア実行を保存できるその他の同等物と後継メディアを含むものとして見なされる。
【0033】
本明細書は、特定の実施形態において、特定の規格とプロトコルを用いて実現することができる構成要素と機能を記述しているが、本発明はそれらの規格とプロトコルに限定されるものではない。例えば、TCP/IP、UDP/IP、HTML、HTTPといったインターネットのための規格や他のパケット交換ネットワーク伝送は、技術の現状の用例を表わす。そのような規格は、本質的に同じ機能を有するより早くさらに効率の良い同等物により周期的にとって代わられる。従って、ここで開示されたものと同じ、または同様の機能を有する代替規格とプロトコルは、それらの同等物と考えられる。
【0034】
本開示は、命令を含んだ機械可読媒体、または伝搬信号に関連する命令を受信し、実行するものを熟慮しており、それによりネットワーク環境に接続された機器は、ネットワーク上で通信するために音声、映像、またはデータを送信または受信することができる。
本開示によって明記された機器は、同様の機能を持つ別の電子機器にも向けられていることが理解されるであろう。例えば、音声、映像、データ通信を提供する機器は、電話、コードレス電話、モバイルフォン、セルラーフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、または別のコンピュータに基づいた通信機器として実現されるすることができる。別の例として、セットトップボックス機能は、コンピュータ、及びまたはサーバーによって実現することができる。
【0035】
上において開示された主題は、実例となるもの、また制限されないものと考えられるべきであり、添付されたクレームはそれら全ての変更、増強、別の実施形態で本発明の正確な精神と範囲に含まれるものを保護することを意図している。従って、法によって最大限許容される範囲で、本発明の適用範囲は以下のクレームとその同等物を最も広い許容範囲で解釈した上で決定されるべきであり、前述の詳細な記述により制限又は限定されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、それによってテレビコンテンツが送信でき、受信できるシステムの典型的なブロック図である。
【図2】図2は、セットトップボックスから写真を電子メールで送るためのグラフィカルユーザーインターフェイスの図である。
【図3】図3は、セットトップボックスから写真を電子メールで送る方法を図示するフローチャートである。
【図4】図4は、セットトップボックスに保存された電子メールアドレス帳を設定する方法を図示するフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セットトップボックスから写真を電子メールで送るための方法であって、
前記セットトップボックスに連結されたテレビに、写真のメニューを提示し、前記メニューの写真は遠隔操作機器を使うことで強調表示できること、
前記テレビに電子メールボタンを提示すること、
アドレス帳を提示し、前記アドレス帳は少なくとも1つの受信者電子メールアドレスを含むこと、
前記少なくとも1つの受信者電子メールアドレスに宛てられた電子メールを送信し、前記電子メールは、前記電子メールへの返信がセットトップボックス以外の場所に送られるようにする返信先電子メールアドレスを含むこと、
からなることを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
返信電子メールアドレスが、顧客アカウントに関連する電子メールアドレスに対応する、
ことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法において、
前記顧客アカウントが前記セットトップボックスのユーザーに関連する、
ことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
テレビに送信ボタンを提示することと、前記送信ボタンが選択されたときに、前記電子メールを送信すること、
からなることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
アドレス帳セットアップ画面を提示すること、
からなることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
アドレス帳にアドレスリストをインポートすること、
からなることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項5に記載の方法であって、さらに、
電子メールアドレスを受信すること、及び、
該電子メールアドレスを前記アドレス帳に追加すること、
からなることを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、さらに、
前記電子メールアドレスのためのニックネームを受信すること、及び、
該ニックネームを前記アドレス帳に追加すること、
からなることを特徴とする方法。
【請求項9】
セットトップボックスであって、
処理装置と、
前記処理装置がアクセス可能なコンピュータ可読媒体と、
コンピュータ可読媒体に保存されたコンピュータプログラムであって、
テレビに写真のメニューを提示するための命令、
テレビに電子メールボタンを提示するための命令、
前記電子メールボタンが選択されたことに反応して、1つまたはそれ以上の受信者に対応する1つまたはそれ以上の電子メールアドレスを含むアドレス帳を提示するための命令、及び
電子メールを作成するための命令で、前記電子メールが少なくとも1つの受信者アドレスに宛てられ、その電子メールはセットトップボックスにリンクした顧客アカウントに関連する返信電子メールアドレスを含み、その電子メールはセットトップボックスからではなく、顧客の電子メールアドレスから送られたように見えること、からなるコンピュータプログラム、
からなることを特徴とするセットトップボックス。
【請求項10】
請求項9に記載のセットトップボックスにおいて、
前記電子メールへの返信が前記セットトップボックスに送られない、
ことを特徴とするセットトップボックス。
【請求項11】
請求項10に記載のセットトップボックスにおいて、
前記電子メールへの返信が、前記顧客の電子メールアドレスに送られる、
ことを特徴とするセットトップボックス。
【請求項12】
請求項9に記載のセットトップボックスにおいて、
前記コンピュータプログラムは、さらに
テレビに送信ボタンを提示するための命令、及び、
前記送信ボタンが選択された場合に、受信者に前記電子メールを送信するための命令、
からなることを特徴とするセットトップボックス。
【請求項13】
請求項9に記載のセットトップボックスであって、さらに
受信者アドレスが利用可能ではないときにアドレス帳セットアップ画面を提示するための命令、
からなることを特徴とするセットトップボックス。
【請求項14】
請求項13に記載のセットトップボックスであって、さらに
1つまたはそれ以上の受信者電子メールアドレスを受信するための命令と、
1つまたはそれ以上の受信者電子メールアドレスそれぞれためのニックネームを受信するための命令と、
前記アドレス帳に、前記1つまたはそれ以上の受信者電子メールアドレスと、それに対応するニックネームを追加するための命令
からなることを特徴とするセットトップボックス。
【請求項15】
セットトップボックスに連結されたディスプレイのためのグラフィカルユーザーインターフェイスであって、
写真サムネールの列、
写真閲覧ウィンドウ、及び、
アドレス帳、前記アドレス帳は、1つまたはそれ以上の受信者電子メールアドレスを含み、受信者電子メールアドレスが選択された後に、電子メールへの返信をセットトップボックス以外の場所に送られるようにする返信先電子メールアドレスを含む電子メールが作成される、
からなることを特徴とするグラフィカルユーザーインターフェイス。
【請求項16】
請求項15に記載のグラフィカルユーザーインターフェイスであって、さらに
送信ボタンを備え、前記送信ボタンが選択されたときに、電子メールが受信者電子メールアドレスに送信される、
ことを特徴とするグラフィカルユーザーインターフェイス。
【請求項17】
請求項15に記載のグラフィカルユーザーインターフェイスであって、さらに
セットアップボタンを備え、前記セットアップボタンが選択されたときアドレス帳セットアップ画面が提示される、
ことを特徴とするグラフィカルユーザーインターフェイス。
【請求項18】
請求項15に記載のグラフィカルユーザーインターフェイスにおいて、
前記返信電子メールアドレスが、顧客アカウントに関連する電子メールアドレスと対応する、
ことを特徴とするグラフィカルユーザーインターフェイス。
【請求項19】
請求項15に記載のグラフィカルユーザーインターフェイスにおいて、
前記返信電子メールアドレスが、前記セットトップボックスに連結されていないユーザーのコンピュータに前記電子メールが送られるように応答を生じさせる、
ことを特徴とするグラフィカルユーザーインターフェイス。
【請求項20】
コンピュータであって、
処理装置と、
前記処理装置がアクセス可能なコンピュータ可読媒体と、
前記コンピュータ可読媒体に保存されたコンピュータプログラムであって、
電子メールを受信するための命令で、前記電子メールはセットトップボックスから送られる命令と、
電子メールへの返信を送信するための命令で、前記返信はセットトップボックスに送られない命令とからなるコンピュータプログラムと、
からなることを特徴とするコンピュータ。
【請求項21】
請求項21に記載のコンピュータにおいて、
前記返信が、前記セットトップボックスに連結されていないユーザーのコンピュータに送信される、
ことを特徴とするコンピュータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−28589(P2007−28589A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−153886(P2006−153886)
【出願日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(505346621)エスビーシー ナレッジ ベンチャーズ エル.ピー. (13)
【Fターム(参考)】