説明

セラミックス製間接加熱式調理器具

【課題】食材を焦がさず、内部まで均等に加熱する適正な加熱温度を維持して、加熱料理において安定させる火加減で、最上の味を引き出せ、コーティングがないので、フッ素樹脂の危険性から開放され、セラミックス製の遠赤外線効果で、魚や肉を焼くと、臭いを大部分防ぐことができ、食材をふっくら美味しく焼き上げるようになるし健康にも良い調理器具を得る。
【解決手段】内部に扁平な空間部3を有する、肉、野菜等を加熱調理する間接加熱構造のセラミックス製の調理器具であって、前記空間部3に、外部に通じる通気穴4を設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は肉や魚、野菜等を加熱調理する間接加熱構造のセラミックス製の調理器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の調理器具は、図3に示すように、上部板11と下部板12が分離できる構造になっている
(特許文献1参照)。しかし、セラミックス製で作る場合、上部板11と下部板12がこわれ易く、取り扱いにくい、という問題がある。又、従来の鉄やアルミ製の場合は表面にフッ素樹脂コーティングがされ、上部面の加熱温度が250℃以上になると微粒なガスが発生して健康を損なうとの指摘がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4340781号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記のような問題点を解決する事を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が上記課題を解決するために提供する調理器具は内部に扁平な空間部を有する、肉、野菜等を加熱調理する間接加熱構造のセラミックス製の調理器具であって、前記空間部に、外部に通じる通気穴を設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
従来の上部板11と下部板12をセラミックス製にした場合は、こわれ易く、取り扱いにくい、という問題があるので、 一体化にしたら、こわれ難く、取扱い易くなった。又、セラミッス製は鉄やアルミ製のようなコーティングが無くなり、フッ素樹脂の危険性から開放される。セラミックス製の遠赤外線効果で魚や肉を焼くと、臭いを大部分防ぐことができるだけでなく、食材をふっくら、美味しく焼き上げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
上記の目的を成す為に本発明の調理器具は、上部面と、下部面、上部面と下部面の間の空間、側壁とを備えた調理器具であって、固形燃料を使う場合は固形燃料を燃やすコンロを使用する。前記下部面を加熱した際に前記空間にある空気が対流熱を生じるようのを特徴とする調理器具で、前記空間には空気の循環のために少なくとも一個の熱調節用通気穴を設けることを特徴とする調理器具。
【実施例】
【0008】
以下に、本発明の望ましい実施例を添付された図面を参照して詳しく説明する。
図1及び図2は本発明の第1実施例による調理器具を図示した図面である。
図示しているように、本発明の調理器具は遠赤外線効果があるセラミックスで形成され、その側壁1の高さが高く、その上部面には放射形状の模様2が施してある。
前記上部面6と下部面5の間には対流熱を生じる空間部3を設け、その前記空間部3は空気穴4が設けて、前記空気穴4は熱源によって加熱された空気が対流しながら空気が出入りする。
この様な構成によって、熱源から発生された熱の一部は前記下部面5を通じて前記上部面6に直接的に伝わる事と前記空間部3で加熱された空気が対流現象を起こしながら前記上部面6に間接的に伝わるようになることで直接及び間接加熱が同時に行われる。
こうして本発明は、食材を焦がさず、内部まで均等に加熱する適正な加熱温度を維持して、加熱調理において安定させる火加減で最上の味を引き出せるという特長がある。
又、鉄やアルミ製のようなコーティングがないので、フッ素樹脂の危険性から開放される。セラミックス製の遠赤外線効果で、魚や肉を焼くと、臭いを大部分防ぐことができ、食材をふっくら、美味しく焼き上げるようになるし健康にも良い。
従来の旅館などで一人前用として焼き物の用調理プレートが用いられ、各自で調理をしながら食事をするが、従来品は談話中に肉など焦がしてしまうことがあるが、セラミックス製のプレートでの空間部3を設けることで、焦がさず、丁寧に焼けるので、焼き物料理を安心して楽しめるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1実施例による調理器具を図示した平面図。
【図2】本発明の第1実施例による調理器具を図示した断面図。
【図3】従来二枚重ねの調理器具を図示した平面図。
【符号の説明】
【0010】
1 : 側壁
2 : 放射形状模様
3 : 空間部
4 : 空気穴
5 : 下部面
6 : 上部面



【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に扁平な空間部を有する、肉、野菜等を加熱調理する間接加熱構造のセラミックス製の調理器具であって、前記空間部に、外部に通じる通気穴を設けたことを特徴とするセラミックス製間接加熱式調理器具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2011−245013(P2011−245013A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−120649(P2010−120649)
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【出願人】(710005360)
【Fターム(参考)】