説明

セルロース分解増強活性を有するポリペプチドとこれをコードするポリヌクレオチド

本発明は、セルロース分解増強活性を有する単離されたポリペプチドと、該ポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチドとに関する。本発明はまた、該ポリヌクレオチドを含む核酸構築体、ベクター、及び宿主細胞、ならびに該ポリペプチドを製造及び使用するための方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下よりなる群から選択されるセルロース分解増強活性を有する単離されたポリペプチド:
(a)配列番号2又は配列番号4の成熟ポリペプチドと少なくとも60%の同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(b)少なくとも中程度の厳密性条件下で、(i)配列番号1又は配列番号3の成熟ポリペプチドコード配列と、(ii)配列番号1又は配列番号3の成熟ポリペプチドコード配列中に含まれるcDNA配列と、又は(iii)(i)もしくは(ii)の完全長相補鎖と、ハイブリダイズするポリヌクレオチドにコードされるポリペプチド;
(c)配列番号1の成熟ポリペプチドコード配列と少なくとも60%の同一性を有するヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド;及び
(d)配列番号2又は配列番号4の成熟ポリペプチドの1つ又はそれ以上(数個)のアミノ酸の置換、欠失、及び/又は挿入を含む変種。
【請求項2】
配列番号2又は配列番号4のアミノ酸配列、又はセルロース分解増強活性を有するそのフラグメントを含むか又はこれからなる、請求項1のポリペプチド。
【請求項3】
大腸菌(E. coli)NRRL B−50083に含まれるプラスミドpSMai190、又は大腸菌(E. coli)NRRL B−50085に含まれるプラスミドpSMai192、に含まれるポリヌクレオチドにコードされる、請求項1のポリペプチド。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかのポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、単離されたポリヌクレオチド。
【請求項5】
発現宿主中のポリペプチドの産生を指令する1つ又はそれ以上(数個)の制御配列に機能できる形で結合した、請求項4のポリヌクレオチドを含む核酸構築体。
【請求項6】
請求項5の核酸構築体を含む組換え宿主細胞。
【請求項7】
請求項1〜3のいずれかのポリペプチドを産生する方法であって、(a)細胞を培養し(ここでその野生型は、ポリペプチドの産生を促進する条件下でポリペプチドを産生する)、そして(b)ポリペプチドを回収する、ことを含んでなる方法。
【請求項8】
請求項1〜3のいずれかのポリペプチドを産生する方法であって、(a)ポリペプチドの産生を促進する条件下で、ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む核酸構築体を含む宿主細胞を培養し、そして(b)ポリペプチドを回収する、ことを含んでなる方法。
【請求項9】
請求項1〜3のいずれかのポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を破壊又は欠失させることを含んでなり、これが親細胞より少ないポリペプチドを産生する変異体を与えることを特徴とする、親細胞の変異体を産生する方法。
【請求項10】
請求項1〜3のいずれかのポリペプチドを産生する方法であって、(a)ポリペプチドの産生を促進する条件下で、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含むトランスジェニック植物又は植物細胞を培養し、そして(b)ポリペプチドを回収することを含んでなる方法。
【請求項11】
請求項1〜3のいずれかのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドにより形質転換されたトランスジェニック植物、植物の部分、又は植物細胞。
【請求項12】
請求項4のポリヌクレオチドのサブ配列を含む2本鎖阻害性RNA(dsRNA)分子であって、dsRNAは場合によりsiRNA又はmiRNA分子であることを特徴とする分子。
【請求項13】
2本鎖RNA(dsRNA)分子を細胞に投与するか、又はこれを細胞中で発現することを含んでなる、細胞中のセルロース分解増強活性を有するポリペプチドの発現を阻害する方法であって、dsRNAは、請求項4のポリヌクレオチドのサブ配列を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
配列番号2のアミノ酸1〜17又は配列番号4のアミノ酸1〜15を含むかもしくはこれからなるシグナルペプチドをコードするヌクレオチド配列に、機能できる形で結合したタンパク質をコードする遺伝子を含む核酸構築体であって、遺伝子はヌクレオチド配列に対して異種であることを特徴とする核酸構築体。
【請求項15】
請求項14の核酸構築体を含む組換え宿主細胞。
【請求項16】
(a)タンパク質の産生を促進する条件下で、請求項15の組換え宿主細胞を培養し、そして(b)タンパク質を回収することを含んでなる、タンパク質の産生方法。
【請求項17】
請求項1〜3のいずれかのセルロース分解増強活性を有するポリペプチドの存在下で、セルロース系材料をセルロース分解酵素組成物で処理することを含んでなる、セルロース系材料を分解又は変換するための方法であって、セルロース分解増強活性を有するポリペプチドの存在が、セルロース分解増強活性を有するポリペプチドが存在しない場合と比較して、セルロース系材料の分解を上昇させることを特徴とする方法。
【請求項18】
分解されたセルロース系材料を回収することをさらに含む、請求項17の方法。
【請求項19】
発酵生成物を製造する方法であって、
(a)請求項1〜3のいずれかのセルロース分解増強活性を有するポリペプチドの存在下で、セルロース系材料をセルロース分解酵素組成物で糖化し(ここで、セルロース分解増強活性を有するポリペプチドの存在は、セルロース分解増強活性を有するポリペプチドが存在しない場合と比較して、セルロース系材料の分解を上昇させる);
(b)工程(a)の糖化したセルロース系材料を1つ又はそれ以上の発酵微生物で発酵させて発酵生成物を生成させ、そして
(c)発酵物から発酵生成物を回収する、ことを含んでなる方法。
【請求項20】
セルロース系材料を1つ又はそれ以上の発酵微生物で発酵させることを含んでなるセルロース系材料の発酵方法であって、ここで、セルロース系材料は、請求項1〜3のいずれかのセルロース分解増強活性を有するポリペプチドの存在下でセルロース分解酵素組成物で加水分解され、セルロース分解増強活性を有するポリペプチドの存在は、セルロース分解増強活性を有するポリペプチドが存在しない場合と比較して、セルロース系材料の加水分解を上昇させる、ことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2011−507525(P2011−507525A)
【公表日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−539794(P2010−539794)
【出願日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際出願番号】PCT/US2008/087402
【国際公開番号】WO2009/085935
【国際公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(500586299)ノボザイムス アクティーゼルスカブ (164)
【Fターム(参考)】