説明

セル間の復号および干渉キャンセルのためにアップリンク制御情報を使用するための方法および装置

【課題】無線ネットワークにおいてアップリンク上のデータ伝送をサポートするとき、非サービス基地局(フェムトセル)への干渉を低減するための技術を提供する。
【解決手段】ユーザ装置(UE)はサービス基地局にデータ伝送を送信でき、また非サービス基地局にアップリンク制御情報(UCI)を送信する。UCIは、非サービス基地局がUEからのデータ伝送を処理することを可能にするための関連情報を含む。UCIは、非サービス基地局がUEからのデータ伝送による干渉を推定することと、非サービス基地局において干渉をキャンセルすることと、を可能する。この干渉キャンセルは、非サービス基地局における受信信号品質を改善できる。干渉キャンセルの後に非サービス基地局は、この基地局によってサービスされている別のUEからのデータ伝送を処理できる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、これの譲受人に譲渡され、参照によってここに組み込まれている2008年7月11日に出願された「REVERSE RATE INDICATOR CHANNEL FOR INTER−CELL INTERFERENCE CANCELLATION」(セル間干渉キャンセルのためのリバース・レート・インジケータ・チャネル)と題する米国特許仮出願番号第61/080,065号に対する優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本開示は、一般的には通信に関し、より具体的には無線通信ネットワークにおいて情報を送信および受信するための技法に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信ネットワークは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどといった種々の通信コンテンツを供給するために広く展開されている。これらの無線ネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共用することによって複数のユーザをサポートできる多元接続ネットワークであり得る。このような多元接続ネットワークの例は、符号分割多元接続(「CDMA」)ネットワーク、時分割多元接続(「TDMA」)ネットワーク、周波数分割多元接続(「FDMA」)ネットワーク、直交FDMA(「OFDMA」)ネットワーク、およびシングルキャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークを含む。
【0004】
無線通信ネットワークは、複数のユーザ装置(UE)のための通信をサポートできる複数の基地局を含み得る。UEは、ダウンリンクおよびアップリンクを介して基地局と通信できる。ダウンリンク(または順方向リンク)は基地局からUEへの通信リンクを指し、アップリンク(または逆方向リンク)はUEから基地局への通信リンクを指す。
【0005】
基地局は、アップリンク上でUEからのデータ伝送を受信できる。所定のUEからのデータ伝送は、他のUEによって近隣の基地局に送信されたデータ伝送による干渉を観測する可能性がある。このUEからのデータ伝送の性能は、他のUEからの干渉によって劣化させられる可能性がある。
【発明の概要】
【0006】
無線ネットワークにおいてアップリンク上におけるデータ伝送をサポートするための技法がここで説明される。UEは、サービス基地局にデータ伝送を送信できる。ある態様ではUEはまた、非サービス基地局がUEからのデータ伝送を処理することを可能にするためにこの非サービス基地局にアップリンク制御情報(UCI)を送信することもできる。一デザインではこのUCIは、非サービス基地局がUEからのデータ伝送による干渉を推定してこの非サービス基地局において干渉をキャンセルすることを可能にするための関連情報を含み得る。干渉キャンセルは、非サービス基地局における受信信号品質を改善できる。干渉キャンセルの後に非サービス基地局は、この基地局によってサービスされている別のUEからのデータ伝送を処理できる。
【0007】
一デザインではUEは、UCIを送信するためにUEに割り当てられたリソース上でUCIを送信できる。もう1つのデザインではUEは、データ伝送にUCIを重ね合わせることができる。両デザインに関してUEは、サービス基地局からの要求に応じて、または他の何らかのトリガーに基づいて、UCIを送信できる。
【0008】
本開示の種々の態様および特徴は、下記にさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】無線通信システムを示す図である。
【図2A】UCIを持たないアップリンクデータ伝送の一デザインを示す図である。
【図2B】UCIを持つアップリンクデータ伝送の一デザインを示す図である。
【図3A】UCIを持たないアップリンクデータ伝送のもう1つのデザインを示す図である。
【図3B】UCIを持つアップリンクデータ伝送のもう1つのデザインを示す図である。
【図4】基地局およびUEのブロック図である。
【図5】干渉キャンセルを有するデータ受信のためのプロセスを示す図である。
【図6】UEによってUCIを送信するためのプロセスを示す図である。
【図7】UEによってUCIを送信するための装置を示す図である。
【図8】基地局によってUCIを受信して使用するためのプロセスを示す図である。
【図9】基地局によってUCIを受信して使用するための装置を示す図である。
【図10】サービス基地局に関するプロセスを示す図である。
【図11】サービス基地局に関する装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここで説明される技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のネットワークといった種々の無線通信ネットワークのために使用され得る。用語「ネットワーク」および「システム」は、しばしば相互交換可能に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(「UTRA」)、cdma2000などといった無線技術を実現できる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA)とCDMAの他の変形版とを含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイルコミュニケーション用グローバルシステム(「GSM(登録商標)」)といった無線技術を実現できる。OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(「E−UTRA」)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(WiFi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などといった無線技術を実現できる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(「UMTS」)の一部である。3GPP Long Term Evolution(「LTE」)およびLTE−Advanced(LTE−A)は、ダウンリンク上でOFDMAを、そしてアップリンク上でSC−FDMAを使用するE−UTRAを使用するUMTSの新リリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と名付けられた機関からの文書に説明されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と名付けられた機関からの文書に説明されている。ここで説明される技法は、上記の無線ネットワークおよび無線技術ならびに他の無線ネットワークおよび無線技術のために使用され得る。
【0011】
図1は、複数の基地局110と他のネットワークエンティティとを含み得る無線通信ネットワーク100を示す。基地局は、UEと通信する局であって、ノードB、発展(evolved)ノードB(eNB)、アクセスポイントなどとも呼ばれ得る。各基地局は、ある特定の地理的領域のために通信カバレージを提供し得る。3GPPでは用語「セル」は、この用語が使用される状況に依存して基地局のカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアにサービスする基地局サブシステムを指すことができる。3GPP2では用語「セクタ」または「セル−セクタ」は、基地局のカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアにサービスする基地局サブシステムを指すことができる。明確にするために、ここでの説明では3GPPの「セル」のコンセプトが使用される。
【0012】
基地局は、マクロセル、ピコセル、フェムトセルおよび/または他のタイプのセルのために通信カバレージを提供できる。マクロセルは、比較的大きな地理的領域(例えば半径数キロメートル)をカバーでき、サービスサブスクリプションを有するUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さな地理的領域をカバーでき、サービスサブスクリプションを有するUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さな地理的領域(例えば自宅)をカバーでき、このフェムトセルとの接続(association)を有するUE(例えばクローズドサブスクライバーグループ(Closed Subscriber Group)(CSG)内のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限されたアクセスを可能にし得る。マクロセルのための基地局は、マクロ基地局と呼ばれ得る。ピコセルのための基地局は、ピコ基地局と呼ばれ得る。フェムトセルのための基地局は、フェムト基地局またはホーム基地局と呼ばれ得る。図1に示された例では基地局110a、110bおよび110cは、それぞれマクロセル102a、102bおよび102cのためのマクロ基地局であり得る。基地局110xは、ピコセル102xのためのピコ基地局であり得る。基地局110yおよび110zは、それぞれフェムトセル102yおよび102zのためのフェムト基地局であり得る。1つの基地局は、1つまたは複数(例えば3つ)のセルをサポートできる。
【0013】
無線ネットワーク100はまた、中継局を含むことも可能である。中継局は、上流局(例えば基地局またはUE)からデータおよび/または他の情報の伝送を受信して、これらのデータおよび/または他の情報の伝送を下流局(例えば、UEまたは基地局)に送信する局である。中継局はまた、他のUEのための伝送を中継するUEであり得る。図1に示された例では中継局110rは、基地局110aとUE120rとの間の通信を容易にするためにマクロ基地局110aおよびUE120rと通信できる。中継局は、リレー、中継基地局などとも呼ばれ得る。
【0014】
無線ネットワーク100は、マクロ基地局だけ、フェムト基地局だけなどを含む同種ネットワークであり得る。無線ネットワーク100はまた、異なるタイプの基地局、例えばマクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、中継局などを含む異種ネットワークでもあり得る。これらの異なるタイプの基地局は、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリアおよび無線ネットワーク100における干渉に対する異なる影響を持ち得る。例えばマクロ基地局は高い送信電力レベル(例えば20ワット)を持ち得るが、ピコ基地局、フェムト基地局および中継局は、より低い送信電力レベル(例えば1ワット)を持ち得る。
【0015】
ネットワークコントローラ130は、1セットの基地局に接続でき、またこれらの基地局のために調整と制御とを提供できる。ネットワークコントローラ130は、バックホール(backhaul)を介して基地局110と通信できる。基地局110は、例えば無線または有線のバックホールを介して直接または間接的に互いに通信することもできる。
【0016】
UE120は無線ネットワーク100中の至るところに分散されることが可能であり、各UEは静止している、または移動性であることが可能である。UEは、端末、移動局、加入者ユニット、局などとも呼ばれ得る。UEは、携帯電話、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA)、無線モデム、無線通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、無線ローカルループ(WLL)局などであり得る。UEは、マクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、中継局などと通信することができる。図1では2つの矢印を有する実線は、UEと、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でこのUEにサービスするように指定された基地局であるサービス基地局との間の所望の伝送を示す。2つの矢印を有する破線は、UEと、このUEにサービスしていない基地局である非サービス基地局との間の干渉する伝送を示す。
【0017】
無線ネットワーク100は、直交周波数分割多重(OFDM)および/またはシングルキャリア周波数分割多重(SC−FDM)を利用できる。例えば無線ネットワーク100は、(i)ダウンリンク上でOFDMを、そしてアップリンク上でSC−FDMを利用するLTEネットワーク、または(ii)ダウンリンクおよびアップリンク両者の上でOFDMを利用するUMBネットワーク、であり得る。OFDMおよびSC−FDMは、システム帯域幅を一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K個)の直交サブキャリアに分割する。各サブキャリアは、データと共に変調され得る。一般に変調シンボルは、OFDMによって周波数ドメインにおいて、およびSC−FDMによって時間ドメインにおいて送信される。隣接サブキャリア間の間隔は固定されていることが可能であり、サブキャリアの総数(K)は、システム帯域幅に依存し得る。例えばKは、それぞれ1.25、2.5、5、10または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に関して128、256、512、1024または2048に等しくできる。システム帯域幅もまた、サブバンドまたはサブゾーンに分割され得る。例えば1つのサブバンドは1.08MHzをカバーでき、そしてそれぞれ1.25、2.5、5、10または20MHzのシステム帯域幅に関して1、2、4、8または16個のサブバンドが存在し得る。
【0018】
無線ネットワーク100は、ハイブリッド自動再伝送(HARQ)によってデータ伝送をサポートできる。アップリンク上でのHARQに関してUEは、パケットの伝送を送信でき、またパケットが基地局によって正しく復号されるまで、または最大数の伝送が送信されてしまうまで、または他の何らかの終了条件が遭遇されるまで、必要であればパケットの1つ以上の更なる伝送を送信できる。このようにしてUEは、パケットの可変数の伝送を送信できる。パケットの各伝送は、HARQ伝送と呼ばれ得る。非同期HARQに関しては、更なる伝送は前の伝送の可変時間後に送信され得る。同期HARQに関しては、追加の伝送は前の伝送の一定時間後に送信され得る。
【0019】
HARQを用いてパケットを送信するためにUEは、パケットを符号化して、符号化されたパケットを得ることができ、そして符号化パケットを複数の冗長バージョンまたはブロックに分割し得る。各冗長バージョンは、パケットに関して異なる冗長情報(例えば異なるコードビット)を含み得る。UEは、パケットの各伝送に関して1つの冗長バージョンを送信できる。UEは、順次的順序で、またはUEによって選択され得る任意の順序で、冗長バージョンを送信できる。
【0020】
UEは、複数の基地局のカバレージ内に存在し得る。UEにサービスするために、これらの基地局の1つが選択され得る。サービス基地局は、ジオメトリー(geometry)、経路損失などといった種々の基準に基づいて選択され得る。ジオメトリーは、信号対雑音比(SNR)、信号対雑音および干渉比(SINR)、キャリア対干渉比(C/I)などによって定量化され得る。
【0021】
UEは、アップリンク上でデータ伝送をサービス基地局に送信できる。UEからのデータ伝送は、非サービス基地局に対して高い干渉を引き起こす可能性がある。これは、例えば制約された接続によりそのようになり得る。例えば図1においてUE120yはフェムト基地局110yの近くに在ることが可能であり、基地局110yに関して高い受信電力を持ち得る。しかしながらUE120yは、制約された接続のためにフェムト基地局110yにアクセスできない可能性があり、それから、(図1に示されているように)より低い受信電力でマクロ基地局110cに接続し得る、またはより低い受信電力でフェムト基地局110zにも(図1には示されていない)接続し得る。それからUE120yは、アップリンク上でフェムト基地局110yに高い干渉を引き起こす可能性がある。
【0022】
一態様ではUEは、非サービス基地局がこのUEからのデータ伝送を処理する(例えばデータ伝送に関する干渉キャンセルを実行する)ことを可能にするためにアップリンク制御情報(UCI)を送信できる。一デザインではUCIは、非サービス基地局がUEからのデータ伝送による干渉を推定してこの非サービス基地局における干渉をキャンセルすることを可能にするための関連情報を含み得る。これは、非サービス基地局における受信信号品質を改善し得る。非サービス基地局が制約されたアクセスを有するフェムト基地局である可能性があり、UEからの高い干渉を観測し得るので、UCIは、制約された接続の場合に特に有用であり得る。UCIはまた、複数の基地局が共同でUEのデータ伝送を監視して復号できるネットワーク処理方式のためにも有用であり得る。UCIは、種々のタイプの情報を含むことができ、そして下記に説明されるように種々の方法で送信され得る。
【0023】
図2Aは、サービス基地局へのアップリンクデータ伝送のための第1の方式を示す。第1の基地局(基地局1)は、第2の基地局(基地局2)に高い干渉を引き起こし得る第1のUE(UE1)と通信できる。制約された接続のシナリオでは第1の基地局はマクロ基地局であり、第2の基地局は第1のUEがアクセスできないフェムト基地局であり得る。第2の基地局は第2のUE(UE2)と通信できる。
【0024】
アップリンクデータ伝送に関して第1のUEは、リソース要求を第1の基地局に送信し得る。第1の基地局は第1のUEに関するアップリンクチャネル品質を推定し、リソース(例えばリソースブロック)を第1のUEに割り当て、そしてアップリンク許可(uplink grant)を第1のUEに送信し得る。アップリンク許可は、第1のUEに割り当てられたリソース、変調および符号化方式(MCS)、トランスポートブロックサイズ、HARQに関する冗長バージョン、および/またはアップリンク上でデータを送信するために第1のUEによって使用されるべき他のパラメータ、を示し得る。第1のUEは、アップリンク許可にしたがってデータを処理でき、アップリンク上でデータ伝送を第1の基地局に送信し得る。このデータ伝送は、1つ以上のパケットのための1つ以上のHARQ伝送を備え得る。第1の基地局は、第1のUEによって送信されたデータを復元するためにアップリンク許可にしたがって第1のUEからのデータ伝送を処理できる。
【0025】
第1のUEからのデータ伝送は、第2の基地局に高い干渉を引き起こす可能性がある。この高い干渉は、第2のUEによって第2の基地局に送信されたデータ伝送を復号するための第2の基地局の能力に影響を与え得る。
【0026】
図2Bは、非サービス基地局へのUCIを有するサービス基地局へのアップリンクデータ伝送のデザインを示す。第1のUEは、図2Aに関して上記に説明されたように第1のUEにアップリンク許可を送信し得る第1の基地局にリソース要求を送信できる。第1のUEは、このアップリンク許可にしたがってデータを処理し、アップリンク上でデータ伝送を第1の基地局に送信し、そしてUCIを第2の基地局に送信し得る。第1の基地局は、第1のUEによって送信されたデータを復元するためにアップリンク許可にしたがって第1のUEからのデータ伝送を処理し得る。第2の基地局もまた、UCIにしたがって第1のUEからのデータ伝送を処理し得る。第2の基地局は、UEからのデータ伝送よる干渉を推定することができ、そして第2の基地局における干渉をキャンセルすることができる。それから第2の基地局は、第2のUEによって送信されたデータを復元するために第2のUEからのデータ伝送を処理できる。
【0027】
図3Aは、サービス基地局へのアップリンクデータ伝送のための第2の方式を示す。第1のUEは、第1の基地局からアップリンク構成(configuration)を受信できる(図3Aには図示されていない)。アップリンク構成は、第1のUEが送信できる最大レート、このUEによって使用され得るリソースなどを示し得る。アップリンク構成はまた、半永続的(semi-persistent)割当て、第1のUEによる自律的伝送のための割当て、などのためであり得る。
【0028】
アップリンクデータ伝送に関して第1のUEは、データを送信するために使用すべきレートを選択し得る。選択されたレートは、送信すべきデータの量、アップリンク構成などといった種々のファクタに依存し得る。第1のUEは、選択されたレートにしたがってデータを処理でき、アップリンク上でデータ伝送を第1の基地局に送信できる。第1のUEは、選択されたレートを伝達し得るリバースレートインジケータ(RRI)を第1の基地局に送信することもできる。第1の基地局は、第1のUEによって送信されたデータを復元するためにRRIにしたがって第1のUEからのデータ伝送を処理できる。
【0029】
第1のUEからのデータ伝送は、第2の基地局に高い干渉を引き起こす可能性がある。この高い干渉は、第2のUEからのデータ伝送を復号するための第2の基地局の能力に影響を及ぼす可能性がある。
【0030】
図3Bは、非サービス基地局へのUCIを有するサービス基地局へのアップリンクデータ伝送のもう1つのデザインを示す。第1のUEは、第1の基地局からアップリンク構成を受信し得る。アップリンクデータ伝送に関して第1のUEは、データを送信するために使用すべきレートを選択し、この選択されたレートにしたがってデータを処理し、そしてデータ伝送とRRIとを第1の基地局に送信し得る。第1のUEはまた、UCIを第2の基地局に送信することもできる。第1の基地局は、第1のUEによって送信されたデータを復元するためにRRIにしたがって第1のUEからのデータ伝送を処理し得る。第2の基地局もまた、UCIにしたがって第1のUEからのデータ伝送を処理し得る。第2の基地局は、第1のUEからのデータ伝送による干渉を推定でき、第2の基地局におけるこの干渉をキャンセルできる。それから第2の基地局は、第2のUEによって送信されたデータを復元するために第2のUEからのデータ伝送を処理できる。
【0031】
図2Aおよび3Aは、アップリンクデータ伝送のための2つの方式を示している。図2Aではサービス基地局は、アップリンクデータ伝送のための種々のパラメータを決定して、これらのパラメータをUEに送信する。UEは、サービス基地局から受信されたパラメータにしたがってデータを処理して送信する。サービス基地局は、これらのパラメータを知っており、UEからのデータ伝送を処理できる。非サービス基地局は、これらのパラメータを知らず、UEからのデータ伝送を処理できない可能性がある。
【0032】
図3AではUEは、アップリンクデータ伝送のための1つ以上のパラメータ(例えばレート)を選択できる。それからUEは、選択されたパラメータ(単数または複数)と、場合によりUEおよびサービス基地局の両者によって知られた他の構成されたパラメータと、にしたがってデータを処理する。UEは、データ伝送とこれらの選択されたパラメータ(単数または複数)とをサービス基地局に送信する。サービス基地局は、選択されたパラメータ(単数または複数)と場合により他の構成されたパラメータとにしたがってUEからのデータ伝送を処理できる。これらの選択されたパラメータ(単数または複数)は、サービス基地局のために意図されている。したがって非サービス基地局は通常、これらの選択されたパラメータ(単数または複数)を受信しない。さらに非サービス基地局は、選択されたパラメータ(単数または複数)だけに基づいてUEからのデータ伝送を処理することができない可能性があり、すなわちこれらの選択されたパラメータ(単数または複数)は不十分である可能性がある。
【0033】
図2Bおよび3Bは、非サービス基地局へのUCIを有するアップリンクデータ伝送の2つのデザインを示す。図2BではUEは、非サービス基地局がUEからのデータ伝送を処理することを可能にするためにこの非サービス基地局にUCIを送信する。UEは、サービス基地局からのアップリンク許可においてパラメータを受信できる。UCIは、アップリンク許可におけるパラメータおよび/または他のパラメータを含み得る。UCIは、非サービス基地局がUEからのデータ伝送による干渉を推定してキャンセルすることを可能にする。
【0034】
図3BにおいてUEは、非サービス基地局がUEからのデータ伝送を処理することを可能にするために、この非サービス基地局にUCIを送信する。UCIは、UEによって選択された1つ以上のパラメータ(単数または複数)と、場合によりUEおよびそのサービス基地局の両者によって知られた他の構成されたパラメータと、を含み得る。UCIは、非サービス基地局がUEからのデータ伝送による干渉を推定してキャンセルすることを可能にする。
【0035】
一般にUCIは、非サービス基地局によってサービスされていないUEからのデータ伝送を処理するためにこの非サービス基地局に関連のあり得る如何なる情報も含み得る。表1は、1つのデザインにしたがってUCIに含まれ得るいくつかの情報をリストアップしている。
【0036】
表1−非サービス基地局に関するアップリンク制御情報(UCI)
【表1】

【0037】
UE識別情報(ID)は、媒体アクセス制御識別情報(Medium Access Control Identity)(MACID)、無線ネットワーク暫定識別子(Radio Network Temporary Identifier)(RNTI)、または他の何らかのタイプの識別情報であり得る。サービスセルIDは、物理セルID、スクランブルコード、擬似ランダム数(PN)オフセット、Walshシーケンスおよび/またはサービスセルに割り当てられた他の何らかの識別情報であり得る。UEIDおよびサービスセルIDは静的または半静的情報であり得る、そして適当な通信プロトコルまたは通信インタフェースを使用してバックホールを介して非サービス基地局に伝達され得る。アップリンクデータ伝送は、UEIDおよび/またはサービスセルIDに基づいてスクランブルまたはチャネライズ(channelized)され得る。このようにして非サービス基地局は、UEからのアップリンクデータ伝送の相補的デスクランブルまたはデチャネライゼーション(de-channelization)を実行するためにUEIDおよび/またはサービスセルIDを与えられ得る。
【0038】
レート情報は、UEによるアップリンクデータ伝送のために使用される種々のパラメータを備え得る。これらのパラメータは、符号化方式および/または符号化レート、変調方式、データレート、パケットサイズまたはパケット長、送信すべきパケットの数、データ伝送のために使用すべきアンテナの数、データ伝送のために複数のアンテナが使用される場合のプリコーディングモード、などを含み得る。このレート情報は、変調および符号化方式(MCS)、パケットフォーマット、トランスポートフォーマット、レートなど、とも呼ばれ得る、およびまたは、これらを備え得る。レート情報は、動的であり得る、そして例えばチャネル状況の変化、干渉回避機構および/または他のファクタによってサブフレームごとに、またはパケットごとに変わり得る。
【0039】
リソース情報は、UEによってアップリンクデータ伝送のために使用されるリソースを示し得る。一般にリソースは、時間、周波数、コード、送信電力などによって定量化され得る。アップリンクデータ伝送のために使用されるリソースは、1つ以上のリソースブロック、チャネルツリーにおけるノードのノードID、1つ以上の拡散シーケンス、送信電力レベルなどによって与えられ得る。
【0040】
HARQ情報は、どの冗長情報がアップリンクデータ伝送で送信されているかを示し得る。UEは、1回に1つずつのHARQ伝送で、所定のパケットのために複数のHARQ伝送を送信し得る。各HARQ伝送は、パケットのための異なる冗長情報を搬送でき、異なる冗長バージョンまたはHARQインデックスに関連付けられ得る。HARQ情報は、アップリンクデータ伝送で送信されている冗長情報の冗長バージョンまたはHARQインデックスを備え得る。HARQ情報は、パケットを復号するために非サービス基地局によって使用され得る。
【0041】
パイロット情報は、UEによって送信される基準信号またはパイロットに関するパラメータを示し得る。代替として基準信号またはパイロットのフォーマットは、非サービス基地局によって先験的(a priori)に知られていることが可能であり、パイロット情報は送信される必要がない場合がある。非サービス基地局は、UEに関するチャネル推定を導き出すために基準信号またはパイロットを使用でき、そしてこのチャネル推定を用いてUEに関する干渉キャンセルを実行し得る。この干渉キャンセルの有効性は、チャネル推定の品質に依存し得る。
【0042】
表1は、UCIに含まれ得るいくつかの情報をリストアップしている。UCIは、異なるおよび/または更なる情報を含み得る。UCIに含むべき情報は、データ伝送がアップリンク上でどのように送信されるかに依存することができ、これは無線技術ごとに変わり得る。いずれの場合でもUCIは、非サービス基地局がアップリンクデータ伝送を処理できる(アップリンクデータ伝送に関する干渉キャンセルを実行し得る)ように、UEからのアップリンクデータ伝送に関するすべての関連情報を含み得る。
【0043】
UCIは、種々の方法で非サービス基地局に送信され得る。一デザインではUCIの一部は、静的または半静的であり得る、そして例えばサービス基地局から非サービス基地局にバックホールを介して送信され得る。UCIの一部は動的であることが可能であり、そして例えば図2Bまたは3Bに示されているようにアップリンク上でUEによって非サービス基地局に送信され得る。UCIによる干渉ならびにオーバーヘッドを低減するためにアップリンク上で送信するUCIの量を減らすことが望ましい場合がある。
【0044】
一例示的デザインではUCIは、レート情報のために5または6ビット、リソース情報のために3ビット、HARQ情報のために3ビット、およびある幾つかの予約(reserved)ビットを含み得る約16ビットを備え得る。UCIはまた、各タイプの情報のためにより少ないまたはより多いビットを含むこともできる。巡回冗長検査(CRC)は、UCIのために生成されてUCIと共に送信され得る。CRCは、UCIが受信されたかどうかを決定するために非サービス基地局によって使用され得る。CRCは、4ビットまたは4ビットより少ないビットまたは4ビットより多いビットを備え得る。
【0045】
UEは、種々の方法でUCIを非サービス基地局に送信できる。UCIは、UCIチャネル、RRIチャネルなどと呼ばれ得るフィードバックチャネル上で送信され得る。
【0046】
専用帯域幅のデザインではUEは、UCIを送信するためにサービス基地局によって幾つかのリソースを割り当てられ得る。これらの割り当てられたリソースは、UCIリソースと呼ばれ得る。UEは、UCIリソース上でUCIを非サービス基地局に送信できる。UEはまた、UCIリソース上でUCIの代わりにデータをサービス基地局に送信することもできる。非サービス基地局は、例えばバックホールまたは他の何らかの機構を介してUCIリソースについて知らされ得る。非サービス基地局はまた、UEのためにUCIリソースをリザーブすることもできる。
【0047】
専用帯域幅のデザインの一例ではUEは、UCIを送信するためにUCIセグメントを割り当てられ得る。UCIセグメントは、1.25MHzの1サブバンドのリソース割当てに対して6%のオーバーヘッドに、または5MHzの4個のサブバンドのリソース割当てに対して1.5%のオーバーヘッドに、対応し得る6個のサブキャリアを備え得る。UEは、コードワードを得るために畳み込みコード、ブロックコード、および/または他の何らかのコードを用いてUCIを符号化し得る。UEは、コードワードをUCIセグメントで1度に、またはダイバーシティを得るために複数回送信できる。UEは、データ伝送と同じサブバンドでUCIを送信でき(1つだけのサブバンドが割り当てられた場合)、または指定されたサブバンドで送信できる(複数のサブバンドが割り当てられた場合)。UCIは、例えば、UE識別情報に依存し得る、同じチャネライゼーションおよび周波数ホッピングを用いてデータと同様な方法で送信され得る。非サービス基地局は、UEによるチャネライゼーションおよび周波数ホッピングについて知っていることができる。
【0048】
UEはまた、他の方法によってUCIリソース上でUCIを送信することもできる。サービス基地局は、UCIに関するオーバーヘッドを節約するためにUCIリソース上でUCIの代わりにデータを送信するようにUEに要求することもあり得る。
【0049】
重ね合わせデザインではUEは、アップリンクデータ伝送上でUCIを重ね合わせることによってUCIを送信できる。UEは、アップリンクデータ伝送のためにデータ波形を生成できる。UEはまた、UCIに基づいてUCI波形を生成することもできる。それからUEは、複合波形を得るためにUCI波形をデータ波形に加えることができる。この複合波形は、データ波形に重ね合わされたUCI波形を備え得る。UCI波形は、低周波成分を備えることができ、したがってデータ波形のエンベロープ(envelop)をゆっくり変調できる。サービス基地局は、UCIを知っている場合があり、それによってUCI波形を除去できる。非サービス基地局は、UCIを知らない場合があり、したがってUCI波形を最初に復号しようと試み得る。それから非サービス基地局は、UCI波形を除去できる。重ね合わせデザインは、更なる時間-周波数リソースを必要とせずにUEがUCIを送信することを可能にし得る。しかしながらUCI波形は、UEの送信電力を増加させる可能性があり、データ波形によるSNRフロア(floor)を観測し得る。UCI波形は、これが非サービス基地局によって確実に受信され得るように生成され得る。UCI波形はまた、非サービス基地局がUCIをより早く復元してデータ波形の復号をより早く開始することを可能にするために、データ波形の前の部分だけで送信され得る。UCI波形はまた、UCI波形をキャンセルした後のUCIによる残存干渉がサービス基地局および非サービス基地局において無視可能になるように、生成されて送信され得る。
【0050】
一般にUCI内の異なるタイプの情報は、明示的または暗示的に送信され得る。所定の情報は、メッセージのペイロードまたはフィールドにこの情報を含ませることによって明示的に送信され得る。所定の情報は、この情報でメッセージを操作する(例えばスクランブルする)ことによって暗示的に送信され得る。
【0051】
UEは、専用帯域幅のデザイン、重ね合わせデザインまたは他の何らかのデザインに基づいてUCIを送信できる。UEは、非サービス基地局において所望の信頼性、例えば目標誤検出確率と目標誤警報確率を得るために、UCIを送信できる。誤検出は、非サービス基地局がUCIを復号できなかったことを指す。これは、非サービス基地局がUEからの干渉をキャンセルでき、それによってそのUE(単数または複数)のSNRを改善し得るという仮定を持ってUE(単数または複数)をスケジュールできる、非サービス基地局に関する帯域幅の損失という結果を招く場合がある。目標誤検出確率は、帯域幅の損失を最小にするために比較的低く(例えば1%に)設定され得る。誤警報は、UCIがUEによって送信されていないときの非サービス基地局によるUCIの誤検出を指す。それから非サービス基地局は、送信されていないUEからのデータ伝送の復号を試みる可能性がある。このようにして誤警報は、非サービス基地局による更なる処理という結果を招く可能性があるが、性能にはさほど影響しないことがある。目標誤警報確率は、比較的高く(例えば10%より高く)設定されることができ、これはより小さいCRC(例えば4ビットCRC)の使用を可能にし得る。
【0052】
UEは、トリガーされたときUCIを非サービス基地局に送信し得る。一デザインではサービス基地局は、UCIを非サービス基地局に送信するようにUEに命令できる。例えばサービス基地局は、UEからパイロット測定報告を受信できる。この報告は、UEにおいて高い受信信号強度を有する、したがってUEからの高い干渉を観測する可能性の高い非サービス基地局を示し得る。それからサービス基地局は、UCIを非サービス基地局に送信するようにUEに命令することができる。もう1つのデザインではUEは、UCIを非サービス基地局に送信すべきかどうかを決定できる。例えばUEは、非サービス基地局の受信信号強度が閾値を超えた場合にUCIを送信することを決定し得る。さらにもう1つのデザインでは非サービス基地局は、非サービス基地局がUEからの高い干渉を観測した場合にUCIを送信するようにUEに命令し得る。UCIはまた他のトリガーに基づいて送信されることもあり得る。
【0053】
簡単にするために図2A〜3Bは、1つの非サービス基地局を有する第1のUEを示している。一般にUEは、そのUEからの高い干渉を観測する任意数の非サービス基地局を持ち得る。UEは、各非サービス基地局がUEからのデータ伝送を処理することを可能にするためにUCIを1つ以上の非サービス基地局に送信できる。
【0054】
また簡単にするために図2A〜3Bは、1つの干渉するUEを有する第2の基地局を示す。一般に基地局は、この基地局に高い干渉を引き起こす任意数のサービスされていないUEを持ち得る。基地局は、1つ以上のサービスされていないUEからUCIを受信でき、各サービスされていないUEからのデータ伝送を処理し得る(例えばこのデータ伝送に関する干渉キャンセルを実行し得る)。例えば基地局は、最も強いサービスされていないUEだけ、予め決められた数の最も強いサービスされていないUE、その受信信号強度が特定の閾値を超えるサービスされていないUE、そのUCIが基地局によって復号され得るサービスされていないUE、などに関する干渉キャンセルを実行できる。
【0055】
図4は、図1の基地局の1つおよびUEの1つであり得る基地局110およびUE120のデザインのブロック図を示す。一般にT≧1およびR≧1として、UE120はT個のアンテナ434a〜434tを装備し、基地局110はR個のアンテナ452a〜452rを装備し得る。
【0056】
UE120において送信プロセッサ420はデータ源412からデータを受信し、このデータを処理し(例えば符号化し、インタリーブし、またシンボルマッピングし)、そしてデータシンボルを与えることができる。送信プロセッサ420はまた、コントローラ/プロセッサ440からの制御情報(例えばUCI)を処理して制御シンボルを与えることもできる。送信プロセッサ420はまた、パイロットシンボルを生成することもできる。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ430は、該当する場合、データシンボル、制御シンボルおよび/またはパイロットシンボルについてプリコーディングを実行できる。プロセッサ430は、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)432a〜432tに供給できる。各変調器432は、出力サンプルストリームを得るためにそれぞれの出力シンボルストリーム(例えばSC−FDM、OFDM、CDMAなどに関する)を処理することができる。各変調器432は、アップリンク信号を得るために出力サンプルストリームをさらに処理する(例えばアナログに変換し、増幅し、フィルタリングし、そしてアップコンバートする)ことができる。変調器432a〜432tからのT個のアップリンク信号は、それぞれT個のアンテナ434a〜434tを介して送信され得る。
【0057】
基地局110ではアンテナ452a〜452rは、UE120および他のUEからのアップリンク信号を受信でき、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)454a〜454rに供給できる。各復調器454は、入力サンプルを得るためにそれぞれの受信信号を調整(例えばフィルタリング、増幅、ダウンコンバートおよびディジタル化)し得る。各復調器454は、受信シンボルを得るために入力サンプル(例えばSC−FDM、OFDM、CDMAなどに関する)をさらに処理できる。MIMO検出器456は、すべてのR個の復調器454a〜454rからの受信シンボルを取得し、該当する場合、これらの受信シンボルについて受信機空間処理を実行し、そして検出されたシンボルを与え得る。受信プロセッサ458は、検出されたシンボルを処理し(例えば復調し、デインタリーブし、そして復号し)、UE120に関する復号されたデータをデータシンク460に供給し、そして復号された制御情報(例えばUCI)をコントローラ/プロセッサ480に供給することができる。
【0058】
ダウンリンクでは基地局110において送信プロセッサ464は、データ源462からの1つ以上のUEに対するデータとコントローラ/プロセッサ480からの制御情報とを受信して処理することができる。送信プロセッサ464はまた、パイロットシンボルを生成することもできる。送信プロセッサ464からのシンボルは、該当する場合、TX MIMOプロセッサ466によってプリコードされ、さらに変調器454a〜454rによって処理され、そしてUEに送信され得る。UE120では基地局110および他の基地局からのダウンリンク信号は、アンテナ434によって受信され、復調器432によって処理され、該当する場合、MIMO検出器436によって検出され、そしてさらにUE120に送信された復号データと制御情報とを得るために受信プロセッサ438によって処理され得る。
【0059】
コントローラ/プロセッサ440および480は、それぞれUE120および基地局110における動作を指示し得る。メモリ442および482は、UE120および基地局110それぞれに関するデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ484は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上のデータ伝送に関してUEをスケジュールし、スケジュールされたUEのために許可を与え得る。
【0060】
図5は、基地局、例えば図4の基地局110による干渉キャンセルを有するデータ受信のためのプロセス500のデザインを示す。プロセス500は、復調器454、検出器456、受信プロセッサ458および/または基地局110における他のプロセッサによって実行され得る。
【0061】
プロセス500に関してブロック512は、基地局によってサービスされていないUEであるサービスされていないUEからのUCIを復元するために入力サンプルを処理し得る。ブロック512による処理は、UCIがどのように、例えば割り当てられたリソース上で、または重ね合わせによって、送信されるかに依存し得る。ブロック514は、サービスされていないUEからのアップリンクデータ伝送を復号するために復元されたUCIにしたがって入力サンプルを処理し得る。ブロック516は、サービスされていないUEに関する復号されたデータに基づいてこのUEからのアップリンクデータ伝送による干渉を推定し得る。干渉を推定するためにブロック516は、入力サンプルに基づいて、例えばサービスされていないUEによって送信されたパイロットを使用して、サービスされていないUEに関するチャネル推定を導き出し得る。ブロック516は、サービスされていないUEによって実行されたと同じ方法でこのUEに関する復号されたデータを処理(例えば符号化、インタリーブ、シンボルマッピングなど)することができる。それからブロック516は、推定された干渉を得るために、チャネル推定を介して結果として得られたシンボルを適用できる。ブロック518は、入力サンプルから推定された干渉を引き去って、干渉キャンセルされたサンプルを与えることができる。
【0062】
ブロック512〜518は、任意数のサービスされていないUEに関して干渉キャンセルを実行することができる。ブロック512〜518による処理は、そのアップリンクデータ伝送がキャンセルされるべきであるサービスされていないUEの各々に関して反復され得る。関心のあるすべてのサービスされていないUEに関する干渉キャンセルを完了した後にブロック520は、サービスされているUEからのアップリンクデータ伝送を復号するために干渉キャンセルされたサンプルを処理し得る。
【0063】
図5は、復号後の干渉キャンセルのデザインを示す。干渉キャンセルは、復号せずに実行されることもできる。例えばサービスされていないUEからのアップリンクデータ伝送による干渉は、復調前の入力サンプル、復調器454からの受信シンボル、検出器456からの検出シンボルなどに基づいて推定され得る。推定された干渉はそれから、入力サンプル、受信シンボルなどから引き去られ得る。もう1つの例としてサービスされていないUEに関するチャネル推定は、非サービスUEからのアップリンクデータ伝送を無効(null out)にしようと試み得る空間フィルタマトリックスを導き出すために使用され得る。それからMIMO検出器456は、サービスされていないUEからのアップリンクデータ伝送による干渉を減衰させるために空間フィルタマトリックスを適用し得る。
【0064】
図6は、UEによってUCIを送信するためのプロセス600のデザインを示す。UEは、データ伝送をサービス基地局に送信できる(ブロック612)。UEは、非サービス基地局がUEからのデータ伝送を処理する(例えばデータ伝送に関する干渉キャンセルを実行する)ことを可能にするためにUCIを非サービス基地局に送信できる(ブロック614)。UCIは、表1内の情報の全部または一部および/または他の情報を備え得る。UEはまた、UCIがUEから受信されたかどうかを非サービス基地局が決定することを可能にするためにUCIに関するCRCを送信することもできる。
【0065】
図2Bに示されている一デザインではUEは、サービス基地局からアップリンク許可を受信できる。アップリンク許可は、データ伝送に関する少なくとも1つのパラメータを備え得る。UEは、サービス基地局からのアップリンク許可に基づいて非サービス基地局に関するUCIを生成し得る。例えばUCIは、アップリンク許可内のパラメータのすべてまたはサブセットを備え得る。図3Bに示されたもう1つのデザインではUEは、データ伝送に関するレートを選択し、選択されたレートと場合により他の情報とを含むようにUCIを生成し得る。UEはまた、選択されたレートをサービス基地局に送信することもできる。
【0066】
ブロック614の一デザインではUEは、UCIを送信するためにUEに割り当てられたリソース上でUCIを送信できる。UEは、もしサービス基地局によって要求されれば、割り当てられたリソース上でUCIの代わりにデータを送信できる。ブロック614のもう1つのデザインではUEは、UCIに基づいて第1の波形を生成できる。それからUEは、データ伝送に関する第2の波形に第1の波形を重ね合わせることができる。
【0067】
一デザインではUEは、例えばUEにおける非サービス基地局の受信信号強度に基づいてUCIを送信すべきかどうかを自律的に決定し得る。他のデザインではサービス基地局または非サービス基地局は、UCIを非サービス基地局に送信するようにUEに要求することができる。
【0068】
図7は、UCIを送信するための装置700のデザインを示す。装置700は、UEからのデータ伝送をサービス基地局に送信するためのモジュール712と、非サービス基地局がUEからのデータ伝送を処理することを可能にするためにUEからのUCIを非サービス基地局に送信するためのモジュール714と、を含む。
【0069】
図8は、UCIを受信して使用するためのプロセス800のデザインを示す。第1の基地局は、第1の基地局によってサービスされている第1のUEからの第1のデータ伝送を受信できる(ブロック812)。第1の基地局は、第1の基地局によってサービスされていない第2のUEからのUCIを受信できる(ブロック814)。第1の基地局は、UCIとともに第2のUEによって送信されたCRCに基づいてUCIが受信されたか否かを決定し得る。第1の基地局は、第2のUEからのUCIに基づいて第2のUEからの第2のデータ伝送を処理し得る(ブロック816)。第2のデータ伝送は、第2のUEにサービスしている第2の基地局に第2のUEによって送信され得る。第1の基地局は、第2の基地局から第2のUEに関する更なるUCI(例えばUEID、サービスセルIDなどといった静的または半静的情報)を受信し得る。それから第1の基地局は、更なるUCIにさらに基づいて第2のUEからの第2のデータ伝送を処理し得る。このUCIおよび更なるUCIは、表1内の情報の全部または一部および/または他の情報を備え得る。第1の基地局は、例えば第2のUEに関する干渉キャンセルの後に第1のUEからの第1のデータ伝送を処理し得る(ブロック818)。
【0070】
ブロック814の一デザインでは第1の基地局は、UCIを送信するために第2のUEに割り当てられたリソース上でUCIを受信できる。ブロック814のもう1つのデザインでは第1の基地局は、UCIを備える第1の波形に関して検出すべき受信信号を処理し得る。それから第1の基地局は、第1および第2のUEからの第1および第2のデータ伝送を備える修正された信号を得るために受信信号から第1の波形をキャンセルできる。
【0071】
ブロック816の一デザインでは第1の基地局は、第2のUEからの第2のデータ伝送に関する干渉キャンセルを実行し得る。第1の基地局は、第2のUEからの第2のデータ伝送に関する復号されたデータを得るためにUCIに基づいて受信信号を処理できる。第1の基地局は、復号されたデータに基づいて第2のデータ伝送による干渉を推定できる。第1の基地局は、第2のデータ伝送を復号せずに受信信号とUCIとに基づいて干渉を推定することもできる。いずれの場合にも第1の基地局は、干渉キャンセルされた信号を得るために受信信号から推定された干渉を引き去ることができる。
【0072】
ブロック816のもう1つのデザインでは第1の基地局は、第2のUEからのUCIに基づいて第2のUEからの第2のデータ伝送を復号できる。第1の基地局はそれから、第2のデータ伝送から復号されたデータを第2の基地局に渡すことができる。第1の基地局は、このデザインにおいて干渉キャンセルを実行することもしないこともあり得る。
【0073】
第1の基地局は、UCIを第1の基地局に送信するように第2のUEに要求するための要求を第2のUEに送信できる。第2のUEは、他の何らかのトリガーに基づいてUCIを送信することもできる。第1および第2の基地局は、異なる接続タイプを持ち得る。例えば第1の基地局はフェムト基地局であって第2の基地局はマクロ基地局である、またはこれの逆であることがあり得る。
【0074】
図9は、UCIを送信して使用するための装置900のデザインを示す。装置900は、第1のUEにサービスしている第1の基地局において第1のUEからの第1のデータ伝送を受信するためのモジュール912と、第2のUEにサービスしていない第1の基地局において第2のUEからのUCIを受信するためのモジュール914と、第2のUEからのUCIに基づいて第2のUEからの第2のデータ伝送を処理する(例えば第2のデータ伝送に関する干渉キャンセルを実行する)ためのモジュール916と、第2のデータ伝送は第2のUEにサービスしている第2の基地局に第2のUEによって送信されており、第1のUEからの第1のデータ伝送を(例えば第2のUEに関する干渉キャンセルの後に)処理するためのモジュール918と、を含む。
【0075】
図10は、サービス/第1の基地局によって実行されるプロセス1000のデザインを示す。第1の基地局は、この第1の基地局によってサービスされているUEからのデータ伝送を受信できる(ブロック1012)。第1の基地局は、UEにサービスしていない第2の基地局にUCIを送信するようにUEに要求するための要求をUEに送信できる(ブロック1014)。このUCIは、第2の基地局がUEからのデータ伝送を処理する(例えばデータ伝送に関する干渉キャンセルを実行する)ことを可能にし得る。第1の基地局は、UEに関する更なるUCIを第2の基地局に送信できる。UEからのデータ伝送は、UEからのUCIと場合により第1の基地局からの更なるUCIとに基づいて第2の基地局によって処理され得る。
【0076】
一デザインでは第1の基地局は、UEにアップリンク許可を送信できる。アップリンク許可は、データ伝送に関する少なくとも1つのパラメータを備え得る。UCIは、このアップリンク許可に基づいてUEによって生成され得る。もう1つのデザインでは第1の基地局は、データ伝送に関してUEによって選択されたレートを受信できる。UCIは、選択されたレートを備え得る。
【0077】
一デザインでは第1の基地局は、UCIを第2の基地局に送信するためにリソースをUEに割り当てることができる。第1の基地局は、UCIを送信するためにUEに割り当てるべきリソースを決定するために第2の基地局と通信できる。第1の基地局は、割り当てられたリソース上でUCIの代わりにデータを送信するようにUEに要求し、その後にUEからこれら割り当てられたリソース上でデータを受信することができる。もう1つのデザインでは第1の基地局は、第1の基地局によって知られていることができるUCIに基づいて第1の波形を生成し得る。それから第1の基地局は、UEからのデータ伝送を備える修正された信号を得るために第1の基地局において受信信号から第1の波形をキャンセルできる。
【0078】
図11は、サービス/第1の基地局のための装置1100のデザインを示す。装置1100は、UEにサービスしている第1の基地局においてUEからのデータ伝送を受信するためのモジュール1112と、UEにサービスしていない第2の基地局にUCIを送信するようにUEに要求するための第1の基地局からの要求をUEに送信するためのモジュール1114と、を含む。
【0079】
図7、9および11のモジュールは、プロセッサ、エレクトロニクスデバイス、ハードウェアデバイス、エレクトロニクスコンポーネント、論理回路、メモリ、ソフトウェアコード、ファームウェアコードなど、またはこれらの任意の組合せを備え得る。
【0080】
当業者は、情報および信号が種々の異なる技術および技法の如何なるものを使用しても表され得ることを理解するであろう。例えば前述の説明全体を通して参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁気粒子、光場または光粒子、またはこれらの任意の組合せによって表され得る。
【0081】
当業者はさらに、ここでの開示に関連して説明された種々の例示的論理ブロック、モジュール、回路およびアルゴリズムステップが電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこれら両者の組合せとして実現され得ることを理解するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの相互交換可能性を明確に説明するために、種々の例示的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは一般にこれらの機能性の観点から上記に説明されてきた。このような機能性がハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるかどうかは、特定の用途とシステム全体に課せられるデザイン的制約とに依存する。当業者は、各特定の用途のために種々の方法で前述の機能性を実現できるが、このような実現の決定は本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0082】
ここでの開示に関連して説明された種々の例示的論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、またはここで説明された機能を実現するようにデザインされたこれらの任意の組合せ、を用いて実現または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替としてこのプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたは状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せとして、例えば1つのDSPと1つのマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサの組合せ、1つのDSPコアと連動する1つ以上のマイクロプロセッサの組合せ、または他の任意のこのような構成として、実現され得る。
【0083】
ここでの開示に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、直接的にハードウェアに、またはプロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールに、またはこれら2つの組合せに、具体化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、着脱可能ディスク、CD−ROM、または当分野で知られた他の任意の形の記憶媒体、に常駐できる。例示的記憶媒体は、プロセッサが情報をこの記憶媒体から読取り、また記憶媒体に書き込むことができるようにプロセッサに接続される。代替的な手法では記憶媒体は、プロセッサに一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに常駐し得る。ASICはユーザ端末に常駐し得る。代替的な手法ではプロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内に個別コンポーネントとして常駐し得る。
【0084】
1つ以上の例示的デザインでは前述の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組合せに実現され得る。ソフトウェアに実現される場合にはこれらの機能は、コンピュータ可読媒体上において1つ以上の命令またはコードとして記憶または伝送され得る。コンピュータ可読媒体は、1つの場所から他の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含むコンピュータ記憶媒体および通信媒体の両者を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例としてこのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイスを、または命令またはデータ構造体の形で所望のプログラムコード手段を保持または記憶するために使用されることが可能であって、また汎用または専用コンピュータ、または汎用または専用プロセッサによってアクセスされ得る他の任意の媒体を、備え得る。また如何なる接続手段も、コンピュータ可読媒体と適切に名付けられる。例えばもしソフトウェアが同軸ケーブル、光ファイバケーブル、対より線、またはディジタル加入者線(DSL)を使用して、あるいは赤外線、無線およびマイクロ波といった無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔情報源から送信されるならば、これらの同軸ケーブル、光ファイバケーブル、対より線、またはディジタル加入者線(DSL)は、あるいは赤外線、無線およびマイクロ波といった無線技術は、媒体の定義に含まれる。ここで使用されているようなディスク(disk)およびディスク(disc)はコンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、ディジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクを含んでおり、この場合、diskは通常、データを磁気的に再生するのに対してdiscはデータをレーザーで光学的に再生する。上記の手段の組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0085】
本開示の前述の説明は、当業者でも本開示を実施または使用することを可能にするために提供されている。本開示に対する種々の修正は当分野に当業者にとって直ちに明らかであろうし、またここで定義された一般原理は本開示の精神または範囲から逸脱せずに他の変形版に適用されることが可能である。このように本開示は、ここで説明された例とデザインとに限定されるようには意図されておらず、ここで開示された原理と新規な特徴とに一致する最も広い範囲が認められるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)からのデータ伝送をサービス基地局に送信することと、
非サービス基地局が前記UEからの前記データ伝送を処理することを可能にするために前記UEからのアップリンク制御情報(UCI)を前記非サービス基地局に送信することと、を備える無線通信のための方法。
【請求項2】
前記データ伝送に関する少なくとも1つのパラメータを備えるアップリンク許可を前記サービス基地局から受信することと、
前記サービス基地局からの前記アップリンク許可に基づいて前記非サービス基地局に関する前記UCIを生成することと、をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEによる前記データ伝送のためのレートを選択することと、
前記選択されたレートを含むように前記UCIを生成することと、
前記選択されたレートを前記サービス基地局に送信することと、をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記UCIを前記送信することは前記UCIを送信するために前記UEに割り当てられたリソース上で前記UCIを送信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記サービス基地局によって要求された場合に前記割り当てられたリソース上で前記UCIの代わりにデータを送信することをさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記UCIを前記送信することは、
前記UCIに基づいて第1の波形を生成することと、
前記データ伝送に関する第2の波形に前記第1の波形を重ね合わせることと、を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記UCIはUE識別情報、サービスセル識別情報、レート情報、リソース情報、HARQ情報、パイロット情報、またはこれらの任意の組合せ、を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記UCIに関する巡回冗長検査(CRC)を前記非サービス基地局に送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記UEにおいて前記非サービス基地局の受信信号強度に基づいて前記UCIを送信すべきかどうかを決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ユーザ装置(UE)からのデータ伝送をサービス基地局に送信するための手段と、
非サービス基地局が前記UEからの前記データ伝送を処理することを可能にするために前記UEからのアップリンク制御情報(UCI)を前記非サービス基地局に送信するための手段と、
を備える無線通信のための装置。
【請求項11】
前記データ伝送に関する少なくとも1つのパラメータを備えるアップリンク許可を前記サービス基地局から受信するための手段と、
前記サービス基地局からの前記アップリンク許可に基づいて前記非サービス基地局に関する前記UCIを生成するための手段と、
をさらに備える、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記UEによる前記データ伝送のためのレートを選択するための手段と、
前記選択されたレートを含むように前記UCIを生成するための手段と、
前記選択されたレートを前記サービス基地局に送信するための手段と、
をさらに備える、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
ユーザ装置(UE)からのデータ伝送をサービス基地局に送信するように、そして非サービス基地局が前記UEからの前記データ伝送を処理することを可能にするために前記UEからのアップリンク制御情報(UCI)を前記非サービス基地局に送信するように、構成された少なくとも1つのプロセッサを備える無線通信のための装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは前記データ伝送に関する少なくとも1つのパラメータを備えるアップリンク許可を前記サービス基地局から受信するように、そして前記サービス基地局からの前記アップリンク許可に基づいて前記非サービス基地局に関する前記UCIを生成するように、構成されている、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは前記UEによる前記データ伝送のためのレートを選択し、前記選択されたレートを含むように前記UCIを生成し、そして前記選択されたレートを前記サービス基地局に送信するように、構成されている、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
ユーザ装置(UE)からのデータ伝送をサービス基地局に送信することを少なくとも1つのコンピュータに実行させるためのコードと、
非サービス基地局が前記UEからの前記データ伝送を処理することを可能にするために前記UEからのアップリンク制御情報(UCI)を前記非サービス基地局に送信することを前記少なくとも1つのコンピュータに実行させるためのコードと、を備えるコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項17】
第1の基地局において第1のユーザ装置(UE)からの第1のデータ伝送を受信することと、前記第1のUEは前記第1の基地局によってサービスされている、
前記第1の基地局において第2のUEからのアップリンク制御情報(UCI)を受信することと、前記第2のUEは前記第1の基地局によってサービスされていない、
前記第2のUEからの前記UCIに基づいて前記第2のUEからの第2のデータ伝送を処理することと、前記第2のデータ伝送は前記第2のUEにサービスしている第2の基地局に前記第2のUEによって送信されている、
前記第1のUEからの前記第1のデータ伝送を処理することと、
を備える無線通信のための方法。
【請求項18】
前記第2のデータ伝送を前記処理することは前記第2のUEからの前記UCIに基づいて前記第2のUEからの前記第2のデータ伝送に関する干渉キャンセルを実行することを備え、前記第1のUEからの前記第1のデータ伝送は前記干渉キャンセルの後に処理される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
干渉キャンセルを前記実行することは、
前記第2のUEからの前記第2のデータ伝送に関する復号されたデータを得るために前記UCIに基づいて前記第1の基地局において受信信号を処理することと、
前記復号されたデータに基づいて前記第2のデータ伝送による干渉を推定することと、
干渉キャンセルされた信号を得るために前記受信信号から前記推定された干渉を引き去ることと、を備える、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
干渉キャンセルを前記実行することは、
前記第2のデータ伝送を復号せずに前記第1の基地局における受信信号と前記UCIとに基づいて前記第2のデータ伝送による干渉を推定することと、
干渉キャンセルされた信号を得るために前記受信信号から前記推定された干渉を引き去ることと、を備える、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記第2のデータ伝送を前記処理することは、
前記第2のUEからの前記UCIに基づいて前記第2のUEからの前記第2のデータ伝送を復号することと、
前記第2のデータ伝送からの復号されたデータを前記第2の基地局に転送することと、を備える、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記UCIを前記受信することは前記UCIを送信するために前記第2のUEに割り当てられたリソース上で前記UCIを受信することを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記UCIを前記受信することは、
前記UCIを備える第1の波形に関して検出すべき受信信号を前記第1の基地局において処理することと、
前記第1のUEからの前記第1のデータ伝送と前記第2のUEからの前記第2のデータ伝送とを備える修正された信号を得るために前記受信信号からの前記第1の波形をキャンセルすることと、を備える、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記方法は前記第2の基地局から前記第2のUEに関する更なるUCIを受信することをさらに備えており、前記第2のデータ伝送は前記第2の基地局からの前記更なるUCIにさらに基づいて処理される、請求項17に記載の方法。
【請求項25】
前記UCIはUE識別情報、サービスセル識別情報、レート情報、リソース情報、HARQ情報、パイロット情報、またはこれらの任意の組合せを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項26】
前記UCIと共に前記第2のUEによって送信された巡回冗長検査(CRC)に基づいて前記UCIが前記第2のUEから受信されたかどうかを決定することをさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項27】
前記UCIを前記第1の基地局に送信するように前記第2のUEに要求するための第1の基地局からの要求を前記第2のUEに送信することをさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項28】
前記第1および第2の基地局は異なる接続タイプを有する、請求項17に記載の方法。
【請求項29】
第1の基地局において第1のユーザ装置(UE)からの第1のデータ伝送を受信するための手段と、前記第1のUEは第1の基地局によってサービスされている、
前記第1の基地局において第2のUEからのアップリンク制御情報(UCI)を受信するための手段と、前記第2のUEは前記第1の基地局によってサービスされていない、
前記第2のUEからの前記UCIに基づいて前記第2のUEからの第2のデータ伝送を処理するための手段と、前記第2のデータ伝送は前記第2のUEにサービスしている第2の基地局に前記第2のUEによって送信されている、
前記第1のUEからの前記第1のデータ伝送を処理するための手段と、
を備える無線通信のための装置。
【請求項30】
前記第2のデータ伝送を処理するための前記手段は前記第2のUEからの前記UCIに基づいて前記第2のUEからの前記第2のデータ伝送に関する干渉キャンセルを実行するための手段を備えており、前記第1のUEからの前記第1のデータ伝送は前記干渉キャンセルの後に処理される、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
干渉キャンセルを実行するための前記手段は前記第2のUEからの前記第2のデータ伝送に関する復号されたデータを得るために前記UCIに基づいて前記第1の基地局において受信信号を処理するための手段と、
前記復号されたデータに基づいて前記第2のデータ伝送による干渉を推定するための手段と、
干渉キャンセルされた信号を得るために前記受信信号から前記推定された干渉を引き去るための手段と、を備える、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記方法は前記第2のUEに関する更なるUCIを前記第2の基地局から受信するための手段をさらに備えており、前記第2のデータ伝送は前記第2の基地局からの前記更なるUCIにさらに基づいて処理される、請求項29に記載の装置。
【請求項33】
第1の基地局においてユーザ装置(UE)からのデータ伝送を受信することと、前記UEは前記第1の基地局によってサービスされている、
アップリンク制御情報(UCI)を第2の基地局に送信することを前記UEに要求するための、前記第1の基地局からの要求を前記UEに送信することと、前記UEは前記第2の基地局によってサービスされておらず、前記UCIは前記UEからの前記データ伝送を前記第2の基地局が処理することを可能にする、
を備える無線通信のための方法。
【請求項34】
前記方法は、
前記データ伝送に関する少なくとも1つのパラメータを備えるアップリンク許可を生成することと、
前記第1の基地局からの前記アップリンク許可を前記UEに送信することと、
をさらに備えており、
前記UCIは前記アップリンク許可に基づいて前記UEによって生成される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記方法は前記データ伝送のために前記UEによって選択されたレートを受信することをさらに備え、前記UCIは前記選択されたレートを備える、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記UCIを前記第2の基地局に送信するためのリソースを前記UEに割り当てることさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記UCIを送信するための、前記UEに割り当てるべき前記リソースを決定するために前記第2の基地局と通信することをさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記割り当てられたリソース上で前記UCIの代わりにデータを送信することを前記UEに要求することと、
前記UEから前記割り当てられたリソース上でデータを受信することと、をさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記データ伝送を前記受信することは、
前記UCIに基づいて第1の波形を生成することと、
前記UEからの前記データ伝送を備える修正された信号を得るために前記第1の基地局において受信信号から前記第1の波形をキャンセルすることと、を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項40】
前記方法は前記UEに関する更なるUCIを前記第1の基地局から前記第2の基地局に送信することをさらに備え、前記UEからの前記データ伝送は前記第1の基地局からの前記更なるUCIにさらに基づいて前記第2の基地局によって処理される、請求項33に記載の方法。
【請求項41】
第1の基地局においてユーザ装置(UE)からのデータ伝送を受信するための手段と、前記UEは前記第1の基地局によってサービスされている、
アップリンク制御情報(UCI)を第2の基地局に送信することを前記UEに要求するための前記第1の基地局からの要求を前記UEに送信するための手段と、前記UEは前記第2の基地局によってサービスされておらず、前記UCIは前記UEからの前記データ伝送を前記第2の基地局が処理することを可能にする、
を備える無線通信のための装置。
【請求項42】
前記装置は、
前記データ伝送に関する少なくとも1つのパラメータを備えるアップリンク許可を生成するための手段と、
前記第1の基地局からの前記アップリンク許可を前記UEに送信するための手段と、
をさらに備えており、
前記UCIは前記アップリンク許可に基づいて前記UEによって生成される、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記装置は前記データ伝送のために前記UEによって選択されたレートを受信するための手段をさらに備えており、前記UCIは前記選択されたレートを備える、請求項41に記載の装置。
【請求項44】
前記装置は前記UEに関する更なるUCIを前記第1の基地局から前記第2の基地局に送信するための手段をさらに備えており、前記UEからの前記データ伝送は前記第1の基地局からの前記更なるUCIにさらに基づいて前記第2の基地局によって処理される、請求項41に記載の装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−51698(P2013−51698A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−221234(P2012−221234)
【出願日】平成24年10月3日(2012.10.3)
【分割の表示】特願2011−517668(P2011−517668)の分割
【原出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】