説明

センサ固定具及びこれを用いたセンサ固定構造

【課題】センサ9,9を低コストで容易に取付け可能にし、取付誤差(検知誤差)を回避し、衝撃から保護する手段や電線7,7の曲がりに対する配慮などを不要にする。
【解決手段】本発明は、コネクタ3近傍で電線7,7の電流を検知して相手側コネクタとの接続状態を監視するセンサ9,9の固定具1であって、メインリアホルダ11とサイドリアホルダ13からなり、メインリアホルダ11はコネクタ3の電線引き出し部5,5側に装着されるホルダ本体15と、ホルダ本体15と一体に設けられセンサ9,9を電線7,7と接触可能に保持するセンサ保持部17とからなり、サイドリアホルダ13をメインリアホルダ11に装着することによって電線7,7をセンサ9,9に押圧する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、EV(電気自動車)の車輪駆動用電動モータに電力を供給する電力供給回路において、コネクタの接触不良を検知するセンサを電線に密着させて固定するセンサ固定具及びこれを用いたセンサ固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されたような電流を検出することでコネクタの嵌合を検知するセンサ201を電線203に固定するには、図5のように、テープ205を巻き付けてセンサ201を電線205に固定するか、図6のように、バンド207を用いてセンサ201を電線205に固定していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−64620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、テープ205やバンド207を用いる従来のセンサ固定方法はいずれも手作業であって、手間が掛かって作業コストが嵩む上に、作業箇所ごとに取付誤差(センサによる検知誤差)が避けられない。
【0005】
また、固定されたセンサ201は周辺部材との衝突などによる衝撃から保護されていないので、破損を避けるために保護部材を取り付けるなどの防護手段を施す必要がある。
【0006】
さらに、車体へ取り付ける際などに生じる電線203の曲がりを考慮して、センサ201が電線203から剥がれないような処置も必要になる。
【0007】
また、テープ205やバンド207を取り付けるスペースが必要であり、スペース利用効率が悪い上に、使用するテープ205やバンド207の分だけ、材料の使用量とコストが増加する。
【0008】
そこで、この発明は、センサを低コストで容易に取付けることを可能にし、取付誤差(検知誤差)を回避し、センサを衝撃などから保護する手段や電線の曲がりに対する配慮を不要にしたセンサ固定具及びこれを用いたセンサ固定構造の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1のセンサ固定具は、コネクタの電線引き出し部から引き出された電線の電流を検知して相手側コネクタとの接続状態を監視するセンサを、前記電線の外周部に固定するセンサ固定具であって、メインホルダとサイドホルダとからなり、前記メインホルダは、前記電線引き出し部側に装着されるホルダ本体と、前記ホルダ本体と一体に設けられ、前記センサを前記電線の外周部と接触可能に保持するセンサ保持部とからなり、前記サイドホルダは、前記メインホルダに装着されることによって前記電線を前記センサに押圧することを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載されたセンサ固定具であって、前記ホルダ本体は、コネクタの前記電線引き出し部を挿通させるコネクタ挿通部を有し、前記センサ保持部は、前記サイドホルダが装着されるサイドホルダ装着部と、前記センサを収容するセンサ収容部と、前記電線を挿通させることによって前記センサ収容部に収容された前記センサと電線とを接触可能にする電線挿通部とを有することを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載されたセンサ固定具であって、前記サイドホルダは、前記サイドホルダ装着部の外周を挿通する挿通部と、前記挿通部の両側に設けられた係合腕と、これらの係合腕に設けられ、相手側の係止部と係止することによって前記メインホルダ側に固定される係止部を有することを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載されたセンサ固定具であって、前記コネクタには、電線引き出し部が2箇設けられており、前記ホルダ本体には、これらの電線引き出し部に対応する2箇の前記コネクタ挿通部が設けられ、各コネクタ挿通部は引き出された電線を挿通させる開口を有し、前記センサ保持部には、これらの電線引き出し部に対応する2箇の電線挿通部が設けられ、各電線挿通部は引き出された電線を挿通させる開口を有し、前記センサは各電線挿通部でそれぞれ電線と対向していることを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明は、請求項4に記載されたセンサ固定具であって、サイドホルダの前記両係合腕の一方と他方に互いに係脱可能な係止部を設けることにより、同一形状の2箇のサイドホルダを用い、各サイドホルダをそれぞれの挿通部で電線を挟みながらセンサ保持部の前記サイドホルダ装着部に装着した後、一方と他方のサイドホルダを前記係合腕の係止部で互いに係止させることによって、各サイドホルダを前記メインホルダに取り付けると共に、電線をセンサ側に押圧することを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載されたセンサ固定具であって、前記メインホルダ及びサイドホルダと前記コネクタとの間に、メインホルダ及びサイドホルダの脱落を防止するロック部が設けられていることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載されたセンサ固定具を用いたセンサ固定構造であって、コネクタの前記電線引き出し部が、筒状部であり、前記メインホルダは、ホルダ本体の前記2箇のコネクタ挿通部をこれらの筒状部にそれぞれ挿通させてコネクタに取り付けられることにより、各センサを各電線に対向させ、各サイドホルダは、メインホルダの前記サイドホルダ装着部に取り付けられることにより、電線をセンサ側に押圧することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1のセンサ固定具は、センサを固定したメインホルダをコネクタに取り付けた後、サイドホルダをメインホルダに装着することによりセンサを電線側に押圧するように構成されているから、テープやバンドを用い手作業でセンサを固定する従来の方法と異なって、手間が掛からずセンサを低コストで容易に取付けることが可能になる上に、センサの取付誤差やセンサによる検知誤差が回避される。
【0017】
また、メインホルダ(センサ)をコネクタに取り付ける本発明の構成は、センサが常にコネクタに近接して配置されるから、センサによるコネクタの接触状態検知性能が極めて安定し優れている。
【0018】
また、サイドホルダによって電線をセンサ側に押圧し、センサと電線との密着性を向上させる構成であるから、センサによる電流検知精度(コネクタ接触状態検知性能)がさらに向上する。
【0019】
また、センサはメインホルダとサイドホルダとの間で、周辺部材との衝突などによる衝撃から保護されており、破損を避けるために保護部材を取り付けるなどの防護手段が不要であるから、さらに、低コストに実施できる。
【0020】
また、電線もメインホルダとサイドホルダとの間で保護されており、曲がりが生じ難いから、センサと電線とが剥がれないような処置や考慮は不要になり、実施コストがさらに低減される。
【0021】
また、テープやバンドの取り付けスペースが不要になってスペース利用効率が向上する上に、テープやバンドの分だけ材料の使用量とコストが低減する。
【0022】
請求項2のセンサ固定具では、ホルダ本体のコネクタ挿通部をコネクタの電線引き出し部に挿通させてメインホルダをコネクタに取付け、センサを収容したセンサ収容部の電線挿通部に電線を挿通させてセンサと接触可能にした後、サイドホルダ装着部にサイドホルダを装着することにより、請求項1のセンサ固定具と同等の効果が得られる。
【0023】
請求項3のセンサ固定具では、サイドホルダの挿通部をメインホルダのサイドホルダ装着部(センサ保持部)に挿通させて装着すると共に、挿通部の両側に設けられた係合腕の係止部を相手側の係止部(例えば、同一形状のサイドホルダを2箇用いる場合は相手側サイドホルダの係止部)と係止させることによって各サイドホルダがメインホルダに固定され、請求項1または請求項2のセンサ固定具と同等の効果が得られる。
【0024】
請求項4のセンサ固定具は、電線引き出し部が2箇設けられているコネクタに対応する態様であり、メインホルダは、ホルダ本体の2箇のコネクタ挿通部(開口)を2箇の電線引き出し部に挿通させ、センサ保持部の2箇の電線挿通部(開口)を2本の電線に挿通させて各センサに対向させることにより、請求項1〜請求項3のセンサ固定具と同等の効果が得られる。
【0025】
また、ホルダ本体のコネクタ挿通部とセンサ保持部の電線挿通部にそれぞれ開口を設けたことにより、メインホルダ(センサ)を電線に対して、軸方向からではなく、径方向から容易に取り付けることができる。
【0026】
請求項5のセンサ固定具は、請求項4のセンサ固定具と同等の効果が得られる。
【0027】
また、サイドホルダの係合腕の一方と他方に互いに係脱可能な係止部を設けることによって同一形状のサイドホルダを2箇用いることが可能になり、実施コストをそれだけ低減させることができる。
【0028】
請求項6のセンサ固定具は、請求項1〜請求項5のセンサ固定具と同等の効果が得られる。
【0029】
また、コネクタとの間に設けられたロック部によってメインホルダとサイドホルダの脱落が防止されるから、センサの電流検知機能が長期に亘って高く維持される。
【0030】
請求項7のセンサ固定構造では、メインホルダは、ホルダ本体のコネクタ挿通部をコネクタの筒状電線引き出し部にそれぞれ挿通させ、コネクタに取り付けられてセンサを各電線に対向させると共に、各サイドホルダは、メインホルダのサイドホルダ装着部に取り付けられて電線をセンサ側に押圧し密着させることにより、請求項1〜請求項6のセンサ固定具と同等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明によるセンサ固定具1の構成を示す斜視図である。
【図2】メインリアホルダ11にセンサ9,9を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図3】メインリアホルダ11をコネクタ3に装着した状態を示す斜視図である。
【図4】コネクタ3に装着されたメインリアホルダ11にサイドリアホルダ13,13を取り付ける状態を示す斜視図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【図6】他の従来例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を用いて本発明に係るセンサ固定具及びこれを用いたセンサ固定構造の一実施形態について図1〜図4を用いて説明する。
【0033】
本実施形態のセンサ固定具1は、コネクタ3の電線引き出し部5,5から引き出された電線7,7の電流を検知して相手側コネクタとの接続状態を監視するセンサ9,9を、電線7,7の外周部に固定するように構成され、メインリアホルダ11(メインホルダ)とサイドリアホルダ13,13(サイドホルダ)とからなる。メインリアホルダ11は電線引き出し部5,5側に装着されるホルダ本体15と、ホルダ本体15と一体に設けられ、センサ9,9を電線7,7の外周部と接触可能に保持するセンサ保持部17とからなり、サイドリアホルダ13,13は、メインリアホルダ11に装着されることによって電線7,7をセンサ9,9に押圧する。
【0034】
また、ホルダ本体15は、コネクタ3の電線引き出し部5,5を挿通させるコネクタ挿通部19を有し、センサ保持部17は、サイドリアホルダ13,13が装着されるサイドホルダ装着部21と、センサ9,9を収容するセンサ収容部23,23と、電線7,7を挿通させることによってセンサ収容部23,23に収容されたセンサ9,9と電線7,7とを接触可能にする電線挿通部25,25とを備えている。
【0035】
また、各サイドリアホルダ13は、メインリアホルダ11のサイドホルダ装着部21(センサ保持部17)の外周を挿通する挿通部27と、挿通部27の両側に設けられた係合腕29,31と、これらの係合腕29,31に設けられ、相手側サイドリアホルダ13の係止部35,33と係止することによって各サイドリアホルダ13をメインリアホルダ11に固定する係止部33,35を備えている。
【0036】
また、コネクタ3には2箇の電線引き出し部5,5が設けられており、ホルダ本体15にはこれらの電線引き出し部5,5に対応するコネクタ挿通部19が2箇設けられ、各コネクタ挿通部19は引き出された電線7,7を挿通させる開口37を有している。センサ保持部17には、これらの電線引き出し部5,5から引き出された電線7,7に対応する2箇の電線挿通部25,25が設けられ、各電線挿通部25は電線7,7を挿通させる開口39を有し、センサ9,9は各電線挿通部25の中で電線7,7と接触している。
【0037】
また、上記のように、サイドリアホルダ13,13の両係合腕29,31の一方と他方に互いに係脱可能な係止部33,35を設けることにより、同一形状の2箇のサイドリアホルダ13,13を用い、各サイドリアホルダ13をそれぞれの挿通部27で電線7,7を挟みながらサイドホルダ装着部21(センサ保持部17)に装着した後、一方と他方のサイドリアホルダ13,13を各係合腕29,31の係止部33,35で互いに係止させることによって、各サイドリアホルダ13をメインリアホルダ11に取り付けると共に、電線7,7をセンサ9,9側に押圧し密着させている。
【0038】
また、センサ固定具1を用いたセンサ固定構造51では、コネクタ3の電線引き出し部5,5が円筒部41,41(筒状部)であり、メインリアホルダ11は、ホルダ本体15の各コネクタ挿通部19をこれらの円筒部41,41にそれぞれ挿通させてコネクタ3に取り付けられることによってセンサ9,9を電線7,7に対向させると共に、各サイドリアホルダ13は、メインリアホルダ11(サイドホルダ装着部21)に取り付けられることによって、上記のように電線7,7をセンサ9,9側に押圧している。
【0039】
また、メインリアホルダ11及びサイドリアホルダ13,13とコネクタ3の円筒部41,41と間には、メインリアホルダ11及びサイドリアホルダ13,13の脱落を防止するロック部43,45が設けられている。
【0040】
コネクタ3は、EV(電気自動車)の車輪駆動用電動モータに電力を供給する電力供給回路に用いられている。
【0041】
センサ固定具1及びセンサ固定構造51において、センサ9,9のコネクタ3への取付は次のように行われる。
【0042】
メインリアホルダ11(センサ保持部17)のセンサ収容部23,23にセンサ9,9を、圧入、ネジ止め、インサート成型などの方法で固定する。
【0043】
その後、ホルダ本体15のコネクタ挿通部19,19の開口37とセンサ保持部17の電線挿通部25,25の開口39に電線7,7を通すことによって電線7,7の間に置いたメインリアホルダ11をコネクタ3側に移動させ、図3のように、ロック部43,45でコネクタ3の円筒部41,41に係止する。この状態で、センサ9,9は電線7,7に対向している。
【0044】
その後、図4のように、サイドリアホルダ13,13を各挿通部27で電線7,7を挟みながらメインリアホルダ11のサイドホルダ装着部21に装着した後、各係合腕29,31の係止部33,35で互いに係止させて電線7,7をセンサ9,9側に押圧すると共に、サイドリアホルダ13,13をロック部43,45でコネクタ3の円筒部41,41に係止する。この状態で、センサ9,9は電線7,7の誘導磁界を検知してコネクタ3と相手側コネクタとの接触状態を監視する。
【0045】
本実施形態のセンサ固定具1は、センサ9,9を固定したメインリアホルダ11をコネクタ3に取り付けた後、サイドリアホルダ13,13をメインリアホルダ11に装着することによって電線7,7をセンサ9,9側に押圧するように構成したから、従来の方法と異なって、センサ9,9を低コストで容易に固定することができる上に、センサ9,9の取付誤差や検知誤差が回避される。
【0046】
また、メインリアホルダ11(センサ9,9)をコネクタ3に取り付けるセンサ固定具1の構成は、センサ9,9が常にコネクタ3に近接配置されるから、コネクタ3の接触状態検知性能が極めて安定し優れている。
【0047】
また、サイドリアホルダ13,13によって電線7,7をセンサ9,9に押圧し、センサ9,9と電線7,7との密着性を向上させるから、電流検知精度(コネクタ接触状態検知性能)がさらに向上する。
【0048】
また、センサ9,9はメインリアホルダ11とサイドリアホルダ13,13との間で衝撃から保護されており、従って、破損を避けるために保護部材を取り付けるなどの配慮が不要であるから、さらに、低コストに実施できる。
【0049】
また、電線7,7もメインリアホルダ11とサイドリアホルダ13,13との間で保護されており、曲がりが生じ難いから、センサ9,9と電線7,7とが剥がれないような処置や考慮は不要になり、実施コストがさらに低減される。
【0050】
また、テープ205やバンド207の取り付けスペースが不要になってスペース利用効率が向上する上に、テープ205やバンド207の分だけ材料使用量とコストが低減される。
【0051】
また、各サイドリアホルダ13の係合腕29,31に相手側サイドリアホルダ13の係合腕29,31と係脱可能な係止部35,33を設けたことによって同一形状のサイドリアホルダ13を2箇用いることが可能になり、それだけ低コストで実施できる。
【0052】
また、ホルダ本体15のコネクタ挿通部19,19とセンサ保持部17の電線挿通部25,25にそれぞれ開口37,39を設けたことにより、メインリアホルダ11(センサ9,9)を電線7,7に対して、軸方向からではなく、径方向から容易に取り付けることができる。
【0053】
また、コネクタ3との間に設けられたロック部43,35によってメインリアホルダ11とサイドリアホルダ13,13の脱落が防止されるから、センサ9,9の電流検知機能が長期に亘って高く維持される。
【符号の説明】
【0054】
1 センサ固定具
3 コネクタ
5,5 電線引き出し部
7,7 電線
9,9 センサ
11 メインリアホルダ(メインホルダ)
13,13 サイドリアホルダ(サイドホルダ)
15 ホルダ本体
17 センサ保持部
19 コネクタ挿通部
21 サイドホルダ装着部
23,23 センサ収容部
25,25 電線挿通部
27 挿通部
29,31 係合腕
33,35 係止部
37,39 開口
41,41 コネクタ3の円筒部(筒状部)
43,45 メインリアホルダ11及びサイドリアホルダ13,13とコネクタ3とのロック部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタの電線引き出し部から引き出された電線の電流を検知して相手側コネクタとの接続状態を監視するセンサを、前記電線の外周部に固定するセンサ固定具であって、
メインホルダとサイドホルダとからなり、
前記メインホルダは、前記電線引き出し部側に装着されるホルダ本体と、
前記ホルダ本体と一体に設けられ、前記センサを前記電線の外周部と接触可能に保持するセンサ保持部とからなり、
前記サイドホルダは、前記メインホルダに装着されることによって前記電線を前記センサに押圧することを特徴とするセンサ固定具。
【請求項2】
請求項1に記載されたセンサ固定具であって、
前記ホルダ本体は、コネクタの前記電線引き出し部を挿通させるコネクタ挿通部を有し、
前記センサ保持部は、前記サイドホルダが装着されるサイドホルダ装着部と、前記センサを収容するセンサ収容部と、前記電線を挿通させることによって前記センサ収容部に収容された前記センサと電線とを接触可能にする電線挿通部とを有することを特徴とするセンサ固定具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載されたセンサ固定具であって、
前記サイドホルダは、前記サイドホルダ装着部の外周を挿通する挿通部と、前記挿通部の両側に設けられた係合腕と、これらの係合腕に設けられ、相手側の係止部と係止することによって前記メインホルダ側に固定される係止部を有することを特徴とするセンサ固定具。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載されたセンサ固定具であって、
前記コネクタには、電線引き出し部が2箇設けられており、
前記ホルダ本体には、これらの電線引き出し部に対応する2箇の前記コネクタ挿通部が設けられ、各コネクタ挿通部は引き出された電線を挿通させる開口を有し、
前記センサ保持部には、これらの電線引き出し部に対応する2箇の電線挿通部が設けられ、各電線挿通部は引き出された電線を挿通させる開口を有し、前記センサは各電線挿通部でそれぞれ電線と対向していることを特徴とするセンサ固定具。
【請求項5】
請求項4に記載されたセンサ固定具であって、
サイドホルダの前記両係合腕の一方と他方に互いに係脱可能な係止部を設けることにより、
同一形状の2箇のサイドホルダを用い、各サイドホルダをそれぞれの挿通部で電線を挟みながらセンサ保持部の前記サイドホルダ装着部に装着した後、一方と他方のサイドホルダを前記係合腕の係止部で互いに係止させることによって、各サイドホルダを前記メインホルダに取り付けると共に、電線をセンサ側に押圧することを特徴とするセンサ固定具。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載されたセンサ固定具であって、
前記メインホルダ及びサイドホルダと前記コネクタとの間に、メインホルダ及びサイドホルダの脱落を防止するロック部が設けられていることを特徴とするセンサ固定具。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載されたセンサ固定具を用いたセンサ固定構造であって、
コネクタの前記電線引き出し部が、筒状部であり、
前記メインホルダは、ホルダ本体の前記2箇のコネクタ挿通部をこれらの筒状部にそれぞれ挿通させてコネクタに取り付けられることにより、各センサを各電線に対向させ、
各サイドホルダは、メインホルダの前記サイドホルダ装着部に取り付けられることにより、電線をセンサ側に押圧することを特徴とするセンサ固定構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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