説明

セーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツール

【課題】セーフティライトカーテンの単体機能及びミューティング機能やフィックスブランキング機能を簡単に説明するツールを小型で容易に持ち運べるサイズ(A4サイズ)で提供する。
【解決手段】ワーク搬送・識別機構を搭載したレール保持プレート6を基板1の収容用開口部2内に収容し、スタンドを基板1側に折畳むことで持ち運びを行う。裏面に取り付けたスタンドを基板1側とは反対側に引出し、基板1を傾斜状態に起立させ、レール保持プレート6を回転軸を支点にして回動して、このレール保持プレート6を収容用開口部2から引出し、水平保持手段により水平状態に保持するようにして、ミューティング機能説明用ツールを組立てる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セーフティライトカーテンにおけるミューティング機能を説明するためのミューティング機能説明用ツール(デモンストレーションキット)に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、プレス機等の危険源が存在する装置では、作業者の安全を守るために多光軸光電式安全装置が用いられる。この多光軸光電式安全装置は、一列に数多くの投光素子を配置した投光ユニットと、投光素子と同じ数の受光素子を一列に配置した受光ユニットとを含み、これら投受光ユニットでセーフティライトカーテンつまり保護バリアを形成して、この保護バリアの検出エリアに遮光物が侵入すると、プレス機などの危険源の動作を強制的に停止させる。
【0003】
ところで、プレス機などにあっては、ワークを搬入及び加工後のワークを搬出するために、ワークをセーフティライトカーテンに通過させる必要があるが、ワークがセーフティライトカーテンを通過するのを許容するために、多光軸光電式安全装置はミューティング機能を備えている。すなわち、ミューティング機能は、ワークがセーフティライトカーテンを通過するときに、多光軸光電式安全装置の保護機能を一時的に無効にするものである。
【0004】
図19に、ミューティング機能を備えた多光軸光電式安全装置を備えた部品組立設備の概要を示す。この多光軸光電式安全装置は、作業ロボット70側にワークWを搬入するコンベアライン72を挟んで、ミューティングセンサ(回帰反射形光電スイッチ)73A,73Bが設けてあり、これらのミューティングセンサ73A,73BによってセーフティライトカーテンKを通過するワークWを検出して、ミューティング機能を起動するようになっている。
【0005】
このようなセーフティライトカーテンのミューティング機能を訴求するための、従来のセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツール(デモンストレーションキット)を図20に示す。
【0006】
この従来のセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールはツールベース74を備えていて、このツールベース74の上面部の中央部には、図20において左右方向に沿うようにして移送路75が設けてあり、また、ツールベース74の上面部にはライトカーテンユニット76が配置してある。このライトカーテンユニット76は、移送路75の両側方に配置された一対の投、受光ユニット77,78を備えている。
【0007】
そして、投光ユニット77の各投光素子から、これに対応する受光ユニット78の受光素子に向けて水平方向に光ビームが発射されることにより、コンベアラインRを横断するセーフティライトカーテンKつまり保護バリアを形成している。
【0008】
また、移送路75には、その中央のコンベアラインRを挟んで透過型・回帰反射形光電スイッチからなるミューティングセンサ76A,76B,77A,77Bが配置してあり、また、ツールベース74の上面部にはロボットイメージユニット79が搭載してある。なお、図中80はミューティングランプであり、81は接続コネクタである。
【0009】
なお、多光軸光電式安全装置としては、投光ユニットと、受光ユニットと、これら投光ユニットと受光ユニットとの間の多光軸のセーフティライトカーテンの遮光物検知機能を各光軸毎に制御する制御手段と、ミューティング機能を発揮するエリアをティーチングにより設定するためのミューティングエリア設定手段とを有し、ミューティングエリア設定手段により、セーフティライトカーテンの一部のエリアに限定してミューティング機能を発揮させるものがある(特許文献1)。
【特許文献1】特許公開2003−218679号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記した従来のセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールにあっては、その製作にあたって、セーフティライトカーテンKの検知対象物である人体の一部(指、腕)又は全部と、非検知対象物であるワークWを識別するためのミューティング用センサ76A,76B,77A,77Bの設置やワークWを搬送する機構(機能)やスペースの確保が必要であったために、装置(ツール)が大きくなり、人が片手で簡単に持ち運ぶのが困難であった。
【0011】
また、ミューティング機能説明用ツールのミューティングの諸設定をする際にPCツール82や設定コンソールを使用する必要があるが、ミューティング機能説明用ツールにPCツール82と接続するためのコネクタ81を別途接続しなければならなかった。
【0012】
また、ミューティング機能説明用ツールに新たに設けられた位置検出ミューティング機能を見せるためには、非検知対象物としてのロボット等をイメージさせるための大掛かりなロボットイメージユニット79や仕組みが必要であったし、また、ミューティング機能説明用ツールを組み立て式にした場合は、その光軸合わせのための機構が必要であった。
【0013】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされてもので、その目的とするところは、セーフティライトカーテンの単体機能及びミューティング機能やフィックスブランキング機能を簡単に説明するツールを小型で容易に持ち運べるサイズ(たとえば、A4サイズ)で提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的を達成するために、本発明に係るセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールは、投光ユニットと受光ユニットとを有し、これら投、受光ユニットでセーフティライトカーテンを形成すると共に、当該セーフティライトカーテンをワークが通過するのを許容することによりセーフティライトカーテンの保護機能を一時的に無効にするミューティング機能を備えたセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールであって、投光ユニットと受光ユニットとを互いに対向させて基板に配置して、当該基板に、投光ユニットと受光ユニットと間に位置させて収容用開口部を設け、基板の裏面部に、当該基板を傾斜状態に起立させるためのスタンドを、基板側に折畳み可能に設け、基板に、セーフティライトカーテンの検知対象物と非検知対象物であるワークを識別するための識別手段の設置やロボットイメージユニットの搭載が可能なワーク搬送・識別機構を収容用開口部内に回動可能に収容して設けると共に、スタンドに、基板の起立状態でワーク搬送・識別機構を収容用開口部より表出させて水平状態に保持する水平保持手段を設け、基板に、セーフティライトカーテンの検出エリア内に機械設備の一部分が存在する場合で、それに該当する光軸を常時ミューティングするフィックスブランキング機能説明のための目隠し治具を設け、基板に、PCツールを接続するための接続コネクタを配置するようにしたものである。
【0015】
かかる構成により、ミューティング機能説明用ツールは、ワーク搬送・識別機構を基板の収容用開口部内に収容し、スタンドを基板側に折畳むことで、持ち運びが容易になる。そして、このミューティング機能説明用ツールを、ミューティング機能を説明する場所に運び、スタンドを引き出して基板を傾斜状態に起立させ、ワーク搬送・識別機構を収容用開口部より表出させて水平保持手段により水平状態に保持するようにして、ミューティング機能説明用ツールを簡単に組立てることができる。
【0016】
このように、セーフティライトカーテンの単体機能及びミューティング機能やフィックスブランキング機能を簡単に説明するミューティング機能説明用ツールを小型で容易に持ち運べるサイズで提供することができる。
【0017】
また、投光ユニットと受光ユニットとが基板に配置してあるために、セーフティライトカーテンが固定でき、光軸合わせに必要な機構や補助材が必要なくなるし、また、基板にPCツールを接続するための接続コネクタが配置してあるために、ミューティング機能説明用ツールにPCツールを簡単且つ容易に接続することができる。
【0018】
また、本発明に係るセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールは、上記した本発明に係るセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールにおいて、ワーク搬送・識別機構は、収容用開口部にレール保持プレートを挿入して、このレール保持プレートを回転軸により基板に対して回転可能に保持し、レール保持プレートにレールを軌設すると共に、このレールに、ロボットイメージユニット及びワークの搭載が可能なワーク台車ユニットを移動可能に搭載してコンベアラインを形成し、レール保持プレートに、コンベアラインを挟んで識別手段である複数基のミューティングセンサを配置して構成するようにしたものである。
【0019】
かかる構成により、ミューティング機能説明用ツールは、レール保持プレートを基板の収容用開口部内に収容し、スタンドを基板側に折畳むことで持ち運びが容易になる。そして、このミューティング機能説明用ツールを、ミューティング機能を説明する場所に運び、スタンドを基板側とは反対側に引出し、基板を傾斜状態に起立させ、レール保持プレートを、回転軸を支点にして回動して、このレール保持プレートを収容用開口部から引出し、水平保持手段により水平状態に保持するようにして、ミューティング機能説明用ツールを簡単に組立てることができる。
【0020】
このように、セーフティライトカーテンの単体機能及びミューティング機能やフィックスブランキング機能を簡単に説明するミューティング機能説明用ツールを小型で容易に持ち運べるサイズで提供することができる。
【0021】
また、本発明に係るセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールは、上記した本発明に係るセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールにおいて、基板は用紙寸法規格A4サイズに略等しい大きさであり、ワーク台車ユニットは、台車本体と、この台車本体を移動させるための手動ハンドルを有しており、基板には、接続コネクタとは別に、危険源への電源の入り切りを行うリレーターミナルと、危険源ランプと、ミューティング中に点滅するミューティングランプと、ミューティング機能選択スイッチと、アウトプット選択スイッチを配置するようにしたものである。
【0022】
かかる構成により、セーフティライトカーテンの単体機能及びミューティング機能やフィックスブランキング機能を簡単に説明するミューティング機能説明用ツールを小型で容易に持ち運べる用紙寸法規格A4サイズで提供することができる。基板にミューティングランプを設けるようにしたので、ミューティングランプを固定する機構が必要なくなる。
【0023】
また、本発明に係るセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールは、上記した本発明に係るセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールにおいて、ロボットイメージユニットは、スイッチ部とロボット部とで構成してあり、スイッチ部は、オン作動していて位置検出ミューティングの設定によりセーフティライトカーテンがミューティングされて当該セーフティライトカーテンの保護機能を一時的に無効にするマイクロスイッチを有しており、ロボット部は、台車本体の移動により回転して表示内容を変えるロボット表示部を有していて、ロボット部の回転により記マイクロスイッチをオンオフ作動させるものである。
【0024】
かかる構成により、ロボットイメージユニットにおいて、ロボット表示部が、例えば、後方に向いている場合は、ロボット部がマイクロスイッチをオン作動させていて安全が検出されており、位置検出ミューティングの設定によりセーフティライトカーテンはミューティングされてセーフティライトカーテンの保護機能を一時的に無効にすることができ、また、台車ユニットの手動ハンドルを手前に引くことにより台車本体をレールに沿って移動させると、ロボット部が回転してロボット表示部が、例えば、横に向き、ロボット部がマイクロスイッチをオフ作動させて位置検出ミューティングの設定を解除することができるようになって、位置検出ミューティング機能の説明を簡単に行うことができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明に係るセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールによれば、ワーク搬送・識別機構を基板の収容用開口部内に収容し、スタンドを基板側に折畳むことで、持ち運びが容易になる。そして、このミューティング機能説明用ツールを、ミューティング機能を説明する場所に運び、スタンドを引き出して基板を傾斜状態に起立させ、ワーク搬送・識別機構を収容用開口部より表出させて水平保持手段により水平状態に保持するようにして、ミューティング機能説明用ツールを簡単に組立てることができる。
【0026】
このように、セーフティライトカーテンの単体機能及びミューティング機能やフィックスブランキング機能を簡単に説明するミューティング機能説明用ツールを小型で容易に持ち運べるサイズで提供することができる。
【0027】
また、投光ユニットと受光ユニットとが基板に配置してあるために、セーフティライトカーテンが固定でき光軸合わせに必要な機構や補助材が必要なくなるし、また、基板にPCツールを接続するための接続コネクタが配置してあるために、ミューティング機能説明用ツールにPCツールを簡単且つ容易に接続することができる。
【0028】
また、基板にミューティングランプを設けるようにしたので、ミューティングランプを固定する機構が必要なくなる。
【0029】
また、ロボットイメージユニットにおいて、ロボット表示部が、例えば、後方に向いている場合は、ロボット部がマイクロスイッチをオン作動させていて安全が検出されており、位置検出ミューティングの設定によりセーフティライトカーテンはミューティングされてセーフティライトカーテンの保護機能を一時的に無効にすることができ、また、台車ユニットの手動ハンドルを手前に引くことにより台車本体をレールに沿って移動させると、ロボット部が回転してロボット表示部が、例えば、横に向き、ロボット部がマイクロスイッチをオフ作動させて位置検出ミューティングの設定を解除することができるようになって、位置検出ミューティング機能の説明を簡単に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0031】
図1は本発明に係るセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールにおけるミューティング機能説明状態を正面から見た斜視図、図2は同セーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールを裏方から見た斜視図、図3は同セーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールを側方から見た斜視図、図4は同セーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールを畳んだ状態を正面から見た斜視図、図5は同セーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールを畳んだ状態を側方から見た斜視図である。
【0032】
本発明に係るセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツール(デモンストレーションキット)は、用紙寸法規格A4サイズに略等しい大きさの基板1を備えており、この基板1には、長方形状の収容用開口部2が、その長手方向を基板1の長手方向に沿わせて形成してある。
【0033】
そして、図2に示すように、基板1の裏面部1bには基板1を傾斜状態に起立させるためのスタンド3が設けてある。このスタンド3は、略U字形状を成していて、その左、右部位3a,3bには、図3に示すように、それぞれの長手方向に沿うスライド孔3Aが形成してある。すなわち、基板1の裏面部1bの上部には、収容用開口部2の両側方に位置させてブラケット4が固着してあり、これらのブラケット4にスタンド3の左、右部位3a,3bの上端部が支軸5により回動可能に取付けてある。
【0034】
そして、収容用開口部2内には、この収容用開口部2と略等しい長方形状のレール保持プレート6が挿入してあり、このレール保持プレート6の裏面部の中間部には回転軸7が固着してあり、この回転軸7の左、右端部7a,7bが、基板1の裏面部1bに固着された軸受部材8A,8Bに支承してある。
【0035】
また、レール保持プレート6の上部左右にはアーム部6A,6Bが形成してあり、これらのアーム部6A,6Bにはスライドガイド25が取付けてあって、これらのスライドガイド25がスタンド3の左、右部位3a,3bのスライド孔3Aに摺動可能に挿入してあり,スライドガイド25には締付け用ナット25aが螺合してあって、これらで水平保持手段を構成している。
【0036】
そして、レール保持プレート6の上面部6aの中央部には、図1において前後方向に沿うようにしてレール9が軌設してあり、このレール9の後部にはストッパ挿入孔部9aが設けてある。また、レール保持プレート6の上面部6aには、後部の左方に位置させてカム作動用ピン24が立設してある。
【0037】
そして、レール9には台車ユニット10が移動可能に搭載してある。この台車ユニット10は、台車本体10Aと、この台車本体10Aを移動させるための手動ハンドル11を有している。そして、図1及び図9に示すように、台車本体10Aにはストッパピン10Bが設けてある。
【0038】
また、レール保持プレート6の上面部6aには、その中央のレール9を挟んで4台の透過型・回帰反射形光電スイッチからなるミューティングセンサA1,A2、B1,B2と、ミューティングセンサC1,C2、D1,D2が配置してある。また、レール保持プレート6の上面部6aには、紐状体26を介してストッパピン27が設けてある。そして、ミューティングセンサA1,A2、B1,B2と、ミューティングセンサC1,C2、D1,D2とは識別手段を構成している。
【0039】
そして、上記したように収容用開口部にレール保持プレート6を挿入して、このレール保持プレート6を回転軸7により基板1に対して回転可能に保持し、レール保持プレート6にレール9を軌設すると共に、このレール9に、後述するロボットイメージユニット13及びワークWの搭載が可能なワーク台車ユニット10を移動可能に搭載してコンベアラインRを形成し、レール保持プレート6に、コンベアラインRを挟んで複数基のミューティングセンサ(A1,A2、B1,B2)、(C1,C2、D1,D2)を配置することによりワーク搬送・識別機構が構成してある。
【0040】
基板1の表面1aにはライトカーテンユニット30が配置してある。このライトカーテンユニット30は、収容用開口部2の両側方に配置された一対の投、受光ユニット31,32を備えている。投光ユニット31は前後方向、すなわちコンベアラインRの方向に伸びる細長いケース33を有しており、このケース33は、その前、後端部で取付け金具31Aにより基板1に取付けてあり、ケース33の中には、その長手方向に沿って一列にN個の投光素子(図示せず)が等間隔に配置してある。
【0041】
同様に、受光ユニット32は、コンベアラインRの方向に伸びる細長いケース35を有しており、このケース35は、その前、後端部で取付け金具35Aにより基板1に取付けてあり、ケース35の中には、その長手方向に沿って一列に、投光素子と同じ数の受光素子(図示せず)が等間隔に配置してある。
【0042】
上記したように投光ユニット31と受光ユニット32は、コンベアラインRを挟んで互いに対面して配置され、投光ユニット31の各投光素子から、これに対応する受光ユニット32の受光素子に向けて水平方向に光ビームが発射されることにより、コンベアラインRを横断するセーフティライトカーテンKつまり保護バリアを形成する。
【0043】
また、基板1の表面1aには、受光ユニット32の受光面部(内面部)32aより寄りに目隠し治具37が立設してある。この目隠し治具37は、セーフティライトカーテンKの検出エリア内に機械設備の一部分が存在する場合で、それに該当する光軸を常時ミューティングするフィックスブランキング機能説明のための固定治具である。
【0044】
また、基板1の表面1aには、その右方に位置させて、リレーターミナル40と、危険源ランプ41と、ミューティングランプ42と、ミューティング機能選択スイッチ43と、アウトプット選択スイッチ44と接続コネクタ45とが、図1において上から下に、この順序で配置してある。そして、ミューティング機能選択スイッチ43は、部分ミューティング(Normal)と、ミューティング無し(Null)と、位置検出ミューティング(Positional)との切換が可能である。また、アウトプット選択スイッチ44は、スタンドアローン用のInternalと増設用のExternalとの切換が可能である。
【0045】
台車ユニット10にはロボットイメージユニット13が搭載可能にしてある。このロボットイメージユニット13は、図7に示すように、スイッチ部13Aとロボット部13Bとで構成してあり、スイッチ部13Aは、ベース部材14にマイクロスイッチ12とばね係止ボルト14bを取付けて構成してある。
【0046】
また、ロボット部13Bは回転フレーム15を有しており、回転フレーム15は、ロボット取付け部17と、ストッパ18と、スイッチ作動部19と、カム部20をそれぞれ有しており、スイッチ作動部19の上部にはばね係止部19Aが設けてある。
【0047】
そして、ロボット取付け部17には、ロボット表示部22の基部がネジ部材23で取付けてあって、このネジ部材23を弛めることでロボット表示部22は回動できて、台車本体10A側に倒すことが可能である。
【0048】
そして、図7に示すように、スイッチ部13Aは、そのベース部材14を台車本体10Aにねじ部材14aで取付けて台車本体10aに固定され、ロボット部13Bは、その回転フレーム15を支軸21に回転可能に取付けることで台車本体10aに取付けられ、そして、ばね係止部19Aとばね係止ボルト14bとの間に復帰ばね28が架け渡されて、ロボットイメージユニット13が台車ユニット10に搭載される。
【0049】
ミューティング機能説明用ツールは、図4及び図5に示すように、レール保持プレート6を基板1の収容用開口部2内に収容し、スタンド3を、支軸7を支点にして基板1側に回動して、レール保持プレート6及びスタンド3を基板1側に納めることで、持ち運びが容易になるようにしてある。この場合、台車本体10Aは後退位置にあって、ストッパピン27がレール9のストッパ挿入孔部9aに挿入してあって、台車本体10Aは固定してある。
【0050】
上記したように、レール保持プレート6及びスタンド3を基板1側に折畳んだミューティング機能説明用ツールを、ミューティング機能を説明する場所に運び、図1乃至図3に示すように、スタンド3を、支軸7を支点にして基板1側とは反対側に回動し、基板1を傾斜状態に起立させ、レール保持プレート6を、回転軸7を支点にして、図3において反時計回り方向に回動して、このレール保持プレート6を基板1の収容用開口部2から引出し、レール保持プレート6を水平状態にし、スライドガイド25の締付け用ナット25aを締付けてレール保持プレート6を水平状態に保持する。
【0051】
次に、接続コネクタ45に専用ケーブル46を接続して、この専用ケーブル46にモジュラーコネクタ47を介して接続されているUSBケーブル48をPCツール50に接続する。そして、ストッパピン27をストッパ挿入孔部9aより外して台車本体10Aを可動状態にする。
【0052】
次に、上記のように構成されたミューティング機能説明用ツールの作動を説明する。
【0053】
PCツール50において、専用プログラム(SD Manager)を選択して立ち上げる。この専用プログラム(SD Manager)の立ち上げにより、PCツール50の表示画面50Aには図11に示すトップ画面52が表示される。トップ画面52には「受光量・外乱光量表示」のアイコン52Aが有り、このアイコン52Aをクリックすると図12に示す受光量モニタ画面が表示される。
【0054】
そして、「Start」のボタンを押すと受光量がモニタリングできるし、投光ユニット31のケース33を基板1に取付ける取付け金具31Aが緩んでいるので、受光量モニタ(グラフ)で見て、光軸をずらしたり、合わせたりしながら受光量の調節を行う。受光量モニタ画面においてXで示す部分は、目隠し治具37により、フィックスブランキングエリアは常に遮光されていることを表わしている。
【0055】
このようにPCツール50を使って受光量モニタが可能であり、設置時間の短縮や、下記の機能の設定が簡単に行える。
【0056】
(通常モード)
通常モードにするには、ミューティング機能選択スイッチ43をミューティング無し(Null)に設定し、また、アウトプット選択スイッチ44を、スタンドアローン用のInternalに設定し、電源を入れる。
【0057】
この場合、ミューティング等の機能が無しなので、作業者がセーフティライトカーテンK内に手を入れると遮光され危険源ランプ41が消える。手を引くと自動的に再起動される(オートリセットモード)。
【0058】
したがって、危険源へのアクセス頻度が高い場合、人体のみ接近する場合に有効である。
【0059】
(部分ミューティング)
部分ミューティング機能を実行するには、ミューティング機能選択スイッチ43を部分ミューティング(Normal)に設定し、また、アウトプット選択スイッチ44を、スタンドアローン用のInternalに設定し、電源を入れる。
【0060】
次に、図10に示すように、台車ユニット10の台車本体10AにワークWを搭載して、このワークWでミューティングセンサA1,A2、B1,B2と、ミューティングセンサC1,C2、D1,D2の全てを遮光する。そして、専用プログラム(SD Manager)を立ち上げる。
【0061】
専用プログラム(SD Manager)の立ち上げにより、PCツール50の表示画面50Aには図11に示すトップ画面52が表示される。トップ画面52には「ミューティング/オーバーライト」のアイコン52Bが有り、このアイコン52Bをクリックすると、図13に示すミューティング機能の設定画面53が表示される。そして、この設定画面53でミューティングの種類を標準モードにする。
【0062】
次に、ティーチング機能の設定を行う。この設定は、図14に示すティーチングエリア設定画面において、設置方法をティーチングにして、ティーチングボタンをクリックすると、図15に示すように「このエリアを反映しますか?」が表示されるので、「はい」をクリックし、図16に示すティーチングエリア確定画面において、「エリア確定」を押してから「書き込み」をする。
【0063】
次に、書き込み一覧の設定画面(図示せず)において、「OK」をクリックし、「はい」をクリックするとティーチング完了画面(図示せず)に戻り、ティーチング機能の設定が完了する。なお、部分ミューティング機能を実行するのにファイルから読み出すことも可能である。
【0064】
部分ミューティングの設定により、図10に示すようにワークWの高さに合わせて、その光軸数分だけミューティングがかけられる。すなわち、図10において範囲H1がワークWの高さに合わせたミューティング設定範囲であり、範囲H2がミューティング設定されない範囲である。そして、ミューティング中はミューティングランプ42が点灯する。
【0065】
したがって、台車ユニット10の手動ハンドル11を操作することにより、台車本体10Aをレール9に沿って移動させてワークWを移動させても、検出エリアのミューティング設定範囲H1がワークWの高さに合わせてあるために、この検出エリア内にワークWが通過するのを許容することになり、セーフティライトカーテンの保護機能を一時的に無効にする。この場合、危険源は止まることは無い。
【0066】
この場合、ミューティングされた部分以外の光軸が、例えば、作業者の手で遮光されると、危険源ランプ41が点灯して、リレーターミナル40が作動して危険源は止まる。
【0067】
上記したように、検出エリア内にワークWが通過する場合に有効であり、ワークWの通過する光軸のみをミューティングするので、安全性と生産性の両方を高めることができる。
【0068】
(位置検出ミューティング)
この位置検出ミューティングは、ロボット(ロボット表示部22)の位置をリミットスイッチ12で検出し、ロボット(ロボット表示部22)が作業者から安全な位置にある場合のみミューティングをかけることである。
【0069】
ハードウェアの設定では、図6及び図7に示すように、ロボットイメージユニット13を台車ユニット10に搭載する。すなわち、スイッチ部13Aは、そのベース部材14を台車本体10Aにねじ部材14aで取付けて台車本体10aに固定し、ロボット部13Bは、その回転フレーム15を支軸21に回転可能に取付けることで台車本体10aに取付け、ばね係止部19Aとばね係止ボルト14bとの間に復帰ばね28を架け渡す。
【0070】
そして、ロボット表示部22を起立させてネジ部材23を締付け、台車ユニット10において、台車本体10Aを後方の待機位置に位置させることで、ロボット表示部22を、その先の屈曲部22Aが後方に向くように設定する。そして、電源を入れる。
【0071】
次に、専用プログラム(SD Manager)の立ち上げにより、PCツール50の表示画面50Aには図11に示すトップ画面52が表示される。そして、このトップ画面52の「ミューティング/オーバーライト」のアイコン52Bをクリックすると、図17に示すミューティング機能の設定画面が表示される。そして、この設定画面でミューティングの種類を「位置検出モード」にする。そして、エリアの最下位光軸を、例えば1に、最上位光軸を、例えば26にする。
【0072】
次に、図18に示す位置検出モード設定画面において、「エリア確定」を押してから「書き込み」をクリックし、次に、書き込み一覧の設定画面(図示せず)において、「OK」をクリックし、「はい」をクリックすると位置検出モード完了画面(図示せず)に戻り、位置検出ミューティング機能の設定が完了する。なお、位置検出ミューティング機能を実行するのにファイルから読み出すことも可能である。
【0073】
図6及び図7に示すように、ロボット表示部22の先の屈曲部22aが後方に向いている場合は、ロボットイメージユニット13において、回転フレーム15は復帰ばね28の復帰力により図7において反時計回り方向に回転していて、この回転フレーム15のスイッチ作動部19がマイクロスイッチ12をオン作動させており、また、回転フレーム15のカム部20がカム作動用ピン24に近接している。
【0074】
上記したように、マイクロスイッチ12がオン作動していて安全が検出されており、位置検出ミューティングの設定によりセーフティライトカーテンKはミューティングされてセーフティライトカーテンKの保護機能を一時的に無効にする。この場合、危険源は止まることは無い。そして、ミューティング中なのでミューティングランプ42が点滅している。
【0075】
また、台車ユニット10の手動ハンドル11を手前に引くことにより、台車本体10Aをレール9に沿って移動させると、図8及び図9に示すように、ロボットイメージユニット13において、回転フレーム15のカム部20がカム作動用ピン24に接触して、この回転フレーム15は復帰ばね28の復帰力に抗して図9において時計回り方向に回転し、ストッパ18がストッパピン10Bに衝合し、図8に示すように、正面側からみてロボット表示部22の先の屈曲部22aが横に向くし、スイッチ作動部19がマイクロスイッチ12をオフ作動させて、位置検出ミューティングの設定が解除される。この場合、例えば、作業者の手でセーフティライトカーテンKが遮光されると、危険源ランプ41が消える。
【0076】
このように、ロボット(ロボット表示部22)が作業者から安全な位置にあることを検出した際にミューティングがかかるので、度々の機械停止(チョコ停)などの必要がなく、安全に且つ作業効率が高まる。
【0077】
なお、ミューティング機能説明用ツールは設定リカバリ機能を有しており、この機能を使うことによって、設定変更時に簡単に元の状態に戻すことができる。また、部分ミューティングと位置検出ミューティングの設定を簡単に切換えることができる。
【0078】
(フィックスブランキング)
フィックスブランキング機能は、セーフティライトカーテン検出エリア内に機械設備の一部分が存在する場合で、それに該当する光軸を常時ミューティングする機能である。
【0079】
ミューティング機能説明用ツールでは、上記したように基板1の表面部1aの受光ユニット32の受光面部(内面部)32a寄りに目隠し治具37が立設してあって、目隠し治具37によりフィックスブランキングエリアは常に遮光されており、最初からフィックスブランキングがかかった状態になっている。なお、フィックスブランキング機能を実行するのに、専用プログラム(SD Manager)の立ち上げにより、PCツール50で読み出すことは可能であり、また、ファイルから読み出すことも可能である。
【0080】
上記した本発明の実施の態様によれば、ミューティング機能説明用ツールは、レール保持プレート6を基板1の収容用開口部2内に収容し、スタンド3を基板1側に折畳むことで持ち運びが容易になる。そして、このミューティング機能説明用ツールを、ミューティング機能を説明する場所に運び、スタンド3を基板1側とは反対側に引出し、基板1を傾斜状態に起立させ、レール保持プレート6を、回転軸7を支点にして回動して、このレール保持プレート6を収容用開口部2から引出し、水平保持手段により水平状態に保持するようにして、ミューティング機能説明用ツールを簡単に組立てることができる。
【0081】
このように、セーフティライトカーテンKの単体機能及びミューティング機能やフィックスブランキング機能を簡単に説明するミューティング機能説明用ツールを小型で容易に持ち運べる用紙寸法規格A4サイズで提供することができる。
【0082】
また、投光ユニット31と受光ユニット32とが基板1に配置してあるために、セーフティライトカーテンKが固定でき、光軸合わせに必要な機構や補助材が必要なくなるし、また、基板1に、PCツール50を接続するための接続コネクタ45が配置してあるために、ミューティング機能説明用ツールに、簡単且つ容易にPCツール50を接続することができる。
【0083】
また、基板1にミューティングランプ42を設けるようにしたので、ミューティングランプ42を固定する機構が必要なくなる。
【0084】
また、ロボットイメージユニット13において、ロボット表示部22が、例えば、後方に向いている場合は、ロボット部22がマイクロスイッチ12をオン作動させていて安全が検出されており、位置検出ミューティングの設定によりセーフティライトカーテンKはミューティングされてセーフティライトカーテンKの保護機能を一時的に無効にすることができ、また、台車ユニット10の手動ハンドル11を手前に引くことにより、台車本体10aをレール9に沿って移動させると、ロボット部13Bが回転してロボット表示部22が、例えば、横に向き、ロボット部13Bがマイクロスイッチ12をオフ作動させて位置検出ミューティングの設定を解除することができて、位置検出ミューティング機能の説明を簡単に行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明に係るセーフティセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールは、セーフティライトカーテンの単体機能及びミューティング機能やフィックスブランキング機能を簡単に説明するツールを小型で容易に持ち運べるサイズ(A4サイズ)で提供することができるという効果を有しており、セーフティセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能を説明するためのミューティング機能説明用ツール(デモンストレーションキット)として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明に係るセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールにおけるミューティング機能説明状態を正面から見た斜視図である。
【図2】同セーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールを裏方から見た斜視図である。
【図3】同セーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールを側方から見た斜視図である。
【図4】同セーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールを畳んだ状態を正面から見た斜視図である。
【図5】同セーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールを畳んだ状態を側方から見た斜視図である。
【図6】ロボットイメージユニットにおいて、ロボット表示部が後方に向いている場合であって、ロボット部がマイクロスイッチをオン作動させている状態を正面から見た斜視図である。
【図7】同ロボットイメージユニットを上から見た斜視図である。
【図8】ロボットイメージユニットにおいて、ロボット表示部が横に向いている場合であって、ロボット部がマイクロスイッチをオフ作動させていない状態を正面から見た斜視図である。
【図9】同ロボットイメージユニットを上から見た斜視図である。
【図10】本発明に係るセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールにおける部分ミューティング機能説明状態を正面から見た斜視図である。
【図11】PCツールの表示面におけるトップ画面の説明図である。
【図12】PCツールの表示面における受光量モニタ画面の説明図である。
【図13】PCツールの表示面におけるミューティング機能の設定画面の説明図である。
【図14】PCツールの表示面におけるティーチング設定画面の説明図である。
【図15】PCツールの表示面におけるティーチングエリア設定画面の説明図である。
【図16】PCツールの表示面におけるティーチングエリア確定画面の説明図である。
【図17】PCツールの表示面における位置検出モード設定画面の説明図である。
【図18】PCツールの表示面における位置検出モード確定画面の説明図である。
【図19】ミューティング機能を備えた多光軸光電式安全装置を備えた部品組立設備の概要の斜視図である。
【図20】従来のセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツール(デモンストレーションキット)の斜視図である。
【符号の説明】
【0087】
1 基板
2 収容用開口部
3 スタンド
3A スライド孔
6 レール保持プレート(ワーク搬送・識別機構)
7 回転軸
9 レール(ワーク搬送・識別機構)
10 台車ユニット(ワーク搬送・識別機構)
10A 台車本体
10B ストッパピン
11 手動ハンドル
12 マイクロスイッチ
13 ロボットイメージユニット
13A スイッチ部
13B ロボット部
14 ベース部材
15 回転フレーム
17 ロボット取付け部
18 ストッパ
19 スイッチ作動部
20 カム部
22 ロボット表示部
24 カム作動用ピン
25 スライドガイド(水平保持手段)
25a 締付け用ナット(水平保持手段)
27 ストッパピン
30 ライトカーテンユニット
31 投光ユニット
31A 取付け金具
32 受光ユニット
37 目隠し治具
40 リレーターミナル
41 危険源ランプ
42 ミューティングランプ
43 ミューティング機能選択スイッチ
44 アウトプット選択スイッチ
45 接続コネクタ
50 PCツール
A1,A2、B1,B2 ミューティングセンサ(識別手段)(ワーク搬送・識別機構)
C1,C2、D1,D2 ミューティングセンサ(識別手段)(ワーク搬送・識別機構)
K セーフティライトカーテン
R コンベアライン
W ワーク



【特許請求の範囲】
【請求項1】
投光ユニットと受光ユニットとを有し、これら投、受光ユニットでセーフティライトカーテンを形成すると共に、当該セーフティライトカーテンをワークが通過するのを許容することにより前記セーフティライトカーテンの保護機能を一時的に無効にするミューティング機能を備えたセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツールであって、
前記投光ユニットと前記受光ユニットとを互いに対向させて基板に配置して、当該基板に、前記投光ユニットと前記受光ユニットと間に位置させて収容用開口部を設け、前記基板の裏面部に、当該基板を傾斜状態に起立させるためのスタンドを、前記基板側に折畳み可能に設け、前記基板に、前記セーフティライトカーテンの検知対象物と非検知対象物である前記ワークを識別するための識別手段の設置やロボットイメージユニットの搭載が可能なワーク搬送・識別機構を前記収容用開口部内に回動可能に収容して設けると共に、前記スタンドに、前記基板の起立状態で前記ワーク搬送・識別機構を前記収容用開口部より表出させて水平状態に保持する水平保持手段を設け、前記基板に、前記セーフティライトカーテンの検出エリア内に機械設備の一部分が存在する場合で、それに該当する光軸を常時ミューティングするフィックスブランキング機能説明のための目隠し治具を設け、前記基板に、PCツールを接続するための接続コネクタを配置するようにしたことを特徴とするセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツール。
【請求項2】
前記ワーク搬送・識別機構は、前記収容用開口部にレール保持プレートを挿入して、このレール保持プレートを回転軸により前記基板に対して回転可能に保持し、前記レール保持プレートにレールを軌設すると共に、このレールに、前記ロボットイメージユニット及び前記ワークの搭載が可能なワーク台車ユニットを移動可能に搭載してコンベアラインを形成し、前記レール保持プレートに、前記コンベアラインを挟んで前記識別手段としての複数基のミューティングセンサを配置して構成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツール。
【請求項3】
前記基板は用紙寸法規格A4サイズに略等しい大きさであり、前記ワーク台車ユニットは、台車本体と、この台車本体を移動させるための手動ハンドルを有しており、前記基板には、前記接続コネクタとは別に、危険源への電源の入り切りを行うリレーターミナルと、危険源ランプと、ミューティング中に点滅するミューティングランプと、ミューティング機能選択スイッチと、アウトプット選択スイッチとを配置するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツール。
【請求項4】
前記ロボットイメージユニットは、スイッチ部とロボット部とで構成してあり、前記スイッチ部は、オン作動していて位置検出ミューティングの設定により前記セーフティライトカーテンがミューティングされて当該セーフティライトカーテンの保護機能を一時的に無効にするマイクロスイッチを有しており、前記ロボット部は、前記台車本体の移動により回転して表示内容を変えるロボット表示部を有していて、前記ロボット部の回転により前記マイクロスイッチをオンオフ作動させることを特徴とする請求項3に記載のセーフティライトカーテンにおけるミューティング機能説明用ツール。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−336200(P2007−336200A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−165059(P2006−165059)
【出願日】平成18年6月14日(2006.6.14)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】