説明

ソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンド

【課題】電源供給ケーブルを敷設しなくともカードリーダ無線端末の電力量を十分に確保できるソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドを提供する。
【解決手段】鉄製の外枠4の天井、前面に第1乃至第3のソーラーパネル1〜3を搭載している。天井に搭載された第1のソーラーパネル1に対してその重量及び強風耐用に補強材6を設けてこれを支える。外枠4の前面上部には、アクリル樹脂から成る取付板7を傾斜させて外枠4に取り付け、該取付板7に非接触でICカードの情報を読み取る無線端末10を設置する。第1のソーラーパネル1および取付板7の両側に設置された補強材6によりフードが形成され、無線端末10が直射日光および風雨に曝されることを防止している。また無線端末10の読取操作/表示部のみが透明のまま残された取付板7を通して見えるようにされており、それ以外は外枠4と同色に塗装されるため内部が見えないようにされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、戸外に設置したスタンド内にICカードを非接触で読み取るカード読取無線端末を設置し、該カード読取無線端末にソーラーパネルで発電した電力を直流で供給して、従来のような電源供給ケーブルの敷設なしにICカードの読取を可能にするソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ICカードを非接触で読み取るカードリーダ(読取)端末を戸外で使用する場合には、内蔵バッテリーを備えるカードリーダ無線端末にあっては、使用前に十分に内蔵バッテリーを充電したうえで使用するか、または、内蔵バッテリーを備えないカードリーダ端末にあっては、カードリーダ端末近くまで電源供給ケーブルを敷設し、該電源供給ケーブルを通して該カードリーダ端末に電源を供給して使用するか、のいずれかの方法が採用されていた。
【0003】
さらに上記内蔵バッテリーを備えるカードリーダ無線端末において、下記特許文献1に示されるような端末の表示パネル側の面の一部にソーラーパネルを設置して該ソーラーパネルを用いて該端末に電源を供給するような応用が考えられていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-189008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に示された技術を応用する例にあっては、カードリーダ無線端末の一部にソーラーパネルを設置して該ソーラーパネルを用いて発電した電力を補助的に利用するだけなら実用に供することもできるが、読み取ったICカードのデータを例えばICカードを管理する部署に送り、当該部署でICカードの内容を確認してその結果を無線端末の表示部に表示させるような通信処理を頻繁に行わなければならないような場合には、上述したカードリーダ無線端末の一部に設置する構成のソーラーパネルからの電力量ではカードリーダ無線端末の電力量が十分に確保できない危惧があった。
【0006】
電力量が不足する場合にその電力量を確保する方策として、上述した内蔵バッテリーを備えないカードリーダ端末のように、カードリーダ無線端末近くまで電源供給ケーブルを敷設し且つ配線して所定の電力量を確保しなければならず、その敷設及び配線のためのコストを新たに負担しなければならないという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、電源供給ケーブルを敷設しなくともICカード読取無線端末の電力量を十分に確保できるソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドは、外枠の天井に第1のソーラーパネルを搭載し、該外枠の前面に第2及び第3のソーラーパネルを搭載するとともに、前記第1のソーラーパネルに対してその重量及び強風耐用に補強材を設けてこれを支え、さらに、前記外枠の前面上部に有機ガラスから成る取付板を傾斜させて前記外枠に取り付け、該取付板に非接触でICカードの情報を読み取る無線端末を取付け、該取付板の一部のみを透明のまま残し、該残した透明部分に前記無線端末の読取操作/表示部をあてがうよう配置したことを特徴とする。
【0009】
また本発明のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドは、前記第1のソーラーパネルおよび前記取付板の両側に設置された前記補強材によりフードを形成したことを特徴とする。
【0010】
また本発明のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドは、前記取付板としてアクリル樹脂を用いて渦電流の発生を防いだことを特徴とする。
さらにまた本発明のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドは、前記外枠の側面にソーラーパネルをさらに搭載したことを特徴とする。
【0011】
また本発明のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドは、前記ソーラーパネルおよび前記取付板並びにメンテナンス用扉の各取付け部にパッキンやコーキングを行って防水処理を施すとともに該取り付け部を除く前記外枠を覆う部分に塗装を行って防錆処理を施したことを特徴とする。
【0012】
さらにまた本発明のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドは、前記無線端末を車載用充電器に充電可能にセットした状態で収納部に収納し、該収納部を保持する保持部を介して前記取付板に取り付けたことを特徴とする。
【0013】
また本発明のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドは、前記取付板の透明部分にあてがわれた前記無線端末の読取操作/表示部にICカードをタッチまたは接近させる操作を行ったとき、認証の場合には、該読取操作/表示部に認証されたことを示す丸印を大きく表示し、不認証の場合には、×印を大きく表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、電源供給ケーブルを敷設しなくともICカード読取無線端末の電力量を十分に確保できる。
また本発明によれば、ソーラー式ICカード読取無線端末が直射日光および風雨に曝されることを防ぐことができる。
【0015】
また本発明によれば、ソーラー式ICカード読取無線端末取付板を有機ガラス(特にアクリル樹脂)を使用して渦電流の発生を防いでいるので該無線端末の誤動作を防止することができる。
【0016】
また本発明によれば、前面の複数箇所にソーラーパネルを取り付けるだけでなく側面にもソーラーパネルを取り付けることができるので、ソーラー式ICカード読取無線端末に十分な電力を直流で供給することができる。また直流で供給するので電力の変換ロスを減らすことができる。
【0017】
また本発明によれば、ソーラーパネルおよび取付板並びにメンテナンス用扉の取り付けに当って十分な防水処理および防錆処理を施すので、ソーラー式ICカード読取無線端末を長期間にわたり安定して使用することができる。
【0018】
また本発明によれば、ソーラー式ICカード読取無線端末を車載用充電器に充電可能にセットした状態で収納・保持するので、収納・保持ずれによって読取不能を防ぐことができる。
【0019】
また本発明によれば、ソーラー式ICカード読取無線端末の読取操作/表示部に読み取り結果を大きく簡易に表示するので、結果表示の読取りミスを未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係るソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドの構成概要を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドの構成概要を示す断面図である。
【図3】本発明にかかるICカード読取無線端末本体及びソーラーパネル間の接続概要を示す図である。
【図4】本発明にかかるICカード読取無線端末本体及びソーラーパネル間の接続詳細を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係るソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドにおけるICカード読取画面の遷移図である。
【図6】本発明にかかるソーラー式ICカード読取無線端末を入退管理に適用した場合における入退管理システムの概要を示す図である。
【図7】図6の入退管理システムにおける個人情報及び入退場履歴情報のデータテーブル例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドの構成概要を示す斜視図である。図1において本発明の実施形態に係るソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドは、鉄製の外枠4の天井に第1のソーラーパネル1を搭載し、外枠4の前面に第2及び第3のソーラーパネル2,3を搭載している。ソーラーパネルは実際には不図示の取付板上に載置したうえで各固定するようになっている。そして天井に搭載した第1のソーラーパネル1に対してその重量及び強風耐用に補強材6を設けてこれを支えている。外枠4の前面上部には、透明性の高いエンジニアリングプラスチックである有機ガラス(例えばアクリル樹脂)から成る取付板7を傾斜させて外枠4に取り付け、該取付板7に非接触でICカードの情報を読み取る無線端末10を設置する。これについては後でも説明する。第1のソーラーパネル1および取付板7の両側に設置された補強材6によりフードが形成され、無線端末10が直射日光および風雨に曝されることを防止している。図1では、無線端末10の読取操作/表示部のみが透明のまま残された有機ガラス製の取付板7を通して見えるようにされており、透明のまま残された部分以外は外枠4と同色に塗装されるため内部が見えないようにされる。なお上記有機ガラスとして本発明では専らアクリル樹脂を用いる例について説明するが、ポリカーボネート樹脂であっても良い。
【0022】
ICカード所持者は該無線端末10の読取操作/表示部に表示される指示にしたがってICカードをタッチ又は近づける操作を行う。この操作を行うと不図示の無線LANアクセスポイントを介して不図示のLANに接続され、該LANに接続される管理装置(図示せず)でしかるべき処理がなされたうえで処理結果が無線端末10の読取操作/表示部に表示される。なお、取付板7として鉄製でなく有機ガラス製(特に、アクリル樹脂製)を使用しているため、渦電流の発生を防ぐことが可能で、渦電流による誤動作を未然に防ぐことができる。上記において本発明の実施形態に係るソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドは、その全高が120〜130cm、前面の取付板下までの高さが75〜85cm、その幅が24〜26cm、その奥行が29〜31cm、の間で、それぞれ設定することが望ましい。
【0023】
また図1では、前面にあって取付板7より下位置に第2のソーラーパネル2および第3のソーラーパネル3を搭載する例を示しているが、必ずしも前面だけでなく側面などにソーラーパネルを搭載することが可能である。最近のソーラーパネルは太陽光が直接あたらなくても発電が可能となるタイプのソーラーパネルが市販されているためそれを利用すればよい。
【0024】
さらに裏面にはメンテナンス用扉5が設けられており、保守時には鍵を外して扉が開くように構成されている。また、本ソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドは、屋外に設置されるため、上記ソーラーパネル1〜3、取付板7、メンテナンス用扉5の取り付け部周りをパッキンやコーキングにより防水処理を施すとともに該取付け周りを除くその他の部分を塗装により防錆処理を施し、外枠4全体においてその内部に水が直接入らないようにするとともに表面などが錆びないようにしている。
【0025】
図2は、本発明の実施形態に係るソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドの構成概要を示す断面図である。図2が図1に示したソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドの縦方向断面図であることから、アクリル樹脂から成る取付板7に取付けられた無線端末本体収納部8と、それを傾斜させた状態で保持する保持部9とが見てとれる。さらに第1の棚11並びに第2の棚12が設けられており、該第2の棚12にバッテリー120が載置される。そして第2の棚12は、浸水を避けるために接地面から10cmほどの高さに設置されている。また図1における説明で第1のソーラーパネル1と補強材6とでフードを形成しているのも見てとれる。なお図2では各構成要素を電気的に接続するケーブルなどは図示省略されている。
【0026】
図3は、本発明にかかるICカード読取無線端末本体及びソーラーパネル間の接続概要を示す図である。図3は、図1及び図2に示したソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドの各構成要素をどのように接続するかの概要を示したもので、詳細については後述する。図3において、ソーラーパネル100で発電されて取り出された電力が充放電コントローラ110を経てバッテリー120に加えられる。バッテリー120と充放電コントローラ110は上述したスタンド内の棚11、12に設置することができる。またバッテリー120は密閉型ではなく開放型のもので、後ろに接続する車載用充電器130とインタフェースが取れるように直流電圧12V用のものを用意する。そしてバッテリー120から車載用充電器130に電力が直流で供給され、さらにICカード読取無線端末本体10に直流で供給される。このように直流のままICカード読取無線端末本体10に電力を供給してインバータなどを使用しないため電力変換ロスを防ぐことができる。ICカード読取無線端末本体10は車載用充電器130に充電可能にセットされた状態で図2に示すように収納部8に安定的に収納され、該収納された状態で保持部9により取付板7に取り付けられる。なお、ICカード読取無線端末本体10は大容量のバッテリー(例えばリチウムイオン電池)を内蔵しており、車載用充電器130における電力に余力があれば内蔵バッテリーに充電する。ここにおいてICカード読取無線端末10としては市販されている、例えばカシオ計算機株式会社製のDT−5300(商品名:CASSIOPEIA(登録商標))など、を利用することができる。また充放電コントローラ110としては、市販されている、例えばMORNINGSTAR社製のSUNSAVER-6(登録商標)など、を利用することができる。
【0027】
図4は、本発明にかかるICカード読取無線端末本体及びソーラーパネル間の接続詳細を示す図である。つまり図4は、図3に示したソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドの接続概要をより詳細に示したものである。図4において、第1乃至第3のソーラーパネル1〜3は、プラス及びマイナスに分けられて配線ケーブル140に接続される。その場合、配線ケーブル140の所定箇所に差込型コネクタをプラス及びマイナスに分けて設け、該コネクタを介して第2及び第3のソーラーパネルを配線ケーブル140に接続する。第1乃至第3のソーラーパネル1〜3に接続された配線ケーブル140は、充放電コントローラ110の入力端子に接続され、第1乃至第3のソーラーパネル1〜3で発電されて取り出された電力が充放電コントローラ110に加えられる。充放電コントローラ110に設けられたバッテリー接続端子はバッテリー120に接続されている。バッテリー120は上述したように開放型でDC12V用であることが望ましい。また充放電コントローラ110の出力端子に接続された接続プラグ付き配線ケーブル150は車載用充電器130に接続される。ICカード読取無線端末本体10は車載用充電器130に充電可能状態に載置されるようにしている。充電状態は、車載用充電器130に設けられた表示器の表示内容により識別することができる。
【0028】
図5は、本発明の実施形態に係るソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドにおけるICカード読取画面の遷移図である。すなわち、図5の(a)は、本発明の実施形態に係るソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドの最上位に位置するフード内の読取操作画面の外観を示すものであり、該フード内における読取操作画面の位置関係が理解できる。次いで図5の(b)は、上記フード内にあってカードタッチ操作前の画面表示の内容を示すものである。いまや非接触で使用するICカードに共通するタッチ操作を指示する内容が表示されている。ICカード所持者は該表示にしたがって所持するICカードをタッチまたは接近させる操作を行う。図5の(c)は、図5の(b)におけるカードタッチ操作から遷移したカードタッチ操作後の様子を示すものであり、図5の(c)の場合は、認証されたことを示す丸印が画面に大きく表示されている。不認証の場合には、図5の(c)における画面表示として×印が表示されるが、図示省略されている。
【0029】
図6は、本発明にかかるソーラー式ICカード読取無線端末を入退管理に適用した場合における入退管理システムの概要を示す図である。図6に示す入退管理システムは、図5に示す無線端末10におけるICカード読取操作画面において、カードタッチに基づいて入退要求を入退管理サーバ30に処理させるものである。すなわち、ICカード読取装置(無線端末10)の読取操作画面にICカード(図示せず)をタッチ又は近づけると、無線端末10はICカードに格納された情報を読み込み、無線LAN-AP(アクセスポイント)やLAN(図示せず)を経由して入退管理サーバ30に接続される。入退管理サーバ30はカードタッチによる入退要求を受けると、入退要求をI/F60に送信する。I/F60は、入退DB(データベース)70に照会を行って、入退に係る承認/不承認(OK/NG)を入退管理サーバ30に返信する。入退管理サーバ30は、入退結果を無線端末10に返信し、無線端末10は入退結果をその操作/表示画面に表示する。入退承認なら、図5の(c)に示すように丸印を画面に表示する。入退不承認なら、図示していないが×印を画面に表示する。入退に係る情報は入退DB70に入退場履歴情報としてその履歴を残すことができる。なお、上記ではI/F60を介して入退DB70にアクセスする例について説明したが、入退管理サーバ30内に入退DB70を設けることもできる。
【0030】
図7は、図6の入退管理システムにおける個人情報及び入退場履歴情報のデータテーブル例を示す図である。図6に示す入退DB70における個人情報に関するデータ構造は、図7の(a)に示されるように、ユーザID、カードIDm、氏名、・・などによって構成される。この照会によりICカードのIDmに対応する個人情報があるか否かの結果を入退管理サーバ30に戻す。また、入退場DB70における入退場履歴情報に関するデータ構造は、図7の(b)に示されるように、日時、カードIDm、ゲート名、入場(結果)、退場(結果)などによって構成される。入退管理サーバ30は、上述のようにして得た入退結果をソーラー式ICカード読取無線端末10に通知して入退結果を丸印や×印などで簡易表示するとともにその履歴を残すようにしている。
【符号の説明】
【0031】
1 第1のソーラーパネル
2 第2のソーラーパネル
3 第3のソーラーパネル
4 外枠(鉄製)
5 メンテナンス用扉(鍵付き)
6 補強材(強風耐用)
7 取付板(アクリル樹脂等の有機ガラス製)
8 無線端末収納部
9 保持部
10 無線端末(本体)
11 第1の棚
12 第2の棚
30 入退管理サーバ
60 I/F(インタフェース)
70 入退DB(データベース)
100 ソーラーパネル
110 充放電コントローラ
120 バッテリー(開放型)
130 車載用充電器
140 配線ケーブル
150 接続プラグ付き配線ケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外枠の天井に第1のソーラーパネルを搭載し、該外枠の前面に第2及び第3のソーラーパネルを搭載するとともに、前記第1のソーラーパネルに対してその重量及び強風耐用に補強材を設けてこれを支え、さらに、前記前面の上部に有機ガラスから成る取付板を傾斜させて前記外枠に取り付け、該取付板に非接触でICカードの情報を読み取る無線端末を取付け、該取付板の一部のみを透明のまま残し、該残した透明部分に前記無線端末の読取操作/表示部をあてがうよう配置したことを特徴とするソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンド。
【請求項2】
前記第1のソーラーパネルおよび前記取付板の両側に設置された前記補強材によりフードを形成したことを特徴とする請求項1に記載のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンド。
【請求項3】
前記取付板としてアクリル樹脂を用いて渦電流の発生を防いだことを特徴とする請求項1または2に記載のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンド。
【請求項4】
前記外枠の側面にソーラーパネルをさらに取り付けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンド。
【請求項5】
前記ソーラーパネルおよび前記取付板並びにメンテナンス用扉の各取付け部にパッキンやコーキングを行って防水処理を施すとともに該取り付け部を除く前記外枠を覆う部分に塗装を行って防錆処理を施したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンド。
【請求項6】
前記無線端末を車載用充電器に充電可能にセットした状態で収納部に収納し、該収納部を保持する保持部を介して前記取付板に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンド。
【請求項7】
前記取付板の透明部分にあてがわれた前記無線端末の読取操作/表示部にICカードをタッチまたは接近させる操作を行ったとき、認証の場合には、該読取操作/表示部に認証されたことを示す丸印を大きく表示し、不認証の場合には、×印を大きく表示することを特徴とする請求項1に記載のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンド。
【請求項8】
前記請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のソーラー式ICカード読取無線端末搭載スタンドに設置されたICカード読取無線端末にICカードをタッチ又は近づけることにより該ICカードに格納された情報を読み込み、該読み込んだ情報を無線LAN-アクセスポイントおよびLANを経由して入退要求として入退管理サーバに通知し、該入退管理サーバは前記入退要求を入退データベースに照会して、入退に係る承認/不承認を判断し、それを入退結果として前記無線端末に返信し、前記無線端末は該入退結果をその操作/表示画面に表示することを特徴とする入退管理システム。

【図1】
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【図3】
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【図6】
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【図7】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−237948(P2011−237948A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107659(P2010−107659)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(500230808)富士電機ITセンター株式会社 (3)
【Fターム(参考)】