タイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイ
【課題】タイヤ製造時、タイヤ半製品である組立体、例えば、キャップトレッド、ウィングトレッド、サブトレッドを押出するタイヤトレッド押出用押出金型に関し、各トレッドゴム別境界面の調節が容易なタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイを提供する。
【解決手段】第１プリフォーマダイホルダー４と第２プリフォーマダイホルダー６との間には最終ダイ５に接する中間上部プリフォーマダイ７ａと中間下部プリフォーマダイ７ｂが介在して設けられ、中間上部プリフォーマダイ７ａに形成されたウィングトレッド連結ガイド溝１ａとキャップトレッド連結ガイド溝２ａは第１プリフォーマダイホルダー４のウィングトレッド流路１とキャップトレッド流路２に各々連通し、中間下部プリフォーマダイ７ｂに形成されたサブトレッド連結ガイド溝３ａは第１プリフォーマダイホルダー４のサブトレッド流路３に連通する多重プリフォーマダイ。
【解決手段】第１プリフォーマダイホルダー４と第２プリフォーマダイホルダー６との間には最終ダイ５に接する中間上部プリフォーマダイ７ａと中間下部プリフォーマダイ７ｂが介在して設けられ、中間上部プリフォーマダイ７ａに形成されたウィングトレッド連結ガイド溝１ａとキャップトレッド連結ガイド溝２ａは第１プリフォーマダイホルダー４のウィングトレッド流路１とキャップトレッド流路２に各々連通し、中間下部プリフォーマダイ７ｂに形成されたサブトレッド連結ガイド溝３ａは第１プリフォーマダイホルダー４のサブトレッド流路３に連通する多重プリフォーマダイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、タイヤ製造時、タイヤ半製品である組立体、例えば、キャップトレッド（Ｃａｐ Ｔｒｅａｄ）、ウィングトレッド（Ｗｉｎｇ Ｔｒｅａｄ）、サブトレッド（Ｓｕｂ Ｔｒｅａｄ）を押出するタイヤトレッド押出用押出金型に関し、より詳しくは、押出金型を構成するプリフォーマダイ（Ｐｒｅｆｏｒｍｅｒ ｄｉｅ）と該プリフォーマダイのゴム流路を改善して様々な規格の最終ダイの使用が可能であり、各トレッドゴム別境界面の調節が容易なタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイに関する。
【背景技術】
【０００２】
タイヤ製造工程中、押出工程は、精練工程で生産された配合ゴムを粉砕（Ｂｒｅａｋ Ｄｏｗｎ Ｒｏｌｌ）作業および熱入れ（Ｗａｒｍｉｎｇ Ｒｏｌｌ）作業を経て連続的に押出機に供給し、規定されたダイを通して製造仕様書に基づいて一定形状を有する押出物を吐出する作業であり、その押出物のうちのトレッドはキャップトレッドとウィングトレッドおよびサブトレッドなどで構成されている。
【０００３】
従来のタイヤトレッド押出物を押出するための押出金型のダイとしては、圧力配分方式（Ｐｒｅｓｓｕｒｅ Ｔｙｐｅ）と強制配分方式（Ｏｖｅｒｌａｐｐｉｎｇ Ｐｉｅｃｅ Ｔｙｐｅ）が主に使われてきた。
【０００４】
ここで、前者の圧力配分方式は、図５に示すように、第１上部プリフォーマ（１０１）と第１下部プリフォーマ（１０２）が第１プリフォーマダイホルダー（１０３）に組み立てられ、この第１プリフォーマダイホルダー（１０３）と第２プリフォーマダイホルダー（１０４）との間には第２上部プリフォーマ（１０５ａ）と第２下部プリフォーマ（１０５ｂ）が組み立てられ、前記第２プリフォーマダイホルダー（１０４）には最終ダイ（１０６）が組み立てられる構造になっていた。
【０００５】
ここで、図面符号１０７はウィングトレッド流路である。
【０００６】
このような従来のプリフォーマダイ構造は、プリフォーマがカセット形式で挿入される組み立て式になっているため、様々な規格の最終ダイの使用により、短時間内に規格交替が可能である長所はあるものの、各トレッドゴム別境界面の調節には困難があった。
【０００７】
また、後者の強制配分方式は、図６に示すように、プリフォーマダイホルダー（２０１）にウィングトレッド流路（２０２）とキャップトレッド流路（２０３）およびサブトレッド流路（２０４）を作り、最終ダイ（２０５）が組み立てられる構造のプリフォーマダイ構造を備えることにより、各トレッドゴム別境界面の調節は容易である反面、最終ダイの交替時にプリフォーマダイホルダーそのものを交替しなければならないため、様々な規格の最終ダイの使用が不可能であるか、交替時間が長く、使用に不便な短所があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
そこで、本発明は、前記のような従来問題点を考慮して発明されたものであり、従来の様々な規格の最終ダイの使用が可能な圧力配分方式のダイの長所と各トレッドゴム別境界面の調節が容易な強制配分方式のダイの長所を実現できるタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
前記のような目的を達成するために、本発明は、ウィングトレッド流路とキャップトレッド流路およびサブトレッド流路を備えた第１プリフォーマダイホルダーと、押出物が排出される最終ダイが挿入組み立てられる第２プリフォーマダイホルダーとを備えてなっているタイヤトレッド押出用押出金型のプリフォーマダイにおいて、前記第１プリフォーマダイホルダーと第２プリフォーマダイホルダーとの間には最終ダイに接する中間上部プリフォーマダイと中間下部プリフォーマダイが介在して設けられ、前記中間上部プリフォーマダイに形成されたウィングトレッド連結ガイド溝とキャップトレッド連結ガイド溝は第１プリフォーマダイホルダーのウィングトレッド流路とキャップトレッド流路に各々連通し、前記中間下部プリフォーマダイに形成されたサブトレッド連結ガイド溝は第１プリフォーマダイホルダーのサブトレッド流路に連通する構造になっている。
【発明の効果】
【００１０】
前記のような本発明に係る新構造の多重プリフォーマダイは、カセット挿入形式のプリフォーマを、最終ダイの規格に合わせて大、中、小のサイズを有するプリフォーマにし、短時間内に交替できるために様々な規格の最終ダイの使用が可能であり（圧力配分方式の長所）、各トレッドゴム別境界面の調節が容易（強制配分方式の長所）であるだけでなく、プリフォーマにかかる逆圧（Ｂａｃｋ Ｐｒｅｓｓｕｒｅ）が現用に比べて低くなる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】図１は、本発明に係るタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイの結合断面図である。
【図２】図２は、図１における中間上下部プリフォーマダイの拡大正面図である。
【図３】図３は、本発明の他の実施形態であって、タイヤトレッド押出用押出金型の二重プリフォーマダイの結合断面図である。
【図４】図４は、図３における上下部プリフォーマダイの拡大正面図である。
【図５】図５は、従来の押出金型のプリフォーマダイを示すものであって、圧力配分方式（Ｐｒｅｓｓｕｒｅ Ｔｙｐｅ）のプリフォーマダイの結合断面図である。
【図６】図６は、従来の押出金型のプリフォーマダイを示すものであって、強制配分方式（Ｏｖｅｒｌａｐｐｉｎｇ ｐｉｅｃｅ Ｔｙｐｅ）のプリフォーマダイの結合断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照してより詳細に説明する
【００１３】
図１と図２は本発明に係るタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイを示す一実施形態であって、図１は本発明の組み立て断面図であり、図２は図１における上下部プリフォーマダイの結合正面図である。
【００１４】
本発明は、タイヤ製造時、トレッドを押出成形する時に用いられる押出機のプリフォーマダイであり、本発明を説明する前にトレッドの用語を定義する。
【００１５】
本発明で用いられるウィングトレッドは、ギャップトレッドとサイドウォールとの境界面に位置し、耐クラック性を向上させると同時にこれらの間の接着性を高める役割を果たす。
【００１６】
また、キャップトレッドはタイヤが路面に接触する部分のゴム層であり、サブトレッドは内部のコード層とキャップトレッドとの間に位置するゴム層である。
【００１７】
本発明は、ウィングトレッド流路（１）とキャップトレッド流路（２）およびサブトレッド流路（３）を備えた第１プリフォーマダイホルダー（４）と、押出物が排出される最終ダイ（５）が挿入組み立てられる第２プリフォーマダイホルダー（６）とを備えてなっているタイヤトレッド押出用押出金型のプリフォーマダイにおいて、前記第１プリフォーマダイホルダー（４）と第２プリフォーマダイホルダー（６）との間には最終ダイ（５）に接する中間上部プリフォーマダイ（７ａ）と中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）が介在して設けられ、前記中間上部プリフォーマダイ（７ａ）に形成されたウィングトレッド連結ガイド溝（１ａ）とキャップトレッド連結ガイド溝（２ａ）は第１プリフォーマダイホルダー（４）のウィングトレッド流路（１）とキャップトレッド流路（２）に各々連通し、前記中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）に形成されたサブトレッド連結ガイド溝（３ａ）は第１プリフォーマダイホルダー（４）のサブトレッド流路（３）に連通する構造になっている。
【００１８】
すなわち、本発明は、ウィングトレッド流路（１）とキャップトレッド流路（２）およびサブトレッド流路（３）を備えた第１プリフォーマダイホルダー（４）と第２プリフォーマダイホルダー（６）との間に挿入型カセット形式の中間上下部プリフォーマダイ（７ａ、７ｂ）が組み立てられ、最終ダイ（５）が第２プリフォーマダイホルダー（６）に挿入され、前記中間上下部プリフォーマダイ（７ａ、７ｂ）と接触して組み立てられる構造になっている。
【００１９】
また、図２に示すように、前記中間上部プリフォーマダイ（７ａ）にはウィングトレッド連結ガイド溝（１ａ）とキャップトレッド連結ガイド溝（２ａ）が各々形成され、中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）にはサブトレッド連結ガイド溝（３ａ）が形成されている。
【００２０】
よって、本発明は、第１プリフォーマダイホルダー（４）側から供給されるゴム流れを、従来の強制配分方式のように、この第１プリフォーマダイホルダー（４）の開始部からウィングトレッド、キャップトレッド、サブトレッドを第２プリフォーマダイホルダー（６）の開始部まで強制配分させ、既存の圧力配分方式より各トレッドゴム別境界面の調節が容易になり、前記第２プリフォーマダイホルダー（６）においては、既存の圧力配分方式のように、中間上下部プリフォーマダイ（７ａ、７ｂ）をカセット挿入型組み立て式で作り、様々な規格の交替が短時間内に行われるようになっている。
【００２１】
付け加えて説明すれば、前記中間上部プリフォーマダイ（７ａ）にウィングトレッド連結ガイド溝（１ａ）とキャップトレッド連結ガイド溝（２ａ）が各々形成され、最終ダイ（５）の規格に合わせて、両側のウィングトレッド連結ガイド溝（１ａ）の間の距離とキャップトレッド連結ガイド溝（２ａ）の左右長さを変化させ、大、中、小のサイズを持たせたカセット挿入方式の中間上部プリフォーマダイ（７ａ）構造と、中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）にサブトレッド連結ガイド溝（３ａ）がこの中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）の開始点に形成されることにより、前記サブトレッド連結ガイド溝（３ａ）の左右長さを調節し、最終ダイ（５）の規格に合わせて大、中、小のサイズを有する中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）構造を使用できるようになっている。
【００２２】
一方、図３と図４は本発明の他の実施形態を示すものであり、この実施形態においては、前記中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）のサブトレッド連結ガイド溝（３ａ）がこの中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）の終わり地点と最終ダイ（５）の開始地点まで延びており、その他の構造は前述した図１と図２の構造と同一である。
【００２３】
これにより、図３と図４に示された実施形態においても、サブトレッド連結ガイド溝（３ａ）の左右長さを調節し、最終ダイ（５）の規格に合わせて大中小のサイズを有するカセット挿入形式の中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）構造を有するようになっている。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、タイヤ製造時、タイヤ半製品である組立体、例えば、キャップトレッド（Ｃａｐ Ｔｒｅａｄ）、ウィングトレッド（Ｗｉｎｇ Ｔｒｅａｄ）、サブトレッド（Ｓｕｂ Ｔｒｅａｄ）を押出するタイヤトレッド押出用押出金型に関し、より詳しくは、押出金型を構成するプリフォーマダイ（Ｐｒｅｆｏｒｍｅｒ ｄｉｅ）と該プリフォーマダイのゴム流路を改善して様々な規格の最終ダイの使用が可能であり、各トレッドゴム別境界面の調節が容易なタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイに関する。
【背景技術】
【０００２】
タイヤ製造工程中、押出工程は、精練工程で生産された配合ゴムを粉砕（Ｂｒｅａｋ Ｄｏｗｎ Ｒｏｌｌ）作業および熱入れ（Ｗａｒｍｉｎｇ Ｒｏｌｌ）作業を経て連続的に押出機に供給し、規定されたダイを通して製造仕様書に基づいて一定形状を有する押出物を吐出する作業であり、その押出物のうちのトレッドはキャップトレッドとウィングトレッドおよびサブトレッドなどで構成されている。
【０００３】
従来のタイヤトレッド押出物を押出するための押出金型のダイとしては、圧力配分方式（Ｐｒｅｓｓｕｒｅ Ｔｙｐｅ）と強制配分方式（Ｏｖｅｒｌａｐｐｉｎｇ Ｐｉｅｃｅ Ｔｙｐｅ）が主に使われてきた。
【０００４】
ここで、前者の圧力配分方式は、図５に示すように、第１上部プリフォーマ（１０１）と第１下部プリフォーマ（１０２）が第１プリフォーマダイホルダー（１０３）に組み立てられ、この第１プリフォーマダイホルダー（１０３）と第２プリフォーマダイホルダー（１０４）との間には第２上部プリフォーマ（１０５ａ）と第２下部プリフォーマ（１０５ｂ）が組み立てられ、前記第２プリフォーマダイホルダー（１０４）には最終ダイ（１０６）が組み立てられる構造になっていた。
【０００５】
ここで、図面符号１０７はウィングトレッド流路である。
【０００６】
このような従来のプリフォーマダイ構造は、プリフォーマがカセット形式で挿入される組み立て式になっているため、様々な規格の最終ダイの使用により、短時間内に規格交替が可能である長所はあるものの、各トレッドゴム別境界面の調節には困難があった。
【０００７】
また、後者の強制配分方式は、図６に示すように、プリフォーマダイホルダー（２０１）にウィングトレッド流路（２０２）とキャップトレッド流路（２０３）およびサブトレッド流路（２０４）を作り、最終ダイ（２０５）が組み立てられる構造のプリフォーマダイ構造を備えることにより、各トレッドゴム別境界面の調節は容易である反面、最終ダイの交替時にプリフォーマダイホルダーそのものを交替しなければならないため、様々な規格の最終ダイの使用が不可能であるか、交替時間が長く、使用に不便な短所があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
そこで、本発明は、前記のような従来問題点を考慮して発明されたものであり、従来の様々な規格の最終ダイの使用が可能な圧力配分方式のダイの長所と各トレッドゴム別境界面の調節が容易な強制配分方式のダイの長所を実現できるタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
前記のような目的を達成するために、本発明は、ウィングトレッド流路とキャップトレッド流路およびサブトレッド流路を備えた第１プリフォーマダイホルダーと、押出物が排出される最終ダイが挿入組み立てられる第２プリフォーマダイホルダーとを備えてなっているタイヤトレッド押出用押出金型のプリフォーマダイにおいて、前記第１プリフォーマダイホルダーと第２プリフォーマダイホルダーとの間には最終ダイに接する中間上部プリフォーマダイと中間下部プリフォーマダイが介在して設けられ、前記中間上部プリフォーマダイに形成されたウィングトレッド連結ガイド溝とキャップトレッド連結ガイド溝は第１プリフォーマダイホルダーのウィングトレッド流路とキャップトレッド流路に各々連通し、前記中間下部プリフォーマダイに形成されたサブトレッド連結ガイド溝は第１プリフォーマダイホルダーのサブトレッド流路に連通する構造になっている。
【発明の効果】
【００１０】
前記のような本発明に係る新構造の多重プリフォーマダイは、カセット挿入形式のプリフォーマを、最終ダイの規格に合わせて大、中、小のサイズを有するプリフォーマにし、短時間内に交替できるために様々な規格の最終ダイの使用が可能であり（圧力配分方式の長所）、各トレッドゴム別境界面の調節が容易（強制配分方式の長所）であるだけでなく、プリフォーマにかかる逆圧（Ｂａｃｋ Ｐｒｅｓｓｕｒｅ）が現用に比べて低くなる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】図１は、本発明に係るタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイの結合断面図である。
【図２】図２は、図１における中間上下部プリフォーマダイの拡大正面図である。
【図３】図３は、本発明の他の実施形態であって、タイヤトレッド押出用押出金型の二重プリフォーマダイの結合断面図である。
【図４】図４は、図３における上下部プリフォーマダイの拡大正面図である。
【図５】図５は、従来の押出金型のプリフォーマダイを示すものであって、圧力配分方式（Ｐｒｅｓｓｕｒｅ Ｔｙｐｅ）のプリフォーマダイの結合断面図である。
【図６】図６は、従来の押出金型のプリフォーマダイを示すものであって、強制配分方式（Ｏｖｅｒｌａｐｐｉｎｇ ｐｉｅｃｅ Ｔｙｐｅ）のプリフォーマダイの結合断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照してより詳細に説明する
【００１３】
図１と図２は本発明に係るタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイを示す一実施形態であって、図１は本発明の組み立て断面図であり、図２は図１における上下部プリフォーマダイの結合正面図である。
【００１４】
本発明は、タイヤ製造時、トレッドを押出成形する時に用いられる押出機のプリフォーマダイであり、本発明を説明する前にトレッドの用語を定義する。
【００１５】
本発明で用いられるウィングトレッドは、ギャップトレッドとサイドウォールとの境界面に位置し、耐クラック性を向上させると同時にこれらの間の接着性を高める役割を果たす。
【００１６】
また、キャップトレッドはタイヤが路面に接触する部分のゴム層であり、サブトレッドは内部のコード層とキャップトレッドとの間に位置するゴム層である。
【００１７】
本発明は、ウィングトレッド流路（１）とキャップトレッド流路（２）およびサブトレッド流路（３）を備えた第１プリフォーマダイホルダー（４）と、押出物が排出される最終ダイ（５）が挿入組み立てられる第２プリフォーマダイホルダー（６）とを備えてなっているタイヤトレッド押出用押出金型のプリフォーマダイにおいて、前記第１プリフォーマダイホルダー（４）と第２プリフォーマダイホルダー（６）との間には最終ダイ（５）に接する中間上部プリフォーマダイ（７ａ）と中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）が介在して設けられ、前記中間上部プリフォーマダイ（７ａ）に形成されたウィングトレッド連結ガイド溝（１ａ）とキャップトレッド連結ガイド溝（２ａ）は第１プリフォーマダイホルダー（４）のウィングトレッド流路（１）とキャップトレッド流路（２）に各々連通し、前記中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）に形成されたサブトレッド連結ガイド溝（３ａ）は第１プリフォーマダイホルダー（４）のサブトレッド流路（３）に連通する構造になっている。
【００１８】
すなわち、本発明は、ウィングトレッド流路（１）とキャップトレッド流路（２）およびサブトレッド流路（３）を備えた第１プリフォーマダイホルダー（４）と第２プリフォーマダイホルダー（６）との間に挿入型カセット形式の中間上下部プリフォーマダイ（７ａ、７ｂ）が組み立てられ、最終ダイ（５）が第２プリフォーマダイホルダー（６）に挿入され、前記中間上下部プリフォーマダイ（７ａ、７ｂ）と接触して組み立てられる構造になっている。
【００１９】
また、図２に示すように、前記中間上部プリフォーマダイ（７ａ）にはウィングトレッド連結ガイド溝（１ａ）とキャップトレッド連結ガイド溝（２ａ）が各々形成され、中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）にはサブトレッド連結ガイド溝（３ａ）が形成されている。
【００２０】
よって、本発明は、第１プリフォーマダイホルダー（４）側から供給されるゴム流れを、従来の強制配分方式のように、この第１プリフォーマダイホルダー（４）の開始部からウィングトレッド、キャップトレッド、サブトレッドを第２プリフォーマダイホルダー（６）の開始部まで強制配分させ、既存の圧力配分方式より各トレッドゴム別境界面の調節が容易になり、前記第２プリフォーマダイホルダー（６）においては、既存の圧力配分方式のように、中間上下部プリフォーマダイ（７ａ、７ｂ）をカセット挿入型組み立て式で作り、様々な規格の交替が短時間内に行われるようになっている。
【００２１】
付け加えて説明すれば、前記中間上部プリフォーマダイ（７ａ）にウィングトレッド連結ガイド溝（１ａ）とキャップトレッド連結ガイド溝（２ａ）が各々形成され、最終ダイ（５）の規格に合わせて、両側のウィングトレッド連結ガイド溝（１ａ）の間の距離とキャップトレッド連結ガイド溝（２ａ）の左右長さを変化させ、大、中、小のサイズを持たせたカセット挿入方式の中間上部プリフォーマダイ（７ａ）構造と、中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）にサブトレッド連結ガイド溝（３ａ）がこの中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）の開始点に形成されることにより、前記サブトレッド連結ガイド溝（３ａ）の左右長さを調節し、最終ダイ（５）の規格に合わせて大、中、小のサイズを有する中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）構造を使用できるようになっている。
【００２２】
一方、図３と図４は本発明の他の実施形態を示すものであり、この実施形態においては、前記中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）のサブトレッド連結ガイド溝（３ａ）がこの中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）の終わり地点と最終ダイ（５）の開始地点まで延びており、その他の構造は前述した図１と図２の構造と同一である。
【００２３】
これにより、図３と図４に示された実施形態においても、サブトレッド連結ガイド溝（３ａ）の左右長さを調節し、最終ダイ（５）の規格に合わせて大中小のサイズを有するカセット挿入形式の中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）構造を有するようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ウィングトレッド流路（１）とキャップトレッド流路（２）およびサブトレッド流路（３）を備えた第１プリフォーマダイホルダー（４）と、押出物が排出される最終ダイ（５）が挿入組み立てられる第２プリフォーマダイホルダー（６）とを備えてなっているタイヤトレッド押出用押出金型のプリフォーマダイにおいて、
前記第１プリフォーマダイホルダー（４）と第２プリフォーマダイホルダー（６）との間には最終ダイ（５）に接する中間上部プリフォーマダイ（７ａ）と中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）が介在して設けられ、前記中間上部プリフォーマダイ（７ａ）に形成されたウィングトレッド連結ガイド溝（１ａ）とキャップトレッド連結ガイド溝（２ａ）は第１プリフォーマダイホルダー（４）のウィングトレッド流路（１）とキャップトレッド流路（２）に各々連通し、前記中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）に形成されたサブトレッド連結ガイド溝（３ａ）は第１プリフォーマダイホルダー（４）のサブトレッド流路（３）に連通することを特徴とするタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイ。
【請求項２】
前記中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）のサブトレッド連結ガイド溝（３ａ）が、この中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）の終わり地点と最終ダイ（５）の開始地点まで延びてなっていることを特徴とする、請求項１に記載のタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイ。
【請求項３】
前記中間上下部プリフォーマダイ（７ａ、７ｂ）をカセット挿入型組み立て式で作り、様々な規格の交替が可能になるようになっていることを特徴とする、請求項１に記載のタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイ。
【請求項１】
ウィングトレッド流路（１）とキャップトレッド流路（２）およびサブトレッド流路（３）を備えた第１プリフォーマダイホルダー（４）と、押出物が排出される最終ダイ（５）が挿入組み立てられる第２プリフォーマダイホルダー（６）とを備えてなっているタイヤトレッド押出用押出金型のプリフォーマダイにおいて、
前記第１プリフォーマダイホルダー（４）と第２プリフォーマダイホルダー（６）との間には最終ダイ（５）に接する中間上部プリフォーマダイ（７ａ）と中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）が介在して設けられ、前記中間上部プリフォーマダイ（７ａ）に形成されたウィングトレッド連結ガイド溝（１ａ）とキャップトレッド連結ガイド溝（２ａ）は第１プリフォーマダイホルダー（４）のウィングトレッド流路（１）とキャップトレッド流路（２）に各々連通し、前記中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）に形成されたサブトレッド連結ガイド溝（３ａ）は第１プリフォーマダイホルダー（４）のサブトレッド流路（３）に連通することを特徴とするタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイ。
【請求項２】
前記中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）のサブトレッド連結ガイド溝（３ａ）が、この中間下部プリフォーマダイ（７ｂ）の終わり地点と最終ダイ（５）の開始地点まで延びてなっていることを特徴とする、請求項１に記載のタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイ。
【請求項３】
前記中間上下部プリフォーマダイ（７ａ、７ｂ）をカセット挿入型組み立て式で作り、様々な規格の交替が可能になるようになっていることを特徴とする、請求項１に記載のタイヤトレッド押出用押出金型の多重プリフォーマダイ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２０１１−６８１１９（Ｐ２０１１−６８１１９Ａ）
【公開日】平成２３年４月７日（２０１１．４．７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−９２２１７（Ｐ２０１０−９２２１７）
【出願日】平成２２年４月１３日（２０１０．４．１３）
【出願人】（５０４０３７５３１）韓国タイヤ株式會社 (5)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年４月７日（２０１１．４．７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年４月１３日（２０１０．４．１３）
【出願人】（５０４０３７５３１）韓国タイヤ株式會社 (5)
【Ｆターム（参考）】
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