タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置、駆動方法、作成方法及び操作方法
【課題】簡易な操作により創造的な絵合わせパズルが楽しめ、他人とのコミュニケーションを向上させるタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置等を提供する。
【解決手段】画面に表示された画像を小画像に分割して画面領域を設定する画面設定手段2と、小画像を回転させる座標変換手段3と、小画像の画面領域の任意の位置がタッチされると入力を検知する入力検知手段4と、画面に表示された画像を記憶する初期画像記憶手段5と、小画像に分割された後の各小画像の向きを更新する更新画像記憶手段6と、座標変換手段に各小画像を所定の向きのいずれかに回転させて絵合わせパズルを設定し、座標変換手段に入力検知手段により検知された小画像を所定の向きに回転させ、更新画像記憶手段6及び初期画像記憶手段5に記憶された画像を比較し、同一画像のときに絵合わせパズルを終了させる画像制御手段7と、を備える。
【解決手段】画面に表示された画像を小画像に分割して画面領域を設定する画面設定手段2と、小画像を回転させる座標変換手段3と、小画像の画面領域の任意の位置がタッチされると入力を検知する入力検知手段4と、画面に表示された画像を記憶する初期画像記憶手段5と、小画像に分割された後の各小画像の向きを更新する更新画像記憶手段6と、座標変換手段に各小画像を所定の向きのいずれかに回転させて絵合わせパズルを設定し、座標変換手段に入力検知手段により検知された小画像を所定の向きに回転させ、更新画像記憶手段6及び初期画像記憶手段5に記憶された画像を比較し、同一画像のときに絵合わせパズルを終了させる画像制御手段7と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置、駆動方法、作成方法及び操作方法に係り、特に、タッチパネル画面に表示された画像を用いてタッチパネル画面の絵合わせパズルを行う絵合わせパズル入力装置、駆動方法、作成方法及び操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルは、LCD等のディスプレイと組み合わされ、機器の入力操作を行う入力装置である。つまり、その機器のユーザが、画面上のある領域に表示されたボタンを選択する場合、その領域内にタッチパネルの上から触ることにより、あたかもボタンを押したかのような入力操作が可能となる入力装置である。このようなタッチパネルを用いた入力装置は、銀行のATM、OA機器、PDA(携帯情報端末)、携帯電話等、幅広く利用されている。
【0003】
タッチパネルには、一般的に、上下2枚の抵抗膜がスペーサを介して重ね合わされている。これらの抵抗膜は、それぞれ電極と一体となっているため、上部の抵抗膜は上部電極となり、下部の抵抗膜は下部電極となる。この構成により、タッチパネルは、2つの機能を有する。第1に、機器のユーザが、ペン(スタイラス等)によりタッチパネルに接触すると、上部電極と下部電極とが接触し、それにより入力操作がON状態であると判断する機能を有する。第2に、上部電極は入力点のX軸の位置を検出し、下部電極は入力点のY座標を検出し、この2つのデータから入力点の座標を認識する機能を有する。すなわち、上部電極及び下部電極は、それぞれ入力点の電圧(アナログ)を検出し、この電圧をAD変換してデジタル値とし、それぞれ入力点のX軸座標値及びY軸座標値を認識する。そして、この入力点の座標値から、その座標位置に対応したボタンに割り当てられた入力操作を認識する。
【0004】
上述したように、タッチパネルは、その画面に含まれる各点について全体座標(X軸座標値、Y軸座標値)を認識する。従って、座標変換により、その画面全体を任意の角度θで回転させることができる。すなわち、回転後の座標(x,y)が、回転前の座標(X,Y)により、x=Xsinθ+Ycosθ、y=Xcosθ−Ysinθの座標変換式で表される。
【0005】
特許文献1には、上記座標変換式を用いた、タッチパネルの座標を任意の回転角度で回転させる座標回転装置及び方法が開示されている。また、特許文献2には、タッチパネルの画面上に表示されたキャラクタの部位を回転させるゲーム機およびゲームプログラムが開示されている。
【0006】
一方、代表的な「絵合わせパズル」として、ジグゾーパズルが知られている。ジグゾーパネルは、写真や絵画が印刷された厚紙を、例えば雲形のような異形のピースに分割して切り抜いたピースとし、それらのピースを再度並べ、元の写真や絵画を再現するパズルゲームである。このゲームのポイントは、各ピースの形状、色彩、及び模様の連続性を手掛かりとし、元の写真や絵画の全体像をイメージしながら想像力を働かす点にある。特許文献3には、このジグゾーパズルを応用したパズルゲーム装置が開示されている。
【0007】
【特許文献1】特開2001−117723号公報
【特許文献2】特開2006−122241号公報
【特許文献3】特開平7−163750号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
近年のコンピュータゲームソフト業界では、リアリティを追求し、より臨場感のある高度なゲームソフトが競って開発されている。しかし、これらのゲームソフトにより、人間の感覚の容量を超えた大量の視覚情報が氾濫してしまい、人間の感性は逆に鈍化し無感覚、無感動な人間を増殖する虞がある。
【0009】
また、これらのゲームソフトは、ゲームソフトの製作者により創作された完成品をゲームマニュアルに従って受動的に楽しむものが多く、使用者の創造性をほとんど刺激しないものが多い。
【0010】
さらには、これらのゲームソフトは、基本的には個人により楽しむものであり、ゲームソフトを活用し、インターネット等を介して他人とのコミュニケーションを図ることは難しい。
【0011】
一方、若者達にとってゲームソフトは身近なものであり、ゲームソフトの活用法を工夫することで絶大な効果が期待できる。また、若者に比べてゲームソフトに疎い中高年者にとっても、ゲームソフトを簡単な操作により身近なものとすることができれば絶大な効果が期待できる。
【0012】
本願の目的は、かかる課題を解決し、タッチパネルによる簡易な操作により創造的な絵合わせパズルが楽しめ、他人とのコミュニケーションを向上させるタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置は、タッチパネル画面に表示された画像を所定の形状の小画像に分割し、小画像ごとに画面領域を設定する画面設定手段と、小画像を所定の向きに回転させる座標変換手段と、小画像の画面領域の任意の位置がタッチされると、その小画像への入力を検知する入力検知手段と、タッチパネル画面に表示された画像を記憶する初期画像記憶手段と、小画像に分割された後の各小画像を更新して記憶する更新画像記憶手段と、画面設定手段に各小画像の画面領域を設定させ、座標変換手段に各小画像を所定の向きのいずれかに回転させて絵合わせパズルを設定し、入力検知手段により検知された小画像を座標変換手段により所定の向きに回転させ、更新画像記憶手段に更新して記憶された画像と、初期画像記憶手段に記憶された画像とを比較し、同一画像であるときに設定された絵合わせパズルを終了させる画像制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置は、画面領域設定手段が、タッチパネル画面に表示された画像を多角形の形状の小画像に分割することが好ましい。
【0015】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置は、画面設定手段が、タッチパネル画面に表示された画像を正四角形の形状を含む小画像に分割することが好ましい。
【0016】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置は、画面設定手段が、タッチパネル画面に表示された画像を複数の異なる多角形の形状を含む小画像に分割することが好ましい。
【0017】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置は、さらに、小画像の回転の向きをランダムに発生させるランダム回転発生手段を有し、画像制御手段が、座標変換手段に、各小画像をランダム回転発生手段が発生した向きに従って回転させて、絵合わせパズルを設定することが好ましい。
【0018】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置は、さらに、各小画像の回転の向きを絵合わせパズルの難易度により調節して発生させる難易度調節手段を有し、画像制御手段は、設定された難易度により、座標変換手段に、設定された難易度に基づき難易度調節手段が発生した向きに従って回転させて、絵合わせパズルを設定することが好ましい。
【0019】
また、本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法は、タッチパネル画面に表示された画像を、所定の形状の小画像に分割して小画像ごとに画面領域を設定し、各小画像を、所定の向きのいずれかにそれぞれ回転させて絵合わせパズルを設定し、次に、タッチパネル操作者により、各小画像の画面領域の任意の位置がタッチされるたびに、その小画像を所定の向きに回転させ、全ての小画像の向きが、タッチパネル画面に表示された画像の向きと一致すると、絵合わせパズルを終了させることを特徴とする。
【0020】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法は、その所定の形状が多角形であることが好ましく、また、所定の形状が正四角形を含むことが好ましく、さらに、所定の形状が複数の異なる多角形を含むことが好ましい。
【0021】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法は、各小画像を、所定の向きのうちからランダムに選択された向きに回転させることが好ましい。
【0022】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法は、各小画像を、所定の向きのうちから絵合わせパズルの設定された難易度に合わせて選択された向きに回転させることが好ましい。
【0023】
また、本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル作成方法は、タッチパネル画面に所望の画像をダウンロードし、その画像を小画像に分割する所定の形状を選択し、その所定の形状により画像を小画像に分割させ、各小画像を所定の向きのうちのいずれかの向きにそれぞれ回転させて絵合わせパズルを設定することを特徴とする。
【0024】
本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル操作方法は、タッチパネル画面に表示された画像が、所定の形状の小画像に分割され、各小画像の方向が回転されて所定の向きのうちのいずれかの向きに設定されたタッチパネル画面をダウンロードし、任意の小画像をタッチし、その小画像を所定の向きに回転させて、タッチパネル画面に表示された画像に絵合わせをすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
上記構成により、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置により、タッチパネル画面に表示された画像が所定の形状の小画像に分割され、各小画像を、所定の向きのうちのいずれかの向きにそれぞれ回転させて絵合わせパズルが設定される。また、小画像の画面領域の任意の位置がタッチされるたびに、その小画像を所定の向きに回転させ、初期画像記憶手段に記憶された画像と、更新画像記憶手段に更新され記憶された画像とが一致すると絵合わせパズルが終了する。すなわち、分割された各小画像の向きを元の向きと異ならせることで、タッチパネル画面には元の画像とは全く異なる画像が現れる。これを、各小画像をタッチしながら回転させ元の画像を再現するという創造的な絵合わせパズルとすることが可能となる。
【0026】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法により、各小画像の画面領域の任意の位置をタッチし、タッチするたびに、その小画像を所定の向きに回転させるという簡易な操作で絵合わせパズルを楽しむことができる。また、タッチパネル画面の絵合わせパズル作成方法により、所望の画像をダウンロードすることで、オリジナルの絵合わせパズルを作成し、他人に操作させて元の画像を解明させることができる。さらに、タッチパネル画面の絵合わせパズル操作方法により、他人が作成したオリジナルの絵合わせパズルをダウンロードし、それを操作して元の画像を解明することができる。
【0027】
以上のように、本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置等によれば、タッチパネルによる簡易な操作により創造的な絵合わせパズルを楽しむことが可能となり、或いは誰でもオリジナルの絵合わせを作成でき、誰でも他人の作成したオリジナルの絵合わせを操作することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に、図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。
【0029】
(絵合わせパズルの概要)
まず、図1a〜dにより、タッチパネル画面10に表示された画像12を用いた絵合わせパズル11の概要を説明する。図1aは、タッチパネル画面10に表示された画像12を示す。図1a〜dに用いた画像12は説明のために模式図とするが、この画像12は、例えば、絵画、漫画、写真など、視覚により認識できるものであれば良い。また、この画像12の内容は、例えば、風景、人物、動物などその種類を問わない。本絵合わせパズル11では、タッチパネル画面10に表示された画像12を、所定の形状である正四角形を用いて格子状に分割し、小画像13の集合体とする。図1bに、小画像13に分割したタッチパネル画面10を示す。なお、ここではタッチパネル画面10の各小画像13を分割する分割線15を表示して示す。次に、本絵合わせパズル11では、それぞれの小画像13を所定の向きにランダムに回転させて絵合わせパズル11を設定する。図1cに、設定された絵合わせパズル11を示す。なお、タッチパネル画面10の各小画像13を分割する分割線15は、タッチパネル画面10には表示されない。図1dには、ある小画像13の画面領域14のうち任意の位置をタッチすることで、その小画像13が回転する動作を示す。すなわち、各小画像13は、そのタッチにより、図1bに示すように時計回りに90度ずつ回転する。なお、図1b及び図1dにおいて、タッチした小画像13の画面領域14を斜線で示す。この動作を繰り返してその小画像13を正しい向きとし、全ての小画像13が図1aの画像12を再現すると設定された絵合わせパズル11は終了する。
【0030】
(絵合わせパズル入力装置)
図2に、本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置の1つの実施形態の概略構成を示す。タッチパネル画面10の絵合わせパズル入力装置1は、画面設定手段2、座標変換手段3、入力検知手段4、初期画像記憶手段5、更新画像記憶手段6、画像制御手段7、ランダム回転発生手段8、及び難易度調節手段9から構成される。また、図3に、本発明に係るタッチパネル画面10の絵合わせパズル入力装置1の1つの実施形態の外観図を示す。
【0031】
画面設定手段2は、タッチパネル画面10に表示された画像12を所定の形状の小画像13に分割する。図4a〜dに、タッチパネル画面10の分割についての実施例を示す。図4aは、所定の形状がすべて同一の正四角形小画像16aから構成される場合を示す。また、図4bは、所定の形状がすべて同一の正三角形小画像17aから構成される場合を示す。他の実施例として、図4aの4つの正四角形小画像16aをまとめて1つの正四角形小画像16bとした小画像13が含まれていても良い。また、図4bの4つの正三角形小画像17aをまとめて1つの正三角形小画像17bとした小画像13が含まれても良い。
【0032】
この所定の形状は、上記の分割方法以外にも、その分割された画面領域14内で回転しても元の画面領域14に収まる形状であれば良い。図4cは、所定の形状が正六角形小画像19の場合の1つの実施例を示す。また、この所定の形状は、複数の異なる多角形の形状が組み合わされていても良い。例えば、図4cに示すように、正六角形小画像19と正三角形小画像17aとが組み合わされても良い。また、図4dに示すように、正四角形小画像16aと、長方形小画像18a,18bとが組み合わされていても良い。さらに、図4cに示すように、正多角形ではない形状に分割された小画像13であって回転しない小画像21a,21bが含まれていても良い。
【0033】
これらの複数の異なる多角形の形状を組み合わせることで、画像12の特性に合わせた絵合わせパズル11が作成できる。例えば、空や海の画像等のように変化に乏しい画像部分の場合には、より大きな小画像13としても良い。また、人の顔の表情や文字の画像のように微妙な画像部分の場合には、より小さな小画像13としても良い。さらには、そのものの形状に合わせて三角形、四角形、長方形、六角形等の小画像13を選択することもできる。
【0034】
また、画面設定手段2は、小画像13ごとに画面領域14を設定する。さらに、それぞれ設定された画面領域14の局部座標系を設ける。すなわち、画面設定手段2は、全体座標系が設けられたタッチパネル画面10に表示された画像12を、分割数だけの局部座標系の集合体に変換する。この分割数は、図3に示すように、絵合わせパズル入力装置1の操作者により予め設定された分割数から選択して指定させる。また、操作者による分割数の指定がない場合には標準的な分割数としても良い。さらには、操作者に選択させずに標準的な分割数のみとしても良い。
【0035】
座標変換手段3は、小画像13を所定の方向、例えば時計回りに回転させる座標変換を行う。すなわち、回転させる小画像13について、初期画像記憶手段5又は更新画像記憶手段6に記憶されている小画像13の画像データを読み込み、画面領域14の局部座標で表される各要素を下式により角度θだけ回転させ、その結果発生した小画像13を更新画像記憶手段6に書き込む。
x=Xsinθ+Ycosθ
y=Xcosθ−Ysinθ
ここに、回転後の局部座標を(x,y)とし、回転前の局部座標を(X,Y)とする。例えば、所定の形状が正四角形小画像16の場合には、θは、90度、180度、270度及び360度となる。また、所定の形状が正三角形小画像17の場合には、θは、120度、240度及び360度となる。また、所定の形状が長方形小画像18の場合には、θは、180度及び360度となる。さらに、所定の形状が正六角形小画像19の場合には、θは、60度、120度、180度、240度、300度及び360度となる。
【0036】
入力検知手段4は、小画像13の画面領域14の任意の位置がタッチされたことを検知する。すなわち、全体座標系における分割された各小画像13の画面領域14のアドレスを記憶し、ある小画像13の画面領域14にタッチされたことを検知し、その小画像13を特定する。すなわち、図5に、小画像13のアドレスと回転に関する表示を示す。図5に示すタッチパネル画面10の例では、分割された各小画像13には、横列(a〜j)及び縦列(1〜7)の番地が振られる。そして、タッチされた小画像13の画面領域14のアドレスは、(4f)となる。入力検知手段4は、このタッチされた小画像13の画面領域14のアドレスを、画像制御手段7に伝送する。
【0037】
初期画像記憶手段5は、タッチパネル画面10に表示された画像12を全体座標系で記憶する。或いは、分割された各小画像13とその小画像13の画面領域14のアドレスとともに記憶する。この初期画像記憶手段5が記憶する画像12乃至は小画像13の集合は、本絵合わせパズル入力装置1にとって画像12の初期値となる。従って、初期画像記憶手段5の記憶された画像12乃至は小画像13の集合は書込み不能なデータである。
【0038】
更新画像記憶手段6は、各小画像13がランダムに回転され絵合わせパズル11が設定された状態での各小画像13をその向きのまま記憶する。さらに、タッチされるたびに更新される各小画像13を、その向きのまま更新して記憶する。従って、更新画像記憶手段6の記憶された各小画像13は書込み可能なデータである。
【0039】
ランダム回転発生手段8は、絵合わせパズル11を設定するために小画像13の回転の向きをランダムに発生する。図5において、(4f)のアドレスを有する小画像13は、上向き(U)、下向き(D)、右向き(R),及び左向き(L)のいずれかの向きに回転させられる。ランダム回転発生手段8は、内部で乱数を発生させ、小画像13の4つの向きのうちの1つを決定する。そして、ランダム回転発生手段8は、全ての小画像13についてこの作業を行い、その結果を座標変換手段3に通知する。ランダム回転発生手段8を用いた座標変換により、各小画像13の向きはランダムとなり全体としてばらつく。そして、元の画像12とは全く異なる画像となる。
【0040】
難易度調節手段9は、設定された難易度により、各小画像13の回転の向きを調節して発生させる。すなわち、図3に示すように、絵合わせパズル入力装置1は、絵合わせパズル11の難易度を選択させ入力させる機能を有する。この難易度は、例えば、高度な難易度である「レベル1」、中程度の難易度である「レベル2」、低度の難易度である「レベル3」に設定される。これらのうちから1つの難易度が選択されると、画像制御手段7は、難易度調節手段9に、各小画像13の回転の向きを調節して発生させる。難易度調節手段9は、例えば、図5に示す上向き(U)、下向き(D)、右向き(R),及び左向き(L)のうち上向き(U)の数を調節する。これは、上向き(U)の数が多いほど難易度が低下することによる。また、例えば、隣り合う小画像13同士が同じ上向き(U)となる数を調節する。これは、隣り合う小画像13同士が同じ上向き(U)であれば、さらに難易度が低下することによる。難易度調節手段9は、このような条件付で全ての小画像13の向きを決定する。そして、その結果を座標変換手段3に通知する。
【0041】
画像制御手段7は、まず、絵合わせパズル11を設定する。すなわち、画面設定手段2対して、タッチパネル画面10に表示された全体座標系の画像12を正四角形の小画像13に分割させ、小画像13ごとに局部座標を有する画面領域14を設定させる。また、座標変換手段3に対して、各小画像13の向きをランダム回転発生手段8又は難易度調節手段9に発生させた各小画像13の回転の向きに従い座標変換させる。
【0042】
つぎに、座標変換手段3に入力検知手段4により検知された小画像13を所定の向きに回転させ、更新画像記憶手段6に記憶された画像と、初期画像記憶手段5に記憶された画像とを比較し、同一画像であるときに設定された絵合わせパズル11を終了させる。
【0043】
(絵合わせパズル駆動方法)
図6に、本タッチパネル画面10の絵合わせパズル駆動方法20のフローチャートを示す。まず、タッチパネル画面10には、絵合わせパズル11の素材となる画像12が表示される(S1)。本実施形態では、この画像12は、所定の形状である正四角形により小画像13に分割される。各小画像13には、それぞれ画面領域14が設定され局部座標が認識される(S2)。次に各小画像13を、所定の形状が正四角形である場合の所定の向きである、上向き、下向き、左向き及び右向きのうちのいずれかの向きにそれぞれ座標変換式を用いて回転させる(S3)。これにより、絵合わせパズル11の素材である画像12とは、全く異なる画像が現れる。次に、タッチパネル操作者により、各小画像13の画面領域14の任意の位置がタッチされる(S4)。そのたびに、その小画像13を所定の向きである時計回り(上向き、右向き、下向き、左向きの順)、或いは反時計回り(上向き、左向き、下向き、右向きの順)に順次座標変換式を用い、90度ずつ回転させる(S5)。そして、全ての小画像13の向きが、タッチパネル画面10に表示された画像12の向きと一致するか否かが判断される(S6)。一致していない場合は、さらにS4に戻る。一致している場合には絵合わせパズル11を終了する。
【0044】
このように、各小画像13の画面領域14の任意の位置をタッチすることで、その小画像13を90度ずつ回転させることができる。これにより、指又はペン先で簡易に操作することが可能である。また、タッチするたびに、その小画像13を所定の向きに回転させるという簡易な操作で絵合わせパズル11を楽しむことができる。
【0045】
(絵合わせパズル作成方法)
図7に、絵合わせパズル作成方法30のフローチャートを示す。まず、タッチパネル画面10に所望の画像12をダウンロードする(S1)。この絵合わせパズル11用の画面は、例えば絵画や写真など、視覚により認識できるものであれば良い。また、この画像12の内容は、例えば、風景、人物、動物などその種類を問わない。次に、小画像13の形状を選択テーブルから選択する(S2)。この小画像13の形状により、絵合わせパズル11は、全く異なったパズルとなる。また、小画像13の分割数を選択テーブルに指定する(S3)。この小画像13の分割数により、絵合わせパズル11の難易度が異なる。さらに、絵合わせパズル11の難易度を選択テーブルから指定する(S4)。そして、各小画像13をランダムに回転させて絵合わせパズル11が設定され(S5)、完成した絵合わせパズル11を送信する(S6)。この送信は、例えば、インターネットによる受信者への送信であっても良い。
【0046】
絵合わせパズル11は、簡易に作成でき創造性を刺激するゲームである。従って、インターネット等の通信手段を用いて他人にパズルゲームを提供し、他人に操作させて元の画像12を解明させることが容易にできる。また、オリジナルの絵合わせパズル11を誰でも簡易に作成することができ、他人とのコミュニケーションを向上させることが可能となる。
【0047】
(絵合わせパズル操作方法)
図8に、絵合わせパズル操作方法40のフローチャートを示す。まず、設定された絵合わせパズル11をダウンロードする(S1)。この絵合わせパズル11のある小画像13の画面領域14にタッチして小画像13を回転させる(S2)。その小画像13の向きが元の画像12と一致するまでこの操作を繰り返す(S3)。そして、全ての小画像13の向きが元の画像12と一致するまでこの操作を繰り返す(S4)。
【0048】
この操作は、その小画像13の回りの小画像13との関連性を考慮しながら、画像12の全体感を意識しつつ行うことになる。従って、視覚的な創造性が刺激される。また、絵合わせパズル11が完成することで、作成者の絵合わせパズル11が1つのメッセージとなる場合、例えば、記念写真を画像12にすることができ、友人や家族とのコミュニケーションを向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1a】タッチパネル画面に表示された画像を用いた絵合わせパズルの概要の説明図である。
【図1b】タッチパネル画面に表示された画像を用いた絵合わせパズルの概要の説明図である。
【図1c】タッチパネル画面に表示された画像を用いた絵合わせパズルの概要の説明図である。
【図1d】タッチパネル画面に表示された画像を用いた絵合わせパズルの概要の説明図である。
【図2】本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置の1つの実施形態の概略構成を示す図である。
【図3】本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置の1つの実施形態の外観図である。
【図4a】タッチパネル画面の分割方法の実施例を示す説明図である。
【図4b】タッチパネル画面の分割方法の実施例を示す説明図である。
【図4c】タッチパネル画面の分割方法の実施例を示す説明図である。
【図4d】タッチパネル画面の分割方法の実施例を示す説明図である。
【図5】小画像のアドレスと回転に関する表示を示す説明図である。
【図6】タッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法のフローチャートである。
【図7】タッチパネル画面の絵合わせパズル作成方法のフローチャートである。
【図8】タッチパネル画面の絵合わせパズル操作方法のフローチャートである。
【符号の説明】
【0050】
1 絵合わせパズル入力装置、2 画面設定手段、3 座標変換手段、4 入力検知手段、5 初期画像記憶手段、6 更新画像記憶手段、7 画像制御手段、8 ランダム回転発生手段、9 難易度調節手段、10 タッチパネル画面、11 絵合わせパズル、12 画像、13 小画像、14 画面領域、15 分割線、16a,16b 正四角形小画像、17a,17b 正三角形小画像、18a,18b 長方形小画像、19 正六角形小画像、20 絵合わせパズル駆動方法、21a,21b 回転しない小画像、30 絵合わせパズル作成方法、40 絵合わせパズル操作方法。
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置、駆動方法、作成方法及び操作方法に係り、特に、タッチパネル画面に表示された画像を用いてタッチパネル画面の絵合わせパズルを行う絵合わせパズル入力装置、駆動方法、作成方法及び操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルは、LCD等のディスプレイと組み合わされ、機器の入力操作を行う入力装置である。つまり、その機器のユーザが、画面上のある領域に表示されたボタンを選択する場合、その領域内にタッチパネルの上から触ることにより、あたかもボタンを押したかのような入力操作が可能となる入力装置である。このようなタッチパネルを用いた入力装置は、銀行のATM、OA機器、PDA(携帯情報端末)、携帯電話等、幅広く利用されている。
【0003】
タッチパネルには、一般的に、上下2枚の抵抗膜がスペーサを介して重ね合わされている。これらの抵抗膜は、それぞれ電極と一体となっているため、上部の抵抗膜は上部電極となり、下部の抵抗膜は下部電極となる。この構成により、タッチパネルは、2つの機能を有する。第1に、機器のユーザが、ペン(スタイラス等)によりタッチパネルに接触すると、上部電極と下部電極とが接触し、それにより入力操作がON状態であると判断する機能を有する。第2に、上部電極は入力点のX軸の位置を検出し、下部電極は入力点のY座標を検出し、この2つのデータから入力点の座標を認識する機能を有する。すなわち、上部電極及び下部電極は、それぞれ入力点の電圧(アナログ)を検出し、この電圧をAD変換してデジタル値とし、それぞれ入力点のX軸座標値及びY軸座標値を認識する。そして、この入力点の座標値から、その座標位置に対応したボタンに割り当てられた入力操作を認識する。
【0004】
上述したように、タッチパネルは、その画面に含まれる各点について全体座標(X軸座標値、Y軸座標値)を認識する。従って、座標変換により、その画面全体を任意の角度θで回転させることができる。すなわち、回転後の座標(x,y)が、回転前の座標(X,Y)により、x=Xsinθ+Ycosθ、y=Xcosθ−Ysinθの座標変換式で表される。
【0005】
特許文献1には、上記座標変換式を用いた、タッチパネルの座標を任意の回転角度で回転させる座標回転装置及び方法が開示されている。また、特許文献2には、タッチパネルの画面上に表示されたキャラクタの部位を回転させるゲーム機およびゲームプログラムが開示されている。
【0006】
一方、代表的な「絵合わせパズル」として、ジグゾーパズルが知られている。ジグゾーパネルは、写真や絵画が印刷された厚紙を、例えば雲形のような異形のピースに分割して切り抜いたピースとし、それらのピースを再度並べ、元の写真や絵画を再現するパズルゲームである。このゲームのポイントは、各ピースの形状、色彩、及び模様の連続性を手掛かりとし、元の写真や絵画の全体像をイメージしながら想像力を働かす点にある。特許文献3には、このジグゾーパズルを応用したパズルゲーム装置が開示されている。
【0007】
【特許文献1】特開2001−117723号公報
【特許文献2】特開2006−122241号公報
【特許文献3】特開平7−163750号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
近年のコンピュータゲームソフト業界では、リアリティを追求し、より臨場感のある高度なゲームソフトが競って開発されている。しかし、これらのゲームソフトにより、人間の感覚の容量を超えた大量の視覚情報が氾濫してしまい、人間の感性は逆に鈍化し無感覚、無感動な人間を増殖する虞がある。
【0009】
また、これらのゲームソフトは、ゲームソフトの製作者により創作された完成品をゲームマニュアルに従って受動的に楽しむものが多く、使用者の創造性をほとんど刺激しないものが多い。
【0010】
さらには、これらのゲームソフトは、基本的には個人により楽しむものであり、ゲームソフトを活用し、インターネット等を介して他人とのコミュニケーションを図ることは難しい。
【0011】
一方、若者達にとってゲームソフトは身近なものであり、ゲームソフトの活用法を工夫することで絶大な効果が期待できる。また、若者に比べてゲームソフトに疎い中高年者にとっても、ゲームソフトを簡単な操作により身近なものとすることができれば絶大な効果が期待できる。
【0012】
本願の目的は、かかる課題を解決し、タッチパネルによる簡易な操作により創造的な絵合わせパズルが楽しめ、他人とのコミュニケーションを向上させるタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置は、タッチパネル画面に表示された画像を所定の形状の小画像に分割し、小画像ごとに画面領域を設定する画面設定手段と、小画像を所定の向きに回転させる座標変換手段と、小画像の画面領域の任意の位置がタッチされると、その小画像への入力を検知する入力検知手段と、タッチパネル画面に表示された画像を記憶する初期画像記憶手段と、小画像に分割された後の各小画像を更新して記憶する更新画像記憶手段と、画面設定手段に各小画像の画面領域を設定させ、座標変換手段に各小画像を所定の向きのいずれかに回転させて絵合わせパズルを設定し、入力検知手段により検知された小画像を座標変換手段により所定の向きに回転させ、更新画像記憶手段に更新して記憶された画像と、初期画像記憶手段に記憶された画像とを比較し、同一画像であるときに設定された絵合わせパズルを終了させる画像制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置は、画面領域設定手段が、タッチパネル画面に表示された画像を多角形の形状の小画像に分割することが好ましい。
【0015】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置は、画面設定手段が、タッチパネル画面に表示された画像を正四角形の形状を含む小画像に分割することが好ましい。
【0016】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置は、画面設定手段が、タッチパネル画面に表示された画像を複数の異なる多角形の形状を含む小画像に分割することが好ましい。
【0017】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置は、さらに、小画像の回転の向きをランダムに発生させるランダム回転発生手段を有し、画像制御手段が、座標変換手段に、各小画像をランダム回転発生手段が発生した向きに従って回転させて、絵合わせパズルを設定することが好ましい。
【0018】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置は、さらに、各小画像の回転の向きを絵合わせパズルの難易度により調節して発生させる難易度調節手段を有し、画像制御手段は、設定された難易度により、座標変換手段に、設定された難易度に基づき難易度調節手段が発生した向きに従って回転させて、絵合わせパズルを設定することが好ましい。
【0019】
また、本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法は、タッチパネル画面に表示された画像を、所定の形状の小画像に分割して小画像ごとに画面領域を設定し、各小画像を、所定の向きのいずれかにそれぞれ回転させて絵合わせパズルを設定し、次に、タッチパネル操作者により、各小画像の画面領域の任意の位置がタッチされるたびに、その小画像を所定の向きに回転させ、全ての小画像の向きが、タッチパネル画面に表示された画像の向きと一致すると、絵合わせパズルを終了させることを特徴とする。
【0020】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法は、その所定の形状が多角形であることが好ましく、また、所定の形状が正四角形を含むことが好ましく、さらに、所定の形状が複数の異なる多角形を含むことが好ましい。
【0021】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法は、各小画像を、所定の向きのうちからランダムに選択された向きに回転させることが好ましい。
【0022】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法は、各小画像を、所定の向きのうちから絵合わせパズルの設定された難易度に合わせて選択された向きに回転させることが好ましい。
【0023】
また、本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル作成方法は、タッチパネル画面に所望の画像をダウンロードし、その画像を小画像に分割する所定の形状を選択し、その所定の形状により画像を小画像に分割させ、各小画像を所定の向きのうちのいずれかの向きにそれぞれ回転させて絵合わせパズルを設定することを特徴とする。
【0024】
本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル操作方法は、タッチパネル画面に表示された画像が、所定の形状の小画像に分割され、各小画像の方向が回転されて所定の向きのうちのいずれかの向きに設定されたタッチパネル画面をダウンロードし、任意の小画像をタッチし、その小画像を所定の向きに回転させて、タッチパネル画面に表示された画像に絵合わせをすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
上記構成により、タッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置により、タッチパネル画面に表示された画像が所定の形状の小画像に分割され、各小画像を、所定の向きのうちのいずれかの向きにそれぞれ回転させて絵合わせパズルが設定される。また、小画像の画面領域の任意の位置がタッチされるたびに、その小画像を所定の向きに回転させ、初期画像記憶手段に記憶された画像と、更新画像記憶手段に更新され記憶された画像とが一致すると絵合わせパズルが終了する。すなわち、分割された各小画像の向きを元の向きと異ならせることで、タッチパネル画面には元の画像とは全く異なる画像が現れる。これを、各小画像をタッチしながら回転させ元の画像を再現するという創造的な絵合わせパズルとすることが可能となる。
【0026】
また、タッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法により、各小画像の画面領域の任意の位置をタッチし、タッチするたびに、その小画像を所定の向きに回転させるという簡易な操作で絵合わせパズルを楽しむことができる。また、タッチパネル画面の絵合わせパズル作成方法により、所望の画像をダウンロードすることで、オリジナルの絵合わせパズルを作成し、他人に操作させて元の画像を解明させることができる。さらに、タッチパネル画面の絵合わせパズル操作方法により、他人が作成したオリジナルの絵合わせパズルをダウンロードし、それを操作して元の画像を解明することができる。
【0027】
以上のように、本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置等によれば、タッチパネルによる簡易な操作により創造的な絵合わせパズルを楽しむことが可能となり、或いは誰でもオリジナルの絵合わせを作成でき、誰でも他人の作成したオリジナルの絵合わせを操作することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に、図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。
【0029】
(絵合わせパズルの概要)
まず、図1a〜dにより、タッチパネル画面10に表示された画像12を用いた絵合わせパズル11の概要を説明する。図1aは、タッチパネル画面10に表示された画像12を示す。図1a〜dに用いた画像12は説明のために模式図とするが、この画像12は、例えば、絵画、漫画、写真など、視覚により認識できるものであれば良い。また、この画像12の内容は、例えば、風景、人物、動物などその種類を問わない。本絵合わせパズル11では、タッチパネル画面10に表示された画像12を、所定の形状である正四角形を用いて格子状に分割し、小画像13の集合体とする。図1bに、小画像13に分割したタッチパネル画面10を示す。なお、ここではタッチパネル画面10の各小画像13を分割する分割線15を表示して示す。次に、本絵合わせパズル11では、それぞれの小画像13を所定の向きにランダムに回転させて絵合わせパズル11を設定する。図1cに、設定された絵合わせパズル11を示す。なお、タッチパネル画面10の各小画像13を分割する分割線15は、タッチパネル画面10には表示されない。図1dには、ある小画像13の画面領域14のうち任意の位置をタッチすることで、その小画像13が回転する動作を示す。すなわち、各小画像13は、そのタッチにより、図1bに示すように時計回りに90度ずつ回転する。なお、図1b及び図1dにおいて、タッチした小画像13の画面領域14を斜線で示す。この動作を繰り返してその小画像13を正しい向きとし、全ての小画像13が図1aの画像12を再現すると設定された絵合わせパズル11は終了する。
【0030】
(絵合わせパズル入力装置)
図2に、本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置の1つの実施形態の概略構成を示す。タッチパネル画面10の絵合わせパズル入力装置1は、画面設定手段2、座標変換手段3、入力検知手段4、初期画像記憶手段5、更新画像記憶手段6、画像制御手段7、ランダム回転発生手段8、及び難易度調節手段9から構成される。また、図3に、本発明に係るタッチパネル画面10の絵合わせパズル入力装置1の1つの実施形態の外観図を示す。
【0031】
画面設定手段2は、タッチパネル画面10に表示された画像12を所定の形状の小画像13に分割する。図4a〜dに、タッチパネル画面10の分割についての実施例を示す。図4aは、所定の形状がすべて同一の正四角形小画像16aから構成される場合を示す。また、図4bは、所定の形状がすべて同一の正三角形小画像17aから構成される場合を示す。他の実施例として、図4aの4つの正四角形小画像16aをまとめて1つの正四角形小画像16bとした小画像13が含まれていても良い。また、図4bの4つの正三角形小画像17aをまとめて1つの正三角形小画像17bとした小画像13が含まれても良い。
【0032】
この所定の形状は、上記の分割方法以外にも、その分割された画面領域14内で回転しても元の画面領域14に収まる形状であれば良い。図4cは、所定の形状が正六角形小画像19の場合の1つの実施例を示す。また、この所定の形状は、複数の異なる多角形の形状が組み合わされていても良い。例えば、図4cに示すように、正六角形小画像19と正三角形小画像17aとが組み合わされても良い。また、図4dに示すように、正四角形小画像16aと、長方形小画像18a,18bとが組み合わされていても良い。さらに、図4cに示すように、正多角形ではない形状に分割された小画像13であって回転しない小画像21a,21bが含まれていても良い。
【0033】
これらの複数の異なる多角形の形状を組み合わせることで、画像12の特性に合わせた絵合わせパズル11が作成できる。例えば、空や海の画像等のように変化に乏しい画像部分の場合には、より大きな小画像13としても良い。また、人の顔の表情や文字の画像のように微妙な画像部分の場合には、より小さな小画像13としても良い。さらには、そのものの形状に合わせて三角形、四角形、長方形、六角形等の小画像13を選択することもできる。
【0034】
また、画面設定手段2は、小画像13ごとに画面領域14を設定する。さらに、それぞれ設定された画面領域14の局部座標系を設ける。すなわち、画面設定手段2は、全体座標系が設けられたタッチパネル画面10に表示された画像12を、分割数だけの局部座標系の集合体に変換する。この分割数は、図3に示すように、絵合わせパズル入力装置1の操作者により予め設定された分割数から選択して指定させる。また、操作者による分割数の指定がない場合には標準的な分割数としても良い。さらには、操作者に選択させずに標準的な分割数のみとしても良い。
【0035】
座標変換手段3は、小画像13を所定の方向、例えば時計回りに回転させる座標変換を行う。すなわち、回転させる小画像13について、初期画像記憶手段5又は更新画像記憶手段6に記憶されている小画像13の画像データを読み込み、画面領域14の局部座標で表される各要素を下式により角度θだけ回転させ、その結果発生した小画像13を更新画像記憶手段6に書き込む。
x=Xsinθ+Ycosθ
y=Xcosθ−Ysinθ
ここに、回転後の局部座標を(x,y)とし、回転前の局部座標を(X,Y)とする。例えば、所定の形状が正四角形小画像16の場合には、θは、90度、180度、270度及び360度となる。また、所定の形状が正三角形小画像17の場合には、θは、120度、240度及び360度となる。また、所定の形状が長方形小画像18の場合には、θは、180度及び360度となる。さらに、所定の形状が正六角形小画像19の場合には、θは、60度、120度、180度、240度、300度及び360度となる。
【0036】
入力検知手段4は、小画像13の画面領域14の任意の位置がタッチされたことを検知する。すなわち、全体座標系における分割された各小画像13の画面領域14のアドレスを記憶し、ある小画像13の画面領域14にタッチされたことを検知し、その小画像13を特定する。すなわち、図5に、小画像13のアドレスと回転に関する表示を示す。図5に示すタッチパネル画面10の例では、分割された各小画像13には、横列(a〜j)及び縦列(1〜7)の番地が振られる。そして、タッチされた小画像13の画面領域14のアドレスは、(4f)となる。入力検知手段4は、このタッチされた小画像13の画面領域14のアドレスを、画像制御手段7に伝送する。
【0037】
初期画像記憶手段5は、タッチパネル画面10に表示された画像12を全体座標系で記憶する。或いは、分割された各小画像13とその小画像13の画面領域14のアドレスとともに記憶する。この初期画像記憶手段5が記憶する画像12乃至は小画像13の集合は、本絵合わせパズル入力装置1にとって画像12の初期値となる。従って、初期画像記憶手段5の記憶された画像12乃至は小画像13の集合は書込み不能なデータである。
【0038】
更新画像記憶手段6は、各小画像13がランダムに回転され絵合わせパズル11が設定された状態での各小画像13をその向きのまま記憶する。さらに、タッチされるたびに更新される各小画像13を、その向きのまま更新して記憶する。従って、更新画像記憶手段6の記憶された各小画像13は書込み可能なデータである。
【0039】
ランダム回転発生手段8は、絵合わせパズル11を設定するために小画像13の回転の向きをランダムに発生する。図5において、(4f)のアドレスを有する小画像13は、上向き(U)、下向き(D)、右向き(R),及び左向き(L)のいずれかの向きに回転させられる。ランダム回転発生手段8は、内部で乱数を発生させ、小画像13の4つの向きのうちの1つを決定する。そして、ランダム回転発生手段8は、全ての小画像13についてこの作業を行い、その結果を座標変換手段3に通知する。ランダム回転発生手段8を用いた座標変換により、各小画像13の向きはランダムとなり全体としてばらつく。そして、元の画像12とは全く異なる画像となる。
【0040】
難易度調節手段9は、設定された難易度により、各小画像13の回転の向きを調節して発生させる。すなわち、図3に示すように、絵合わせパズル入力装置1は、絵合わせパズル11の難易度を選択させ入力させる機能を有する。この難易度は、例えば、高度な難易度である「レベル1」、中程度の難易度である「レベル2」、低度の難易度である「レベル3」に設定される。これらのうちから1つの難易度が選択されると、画像制御手段7は、難易度調節手段9に、各小画像13の回転の向きを調節して発生させる。難易度調節手段9は、例えば、図5に示す上向き(U)、下向き(D)、右向き(R),及び左向き(L)のうち上向き(U)の数を調節する。これは、上向き(U)の数が多いほど難易度が低下することによる。また、例えば、隣り合う小画像13同士が同じ上向き(U)となる数を調節する。これは、隣り合う小画像13同士が同じ上向き(U)であれば、さらに難易度が低下することによる。難易度調節手段9は、このような条件付で全ての小画像13の向きを決定する。そして、その結果を座標変換手段3に通知する。
【0041】
画像制御手段7は、まず、絵合わせパズル11を設定する。すなわち、画面設定手段2対して、タッチパネル画面10に表示された全体座標系の画像12を正四角形の小画像13に分割させ、小画像13ごとに局部座標を有する画面領域14を設定させる。また、座標変換手段3に対して、各小画像13の向きをランダム回転発生手段8又は難易度調節手段9に発生させた各小画像13の回転の向きに従い座標変換させる。
【0042】
つぎに、座標変換手段3に入力検知手段4により検知された小画像13を所定の向きに回転させ、更新画像記憶手段6に記憶された画像と、初期画像記憶手段5に記憶された画像とを比較し、同一画像であるときに設定された絵合わせパズル11を終了させる。
【0043】
(絵合わせパズル駆動方法)
図6に、本タッチパネル画面10の絵合わせパズル駆動方法20のフローチャートを示す。まず、タッチパネル画面10には、絵合わせパズル11の素材となる画像12が表示される(S1)。本実施形態では、この画像12は、所定の形状である正四角形により小画像13に分割される。各小画像13には、それぞれ画面領域14が設定され局部座標が認識される(S2)。次に各小画像13を、所定の形状が正四角形である場合の所定の向きである、上向き、下向き、左向き及び右向きのうちのいずれかの向きにそれぞれ座標変換式を用いて回転させる(S3)。これにより、絵合わせパズル11の素材である画像12とは、全く異なる画像が現れる。次に、タッチパネル操作者により、各小画像13の画面領域14の任意の位置がタッチされる(S4)。そのたびに、その小画像13を所定の向きである時計回り(上向き、右向き、下向き、左向きの順)、或いは反時計回り(上向き、左向き、下向き、右向きの順)に順次座標変換式を用い、90度ずつ回転させる(S5)。そして、全ての小画像13の向きが、タッチパネル画面10に表示された画像12の向きと一致するか否かが判断される(S6)。一致していない場合は、さらにS4に戻る。一致している場合には絵合わせパズル11を終了する。
【0044】
このように、各小画像13の画面領域14の任意の位置をタッチすることで、その小画像13を90度ずつ回転させることができる。これにより、指又はペン先で簡易に操作することが可能である。また、タッチするたびに、その小画像13を所定の向きに回転させるという簡易な操作で絵合わせパズル11を楽しむことができる。
【0045】
(絵合わせパズル作成方法)
図7に、絵合わせパズル作成方法30のフローチャートを示す。まず、タッチパネル画面10に所望の画像12をダウンロードする(S1)。この絵合わせパズル11用の画面は、例えば絵画や写真など、視覚により認識できるものであれば良い。また、この画像12の内容は、例えば、風景、人物、動物などその種類を問わない。次に、小画像13の形状を選択テーブルから選択する(S2)。この小画像13の形状により、絵合わせパズル11は、全く異なったパズルとなる。また、小画像13の分割数を選択テーブルに指定する(S3)。この小画像13の分割数により、絵合わせパズル11の難易度が異なる。さらに、絵合わせパズル11の難易度を選択テーブルから指定する(S4)。そして、各小画像13をランダムに回転させて絵合わせパズル11が設定され(S5)、完成した絵合わせパズル11を送信する(S6)。この送信は、例えば、インターネットによる受信者への送信であっても良い。
【0046】
絵合わせパズル11は、簡易に作成でき創造性を刺激するゲームである。従って、インターネット等の通信手段を用いて他人にパズルゲームを提供し、他人に操作させて元の画像12を解明させることが容易にできる。また、オリジナルの絵合わせパズル11を誰でも簡易に作成することができ、他人とのコミュニケーションを向上させることが可能となる。
【0047】
(絵合わせパズル操作方法)
図8に、絵合わせパズル操作方法40のフローチャートを示す。まず、設定された絵合わせパズル11をダウンロードする(S1)。この絵合わせパズル11のある小画像13の画面領域14にタッチして小画像13を回転させる(S2)。その小画像13の向きが元の画像12と一致するまでこの操作を繰り返す(S3)。そして、全ての小画像13の向きが元の画像12と一致するまでこの操作を繰り返す(S4)。
【0048】
この操作は、その小画像13の回りの小画像13との関連性を考慮しながら、画像12の全体感を意識しつつ行うことになる。従って、視覚的な創造性が刺激される。また、絵合わせパズル11が完成することで、作成者の絵合わせパズル11が1つのメッセージとなる場合、例えば、記念写真を画像12にすることができ、友人や家族とのコミュニケーションを向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1a】タッチパネル画面に表示された画像を用いた絵合わせパズルの概要の説明図である。
【図1b】タッチパネル画面に表示された画像を用いた絵合わせパズルの概要の説明図である。
【図1c】タッチパネル画面に表示された画像を用いた絵合わせパズルの概要の説明図である。
【図1d】タッチパネル画面に表示された画像を用いた絵合わせパズルの概要の説明図である。
【図2】本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置の1つの実施形態の概略構成を示す図である。
【図3】本発明に係るタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置の1つの実施形態の外観図である。
【図4a】タッチパネル画面の分割方法の実施例を示す説明図である。
【図4b】タッチパネル画面の分割方法の実施例を示す説明図である。
【図4c】タッチパネル画面の分割方法の実施例を示す説明図である。
【図4d】タッチパネル画面の分割方法の実施例を示す説明図である。
【図5】小画像のアドレスと回転に関する表示を示す説明図である。
【図6】タッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法のフローチャートである。
【図7】タッチパネル画面の絵合わせパズル作成方法のフローチャートである。
【図8】タッチパネル画面の絵合わせパズル操作方法のフローチャートである。
【符号の説明】
【0050】
1 絵合わせパズル入力装置、2 画面設定手段、3 座標変換手段、4 入力検知手段、5 初期画像記憶手段、6 更新画像記憶手段、7 画像制御手段、8 ランダム回転発生手段、9 難易度調節手段、10 タッチパネル画面、11 絵合わせパズル、12 画像、13 小画像、14 画面領域、15 分割線、16a,16b 正四角形小画像、17a,17b 正三角形小画像、18a,18b 長方形小画像、19 正六角形小画像、20 絵合わせパズル駆動方法、21a,21b 回転しない小画像、30 絵合わせパズル作成方法、40 絵合わせパズル操作方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネル画面に表示された画像を所定の形状の小画像に分割し、小画像ごとに画面領域を設定する画面設定手段と、
小画像を所定の向きに回転させる座標変換手段と、
小画像の画面領域の任意の位置がタッチされると、その小画像への入力を検知する入力検知手段と、
タッチパネル画面に表示された画像を記憶する初期画像記憶手段と、
小画像に分割された後の各小画像を更新して記憶する更新画像記憶手段と、
画面設定手段に各小画像の画面領域を設定させ、座標変換手段に各小画像を所定の向きのいずれかに回転させて絵合わせパズルを設定し、入力検知手段により検知された小画像を座標変換手段により所定の向きに回転させ、更新画像記憶手段に更新して記憶された画像と、初期画像記憶手段に記憶された画像とを比較し、同一画像であるときに設定された絵合わせパズルを終了させる画像制御手段と、
を備えることを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置。
【請求項2】
請求項1に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置において、画面領域設定手段は、タッチパネル画面に表示された画像を多角形の形状の小画像に分割することを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置。
【請求項3】
請求項2に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置において、画面設定手段は、タッチパネル画面に表示された画像を正四角形の形状を含む小画像に分割することを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置。
【請求項4】
請求項2に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置において、画面設定手段は、タッチパネル画面に表示された画像を複数の異なる多角形の形状を含む小画像に分割することを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置において、さらに、小画像の回転の向きをランダムに発生させるランダム回転発生手段を有し、画像制御手段は、座標変換手段に、各小画像をランダム回転発生手段が発生した向きに従って回転させて、絵合わせパズルを設定することを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置において、さらに、各小画像の回転の向きを絵合わせパズルの難易度により調節して発生させる難易度調節手段を有し、画像制御手段は、設定された難易度により、座標変換手段に、設定された難易度に基づき難易度調節手段が発生した向きに従って回転させて、絵合わせパズルを設定することを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置。
【請求項7】
タッチパネル画面に表示された画像を、所定の形状の小画像に分割して小画像ごとに画面領域を設定し、各小画像を、所定の向きのいずれかにそれぞれ回転させて絵合わせパズルを設定し、次に、タッチパネル操作者により、各小画像の画面領域の任意の位置がタッチされるたびに、その小画像を所定の向きに回転させ、全ての小画像の向きが、タッチパネル画面に表示された画像の向きと一致すると、絵合わせパズルを終了させることを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法。
【請求項8】
請求項7に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法において、その所定の形状は多角形であることを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法。
【請求項9】
請求項8に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法において、所定の形状は正四角形を含むことを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法。
【請求項10】
請求項8に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法において、所定の形状は複数の異なる多角形を含むことを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法。
【請求項11】
請求項7乃至10のいずれか1に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法において、各小画像を、所定の向きのうちからランダムに選択された向きに回転させることを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法。
【請求項12】
請求項7乃至9のいずれか1に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法において、各小画像を、所定の向きのうちから絵合わせパズルの設定された難易度に合わせて選択された向きに回転させることを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法。
【請求項13】
タッチパネル画面に所望の画像をダウンロードし、その画像を小画像に分割する所定の形状を選択し、その所定の形状により画像を小画像に分割させ、各小画像を所定の向きのうちのいずれかの向きにそれぞれ回転させて絵合わせパズルを設定することを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル作成方法。
【請求項14】
タッチパネル画面に表示された画像が、所定の形状の小画像に分割され、各小画像の方向が回転されて所定の向きのうちのいずれかの向きに設定されたタッチパネル画面をダウンロードし、任意の小画像をタッチし、その小画像を所定の向きに回転させて、タッチパネル画面に表示された画像に絵合わせをすることを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル操作方法。
【請求項1】
タッチパネル画面に表示された画像を所定の形状の小画像に分割し、小画像ごとに画面領域を設定する画面設定手段と、
小画像を所定の向きに回転させる座標変換手段と、
小画像の画面領域の任意の位置がタッチされると、その小画像への入力を検知する入力検知手段と、
タッチパネル画面に表示された画像を記憶する初期画像記憶手段と、
小画像に分割された後の各小画像を更新して記憶する更新画像記憶手段と、
画面設定手段に各小画像の画面領域を設定させ、座標変換手段に各小画像を所定の向きのいずれかに回転させて絵合わせパズルを設定し、入力検知手段により検知された小画像を座標変換手段により所定の向きに回転させ、更新画像記憶手段に更新して記憶された画像と、初期画像記憶手段に記憶された画像とを比較し、同一画像であるときに設定された絵合わせパズルを終了させる画像制御手段と、
を備えることを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置。
【請求項2】
請求項1に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置において、画面領域設定手段は、タッチパネル画面に表示された画像を多角形の形状の小画像に分割することを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置。
【請求項3】
請求項2に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置において、画面設定手段は、タッチパネル画面に表示された画像を正四角形の形状を含む小画像に分割することを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置。
【請求項4】
請求項2に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置において、画面設定手段は、タッチパネル画面に表示された画像を複数の異なる多角形の形状を含む小画像に分割することを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置において、さらに、小画像の回転の向きをランダムに発生させるランダム回転発生手段を有し、画像制御手段は、座標変換手段に、各小画像をランダム回転発生手段が発生した向きに従って回転させて、絵合わせパズルを設定することを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置において、さらに、各小画像の回転の向きを絵合わせパズルの難易度により調節して発生させる難易度調節手段を有し、画像制御手段は、設定された難易度により、座標変換手段に、設定された難易度に基づき難易度調節手段が発生した向きに従って回転させて、絵合わせパズルを設定することを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル入力装置。
【請求項7】
タッチパネル画面に表示された画像を、所定の形状の小画像に分割して小画像ごとに画面領域を設定し、各小画像を、所定の向きのいずれかにそれぞれ回転させて絵合わせパズルを設定し、次に、タッチパネル操作者により、各小画像の画面領域の任意の位置がタッチされるたびに、その小画像を所定の向きに回転させ、全ての小画像の向きが、タッチパネル画面に表示された画像の向きと一致すると、絵合わせパズルを終了させることを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法。
【請求項8】
請求項7に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法において、その所定の形状は多角形であることを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法。
【請求項9】
請求項8に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法において、所定の形状は正四角形を含むことを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法。
【請求項10】
請求項8に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法において、所定の形状は複数の異なる多角形を含むことを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法。
【請求項11】
請求項7乃至10のいずれか1に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法において、各小画像を、所定の向きのうちからランダムに選択された向きに回転させることを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法。
【請求項12】
請求項7乃至9のいずれか1に記載のタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法において、各小画像を、所定の向きのうちから絵合わせパズルの設定された難易度に合わせて選択された向きに回転させることを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル駆動方法。
【請求項13】
タッチパネル画面に所望の画像をダウンロードし、その画像を小画像に分割する所定の形状を選択し、その所定の形状により画像を小画像に分割させ、各小画像を所定の向きのうちのいずれかの向きにそれぞれ回転させて絵合わせパズルを設定することを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル作成方法。
【請求項14】
タッチパネル画面に表示された画像が、所定の形状の小画像に分割され、各小画像の方向が回転されて所定の向きのうちのいずれかの向きに設定されたタッチパネル画面をダウンロードし、任意の小画像をタッチし、その小画像を所定の向きに回転させて、タッチパネル画面に表示された画像に絵合わせをすることを特徴とするタッチパネル画面の絵合わせパズル操作方法。
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2008−154793(P2008−154793A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−346904(P2006−346904)
【出願日】平成18年12月25日(2006.12.25)
【出願人】(500165153)株式会社シンソフィア (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月25日(2006.12.25)
【出願人】(500165153)株式会社シンソフィア (5)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]