説明

タバコ産業製品用容器

開いた形態および閉じた形態の間で調整可能であるタバコ産業製品用の容器(10)であって、内部領域(50)と、スライドさせて嵌まるように構成された第1および第2部分とを含み、これによりこれら部分の1つをもう一方の部分の方にスライドさせることによって内部領域(50)が容器(10)を開封した際に圧力が知覚できるように解放される程度に充分な圧力に加圧されるタバコ産業製品用容器(10)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タバコ産業製品用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で使用するタバコ産業製品なる用語は、a)紙巻きタバコ、シガリロ、葉巻、パイプまたは手巻きタバコ用のタバコ(タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしているに拘わらず)、b)嗅ぎタバコ、スヌース、ハードタバコ(hard tobacco)および発熱するが燃焼しない製品(heat−not−burn products)などのタバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品を含む非喫煙製品および、c)スヌースおよびニコチン送出製品などの経口タバコ製品を含む無煙タバコなどを一般的に含むタバコ産業によって製造、販売されるあらゆる物品を含む。この例示は、排他的なものを意味するものではなく、タバコ産業に関連する製品の範囲を例示したに過ぎない。
【0003】
従来のタバコ産業製品は、多くの場合熱で封止可能な透明フィルムからなる外方ラッパー、最も一般的には開封しやすくするための開封テープが組み込まれたポリプロピレンを含む。この外方フィルムは、機能的な利点およびユーザーへの利点の両方を提供する。このフィルムは、水分バリアーとして機能し、これによりパッケージ内の製品の保存期間の安定に寄与する。さらにユーザーにとっては、このプラスチックフィルムによってその中のタバコ産業製品が未使用であることを確認できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、タバコ産業製品用に改善された容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、タバコ産業製品用の容器を提供し、この容器は、開いた形態および閉じた形態の間で調整可能であり、内部領域と、スライドさせて嵌まるように構成された第1および第2部分とを含み、これによりこれら部分の1つをもう一方の部分の方にスライドさせることによってこの内部領域が外圧より大きな圧力に加圧されるようになっている。
【0006】
これら第1および第2部分の一方を他方の方へスライドさせて1.1バール超の圧力が内部領域に加わるようにしてもよい。しかしながら内部領域は、1.2バール超、または1.5バール超の圧力が加わるようにしてもよい。上記スライドによって1.1乃至2バールの圧力が内部領域に加わるようにするのが好ましい。
【0007】
容器内を過圧状態にすることは、大気圧にある対応する容器と比較して紙巻きタバコの染みまたは汚れが生じる可能性を減少させるのでタバコ産業製品の長期保存を可能にする。
【0008】
また本発明は、別のタバコ産業製品用の容器を提供し、この容器は、開いた形態および閉じた形態の間で調整可能であり、内部領域と、スライドさせて嵌まるように構成された第1および第2部分とを含み、これによりこれら部分の1つをもう一方の部分の方にスライドさせることによって内部領域が容器を開封した際に圧力が知覚できるように解放される程度に充分な圧力に加圧されるようになっている。
【0009】
従ってユーザーが容器を開封した際にユーザーは、圧力が解放されたことを感じる。この圧力の解放は、容器内のタバコ産業製品の鮮度に関するユーザーへの情報を提供する。
【0010】
また本発明は、別のタバコ産業製品用の容器を提供し、この容器は、開いた形態および閉じた形態の間で調整可能であり、内部領域と、スライドさせて嵌まるように構成された第1および第2部分とを含み、これによりこれら部分の1つをもう一方の部分の方にスライドさせることによって内部領域が加圧され、容器が開封またはシールが剥がされるまで圧力が容器の内部領域に維持される。
【0011】
従って本発明の容器は、加圧された容器の機能的利点およびユーザーへの利点が、容器が開封されるまで、またはシールが剥がされるまで維持されるように構成されている。
【0012】
本発明の容器は、加圧されると、第1および第2の部分が離れるようにこれら部分を付勢する。一例では第1および第2部分は、その間の摩擦抵抗によって圧力に抗して所定の位置に保持される。別の例では容器は、第1および第2部分の一方が他方に対してスライドした後、第1および第2部分を所定の位置に保持するための締結機構を含む。
【0013】
好ましくは本発明の容器は、喫煙品用の容器である。本明細書中で使用する「喫煙品」なる用語は、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしたものであるかに関係なく紙巻きタバコ、シガーおよびシガリロなどの喫煙可能な喫煙品および発熱するが燃焼しない製品(heat−not−burn products)などを含む。喫煙品には喫煙者によって吸引される気体流用のフィルターが設けられていてもよい。
【0014】
本発明が完全に理解されるようにそのいくつかの実施態様を添付の図面を参照して例示を目的として以下に詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1a】管状の紙巻きタバコ容器の斜視図である。
【図1b】図1aの容器の断面図である。
【図2a】図1aの容器を加圧する方法の工程を例示する。
【図2b】図1aの容器を加圧する方法の工程を例示する。
【図2c】図1aの容器を加圧する方法の工程を例示する。
【図2d】図1aの容器を加圧する方法の工程を例示する。
【図2e】図2aに対応する断面図である。
【図2f】図2bに対応する断面図である。
【図2g】図2cに対応する断面図である。
【図2h】図2dに対応する断面図である。
【図3a】締結機構を示す図である。
【図3b】締結機構を示す図である。
【図3c】締結機構を示す図である。
【図4a】締結機構を含む管状紙巻きタバコ容器の蓋と胴体を締結する方法の工程を例示した図である。
【図4b】締結機構を含む管状紙巻きタバコ容器の蓋と胴体を締結する方法の工程を例示した図である。
【図4c】図4aに示したA−A線に沿った図4aに対応する断面図である。
【図4d】図4bに示したB−B線に沿った図4bに対応する断面図である。
【図5】ヒンジ式蓋付き紙巻きタバコ容器を示す。
【図6】図5のヒンジ式蓋付き紙巻きタバコ容器の立面図である。
【図7】開いた位置にあるヒンジ式蓋付き紙巻きタバコ容器を示す図である。
【図8】閉じた位置にあるヒンジ式蓋付き紙巻きタバコ容器を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1aおよび1bは、紙巻きタバコ20などの喫煙品用の管状容器10の斜視図および断面図である。容器10は、成型されたプラスチックで作製されるのが好ましいが、これとは別に空気を透過しないあらゆる他の好適な材料で作製することも可能である。容器の好適な材料としては、金属、ポリエチレンテレフタレート(PET)、スチレンアクリロニトリル(SAN)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)または硬材などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0017】
図1aおよび1bに示すように容器10は、長尺の胴体30として形成された第1部分と管状キャップ40形状の第2部分とを有し、第2部分は、胴体30にスライドして嵌まる。以下に詳しく説明するようにキャップと胴体は、一方を他方に対してスライドさせることによって容器10の内部50が正の圧力を受けるように充分密に嵌め合わされる。
【0018】
図1に示すように長尺の胴体の構造について詳しく言及すると、胴体30は、円筒状の下方セクション60と円筒状のカラーセクション70とを有し、カラーセクション70は、下方セクション60の外径より小さい外径を有する。
【0019】
下方セクション60は、環状の上面66と閉じた底部80を有する閉じた円筒状壁65を含む。底部80は、円筒状壁65と一体であり、長尺の胴体の長手方向軸に対して実質的に直角に配置されている。
【0020】
カラーセクション70は、胴体40の環状の上面66と一体の閉じた円筒状壁75を有する。壁75によって形成される内方のスペースは、壁65によって形成された内方スペースに開口し、このようにして壁65、75は、紙巻きタバコ用容器20の内側に長尺のスペースを形成している。図に示すようにカラーセクション70は、紙巻きタバコを取り出すための開口端部90を有する。
【0021】
カラー70、環状の上面66、円筒状壁65および底部80は、互いに一体であるものとして説明したが、胴体を2つの管で形成し、一方を他方の中に固定し、内方の管がカラーセクションを含み、外方の管が円筒状壁と、環状の上面と、底部とを含むようにしてもよい。
【0022】
図1aおよび1bを参照すると、環状キャップ40は、開口した端部110、円筒状の壁120、閉じた頂部100を有し、この頂部100は、円筒状壁120と一体になっている。円筒状壁120は、長尺胴体の円筒状のカラーセクション70を受けるための収容スペースを形成し、キャップ40がスライド式に胴体30に嵌め合わされるように構成されている。図に示すようにキャップ40の円筒状壁120の内面125の直径は、キャップ40と胴体30が密閉嵌合するようにカラーセクション70の円筒状壁75の外面76の直径と同じか、ごく僅かに大きくなっている。
【0023】
図2a、2b、2cおよび2dに図示するようにキャップ40と胴体30を共にスライドさせることによって容器10に正圧が加わる。図2e、2f、2gおよび2hは、図2a、2b、2cおよび2dにそれぞれ対応する断面を示している。図2eおよび2fに示すようにキャップ40は、キャップ40の壁120の内面125とカラー領域70の壁75の外面76が互いに接触するようにカラー領域70上に配置され、これにより胴体30とキャップ40とによって囲まれた領域の空気の容積V1を密閉する。図2gおよび2hに示すようにキャップと胴体を共にスライドさせることによって密閉された領域の容積V2を容積V1より小さい容積V2に減少させる。密閉された領域は、実質的にまたは完全に気密状態であり、これによりキャップと胴体を共にスライドさせた際に空気が逃げない、または実質的に逃げないようになっている。従って密閉された領域内の空気は、キャップと胴体をスライドさせた際に圧縮され、これにより容器10の内部領域の圧力を外気の圧力よりも大きくする。即ち、容器10は、正圧状態になる。
【0024】
キャップ40を胴体30の方へスライドさせることによって、内部領域は、1.1バール超の圧力に加圧される。しかしながら内部領域は、1.2バール超または1.5バール超の圧力に加圧してもよい。内部領域は、1.1乃至2バールの圧力に加圧されるのが好ましい。
【0025】
図2e、2f、2gおよび2hに示す例において、胴体30の円筒状カラーセクション70の高さLは、キャップ40の円筒状内壁125の高さと同じである。従ってキャップ40と胴体30は、距離Lに亘ってスライド可能である。距離Lが容器に加圧される圧力を決める。例えば距離Lは、キャップと胴体をスライドさせた際に容器の内部が1.1バール超の圧力に加圧されるように選択してもよい。しかしながら長さLを容器が1.5乃至3バールの圧力に加圧されるように選択してもよい。
【0026】
さらにキャップ40と胴体30間を密に密閉することによって長期間、例えば1週間、1カ月、3カ月、6カ月または1年以上、容器内に正圧が維持されるのが好ましい。
【0027】
このようにしてキャップと胴体は、大気圧より大きい圧力の正圧が例えば1週間、1カ月超、3カ月超、6カ月超または1年超に亘って維持されるように充分密に嵌め合わされる。
【0028】
完全に閉じた容器を図2dに示し、その断面を図2hに示す。容器はその中に密閉され、圧縮された量の空気を有し、容器の内部は、大気圧より大きい正圧を有する。
【0029】
例示した加圧工程は、管状のキャップ40の形状の第2部分を管状の胴体30の形状の第1部分の方へスライドさせることを示しているが、これとは別に容器を管状の胴体30を管状のキャップ40の方にスライドさせることによって、または胴体30とキャップ40を互いの方に同時にスライドさせることによって加圧することも可能である。
【0030】
さらに当業者であれば所望の正圧を得るために第1部分および第2部分の多くの異なる適応および形状が可能であることを理解するはずである。
【0031】
このようにして容器が閉じられると、容器内の圧縮された空気は、胴体とキャップをこれらが離れるように付勢しようとする圧力をかける。例えば圧力は、キャップの内面とカラー領域の外面との摩擦抵抗でバランスを取ってもよい。即ち、摩擦抵抗が容器内の圧縮空気によって圧力が掛かってもキャップを胴体の所定の位置に維持する。
【0032】
しかしながらこれとは別にまたは加えて、キャップ40と長尺の胴体30を共に保持するための差し込み式に固定するような締結機構を容器10が有してもよい。
【0033】
図3aおよび3bは、キャップ40の直交断面図であり、図3cはこのような締結機構を有する容器の胴体30の斜視図である。図3aおよび3bを参照すると、はめ込み式締結機構は、キャップ40の円筒状壁120の内面125に配置された突起130と、この突起を密閉状態に受けるカラーセクション70の壁75の長尺の溝150と、カラーセクション70の底縁部を囲むゴムのO状リング155とを含む。図に示すように溝150は、長手方向に延びた部分160と、円周方向に延びた部分170とを含む。図4aおよび4bを参照すると、キャップ40を胴体に締結する際、突起130が長手方向に延びた部分160に受けられるようにキャップ40は、カラー部分70に亘って置かれる。突起と溝は、これらの間に密な密閉嵌合が生じ、キャップと胴体を共にスライドさせることによって上述したように容器を加圧するように適合している。キャップと胴体は、突起が長手方向のセクションの底部に到達するまで共に押し込まれ、図4bに示すようにOリング155を圧縮する。
【0034】
その後キャップ40を旋回させ、突起130を円周方向に延びた部分170内に案内し、その後キャップは、解放される。キャップがこの位置で解放されると、圧縮されたOリング155からの復元力によって突起130を溝150の円周方向に延びた部分170の上壁175に対して付勢し、これにより蓋と胴体がしっかりと保持される。圧縮されたOリング155もまたキャップと基部との間で高度の密閉を提供する。
【0035】
上記では閉じた容器が正の加圧された多量の空気を含むものとして説明したが、容器は、正の加圧された別の気体、例えば窒素を含むことも可能である。これは窒素雰囲気中で基部上にキャップをスライドさせて、容器内に一定量の窒素を封止することによって行われる。
【0036】
さらに別の例では、胴体の円筒状のカラーセクションの高さがキャップ40の円筒状の内壁の高さと異なってもよい。この場合、キャップ40と胴体30がスライド可能な距離Lは、これら2つの高さより短くなる。
【0037】
容器10は、さらに容器が加圧されているかどうかを示すための表示エレメント(図示せず)を含んでもよい。この表示エレメントは、例えば、容器が加圧された際に容器10の面から判るように突出する胴体30またはキャップ40に配されたボタンまたはニップルであってもよい。
【0038】
容器は、販売前に人によってまたは包装機で加圧してもよい。容器内の過圧は、大気圧にある対応する容器と比較して、紙巻きタバコの染み、汚れが発生する可能性を低減させ、その中に含まれるタバコ産業製品の長期保存を可能にする。このように長期保存を可能にすることの1つの可能な、しかし限定するものではない説明として、過圧が水および他の揮発性成分の内部蒸気圧を減少させることが挙げられる。さらに最初に容器を開封した購入者は、圧力が解放されたことを認識し、これによって紙巻きタバコの鮮度を確認することができる。
【0039】
さらにユーザーが容器を閉じるたびに、紙巻きタバコを染み、汚れの可能性が少ない状態で保管できるように容器は、再度加圧される。
【0040】
図5、6、7および8は、図1に示した容器の変形例を例示しており、この容器は、成型したプラスチックで形成してもよい。図5は、紙巻きタバコを保持するための胴体190形状の蓋200を有する第1部分を含む容器180を示す。胴体190は、主胴体220およびこの主胴体220と一体のカラー部分230を有する。蓋200は、容器の背部に位置する密閉されたヒンジ210によって胴体190に取り付けられている。ヒンジ210のヒンジ線は、プラスチック胴体190の強度が弱められた折り曲げ可能な部分として形成してもよい。このヒンジによって蓋が閉じた位置(図5に示すように)と開いた位置(図7に示すように)との間で回転することができる。容器が閉じられると、蓋が容器の前面でヒンジ210に平行に位置する閉鎖線215に沿って胴体と接触する。
【0041】
図6は、喫煙品容器180の前面(図6a)、背面(図6b)および側面(図6c、6d)を示している。図に示すように、主胴体220は、互いに平行で、第1および第2の平行な四辺形の側壁260、270を介して接続された第1および第2の矩形の面240、250を有する。カラー部分230は、互いに平行で、第1および第2の平行な四辺形の側壁300、310を介して接続された第1および第2の矩形の面280、290を有する。図に示すようにカラー部分の外面の断面の周囲は、胴体部の外面の断面の周囲長さより短い。胴体190は、胴体と蓋を密閉状態に掛け留めするためのラッチ機構を有し、これは蓋200に位置するタブまたは突起(図示せず)および胴体部220に位置する対応する孔または凹部(図示せず)を含んでもよい。このようにしてパックが閉められると、タブが凹部に係合または入り込むことができ、パックを閉じた位置で密閉状態に維持する。
【0042】
図5および6を参照すると、容器はさらにカラー部分230にスライド式に嵌まるように構成された実質的に平行6面体形状の密閉部材230として形成された第2部分を含む。図に示すように密閉部材は、互いに平行で、第1および第2の平行な矩形の側壁350、360を介して接続された第1および第2の矩形の面330、340を有する。この密閉部材は、さらに前面および側壁330、340、350、360の縁部に一体に形成された端壁370を含む。
【0043】
図5に示すようにカラー部分230の断面の周囲は、密閉部材320の断面内方周囲と同じまたはこれより僅かに短く、密閉部材と胴体が密閉されて嵌まり合うようになっている。従って蓋が胴体に密閉状態に掛け留めされたとき、密閉部材と胴体を共にスライドさせることによって容器の内部は、正の圧力が加えられる。閉じた状態の容器を図8に示す。このようにして容器が閉じられると、容器の内側の圧縮空気からの圧力は、例えば密閉部材とカラー領域との間の摩擦抵抗によってバランスを取ってもよい。しかしながらこれとは別に容器180は、密閉部材320と胴体190を所定の位置に保持するための締結機構を有してもよい。
【0044】
多くの変更および変形例が当業者に自明であるところであるが、これらは以下の特許請求の範囲の範囲内である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開いた形態および閉じた形態の間で調整可能であるタバコ産業製品用の容器であって、
内部領域と、スライドさせて嵌まるように構成された第1および第2部分とを含み、これによりこれらの部分の1つをもう一方の部分の方にスライドさせることによって内部領域が容器を開封した際に圧力が知覚できるように解放される程度に充分な圧力に加圧されるタバコ産業製品用容器。
【請求項2】
開いた形態および閉じた形態の間で調整可能であるタバコ産業製品用の容器であって、
内部領域と、
スライドさせて嵌まるように構成された第1および第2部分とを含み、これによりこれらの部分の1つをもう一方の部分の方にスライドさせることによって内部領域が約1.1バール超の圧力に加圧されるタバコ産業製品用容器。
【請求項3】
開いた形態および閉じた形態の間で調整可能であるタバコ産業製品用の容器であって、
内部領域と、
スライドさせて嵌まるように構成された第1および第2部分とを含み、これによりこれらの部分の1つをもう一方の部分の方にスライドさせることによって内部領域が加圧され、解除される圧力が容器の内部領域に維持されるタバコ産業製品用容器。
【請求項4】
前記第1および第2部分の一方を他方の方にスライドさせた後、これら第1および第2部分を固定するように構成された締結機構をさらに含む、ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のタバコ産業製品用容器。
【請求項5】
容器が加圧されているか否かを示す表示エレメントをさらに含む、ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載のタバコ産業製品用容器。
【請求項6】
前記容器が喫煙品用の容器である、ことを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載のタバコ産業製品用容器。
【請求項7】
前記第1部分がカラーセクションを有し、
このカラーセクションと前記第2部分がスライドして嵌まるように構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の容器。
【請求項8】
前記第1部分が円筒状のカラーセクションを有する管状胴体を含み、
前記第2部分が管状の蓋を含み、
前記円筒状カラーセクションと管状の蓋がスライドして嵌まる、ことを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の容器。
【請求項9】
締結機構を有する請求項8記載の容器であって、この締結機構がはめ込み式の締結機構である、ことを特徴とする容器。
【請求項10】
前記第1部分が一端に実質的に平行6面体のカラー部分と有する胴体と、前記一端と反対の端部に容器を開閉するためのヒンジ式の蓋とを含み、前記第2部分が実質的に平行6面体形状の密閉部材を含み、前記カラー部分と密閉部材がスライドして嵌まるように構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の容器。
【請求項11】
前記容器が成型されたプラスチックで形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項記載の容器。
【請求項12】
タバコ産業製品用の容器を加圧する方法であって、この方法は、容器の一方の部分を他方の部分の方へスライドさせて、容器の内部領域が容器を開封した際に圧力が知覚できるように解放される程度に充分な圧力に加圧されるようにすることを含む方法。
【請求項13】
タバコ産業製品用の容器を加圧する方法であって、この方法は、容器の一方の部分を他方の部分の方へスライドさせて、容器の内部領域が約1.1バール超の圧力に加圧されるようにすることを含む方法。
【請求項14】
タバコ産業製品用の容器を加圧する方法であって、この方法は、容器の一方の部分を他方の部分の方へスライドさせて、容器の内部領域が加圧され、解除される圧力が容器の内部領域に維持されるようにすることを含む方法。
【請求項15】
前記方法が窒素雰囲気中で行われる、ことを特徴とする請求項12乃至14いずれか1項記載の方法。
【請求項16】
請求項12乃至15いずれか1項記載の方法を実施するために構成された装置。

【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図2d】
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【図2e】
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【図2f】
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【図2g】
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【図2h】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図6d】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−510409(P2012−510409A)
【公表日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−537915(P2011−537915)
【出願日】平成21年11月3日(2009.11.3)
【国際出願番号】PCT/EP2009/064543
【国際公開番号】WO2010/063528
【国際公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(500252844)ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド (111)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
【Fターム(参考)】