説明

タンパク質チロシンキナーゼ7(PTK7)に対するヒトモノクローナル抗体およびそれらの使用

本発明は、高い親和性をもってPTK7に特異的に結合する、単離されたモノクローナル抗体、特にヒトのモノクローナル抗体を提供する。本発明の抗体をコードする核酸分子、発現ベクター、宿主細胞、および本発明の抗体を発現するための方法も提供される。免疫結合体、二重特異性分子、および本発明の抗体を含む製薬組成物も提供される。本発明はさらに、抗PTK7抗体を用いて、PTK7を検出する方法の外に、癌および感染症を含む各種疾患を治療する方法も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
単離されたヒトのモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、該抗体が、
(a)ヒトのPTK7に特異的に結合し;かつ、
(b)ウィルムス腫瘍細胞株(ATCCアクセッション番号CRL−1441)に結合する、
抗体またはその抗原結合部分。
【請求項2】
IgG1またはIgG4アイソタイプの完全長抗体である、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
抗体断片または一本鎖抗体である、請求項1に記載の抗体。
【請求項4】
4.0nM以下のEC50においてウィルムス腫瘍細胞に結合する、請求項1に記載の抗体。
【請求項5】
3.5nM以下のEC50においてウィルムス腫瘍細胞に結合する、請求項1に記載の抗体。
【請求項6】
前記抗体が、A−431(ATCCアクセッション番号CRL−1555)、Saos−2(ATCCアクセッション番号HTB−85)、SKOV−3(ATCCアクセッション番号HTB−77)、PC3(ATCCアクセッション番号CRL−1435)、DMS114(ATCCアクセッション番号CRL−2066)、ACHN(ATCCアクセッション番号CRL−1611)、LNCaP(ATCCアクセッション番号CRL−1740)、DU145(ATCCアクセッション番号HTB−81)、LoVo(ATCCアクセッション番号CCL−229)、およびMIA PaCa−2(ATCCアクセッション番号CRL−1420)細胞株からなる群より選択される癌細胞株にさらに結合する、請求項1に記載の抗体。
【請求項7】
単離されたヒトのモノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、
前記抗体が、PTK7に対する結合において、:
(a)配列番号1、2、3、および4からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、ヒトの重鎖可変領域;および、
(b)配列番号5、6、7、8、9、および10からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、ヒトの軽鎖可変領域、
を含む、参照抗体と交差競合する、
抗体またはその抗原結合部分。
【請求項8】
前記ヒトの重鎖可変領域が、配列番号1のアミノ酸配列を含み、前記ヒトの軽鎖可変領域が、配列番号5のアミノ酸配列を含む、請求項7に記載の抗体。
【請求項9】
前記ヒトの重鎖可変領域が、配列番号1のアミノ酸配列を含み、前記ヒトの軽鎖可変領域が、配列番号6のアミノ酸配列を含む、請求項7に記載の抗体。
【請求項10】
前記ヒトの重鎖可変領域が、配列番号2のアミノ酸配列を含み、前記ヒトの軽鎖可変領域が、配列番号7のアミノ酸配列を含む、請求項7に記載の抗体。
【請求項11】
前記ヒトの重鎖可変領域が、配列番号3のアミノ酸配列を含み、前記ヒトの軽鎖可変領域が、配列番号8のアミノ酸配列を含む、請求項7に記載の抗体。
【請求項12】
前記ヒトの重鎖可変領域が、配列番号3のアミノ酸配列を含み、前記ヒトの軽鎖可変領域が、配列番号9のアミノ酸配列を含む、請求項7に記載の抗体。
【請求項13】
前記ヒトの重鎖可変領域が、配列番号4のアミノ酸配列を含み、前記ヒトの軽鎖可変領域が、配列番号10のアミノ酸配列を含む、請求項7に記載の抗体。
【請求項14】
単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、
ヒトのV3−30.3遺伝子、VDP44遺伝子、またはV3−33遺伝子の産物であるか、または該遺伝子から得られる重鎖可変領域を含み、該抗体はPTK7に特異的に結合する、抗体またはその抗原結合部分。
【請求項15】
単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、
ヒトのVL15遺伝子、VA10遺伝子、VA27遺伝子、またはVL6遺伝子の産物であるか、または該遺伝子から得られる軽鎖可変領域を含み、該抗体はPTK7に特異的に結合する、抗体またはその抗原結合部分。
【請求項16】
請求項18に記載の単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分であって、ヒトのV3−30.3遺伝子、VDP44遺伝子、またはヒトのV3−33遺伝子の産物であるか、または該遺伝子から得られる重鎖可変領域をさらに含む、抗体またはその抗原結合部分。
【請求項17】
(a)配列番号11を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号15を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号19を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号23を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号29を含む軽鎖可変領域CDR2;および、
(f)配列番号35を含む軽鎖可変領域CDR3を含む、
請求項1に記載の抗体。
【請求項18】
(a)配列番号11を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号15を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号19を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号24を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号30を含む軽鎖可変領域CDR2;および、
(f)配列番号36を含む軽鎖可変領域CDR3を含む、
請求項1に記載の抗体。
【請求項19】
(a)配列番号12を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号16を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号20を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号25を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号31を含む軽鎖可変領域CDR2;および、
(f)配列番号37を含む軽鎖可変領域CDR3を含む、
請求項1に記載の抗体。
【請求項20】
(a)配列番号13を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号17を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号21を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号26を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号32を含む軽鎖可変領域CDR2;および、
(f)配列番号38を含む軽鎖可変領域CDR3を含む、
請求項1に記載の抗体。
【請求項21】
(a)配列番号13を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号17を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号21を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号27を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号33を含む軽鎖可変領域CDR2;および、
(f)配列番号39を含む軽鎖可変領域CDR3を含む、
請求項1に記載の抗体。
【請求項22】
(a)配列番号14を含む重鎖可変領域CDR1;
(b)配列番号18を含む重鎖可変領域CDR2;
(c)配列番号22を含む重鎖可変領域CDR3;
(d)配列番号28を含む軽鎖可変領域CDR1;
(e)配列番号34を含む軽鎖可変領域CDR2;および、
(f)配列番号40を含む軽鎖可変領域CDR3を含む、
請求項1に記載の抗体。
【請求項23】
(a)配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および、
(b)配列番号5のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、
単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項24】
(a)配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および、
(b)配列番号6のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項25】
(a)配列番号2のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および、
(b)配列番号7のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項26】
(a)配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および、
(b)配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項27】
(a)配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および、
(b)配列番号9のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項28】
(a)配列番号4のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;および、
(b)配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域、
を含む、単離モノクローナル抗体またはその抗原結合部分。
【請求項29】
請求項1に記載の抗体またはその抗原結合部分、および製薬学的に受容可能な担体を含む、組成物。
【請求項30】
治療剤に結合している請求項1に記載の抗体またはその抗原結合部分を含む、免疫結合体。
【請求項31】
請求項30に記載の免疫結合体、および製薬学的に受容可能な担体を含む、組成物。
【請求項32】
前記治療剤が細胞毒素である、請求項30に記載の免疫結合体。
【請求項33】
請求項32に記載の免疫結合体、および製薬学的に受容可能な担体を含む組成物。
【請求項34】
前記治療剤が放射性同位元素である、請求項30に記載の免疫結合体。
【請求項35】
請求項34に記載の免疫結合体、および製薬学的に受容可能な担体を含む、組成物。
【請求項36】
請求項1に記載の抗体またはその抗原結合部分をコードする、単離された核酸分子。
【請求項37】
請求項36に記載の核酸分子を含む、発現ベクター。
【請求項38】
請求項37に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項39】
抗PTK7抗体を調製するための方法であって、請求項38に記載の宿主細胞において該抗体を発現する工程、および、該宿主から該抗体を単離する工程を含む、方法。
【請求項40】
PTK7を発現する腫瘍細胞の増殖によって特徴づけられる疾患の治療または予防方法であって、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合部分を、該疾患を治療または予防するために有効な量において被験体に投与する工程を含む、方法。
【請求項41】
前記疾患が癌である、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記癌が、結腸癌、肺癌、乳癌、すい臓癌、メラノーマ、急性骨髄性白血病、腎臓癌、膀胱癌、卵巣癌、および前立腺癌からなる群より選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記癌がすい臓癌である、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記癌が乳癌である、請求項42に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図20D】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2009−518039(P2009−518039A)
【公表日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−544528(P2008−544528)
【出願日】平成18年12月8日(2006.12.8)
【国際出願番号】PCT/US2006/046837
【国際公開番号】WO2007/067730
【国際公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(502066649)メダレックス, インコーポレイテッド (13)
【Fターム(参考)】