説明

チアゾロピリミジンPI3K阻害剤化合物および使用方法

その立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝物および薬学的に許容される塩を含めた式(IaおよびIb)の化合物は、PI3Kを含めた脂質キナーゼを阻害するために、および脂質キナーゼによって媒介される癌などの障害を治療するために有用である。哺乳動物細胞におけるこのような障害、または関連する病的状態のインビトロ、インサイチュ、およびインビボ診断、予防または治療のための式IaおよびIbの化合物の使用方法が開示されている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iaおよび式Ibから選択される化合物、
【化65】

ならびにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、または薬学的に許容される塩
[式中、
は、H、F、Cl、Br、I、CN、−(CR1415NR1011、−C(R1415NR12C(=Y)R10、−(CR1415NR12S(O)10、−(CR1415OR10、−(CR1415S(O)10、−(CR1415S(O)NR1011、−C(OR10)R1114、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−C(=Y)NR12OR10、−C(=O)NR12S(O)10、−C(=O)NR12(CR1415NR1011、−NO、−NR12C(=Y)R11、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−NR12S(O)10、−NR12SONR1011、−SR10、−S(O)10、−S(O)NR1011、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、およびC〜C20ヘテロアリールから選択され、
は、炭素結合型単環式ヘテロアリール、炭素結合型縮合二環式C〜C20ヘテロシクリル、または炭素結合型縮合二環式C〜C20ヘテロアリールであり、前記単環式ヘテロアリール、縮合二環式C〜C20ヘテロシクリル、および縮合二環式C〜C20ヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CN、−NR1011、−OR10、−C(O)R10、−NR10C(O)R11、−N(C(O)R11、−NR10C(O)NR1011、−NR12S(O)10、−C(=O)OR10、−C(=O)NR1011、C〜C12アルキルおよび(C〜C12アルキル)−OR10から選択される1個または複数の基で任意に置換されていてもよく、
10、R11およびR12は、独立に、H、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、またはC〜C20ヘテロアリールであり、
あるいはR10およびR11は、それらが結合している窒素と一緒になって、オキソ、(CHOR12、NR1212、CF、F、Cl、Br、I、SO12、C(=O)R12、NR12C(=Y)R12、NR12S(O)12、C(=Y)NR1212、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリールおよびC〜C20ヘテロアリールから独立に選択される1個または複数の基で任意に置換されていてもよいC〜C20複素環を形成し、
14およびR15は、独立に、H、C〜C12アルキル、または−(CH−アリールから選択され、
あるいはR14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、飽和または部分不飽和C〜C12炭素環を形成し、
前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、CN、CF、−NO、オキソ、R10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−(CR1415NR1011、−(CR1415OR10、−NR1011、−NR12C(=Y)R10、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−(CR1415NR12SO10、=NR12、OR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR1011、−OS(O)(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−SR10、−S(O)R10、−S(O)10、−S(O)NR1011、−S(O)(OR10)、−S(O)(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR1011、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、およびC〜C20ヘテロアリールから独立に選択される1個または複数の基で任意に置換されていてもよく、
Yは、O、S、またはNR12であり、
mは、0、1、2、3、4、5または6であり、
nは、1、2、3、4、5または6であり、
ただし、Rが、−(CR1415)mNR1011(式中、R14およびR15は、独立に、HまたはC〜Cアルキルから選択され、mは、0、1または2であり、R10およびR11は、それらが結合している窒素と一緒になって、3〜20個の環原子を有する窒素含有複素環を形成し、前記環は、上記定義のように任意に置換されていてもよい)であるとき、Rは、非置換または置換されているインドール基ではない]。
【請求項2】
式Ia
【化66】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式Ib
【化67】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が、ピリジル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピロリル、チアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサゾリル、フラニル、チエニル、トリアゾリル、およびテトラゾリルから選択される単環式ヘテロアリール基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が、−(CR1415NR1011(式中、mは1であり、R10およびR11は、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびピロリジニルから選択されるC〜C20複素環を形成する)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
前記C〜C20複素環が、NR1212、CF、F、Cl、Br、I、SO12、C(=O)R12、NR12C(=Y)R12、NR12S(O)12、C(=Y)NR1212、およびC〜C12アルキルから選択される1個または複数の基で置換されている、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
が、−(CR1415NR12S(O)10(式中、nは、1または2であり、R12、R14、およびR15は、独立に、HおよびC〜C12アルキルから選択され、R10は、C〜C12アルキルまたはC〜C20アリールである)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
が、−(CR1415OR10(式中、nは、1または2であり、R10、R14、およびR15は、独立に、HおよびC〜C12アルキルから選択される)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
が、−(CR1415S(O)10(式中、nは、1または2であり、R14およびR15は、Hである)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
10が、C〜C12アルキルまたはC〜C20アリールである、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
が、−(CR1415S(O)NR1011(式中、nは、1または2であり、R14およびR15は、Hである)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
が、−C(=Y)NR1011(式中、YはOであり、R10およびR11は、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびピロリジニルから選択されるC〜C20複素環を形成する)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
が、−C(=Y)NR1011(式中、YはOであり、R10およびR11は、独立に、HおよびC〜C12アルキルから選択される)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
が、−C(=Y)NR1011(式中、YはOであり、R10およびR11は、独立に、H、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、およびC〜C20ヘテロアリールから選択される)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
が、−NHR11(式中、R11は、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、またはC〜C20ヘテロアリールである)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
12が、フェニルまたは4−ピリジルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項17】
が、−NR12C(=Y)R11(式中、YはOであり、R12は、HまたはC〜C12アルキルであり、R11は、C〜C12アルキル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、またはC〜C20ヘテロアリールである)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
が、−NR12S(O)10(式中、R12は、HまたはC〜C12アルキルであり、R10は、C〜C12アルキル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、またはC〜C20ヘテロアリールである)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
が、S(O)NR1011(式中、R10およびR11は、それらが結合している窒素と一緒になって、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびピロリジニルから選択されるC〜C20複素環を形成する)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
が、S(O)NR1011(式中、R10およびR11は、独立に、HおよびC〜C12アルキルから選択される)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
が、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
が、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびピロリジニルから選択されるC〜C20ヘテロシクリルで置換されているC〜Cアルキニルである、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
が、以下の基
【化68】

から選択される、請求項21に記載の化合物。
【請求項24】
がC〜C20アリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
が、N−メチルカルボキサミド、イソプロピルスルホニルアミノ、メチルスルホニル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド、2−ヒドロキシプロパンアミド、2−メトキシアセトアミド、(プロパン−2−オール)スルホニル、2−アミノ−2−メチルプロパンアミド、2−アミノアセトアミド、2−ヒドロキシアセトアミド、メチルスルホニルアミノ、2−9ジメチルアミノ)アセトアミド、アミノ、アセチルアミノ、カルボキサミド、(4−メチルスルホニルピペラジノ)−1−メチル、(4−メチルピペラジノ)−1−メチル、ヒドロキシメチル、およびメトキシから選択される1個または複数の基で置換されているフェニルである、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
が2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、または5−ピリミジニルである、請求項36に記載の化合物。
【請求項27】
が、
【化69】

【化70】

(式中、波線は結合部位を示す)から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項28】
が、
【化71】

【化72】

(式中、波線は結合部位を示す)から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項29】
が、1H−インダゾール−4−イルである、請求項38に記載の化合物。
【請求項30】
が、以下の構造
【化73】

(式中、波線は結合部位を示す)から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項31】
が、以下の構造
【化74】

(式中、波線は結合部位を示す)から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項32】
が、以下の構造
【化75】

(式中、波線は結合部位を示す)から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項33】
前記単環式ヘテロアリール基、前記縮合二環式C〜C20ヘテロシクリル、または前記縮合二環式C〜C20ヘテロアリールが、F、−CF、−NH、−NHCH、−OH、−OCH、−C(O)CH、−NHC(O)CH、−N(C(O)CH、−NHC(O)NH、−COH、−CHO、−CHOH、−C(=O)NHCH、−C(=O)NH、および−CHから選択される1個または複数の基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項34】
N−メチル−5−(2−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)ピリジン−2−アミン;
5−(2−(2−メトキシプロパン−2−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−メチルピリジン−2−アミン;
5−(2−(2−メトキシプロパン−2−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)−N−メチルピリミジン−2−アミン;
5−(2−(2−メトキシプロパン−2−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
N−メチル−5−(2−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)ピリジン−2−アミン;
(S)−2−ヒドロキシ−1−(4−((7−モルホリノ−5−(キノリン−3−イル)チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン;
(S)−2−ヒドロキシ−1−(4−((5−(2−(メチルアミノ)ピリミジン−5−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン;
(S)−1−(4−((5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)−2−ヒドロキシプロパン−1−オン;
4−(2−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−5−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)モルホリン;
N,N−ジメチル−5−(2−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(2−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)ピリジン−2−アミン;
4−(2−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−5−(キノリン−3−イル)チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)モルホリン;
N−メチル−5−(2−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
N−(3−(5−(2−(メチルアミノ)ピリミジン−5−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル)ベンジル)メタンスルホンアミド;
N−(3−(7−モルホリノ−5−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル)ベンジル)メタンスルホンアミド;
4−(2−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−5−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)モルホリン;
5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−モルホリノ−N−(4−モルホリノフェニル)チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−アミン;
5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−N−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−アミン;
5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−モルホリノ−N−フェニルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−アミン;
5−(2−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタンスルホンアミド;
5−(2−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(7−モルホリノ−2−(6−モルホリノピリジン−3−イル)チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル)フェニル)アセトアミド;
N−(4−(5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル)フェニル)メタンスルホンアミド;
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル)ベンジル)メタンスルホンアミド;
5−(2−(6−アミノピリジン−3−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(2−(4−メトキシピリジン−3−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
4−(5−(1H−インダゾール−4−イル)−2−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7−イル)モルホリン;
2−(5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル)プロパン−2−オール;
5−(7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(2−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−7−モルホリノチアゾロ[5,4−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−アミン;
2−(4−(5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル)エタノール;
5−(2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−モルホリノ−N−(2−モルホリノエチル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−アミン;
2−(5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イル)プロパン−2−オール;
5−(7−モルホリノ−2−(チアゾール−4−イル)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(2,7−ジモルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
N−(3−(5−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イル)フェニル)アセトアミド;
(5−(1H−インダゾール−4−イル)−7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−イル)(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メタノン;
5−(2−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)ピリミジン−2−アミン;
5−(2−(4−メトキシピリジン−3−イル)−7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)ピリジン−2−アミン;
5−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−アミン;
5−(2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−7−モルホリノチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)ピリジン−2−アミン;
5−(6−アミノピリジン−3−イル)−7−モルホリノ−N−フェニルチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−アミン;および
4−(5−(1H−インダゾール−4−イル)−2−(メチルチオ)チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)モルホリンから選択される化合物。
【請求項35】
乳癌、卵巣癌、子宮頸部癌、前立腺癌、睾丸癌、尿生殖路癌、食道癌、喉頭癌、膠芽腫、神経芽細胞腫、胃癌、皮膚癌、角化棘細胞腫、肺癌、類表皮癌、大細胞癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、小細胞癌、肺腺癌、骨癌、大腸癌、腺腫、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞腺癌、未分化癌、乳頭状癌、精上皮腫、黒色腫、肉腫、膀胱癌、肝臓癌および胆汁道癌、腎臓癌、膵臓癌、骨髄障害、リンパ腫、毛様細胞、口腔前庭癌、上咽頭癌、咽頭癌、口唇癌、舌癌、口腔癌、小腸癌、大腸直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳および中枢神経系の癌、ホジキン病ならびに白血病から選択される癌の治療方法において使用するための、請求項1または請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
請求項1または請求項34に記載の化合物と、薬学的に許容される担体、流動促進剤、希釈剤、または賦形剤とを含む、医薬組成物。
【請求項37】
前記哺乳動物に、治療有効量の請求項1または請求項34に記載の化合物と投与するステップを含む、哺乳動物において癌を治療する方法であって、前記癌が、乳癌、卵巣癌、子宮頸部癌、前立腺癌、睾丸癌、尿生殖路癌、食道癌、喉頭癌、膠芽腫、神経芽細胞腫、胃癌、皮膚癌、角化棘細胞腫、肺癌、類表皮癌、大細胞癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、小細胞癌、肺腺癌、骨癌、大腸癌、腺腫、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞腺癌、未分化癌、乳頭状癌、精上皮腫、黒色腫、肉腫、膀胱癌、肝臓癌および胆汁道癌、腎臓癌、膵臓癌、骨髄障害、リンパ腫、毛様細胞、口腔前庭癌、上咽頭癌、咽頭癌、口唇癌、舌癌、口腔癌、小腸癌、大腸直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳および中枢神経系の癌、ホジキン病ならびに白血病から選択される、方法。
【請求項38】
抗過剰増殖特性を有する1種または複数のさらなる化合物を組み合わせて投与するステップをさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
請求項1に記載の化合物と薬学的に許容される担体とを合わせるステップを含む、医薬組成物の作製方法。
【請求項40】
癌の予防的または治療上の処置のための医薬の製造における、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項41】
癌の治療のための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項42】
哺乳動物に治療有効量の請求項1に記載の化合物を投与するステップを含む、前記哺乳動物においてPI3K活性を阻害または調節するための方法。
【請求項43】
a)請求項1に記載の化合物を含む第1の医薬組成物と、
b)使用説明書と
を含む、PI3Kが媒介する状態を治療するためのキット。
【請求項44】
【化76】

から選択される化合物。
【請求項45】
式IIaまたは式IIb
【化77】

の化合物と、単環式ヘテロアリール、縮合二環式複素環、または縮合二環式ヘテロアリールを含むボロネート化合物とを反応させ、それによって式Iaおよび式Ibの化合物
【化78】

が形成されるステップを含む、式Iaまたは式Ibの化合物を作製する方法。
[式中、
は、H、F、Cl、Br、I、CN、−(CR1415NR1011、−C(R1415NR12C(=Y)R10、−(CR1415NR12S(O)10、−(CR1415OR10、−(CR1415S(O)10、−(CR1415S(O)NR1011、−C(OR10)R1114、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−C(=Y)NR12OR10、−C(=O)NR12S(O)10、−C(=O)NR12(CR1415NR1011、−NO、−NR12C(=Y)R11、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−NR12S(O)10、−NR12SONR1011、−SR10、−S(O)10、−S(O)NR1011、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、およびC〜C20ヘテロアリールから選択され、
は、炭素結合型単環式ヘテロアリール、炭素結合型縮合二環式C〜C20ヘテロシクリル、または炭素結合型縮合二環式C〜C20ヘテロアリールであり、前記単環式ヘテロアリール、縮合二環式C〜C20ヘテロシクリル、および縮合二環式C〜C20ヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CN、−NR1011、−OR10、−C(O)R10、−NR10C(O)R11、−N(C(O)R11、−NR10C(O)NR1011、−NR12S(O)10、−C(=O)OR10、−C(=O)NR1011、C〜C12アルキルおよび(C〜C12アルキル)−OR10から選択される1個または複数の基で任意に置換されていてもよく、
10、R11およびR12は、独立に、H、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、またはC〜C20ヘテロアリールであり、
あるいはR10およびR11は、それらが結合している窒素と一緒になって、オキソ、(CHOR12、NR1212、CF、F、Cl、Br、I、SO12、C(=O)R12、NR12C(=Y)R12、NR12S(O)12、C(=Y)NR1212、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリールおよびC〜C20ヘテロアリールから独立に選択される1個または複数の基で任意に置換されていてもよいC〜C20複素環を形成し、
14およびR15は、独立に、H、C〜C12アルキル、または−(CH−アリールから選択され、
あるいはR14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、飽和または部分不飽和C〜C12炭素環を形成し、
前記アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、CN、CF、−NO、オキソ、R10、−C(=Y)R10、−C(=Y)OR10、−C(=Y)NR1011、−(CR1415NR1011、−(CR1415OR10、−NR1011、−NR12C(=Y)R10、−NR12C(=Y)OR11、−NR12C(=Y)NR1011、−(CR1415NR12SO10、=NR12、OR10、−OC(=Y)R10、−OC(=Y)OR10、−OC(=Y)NR1011、−OS(O)(OR10)、−OP(=Y)(OR10)(OR11)、−OP(OR10)(OR11)、−SR10、−S(O)R10、−S(O)10、−S(O)NR1011、−S(O)(OR10)、−S(O)(OR10)、−SC(=Y)R10、−SC(=Y)OR10、−SC(=Y)NR1011、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C12カルボシクリル、C〜C20ヘテロシクリル、C〜C20アリール、およびC〜C20ヘテロアリールから独立に選択される1個または複数の基で任意に置換されていてもよく、
Yは、O、S、またはNR12であり、
mは、0、1、2、3、4、5または6であり、
nは、1、2、3、4、5または6であり、
ただし、Rが、−(CR1415)mNR1011(式中、R14およびR15は、独立に、HまたはC〜Cアルキルから選択され、mは、0、1または2であり、R10およびR11は、それらが結合している窒素と一緒になって、3〜20個の環原子を有する窒素含有複素環を形成し、前記環は、上記定義のように任意に置換されていてもよい)であるとき、Rは、非置換または置換されているインドール基ではない]。

【公表番号】特表2010−540458(P2010−540458A)
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−526059(P2010−526059)
【出願日】平成20年9月23日(2008.9.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/077394
【国際公開番号】WO2009/042607
【国際公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】