説明

チャンネルシステム

本発明は、圧力降下とシステムを通って流れる流体の熱、湿度、及び/もしくは物質移動のとの間の関係を改善するためのチャンネルシステムであって、このチャンネルシステムは、少なくとも第1及び第2のフローディレクタ(7a−7e)を備えたチャンネルを有し、このチャンネルは、ぞれぞれの前記フローディレクタ(7a−7e)に、断面積Aと第1及び第2の断面積A、Aを有しており、前記フローディレクタ(7a−7e)は、流体の流れる方向に且つこのチャンネルを横断するように延びており、また、前記流体の流れる方向にチャンネルのチャンネル壁(6a−6c)からチャンネルの内側にそれている上流部と、前記流体の流れる方向に前記チャンネル壁(6a−6c)に戻る下流部と、前記上流部と下流部との間に位置されている中間部とを有しており、前記第1のフローディレクタ(7a−7e)での前記第1の断面積Aは、前記第2のフローディレクタ(7a−7e)での前記第2の断面積Aより小さい、チャンネルシステムに関わる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャンネルシステムであって、圧力降下と、このシステム中を通って流れる流体の熱、湿度、及び/もしくは物質移動との関係を改善するためのチャンネルシステムに関わる。このチャンネルシステムは、少なくとも第1及び第2のフローディレクタを有する少なくとも1つのチャンネルを具備している。このチャンネルは、所定の断面積を有しており、各フローディレクタに第1及び第2の断面積をそれぞれ有している。これらフローディレクタは、流体の流れる方向に且つ前記チャンネルを横断するように延びており、また、前記流体の流れる方向に前記チャンネルのチャンネル壁から前記チャンネルの内側に向かってそれている上流部と、前記流体の流れる方向に前記チャンネル壁に戻る下流部と、前記上流部と下流部との間に位置された中間部とを、有している。
【背景技術】
【0002】
熱交換器/触媒は、多くの場合、例えば転換される流体もしくは流体の混合物が中を通って流れる複数の並列の小型のチャンネルによって形成された胴体を有するチャンネルシステムである。このようなチャンネルシステムは、押出成形によって形成され、このことは、前記チャンネルの断面がこのチャンネルの全長に渡って同じであることと、前記チャンネル壁が、滑らか且つ平坦であることとを意味する。金属のチャンネルの胴体の製造において、波形のストリップと平坦なストリップとが、機軸即ちスプールを中心として通例巻かれている。この結果、断面が三角形もしくは台形であるチャンネルが設けられる。市場で入手可能な、金属から成るチャンネルシステムの多くは、全長に沿って同じ断面のチャンネルを有し、セラミックのチャンネルの胴体のように、滑らか且つ平坦なチャンネル壁を有している。これらの形式の両方は、コーティングによって覆われ得、例えば触媒では、触媒作用材によって覆われ得る。
【0003】
このような文脈で最も重要なことは、チャンネルを通って流れる流体もしくは流体の混合物と、前記チャンネルシステムのチャンネル壁との間の、熱、湿度及び/もしくは物質移動である。
【0004】
例えば車両用のもしくは産業用の内燃機関によって使用され、チャンネルの比較的小さい断面とこのような状況で一般に使用される流体の速度とを有する上述の形式のチャンネルシステムでは、流体は、前記チャンネルに沿った比較的規則的な層の中を流れる。かくして、この流れは、基本的に層流である。前記チャンネルの入口での短い距離に沿ってのみ、特定の流れが、前記チャンネル壁を横断するように生じる。
【0005】
本分野で一般に知られているように、境界層が、層流の流れの中で、速度がほぼ0である前記チャンネル壁の隣に形成される。この境界層は、特に、十分に発達した流れと見なされるものの場合、物質移動率を大いに減じる。十分に発達した流れの中では、熱、湿度、及び/もしくは、物質移動が、比較的低速の拡散によって主に行われる。物質移動率は、物質移動の速度の測定値であり、熱交換及び/もしくは触媒の転換の高い効率を得るように、高くなければならない。この物質移動率を高めるために、流体は、前記チャンネルの側面に向かって流されなければならず、この結果、前記境界層は減じられ、一方の層から他方の層への流れ移動が、増加される。これは、乱流と称されるものによって行われる。前記チャンネル中の低い速度のために、人為的手段によって、例えば前記チャンネル中に特定の流れ方向を設定することによって、乱流を生じさせることが望ましい。
【0006】
特許文献1は、ストリップから穿孔された横軸の金属フラップの形態のフローディレクタが設けられているチャンネルを有する触媒を、開示している。フローディレクタを有する触媒は、熱、湿度、及び/もしくは物質移動を大いに増加させる。しかしながら、同時に、圧力降下が劇的に増加する。しかしながら、圧力降下の増加の影響は、増加された熱、湿度、及び/もしくは物質移動の影響よりも大きいことが、判っている。
【0007】
特許文献2は、圧力降下の、熱、湿度及び/もしくは物質移動に対する比率の改善を果たすために、触媒のチャンネルもしくは熱/湿度交換器に対して横断するように延びている乱流発生装置を開示している。
【0008】
この技術分野では、製造者は、よりコスト効果があり、同時に熱、湿度、及び/もしくは物質移動に対する圧力降下の比率を更に改善するシステムを生産するための可能性を求めている。特に、熱、湿度、及び/もしくは物質移動の維持もしくは改善とともに圧力降下を減じることが、有効である。これは、システムをより有効にし、必要なエネルギーの投入量を減じる。
【発明の概要】
【0009】
本発明の課題は、熱、湿度、及び/もしくは物質移動に対する圧力降下の改善された比率を有するチャンネルを提供することである。
【0010】
この課題は、添付の請求項に規定されている特徴を有するチャンネルシステムによって果たされる。
【0011】
圧力降下と、システムの中を通って流れる流体の熱、湿度、及び/もしくは物質移動との間の関係を改善させるための、本発明に係るチャンネルシステムは、少なくとも第1及び第2のフローディレクタを有する少なくとも1つのチャンネルを具備している。このチャンネルは、それぞれのフローディレクタでの第1及び第2の断面積を有している。これらフローディレクタは、流体の流れる方向に且つ前記チャンネルを横断するように延びており、また、前記流体の流れる方向に前記チャンネルのチャンネル壁から前記チャンネルの内側に向かってそれている上流部と、前記流体の流れる方向に前記チャンネル壁に戻る下流部と、前記上流部と前記下流部との間に位置された中間部とを有している。前記第1のフローディレクタでの前記第1の断面積は、前記第2のフローディレクタでの前記第2の断面積より小さい。前記フローディレクタでのそれぞれの断面積を変えることによって、各フローディレクタでの圧力降下と転換とに影響を与え得る。断面積が大きいほどに、より低い圧力降下とより少ない転換とが生じる。このことは、チャンネル全体の転換と圧力降下との間の関係を改善させることができる。
【0012】
好ましくは、前記第1及び第2の断面積は、前記第1及び第2のフローディレクタの中間部にそれぞれ位置される。
【0013】
前記第1のフローディレクタは、流体の流れる方向に、前記第2のフローディレクタの上流に配置されることが適切である。上流にあることによって、前記第1のフローディレクタが、流体の流れる方向に、前記第2のフローディレクタより前に配置されていることを意味する。このようにして、前記第2のフローディレクタでの不要な圧力降下が防がれる。流体の大部分は、流体の流れる方向に前記第2のフローディレクタの上流にある第1のフローディレクタで転換されるので、前記第2のフローディレクタでの断面積は、特定の制限の範囲内で、チャンネルシステムの全体の転換をほぼ減じないで、前記第1のフローディレクタでの断面積よりずっと大きくし得る。従って、前記チャンネルの前記圧力降下は、目立った欠点無く減じられ得、この全体の圧力降下の全体の転換に対する比率は、改善され得る。
【0014】
好ましい実施形態では、前記第1のフローディレクタは、前記第2のフローディレクタに対して、前記チャンネルの入口の最も近くに配置されている。前記入口の近くの前記フローディレクタに比較的小さな第1の断面積を有することによって、転換が、同じ断面積のフローディレクタと比べて改善される。これは、流体の大部分が、前記入口の後ろの前記第1のフローディレクタで、流体の流れる方向に転換されるからである。
【0015】
前記第1及び第2のフローディレクタは、前記第1の流れの方向に、互いに直接に連なっている。ここでは、直接に連なっていることは、前記第1及び第2のフローディレクタ間に、更なるフローディレクタが無く、しかし、前記第1及び第2のフローディレクタ間に間隔が開いていることを意味する。このような互いに直接に連なっているフローディレクタは、前記チャンネルの一部での前記圧力降下と所望の転換との関係に、影響を与える。
【0016】
好ましくは、前記入口の最も近くに配置されている前記第1のフローディレクタに直接連なっているフローディレクタでの前記第2の断面積A2の、前記第1の断面積A1に対する比率、即ちA2/A1は、1.2−2.5、好ましくは、1.2−2.0である。前記第2のフローディレクタの上流に配置されている第1のフローディレクタに直接に連なっているフローディレクタでの第2の断面積A2の、前記第1の断面積A1に対する比率、即ちA2/A1は、1,2−2.5であり、より好ましくは1.2−2.0である。このようにして、全チャンネルの全体の転換と全体の圧力降下との関係は、更に増加する。前記入口の近くの前記フローディレクタが比較的小さい第1の断面積を有することによって、転換率が、同じ断面積のフローディレクタと比べて改善される。これは、流体の大部分が、前記入口の後ろの前記第1のフローディレクタで、流体の流れる方向に転換されるからである。また、隣接する前記第2のフローディレクタでの比較的大きい断面が、圧力降下を減じる。
【0017】
好ましい実施形態では、前記チャンネルの出口の最も近くに配置されている前記第2のフローディレクタでの前記第2の断面積A2の、このチャンネルの前記入口の最も近くに配置されている前記第1のフローディレクタでの前記第1の断面積A1に対する比率、即ちA2/A1は、2.0−4.0である。このようにして、前記チャンネル中の全圧力降下が、前記転換にほぼ影響を与えないで、更に減じられる。このことは、比較的大きな断面積が局所的な圧力降下を減じることと、流体の大部分が、前記出口の最も近くに位置されている前記フローディレクタの上流で流体の流れる方向に既に転換されるので、前記比較的大きな断面積が、前記全転換をほぼ減じないこととに拠る。
【0018】
前記チャンネルは、少なくとも1つの更なる第3のフローディレクタを有していることが適切であり、この第3のフローディレクタに、前記チャンネルは、第3の断面積を有する。前記第3の断面積は、前記第1もしくは第2の断面積と同じであっても良く、あるいは前記第1もしくは第2の断面積と異なっていても良い。これは、前記圧力降下と転換との間の関係を更に改善するためである。
【0019】
前記チャンネルは、流体の流れる方向に対して、前記第1及び第2のフローディレクタ間に、少なくとも1つの更なる第3のフローディレクタを有している。第3のフローディレクタは、システムを通って流れる流体の熱、湿気、及び/もしくは物質移動を更に有している。
【0020】
好ましい実施形態では、前記チャンネルの断面の幅は、前記断面の平面で、一方向に縮小している。このことは、前記チャンネルの断面が、三角形、台形であり得、もしくは他の形状を上面にもしくは逆に有し、この結果、前記上面は、下方向に配置され得る。好ましくは、前記チャンネルの断面は、三角形である。このような形状は、製造の観点で、好ましい。特に、正三角形の断面は、前記チャンネル壁に沿って摩擦損失を最小限にし、例えば正方形の断面と比べて、圧力降下を更に減じる。
【0021】
好ましくは、前記チャンネルの断面積の、前記入口の最も近くに配置されている前記第1のフローディレクタでの第1の断面積に対する比率は、2.0より大きく、好ましくは3.0より大きく、より好ましくは4.5より大きい。前記比率の大きさは、前記チャンネル中の流体に所望の乱れ運動を生じさせるために前記フローディレクタで必要な速度を得るために重要であり、このような方法で、前記熱、湿気、及び/もしくは物質移動速度を高める。
【0022】
前記フローディレクタの少なくとも1つは、前記チャンネル壁と前記上流部との間の遷移部と、前記上流部と前記中間部との間の遷移部と、前記中間部と前記下流部との間の遷移部と、前記下流部と前記チャンネル壁との間の遷移部とを有していることが適切である。これら遷移部の少なくとも1つは、ほぼ直線であり得る。
【0023】
好ましい実施形態に従えば、前記遷移部の少なくとも1つは、所定の曲率半径を有するように湾曲されている。湾曲された遷移部は、流体をスムーズに案内し、このようにして前記圧力降下を減じる。
【0024】
好ましくは、前記チャンネル壁と前記上流部との間の前記湾曲された遷移部の曲率半径、及び/もしくは、前記上流部と前記中間部との間の前記遷移部の曲率半径は、前記フローディレクタの高さ(h)の0.1倍と、前記フローディレクタの高さ(h)の2倍との間である。前記チャンネル壁と前記上流部との間の湾曲された遷移部は、層状の流体の流れを、前記チャンネルを横切る方向にスムーズに案内するためのものであり、このことは、断面が減じられているので、流体速度を上げ得る。前記上流部と前記中間部との間の遷移部は、流体を、前記上流部を通過した後に、前記チャンネルの一側面に対して平行方向にスムーズに案内するためのものである。更に、コーティングが必要とされる場合、湾曲された形状の表面が、下側の表面へのコーティングの接触部が増えてチャンネル全体に渡るコーティングがより均一になるので、好ましい。また、前記コーティングの製造中に、フラッシュ/バー(burr)があまり形成されない。フラッシュ/バーは、一箇所で、例えば尖った端部で材料が蓄積したものであり得る。前記コーティングの残りより厚く蓄積したものは、高い気温の中で使用する時に、また振動によって、落ちることがある。更に、前記フラッシュは、圧力降下を実質的に増加させる。比較的滑らかな表面は、前記圧力降下を減じるだけでなく、高価な金属の必要量を減じることを意味する。製造費は、このような高価な金属の必要量に大きく左右されるので、製造費も、減じられる。
【0025】
前記中間部と前記下流部との間の湾曲された遷移部の曲率半径は、0.1h−2.1h、好ましくは0.35h−2.1h、より好ましくは0.35h−1.1hであることが、有効である。前記中間部と前記下流部との間の遷移部は、圧力降下を減じ、また、圧力降下の、チャンネルシステムの中を通って流れる流体の熱、湿度、及び/もしくは物質移動に対する比率を、更に改善する。圧力降下の削減の結果として、前記チャンネルシステムの中を通って流れる流体の流速が高まり、この結果、このシステムのパワーの必要量が減じる。このことは、増加されたもしくは同じ熱、湿気、及び/もしくは物質移動を伴い、より有効なシステムをもたらす。前記曲率半径は、流体を案内し、この結果、断面が拡大したために渦、即ち流体の制御された乱れ運動が生じ得ることによって、システムの質を向上させる。この乱れ運動は、熱、湿度、及び/もしくは物質移動速度を高めるために必要である。更に、この滑らかな遷移部は、コーティングの製造中のフラッシュ/バーの生成を防ぐ。従って、この遷移部は、フラッシュ/バーの生成に対して、上述のような、前記中間部と前記下流部との間の遷移部と同じ効果を有している。
【0026】
好ましくは、前記フローディレクタの少なくとも1つの中間部は、前記チャンネル部に対してほぼ平行である平坦な部分を有している。この平坦な部分は、前記チャンネルに対して平行方向に流体を案内するために使用される。このことは、前記チャンネルに対して平行方向の、流体の速度を高める。また、前記平坦な部分は、前記フローディレクタを製造できるようにするために、必要とされ得る。前記平坦な部分は、流体の流れる方向に、前記チャンネルの高さ(H)の0乃至2倍の長さ、即ち0−0.2H、好ましくは前記フローディレクタの高さ(h)の0乃至2倍の長さ、即ち0−0.2h、より好ましくは前記フローディレクタの高さ(h)の0乃至1倍の長さ、即ち0−0.1hを有していることが、有効である。
【0027】
好ましい実施形態では、前記フローディレクタの少なくとも1つの、前記上流部の平坦な部分が、前記上流部が延びている前記チャンネル壁の面に対する第1の傾斜角度を有している。この傾斜角度は、流体を前記チャンネルに対して平行でない方向に案内するためのものであり、この結果、乱流が、熱、湿気、及び/もしくは物質移動を高めるために発生し得る。好ましくは、前記第1の傾斜角度(a)は、10度−60度であり、好ましくは30度−50度である。
【0028】
好ましくは、前記フローディレクタの少なくとも1つの、前記下流部の平坦な部分が、前記下流部が戻る前記チャンネル壁の面に対する第2の傾斜角度を有している。この傾斜角度は、渦、即ち、互いに異なる断面によって生じられる制御された流体の乱れ運動を生じさせるためのものである。この乱れ運動は、熱、湿気、及び/もしくは、物質移動速度を高めるために、必要である。前記第2の傾斜角度(a)は、好ましくは50度−90度、より好ましくは60±10度である。本発明に係る好ましい実施形態では、前記フローディレクタの少なくとも1つの前記中間部は、前記上流部がそれている前記チャンネル壁の内面にある。
【0029】
前記チャンネルは、前記第1及び第2のフローディレクタに対してミラー対照のフローディレクタを少なくとも1つ更に有していることが有効である。このようなミラー対照のフローディレクタは、いくつかのチャンネルが互いに対して配置されている場合、システム全体の熱、湿気、及び/もしくは物質移動速度を高める。
【0030】
一般に、請求項で使用されるすべての用語は、本技術分野での通常の意味に従って解釈されなければならない。「部材、装置、構成要素、手段、工程など」に関するすべての言及は、異なる形で明白に規定されない限り、部材、装置、構成要素、手段、工程などの少なくとも1つの例を言及しているとして、公に解釈されなければならない。ここに記載されているいかなる方法の工程は、明白に記述されない限りは、開示された正確な順序で実施される必要はない。
【0031】
本発明の他の目的、特徴、効果が、以下の詳細な説明と、添付の従属請求項と、図面とから、見出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は、本発明に係るロール部の斜視図である。
【図2】図2は、本発明に係るチャンネルシステムの部分的に開いたチャンネルの斜視図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に係るチャンネルの縦断面図である。
【図3a】図3aは、図2のチャンネルの、図3の実施形態のA−Aで切面された断面図である。
【図3b】図3bは、図2のチャンネルの、図3の実施形態のB−Bで切面された断面図である。
【図4】図4は、本発明の他の実施形態に係るチャンネルの縦断面図である。
【図5】図5は、本発明の他の実施形態に係るチャンネルの縦断面図である。
【図6】図6は、本発明の一実施形態に係る、互いに上下に配置されている2つのチャンネルの断面図である。
【図7】図7は、フローディレクタの好ましい実施形態を、詳しく示している図である。
【図8】図8は、複数のチャネルから成る層を、これらのチャンネルの長軸方向に示している図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明は、添付の概略的な図面を参照にして、以下により詳しく説明される。これら図面は、説明のために、一般的に好ましい実施形態を示している。
【0034】
図1は、本発明に係るチャンネルシステム2を備えたロール部1を示している。このロール部1は、例えば、ヒートホイールのような熱交換器、ガス冷却原子炉、ガスタービンブレード冷却器、もしくは他のいかなる適切な適用において、触媒として、使用され得る。
【0035】
チャネル4を形成している1つの波形のストリップ20(図8参照)は、少なくとも1つの平坦なストリップ21と一緒に、円筒体を形成するように、所望の直径になるまで巻かれる。この円筒体は、前記ロール部1のチャンネルシステム2の実際のコアを形成する。図8に見られ得るように、前記ほぼ平坦なストリップ21は、複数の溝を有しており、ほぼ平坦なストリップという表現は、このようなストリップを前記波形のストリップから区別するために、ここで使用されている。前記波形のストリップ20の凹凸部22と、ほぼ平坦なストリップ21の対応する溝(図8参照)とが、形成されたロール部が入れ子式になるのを防ぎ、即ち、これらは、ストリップ20、21の異なる層が、相対移動することを防ぐ。更に、ケーシング3(図1参照)が、前記チャンネルシステム2を囲んでおり、このチャンネルシステム2を一まとめに保持し、前記チャンネルシステム2を、隣接した構造体に取着することを容易にする。
【0036】
代って、複数の波形のストリップ20と複数の平坦なストリップ21とが、チャンネル4を形成するために、交互に複数の層に配置されている(図8参照)。この配置は、例えば、プレート熱交換器に適している。
【0037】
図2は、2つのフローディレクタ7a、7bを有する部分的に開いたチャンネル4の一部の斜視図である。このチャンネル4の一部のみがこの図に示されているので、出口は省かれている。入口5の近くにある第1のフローディレクタ7aの高さが、第2のフローディレクタ7bの高さより高い。本発明は、2つのフローディレクタに制限されず、2つ以上の各種類のフローディレクタ7a、7bが、前記チャンネル4の全長に沿って、配置され得る。この場合、「第1の」と「第2の」との表現が、前記チャンネル4の入口5に対して流体が流れる方向に第1に及び第2に配置されているフローディレクタに言及しなくても良い。この代わりに、全ての可能な実施形態に対して、「第1の」と「第2の」との表現は、前記チャンネル4のいかなる位置に配置されたフローディレクタにも、言及され得る。従って、全ての実施形態で、第1と表されるフローディレクタの上流に、1つのもしくは複数のフローディレクタが配置され得る。あるいは、前記複数のフローディレクタは、互いに反対方向に位置され得、即ち、前記第1のフローディレクタ7aは、前記流体の流れる方向で、前記第2のフローディレクタ7bの下流に配置され得る。
【0038】
前記チャンネル4は、小さいディメンションのチャンネルであり、即ち、高さが通例4mm以下である。好ましくは、チャンネル4の高さH(図3参照)は、1mm乃至3.5mmである。前記チャンネル4は、5mm以下であり得るチャンネル壁6a、6b、6cを有する正三角形の断面を有している。しかしながら、この断面の形状は、正三角形に限られず、本適用に適切ないかなる形状も有し得る。かくして、いかなる形状の、且ついかなる方向の上面であっても、適切である。この結果、台形の断面も、可能である。前記チャンネル壁6a、6b、6cの数は、3つに限られず、いかなる適切な数であり得る。更に、流体の流れる方向に、前記チャンネル壁6a、6b、6cは、前記チャンネル4を囲んでおり、この結果、例えば複数のチャンネル4が互いに隣接して配置されている場合、流体は、一方のチャンネル4からもう一方のチャンネル4に流れ得ない。これに対して、本発明は、チャンネル壁6a、6b、6cによって囲まれているチャンネルに限られない。チャンネル壁6a、6b、6cは、前記チャンネル4を部分的に囲み、従って、流体は、一方のチャンネル4からもう一方のチャンネル4に流れても良い。以下に説明される実施形態のチャンネルは、正三角形の断面と、2.6mmと同程度の高さHを有している。
【0039】
前記チャンネル4の長さは、適用に応じて異なり得る。例えば、触媒に関しては、前記チャンネル4の長さは、150−200mmであり、熱交換器に関しては、チャンネル4の長さは、150−250mmであり得る。しかしながら、本発明は、このようなチャンネルの長さに限られない。また、所望の長さのシステムを形成するために、任意の数のチャンネルシステム2を配置することが可能である。
【0040】
更に、前記チャンネル4は、いかなる軸方向に向いていても良く、即ち、本発明は、横方向のチャンネル4に限られない。
【0041】
前記第1のフローディレクタ7aは、前記チャンネル4の1つのチャンネル壁6aに配置されており、この結果、前記入口5からの流体の流れ(矢印)は、2つの他のチャンネル6b、6cの方に向けられる。前記フローディレクタ7aの反対側には、隆起部9がある。
【0042】
前記入口5を通過したすぐ後に、前記流体の流れは、入口での乱流を有する。この乱流は、この流れが前記チャンネル4を通るのに従って減少し、前記チャンネル4中で一定の速度を有する流体の層流となる。この流体が前記第1のフローディレクタ7aに接近すると、断面が縮小するに応じて、局所的に流れの速度が上がる。前記第1のフローディレクタ7aを通過した後、断面の拡大と流体の流れとによって、渦、即ち、流体の制御された乱れ運動が、生じる。前記フローディレクタ7aは、前記チャンネル4を通る流体の流れの大部分に影響を与え、前記流体の流れの複数の層を混合させる。この乱れ運動は、熱、湿度、及び/もしくは、物質移動の速度を上げるために必要である。この乱流は、流体が前記第2のフローディレクタ7bの方に流れるのに従って減少し、前記第2のフローディレクタの7bのちょうど上流の層流となる。前記第2のフローディレクタ7bを通過した後、前記第1のフローディレクタ7aの通過後と同様に、渦が生じる。結果として、前記第2のフローディレクタ7bでの圧力降下は、前記第1のフローディレクタ7aでの圧力降下と比べて、小さい。
【0043】
図3乃至図5は、前記流れ方向に沿って互いに前後に配置されている複数のフローディレクタ7a−7eを有するチャンネル4の縦断面を示している。それぞれ異なる高さh−hを有する前記フローディレクタ7a−7eは、前記チャンネル4の内側へと延びている。各フローディレクタは、上流部と、中間部と、下流部とを有している。前記入口5に最も近い前記フローディレクタ7aは、この入口5から間隔Dで離間して配置されている。この間隔は、動作状態に応じて調整され得る。前記フローディレクタ7a−7eの、それぞれ2つの隣接したフローディレクタ間の間隔d(即ち、前記フローディレクタ7a−7eの各々の間に更なるフローディレクタが無い)は、前記フローディレクタ7aの通過後に生じる乱れ運動を最大限に利用するために、且つ、流体が前記チャンネル壁6a−6cに対して平行方向の層流を形成するために、十分な大きさである。本発明は、互いに均一の間隔dで離間したフローディレクタに限定されない。いくつかの適用では、各対のフローディレクタ間に異なる間隔があることが、適切であり得る。
【0044】
前記フローディレクタ7a−7eの高さを変えることによって、前記チャンネル4の、各フローディレクタ7a−7dでの断面積が、それぞれ異なり得る。このことは、図3aと図3bとに示されている。図3aは、図3のチャンネル4の、A−Aでの断面を示している。前記チャンネル4の断面積Aは、このチャンネル4の前記入口5での断面積として規定されている。前記チャンネル4の、前記フローディレクタ7aでの断面積Aは、高さh(図3a参照)の中間部11(図7参照)での断面積として規定されている。図3bは、図3のチャンネル4の、B−Bでの断面を示している。前記チャンネル4の、前記フローディレクタ7bでの断面積Aは、このフローディレクタ7bの高さh(図3b参照)の中間部11の断面積として、規定されている。図3aと図3bとに見られるように、フローディレクタの高さが小さいほど、断面積が大きい。前記フローディレクタ7a、7bの下流のフローディレクタ7c−7eの、それぞれのチャンネル4の断面積A−Aは、これらフローディレクタ7c−7eのそれぞれの高さh−hに対応して、互いに異なっている。
【0045】
前記入口5に最も近くに配置されている第1のフローディレクタ7aの隣、即ち下流に配置されている第2のフローディレクタ7bでの第2の断面積Aの比率、即ちA/Aは、1.2−2.5、好ましくは、1.2−2.0である。他のフローディレクタ7a−7dの、流れ方向に下流にありこれらにそれぞれ直接に連なっているフローディレクタ7b−7eでの前記第2の断面積、即ちA−Aの、前記第1の断面積A−Aに対する比率、即ち、A/A、A/A、A/A、A/A、A/A、A/A、A/A、A/A、A/A、A/Aは、1.2−2.5、好ましくは、1.2−2.0である。更に、前記チャンネルの出口に最も近いフローディレクタ7eでの断面積Aの、前記チャンネル4の前記入口5に最も近い前記第1のフローディレクタでの第1の断面積A1に対する比率、即ち、A/Aは、2.0/4.0である。前記フローディレクタ7a−7eでの前記チャンネル4の断面積を変えることによって、前記チャンネル全体の全圧力降下に対する全体の転換率の関係が、改善され得る。即ち、前記転換率が維持されるか改善される一方で、前記圧力降下は減少する。好ましくは、前記断面積は、前記フローディレクタ7a−7eのそれぞれの高さh−hを変えることによって、変えられる。図3−図5の実施形態が前述の特徴を有していても、本発明は、前述の全ての特徴を有している、ということに限定されない。一実施形態は、前述の特徴のうちの1つもしくは2つのみを有していても良い。
【0046】
更に、図3は、5つのフローディレクタ7a−7eを有するチャンネル、即ちこのチャンネルの一部を示しており、これらフローディレクタ7a−7eの高さh−hは、徐々に縮小している。例えば、高さが2.6mmのチャンネルに関しては、高さhは1.4mm、hは1.2mm、hは1.0mm、hは0.8mm、hは0.6mmである。かくして、前記チャンネル4の前記フローディレクタ7a−7eでの断面積は、流れ方向に次のように拡大する。前記第1のフローディレクタ7aでの断面積Aは0.63mm、前記第2のフローディレクタ7bでの断面積Aは0.88mm、前記第3のフローディレクタ7cでの断面積Aは1.15mm、前記第4のフローディレクタ7dでの断面積Aは1.43mm、前記第5のフローディレクタ7eでの断面積Aは1.76mmである。これら高さは、従来技術と比べると、チャンネル4全体の全転換率に対して全体の圧力降下の減少を果たすために、縮小している。
【0047】
図4は、5つのフローディレクタ7a−7eを有しているチャンネル即ちこのチャンネルの一部を示している。入口5から初めの4つのフローディレクタ7a−7dのそれぞれ高さh−hは、流体の流れの方向に徐々に縮小しており、前記入口5から第5のフローディレクタ7eは、第4のフローディレクタ7dの高さと同等の高さを有している。2.6mmと同等の高さHのチャンネルを有する実施形態では、高さhは1.4mm、高さhは1.2mm、高さhは1.0mm、高さhは0.8mm、そして高さhは0.8mmである。かくして、前記フローディレクタ7a−7eでのチャンネル4の断面積は、流れ方向に次のように拡大している。前記フローディレクタ7aでの断面積Aは0.63mm、前記第2のフローディレクタ7bでの断面積Aは0.88mm、前記第3のフローディレクタ7cでの断面積Aは1.15mm、前記第4及び第5のフローディレクタ7d、7eでのそれぞれの断面積Aは1.43mmである。前記高さは、従来技術と比べると、チャンネル4全体の全転換率に対して前記全圧力降下の減少を果たすために、縮小している。
【0048】
図5は、5つのフローディレクタ7a−7eを有するチャンネル即ちこのチャンネルの一部を示している。これらフローディレクタ7a−7eは、2つのフローディレクタが1組となって配置されている。各組の2つのフローディレクタは、互いに同じ高さを有しており、各組のフローディレクタの高さは、前記入口5からの流れの方向に、徐々に減少している。即ち、前記入口5から2番目のフローディレクタ7bの高さhは、前記第1のフローディレクタ7aの高さhと同じであり、第3のフローディレクタ7cの高さhは、前記第2のフローディレクタ7bの高さhより小さく、第4のフローディレクタ7dの高さhは、前記第3のフローディレクタ7cの高さhと同じであり、第5のフローディレクタ7eの高さhは、前記第4のフローディレクタ7dの高さhより小さい。例えば、2.6mmの高さHのチャンネルに関して、前記高さhは1.4mm、高さhは1.4mm、高さhは1.2mm、高さhは1.2mm、高さhは1.0mmである。かくして、前記チャンネル4の前記フローディレクタ7a−7eでのそれぞれの断面積は、流体の流れの方向に以下のように拡大する。前記第1及び第2のフローディレクタ7a、7bでの断面積A、Aは、それぞれ0.63mmであり、前記第3及び第4のフローディレクタ7c、7dでの断面積A、Aは、それぞれ0.88mmであり、前記第5のフローディレクタ7eでの断面積Aは、1.15mmである。これら高さは、従来技術と比べると、チャンネル4全体の全転換率に対して全圧力降下の減少を果たすために、縮小している。しかしながら、本発明は、2つで1組のフローディレクタに限定されず、いかなる任意の数の組のフローディレクタも、適切であり得る。
【0049】
しかしながら、本発明は、前記チャンネル4の前記フローディレクタ7a−7eでの断面積が、徐々に拡大することに限定されない。この代わりに、前記チャンネル4の異なる断面積を成すフローディレクタが、このチャンネル中に任意の順番で配置され得、前記チャンネル4の同じ断面積を為すフローディレクタが、複数設けられ得る。例えば、第2のフローディレクタでの前記チャンネル4の断面積より小さい断面積を為す第1のフローディレクタが、チャンネル4の第2の断面積を各々為す2つのこのような第2のフローディレクタ間に、配置され得る。また、前記複数のフローディレクタは、5つに限られず、これらフローディレクタの数は任意であり得、他の適用に関しては、異なり得る。例えば、前記チャンネル4は、チャンネル4の入口5の近くに配置されている3つのフローディレクタを有し得、この結果、チャンネル4の出口の近くの端部には、フローディレクタは無い。あるいは、前記入口5と前記第1のフローディレクタとの間の前記間隔Dが比較的大きく、従って、出口の近くの前記チャンネル4の端部に複数のフローディレクタが設けられ得、前記入口5の近くには設けられない。また、前記チャンネル4は、上述の例のフローディレクタでの断面積と異なる断面積をそれぞれ有する更なるフローディレクタが、設けられ得る。あるいは、前記チャンネル4の断面積は、前記チャンネルの高さ、幅、もしくは幾何学的形状を変えることによって、変えられ得る。本発明は、フローディレクタの上述の組み合わせに限られず、この代わりに、従属請求項に従って規定された全ての適切な組み合わせが、可能である。
【0050】
図6は、フローディレクタ7a−7cに対してミラー対照である複数のフローディレクタ8a−8cを有しており互いに上下に配置されている2つのチャンネル4を示している。チャンネル中に延びている一方のフローディレクタのみが使用される場合、これらフローディレクタが一緒に巻かれるか図6及び図8のように上下に配置されるとき、チャンネルの半分のみが、フローディレクタを有し得る。熱、湿度、及び/もしくは、物質移動の速度を上げるために、チャンネルに、前記ミラー対照のフローディレクタ8a−8cが設けられ、従って全てのチャンネルにフローディレクタが設けられることが、適切である。前記フローディレクタ7a−7cに対してミラー対照である前記フローディレクタ8a−8cは、それぞれの前記フローディレクタ7a−7cから、所定の間隔で離間されて各々配置されている。この間隔dは、前記フローディレクタ7a−7cの通過後に生じる乱れ運動が最大限に利用され得、また、流体が前記チャンネル4の方向に、即ち前記チャンネル壁6a−6cに対して平行に向き得るような、大きさでなければならない。前記ミラー対照のフローディレクタ8a−8cに近づく流体は、大きな拡大領域に達し、速度が局所的に減じられる。あるいは、2種類のフローディレクタ間の間隔が、変えられ得る。好ましくは、前記ミラー対照のフローディレクタ8a−8cは、前記フローディレクタ7a−7cの各々に連結されている。このような場合、各ミラー対照のフローディレクタ8a−8cは、前記連結されたフローディレクタ7a−7cのそれぞれに並行して配置されている。
【0051】
図6では、前記フローディレクタ7a−7cの各々の高さh−hは、流れ方向に、徐々に縮小している。チャンネルの高さが2.6mmである実施形態では、高さhが1.4mm、高さhが1.2mm、高さhが1.0mmである。かくして、前記フローディレクタ7a−7cでの断面積は、流れ方向に次のように拡大している。第1のフローディレクタ7aでの断面積Aは0.63mm、第2のフローディレクタ7bでの断面積Aは0.88mm、第3フローディレクタ7cでの断面積Aは1.15mmである。
【0052】
あるいは、前記フローディレクタ7a−7cと前記ミラー対照8a−8cとは、各種のフローディレクタが、2つもしくは2つ以上で1組となって、配置され得る。即ち、流れ方向に、前記第1及び第2のフローディレクタは、規則的なフローディレクタ7a−7cであり得、前記第3及び第4のフローディレクタは、ミラー対照のフローディレクタ8a−8cであり得る。他の更なる代案は、異なる種類のフローディレクタ7a−7c、8a−8cを、任意の順番で、前記チャンネルに配置することである。
【0053】
図7は、上流部10と中間部11と下流部12とを有するフローディレクタ7の可能な実施形態を、詳細に示している。チャンネル4の全てのフローディレクタは、図7の前記フローディレクタ7の幾何学的形状を好ましくは有している。しかしながら、本発明の範囲内では、1つもしくは若干数のフローディレクタのみが、このような形状を有していても良い。
【0054】
前記上流部10は、流体の流れの方向に、前記チャンネル壁6aの面に対して規定の第1の傾斜角度aでそれているフラット部13を有している。前記第1の傾斜角度aは、前記チャンネル壁6aとこのチャンネル壁6aの面に対する前記フラット部13の延びとの間の角度として規定されている。この角度aは、前記フラット部13の延びと前記チャンネル壁6aの面との交点の下流に位置されている。また、前記第1の傾斜角度aは、図7の角度aとして規定されている。更に、前記第1の傾斜角度aは、10度−60度であり、好ましくは、30度−50度であり得る。前記上流部10の傾斜は、流体の速度を上げ、この流体を他の面に導き、この結果、制御された乱れ運動が、熱、湿度、及び/もしくは物質移動を高めるために、生じられる。
【0055】
前記中間部11は、前記上流部10と前記下流部12との間に配置されている。この中間部11は、前記上流部10が延びている前記チャンネル壁6aの内側にある。この中間部11は、前記チャンネル4のチャンネル壁6aに対して平行であり前記上流部10と下流部12との長さより短いフラット部14を、有している。前記フローディレクタの最高部hは、前記フローディレクタ7が延びているチャンネル壁6aに対して、前記中間部11のこのフラット部14である。複数のフローディレクタを有している実施形態に関しては、前記フローディレクタの高さhは、前記複数のフローディレクタのいずれの高さh−hを言及しても良い。前記フラット部14は、製造の理由で設けられるが、また、流体を、これが対向する壁6b、6cへと前記上流部によって導かれた後に、前記チャンネル4の流れの方向に、即ち、チャンネル4の前記チャンネル壁6に対して平行に導くように、補助する。前記フラット部は、流体の流れの方向に、前記チャンネルの高さH即ち0−2.0Hの0乃至2.0倍の長さを、好ましくは、前記フローディレクタの高さh即ち0−2.0hの0乃至2倍の長さを、より好ましくは、前記フローディレクタの高さh即ち0−1.0hの0乃至1倍の長さを、有し得る。前記中間部11の前記フラット部14は、前記上流部10が延びている前記チャンネル6aに平行であるのではなく、前記上流部10が延びている前記チャンネル壁6aに対する傾斜を有し得る。この傾斜は、流体の流れの方向に、前記チャンネル4の内側に向かって、また、前記チャンネル壁6aに向かって、双方に設けられ得る。他の実施形態では、前記中間部11は、わずかに湾曲された形状、例えば、凸形状を有し得る。
【0056】
前記フローディレクタ7の前記下流部12は、流体の流れ方向に、前記チャンネル壁6aの面に対して規定の第2の傾斜角度aで、前記チャンネル壁6aに戻るフラット部15を有していることが適切である。前記第2の傾斜角度aは、前記チャンネル壁6aの面とこのフラット部15の前記チャンネル壁6aの面への延びとの間の角度として、規定されている。この角度は、前記フラット部15の延びと前記チャンネル壁6aの面との交点の上流に位置されている。また、この第2の傾斜角度aは、図7の角度aとして規定される。更に、この第2の傾斜角度aは、50度−90度、好ましくは、60±10度である。前記フラット部15は、拡大する断面積による制御された乱れ運動を流体に生じさせ、この制御された乱れ運動は、熱と、湿度、及び/もしくは物質移動と、圧力降下との間の比率を最適化する。
【0057】
前記フローディレクタ7は、前記チャンネル壁6aと前記上流部10との間の遷移部16と、前記上流部10と前記中間部11との間の遷移部17と、前記中間部11と前記下流部12との間の遷移部18と、前記下流部12と前記チャンネル壁6aとの間の遷移部19とを有している。これら遷移部16−19の各々は、湾曲されているか真直ぐであり得、1つのフローディレクタ7は、湾曲された遷移部と真直ぐの遷移部との両方を有し得る。
【0058】
図7は、前記上流部10と前記中間部11との間の湾曲された遷移部17を有しており、この遷移部17は、前記フローディレクタ7の高さ、即ち0.1h−2hの0.1−2倍の曲率半径R2を有している。この曲率半径は、流体の流れを、前記上流部10の通過後に前記チャンネル4の一側面に対して平行方向にスムーズに導くために、設けられている。前記中間部11と前記下流部12との間の湾曲された遷移部18の曲率半径R3は、前記フローディレクタ7の高さ即ち1.0h−2.1hの0.1−2.1倍、好ましくは、前記フローディレクタ7の高さ即ち0.35h−2.1hの0.35−2.1倍、そしてより好ましくは、前記フローディレクタ7の高さ即ち0.35h−1.1hの0.35−1.1倍であることが、適切である。この曲率半径は、拡大する断面によって生じる渦、即ち流体の制御された乱れ運動を生じさせるように、流体の大部分を、前記チャンネル壁6aに導く。この乱れ運動は、熱、湿度、及び/もしくは、物質移動の速度を上げるために必要である。あるいは、前記上流部10と前記中間部11との間の湾曲された遷移部17の曲率半径R2は、前記中間部11と前記下流部12との間の遷移部18の曲率半径R3と同じであっても良い。即ち、前記フローディレクタ7の高さ即ち1.0h−2.1hの0.1−2.1倍、好ましくは、前記フローディレクタ7の高さ即ち0.35h−2.1hの0.35−2.1倍、そしてより好ましくは、前記フローディレクタ7の高さ即ち0.35h−1.1hの0.35−1.1倍である。互いに同じ曲率半径は、前記流体が前述の流体の流れの方向と反対の方向に流れ得るいくつかの適用において、有効である。
【0059】
前記チャンネル4の前記チャンネル壁6aと前記上流部10との湾曲された遷移部16の曲率半径R1は、前記フローディレクタ7の高さ即ち1.0h−2.1hの1.0−2.1倍であり得る。好ましくは、前記下流部12と前記チャンネル4のチャンネル壁6aとの間の湾曲された遷移部19の曲率半径R4は、前記フローディレクタ7の高さ即ち0.2h−2hの0.2−2倍、好ましくは、前記フローディレクタ7の高さ即ち0.5h−1.5hの0.5−1.5倍である。前記下流部12の前記フラット部15は、短く、従って、前記遷移部19は、大きい曲率半径を有し得る。前記下流部12と前記チャンネル4のチャンネル壁6aとの間の前記遷移部19の曲率半径R4は、二次的な渦の発生を減じ、そうでなければ、圧力降下を増加させ得る。
【0060】
滑らかな前記遷移部16−19は、前記フローディレクタ7に渡る流体のスムーズな流れをもたらし、同時に、前記遷移部16−19は、流体を特定の方向に導く。また、圧力の低下は前記流体と前記チャンネルの壁との間の摩擦によって為されるので、滑らかな前記遷移部は、圧力降下を減じる。
【0061】
前記フローディレクタ7の上方に、隆起部9が設けられている。好ましくは、この隆起部9の高さbは、前記フローディレクタ7の高さより小さい。このことは、前記隆起部9での不要な乱流を減じる。更に、好ましくは、前記隆起部9は、第2のチャンネル4の下側の前記フローディレクタ(図6参照)によって規定されている対応する隆起部9に良好に適合する形状を有している。前記隆起部9の高さは、好ましくは、複数のチャンネルを入れ子式にならないように層状に配置した時に、安定した組み立てが為される程度の高さである。ここでは、入れ子式とは、前記チャンネルの層の、望ましくない相対運動に言及する。本発明は、各フローディレクタ7に1つの隆起部を有することに、限定されない。この代わりに、例えば1つの隆起部が、前記第1のフローディレクタ7と最後の1つのフローディレクタ7とに、流れ方向に、設けられ得る。
【0062】
図3を再び参照すると、所望の乱れ運動を生じさせるために、前記第1のフローディレクタ7aの前記中間部11(図7参照)での流体の所定の速度v1が必要である。前記速度v1は、前記第1のフローディレクタ7aの中間部11(図7参照)でのチャンネルの断面積Aと、前記チャンネル4の断面積Aと、断面積Aを有するチャンネル4の各部分での、例えばこのチャンネルの前記入口5での速度vとによって、決定する。前記断面積Aに対する断面積Aの比率は、2.0より大きく、好ましくは3.0より大きく、より好ましくは4.5より大きい。
【0063】
図8は、チャンネルシステム2での複数のチャンネル4を有する層を、前記チャンネル4の長軸方向に、示している。波形のストリップ20が好ましくは使用され、このストリップ20では、フローディレクタ7a−7c、8a−8cが、曲げ端部の凹凸部22と内側の曲げ端部の押出された部分とを両方形成するために、一側面から押圧される。前記凹凸部22は、この場合、前述のフローディレクタ7a−7c、8a−8cと同じである。図8では、ほぼ平坦なストリップ21が使用されており、また、このストリップは、前記波形のストリップ20の凹凸部22に対応する凹凸部22によって、形成されている。前記平坦なストリップ21と前記波形のストリップ20とは、一方が他方の上に押圧され、従って、前記平坦なストリップ21の前記凹凸部22は、前記波形のストリップ20の前記凹凸部22中に適合する。
【0064】
下向きの横断三角形の頂点を有する全てのチャンネル4と、上向きの横断三角形の頂点を有する全てのチャンネル4とに、凹凸部/押出された部分が設けられており、この結果、全てのチャンネルに、更に熱、湿度、及び/もしくは物質移動を高めるフローディレクタが設けられている。すべてのチャンネルに複数のフローディレクタを形成するために、凹凸部/押出された部分が両側から形成され、この結果、前記チャンネルの断面である三角形の底面が、内側に押圧され、従って、前記断面積が縮小される。外側及び内側に向いている三角形の断面の頂点を有する前記チャンネルの前記凹凸部/押圧された部分は、チャンネルに沿って互いにそれぞれオフセットされており、好ましくは、互いに等間隔に離間されている。同じチャンネルの、このチャンネル沿いの違う位置での断面には、前記三角形の底辺の凹凸部/前記三角形の頂点の押出された部分と、前記三角形の頂点の凹凸部/前記三角形の底辺の押出された部分とが、設けられている。これは主に、断面積を縮小し、乱流の発生を助ける。このことは、前記底辺が前記チャンネルの中心に向かって内側に押圧される部分が、この部分の断面積が縮小されるので、乱流の大部分を生じさせることを意味する。これに対して、前記三角形の頂点が前記チャンネルの中心に向かって内側に押圧される部分と、前記底辺が外側に押圧される部分とで、断面積が拡大される。
【0065】
上記の本発明は、本発明の好ましい実施形態に関連して説明されているけれど、当業者には、以下の請求項によって規定されている本発明の範囲から逸脱しない種々の変更が、考えられ得ることが、明らかである。例えば、上記のように、前記波形のストリップは、異なる波形であることができ、従って、チャンネルの他の外形が得られる。前記フローディレクタの構造が入れ子式となることを防がない場合、例えば、前記上流部及び下流部の角度が前記チャンネルの長軸方向に対して小さい場合、前記チャンネルの長軸方向に対してわずかにより緩やかな角度を有する特別な凹凸部/押出された部分を形成することが、可能である。このような入れ子式を防止するものは、小さく、即ち、圧力降下を最小限にするために、前記フローディレクタと比較して、前記チャンネルの断面に対して小さくなければならない。このような入れ子式を防止するものは、入れ子式を防止するものとして既に機能するフローディレクタを補完し得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧力降下とシステムを通って流れる流体の熱、湿度、及び/もしくは物質移動のとの間の関係を改善するためのチャンネルシステム(2)であって、このチャンネルシステム(2)は、少なくとも第1及び第2のフローディレクタ(7a、7b、7c、7d、7e)を備えた少なくとも1つのチャンネル(4)を有し、このチャンネル(4)は、所定の断面積Aを有しており、前記フローディレクタ(7a、7b、7c、7d、7e)の各々に、第1及び第2の断面積A、Aをそれぞれ有しており、前記フローディレクタ(7a、7b、7c、7d、7e)は、流体の流れる方向に且つ前記チャンネル(4)を横断するように延びており、また、前記流体の流れる方向に前記チャンネル(4)のチャンネル壁(6a、6b、6c)から前記チャンネル(4)の内側に向かってそれている上流部(10)と、前記流体の流れる方向に前記チャンネル壁(6a、6b、6c)に戻る下流部(12)と、前記上流部(10)と下流部(12)との間に位置された中間部(11)とを有している、チャンネルシステム(2)において、
前記第1のフローディレクタ(7a、7b、7c、7d、7e)での前記第1の断面積Aは、前記第2のフローディレクタ(7a、7b、7c、7d、7e)での前記第2の断面積Aより小さいことを特徴とする、チャンネルシステム(2)。
【請求項2】
前記第1及び第2の断面積A1、A2は、前記第1及び第2のフローディレクタ(7a、7b、7c、7d、7e)の各々の中間部(11)により規定されている、請求項1に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項3】
前記第1のフローディレクタ(7a、7b、7c、7d)は、流体の流れる方向で、前記第2のフローディレクタ(7b、7c、7d、7e)の上流に、配置されている、請求項1又は2に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項4】
前記第1のフローディレクタ(7a)は、前記第2のフローディレクタ(7a、7b、7c、7d、7e)に対して、前記チャンネルの入口(5)の最も近くに配置されている、請求項1乃至3のいずれか1に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項5】
前記第1及び第2のフローディレクタ(7a、7b、7c、7d、7e)は、前記流体が流れる方向に、直接に連なっている、請求項1乃至4のいずれか1に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項6】
前記第2の断面積Aの、前記第1の断面積Aに対する比率、即ちA/Aは、1.2−2.5、好ましくは、1.2−2.0である、請求項3又は4に従属した請求項5に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項7】
前記チャンネルの出口の最も近くに配置されている前記第2のフローディレクタ(7e)での前記第2の断面積Aの、前記第1のフローディレクタ(7a)での前記第1の断面積Aに対する比率、即ちA/Aは、2.0−4.0である、請求項4に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項8】
前記チャンネル(4)は、前記チャンネル(4)が第3の断面積A3を有している更なる第3のフローディレクタ(7a、7b、7c、7d、7e)を少なくとも1つ有している、請求項1乃至7のいずれか1に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項9】
前記第3の断面積Aは、前記第1の断面積Aもしくは第2の断面積Aとそれぞれ同じであるか、前記第1の断面積A及び第2の断面積Aと異なる、請求項8に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項10】
更なる前記第3のフローディレクタ(7a、7b、7c、7d、7e)は、流体の流れる方向で、前記第1及び第2のフローディレクタ(7a、7b、7c、7d、7e)間に配置されている、請求項1乃至4の、もしくは請求項6乃至9のいずれか1に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項11】
前記チャンネル(4)の断面の幅は、この断面の平面で、一方向に縮小している、請求項1乃至10のいずれか1に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項12】
前記チャンネル(4)の前記断面は、好ましくは三角形である、請求項11に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項13】
前記チャンネル(4)の前記断面積Aの、前記第1のフローディレクタ(7a)での前記第1の断面積Aに対する比率、即ちA/Aは、2.0より大きく、好ましくは、3.0より大きく、より好ましくは、4.5より大きい、請求項3又は4に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項14】
前記フローディレクタ(7a、7b、7c、7d、7e)の少なくとも1つは、
前記チャンネル壁(6a、6b、6c)と前記上流部(10)との間の遷移部(16)と、
前記上流部(10)と前記中間部(11)との間の遷移部(17)と、
前記中間部(11)と前記下流部(12)との間の遷移部(18)と、
前記下流部(12)と前記チャンネル壁(6a、6b、6c)との間の遷移部(19)とを具備する、請求項1乃至13のいずれか1に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項15】
前記遷移部(16、17、18、19)の少なくとも1つは、ほぼ真直ぐである、請求項14に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項16】
前記遷移部(16、17、18、19)の少なくとも1つは、所定の曲率半径を有するように湾曲されている、請求項14又は15に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項17】
前記チャンネル壁(6a、6b、6c)と前記上流部(10)との間の湾曲された前記遷移部(16)の曲率半径、及び/もしくは、前記上流部(10)と前記中間部(11)との間の前記遷移部(17)は、前記フローディレクタの高さ(h)の0.1倍と前記フローディレクタの高さ(h)の2倍との間である、請求項16に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項18】
前記中間部(11)と前記下流部(12)との間の前記曲湾曲された遷移部(18)の曲率半径が、0.1h−2.1h、好ましくは、0.35h−2.1h、より好ましくは、0.35h−1.1hである、請求項16又は17に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項19】
前記下流部(12)と前記チャンネル壁(6a、6b、6c)との間の前記湾曲された遷移部(19)の曲率半径は、0.2h−2h、好ましくは0.5h−1.5hである、請求項16乃至18のいずれか1に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項20】
前記フローディレクタの少なくとも1つの中間部(11)は、前記チャンネル壁(6a、6b、6c)に対してほぼ平行であるフラット部を有している、請求項1乃至19のいずれか1に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項21】
前記フラット部(14)は、前記流体の流れる方向に、前記チャンネルの高さ(H)の0乃至2倍の長さ、好ましくは、前記フローディレクタの高さ(h)の0乃至2倍の長さ、より好ましくは、前記フローディレクタの高さ(h)の0乃至1倍の長さを有する、請求項20に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項22】
前記フローディレクタの少なくとも1つの上流部(10)のフラット部(13)は、この上流部(10)がそれている前記チャンネル壁(6a、6b、6c)の面に対する第1の傾斜角度を有している、請求項1乃至21のいずれか1に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項23】
前記第1の傾斜角度(a1)は、10度−60度、好ましくは30度−50度である、請求項22に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項24】
前記フローディレクタの少なくとも1つの前記下流部(12)のフラット部(15)は、前記下流部(12)が戻る前記チャンネル壁(6a、6b、6c)の面に対する第2の傾斜角度を有している、請求項1乃至23のいずれか1に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項25】
前記第2の傾斜角度(a2)は、50度−90度、好ましくは、60度±10度である、請求項24に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項26】
前記フローディレクタの少なくとも1つの前記中間部(11)は、前記上流部(10)が逸れるように延びている前記チャンネル壁(6a、6b、6c)の内側にある、請求項1乃至25のいずれか1に記載のチャンネルシステム(2)。
【請求項27】
前記チャンネル(4)は、前記第1及び第2のフローディレクタ(7a、7b、7c、7d、7e)の各々に対して、少なくとも1つのミラー対照のフローディレクタ(8a、8b、8c)を更に有している、請求項1乃至26のいずれか1に記載のチャンネルシステム(2)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2011−530687(P2011−530687A)
【公表日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−522026(P2011−522026)
【出願日】平成21年7月8日(2009.7.8)
【国際出願番号】PCT/SE2009/050880
【国際公開番号】WO2010/016792
【国際公開日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【出願人】(510269894)
【氏名又は名称原語表記】Sven Melker NILSSON
【住所又は居所原語表記】Smakullevagen 18, SE−428 36 KALLERED, Sweden
【Fターム(参考)】