説明

テトラ包装袋用包装機

【課題】テトラ形状の空の包装袋に被包装物を自動包装するにあたり、被包装物を充填しにくい。
【解決手段】給袋装置から包装袋14を受け渡される袋取りセクション、包装袋14の閉じられた袋口15を前後面から開口する袋口開セクション、開口した袋口15をヘラ18により拡開する袋口拡開セクション、拡開した袋口15から被包装物の充填が行われる製品投入セクション等のセクションを有し、袋口開セクションに、包装袋14の袋底の封止縁17の両端部を挟み付けて、袋口15を広げる袋口開口機構16を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テトラ状包装袋に被包装物を充填して自動的に包装するテトラ包装袋用包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
テトラ状包装袋とは周知の平袋の袋底の直線状の封止縁に対して袋口を平面視において十文字に交差するように封止した4面体の包装袋である。
【0003】
特許文献1は、テトラ形状包装袋に被包装物を充填するための従来のロータリー式包装機である。この特許文献1のロータリー式包装機は、円盤型ロータの周縁に、先端にクランプを備えた一対一組からなる8組のクランプアームを装備する。
【0004】
前記一対のクランプ間隔が拡大している領域で包装袋が両クランプ間に供給されるので、一対のクランプは同包装袋の両側縁を挟持する。そしてロータの回転が1ピッチずつ進むに連れ、クランプ間隔の縮小によって包装袋の口が広がり、ホッパーを通して被包装物が同包装袋内に充填される。その後、両クランプ間隔の拡大により包装袋の袋口は緊張し、一対のシールバーは袋口を強圧シールする。
【0005】
この特許文献1のロータリー式包装機では、被包装物を充填する位置と、袋口を強圧シールする位置の中間位置で、一対のヘラを前記包装袋の袋口に挿入する。この場合一対のヘラの配列は、両クランプの配列方向X軸にクロスするY軸方向である。続いて一対のヘラをY軸に沿って離反し包装袋の開口縁を緊張させると同時に、一対のクランプを開いて包装袋を解放する。
【0006】
さらに、タイミングよく包装袋を90度角回転することにより、包装袋の袋口は両クランプの配列軸Xと同軸位置まで方向変換し、同時に両クランプでもって包装袋の両側縁を再キャッチする。
【0007】
しかし、前記特許文献1のロータリー式包装機では、円盤型ロータの回転軌道において、一対のヘラを前記包装袋の袋口に挿入し、一対のヘラをY軸に沿って離反して包装袋の袋口を緊張させると同時に、一対のクランプを開いて包装袋を解放し、さらに、包装袋を90度角回転して包装袋の袋口を両クランプの配列軸Xと同軸位置まで方向変換し、同時に両クランプでもって包装袋の両側縁を再キャッチする。このように、円盤型ロータの回転軌道において、包装袋を90度回転させて持ち替えるために、多くの動作をしなければならないため、包装機の高速化を図り難いという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明者は、テトラ状包装袋に被包装物を自動的に包装するロータリー式包装機において、前記従来の特許文献1の包装機に比べて、スピードをアップしたテトラ包装袋用包装機を提供した。(特願2010−241995号)
【0009】
このテトラ包装袋用包装機は、ロータリー式包装機の包装袋供給位置の周縁部に、包装袋搬送コンベアを配置し、この包装袋搬送コンベアの包装袋を、袋口側を上にして開口させて起立させる包装袋開口起立機構を備え、起立した包装袋の開口した袋口に一対のヘラを挿入して、包装袋の袋底の封止縁に対して、袋口が交差する方向にヘラを拡開しつつ、ロータリー式包装機側に接近する袋口拡開機構を備え、前記袋口拡開機構に保持された包装袋の袋口を上部から挟持してロータリー式包装機のクランプアーム側に包装袋を受け渡す受渡し機構を備えている。このテトラ包装袋用包装機は、特許文献1のロータリー式包装機とは異なり、ロータリー式包装機に包装袋を受渡する過程において、包装袋をテトラ形状とすることを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特許第3732400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明者の提供する特願2010−241995号の前記テトラ包装袋用包装機は、特許文献1とは異なり、ロータリー式包装機のクランプに、被包装物がまだ充填されていないテトラ形状の空の包装袋を受け渡し、このテトラ形状の包装袋に被包装物を充填しなければならない。
【0012】
図6は空のテトラ状包装袋をクランプアームに支持し、袋口を多少緩めた状態の斜視図である。このテトラ状包装袋1はロータリー式包装機の充填位置において被包装物を充填する際に、袋口2が開いていなければならないが、両クランプ3,3の配列方向をX軸方向とすると、吸盤及びヘラは袋口2を、前記X軸に対して90度クロスするY軸方向に開かなければならない。直線状の袋底の封止縁4は前記X軸に対して90度クロスするY軸方向であるため、X軸方向の袋口2と、Y軸方向の袋底の封止縁4とは、平面視において十文字状にクロスしている。このため、両クランプ3,3で保持された袋口2をY軸方向に開けようとすると、図6に示すように、テトラ状包装袋1の中央部が包装袋の内側に中折れして狭くなり、被包装物を充填し難くなるという課題がある。
【0013】
さらに、クランプ3に支持されたテトラ状包装袋1は、被包装物が充填されていると重心が安定して袋口2をX軸方向に閉じて緊張させてもテトラ状の形態が崩れることは無いが、充填前の空の状態では構造的に弱くてテトラ状の形態が崩れやすく、クランプアームを開いて袋口2をX軸方法に引っ張って緊張すると、例えば、袋底の封止縁4の両端の何れか一方が上方に持ち上がると共に、テトラ状包装袋1が拉げて形態が崩れることがある。このため、被包装物の充填前では充填に支障が生じたり、回転軌道の近くに突出する機構の一部に引っかかってテトラ状包装袋1が破損したりすることがある。
【0014】
本発明は前記課題を解決するためになされたものであって、テトラ形状の空の包袋に被包装物を充填する際に、被包装物を充填しやすくするロータリー式包装機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のテトラ包装袋用包装機は、給袋装置から包装袋を受け渡される袋取りセクション、包装袋の閉じられた袋口を前後面から開口する袋口開セクション、開口した袋口をヘラにより拡開する袋口拡開セクション、拡開した袋口から被包装物の充填が行われる製品投入セクション等のセクションを有し、テトラ形状の包装袋に被包装物を充填して包装するテトラ包装袋用包装機において、袋口開セクションに、前記包装袋の袋底の封止縁の両端部を挟み付けて、袋口を広げる袋口開口機構を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明のテトラ包装袋用包装機は、前記構成の袋口開口機構により、包装袋の袋底の封止縁の両端部を内側方向に挟み付けると、封止縁は中央部が上方向に折れ曲がるが、包装袋の中央の前後の上下方向の壁が中折れせずに伸び、包装袋の袋口を大きく広げることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のテトラ包装袋用包装機は、テトラ形状の空の包装袋に被包装物を充填する際に、被包装物を充填しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明のテトラ包装袋用包装機の全体概略平面図
【図2】本発明のテトラ包装袋用包装機の全体概略正面図
【図3】本発明のテトラ包装袋用包装機の部分拡大図
【図4】本発明のテトラ包装袋用包装機の要部斜視図
【図5】本発明のテトラ包装袋用包装機のヘラの他の実施例の斜視図
【図6】従来の課題を説明するための説明図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下において、本実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明のロータリー式のテトラ包装袋用包装機の全体概略平面図、図2は正面図、図3は図2の部分拡大図である。
【0020】
まず、図1に示すロータリー式のテトラ包装袋用包装機10の概略を説明する。このロータリー式のテトラ包装袋用包装機10は、ロータ11の45度毎に何らかの包装作業を行うことができ、例えば、(A)のセクションにおいて特願2010−241995号の給袋装置の受渡し機構(図1では、この受渡し機構の一部であるクリップ機構のクリップ12がクランプ13側に移動しているところを図示している。)からクランプアームのクランプ13に包装袋14の受け渡しが行われる(袋取りセクョン)。前記受渡し機構は、図示しない袋口拡開機構の一対のヘラと挟持片で保持している包装袋14の袋口15の中央部を上方からクリップ12で挟持してテトラ包装袋用包装機10のクランプ13に回転しながら包装袋14を受け渡す。
【0021】
(B)のセクションで、真空吸盤(図示せず)により包装袋14の袋口15の前後面を吸引しながら、上部からエアーノズル9でエアーを吹かせて包装袋14を開口する(袋口開セクション)。さらに、(B)のセクションで、図4に示すように、袋口開口機構16により、包装袋14の袋底の封止縁17の両端部を内側方向に挟み付けて封止縁17の中程を上方に折り曲げ、図6のように包装袋1の前後の上下方向中央の壁が中折れしないように伸ばして被包装物を充填しやすいように袋口15を開口する。この袋口開口機構16については後述する。
【0022】
(A)(B)のセクションでは、空のテトラ状包装袋1が拉げて形態が崩れたり、姿勢を崩して回転軌道の近傍に突出する機構の一部に引っかかって破損しないようガイド体23A,23Bが設けられている。このガイド体23A、23Bについても、後述する。
【0023】
真空吸盤(図示せず)、エアーノズル9、袋口開口機構16により開口した袋口15に対して、(B)から(C)のセクションで、上方より一対のヘラ18により袋口15を大きく拡開する(袋口拡開セクション)。このヘラ18についても後述する。なお、テトラ包装袋用包装機において、このヘラ18が必要ではない場合があるので、本発明はヘラ18が装備された包装機に限定されるものではない。
【0024】
(C)のセクションで、投入機構を用いて包装袋14内へ被包装物の充填が行われる(製品投入セクション)。この被包装物を投入する際に使用するホッパー(図示せず)の下端部の形状を四角筒状にすると、前記(B)から(C)のセクションでヘラ18で開口した袋口15の間口を有効に使うことができる。
【0025】
(C)セクションの近傍には、包装袋14内の被包装物を検知するための静電容量センサー21が設けられている。この静電容量センサー21は、包装袋14の回転経路の近傍のバー22にスライド可能に配置され、被包装物の充填が成功したか失敗したかを検知し、失敗した場合は袋口をシールせずに再度、包装袋14が回転経路をリサイクルするように構成されている。
【0026】
(D)と(E)の2セクションで、不活性ガス(例えば窒素ガス)を充填するノズル(図示せず)が配置され、包装袋14内にガスが充填される(不活性ガス充填セクション)。なお、(D)−(E)のセクションの外周部には、ガイドが設けられている。
【0027】
(F)セクションでクランプ13の間隔が広がって袋口15が閉じられる(袋口閉セクション)。この(F)セクションでも前記「発明が解決しようとする課題」の欄で説明した課題が発生することがあるので、ガイド体23C,23Dを設けている。このガイド体についても後述する。
【0028】
(G)のセクションでは、図2に示すように、シーラ24により袋口15をシールする(シールセクション)。(H)のセクションで、包装袋14は搬出コンベア25により、ロータリー式のテトラ包装袋用包装機10から搬出される(搬出セクション)。当然、これらの(A)−(H)のセクションは包装機により異なるものである。
【0029】
次に、前記の袋口開口機構16について説明する。図4には、袋口開口機構16が包装袋14の封止縁17の両端部を内側方向に挟み付けている状態を示している。袋口開口機構16にはエアーチャック26を用いている。このエアーチャック26は直方体のチャック本体の両端部に、それぞれ一対の作動ロッド27が外側方向に突出しており、この作動ロッド27の先端部に厚板の可動板28が取り付けられている。押さえ板29は、前記可動板28の内側に一対のロッド30を介して取り付けられ、クランプ13の回転軌道に対して接近、離間し、包装袋14の封止縁17の両端部を内側方向に挟み付けている。
【0030】
前記袋口開口機構16を支持するためのポール31がテトラ包装袋用包装機10の近傍に立設し、図1に示すように、このポール31に板状の取付台32が水平方向に設けられている。この取付台32の高さは自由に変えることができ、包装袋14の大きさに応じて袋口開口機構16の高さを調整することができる。
【0031】
前記取付台32に対して、図1に示すように、前記エアーチャック26を固定するための板状の固定板33がスライド可能に備え付けられている。この固定板33の後端部に前記取付台32が挿入し、ねじ34によりしっかりと固定されている。この固定板33はテトラ包装袋用包装機10の中心方向を向いており、取付台32に対してスライド可能で、回転軌道を搬送される包装袋14に対する押さえ板29の位置を調整することができる。押さえ板29の間隔もロッド30の長さを変えることにより調整できる。
【0032】
図3に示された袋口開口機構16は、図4のものとは多少構成が相違し、可動板28の上部に固定ブロック28Aがネジで固定され、さらにこの固定ブロックに、L字形に曲げられた押さえ板29がネジにより固定されている。一対の押え板29も包装袋14を受け入れやすいよう、図1に示すように側部がハの字状に開いている。
【0033】
真空吸盤(図示せず)による袋口15の開口と袋口開口機構16の押さえ板29による封止縁17の挟み付けは略同時に行われる。押さえ板29により、包装袋14の袋底の封止縁17の両端部を内側方向に挟み付けると、封止縁17は中央部が上方向に折れ曲がるが、図6に示すように包装袋1の中央の前後の上下方向の壁が中折れせずに伸び、包装袋14の袋口15を大きく広げることができる。真空吸盤による袋口15の開口と袋口開口機構16の押さえ板29による封止縁17の挟み付け直後に、エアーノズル9からエアーが噴射されて包装袋14を膨らませると共に、上方からヘラ18を挿入して袋口15を拡開し、Cセクションに移動する。封止縁17が中央部で上方向に一旦折れ曲がると、押さえ板29が無くても、エアーノズル9からエアーを噴射しても、包装袋14の形態が崩れることがない。このため、Cセクションにおいて、テトラ形状の空の包装袋14に被包装物を充填する際に支障が生じることがない。
【0034】
なお、前記の実施の形態では、袋口開口機構16にエアーチャック26を用いたが、本発明では、一対の押さえ板29を接近、離間させる駆動機構であればリニア式モータ、ソレノイド、電磁石、クランク機構等でもよい。
【0035】
次に、Bセクションで用いるヘラ18について説明する。図4に示すように、ヘラ18に棒ヘラを用いると、袋口15を四角形状に拡開することができて都合がよい。即ち、図4において、両クランプ13,13の配列方向をX軸方向とすると、ヘラ18は袋口15を、前記X軸に対して90度クロスするY軸方向に開くので、袋口15を四角形状とすることができ、被包装物を投入する口を大きく取ることができる。
【0036】
ヘラ18は三角板19の下端部に袋口15を拡開するための所定の長さの棒が下方向に取り付けられており、上部は逆L字形に折り曲げられ、矢印方向に回動する回動軸20に固定されている。なお、この回動軸20はロータ11と共に、(B)から(C)のセクションの間だけ往復回動するアーム(図示せず)の先端に取り付けられている。
【0037】
図5は、変形例のヘラ18Aの斜視図である。この変形例のヘラ18Aは包装袋14の前後両サイド上方から斜め下方へ伸びる3本ずつ計6本の棒18a−18cからなり、何れの棒18a−18cも矩形板19aから斜めに袋口15内に延びるように構成され、回動軸20aの回動により袋口15を大きく開くことができる。中央の棒18aは真っ直ぐ斜め下方に伸び、先端部が下方に折り曲げられて袋口15をY軸方向に開く。中央の棒18aに対する両サイドの2本の棒18b,18cは、斜めにくの字に曲がった後、先端部は下方に折れ曲がっており、中央の棒ヘラ18aが拡開する位置よりも、袋口15の中央寄りの両側を広げる。この6本の棒18a−18cと両クランプ13により袋口15を八角形状に開くことになり、前記図4の2本の棒ヘラ18,18よりも袋口15を大きく開くことができ、ホッパー(図示せず)の四角筒状の下端部が袋口15内に挿入しやすくなる。
【0038】
次に、空の包装袋14の姿勢を規制するガイド体について説明する。
(A)―(B)セクションでは、前記「発明が解決しようとする課題」の欄で説明したように、空のテトラ状包装袋1が拉げて形態が崩れたり、姿勢を崩して回転軌道の近くに突出する機構の一部に引っかかって破損したりすることが無いように、クランプ13の回転軌道を挟むように所定の幅を持たせてガイド体23A,23Bが設けられている。このガイド体23A、23Bは、クランプ13により袋口15を閉じて緊張した時に、包装袋14の形態が拉げて姿勢が崩れても、このガイド体23A,23Bに規制されて姿勢を正すことができる。図示していないが、内側のガイド体23Aは上下2段で構成され、ブラケット23aを介して前記ガイド体23Aを支持するための図示していない支持台に固定されている。下段のガイド体23Aは、上側のガイド体23Aより短く、外側のガイド体23Bと対向する位置に配置されている。
【0039】
(F)セクションでも前記課題が発生することがある。即ち、被包装物の充填に失敗した包装袋14は、袋口を閉じる際に、クランプ13の間隔が広がって袋口15を緊張させると、包装袋14の形態が崩れて充填されなかった空袋が機構の一部に引っかかって破損したりする虞がある。このため(F)−(G)セクションにも、テトラ形状の包装袋14の姿勢を規制するためのガイド体23C,23Dが設けられている。このガイド体23C,23Dは図1に示すように、クランプ13の回転軌道を挟むように所定の幅を持たせて配置する。図2に示すように、このガイド体23C,23Dは上下2段並行に配置されているが、(F)−(G)セクションでは、強いてガイド体23C,23Dを2段にする必要はない。
【0040】
なお、ガイド体23A−23Dは、(A)―(B)、(F)−(G)セクションに設ける旨を説明したが、かかるセクションに限定的に設けず、包装機の全周にわたって設けてもよい。
【0041】
なお、前記実施の形態では、ロータリー式包装機を用いて説明したが、本発明はロータリー式包装機に限定されるものではなく、直線状に搬送される包装袋に被包装物を充填して包装する包装機であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、例えば、テトラ形状の包装袋に連続的に被包装物を充填して包装する包装機に有用である。
【符号の説明】
【0043】
10 テトラ包装袋用包装機
11 ロータ
12 クリップ
13 クランプ
14 包装袋
15 袋口
16 袋口開口機構
17 封止縁
18 ヘラ
18A ヘラ
18a 棒
18b 棒
18c 棒
19 三角板
19a 矩形板
20 回動軸
20a 回動軸
21 静電容量センサー
22 バー
23A ガイド体
23a ブラケット
23B ガイド体
23C ガイド体
23D ガイド体
24 シーラ
25 搬出コンベア
26 エアーチャック
27 作動ロッド
28 可動板
28A 固定ブロック
29 押さえ板
30 ロッド
31 ポール
32 取付台
33 固定板
34 ねじ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給袋装置から包装袋を受け渡される袋取りセクション、包装袋の閉じられた袋口を前後面から開口する袋口開セクション、袋口から被包装物の充填が行われる製品投入セクション等のセクションを有し、テトラ形状の包装袋に被包装物を充填して包装するテトラ包装袋用包装機において、
袋口開セクションに、前記包装袋の袋底の封止縁の両端部を挟み付けて、袋口を広げる袋口開口機構を備えたことを特徴とするテトラ包装袋用包装機。
【請求項2】
前記袋口開口機構は、駆動装置により接近離間する一対の押さえ板であることを特徴とする請求項1に記載のテトラ包装袋用包装機。
【請求項3】
開口した袋口をヘラにより拡開する袋口拡開セクションを有し、この袋口拡開セクションにおいて、袋口を拡開するヘラに棒ヘラを用いたことを特徴とする請求項1に記載のテトラ包装袋用包装機。
【請求項4】
前記袋口拡開セクションにおいて、袋口を拡開するヘラが、3本1組とする棒で構成され、中央部の棒が両サイドの棒より外側に折り曲げられて袋口をY軸方向に拡開し、両サイドの棒が袋口の中央寄りを拡開することを特徴とする請求項1に記載のテトラ包装袋用包装機。
【請求項5】
前記製品投入セクションにおいて、前記ヘラにより袋口が拡開された包装袋内へ、被包装物を投入するホッパーの下端部を四角筒状にすることを特徴とする請求項3又は4に記載のテトラ包装袋用包装機。
【請求項6】
クランプにより袋口を緊張させても、空のテトラ形状の包装袋の姿勢が崩れないよう、クランプの回転軌道を挟むように所定の幅を持たせてガイド体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテトラ包装袋用包装機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−140167(P2012−140167A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−434(P2011−434)
【出願日】平成23年1月5日(2011.1.5)
【出願人】(000142850)株式会社古川製作所 (76)
【Fターム(参考)】