説明

テレテキストデータの誤り検出/訂正装置およびテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラム

【課題】 テレテキストデータの種類の追加・変更があっても容易に誤り検出/訂正を行うことを目的とする。
【解決手段】 テレテキストデータ判別部101にて対象となるテレテキストデータの種類を判別し、誤り検出/訂正パターン選択部102にてその種類に応じた誤り検出/訂正パターンを外部メモリ104の対応情報により選択し、誤り検出/訂正処理部103にてこの誤り検出/訂正パターンに対応した誤り検出/訂正処理を行うことにより、テレテキストデータに新たな種類が追加された場合でも、外部メモリ104に格納済みの対応情報から選択された誤り検出/訂正パターンにより誤り検出/訂正可能なテレテキストデータの種類であれば、外部メモリ104に新しいテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンを対応付ける情報を追加することにより、テレテキストデータの種類の追加・変更があっても容易に誤り検出/訂正を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン信号から抜き取られたテレテキストデータの誤りを検出/訂正するテレテキストデータの誤り検出/訂正装置およびテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
今日では、テレビジョン信号の垂直帰線期間を利用した文字放送が各地で行われている。その文字放送の規格の一つであり、欧州および東南アジア地域において普及しているのがテレテキストである。テレテキスト信号はクロック ラン・イン(CRI)、フレーミングコードおよびデータから構成されている。また、テレテキストデータはノイズや信号劣化などによるデータ誤りの検出/訂正を行うために、奇数パリティ、またはハミング符号による誤り検出/訂正符号が付加されている。従来、このテレテキストデータの誤り検出/訂正はハードウェアにより処理が行われている。(例えば、特許文献1参照。)
【特許文献1】特開2004−88623号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ハードウェアによる誤り検出/訂正処理は回路が複雑で規模が大きい。また、テレテキストデータは、先頭2バイトに定義されているマガジン/パケット番号によって決定されるデータの種類の違いにより、適用される誤り検出/訂正の方式が異なる。また、特定のマガジン・パケットにおいては、先頭から3バイト目にフォーマット番号を持ち、その値によっても適用される誤り検出/訂正の方式が異なる。そのため、新たなマガジン/パケット/フォーマットが定義されるたびに回路の変更を行う必要が生じる。
【0004】
本発明は、上記の問題に鑑み、テレテキストデータの種類の追加・変更があっても容易に誤り検出/訂正を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1記載のテレテキストデータの誤り検出/訂正装置は、映像信号から抜き取られたテレテキストデータの種類を判別するテレテキストデータ判別部と、外部メモリに格納したテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンとの対応情報を参照して誤り検出/訂正パターンを選択する誤り検出/訂正パターン選択部と、前記誤り検出/訂正パターンに対応した誤り検出/訂正処理を行う誤り検出/訂正処理部とを有し、前記外部メモリにテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンとの対応情報をあらかじめ格納しておき、前記映像信号のテレテキストデータの種類が追加された場合には、前記外部メモリに追加されたテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンとの対応情報を追加することにより、テレテキストデータを追加しても正しい誤り検出/訂正処理を行うことを特徴とする。
【0006】
請求項2記載のテレテキストデータの誤り検出/訂正装置は、映像信号から抜き取られたテレテキストデータの種類を判別するテレテキストデータ判別部と、外部メモリに格納したテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式との対応情報を参照して誤り検出/訂正方式を選択する誤り検出/訂正方式選択部と、前記誤り検出/訂正方式に対応した誤り検出/訂正処理を行う誤り検出/訂正処理部とを有し、前記外部メモリにテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式との対応情報をあらかじめ格納しておき、前記映像信号のテレテキストデータの種類が追加された場合には、前記外部メモリに追加されたテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式との対応情報を追加することにより、テレテキストデータを追加しても正しい誤り検出/訂正処理を行うことを特徴とする。
【0007】
請求項3記載のテレテキストデータの誤り検出/訂正装置は、映像信号から抜き取られたテレテキストデータの種類を判別するテレテキストデータ判別部と、外部メモリに格納したテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順との対応情報を参照して誤り検出/訂正手順を選択する誤り検出/訂正手順選択部と、前記誤り検出/訂正手順により誤り検出/訂正処理を行う誤り検出/訂正処理部とを有し、前記外部メモリにテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順との対応情報をあらかじめ格納しておき、前記映像信号のテレテキストデータの種類が追加された場合には、前記外部メモリに追加されたテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順との対応情報を追加することにより、テレテキストデータを追加しても正しい誤り検出/訂正処理を行うことを特徴とする。
【0008】
請求項4記載のテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラムは、誤り検出/訂正パターンを用いて誤り検出/訂正処理を行うテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラムであって、映像信号から抜き取られたテレテキストデータの種類を判別するステップと、前記外部メモリの対応情報を参照してテレテキストデータの種類毎の正しい誤り検出/訂正パターンを選択するステップと、前記誤り検出/訂正パターンに対応する誤り検出/訂正処理を行うステップとを有し、前記外部メモリにテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンとの対応情報をあらかじめ格納しておき、前記映像信号のテレテキストデータの種類が追加された場合には、前記外部メモリに追加されたテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンとの対応情報を追加することにより、テレテキストデータを追加しても正しい誤り検出/訂正処理を行うことを特徴とする。
【0009】
請求項5記載のテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラムは、誤り検出/訂正方式を用いて誤り検出/訂正処理を行うテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラムであって、映像信号から抜き取られたテレテキストデータの種類を判別するステップと、前記外部メモリの対応情報を参照してテレテキストデータの種類毎の正しい誤り検出/訂正方式を選択するステップと、前記誤り検出/訂正方式に対応する誤り検出/訂正処理を行うステップとを有し、前記外部メモリにテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式との対応情報をあらかじめ格納しておき、前記映像信号のテレテキストデータの種類が追加された場合には、前記外部メモリに追加されたテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式との対応情報を追加することにより、テレテキストデータを追加しても正しい誤り検出/訂正処理を行うことを特徴とする。
【0010】
請求項6記載のテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラムは、誤り検出/訂正手順を用いて誤り検出/訂正処理を行うテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラムであって、映像信号から抜き取られたテレテキストデータの種類を判別するステップと、前記外部メモリの対応情報を参照してテレテキストデータの種類毎の正しい誤り検出/訂正手順を選択するステップと、前記誤り検出/訂正手順に対応する誤り検出/訂正処理を行うステップとを有し、前記外部メモリにテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順との対応情報をあらかじめ格納しておき、前記映像信号のテレテキストデータの種類が追加された場合には、前記外部メモリに追加されたテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順との対応情報を追加することにより、テレテキストデータを追加しても正しい誤り検出/訂正処理を行うことを特徴とする。
【0011】
以上により、テレテキストデータの種類の追加・変更があっても容易に誤り検出/訂正を行うことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のテレテキストデータの誤り検出/訂正装置およびテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラムは、対象となるテレテキストデータの種類を判別し、その種類に応じた誤り検出/訂正パターンまたは誤り検出/訂正方式または誤り検出/訂正手順を外部メモリに格納された対応情報より選択し、この誤り検出/訂正パターンまたは誤り検出/訂正方式または誤り検出/訂正手順に対応した誤り検出/訂正処理を行うことにより、テレテキストデータに新たな種類が追加された場合でも、外部メモリに格納された対応情報に登録済みの誤り検出/訂正パターンまたは誤り検出/訂正方式または誤り検出/訂正手順により誤り検出/訂正可能なテレテキストデータの種類であれば、外部メモリに新しいテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンまたは誤り検出/訂正方式または誤り検出/訂正手順を対応付ける情報を追加することにより、テレテキストデータの種類の追加・変更があっても容易に誤り検出/訂正を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
テレテキストデータは42バイトを1つの単位として扱われる。テレテキストデータの種類によって、各バイトの誤り検出/訂正方式が決定し、それぞれのバイトは、この誤り検出/訂正方式に従った誤り検出/訂正手順を用いて誤り検出/訂正が行われる。また、テレテキストデータの42バイト分に対応した誤り検出/訂正方式をまとめて誤り検出/訂正パターンと称す。
【0014】
以下本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置のブロック図である。
【0015】
図1に示すように本実施の形態におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置は、マガジン/パケット/フォーマット番号によって決定されるテレテキストデータの種類を判別するテレテキストデータ判別部101、誤り検出/訂正のパターンを選択する誤り検出訂正パターン選択部102、誤り検出/訂正を行う誤り検出/訂正処理部103を備えている。誤り検出/訂正処理部103は誤り検出/訂正パターンに対応する処理を行う誤り検出/訂正処理1031〜103Nを備えている。また、不揮発性の外部メモリ104はテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンとの対応情報が格納され、誤り検出訂正パターン選択部102はこの外部メモリ104のテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンの対応情報を参照して誤り検出/訂正パターンを選択する。
【0016】
テレテキストデータ判別部101は映像信号の垂直帰線期間の各水平ラインにおいて抜き取られた42バイトのテレテキストデータから先頭の2バイトをチェックし、マガジン/パケット番号からテレテキストデータの種類を判別する。判別の結果、フォーマットによりさらに種類が分けられるデータの場合は、先頭から3バイト目をチェックし種類を確定する。次に、誤り検出/訂正パターン選択部102ではテレテキストデータ判別部101により判別されたテレテキストデータの種類をもとに、外部メモリ104のテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンの対応情報を参照して誤り検出/訂正パターンを選択する。誤り検出/訂正処理部103では誤り検出/訂正パターン選択部102により選択されたヘッダ型、表示データ型、X/25型、8/30/2型などの誤り検出・訂正パターンに対応して水平1ラインのテレテキストデータ42バイトそれぞれに適切な誤り検出/訂正を行う誤り検出/訂正処理1031〜103Nのいずれかを行い、誤り検出/訂正されたテレテキストデータを出力する。
【0017】
図4のフローチャートを用いて本実施の形態におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置の処理の流れを説明する。
図4は実施の形態1におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【0018】
図4において、まず、テレテキストデータ判別を行いマガジン/パケット/フォーマット番号によって決定されるテレテキストデータの種類を取得する。次に、テレテキストデータの種類を元に外部メモリ104のテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンの対応情報を参照して誤り検出/訂正パターンの情報を取得し、処理を決定する。誤り検出/訂正がヘッダ型の場合テレテキストヘッダの誤り検出/訂正のパターンに従い水平1ライン分のテレテキストデータ42バイトに対してそれぞれに適切な誤り検出/訂正方式を適用し処理を行う。同様に、表示データ型のときは表示データの誤り検出/訂正のパターンに従い、X/25型ではパケット25の誤り検出/訂正のパターンに、8/30/2型ではマガジン8パケット30フォーマット2のパターンに従いそれぞれ処理を行う。この一連の処理を映像信号の垂直帰線期間において水平ライン毎に順に行う(ループ1)。
【0019】
以上のように、本実施の形態によれば、あらかじめ各テレテキストデータの種類に対応する誤り検出/訂正パターンの対応情報を格納した外部メモリ104を設けることによって、テレテキストデータに新たな種類が追加された場合でも、誤り検出/訂正処理部103で誤り検出/訂正可能なテレテキストデータの種類であれば、外部メモリ104に新しいテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンを対応付ける情報を追加することにより、テレテキストデータの種類の追加・変更があっても容易に誤り検出/訂正を行うことができる。
【0020】
また、誤り検出/訂正装置を用いることなく、対象となるテレテキストデータの種類を判別し、その種類に応じた誤り検出/訂正パターンを外部メモリ104に格納された対応情報を用いて選択し、この誤り検出/訂正パターンに対応する誤り検出/訂正処理を行うプログラムを用いることでも同様の効果を得ることができる。
【0021】
(実施の形態2)
図2は実施の形態2におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置のブロック図である。
【0022】
図2に示すように本実施の形態におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置は、誤り検出/訂正の方式を選択する誤り検出/訂正方式選択部202、誤り検出/訂正を行う誤り検出/訂正処理部203を備えている。誤り検出/訂正処理部203は水平1ライン42バイトのデータにおける各バイトの誤り検出/訂正方式に対応する処理を行う誤り検出/訂正処理2031〜203Nを備えている。テレテキストデータ判別部101は実施の形態1と同じである。また、外部メモリ204はテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式との対応情報が格納され、誤り検出訂正方式選択部202はこの外部メモリ204のテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式の対応情報を参照して誤り検出/訂正方式を選択する。
【0023】
テレテキストデータ判別部101は映像信号の垂直帰線期間の各水平ラインにおいて抜き取られた42バイトテレテキストデータから先頭の2バイトをチェックし、マガジン/パケット番号からテレテキストデータの種類を判別する。判別の結果、フォーマットによりさらに種類が分けられるデータの場合は、先頭から3バイト目をチェックし種類を確定する。次に、誤り検出/訂正方式選択部202ではテレテキストデータ判別部101により判別されたテレテキストデータの種類をもとに、水平1ライン42バイトのデータを1バイト毎に外部メモリ204のテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式の対応情報を参照して誤り検出/訂正方式を選択する。誤り検出/訂正処理部では誤り検出/訂正方式選択部102により選択された誤り検出/訂正方式に対応する誤り検出/訂正処理2031〜203Nのいずれかを行い、誤り検出/訂正されたテレテキストデータを出力する。
【0024】
図5のフローチャートを用いて本実施の形態におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置の処理の流れを説明する。
図5は実施の形態2におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【0025】
図5において、まず、テレテキストデータ判別を行いマガジン/パケット/フォーマット番号によって決定されるテレテキストデータの種類を取得する。次に、テレテキストデータの種類を元に外部メモリ204のテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式の対応情報を参照して誤り検出/訂正方式の情報を取得し、処理を決定する。誤り検出/訂正処理方式が奇数パリティであれば奇数パリティの誤り検出を行う。同様にハミング8/4処理であればハミング8/4の誤り検出/訂正を行い、ハミング24/18処理であればハミング24/18の誤り検出/訂正を行う。いずれにも該当しなければ誤り検出/訂正処理を行わない。誤り検出/訂正方式選択から誤り検出/訂正処理の一連の処理を水平1ラインのデータ42バイトについて1バイトずつ順に行う(ループ2)。そして、テレテキストデータ判別からループ2までの処理を映像信号の垂直帰線期間において水平ライン毎に順に行う(ループ1)。
【0026】
以上のように、本実施の形態によれば、あらかじめテレテキストデータの種類に対応する誤り検出/訂正方式の対応情報を格納した外部メモリ204を設けることによって、テレテキストデータに新たな種類が追加された場合でも、誤り検出/訂正処理部203で対応可能な誤り検出/訂正方式のみの組み合わせで構成されたテレテキストデータの種類であれば、外部メモリ204に新しいテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式を対応付ける情報を追加することにより、テレテキストデータの種類の追加・変更があっても容易に誤り検出/訂正を行うことができる。この時、対応情報は、テレテキストデータのバイト毎の誤り検出/訂正方式の対応情報であるので、誤り検出/訂正パターンの対応情報を格納する場合に比べて情報が大きくなるが、テレテキストデータの種類の追加により柔軟に対応することができる。
【0027】
また、誤り検出/訂正装置を用いることなく、対象となるテレテキストデータの種類を判別し、その種類に応じた誤り検出/訂正方式を外部メモリ204より選択し、この誤り検出/訂正方式に対応する誤り検出/訂正を行うプログラムを用いることでも同様の効果を得ることができる。
【0028】
(実施の形態3)
図3は実施の形態3におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置のブロック図である。
【0029】
図3に示すように本実施の形態におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置は、誤り検出/訂正の手順を選択する誤り検出/訂正手順選択部302、誤り検出/訂正を行う誤り検出/訂正処理部303を備えている。誤り検出/訂正処理部303は誤り検出/訂正手順に対応する処理を行う誤り検出/訂正処理3031〜303Nを備えている。テレテキストデータ判別部101は実施の形態1と同じである。また、外部メモリ304はテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順との対応情報が格納され、誤り検出訂正方式選択部302はこの外部メモリ304のテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順の対応情報を参照して誤り検出/訂正手順を選択する。
【0030】
テレテキストデータ判別部101は映像信号の垂直帰線期間の各水平ラインにおいて抜き取られた42バイトのテレテキストデータから先頭の2バイトをチェックし、マガジン/パケット番号からテレテキストデータの種類を判別する。判別の結果、フォーマットによりさらに種類が分けられるデータの場合は、先頭から3バイト目をチェックし種類を確定する。次に、誤り検出/訂正手順選択部302ではテレテキストデータ判別部101により判別されたテレテキストデータの種類をもとに、水平1ライン42バイトのデータを1バイト毎に外部メモリ304のテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順の対応情報を参照して誤り検出/訂正手順を選択する。誤り検出/訂正処理部では誤り検出/訂正手順選択部302により選択された誤り検出/訂正手順に対応する誤り検出/訂正処理3031〜303Nのいずれかを行い、誤り検出/訂正されたテレテキストデータを出力する。
【0031】
図6のフローチャートを用いて本実施の形態におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置の処理の流れを説明する。
図6は実施の形態3におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【0032】
図6において、まず、テレテキストデータ判別を行いマガジン/パケット/フォーマット番号によって決定されるテレテキストデータの種類を取得する。次に、テレテキストデータの種類を元に外部メモリ304のテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順の対応情報を参照して誤り検出/訂正手順の情報を取得し、処理を順に行う(ループ3)。誤り検出/訂正手順選択から誤り検出/訂正処理の一連の処理を水平1ラインのデータ42バイトについて1バイトずつ順に行う(ループ2)。そして、テレテキストデータ判別からループ2までの処理を映像信号の垂直帰線期間において水平ライン毎に順に行う(ループ1)。
【0033】
以上のように、本実施の形態によれば、あらかじめテレテキストデータの種類に対応する誤り検出/訂正手順の対応情報を格納した外部メモリ304を設けることによって、新たなテレテキストデータの種類が追加された場合でも、誤り検出/訂正処理部303で対応可能な誤り検出/訂正処理手順の組み合わせのみで構成されたテレテキストデータの種類であれば、外部メモリ304に新しいテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順を対応付ける情報を追加することにより、テレテキストデータの種類の追加・変更があっても容易に誤り検出/訂正を行うことができる。この時、対応情報は、テレテキストデータのバイト毎の誤り検出/訂正手順の対応情報であるので、誤り検出/訂正パターンの対応情報を格納する場合に比べて情報が大きくなるが、テレテキストデータの種類の追加により柔軟に対応することができる。
【0034】
また、誤り検出/訂正装置を用いることなく、対象となるテレテキストデータの種類を判別し、その種類に応じた誤り検出/訂正手順を外部メモリ304より選択し、この誤り検出/訂正手順に対応する誤り検出/訂正を行うプログラムを用いることでも同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明にかかる誤り検出/訂正装置および誤り検出/訂正プログラムは、テレテキストデータの種類の追加・変更があっても容易に誤り検出/訂正を行うことができ、テレビジョン信号から抜き取られたテレテキストデータの誤りを検出/訂正するテレテキストデータの誤り検出/訂正装置およびテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラム等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】実施の形態1におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置のブロック図
【図2】実施の形態2におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置のブロック図
【図3】実施の形態3におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置のブロック図
【図4】実施の形態1におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置の処理の流れを示すフローチャート
【図5】実施の形態2におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置の処理の流れを示すフローチャート
【図6】実施の形態3におけるテレテキストデータの誤り検出/訂正装置の処理の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
【0037】
101 テレテキストデータ判別部
102 誤り検出/訂正パターン選択部
103 誤り検出/訂正処理部
1031 誤り検出/訂正処理(パターン1)
1032 誤り検出/訂正処理(パターン2)
103N 誤り検出/訂正処理(パターンN)
104 外部メモリ
202 誤り検出/訂正方式選択部
203 誤り検出/訂正処理部
2031 誤り検出/訂正処理(方式1)
2032 誤り検出/訂正処理(方式2)
203N 誤り検出/訂正処理(方式N)
204 外部メモリ
302 誤り検出/訂正方式選択部
303 誤り検出/訂正処理部
3031 誤り検出/訂正処理(処理1)
3032 誤り検出/訂正処理(処理2)
303N 誤り検出/訂正処理(処理N)
304 外部メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像信号から抜き取られたテレテキストデータの種類を判別するテレテキストデータ判別部と、
外部メモリに格納したテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンとの対応情報を参照して誤り検出/訂正パターンを選択する誤り検出/訂正パターン選択部と、
前記誤り検出/訂正パターンに対応した誤り検出/訂正処理を行う誤り検出/訂正処理部と
を有し、前記外部メモリにテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンとの対応情報をあらかじめ格納しておき、前記映像信号のテレテキストデータの種類が追加された場合には、前記外部メモリに追加されたテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンとの対応情報を追加することにより、テレテキストデータを追加しても正しい誤り検出/訂正処理を行うことを特徴とするテレテキストデータの誤り検出/訂正装置。
【請求項2】
映像信号から抜き取られたテレテキストデータの種類を判別するテレテキストデータ判別部と、
外部メモリに格納したテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式との対応情報を参照して誤り検出/訂正方式を選択する誤り検出/訂正方式選択部と、
前記誤り検出/訂正方式に対応した誤り検出/訂正処理を行う誤り検出/訂正処理部と
を有し、前記外部メモリにテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式との対応情報をあらかじめ格納しておき、前記映像信号のテレテキストデータの種類が追加された場合には、前記外部メモリに追加されたテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式との対応情報を追加することにより、テレテキストデータを追加しても正しい誤り検出/訂正処理を行うことを特徴とするテレテキストデータの誤り検出/訂正装置。
【請求項3】
映像信号から抜き取られたテレテキストデータの種類を判別するテレテキストデータ判別部と、
外部メモリに格納したテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順との対応情報を参照して誤り検出/訂正手順を選択する誤り検出/訂正手順選択部と、
前記誤り検出/訂正手順により誤り検出/訂正処理を行う誤り検出/訂正処理部と
を有し、前記外部メモリにテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順との対応情報をあらかじめ格納しておき、前記映像信号のテレテキストデータの種類が追加された場合には、前記外部メモリに追加されたテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順との対応情報を追加することにより、テレテキストデータを追加しても正しい誤り検出/訂正処理を行うことを特徴とするテレテキストデータの誤り検出/訂正装置。
【請求項4】
誤り検出/訂正パターンを用いて誤り検出/訂正処理を行うテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラムであって、
映像信号から抜き取られたテレテキストデータの種類を判別するステップと、
前記外部メモリの対応情報を参照してテレテキストデータの種類毎の正しい誤り検出/訂正パターンを選択するステップと、
前記誤り検出/訂正パターンに対応する誤り検出/訂正処理を行うステップと
を有し、前記外部メモリにテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンとの対応情報をあらかじめ格納しておき、前記映像信号のテレテキストデータの種類が追加された場合には、前記外部メモリに追加されたテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正パターンとの対応情報を追加することにより、テレテキストデータを追加しても正しい誤り検出/訂正処理を行うことを特徴とするテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラム。
【請求項5】
誤り検出/訂正方式を用いて誤り検出/訂正処理を行うテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラムであって、
映像信号から抜き取られたテレテキストデータの種類を判別するステップと、
前記外部メモリの対応情報を参照してテレテキストデータの種類毎の正しい誤り検出/訂正方式を選択するステップと、
前記誤り検出/訂正方式に対応する誤り検出/訂正処理を行うステップと
を有し、前記外部メモリにテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式との対応情報をあらかじめ格納しておき、前記映像信号のテレテキストデータの種類が追加された場合には、前記外部メモリに追加されたテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正方式との対応情報を追加することにより、テレテキストデータを追加しても正しい誤り検出/訂正処理を行うことを特徴とするテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラム。
【請求項6】
誤り検出/訂正手順を用いて誤り検出/訂正処理を行うテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラムであって、
映像信号から抜き取られたテレテキストデータの種類を判別するステップと、
前記外部メモリの対応情報を参照してテレテキストデータの種類毎の正しい誤り検出/訂正手順を選択するステップと、
前記誤り検出/訂正手順に対応する誤り検出/訂正処理を行うステップと
を有し、前記外部メモリにテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順との対応情報をあらかじめ格納しておき、前記映像信号のテレテキストデータの種類が追加された場合には、前記外部メモリに追加されたテレテキストデータの種類と誤り検出/訂正手順との対応情報を追加することにより、テレテキストデータを追加しても正しい誤り検出/訂正処理を行うことを特徴とするテレテキストデータの誤り検出/訂正プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−129097(P2006−129097A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−314906(P2004−314906)
【出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】