説明

テレビジョン装置およびテレビジョンシステム

【課題】リモコン装置の操作性の向上を図ることが可能なテレビジョン装置およびテレビジョンシステムを提供する。
【解決手段】リモコン装置102は、外部から受けた音声を外部音声信号に変換する第1の音声処理部23と、複数個のボタンを含み、複数個のボタンの押下の有無をそれぞれ検出し、検出結果を表わす操作信号を生成する操作部28と、外部音声信号および操作信号を無線信号に変換して送信する送信部29とを含み、テレビジョン装置101は、リモコン装置102から無線信号を受信して外部音声信号および操作信号に変換する受信部15と、外部音声信号および操作信号に基づいて、ネットワーク106へ電話信号を送信するネットワークインタフェース部8と、操作信号に基づいて、複数個のボタンが押下された形状または押下されていない形状をそれぞれ表示する表示部7とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン装置およびテレビジョンシステムに関し、特に、電話機能を有するテレビジョン装置およびそれを備えたテレビジョンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン装置の高機能化が進み、IP(Internet Protocol)電話等の電話機能を有するテレビジョン装置が開発されている(たとえば、特許文献1〜5参照)。電話機能を有するテレビジョン装置では、テレビジョン装置を遠隔操作するためのリモコン装置を用いてユーザが通話を行なうことが想定される。
【特許文献1】特開2005−39540号公報
【特許文献2】特開2004−80289号公報
【特許文献3】特開2002−281174号公報
【特許文献4】特開2005−109666号公報
【特許文献5】特開2002−9968号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1〜5記載のテレビジョン装置では、リモコン装置の操作性の向上に対して十分な対策が講じられていない。
【0004】
それゆえに、本発明の目的は、リモコン装置の操作性の向上を図ることが可能なテレビジョン装置およびテレビジョンシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のある局面に係わるテレビジョンシステムは、テレビジョン装置と、リモコン装置とを備えるテレビジョンシステムであって、リモコン装置は、外部から受けた音声を外部音声信号に変換する第1の音声処理部と、複数個のボタンを含み、複数個のボタンの押下の有無をそれぞれ検出し、検出結果を表わす操作信号を生成する操作部と、外部音声信号および操作信号を無線信号に変換して送信する送信部とを含み、テレビジョン装置は、リモコン装置から無線信号を受信して外部音声信号および操作信号に変換する受信部と、外部音声信号および操作信号に基づいて、ネットワークへ電話信号を送信するネットワークインタフェース部と、操作信号に基づいて、複数個のボタンが押下された形状または押下されていない形状をそれぞれ表示する表示部とを含み、テレビジョン装置は、さらに、操作信号に基づいて、押下されたボタンに対応する操作音信号を生成する第2の音声処理部と、操作音信号に基づいて音を発するスピーカとを含み、複数個のボタンには、電話モードまたはテレビモードの選択指示を与えるためのモード切り替えボタンと、電話番号を入力するための数字ボタンとが含まれ、受信部は、さらに、テレビジョン放送信号を受信し、テレビジョン装置は、さらに、受信したテレビジョン放送信号から映像信号を抽出する映像処理部を含み、表示部は、操作信号に基づいて、電話モードが選択されている場合であって数字ボタンが押下されたときには、押下された数字ボタンに対応する数字と、複数個のボタンがそれぞれ押下された形状または押下されていない形状と、映像信号に基づく映像とを同時に表示し、第2の音声処理部は、さらに、受信したテレビジョン放送信号からテレビジョン音声信号を抽出し、スピーカは、操作信号に基づいて、抽出されたテレビジョン音声信号に基づく音声を電話モードが選択されている場合とテレビモードが選択されている場合とで異なる音量で発し、表示部は、操作信号および外部音声信号に基づいて、電話モードが選択されている場合には、第1の音声処理部が受けた音声の音量を表わすインジケータと、複数個のボタンがそれぞれ押下された形状または押下されていない形状と、映像信号に基づく映像とを同時に表示する。
【0006】
また本発明のさらに別の局面に係わるテレビジョンシステムは、テレビジョン装置と、リモコン装置とを備えるテレビジョンシステムであって、リモコン装置は、外部から受けた音声を外部音声信号に変換する第1の音声処理部と、複数個のボタンを含み、複数個のボタンの押下の有無をそれぞれ検出し、検出結果を表わす操作信号を生成する操作部と、外部音声信号および操作信号を無線信号に変換して送信する送信部とを含み、テレビジョン装置は、リモコン装置から無線信号を受信して外部音声信号および操作信号に変換する受信部と、外部音声信号および操作信号に基づいて、ネットワークへ電話信号を送信するネットワークインタフェース部と、操作信号に基づいて、複数個のボタンが押下された形状または押下されていない形状をそれぞれ表示する表示部とを含む。
【0007】
好ましくは、テレビジョン装置は、さらに、操作信号に基づいて、押下されたボタンに対応する操作音信号を生成する第2の音声処理部と、操作音信号に基づいて音を発するスピーカとを含む。
【0008】
好ましくは、複数個のボタンには、電話モードまたはテレビモードの選択指示を与えるためのモード切り替えボタンと、電話番号を入力するための数字ボタンとが含まれ、表示部は、さらに、操作信号に基づいて、電話モードが選択されている場合であって数字ボタンが押下されたときには、押下された数字ボタンに対応する数字を表示する。
【0009】
好ましくは、受信部は、さらに、テレビジョン放送信号を受信し、テレビジョン装置は、さらに、受信したテレビジョン放送信号から映像信号を抽出する映像処理部を含み、表示部は、操作信号に基づいて、複数個のボタンがそれぞれ押下された形状または押下されていない形状と、映像信号に基づく映像とを同時に表示する。
【0010】
好ましくは、複数個のボタンには、電話モードまたはテレビモードの選択指示を与えるためのモード切り替えボタンと、電話番号を入力するための数字ボタンとが含まれ、受信部は、さらに、テレビジョン放送信号を受信し、テレビジョン装置は、さらに、受信したテレビジョン放送信号から映像信号を抽出する映像処理部を含み、表示部は、操作信号に基づいて、電話モードが選択されている場合であって数字ボタンが押下されたときには、押下された数字ボタンに対応する数字と、複数個のボタンがそれぞれ押下された形状または押下されていない形状と、映像信号に基づく映像とを同時に表示する。
【0011】
好ましくは、複数個のボタンには、電話モードまたはテレビモードの選択指示を与えるためのモード切り替えボタンが含まれ、受信部は、さらに、テレビジョン放送信号を受信し、テレビジョン装置は、さらに、受信したテレビジョン放送信号からテレビジョン音声信号を抽出する第2の音声処理部と、操作信号に基づいて、抽出されたテレビジョン音声信号に基づく音声を電話モードが選択されている場合とテレビモードが選択されている場合とで異なる音量で発するスピーカとを含む。
【0012】
好ましくは、複数個のボタンには、電話モードまたはテレビモードの選択指示を与えるためのモード切り替えボタンが含まれ、受信部は、さらに、テレビジョン放送信号を受信し、テレビジョン装置は、さらに、受信したテレビジョン放送信号から映像信号を抽出する映像処理部を含み、表示部は、操作信号および外部音声信号に基づいて、電話モードが選択されている場合には、第1の音声処理部が受けた音声の音量を表わすインジケータと、複数個のボタンがそれぞれ押下された形状または押下されていない形状と、映像信号に基づく映像とを同時に表示する。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明のある局面に係わるテレビジョン装置は、リモコン装置によって遠隔操作されるテレビジョン装置であって、リモコン装置は、外部から受けた音声を外部音声信号に変換する第1の音声処理部と、複数個のボタンを含み、複数個のボタンの押下の有無をそれぞれ検出し、検出結果を表わす操作信号を生成する操作部と、外部音声信号および操作信号を無線信号に変換して送信する送信部とを含み、テレビジョン装置は、リモコン装置から無線信号を受信して外部音声信号および操作信号に変換する受信部と、外部音声信号および操作信号に基づいて、ネットワークへ電話信号を送信するネットワークインタフェース部と、操作信号に基づいて、複数個のボタンが押下された形状または押下されていない形状をそれぞれ表示する表示部とを含む。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、リモコン装置の操作性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態に係るテレビジョンシステム201の構成を示す図である。
【0017】
図1を参照して、テレビジョンシステム201は、テレビジョン装置101と、リモコン装置102とを備える。また、リモコン装置102にはヘッドセット103が取り付けられる。
【0018】
テレビジョン装置101は、テレビジョン放送信号を受信し、受信したテレビジョン放送信号に基づいて映像を表示する。また、テレビジョン装置101は、受信したテレビジョン放送信号から、表示する映像に対応した音声信号(テレビジョン音声信号)を抽出し、抽出した音声信号に基づいて音声を発する。
【0019】
テレビジョン装置101は、ネットワーク106を介して受信したインターネット電話信号を無線信号に変換してリモコン装置102へ送信する。インターネット電話信号には、音声および呼び出し音等が含まれる。なお、テレビジョン装置101は、テレビジョン無線信号を送信する送信部を内蔵する構成であってもよいし、ヘッドホン等を接続するための音声出力端子に無線機が接続される構成であってもよい。
【0020】
リモコン装置102は、テレビジョン装置101から受信した無線信号を音声信号(外部音声信号)に変換し、変換した音声信号をヘッドセット103へ出力する。
【0021】
リモコン装置102は、ユーザの操作に基づいて操作信号を生成し、生成した操作信号を無線信号である光信号に変換してテレビジョン装置101へ送信する。
【0022】
たとえば、テレビジョン装置101およびリモコン装置102は、赤外線、Bluetooth(登録商標)および無線LAN(Local Area Network)等の通信方式を用いて無線信号を送受信する。
【0023】
テレビジョン装置101は、リモコン装置102から受けた光信号に基づいて電源のオンオフおよびチャネルの変更等、テレビに関する動作を行なう。また、テレビジョン装置101は、リモコン装置102から受けた光信号に基づいて、ネットワーク106を介して他の装置へ発呼する等、IP電話に関する動作を行なう。
【0024】
リモコン装置102は、ユーザの音声に基づいて音声信号(外部音声信号)を生成し、生成した音声信号を無線信号に変換してテレビジョン装置101へ送信する。
【0025】
テレビジョン装置101は、リモコン装置102から受信した無線信号に基づいてネットワーク106を介して他の装置へインターネット電話信号を送信する。
【0026】
図2は、本発明の実施の形態に係るテレビジョン装置の構成を示す機能ブロック図である。
【0027】
図2を参照して、テレビジョン装置101は、放送信号受信部1と、デスクランブラ2と、AV(Audio Visual)デコーダ3と、音声処理部(第2の音声処理部)4と、スピーカ5と、映像処理部6と、ディスプレイ(表示部)7と、ネットワークI/F(インタフェース)部8と、操作入力部9と、リモコン受光部(受信部)10と、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、増幅/AD(Analog Digital)変換部14と、ジャック(コネクタ)J1とを含む。なお、テレビジョン装置101は、送受信部15を含む構成であってもよい。
【0028】
放送信号受信部1は、アンテナANTを介してスクランブル処理されたテレビジョン放送信号を受信し、デスクランブラ2へ出力する。なお、放送信号受信部1は、ネットワーク106を介してテレビジョン放送信号を受信する構成であってもよい。
【0029】
デスクランブラ2は、放送信号受信部1から受けたテレビジョン放送信号に対してデスクランブル処理を行なうことによりスクランブル処理前の信号に復元し、復元後の信号をAVデコーダ3へ出力する。
【0030】
AVデコーダ3は、デスクランブラ2から受けた復元後の信号に対して復号処理を行ない、復号後の信号を音声処理部4および映像処理部6へ出力する。
【0031】
映像処理部6は、AVデコーダ3から受けた復号後の信号から映像信号を抽出し、抽出した映像信号をディスプレイ7へ出力する。ディスプレイ7は、映像処理部6から受けた映像信号に基づいて映像を表示する。
【0032】
音声処理部4は、AVデコーダ3から受けた復号後の信号から音声信号を抽出する、すなわち、ディスプレイ7が表示する映像に対応した音声信号を取得する。そして、音声処理部4は、抽出した音声信号をスピーカ5へ出力する。スピーカ5は、音声処理部4から受けた音声信号に基づいて音声を発する。
【0033】
ネットワークインタフェース部8は、ネットワーク106から受信したインターネット電話信号をCPU11へ出力する。
【0034】
CPU11は、インターネット電話信号に対して復号処理を行ない、復号後の信号を音声処理部4へ出力する。なお、インターネット電話信号に対する復号処理を行なう必要がない場合には、CPU11は、インターネット電話信号をそのまま音声処理部4へ出力する。
【0035】
音声処理部4は、CPU11から受けた復号後の信号から音声信号を抽出する。そして、音声処理部4は、抽出した音声信号をスピーカ5へ出力する。スピーカ5は、音声処理部4から受けた音声信号に基づいて音声を発する。また、音声処理部4は、抽出した音声信号をジャックJ1を介して送受信部15へ出力する。
【0036】
送受信部15は、音声処理部4から受けた音声信号を無線信号に変換してリモコン装置102へ送信する。また、送受信部15は、リモコン装置102からの無線信号を受信して増幅/AD変換部14へ出力する。送受信部15は、たとえば無線LANの標準規格であるIEEE802.11a/11b/11gすなわちWiFi(Wireless Fidelity)に対応している。
【0037】
増幅/AD変換部14は、送受信部15から受けた信号を増幅し、増幅した信号をデジタル信号に変換し、CPU11へ出力する。
【0038】
操作入力部9は、ユーザによるテレビジョン装置101におけるボタン押下等の操作を検出し、検出結果を表わす操作信号をCPU11へ出力する。
【0039】
リモコン受光部10は、リモコン装置102から受信した無線信号である光信号をユーザによるリモコン装置102の操作内容を表わす操作信号に変換し、CPU11へ出力する。
【0040】
CPU11は、増幅/AD変換部14、操作入力部9およびリモコン受光部10から受けた信号に基づいて、映像処理部6を制御してディスプレイ7に画像を表示し、また、音声処理部4を制御してスピーカ5から音声を発する。たとえば、CPU11は、増幅/AD変換部14から受けたデジタル信号に対して所定の信号処理を行ない、信号処理後の信号を音声処理部4へ出力する。音声処理部4は、CPU11から受けた信号をリモコン装置102が受けたユーザの音声を表わす音声信号に変換し、変換した音声信号をスピーカ5へ出力する。なお、デジタル信号が音声信号そのものである場合には、音声信号は、CPU11および音声処理部4を介してスピーカ5へ出力される。
【0041】
また、CPU11は、増幅/AD変換部14、操作入力部9およびリモコン受光部10から受けた信号に基づいてインターネット電話信号を生成し、ネットワークインタフェース部8へ出力する。インターネット電話信号には、通信相手となる他の装置に対応する電話番号およびリモコン装置102が受けたユーザの音声等が含まれる。
【0042】
ネットワークインタフェース部8は、CPU11から受けたインターネット電話信号をネットワーク106を介して他の装置へ送信する。
【0043】
図3は、本発明の実施の形態に係るリモコン装置の構成を示す機能ブロック図である。
図3を参照して、リモコン装置102は、受信部21と、CPU(制御部)22と、音声処理部(第1の音声処理部)23と、リモコン発光部(送信部)24と、メモリ27と、操作入力部28と、ジャック(コネクタ)J21とを含む。受信部21および送信部29は、たとえば無線LANの標準規格であるIEEE802.11a/11b/11gすなわちWiFi(Wireless Fidelity)に対応している。
【0044】
ジャックJ21には、ヘッドセット103が接続される。ジャックJ21には、イヤホンまたはヘッドホンが接続されてもよい。
【0045】
ヘッドセット103は、ユーザの音声を電気信号に変換して音声処理部23へ出力する。
【0046】
音声処理部23は、ヘッドセット103から受けた電気信号に所定の信号処理を行なって音声信号を生成し、CPU22を介して送信部29へ出力する。
【0047】
送信部29は、CPU22から受けた音声信号を無線信号に変換してテレビジョン装置101へ送信する。
【0048】
操作入力部28は、複数個のボタンを含み、ユーザによる各ボタンの押下の有無を検出し、検出結果を表わす操作信号を生成し、CPU22を介してリモコン発光部24へ出力する。
【0049】
リモコン発光部24は、CPU22から受けた操作信号を無線信号である光信号に変換してテレビジョン装置101へ送信する。
【0050】
受信部21は、テレビジョン装置101から受信した無線信号を受信し、受信信号としてCPU22へ出力する。
【0051】
CPU22は、受信部21から受けた受信信号を音声処理部23へ出力する。
音声処理部23は、CPU22から受けた受信信号を音声信号に変換する。そして、音声処理部23は、変換した音声信号をジャックJ21を介してヘッドセット103へ出力する。ヘッドセット103は、音声処理部23から受けた音声信号に基づいて音声を発する。なお、リモコン装置102は、ヘッドセット103の代わりに、マイクおよびスピーカを内部に備える構成であってもよい。
【0052】
図4は、本発明の実施の形態に係るリモコン装置102における操作入力部28の外観図である。
【0053】
図4を参照して、操作入力部28は、数字ボタン部B1と、モード切替ボタンB2と、カーソルボタン部B3と、音量調整ボタンB4と、クリアボタンB5と、通話中止ボタンB6とを含む。
【0054】
数字ボタン部B1は、テレビのチャネル番号および電話番号を入力するための1〜12の数字に対応する12個の数字ボタンを含む。10〜12の数字に対応する数字ボタンは、電話モードにおいてそれぞれ「0」、「*」および「#」として使用される。
【0055】
モード切替ボタンB2は、電話モードまたはテレビモードの選択指示を与えるためのボタンである。
【0056】
カーソルボタン部B3は、ディスプレイ7が表示する画面におけるカーソルを上下左右に移動させるための4個の方向ボタンと、確定操作を行なうための決定ボタンとを含む。
【0057】
音量調整ボタンB4は、テレビジョン装置101のスピーカ5の音量調整を行なうためのボタンである。
【0058】
図5は、本発明の実施の形態に係るテレビジョンシステム201の動作手順を定めたフローチャートである。
【0059】
図6〜図12(a)は、本発明の実施の形態に係るテレビジョン装置101の画面表示および外観を示す図である。図6〜図12(b)は、(a)に対応するリモコン装置102の外観を示す図である。
【0060】
図5を参照して、CPU11は、リモコン受光部10から受けた操作信号がモード切替ボタンB2の押下を表わし、かつ現在のモードがテレビモードである場合には(ステップS1でYES)、電話モードへの切り替え処理を行なう。より詳細には、CPU11は、映像処理部6へ制御信号を出力する。映像処理部6は、CPU11から受けた制御信号に基づいて映像信号を生成し、ディスプレイ7へ出力する。ディスプレイ7は、映像処理部6から受けた映像信号に基づいて、テレビジョン放送信号に対応する映像を表示するとともに、操作入力部28における複数個のボタンを含むリモコン装置102の外観を表示し、かつ押下されたモード切替ボタンB2の形状および操作入力部28における押下されていない他のボタンの形状を表示する(ステップS2、図6(a)のR1)。なお、ディスプレイ7は、電話モードにおいて、テレビジョン放送信号に対応する映像を表示しない構成であってもよい。
【0061】
また、CPU11は、映像処理部6およびディスプレイ7を制御して、画面に電話モードを表わす「IP電話」の文字を表示する(ステップS3、図6(a)のR2)。
【0062】
そして、CPU11は、リモコン装置102における操作入力部28のボタンが押下されるまで待機する(ステップS4でNO)。また、CPU11は、リモコン装置102における操作入力部28のボタンが押下された、すなわちリモコン受光部10から受けた操作信号がボタンの押下を表わす場合であって(ステップS4でYES)、押下されたボタンが電話操作に関するボタンでないときには(ステップS5でNO)、リモコン装置102における操作入力部28のボタンが再び押下されるまで待機する。
【0063】
一方、CPU11は、リモコン装置102における操作入力部28のボタンが押下された場合であって(ステップS4でYES)、押下されたボタンが電話操作に関するボタンであるときには(ステップS5でYES)、映像処理部6およびディスプレイ7を制御して、操作入力部28における複数個のボタンの押下された形状または押下されていない形状を表示する。より詳細には、CPU11は、映像処理部6へ制御信号を出力する。映像処理部6は、CPU11から受けた制御信号に基づいて映像信号を生成し、ディスプレイ7へ出力する。ディスプレイ7は、映像処理部6から受けた映像信号に基づいて、操作入力部28における複数個のボタンを含むリモコン装置102の外観を表示し、かつ操作入力部28における複数個のボタンが押下された形状または押下されていない形状をそれぞれ表示する(ステップS6)。また、CPU11は、ユーザが押下を解除したことによりボタンが立ち上がったことをリモコン受光部10から受けた操作信号が表わす場合には、映像処理部6およびディスプレイ7を制御して、押下されていたボタンの形状を押下されていない形状に変更し、そして、押下されていたボタンを所定時間点滅させる。
【0064】
CPU11は、押下されたボタンが数字ボタン部B1における数字ボタンの場合であって(ステップS7)、ユーザがテレビジョンシステム201を用いて通話しているときには(ステップS8でYES)、リモコン装置102における操作入力部28のボタンが再び押下されるまで待機する(ステップS4)。
【0065】
一方、CPU11は、押下されたボタンが数字ボタン部B1における数字ボタンの場合であって(ステップS7)、通話状態でないときには(ステップS8でNO)、後述する図13に示すダイアル処理を行なう。
【0066】
また、CPU11は、押下されたボタンがカーソルボタン部B3における決定ボタンの場合であって(ステップS7)、RAM12にダイアル番号が保存されているときには(ステップS9でYES)、後述する図14に示す発呼処理を行なう。
【0067】
一方、CPU11は、押下されたボタンがカーソルボタン部B3における決定ボタンの場合であって(ステップS7)、RAM12にダイアル番号が保存されていないときには(ステップS9でNO)、リモコン装置102における操作入力部28のボタンが再び押下されるまで待機する(ステップS4)。
【0068】
また、CPU11は、押下されたボタンが通話中止ボタンB6の場合であって(ステップS7)、テレビジョン装置101が通話状態であるときには(ステップS10でYES)、後述する図15に示す切断処理を行なう。なお、CPU11は、カーソルボタン部B3における決定ボタンがたとえば3秒以上押下された場合であって、テレビジョン装置101が通話状態であるときに、後述する図15に示す切断処理を行なう構成であってもよい(図11(a))。
【0069】
一方、CPU11は、押下されたボタンが通話中止ボタンB6の場合であって(ステップS7)、テレビジョン装置101が通話状態でないときには(ステップS10でNO)、RAM12に保存されているダイアル番号を削除し(ステップS11)、リモコン装置102における操作入力部28のボタンが再び押下されるまで待機する(ステップS4)。
【0070】
また、CPU11は、押下されたボタンが音量調整ボタンB4の場合には(ステップS7)、音声処理部4およびスピーカ5を制御して、テレビおよびIP電話の音量を変更する(ステップS13)。また、CPU11は、映像処理部6およびディスプレイ7を制御して、テレビの音量調整用画像R7、IP電話の音量調整用画像R8およびマイク感度調整用画像R9を画面に表示する(ステップS14および図12(a))。そして、CPU11は、リモコン装置102における操作入力部28のボタンが再び押下されるまで待機する(ステップS4)。
【0071】
図8を参照して、CPU11は、押下されたボタンがカーソルボタン部B3における方向ボタン、またはクリアボタンB5である場合には(ステップS7)、押下されたボタンの組み合わせに基づいてRAM12に保存されている複数個のダイアル番号の1個を削除する等、RAM12に保存されているダイアル番号の内容を修正する(ステップS15、図8(a)のR1およびR4)。
【0072】
また、CPU11は、押下されたボタンがモード切り替えボタンB2の場合には(ステップS7)、テレビモードへの切り替え処理を行なう(ステップS12)。
【0073】
CPU11は、押下されたボタンが上記以外のボタンの場合には(ステップS7)、リモコン装置102における操作入力部28のボタンが再び押下されるまで待機する(ステップS4)。
【0074】
図13は、本発明の実施の形態に係るテレビジョンシステム201が行なうダイアル処理の手順を定めたフローチャートである。
【0075】
図13を参照して、CPU11は、テレビジョン装置101が操作音出力先に設定されている場合には(ステップS21)、音声処理部4を制御して、押下された数字ボタンに対応する音声をスピーカ5から発する。より詳細には、音声処理部4は、CPU11の制御に基づいて、押下された数字ボタンに対応する操作音信号を生成してスピーカ5へ出力する。スピーカ5は、音声処理部4から受けた操作音信号に基づいて音を発する(ステップS22)。
【0076】
CPU11は、リモコン装置102が操作音出力先に設定されている場合には(ステップS21)、スピーカ5から音声を発しない。一方、リモコン装置102におけるCPU22は、リモコン装置102が操作音出力先に設定されている場合には(ステップS21)、音声処理部23を制御して、押下された数字ボタンに対応する音声をヘッドセット13から発する(ステップS23)。
【0077】
CPU11およびCPU22は、テレビジョン装置101およびリモコン装置102が操作音出力先に設定されている場合には(ステップS21)、押下された数字ボタンに対応する音声をスピーカ5およびヘッドセット13からそれぞれ発する(ステップS24)。
【0078】
次に、CPU11は、押下された数字ボタンに対応する数字をダイアル番号として順次RAM12に保存する。そして、CPU11は、映像処理部6およびディスプレイ7を制御して、RAM12に保存している1個または複数個のダイアル番号を表示する(ステップS25、図7(a)のR1およびR3)。
【0079】
このように、押下された数字ボタンに対応する音声をテレビジョン装置101から発する構成、あるいはダイアル番号をテレビジョン装置101が表示する構成により、リモコン装置102の操作性の向上を図ることができる。
【0080】
そして、CPU11は、リモコン装置102における操作入力部28のボタンが再び押下されるまで待機する(ステップS4)。
【0081】
図14は、本発明の実施の形態に係るテレビジョンシステム201が行なう発呼処理の手順を定めたフローチャートである。
【0082】
図14を参照して、CPU11は、テレビジョン装置101が通話音出力先に設定されている場合には(ステップS31)、スピーカ5から音声を発することを決定する(ステップS32)。
【0083】
CPU11は、リモコン装置102が通話音出力先に設定されている場合には(ステップS31)、スピーカ5から音声を発しないことを決定する。一方、リモコン装置102におけるCPU22は、ヘッドセット13から音声を発することを決定する(ステップS33)。
【0084】
CPU11およびCPU22は、テレビジョン装置101およびリモコン装置102が通話音出力先に設定されている場合には(ステップS31)、スピーカ5およびヘッドセット13からそれぞれ音声を発することを決定する(ステップS34)。
【0085】
CPU11は、テレビジョン装置101が通話音出力先に設定されている場合には(ステップS31)、音声処理部4を制御して、通話開始通知音をスピーカ5から発する(ステップS35)。
【0086】
CPU11は、リモコン装置102が通話音出力先に設定されている場合には(ステップS31)、スピーカ5から通話開始通知音を発しない。CPU11は、リモコン装置102が通話音出力先に設定されている場合には(ステップS31)、音声処理部4および送受信部15を制御して、リモコン装置102へ通話開始通知音を含む無線信号を送信する。リモコン装置102におけるCPU22は、テレビジョン装置101から受信した通話開始通知音に基づいて音声処理部23を制御して、通話開始通知音をヘッドセット13から発する(ステップS35)。
【0087】
CPU11およびCPU22は、テレビジョン装置101およびリモコン装置102が通話音出力先に設定されている場合には(ステップS31)、通話開始通知音をスピーカ5およびヘッドセット13からそれぞれ発する(ステップS35)。
【0088】
CPU11は、映像処理部6およびディスプレイ7を制御して、電話接続中を表わすアイコンをテレビジョン放送信号に対応する映像と同時に表示する(ステップS36、図9(a)のR5)。
【0089】
次に、CPU11は、RAM12に保存されたダイアル番号に電話をかける。すなわち、CPU11は、RAM12に保存されたダイアル番号を含むインターネット電話信号を生成し、ネットワークインタフェース部8へ出力する。ネットワークインタフェース部8は、CPU11から受けたインターネット電話信号をネットワーク106へ送信する(ステップS37)。
【0090】
そして、CPU11またはCPU22は、通話音出力先の設定に応じて、接続音をスピーカ5およびヘッドセット13の少なくともいずれか一方から発する(ステップS38)。
【0091】
また、CPU11は、音声処理部4およびスピーカ5を制御して、スピーカ5が発するテレビジョン放送信号に対応する音声の音量をテレビモード用の音量から電話モード用の音量に変更する。たとえば、スピーカ5は、テレビモードが選択されている場合と比べて電話モードが選択されている場合のテレビジョン放送信号に対応する音声の音量を小さくする(ステップS39)。なお、テレビジョン装置101が左右の2個のスピーカを含む構成である場合、CPU11は、音像定位を利用して、テレビジョン放送信号に対応する音声および通話音の音量の関係を調整する構成とすることができる。
【0092】
CPU11は、映像処理部6およびディスプレイ7を制御して、リモコン装置102が受けたユーザの音声の音量を表わすインジケータを、テレビジョン放送信号に対応する映像と同時に表示する(ステップS40、図10(a)のR6)。
【0093】
なお、CPU11は、発呼処理後、数字ボタンをテレビのチャネル選択ボタンとして扱う構成であってもよい。このような構成により、通話状態においてテレビのチャネル切り替え等のテレビリモコン操作を行なうことができる。
【0094】
図15は、本発明の実施の形態に係るテレビジョンシステム201が行なう切断処理の手順を定めたフローチャートである。
【0095】
図15を参照して、CPU11は、ネットワークインタフェース部8を制御して、他の装置との電話接続を切断する(ステップS41)。
【0096】
CPU11またはCPU22は、通話音出力先の設定に応じて、通話終了音をスピーカ5およびヘッドセット13の少なくともいずれか一方から発する(ステップS42)。
【0097】
次に、CPU11は、テレビジョン装置101がテレビ音出力先に設定されている場合には(ステップS43)、スピーカ5から音声を発することを決定する(ステップS44)。
【0098】
また、CPU11は、リモコン装置102がテレビ音出力先に設定されている場合には(ステップS43)、スピーカ5から音声を発しないことを決定する。一方、リモコン装置102におけるCPU22は、ヘッドセット13から音声を発することを決定する(ステップS45)。
【0099】
また、CPU11およびCPU22は、テレビジョン装置101およびリモコン装置102がテレビ音出力先に設定されている場合には(ステップS43)、スピーカ5およびヘッドセット13からそれぞれ音声を発することを決定する(ステップS46)。
【0100】
次に、CPU11は、音声処理部4およびスピーカ5を制御して、スピーカ5が発するテレビジョン放送信号に対応する音声の音量を電話モード用の音量からテレビモード用の音量に変更する(ステップS47)。
【0101】
ところで、特許文献1〜5記載のテレビジョン装置では、リモコン装置の操作性の向上に対して十分な対策が講じられていない。しかしながら、本発明の実施の形態に係るテレビジョンシステムでは、CPU11は、リモコン装置102における操作入力部28のボタンが押下された場合であって、押下されたボタンが電話操作に関するボタンであるときには、映像処理部6およびディスプレイ7を制御して、操作入力部28における複数個のボタンの押下された形状または押下されていない形状を表示する。このように、リモコン装置単体のダイアル操作とテレビジョン装置の画面表示とを連動させる構成により、ユーザのダイアルミスを防止することができ、リモコン装置の操作性の向上を図ることができる。
【0102】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の実施の形態に係るテレビジョンシステム201の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るテレビジョン装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るリモコン装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るリモコン装置102における操作入力部28の外観図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るテレビジョンシステム201の動作手順を定めたフローチャートである。
【図6】(a)本発明の実施の形態に係るテレビジョン装置101の画面表示および外観を示す図である。(b)(a)に対応するリモコン装置102の外観を示す図である。
【図7】(a)本発明の実施の形態に係るテレビジョン装置101の画面表示および外観を示す図である。(b)(a)に対応するリモコン装置102の外観を示す図である。
【図8】(a)本発明の実施の形態に係るテレビジョン装置101の画面表示および外観を示す図である。(b)(a)に対応するリモコン装置102の外観を示す図である。
【図9】(a)本発明の実施の形態に係るテレビジョン装置101の画面表示および外観を示す図である。(b)(a)に対応するリモコン装置102の外観を示す図である。
【図10】(a)本発明の実施の形態に係るテレビジョン装置101の画面表示および外観を示す図である。(b)(a)に対応するリモコン装置102の外観を示す図である。
【図11】(a)本発明の実施の形態に係るテレビジョン装置101の画面表示および外観を示す図である。(b)(a)に対応するリモコン装置102の外観を示す図である。
【図12】(a)本発明の実施の形態に係るテレビジョン装置101の画面表示および外観を示す図である。(b)(a)に対応するリモコン装置102の外観を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態に係るテレビジョンシステム201が行なうダイアル処理の手順を定めたフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態に係るテレビジョンシステム201が行なう発呼処理の手順を定めたフローチャートである。
【図15】本発明の実施の形態に係るテレビジョンシステム201が行なう切断処理の手順を定めたフローチャートである。
【符号の説明】
【0104】
1 放送信号受信部、2 デスクランブラ、3 AV(Audio Visual)デコーダ、4 音声処理部(第2の音声処理部)、5 スピーカ、6 映像処理部、7 ディスプレイ(表示部)、8 ネットワークI/F部、9 操作入力部、10 リモコン受光部(受信部)、11,22 CPU、12 RAM、13 ROM、14 増幅/AD変換部、15 送受信部、21 受信部、22 CPU(制御部)、23 音声処理部(第1の音声処理部)、24 リモコン発光部(送信部)、27 メモリ、28 操作入力部、101 テレビジョン装置、102 リモコン装置、103 ヘッドセット、201 テレビジョンシステム、B1 数字ボタン部、B2 モード切替ボタン、B3 カーソルボタン部、B4 音量調整ボタン、B5 クリアボタン、B6 通話中止ボタン、J1,J21 ジャック(コネクタ)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョン装置と、リモコン装置とを備えるテレビジョンシステムであって、
前記リモコン装置は、
外部から受けた音声を外部音声信号に変換する第1の音声処理部と、
複数個のボタンを含み、前記複数個のボタンの押下の有無をそれぞれ検出し、前記検出結果を表わす操作信号を生成する操作部と、
前記外部音声信号および前記操作信号を無線信号に変換して送信する送信部とを含み、
前記テレビジョン装置は、
前記リモコン装置から前記無線信号を受信して前記外部音声信号および前記操作信号に変換する受信部と、
前記外部音声信号および前記操作信号に基づいて、ネットワークへ電話信号を送信するネットワークインタフェース部と、
前記操作信号に基づいて、前記複数個のボタンが押下された形状または押下されていない形状をそれぞれ表示する表示部とを含み、
前記テレビジョン装置は、さらに、
前記操作信号に基づいて、押下された前記ボタンに対応する操作音信号を生成する第2の音声処理部と、
前記操作音信号に基づいて音を発するスピーカとを含み、
前記複数個のボタンには、
電話モードまたはテレビモードの選択指示を与えるためのモード切り替えボタンと、
電話番号を入力するための数字ボタンとが含まれ、
前記受信部は、さらに、テレビジョン放送信号を受信し、
前記テレビジョン装置は、さらに、
前記受信したテレビジョン放送信号から映像信号を抽出する映像処理部を含み、
前記表示部は、前記操作信号に基づいて、前記電話モードが選択されている場合であって前記数字ボタンが押下されたときには、前記押下された数字ボタンに対応する数字と、前記複数個のボタンがそれぞれ押下された形状または押下されていない形状と、前記映像信号に基づく映像とを同時に表示し、
前記第2の音声処理部は、さらに、前記受信したテレビジョン放送信号からテレビジョン音声信号を抽出し、
前記スピーカは、前記操作信号に基づいて、前記抽出されたテレビジョン音声信号に基づく音声を前記電話モードが選択されている場合と前記テレビモードが選択されている場合とで異なる音量で発し、
前記表示部は、前記操作信号および前記外部音声信号に基づいて、前記電話モードが選択されている場合には、前記第1の音声処理部が受けた音声の音量を表わすインジケータと、前記複数個のボタンがそれぞれ押下された形状または押下されていない形状と、前記映像信号に基づく映像とを同時に表示するテレビジョンシステム。
【請求項2】
テレビジョン装置と、リモコン装置とを備えるテレビジョンシステムであって、
前記リモコン装置は、
外部から受けた音声を外部音声信号に変換する第1の音声処理部と、
複数個のボタンを含み、前記複数個のボタンの押下の有無をそれぞれ検出し、前記検出結果を表わす操作信号を生成する操作部と、
前記外部音声信号および前記操作信号を無線信号に変換して送信する送信部とを含み、
前記テレビジョン装置は、
前記リモコン装置から前記無線信号を受信して前記外部音声信号および前記操作信号に変換する受信部と、
前記外部音声信号および前記操作信号に基づいて、ネットワークへ電話信号を送信するネットワークインタフェース部と、
前記操作信号に基づいて、前記複数個のボタンが押下された形状または押下されていない形状をそれぞれ表示する表示部とを含むテレビジョンシステム。
【請求項3】
前記テレビジョン装置は、さらに、
前記操作信号に基づいて、押下された前記ボタンに対応する操作音信号を生成する第2の音声処理部と、
前記操作音信号に基づいて音を発するスピーカとを含む請求項2記載のテレビジョンシステム。
【請求項4】
前記複数個のボタンには、
電話モードまたはテレビモードの選択指示を与えるためのモード切り替えボタンと、
電話番号を入力するための数字ボタンとが含まれ、
前記表示部は、さらに、前記操作信号に基づいて、前記電話モードが選択されている場合であって前記数字ボタンが押下されたときには、前記押下された数字ボタンに対応する数字を表示する請求項2記載のテレビジョンシステム。
【請求項5】
前記受信部は、さらに、テレビジョン放送信号を受信し、
前記テレビジョン装置は、さらに、
前記受信したテレビジョン放送信号から映像信号を抽出する映像処理部を含み、
前記表示部は、前記操作信号に基づいて、前記複数個のボタンがそれぞれ押下された形状または押下されていない形状と、前記映像信号に基づく映像とを同時に表示する請求項2記載のテレビジョンシステム。
【請求項6】
前記複数個のボタンには、
電話モードまたはテレビモードの選択指示を与えるためのモード切り替えボタンと、
電話番号を入力するための数字ボタンとが含まれ、
前記受信部は、さらに、テレビジョン放送信号を受信し、
前記テレビジョン装置は、さらに、
前記受信したテレビジョン放送信号から映像信号を抽出する映像処理部を含み、
前記表示部は、前記操作信号に基づいて、前記電話モードが選択されている場合であって前記数字ボタンが押下されたときには、前記押下された数字ボタンに対応する数字と、前記複数個のボタンがそれぞれ押下された形状または押下されていない形状と、前記映像信号に基づく映像とを同時に表示する請求項2記載のテレビジョンシステム。
【請求項7】
前記複数個のボタンには、
電話モードまたはテレビモードの選択指示を与えるためのモード切り替えボタンが含まれ、
前記受信部は、さらに、テレビジョン放送信号を受信し、
前記テレビジョン装置は、さらに、
前記受信したテレビジョン放送信号からテレビジョン音声信号を抽出する第2の音声処理部と、
前記操作信号に基づいて、前記抽出されたテレビジョン音声信号に基づく音声を前記電話モードが選択されている場合と前記テレビモードが選択されている場合とで異なる音量で発するスピーカとを含む請求項2記載のテレビジョンシステム。
【請求項8】
前記複数個のボタンには、
電話モードまたはテレビモードの選択指示を与えるためのモード切り替えボタンが含まれ、
前記受信部は、さらに、テレビジョン放送信号を受信し、
前記テレビジョン装置は、さらに、
前記受信したテレビジョン放送信号から映像信号を抽出する映像処理部を含み、
前記表示部は、前記操作信号および前記外部音声信号に基づいて、前記電話モードが選択されている場合には、前記第1の音声処理部が受けた音声の音量を表わすインジケータと、前記複数個のボタンがそれぞれ押下された形状または押下されていない形状と、前記映像信号に基づく映像とを同時に表示する請求項2記載のテレビジョンシステム。
【請求項9】
リモコン装置によって遠隔操作されるテレビジョン装置であって、
前記リモコン装置は、
外部から受けた音声を外部音声信号に変換する第1の音声処理部と、
複数個のボタンを含み、前記複数個のボタンの押下の有無をそれぞれ検出し、前記検出結果を表わす操作信号を生成する操作部と、
前記外部音声信号および前記操作信号を無線信号に変換して送信する送信部とを含み、
前記テレビジョン装置は、
前記リモコン装置から前記無線信号を受信して前記外部音声信号および前記操作信号に変換する受信部と、
前記外部音声信号および前記操作信号に基づいて、ネットワークへ電話信号を送信するネットワークインタフェース部と、
前記操作信号に基づいて、前記複数個のボタンが押下された形状または押下されていない形状をそれぞれ表示する表示部とを含むテレビジョン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−141487(P2008−141487A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−325783(P2006−325783)
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】