説明

ディジタルノイズフィルタ回路

【課題】入力信号のノイズをディジタル的に除去して出力するディジタルノイズフィルタ回路において、消費電力を低減する。
【解決手段】入力信号と出力信号との論理レベルを比較し、両者が不一致の場合にゲーティングクロックを供給し、一致の場合にゲーティングクロックの供給を停止するゲーティングクロック生成回路と、ゲーティングクロックが動作クロックとして供給され、入力信号のノイズを除去して出力信号として出力するノイズフィルタ回路と、を備える。入力信号と出力信号の論理レベルが一致しているときにゲーティングクロックを停止するので消費電力が低減できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディジタルノイズフィルタ回路に関する。特に、ディジタル入力信号のノイズをディジタル的に除去するノイズフィルタ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体集積回路の分野では、大規模化、高速化、低電圧化等によってディジタル信号処理回路においても、入力信号がノイズの影響を受けやすくなってきている。入力信号からノイズを除去する方法としては、アナログ的にノイズを除去する方法とディジタル的な信号処理によってノイズを除去する方法が考えられる。アナログ的にノイズを除去する方法では、特性のばらつきが生じるので、ディジタル的な信号処理によってノイズが除去できればより好ましい。
【0003】
図5は、特許文献1に記載の従来のディジタルノイズフィルタ回路のブロック図である。12はD型フリップフロップ回路(以下、DFFという)であり、そのデータ入力端Dには、バッファ10を介して二値信号である入力信号Sinが供給される。DFF12のクロック入力端子CKにはクロック信号CLKが供給され、そのクロック信号CLKの立ち上がり時にデータ入力端子Dに入力された信号がDFF12にラッチされ、ラッチされた信号はデータ出力端子Qを介して出力される。また、DFF12のリセット入力端SANには負論理のリセット信号RSTが供給される。このリセット信号RSTが“1”から“0”に立下がると、データ入力端子D等の信号状態に拘らずデータ出力端子Qの出力信号が強制的に“1”にリセットされる。その後、リセット信号RSTが“0”から“1”に立ち上がると、データ入力端子D等の信号状態に応じて出力信号が切り換わる状態になる。
【0004】
同様に、14,16,32はDFFであり、これらのクロック入力端CKにはクロック信号CLKが、また、リセット入力端子SANにはリセット信号RSTが供給される。DFF12の出力信号S12はDFF14のデータ入力端子Dに供給され、DFF14の出力信号S14はDFF16のデータ入力端子Dに供給される。これにより、信号S14,S16は、クロック信号CLKの周期毎に信号S12を遅延させた信号になる。
【0005】
次に、18,26,28はAND回路、20はNOR回路、22,30はOR回路、24はインバータであり、これらによって組み合わせ回路2が構成されている。組み合わせ回路2は、上記信号S14,S16と、DFF32の出力信号Soutに基づいて、以下のような信号S2を出力する。
(1)信号S14,S16が同一の値であれば、信号S2をこれと同じ同一の値に設定する。
(2)上記(1)以外の場合は信号S2を出力信号Soutと同一の値に設定する。
DFF32においては、クロック信号CLKの立ち上がりとともにこの信号S2がラッチされ、ラッチされた結果が新たな出力信号Soutとして出力されることになる。
【0006】
なお、初段のDFF12は、メタステーブル対策用に設けられたものである。「メタステーブル」とは、クロック信号CLKの立ち上がりとDFFへの入力信号の変化が重なった場合に、初段のDFFの出力が不安定になることを言う。図5では、初段のDFF12はメタステーブル対策のためにのみ使用され、組み合わせ回路2における演算には後段のDFF14,16の出力信号が使用されるため、メタステーブルが演算結果に及ぼす影響を、充分に抑制することができると特許文献1には記載されている。
【0007】
次に、上記従来のディジタルノイズフィルタ回路の動作について説明する。図6は特許文献1に記載されている従来のディジタルノイズ回路における各部の波形図である。クロック信号CLKは所定の周期を有しており、その各立ち上がりタイミングを時刻t0,t1,t2,……,t18とする。なお、これらの時刻を「クロックタイミング」と呼ぶ。図示の例ではリセット信号RSTが時刻t01に“0”に立ち下がり、その後の時刻t21において“1”に立ち上がっている。この立下り時においては、各DFF12,14,16,32にラッチされている値が強制的に“1”にリセットされる。その後、リセット信号RSTが“1”に立ち上がった後においても、入力信号Sinが“1”である限り、各DFF12,14,16,32には“1”がラッチされ続けるため、これらDFFの出力信号は“1”に保持される。
【0008】
次に、時刻t31において入力信号Sinが“0”に立下ったとする。この“0”信号は時刻t4のタイミングにおいてDFF12にラッチされ、信号S12が“0”に立ち下がる。そして、該信号S12が時刻t5においてDFF14にラッチされるから、図示のように時刻t5において信号S14は“0”に立ち下がることになる。
【0009】
次に、その後の時刻t51において入力信号Sinが“1”に立ち上がると、「2」回後のクロック信号CLKの立ち上がりタイミングすなわち時刻t7において“1”信号がDFF14にラッチされ、信号S14が立ち上がる。以下同様に、図6の例においては時刻t71,t81,t101,t121,t131,t141において入力信号Sinが切り換わっており、切換後のレベルが次のクロックタイミングまで保持されているから、これらのさらに次のクロックタイミングである時刻t9,t10,t12,t14,t15,t16において信号S14のレベルが切り換わっている。また、DFF16の出力信号S16は、信号S14と同様の波形を有し、信号S14に対して「1」クロック周期遅延した信号である。
【0010】
これら信号S14,S16と出力信号Soutとに基づく演算結果が信号S2として出力され、該信号S2はDFF32にラッチされることにより次の周期の出力信号Soutとして出力される。図6において入力信号Sinと出力信号Soutとを比較すると、入力信号Sinにおいて一定の信号レベルの持続期間内に発生するクロックタイミングが「1」回以下である区間(信号S12,S14,S16においては持続時間が「1」クロック周期になる区間)は、出力信号Soutにおいては、その前後の区間と同一の信号レベルに設定されている。換言すれば、入力信号Sinにおける当該区間はノイズであると看做され、これを除去した結果が出力信号Soutとして出力される。
【0011】
次に、図7は特許文献1に記載されている別な従来のディジタルノイズフィルタ回路のブロック図であり、図5の変形例である。DFF52,54,56はDFFであり、上述したDFF12,14,16と同様の構成である。DFF56の後段にはDFF57が接続され、ノイズ除去幅を3周期未満に拡張している。特許文献1には、ノイズ除去幅は発生頻度等に応じて、「4」以上の数にしてよいと記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2004−200837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
以下の分析は本発明により与えられる。図5に記載の従来のディジタルノイズフィルタ回路は、DFF12〜16、32のDFFをノイズのあるなし、入力信号の変化があるなしにかかわらず、常にクロックを与え動作させている。したがって、消費電力が大きくなる。特に、図7のようにノイズ除去幅を拡張しようとすると、DFFの数は増大し、それらのDFFを常に全部動作させておかないとノイズの除去ができないので、消費電力はさらに増加する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の1つの側面によるディジタルノイズフィルタ回路は、入力信号と出力信号との論理レベルを比較し、両者が不一致の場合にゲーティングクロックを供給し、一致の場合に前記ゲーティングクロックの供給を停止するゲーティングクロック生成回路と、前記ゲーティングクロックが動作クロックとして供給され、前記入力信号のノイズを除去して前記出力信号として出力するノイズフィルタ回路と、を備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、入力信号と出力信号の論理レベルが一致しているときは、ノイズフィルタ回路の動作クロックを停止することができるので、消費電力を低減することができる。また、入力信号の論理レベルに変化があれば、即座にフィルタリング動作に入ることができるので、入力信号の論理変化を見逃すこともない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施例1によるディジタルノイズフィルタ回路のブロック図である。
【図2】実施例1によるディジタルノイズフィルタ回路における各部の波形図である。
【図3】実施例2によるディジタルノイズフィルタ回路のブロック図である。
【図4】実施例1によるディジタルノイズフィルタ回路における各部の波形図である。
【図5】特許文献1に記載の従来のディジタルノイズフィルタ回路のブロック図である。
【図6】特許文献1に記載されている従来のディジタルノイズフィルタ回路における各部の波形図である。
【図7】特許文献1に記載の別な従来のディジタルノイズフィルタ回路のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
最初に本発明の実施形態の概要について、必要に応じて図面を参照して説明する。なお、実施形態の概要の説明において引用する図面及び図面の符号は実施形態の一例として示すものであり、それにより本発明による実施形態のバリエーションを制限するものではない。
【0018】
一実施形態のディジタルノイズフィルタ回路300は、例えば、図1、図3に示すように、入力信号200と出力信号241との論理レベルを比較し、両者が不一致の場合にゲーティングクロック121を供給し、一致の場合にゲーティングクロック121の供給を停止するゲーティングクロック生成回路120と、ゲーティングクロック121が動作クロックとして供給され、入力信号200のノイズを除去して出力信号241として出力するノイズフィルタ回路310と、を備える。上記構成によれば、ゲーティングクロック生成回路120は、入力信号200と出力信号241との論理レベルを比較し、一致していた場合はノイズフィルタ回路310のゲーティングクロックを停止するので、入力信号に変化がないときは、消費電力を低減できる。
【0019】
また、入力信号と出力信号との論理レベルが不一致の場合には、ノイズフィルタ回路310にゲーティングクロックを供給するので、ゲーティングクロックを停止した場合においても入力信号の変化を見逃すことはない。すなわち、入力信号の論理レベルが変化するときは、必ず出力信号との論理レベルが不一致になるので、不一致を検出した場合に入力信号の論理レベルの変化がノイズによるものなのか否か、ノイズフィルタ回路310によってフィルタリングすることができる。
【0020】
また、クロック100に同期して入力信号200を取り込む同期化回路210をさらに含み、ゲーティングクロック生成回路120は、同期化回路210により同期化された入力信号(S221(0)、S212)と出力信号241との論理レベルを比較する。ここで、ゲーティングクロック121は同期化回路210のクロック100に同期したクロックである。すなわち、同期化回路210により入力信号200をクロック100に同期させ、その同期化された入力信号に対してデジタルフィルタ処理を行うので、入力信号200がクロックと非同期であっても、入力信号200の変化するタイミングによらず安定したフィルタ処理を行うことができる。
【0021】
さらに、例えば図1に示すように、ノイズフィルタ回路310が、同期化された入力信号S221(0)をゲーティングクロック121に同期してシフトするシフトレジスタ220と、シフトレジスタ220の各段の一致を検出する一致検出回路230と、一致回路230が一致を検出したときに、ゲーティングクロック121に同期してシフトレジスタ220各段のいずれかの信号(S221(0〜n))を出力信号241として出力するフリップフロップ回路FF240と、を備える。なお、図1の実施例では、D型フリップフロップ回路FF240のD入力には、シフトレジスタ220の初段の入力信号S221(0)が接続されているが、初段の入力信号S221(0)以外の各段の出力信号(S221(1)〜(n))をフリップフロップ回路FF240のD入力に接続してもノイズフィルタ回路として機能させることができる。
【0022】
また、一致検出回路230が検出する各段には、シフトレジスタの初段の入力信号S221(0)及び最終段の出力信号S221(n)を含み、シフトレジスタ220各段の信号がすべて一致したときに一致検出回路230は一致を検出する。すなわち、S221(0〜n)のn+1段の信号がすべて一致を検出することにより、入力信号の論理レベルが安定して変化したことを確認できる。
【0023】
また、図3に示すように、ノイズフィルタ回路310が、ゲーティングクロック121を計数するカウンタ回路260と、同期化された入力信号S212のエッジを検出し、カウンタ回路260をリセットするエッジ検出回路250と、カウンタ回路260が所定のカウンタ値に達すると同期化された入力信号S212を出力信号241として出力するフリップフロップ回路FF240と、を含む。上記構成によれば、ノイズ除去幅を拡張してもシフトレジスタの段数を増やす必要がないので、特にノイズ除去幅が大きい場合に好適なディジタルノイズフィルタが構成できる。なお、図3において、D型フリップフロップ回路FF240のD入力には、同期化された入力信号S212が直接入力されておらず、S212をフリップフロップ回路FF251によりクロック100に同期してさらに遅延させた上、フリップフロップ回路FF240のD入力に接続されているが、同期化された入力信号S212を(遅延させて)出力信号241として出力していることには変わりはない。
【0024】
さらに、ノイズフィルタ回路310が、カウンタ回路260のカウンタ値261とあらかじめ設定された所定のカウンタ値270とを比較する比較器280をさらに含み、フリップフロップ回路FF240は、比較器280が所定のカウンタ値270に達したことを検出したときに、ゲーティングクロック121に同期して同期化された入力信号S212を出力信号241として出力する。
【0025】
また、エッジ検出回路250が、同期化された入力信号S212を同期化回路210のクロック100に同期して取り込むエッジ検出用フリップフロップ回路FF251と、同期化された入力信号S212とエッジ検出用フリップフロップ回路FF251の出力信号とが入力される排他的論理和回路XR1と、を含み、排他的論理和回路XR1の出力信号253がカウンタ回路260のリセット端子に接続されている。以下、実施例について、図面を参照してさらに詳しく説明する。
【実施例1】
【0026】
[実施例1の構成]
図1は、実施例1のディジタルノイズフィルタ回路300の構成を示すブロック図である。図1のディジタルノイズフィルタ回路300は、同期化回路210、ゲーティングクロック生成回路120、ノイズフィルタ回路310を備える。
【0027】
同期化回路210はD型フリップフロップ回路F211(1)、F211(2)で構成されており、入力信号200をクロック100により同期化し、同期化された入力信号S221(0)として出力する。同期化回路210は、入力信号200の同期化やメタステーブル対策として設けられている。
【0028】
ゲーティングクロック生成回路120は、ノイズフィルタ回路310の動作クロックであるゲーティングクロック121を生成する回路である。ゲーティングクロック生成回路120は、同期化回路210によって同期化された入力信号S221(0)とディジタルノイズフィルタ回路300全体の出力信号である出力信号241との論理レベルが一致しているか否かを検出するEXOR回路110と、ラッチ回路L1とAND回路A1とを含んで構成される。ゲーティングクロック生成回路120は、同期化された入力信号S221(0)と出力信号241の論理レベルが一致している場合は、ゲーティングクロック121をロウレベルに固定する。上記論理レベルが不一致である場合は、クロック100と同相のゲーティングクロック121をノイズフィルタ回路310に供給する。なお、ゲーティングクロック生成回路120は、ラッチ回路L1を用いずにクロック100とクロックイネーブル信号111をAND回路A1に入力し、ゲーティングクロック121を出力する構成でも良い。要は、同期化された入力信号S221(0)と出力信号241の論理レベルが一致している場合は、ゲーティングクロック121の出力信号を固定し、論理レベルが不一致である場合は、ゲーティングクロック121を活性化するものであれば、他の回路構成によってもよい。
【0029】
ノイズフィルタ回路310は、同期化された入力信号S221(0)をクロック100又はゲーティングクロック121に同期してシフトするシフトレジスタ220と、シフトレジスタ220の各段(S221(0〜n))の論理レベルがすべて一致したか否かを検出する一致検出回路230と、一致検出回路230が論理レベルの一致を検出したときに、同期化された入力信号S221(0)をゲーティングクロック121の立ち上がりに同期して出力信号241として出力するD型フリップフロップ回路FF240と、を含んで構成される。出力信号241は、ディジタルノイズフィルタ回路300全体の出力信号となる信号である。
【0030】
シフトレジスタ220は、前段のD型フリップフロップ回路のQ出力が後段のD型フリップフロップ回路のD入力に接続されたn段縦続接続されたD型フリップフロップ回路(F221(1)〜F221(n))により構成される(nは、2以上の自然数)。n段縦続接続されたD型フリップフロップ回路(F221(1)〜F221(n))のうち、初段のD型フリップフロップ回路F221(1)には、クロックとして同期化回路210に供給されるクロックと同一のクロック100が供給され、2段目からn段目のD型フリップフロップ回路(F221(2)〜F221(n))には、ゲーティングクロック生成回路120が生成したゲーティングクロック121が供給されている。また、n段縦続接続されたD型フリップフロップ回路(F221(1)〜F221(n))それぞれのQ出力と、初段のD型フリップフロップ回路F221(1)のD入力信号となる同期化された入力信号S221(0)は、一致検出回路230に接続されている。なお、図1の回路では、シフトレジスタ220の初段のD型フリップフロップ回路F221(1)のクロック信号には、クロック100が接続されているが、ゲーティングクロック生成回路120の構成によっては、ゲーティングクロック121を他の各段のD型フリップフロップ回路と同様に初段のD型フリップフロップ回路F221(1)のクロック信号として接続してもよい。
【0031】
一致検出回路230は、入力信号として、上記n段縦続接続されたD型フリップフロップ各段のQ出力と初段のD入力のn+1本の入力信号が接続されており、このn+1本の入力信号の論理がすべて一致した場合、一致検出信号231としてハイレベルの信号を出力する。上記n+1本の入力信号のうち、1本でも他の入力信号と異なった論理レベルを取る入力信号がある場合には、一致検出信号231はロウレベルとなる。
【0032】
D型フリップフロップ回路FF240は、D入力端子に同期化された入力信号S221(0)、クロック端子にゲーティングクロック121、イネーブル端子に一致検出信号231が接続されている。D型フリップフロップ回路FF240は、一致検出信号231がハイレベルのときに、ゲーティングクロック121の立ち上がりに同期して同期化された入力信号S221(0)を取り込み、出力信号241として出力する。なお、図1では、D型フリップフロップ回路FF240のD入力端子には、n段縦続接続されたD型フリップフロップ回路のうち、初段の入力信号である同期化された入力信号S221(0)が接続されているが、初段の入力信号の代わりに、n段のD型フリップフロップのうち、どの段のQ出力信号をD型フリップフロップ回路FF240のD入力端子に接続してもよい。一致検出回路230が一致信号231を検出しているときは、シフトレジスタ220のどの段の信号も基本的に同一論理となるからである。
【0033】
上記構成により、ディジタルノイズフィルタ回路300は、入力信号200の論理レベルの変化がクロック100のn+1周期以下の場合には、ノイズとして扱い、出力信号241の論理レベルを変えずに出力信号241の論理レベルを維持し、入力信号200の論理レベルの変化がn+1周期以上安定して継続する場合には、入力信号200の論理が変化したものとして扱い、出力信号241の論理レベルを入力信号200の論理レベルの変化に合わせて変化させる。また、図1の構成によれば、シフトレジスタ220の段数を変えることにより、除去したいノイズの周波数を自由に変えることができる。シフトレジスタ220において、縦続接続されたD型フリップフロップ回路の数を1、2とすれば、それぞれ、従来技術として説明した図5、図7のディジタルノイズフィルタ回路と入力信号200と出力信号241との関係は同じになる。
【0034】
[実施例1の動作]
次に、図1のディジタルノイズフィルタ回路300の動作について、各部の波形図である図2を用いてさらに詳しく説明する。図2は、図1のディジタルノイズフィルタ回路300のシフトレジスタ220において、縦続接続したD型フリップフロップ回路の数を4として、クロック100の周期5クロック未満のノイズを除去するディジタルノイズフィルタ回路として構成した場合の動作を示す波形図である。
【0035】
図2において、クロック100の0クロックサイクル目である初期状態では、入力信号200、出力信号241はロウレベルで安定しているものとする。また、図1のすべてのD型フリップフロップ回路(F211(1)、F211(2)、F221(1)〜F221(n)、FF240)のQ出力はロウレベルであるものとする。したがって、一致検出信号231はハイレベルとなる。また、この状態では、ゲーティングクロック121はロウレベルに固定されたままであるので、シフトレジスタ220の2段目以降はシフト動作を行わず、D型フリップフロップ回路FF240のQ出力が変化することもない。
【0036】
図2において、入力信号200は、クロック100の1クロックサイクル途中で立ち上がり、その後、2、4、9、11、15クロックサイクルの途中でそれぞれ、立ち上がりと立ち下がりを交互に繰り返している。同期化回路210のD型フリップフロップ回路F211(1)は、クロック100の立ち上がりで入力信号200のデータを取り込み、Q出力信号S211として出力するので、信号S211は、2クロックサイクルの立ち上がりでハイレベル、3クロックサイクルの立ち上がりでロウレベル、5クロックサイクルの立ち上がりでハイレベル、10クロックサイクルの立ち上がりでロウレベル、12クロックサイクルの立ち上がりでハイレベル、16クロックサイクルの立ち上がりでロウレベルに変化する。D型フリップフロップ回路F211(2)のQ出力信号である同期化された入力信号S221(0)は、S211よりクロック100の1周期遅れた波形が出力され、シフトレジスタ220の初段のD型フリップフロップ回路F221(1)のQ出力S221(1)はこれよりさらに1周期遅れた波形が出力される。この動作は、ゲーティングクロック生成回路120の動作に係わりなく行われる。
【0037】
3クロックサイクルの立ち上がりで同期化された入力信号S221(0)がハイレベルに立ち上がると一致検出回路230が不一致を検出し、一致検出信号231はハイレベルからロウレベルに立ち下がる。また、3クロックサイクルでクロックイネーブル信号111がロウレベルからハイレベルに立ち上がるので、ゲーティングクロック生成回路120のラッチ回路L1とAND回路A1により1クロックサイクル遅れた4クロックサイクル目に、クロック100に同期したゲーティングクロック121が出力される。このゲーティングクロック121が出力されることにより、シフトレジスタ220は、2段目以降のD型フリップフロップ(F221(2)〜F221(4))についてもシフト動作を行う。ただし、この4クロックサイクル目では、2段目以降のD型フリップフロップ(F221(2)〜F221(4))のQ出力信号(S221(2)〜(4))はシフトしてもしなくともロウレベルを出力することにおいては、変わらない。また、4クロックサイクルでは、一致検出信号231がロウレベルであるので、D型フリップフロップ回路FF240は動作せず、出力信号241は、ロウレベルを維持する。
【0038】
5クロックサイクルでは、一致検出回路230の入力信号がすべてロウレベルになるので、一致検出信号231は再びハイレベルに立ち上がる。ただし、このとき、ゲーティングクロック121は出力されないので、D型フリップフロップ回路FF240が、この一致検出信号231によって動作することはない。
【0039】
6クロックサイクルになると、同期化された入力信号S221(0)が再びハイレベルに立ち上がり、以後10クロックサイクルまで連続してハイレベルを保つ。すると、クロックイネーブル信号111も6クロックサイクル目以降連続してハイレベルとなり、1クロックサイクル遅れた7クロックサイクル目からゲーティングクロック121が連続してクロックを出力する。したがって、7クロックサイクル目からは、シフトレジスタ220が2段目以降のD型フリップフロップ回路F221(2)〜(4)についても連続してシフト動作を開始し、同期化された入力信号S221(0)のハイレベルを順次最終段のD型フリップフロップ回路F221(4)のQ出力信号S221(4)まで伝達する。10クロックサイクル目に信号S221(4)がハイレベルに立ち上がると一致検出回路230の入力信号はすべてハイレベルとなり一致検出信号231がハイレベルとなり、D型フリップフロップ回路FF240をイネーブル状態にする。するとD型フリップフロップ回路FF240は次の11クロックサイクル目の先頭で同期化された入力信号S221(0)のデータを取り込み、出力信号241をロウレベルからハイレベルに立ち上げる。
【0040】
その後、クロックイネーブル信号111は、13クロックサイクル目で同期化された入力信号S221(0)と出力信号241との論理レベルが一致するので、ハイレベルからロウレベルに立ち下がる。すると、1クロックサイクル遅れた14クロックサイクル目からは、ゲーティングクロック121も停止し、ロウレベルに固定される。したがって14クロックサイクル以降シフトレジスタ220の2段目以降のD型フリップフロップ回路F221(2)〜(4)のシフト動作も停止する。
【0041】
17クロックサイクルで同期化された入力信号S221(0)がロウレベルに立ち下がるとクロックイネーブル信号111は再びハイレベルとなり、次の18クロックサイクル目からゲーティングクロック121が出力され、シフトレジスタ220の2段目以降のD型フリップフロップ回路F221(2)〜(4)もシフト動作を再開する。
【0042】
21クロックサイクルに入ると信号S221(0)〜(4)がすべてロウレベルとなり一致検出信号231がハイレベルに立ち上がる。22クロックサイクルでは、D型フリップフロップ回路FF240が同期化された入力信号S221(0)のロウレベルを取り込み、出力信号241からロウレベルを出力する。出力信号241の論理レベルがロウレベルに立ち下がることによって、同期化された入力信号S221(0)の論理レベルと一致するようになり、クロックイネーブル信号111はロウレベルに立ち下がり、次の23クロックサイクルからは、ゲーティングクロック121は停止する。このゲーティングクロック121を停止する状態は、入力信号200がハイレベルとなり、同期化された入力信号S221(0)がハイレベルとならない限り維持される。
【0043】
以上、図2を用いて動作を説明したように、入力信号200が出力信号241の論理レベルと同一である限り、シフトレジスタ220の2段目以降及びD型フリップフロップ回路FF240にはクロックが供給されないので、消費電力を低減できる。また、入力信号200に出力信号241と異なる論理レベルの信号が入力された場合には、シフトレジスタ220の2段目以降及びD型フリップフロップ回路FF240にクロックが供給され、S221(0)〜(4)のシフトデータが全て一致すると、その一致したデータをD型フリップフロップ回路FF240に取り込み、出力信号241として出力する。すなわち、5クロックサイクル以上連続して出力信号241と異なる論理レベルの入力信号200が入力された場合には、その入力信号200を出力信号241として取り込むことになる。入力信号200の変化が5クロックサイクル未満のうちに出力信号241の論理レベルと同一の論理レベルに戻った場合には、その入力信号200の変化はノイズとして扱い出力信号241の論理レベルは変化させない。
【0044】
なお、図1の回路では、同期化回路210を設けているが、入力信号が最初からクロック100に同期している場合は、同期化回路210を省略してもよい。
【実施例2】
【0045】
[実施例2の構成]
図3は、実施例2によるディジタルノイズフィルタ回路300のブロック図である。図3のディジタルノイズフィルタ回路300の構成について、説明する。なお、図3において、実施例1のディジタルノイズフィルタ回路300と構成動作がほぼ同一である部分については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。実施例2のディジタルノイズフィルタ回路300が、同期化回路210、ゲーティングクロック生成回路120、ノイズフィルタ回路310を備えている点は、実施例1と同様である。また、同期化回路210とゲーティングクロック生成回路120はその内部回路も実施例1の同期化回路210及びゲーティングクロック生成回路120と同様である。
【0046】
一方、ノイズフィルタ回路310はその機能は実施例1のノイズフィルタ回路310とほぼ同様であるが、内部の構成は異なるので説明する。
【0047】
ノイズフィルタ回路310は、ゲーティングクロック121をカウントするカウンタ回路260と、同期化された入力信号S212のエッジを検出し、エッジを検出した場合にカウンタ回路260をリセットするエッジ検出回路250と、カウンタ回路260のカウンタ値261とあらかじめ設定された所定のカウンタ値270とを比較する比較器280と、カウンタ回路260が所定のカウンタ値270に達すると同期化された入力信号S212を出力信号241として出力するフリップフロップ回路FF240と、を備える。
【0048】
カウンタ回路260は、ゲーティングクロック生成回路120が出力するゲーティングクロック121を計数する。カウンタ回路260には、カウンタリセット信号253がリセット信号として接続され、カウンタリセット信号253がハイレベルとなった次のクロックサイクルに、ゲーティングクロック121としてクロックが入力される場合に限りカウンタ回路260はリセットされる。
【0049】
また、エッジ検出回路250は、クロック100に同期して同期化された入力信号S212を取り込んで信号S252として出力するD型フリップフロップ回路FF251と、同期化された入力信号S212と信号S252とを入力し、カウントリセット信号253を出力するEXOR回路XR1により構成される。同期化された入力信号S212は、同期化回路210によってクロック100に同期して取り込まれた入力信号200で実施例1の同期化された入力信号S221(0)に相当する信号である。エッジ検出回路250は上記構成により、同期化された入力信号S212をD型フリップフロップ回路FF251によりクロック100に同期して取り込み、同期化された入力信号S212の論理レベルがハイレベルからロウレベルへ、又はロウレベルからハイレベルへ変化したときにクロック100に同期してカウンタリセット信号253を出力する。カウンタリセット信号253は、カウンタ回路260のリセット端子に接続され、カウンタリセット信号253がハイレベルになるとカウンタ回路260はリセットされる。
【0050】
比較器280は、カウンタ回路260のカウンタ値261とあらかじめ指定されたノイズ除去幅指定信号270の値とを比較し、カウンタ回路260のカウンタ値261がノイズ除去幅指定信号270の値と一致した場合に、比較結果信号281をハイレベルにする。カウンタ値261とノイズ除去幅指定信号270の値が不一致である場合は、比較結果信号281はロウレベルとなる。
【0051】
D型フリップフロップ回路FF240は、実施例1のD型フリップフロップ回路FF240と構成、機能は同一であるがデータ入力信号とイネーブル信号の接続先が異なる。図3では、データ入力信号は、信号S252に接続される。信号S252は、同期化された入力信号S212をD型フリップフロップ回路FF251によってクロック100の1周期分遅らせた信号である。また、D型フリップフロップ回路FF240のイネーブル信号入力端子には、比較結果信号281が接続される。比較結果信号281がハイレベルであるとき、D型フリップフロップ回路FF240はゲーティングクロック121の立ち上がりで信号S252を取り込み、出力信号241として出力する。一方、比較結果信号281がロウレベルであるとき、D型フリップフロップ回路FF240は信号S252の論理レベルに係わらず出力信号241の論理レベルを維持する。
【0052】
この実施例2のディジタルノイズフィルタ回路300は、(ノイズ除去幅指定信号270に設定した値+2クロックサイクル)未満の入力信号200の変動をノイズとして扱い、(ノイズ除去幅指定信号270に設定した値+2クロックサイクル)以上の入力信号200の安定した変化を入力信号200の論理レベルの変化として出力信号241に伝えるディジタルノイズフィルタ回路として機能する。
【0053】
[実施例2の動作]
次に、図3に示す実施例2のディジタルノイズフィルタ回路300の動作について、図4の波形図を参照して説明する。図4の入力信号200の波形は、図2の入力信号200の波形と同一の波形である。また、図3のエッジ検出回路250のD型フリップフロップ回路FF251は、図1のシフトレジスタ220の初段のD型フリップフロップ回路F221(1)と入力信号が同一であるので、そのQ出力S252の動作波形も図2のS221(1)の動作波形と同一である。さらに、0クロックサイクルにおいて、カウンタ回路260のカウンタ値261は「0」であり、ノイズ除去幅指定信号270の値はあらかじめ「3」に指定されているものとする。すなわち、実現すべきディジタルノイズフィルタの機能(ノイズ除去幅)も実施例1の動作波形図(図2)と同一である。
【0054】
図4では、図3のエッジ検出回路250によって、同期化された入力信号S212の論理レベルが変化する毎に1クロックサイクル、カウンタリセット信号253がハイレベルとなる。その次のサイクルでゲーティングクロック生成回路120によりゲーティングクロック121が出力されている場合には、カウンタ回路260はリセットされ、そのカウンタ値261は「0」になる。例えば、3クロックサイクルでカウンタリセット信号253がハイレベルとなり、次の4クロックサイクルでゲーティングクロック121が出力されているので、4クロックサイクル目でカウンタ回路260はリセットされている。同様に、7クロックサイクル、12クロックサイクル、18クロックサイクルでもカウンタ回路260はリセットされている。一方、4、13クロックサイクルでは、カウンタリセット信号253はハイレベルになっているが、次のクロックサイクルでゲーティングクロック121が出力されていないので、カウンタ回路260はリセットされず、前の値を保持している。
【0055】
カウンタ回路260のカウンタ値261がノイズ除去幅指定信号270の値である「3」までカウントすると比較結果信号281がハイレベルとなり、次のクロックサイクルでゲーティングクロック121が出力されると、その立ち上がりで、D型フリップフロップ回路FF240は、信号S252を取り込み、出力信号241として出力する。例えば、10クロックサイクルと21クロックサイクルでそれぞれ比較結果信号281がハイレベルとなり、次のサイクル11クロックサイクルと22クロックサイクルのゲーティングクロック信号の立ち上がりで信号S252をD型フリップフロップ回路FF240に取り込み、出力信号241として出力している。
【0056】
その結果、ノイズ除去幅指定信号270により指定したノイズ除去幅によって、ノイズを除去する幅が設定され、あらかじめ指定されたノイズ除去幅に相当する幅未満の入力信号200の論理レベルの変化に対しては、入力信号200の入力レベルの変化をノイズとして扱い、出力信号241のレベルを維持し、ノイズ幅除去指定信号270によりあらかじめ指定されたノイズ除去幅に相当する幅以上の入力信号200の入力論理レベルの変化が安定してあった場合には、その入力信号200の入力論理レベルの変化を出力信号241の論理レベルに反映させるディジタルノイズフィルタ回路300が得られる。特に実施例2では、ゲーティングクロック121を計数するカウンタ回路260と、同期化された入力信号のエッジを検出し、カウンタ回路260をリセットするエッジ検出回路250と、所定のカウンタ値に達すると同期化された入力信号を出力信号として出力するフリップフロップ回路FF240を備えているので、ノイズ除去幅を大きくしても実施例1のようにシフトレジスタ220の段数を増やす必要がないので、回路規模が小さくできるという利点を有する。
【0057】
また、カウンタのカウンタ値261とあらかじめ設定された所定のカウンタ値270とを比較する比較器280を設けることにより、所定のカウンタ値270を格納するレジスタ等を設けることにより、ノイズ除去幅を任意に設定できるという利点も有する。
【0058】
以上、実施例について説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【符号の説明】
【0059】
100:クロック
110、XR1:EXOR回路
111:クロックイネーブル信号
120:ゲーティングクロック生成回路
121:ゲーティングクロック
200:入力信号
210:同期化回路
220:シフトレジスタ
230:一致検出回路
231:一致検出信号
241:出力信号
250:エッジ検出回路
253:カウンタリセット信号
260:カウンタ回路
261:カウンタ値
270:ノイズ除去幅指定信号
280:比較器
281:比較結果信号
300:ディジタルノイズフィルタ回路
310:ノイズフィルタ回路
A1:AND回路
F211(1)、F211(2)、F221(1)〜F221(n)、FF240、FF251:D型フリップフロップ回路
L1:ラッチ回路
S221(0)、S212:同期化された入力信号
S211、S221(1)〜S221(n)、S252:信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力信号と出力信号との論理レベルを比較し、両者が不一致の場合にゲーティングクロックを供給し、一致の場合に前記ゲーティングクロックの供給を停止するゲーティングクロック生成回路と、
前記ゲーティングクロックが動作クロックとして供給され、前記入力信号のノイズを除去して前記出力信号として出力するノイズフィルタ回路と、
を備えることを特徴とするディジタルノイズフィルタ回路。
【請求項2】
クロックに同期して入力信号を取り込む同期化回路をさらに含み、
前記ゲーティングクロック生成回路は、前記同期化回路により同期化された入力信号と前記出力信号との論理レベルを比較し、前記ゲーティングクロックは前記同期化回路のクロックに同期したクロックであることを特徴とする請求項1記載のディジタルノイズフィルタ回路。
【請求項3】
前記ノイズフィルタ回路が、
前記同期化された入力信号を前記ゲーティングクロックに同期してシフトするシフトレジスタと、
前記シフトレジスタの各段の一致を検出する一致検出回路と、
前記一致回路が一致を検出したときに、前記ゲーティングクロックに同期して前記シフトレジスタ各段のいずれかの信号を前記出力信号として出力するフリップフロップ回路と、
を含むことを特徴とする請求項2記載のディジタルノイズフィルタ回路。
【請求項4】
前記シフトレジスタの初段のシフトクロックには、前記同期化回路のクロックが供給されていることを特徴とする請求項3記載のディジタルノイズフィルタ回路。
【請求項5】
前記一致検出回路が検出する各段には、前記シフトレジスタの初段の入力信号及び最終段の出力信号を含み、前記各段の信号がすべて一致したときに一致を検出することを特徴とする請求項3又は4記載のディジタルノイズフィルタ回路。
【請求項6】
前記ノイズフィルタ回路が、
前記ゲーティングクロックを計数するカウンタ回路と、
前記同期化された入力信号のエッジを検出し、前記カウンタ回路をリセットするエッジ検出回路と、
前記カウンタ回路が所定のカウンタ値に達すると前記同期化された入力信号を前記出力信号として出力するフリップフロップ回路と、
を含むことを特徴とする請求項2記載のディジタルノイズフィルタ回路。
【請求項7】
前記ノイズフィルタ回路が、
前記カウンタのカウンタ値とあらかじめ設定された所定のカウンタ値とを比較する比較器をさらに含み、
前記フリップフロップ回路は、前記比較器が前記所定のカウンタ値に達したことを検出したときに、前記ゲーティングクロックに同期して前記同期化された入力信号を前記出力信号として出力することを特徴とする請求項6記載のディジタルノイズフィルタ回路。
【請求項8】
前記エッジ検出回路が、
前記同期化された入力信号を前記同期化回路のクロックに同期して取り込むエッジ検出用フリップフロップ回路と、
前記同期化された入力信号と前記エッジ検出用フリップフロップ回路の出力信号とが入力される排他的論理和回路と、
を含み、前記排他的論理和回路の出力信号が前記カウンタ回路のリセット端子に接続されていることを特徴とする請求項6又は7記載のディジタルノイズフィルタ回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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