ディスク再生装置
【課題】外乱光の影響でディスクのローディングができない場合には、その旨をユーザに通知するディスク再生装置を提供する。
【解決手段】ディスク再生装置が、外乱光の影響によりディスクを正常に検出することが困難な場合には、検出不能信号を出力してその旨をユーザに通知するようにしたので、ユーザは、装置が故障しているわけではなく、外乱光によりディスクが正常に検知できない状態であるということを認識することができるとともに、適切に対処することにより、外乱光の影響があってもディスクを正常にローディングすることができる。
【解決手段】ディスク再生装置が、外乱光の影響によりディスクを正常に検出することが困難な場合には、検出不能信号を出力してその旨をユーザに通知するようにしたので、ユーザは、装置が故障しているわけではなく、外乱光によりディスクが正常に検知できない状態であるということを認識することができるとともに、適切に対処することにより、外乱光の影響があってもディスクを正常にローディングすることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光センサを用いたディスク再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、車載用等のディスク再生装置は、筐体の前面に挿入口を設け、ディスクを挿入口から挿入すると、ディスクが筐体内部に設けられた搬送ローラによってローディングされるようになっている。このようなディスク再生装置では、挿入口から挿入されたディスクを光センサで検出し、この検出結果を受けて搬送ローラが回転し始め、ディスクがローディングされる。
【0003】
しかしながら、このような光センサを用いたディスク再生装置では、外乱光の影響を受けるとディスク検出を正常に行うことができないという問題があった。
このような問題に対処するものとして、光センサの周囲を覆う等の対策を施すことにより、外乱光を遮断することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−190763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のディスク再生装置において、ディスクの挿入を検出するための光センサに対して周囲を覆う等の対策を施す場合には、部品点数の増加やスペースの問題が発生するだけでなく、太陽光などの外乱光が強い場合には、その外乱光がディスクを伝わって光センサの受光部に当たってしまい、光センサの周囲を覆う等の対策が施されているにもかかわらず、ディスクの存在を検出できずにディスクが正常にローディングされないため、ユーザがディスク再生装置の故障であると誤解してしまうという課題があった。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、外乱光の影響でディスクのローディングができない場合には、その旨をユーザに通知するディスク再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、この発明は、ディスク挿入路に向けて発光する発光部と、前記発光部から発光され前記ディスク挿入路を横切った光を受光可能な受光部と、前記発光部の発光及び非発光を制御する制御部とを備え、前記制御部が、前記発光部が発光しているときの前記受光部の受光レベルが第1の閾値より大きいか否かに基づいて、前記ディスクのあり/なしを判定することにより、前記ディスクのローディングが開始されるか否かが決定されるディスク再生装置であって、検出不能信号を受信した場合に、前記ディスクの検出不能状態であることをユーザに通知する検出不能通知部を備え、前記制御部は、前記発光部が非発光のときの前記受光部の受光レベルが第2の閾値より大きい場合に、前記ディスクの検出不能状態であると判定して、前記検出不能信号を前記検出不能通知部に出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
この発明のディスク再生装置によれば、外乱光の影響によりディスクを正常に検出することが困難な場合には、その旨をユーザに通知することにより、ユーザは、装置が故障しているわけではなく、外乱光によりディスクが正常に検知できない状態であるということを認識することができるとともに、適切に対処することにより、外乱光の影響があってもディスクを正常にローディングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明におけるディスク再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】ディスク挿入時のディスク検出部分の概略を示す上面図および側面図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置における光センサ2、発光部回路3、受光部回路4の全体回路構成例を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置において、ディスクのあり/なしを検出する処理を説明する図である。
【図5】表示部6が検出不能信号を受信した場合の表示画面例である。
【図6】この発明の実施の形態2に係るディスク再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態2に係るディスク再生装置において、ディスクのあり/なしを検出する処理を説明する図である。
【図8】この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置における光センサ2、発光部回路3、受光部回路4の全体回路構成例を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置において、ディスクのあり/なしを検出する処理を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示されるように、このディスク再生装置は、制御部1、光センサ2、発光部回路3、受光部回路4、操作パネル5、表示部6、音声出力部7により構成される。また、必要であれば、専用通知部8も備えるものとする。
【0011】
制御部1は、例えばマイクロコンピュータ等で構成され、ディスクのあり/なしを検出する光センサの制御、ディスクのローディング/イジェクトなどの機構制御、ディスクの再生処理などのディスク再生装置全体の制御を行うとともに、ディスクを検出不能と判断した場合には、検出不能信号を後述する検出不能通知部に出力する。
【0012】
光センサ2は、発光部21と受光部22で構成され、例えば、発光部21はLEDであり、受光部22はフォトトランジスタである。
発光部回路3は、制御部1からの発光制御信号を受けて発光部21のON/OFF(発光/非発光)を切替える。
受光部回路4は、受光部22から流れる受光電流を受光電圧に変換し制御部1へ出力する。
【0013】
操作パネル5は、例えばタッチパネル、ボタン等で構成され、ユーザがディスク再生装置を動作させるために使用するものである。
表示部6は、例えば液晶モニタなどであり、制御部1からの再生信号を受けて再生中のディスクに記録されている映像などを表示する。また、制御部1から検出不能信号を受信した場合には、外乱光によりディスク検出不能状態になっていること、および対策としてディスク挿入口を手で覆い外乱光を遮るといった方法があること等を画面に表示し、ユーザに通知する。
【0014】
音声出力部7は、例えばスピーカーやアンプ等であり、制御部1からの再生信号を受けて再生中のディスクに記録されている音声などを出力する。また、制御部1から検出不能信号を受信した場合には、外乱光によりディスク検出不能状態になっていること、および対策としてディスク挿入口を手で覆い外乱光を遮るといった方法があること等を、音声でユーザに通知する。
また、専用通知部8は、例えばLEDランプ、ブザー等で構成され、制御部1から検出不能信号を受信した場合にLEDランプ、ブザー等をONにすることで、外乱光によりディスク検出不能状態になっていることをユーザに通知する。
【0015】
上記、表示部6、音声出力部7または専用通知部8が、この発明における検出不能通知部を構成するものであり、制御部1から出力された検出不能信号を受信した場合に、ディスクの検出不能状態であることをユーザに通知する。
なお、外乱光によりディスクが検出不能状態となっていることをユーザに通知する手段である検出不能通知部としては、必ずしも表示部6、音声出力部7、専用通知部8のすべてが必要というわけではなく、通知手段としていずれか一つでも備えていればよい。
【0016】
図2は、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置において、ディスク挿入時のディスク検出部分の概略を示す上面図および側面図である。
このディスク再生装置10は、ディスクのあり/なし(ディスクが挿入されたか否か)を検出するために、ディスク挿入路に向けて発光する発光部21と、発光部21から発光されディスク挿入路を横切った光を受光可能な受光部22と、発光部21からの光を透過させて光を導くプリズム12を備え、ディスクが挿入されていない場合には、そのプリズム12から導かれた光を受光部22が検出できるように配置されている。また、発光部21と受光部22に、太陽光などの外乱光の影響ができるだけ及ばないようにするための遮光板14も備えている。これにより、ディスクなしの場合には、図2(a)に示すように、発光部21から発光されディスク挿入路を横切った光はほぼ垂直にプリズム12の斜面に当たり、プリズム12内を透過してもう一方の斜面で反射して、再びディスク挿入路を横切って受光部22に導かれる。
【0017】
また、ディスク11を挿入すると、図2(b)に示すように、ディスク11によって発光部21からの光が遮られ、プリズム12に届かず、発光部21からの光は受光部22で検出されない。そして、発光部21をONにした(発光した)にもかかわらず受光部22で光が検出されないことにより、ディスク11が挿入されたこと(ディスクあり)が検出され、ディスク搬送ローラ13が始動してディスク11がディスク再生装置10の内部へローディングされる。そして、ディスク11のローディングが完了すると、図2(c)に示す状態になり、ディスクの読み取り、再生が行われる。
なお、このディスク再生装置10ではプリズム12を備えるものとしたが、発光部21から発光された光がディスク挿入路を横切って受光部22に導かれるものであれば、プリズム12以外の構成であっても構わない。
【0018】
図3は、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置における光センサ2、発光部回路3、受光部回路4の全体回路構成例を示す図である。発光制御信号によりトランジスタTr1をON/OFFすることでLED(発光部21)のON/OFFを制御する。LEDの発光量は抵抗R1で制御する。フォトトランジスタPT(受光部22)が流す受光電流は抵抗R2で受光電圧に変換し、制御部1へ出力する。
【0019】
ここで、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置において、ディスクのあり/なしを検出する内部処理について、図4を参照しながら説明する。この際、発光部21からの光がディスクに遮られると受光部22の受光電圧が変化することを利用する。
なお、発光部21がOFFのときの受光部22の受光レベル(受光電圧)Voffは、太陽光などの外乱光がない場合にはグランド(GND)レベルであり、外乱光がある場合には、その外乱光を受光したことによって生じる電圧となる。一方、発光部21がONのときの受光部22の受光レベル(受光電圧)Vonは、外乱光がない場合には発光部21からの光のみを受光したことによって生じる受光電圧となり、外乱光がある場合には、その外乱光および発光部21からの光の両方を受光したことによって生じる電圧となる。
【0020】
まず、制御部1が、発光部21を周期的にON/OFF(発光/非発光)させる。そして、ディスクなし状態のときには、図4(a)に示すように、発光部21のON/OFFに伴って、受光部22の受光電圧も大きく変化する。ここで、太陽光などの外乱光がない場合には、発光部21がOFFのときには受光部22の受光レベル(受光電圧)はグランド(GND)レベルであり、発光部21がONのときには受光部22の受光レベル(受光電圧)が基準閾値Vth(第1の閾値)を超えてHi状態となる。これにより、制御部1は、受光部22で正常に光を受光できている、すなわち、ディスクなし状態であると判定する。なお、基準閾値Vth(第1の閾値)は、あらかじめ設定されているものとする。
【0021】
一方、ディスクあり状態のときには、図4(b)に示すように、発光部21をON/OFFさせても、発光部21からの光はディスクに遮られて受光部22に達しないため、発光部21がONのときにも受光部22の受光レベル(受光電圧)が基準閾値Vth(第1の閾値)より小さいままのLo状態となる。これにより、制御部1は、ディスクあり状態であると判断する。
【0022】
しかしながら、太陽光などの外乱光により、発光部21がOFF(非発光)のときの受光部22の受光レベル(受光電圧)Voffがグランド(GND)レベルより高い状態となると、図4(c)に示すように、発光部21をONさせたとき、ディスクがあるにもかかわらず受光部22の受光レベル(受光電圧)が基準閾値(第1の閾値)を超えてHi状態となることがある。この場合、制御部1は、ディスクなし状態であると判定してしまい、その結果、ディスクのローディングが開始されず、ユーザはディスク再生装置の故障であると誤解してしまう。
【0023】
そこで、制御部1は、図4(c)に示すように、発光部21がOFFのときに測定した受光部22の受光電圧Voffが、所定の閾値(第2の閾値)よりも大きい場合、すなわち、本来のGND値よりも所定の値(第2の閾値)以上高いことを検出すると、外乱光による誤検知状態であると判定し、ユーザに外乱光により検出不能となっていることを通知するために、検出不能通知部(表示部6、音声出力部7または専用通知部8)に検出不能信号を出力する。なお、この検出不能か否かを判定するための所定の閾値(第2の閾値)については、発光部21がOFFのときに測定した受光部22の受光電圧Voffがそれ以上高いと、ディスクがあるにもかかわらず、ディスクなしと判定してしまうVoffの下限値として、あらかじめ設定されているものとする。
【0024】
そして、検出不能通知部(表示部6、音声出力部7または専用通知部8)は、制御部1から検出不能信号を受信した場合に、外乱光によりディスク検出不能状態になっていることや、対策としてディスク挿入口を手で覆い外乱光を遮るといった方法があること等をユーザに通知する。これにより、ユーザは、装置が故障しているわけではなく、外乱光によりディスクが正常に検知できない状態にあるということを認識することができる。
【0025】
図5は、表示部6が検出不能信号を受信した場合に、検出不能状態であることをユーザに通知する表示画面例である。この場合、例えば図5(a)に示すように、「外乱光によりディスクをローディングできません。ディスク挿入口を手などで覆ってください。」という文字(文章)を表示することにより、ディスク再生装置の故障ではなく、外乱光によってディスクを検出できない状態であるということを通知するとともに、ディスクをローディングするための対策をユーザに提示する。また、図5(b)に示すように、文字ではなく画像または映像を表示することによって、外乱光によってディスクが挿入できない状態であることを示すとともに、手などで覆うという対策を提示するようにしてもよい。なお、図5に示す表示画面は一例にすぎず、文字と画像や映像を組み合わせたものなど、どのような表示方式であっても構わない。
【0026】
また、表示部6ではなく、音声出力部7により、例えば「外乱光によりディスクをローディングできません。ディスク挿入口を手などで覆ってください。」という音声メッセージを出力することにより、検出不能状態であることをユーザに通知するようにしてもよい。
さらに、表示部6や音声出力部7によるものでなく、専用のLEDランプやブザー等の専用通知部8を備え、その専用通知部8が検出不能信号を受信した場合に、その信号を出力して専用のLEDランプを点灯させたりブザーを鳴らす等により、検出不能状態であることをユーザに通知するようにしてもよい。この場合にも、ユーザは、外乱光によりディスクがローディングできない状態であることを認識することができ、手などで覆うという対策をとることができる。
【0027】
なお、上記のとおり、表示部6や音声出力部7を介して、外乱光によりディスク検出不能状態であることをユーザに通知することが可能であれば、専用通知部8は必ずしも必要ではないが、この専用通知部8を備えることにより、図5に示すような表示部6による表示画面や、音声出力部7からの「外乱光によりディスクをローディングできません。ディスク挿入口を手などで覆ってください。」というような音声メッセージによらなくとも、外乱光によるディスク検出不能状態を示す専用のLEDランプが点灯したりブザーが鳴ることにより、ユーザはそれを認識し、対処することができる。
【0028】
以上のように、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置によれば、外乱光の影響によりディスクを正常に検出することが困難な場合には、その旨をユーザに通知することにより、ユーザは、装置が故障しているわけではなく、外乱光によりディスクが正常に検知できない状態であるということを認識することができるとともに、適切に対処することにより、外乱光の影響があってもディスクを正常にローディングすることができる。
【0029】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るディスク再生装置は、実施の形態1に係るディスク再生装置において、さらに、外乱光への耐性を向上するために、発光部21がOFFのときに測定した受光部22の受光電圧(外乱光の強度)に基づいて、ディスクのあり/なしを判定するための閾値(第1の閾値)を変更するものである。なお、ディスク再生装置の構成及び光センサの全体回路構成については、実施の形態1における図1〜図3と同じであるため、説明を省略する。
【0030】
図6は、この発明の実施の形態2に係るディスク再生装置の動作を示すフローチャートである。また、図7は、ディスクのあり/なしを検出する処理を説明する図であり、ここでは、ディスクありの場合を示している。以下、図6及び図7に沿って、この発明の実施の形態2に係るディスク再生装置の動作を説明する。
なお、発光部21は、制御部1からの制御信号により一定の周期でON/OFFの切替えが行われているものとする。
【0031】
まず、発光部21がOFFとなるタイミングを待つ。そして、発光部21がOFFとなったとき、受光部22からの出力電流を受光部回路4で電圧に変換し、発光部21がOFFのとき(非発光のとき)の受光部22の受光電圧Voffとして制御部1に出力する(ステップST01)。この受光電圧Voffは、太陽光などの外乱光によって生じる電圧であり、外乱光の影響をまったく受けていないときにはグランドレベル(GND)であり、また、外乱光の影響が大きい環境ではVoffは大きく、外乱光の影響が小さい環境下ではVoffは小さくなる。
【0032】
次に、測定した受光電圧Voffを、あらかじめ設定された基準閾値Vth(第1の閾値)と比較する(ステップST02)。Voff<Vthである場合(ステップST02のYESの場合)には、ステップST03へ進む。
【0033】
ステップST03では、検出不能信号がONになっているか確認し、ONになっていれば信号をOFFに切替える(ステップST03へ進んだ場合、検出不能とはならないため)。
続いて、発光部21がONになるタイミングまで待った後、受光部22からの出力電流を受光部回路4で電圧に変換し、発光部21がONのとき(発光時)の受光電圧Vonとして制御部1に入力する(ステップST04)。
【0034】
このとき、外乱光の影響が大きい場合には、図7(a)に示すように、ディスクがあるにもかかわらず、Vonが所定の閾値(第1の閾値)を超えてHi状態となることがある。この場合、制御部1は、ディスクなし状態であると判定してしまい、その結果、ディスクのローディングが開始されず、ユーザはディスク再生装置の故障であると誤解してしまう。
【0035】
そこで、制御部1において、ディスクのあり/なしを判定するための閾値(第1の閾値)を、基準閾値Vthから、発光部21がOFFのとき(非発光のとき)の受光部22の受光電圧Voffを基準閾値Vthに加えた値「Vth+Voff」に変更し、これを新たな閾値(新たな第1の閾値)として、発光時の受光電圧Vonのレベル(HiまたはLo)を判定する(ステップST05)。ディスクによって発光部21からの光が遮られていれば、図7(b)に示すように、Von<Vth+Voffとなり、判定結果はLoレベルとなる。よって、Von<Vth+Voffの場合(ステップST05のYESの場合)には、制御部1はディスクありと正しく判定し(ステップST06)、Von≧Vth+Voffの場合(ステップST05のNOの場合)には、ディスクなしと判定する(ステップST07)。
【0036】
このように、発光部21がOFFのときの受光部22の受光電圧に基づいてディスクあり/なしの判定閾値(第1の閾値)を変更することにより、ディスク再生装置の外乱光への耐性を向上することができる。
【0037】
一方、ステップST02において、受光電圧Voff≧Vthである場合(ステップST02のNOの場合)には、外乱光の測定レベルが非常に大きいため、ディスクの正常な検出は不可能であると判定する(ステップST09)。なお、この判定のための閾値(第2の閾値)として、この実施の形態2においては基準電圧Vth(変更前の第1の閾値と同じ値)を使用したが、この値とは異なる別の値を設定するようにしてもよい。
【0038】
この場合には、実施の形態1と同様に、制御部1は、ユーザに外乱光により検出不能となっていることを通知するために、検出不能通知部(表示部6、音声出力部7または専用通知部8)に検出不能信号を出力し、検出不能通知部(表示部6、音声出力部7または専用通知部8)は、その検出不能信号を受信した場合に、外乱光によりディスク検出不能状態になっていることや、対策としてディスク挿入口を手で覆い外乱光を遮るといった方法があること等をユーザに通知する(ステップST10)。
【0039】
以上のように、この発明の実施の形態2に係るディスク再生装置によれば、外乱光の影響をできる限り抑えてディスクを正常に検出可能とすることができる。また、ディスクの正常な検出が困難となるほどの外乱光を受けた場合には、その旨をユーザに通知することにより、ユーザは、装置が故障しているわけではなく、外乱光によりディスクが正常に検知できない状態であるということを認識することができるとともに、適切に対処することにより、外乱光の影響があってもディスクを正常にローディングすることができる。
【0040】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置は、実施の形態1または実施の形態2に係るディスク再生装置において、さらに、外乱光への耐性を向上するために、発光部21がOFFのときに測定した受光部22の受光電圧が大きい場合に、発光部21の発光量と受光部22の受光感度を変更するものである。なお、ディスク再生装置の構成については、実施の形態1における図1,図2と同じであるため、説明を省略する。
ただし、この実施の形態3における発光部回路3は、制御部1からの発光制御信号を受けて受光部21のON/OFF(発光/非発光)を切替えるだけでなく、制御部1からの感度ゲイン切替信号を受けて発光部21の発光量を変更する。
また、受光部回路4は、受光部22から流れる受光電流を受光電圧に変換し制御部1へ出力するだけでなく、制御部1からの感度ゲイン切替信号により受光部22の受光感度を変更する。
【0041】
図8は、この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置における光センサ2、発光部回路3、受光部回路4の全体回路構成例を示す図である。発光制御信号によりトランジスタTr1をON/OFFすることでLED(発光部21)のON/OFFを制御する。LEDの発光量は抵抗R1、抵抗R3(ゲイン切替信号でトランジスタTr2をON/OFFすることにより接続状態を切替えることが可能)で制御する。フォトトランジスタPT(受光部22)が流す受光電流は抵抗R2、抵抗R4(感度切替信号でトランジスタTr3をON/OFFすることにより接続状態を切替えることが可能)で受光電圧に変換し、制御部1へ出力する。
【0042】
ここで、感度ゲイン切替信号とは、発光部21の発光量と受光部22の受光感度を制御するための信号であり、通常はOFFに設定されている。(感度ゲイン切替信号がOFFのときは、低消費電流化、発光素子の長寿命化などのため、発光部21の発光量は少なくなり、受光部22の受光感度は高くなるように設定されている。)しかしながら、発光部21がOFFのときの受光部22の受光電圧が大きくてディスクを正常に検出できない場合には、感度ゲイン切替信号をONにすることにより、発光部21の発光量を上げるとともに、受光部22の受光感度を下げることができる。これにより、発光部21からの光を受光するときに生じる電圧は変化させずに、外乱光を受光することで生じる電圧のみを小さくすることができる。
【0043】
図9は、この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置の動作を示すフローチャートである。また、図10は、ディスクのあり/なしを検出する処理を説明する図であり、ここでは、ディスクありの場合を示している。以下、図9及び図10に沿って、この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置の動作を説明する。
なお、発光部21は、制御部1からの制御信号により一定の周期でON/OFFの切替えが行われているものとする。
【0044】
まず、発光部21がOFFとなるタイミングを待つ。そして、発光部21がOFFとなったとき、受光部22からの出力電流を受光部回路4で電圧に変換し、発光部21がOFFのとき(非発光のとき)の受光部22の受光電圧Voffとして制御部1に出力する(ステップST01)。この受光電圧Voffは、太陽光などの外乱光によって生じる電圧であり、外乱光の影響をまったく受けていないときにはグランドレベル(GND)であり、また、外乱光の影響が大きい環境ではVoffは大きく、外乱光の影響が小さい環境下ではVoffは小さくなる。
【0045】
次に、測定した受光電圧Voffを、あらかじめ設定された基準閾値Vth(第1の閾値)と比較する(ステップST02)。Voff<Vthである場合(ステップST02のYESの場合)には、ステップST03へ進む。このステップST03以降、ステップST07までの処理については、実施の形態2において図6のフローチャートを用いて説明したものと同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0046】
ステップST02において、受光電圧Voff≧Vthである場合(外乱光の測定レベルが大きい場合(ステップST02のNOの場合))には、図10(a)に示すように、ディスクがあるにもかかわらず、受光部22の受光電圧が基準閾値Vth(第1の閾値)より小さくなることはなく、常にHi状態を検出してしまう。この場合、制御部1は、常にディスクなし状態であると判定してしまい、その結果、ディスクのローディングが開始されず、ユーザはディスク再生装置の故障であると誤解してしまう。
【0047】
そこで、受光電圧Voff≧Vthの場合には、制御部1から発光部回路3と受光部回路4に感度ゲイン切替信号を送り、発光部21の発光量を上げるとともに、受光部22の受光感度を下げる(ステップST11)。これにより外乱光を受光することで生じる電圧のみが小さくなるため、ディスクなしの場合には、発光部21がOFFのときのみ受光電圧が小さくなり、ディスクありの場合には、図10(b)に示すように、発光部21のON/OFFにかかわらず受光電圧が全体的に小さくなる。
【0048】
その後、再び発光部がOFFとなるタイミングを待って受光電圧Voffを再度測定する(ステップST12)。そして、制御部1において基準閾値Vthをディスクの正常な検出が可能か否かの判定閾値(第2の閾値)として、受光電圧VoffをVth(第2の閾値)と比較する(ステップST13)。Voff<Vthの場合(ステップST13のYESの場合)は、制御部1は、ディスクを正常に検出可能であると判断し、ディスクのあり/なしを判定する処理を行うため、ステップST03へ進む。以降、ステップST07までの処理については説明を省略する。最後に、感度ゲイン切替信号をリセットし(ステップST08)、ステップST01へ戻る。なお、図9に示すフローチャートでは、ここでも実施の形態2と同様に、ディスクのあり/なしを判定するための閾値(第1の閾値)を変更する処理を行うものとしているが、発光部21の発光量を上げて受光部22の受光感度を下げた後には、ディスクのあり/なしを判定するための閾値(第1の閾値)は基準閾値Vthのまま、ディスクのあり/なしを判定するようにしてもよい。
【0049】
一方、Voff≧Vthの場合(ステップST13のNOの場合)には、ステップST09へ進み、制御部1は、外乱光の測定レベルが非常に大きいためディスクの正常な検出は不可能であると判定する(ステップST09)。なお、この判定のための閾値(第2の閾値)として、この実施の形態3においても基準電圧Vth(変更前の第1の閾値と同じ値)を使用したが、この値とは異なる別の値を設定するようにしてもよい。
【0050】
そして、実施の形態1,2と同様に、制御部1は、ユーザに外乱光により検出不能となっていることを通知するために、検出不能通知部(表示部6、音声出力部7または専用通知部8)に検出不能信号を出力し、検出不能通知部(表示部6、音声出力部7または専用通知部8)は、その検出不能信号を受信した場合に、外乱光によりディスク検出不能状態になっていることや、対策としてディスク挿入口を手で覆い外乱光を遮るといった方法があること等をユーザに通知する(ステップST10)。
【0051】
以上のように、この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置によれば、外乱光の影響をさらにできる限り抑えてディスクを正常に検出可能とすることができる。また、ディスクの正常な検出が困難となるほどの外乱光を受けた場合には、その旨をユーザに通知することにより、ユーザは、装置が故障しているわけではなく、外乱光によりディスクが正常に検知できない状態であるということを認識することができるとともに、適切に対処することにより、外乱光の影響があってもディスクを正常にローディングすることができる。
【0052】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0053】
1 制御部、2 光センサ、21 発光部、22 受光部、3 発光部回路、4 受光部回路、5 操作パネル、6 表示部、7 音声出力部、8 専用通知部、10 ディスク再生装置、11 ディスク、12 プリズム、13 ディスク搬送ローラ、14 遮光板。
【技術分野】
【0001】
この発明は、光センサを用いたディスク再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、車載用等のディスク再生装置は、筐体の前面に挿入口を設け、ディスクを挿入口から挿入すると、ディスクが筐体内部に設けられた搬送ローラによってローディングされるようになっている。このようなディスク再生装置では、挿入口から挿入されたディスクを光センサで検出し、この検出結果を受けて搬送ローラが回転し始め、ディスクがローディングされる。
【0003】
しかしながら、このような光センサを用いたディスク再生装置では、外乱光の影響を受けるとディスク検出を正常に行うことができないという問題があった。
このような問題に対処するものとして、光センサの周囲を覆う等の対策を施すことにより、外乱光を遮断することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−190763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のディスク再生装置において、ディスクの挿入を検出するための光センサに対して周囲を覆う等の対策を施す場合には、部品点数の増加やスペースの問題が発生するだけでなく、太陽光などの外乱光が強い場合には、その外乱光がディスクを伝わって光センサの受光部に当たってしまい、光センサの周囲を覆う等の対策が施されているにもかかわらず、ディスクの存在を検出できずにディスクが正常にローディングされないため、ユーザがディスク再生装置の故障であると誤解してしまうという課題があった。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、外乱光の影響でディスクのローディングができない場合には、その旨をユーザに通知するディスク再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、この発明は、ディスク挿入路に向けて発光する発光部と、前記発光部から発光され前記ディスク挿入路を横切った光を受光可能な受光部と、前記発光部の発光及び非発光を制御する制御部とを備え、前記制御部が、前記発光部が発光しているときの前記受光部の受光レベルが第1の閾値より大きいか否かに基づいて、前記ディスクのあり/なしを判定することにより、前記ディスクのローディングが開始されるか否かが決定されるディスク再生装置であって、検出不能信号を受信した場合に、前記ディスクの検出不能状態であることをユーザに通知する検出不能通知部を備え、前記制御部は、前記発光部が非発光のときの前記受光部の受光レベルが第2の閾値より大きい場合に、前記ディスクの検出不能状態であると判定して、前記検出不能信号を前記検出不能通知部に出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
この発明のディスク再生装置によれば、外乱光の影響によりディスクを正常に検出することが困難な場合には、その旨をユーザに通知することにより、ユーザは、装置が故障しているわけではなく、外乱光によりディスクが正常に検知できない状態であるということを認識することができるとともに、適切に対処することにより、外乱光の影響があってもディスクを正常にローディングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明におけるディスク再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】ディスク挿入時のディスク検出部分の概略を示す上面図および側面図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置における光センサ2、発光部回路3、受光部回路4の全体回路構成例を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置において、ディスクのあり/なしを検出する処理を説明する図である。
【図5】表示部6が検出不能信号を受信した場合の表示画面例である。
【図6】この発明の実施の形態2に係るディスク再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態2に係るディスク再生装置において、ディスクのあり/なしを検出する処理を説明する図である。
【図8】この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置における光センサ2、発光部回路3、受光部回路4の全体回路構成例を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置において、ディスクのあり/なしを検出する処理を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示されるように、このディスク再生装置は、制御部1、光センサ2、発光部回路3、受光部回路4、操作パネル5、表示部6、音声出力部7により構成される。また、必要であれば、専用通知部8も備えるものとする。
【0011】
制御部1は、例えばマイクロコンピュータ等で構成され、ディスクのあり/なしを検出する光センサの制御、ディスクのローディング/イジェクトなどの機構制御、ディスクの再生処理などのディスク再生装置全体の制御を行うとともに、ディスクを検出不能と判断した場合には、検出不能信号を後述する検出不能通知部に出力する。
【0012】
光センサ2は、発光部21と受光部22で構成され、例えば、発光部21はLEDであり、受光部22はフォトトランジスタである。
発光部回路3は、制御部1からの発光制御信号を受けて発光部21のON/OFF(発光/非発光)を切替える。
受光部回路4は、受光部22から流れる受光電流を受光電圧に変換し制御部1へ出力する。
【0013】
操作パネル5は、例えばタッチパネル、ボタン等で構成され、ユーザがディスク再生装置を動作させるために使用するものである。
表示部6は、例えば液晶モニタなどであり、制御部1からの再生信号を受けて再生中のディスクに記録されている映像などを表示する。また、制御部1から検出不能信号を受信した場合には、外乱光によりディスク検出不能状態になっていること、および対策としてディスク挿入口を手で覆い外乱光を遮るといった方法があること等を画面に表示し、ユーザに通知する。
【0014】
音声出力部7は、例えばスピーカーやアンプ等であり、制御部1からの再生信号を受けて再生中のディスクに記録されている音声などを出力する。また、制御部1から検出不能信号を受信した場合には、外乱光によりディスク検出不能状態になっていること、および対策としてディスク挿入口を手で覆い外乱光を遮るといった方法があること等を、音声でユーザに通知する。
また、専用通知部8は、例えばLEDランプ、ブザー等で構成され、制御部1から検出不能信号を受信した場合にLEDランプ、ブザー等をONにすることで、外乱光によりディスク検出不能状態になっていることをユーザに通知する。
【0015】
上記、表示部6、音声出力部7または専用通知部8が、この発明における検出不能通知部を構成するものであり、制御部1から出力された検出不能信号を受信した場合に、ディスクの検出不能状態であることをユーザに通知する。
なお、外乱光によりディスクが検出不能状態となっていることをユーザに通知する手段である検出不能通知部としては、必ずしも表示部6、音声出力部7、専用通知部8のすべてが必要というわけではなく、通知手段としていずれか一つでも備えていればよい。
【0016】
図2は、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置において、ディスク挿入時のディスク検出部分の概略を示す上面図および側面図である。
このディスク再生装置10は、ディスクのあり/なし(ディスクが挿入されたか否か)を検出するために、ディスク挿入路に向けて発光する発光部21と、発光部21から発光されディスク挿入路を横切った光を受光可能な受光部22と、発光部21からの光を透過させて光を導くプリズム12を備え、ディスクが挿入されていない場合には、そのプリズム12から導かれた光を受光部22が検出できるように配置されている。また、発光部21と受光部22に、太陽光などの外乱光の影響ができるだけ及ばないようにするための遮光板14も備えている。これにより、ディスクなしの場合には、図2(a)に示すように、発光部21から発光されディスク挿入路を横切った光はほぼ垂直にプリズム12の斜面に当たり、プリズム12内を透過してもう一方の斜面で反射して、再びディスク挿入路を横切って受光部22に導かれる。
【0017】
また、ディスク11を挿入すると、図2(b)に示すように、ディスク11によって発光部21からの光が遮られ、プリズム12に届かず、発光部21からの光は受光部22で検出されない。そして、発光部21をONにした(発光した)にもかかわらず受光部22で光が検出されないことにより、ディスク11が挿入されたこと(ディスクあり)が検出され、ディスク搬送ローラ13が始動してディスク11がディスク再生装置10の内部へローディングされる。そして、ディスク11のローディングが完了すると、図2(c)に示す状態になり、ディスクの読み取り、再生が行われる。
なお、このディスク再生装置10ではプリズム12を備えるものとしたが、発光部21から発光された光がディスク挿入路を横切って受光部22に導かれるものであれば、プリズム12以外の構成であっても構わない。
【0018】
図3は、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置における光センサ2、発光部回路3、受光部回路4の全体回路構成例を示す図である。発光制御信号によりトランジスタTr1をON/OFFすることでLED(発光部21)のON/OFFを制御する。LEDの発光量は抵抗R1で制御する。フォトトランジスタPT(受光部22)が流す受光電流は抵抗R2で受光電圧に変換し、制御部1へ出力する。
【0019】
ここで、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置において、ディスクのあり/なしを検出する内部処理について、図4を参照しながら説明する。この際、発光部21からの光がディスクに遮られると受光部22の受光電圧が変化することを利用する。
なお、発光部21がOFFのときの受光部22の受光レベル(受光電圧)Voffは、太陽光などの外乱光がない場合にはグランド(GND)レベルであり、外乱光がある場合には、その外乱光を受光したことによって生じる電圧となる。一方、発光部21がONのときの受光部22の受光レベル(受光電圧)Vonは、外乱光がない場合には発光部21からの光のみを受光したことによって生じる受光電圧となり、外乱光がある場合には、その外乱光および発光部21からの光の両方を受光したことによって生じる電圧となる。
【0020】
まず、制御部1が、発光部21を周期的にON/OFF(発光/非発光)させる。そして、ディスクなし状態のときには、図4(a)に示すように、発光部21のON/OFFに伴って、受光部22の受光電圧も大きく変化する。ここで、太陽光などの外乱光がない場合には、発光部21がOFFのときには受光部22の受光レベル(受光電圧)はグランド(GND)レベルであり、発光部21がONのときには受光部22の受光レベル(受光電圧)が基準閾値Vth(第1の閾値)を超えてHi状態となる。これにより、制御部1は、受光部22で正常に光を受光できている、すなわち、ディスクなし状態であると判定する。なお、基準閾値Vth(第1の閾値)は、あらかじめ設定されているものとする。
【0021】
一方、ディスクあり状態のときには、図4(b)に示すように、発光部21をON/OFFさせても、発光部21からの光はディスクに遮られて受光部22に達しないため、発光部21がONのときにも受光部22の受光レベル(受光電圧)が基準閾値Vth(第1の閾値)より小さいままのLo状態となる。これにより、制御部1は、ディスクあり状態であると判断する。
【0022】
しかしながら、太陽光などの外乱光により、発光部21がOFF(非発光)のときの受光部22の受光レベル(受光電圧)Voffがグランド(GND)レベルより高い状態となると、図4(c)に示すように、発光部21をONさせたとき、ディスクがあるにもかかわらず受光部22の受光レベル(受光電圧)が基準閾値(第1の閾値)を超えてHi状態となることがある。この場合、制御部1は、ディスクなし状態であると判定してしまい、その結果、ディスクのローディングが開始されず、ユーザはディスク再生装置の故障であると誤解してしまう。
【0023】
そこで、制御部1は、図4(c)に示すように、発光部21がOFFのときに測定した受光部22の受光電圧Voffが、所定の閾値(第2の閾値)よりも大きい場合、すなわち、本来のGND値よりも所定の値(第2の閾値)以上高いことを検出すると、外乱光による誤検知状態であると判定し、ユーザに外乱光により検出不能となっていることを通知するために、検出不能通知部(表示部6、音声出力部7または専用通知部8)に検出不能信号を出力する。なお、この検出不能か否かを判定するための所定の閾値(第2の閾値)については、発光部21がOFFのときに測定した受光部22の受光電圧Voffがそれ以上高いと、ディスクがあるにもかかわらず、ディスクなしと判定してしまうVoffの下限値として、あらかじめ設定されているものとする。
【0024】
そして、検出不能通知部(表示部6、音声出力部7または専用通知部8)は、制御部1から検出不能信号を受信した場合に、外乱光によりディスク検出不能状態になっていることや、対策としてディスク挿入口を手で覆い外乱光を遮るといった方法があること等をユーザに通知する。これにより、ユーザは、装置が故障しているわけではなく、外乱光によりディスクが正常に検知できない状態にあるということを認識することができる。
【0025】
図5は、表示部6が検出不能信号を受信した場合に、検出不能状態であることをユーザに通知する表示画面例である。この場合、例えば図5(a)に示すように、「外乱光によりディスクをローディングできません。ディスク挿入口を手などで覆ってください。」という文字(文章)を表示することにより、ディスク再生装置の故障ではなく、外乱光によってディスクを検出できない状態であるということを通知するとともに、ディスクをローディングするための対策をユーザに提示する。また、図5(b)に示すように、文字ではなく画像または映像を表示することによって、外乱光によってディスクが挿入できない状態であることを示すとともに、手などで覆うという対策を提示するようにしてもよい。なお、図5に示す表示画面は一例にすぎず、文字と画像や映像を組み合わせたものなど、どのような表示方式であっても構わない。
【0026】
また、表示部6ではなく、音声出力部7により、例えば「外乱光によりディスクをローディングできません。ディスク挿入口を手などで覆ってください。」という音声メッセージを出力することにより、検出不能状態であることをユーザに通知するようにしてもよい。
さらに、表示部6や音声出力部7によるものでなく、専用のLEDランプやブザー等の専用通知部8を備え、その専用通知部8が検出不能信号を受信した場合に、その信号を出力して専用のLEDランプを点灯させたりブザーを鳴らす等により、検出不能状態であることをユーザに通知するようにしてもよい。この場合にも、ユーザは、外乱光によりディスクがローディングできない状態であることを認識することができ、手などで覆うという対策をとることができる。
【0027】
なお、上記のとおり、表示部6や音声出力部7を介して、外乱光によりディスク検出不能状態であることをユーザに通知することが可能であれば、専用通知部8は必ずしも必要ではないが、この専用通知部8を備えることにより、図5に示すような表示部6による表示画面や、音声出力部7からの「外乱光によりディスクをローディングできません。ディスク挿入口を手などで覆ってください。」というような音声メッセージによらなくとも、外乱光によるディスク検出不能状態を示す専用のLEDランプが点灯したりブザーが鳴ることにより、ユーザはそれを認識し、対処することができる。
【0028】
以上のように、この発明の実施の形態1に係るディスク再生装置によれば、外乱光の影響によりディスクを正常に検出することが困難な場合には、その旨をユーザに通知することにより、ユーザは、装置が故障しているわけではなく、外乱光によりディスクが正常に検知できない状態であるということを認識することができるとともに、適切に対処することにより、外乱光の影響があってもディスクを正常にローディングすることができる。
【0029】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るディスク再生装置は、実施の形態1に係るディスク再生装置において、さらに、外乱光への耐性を向上するために、発光部21がOFFのときに測定した受光部22の受光電圧(外乱光の強度)に基づいて、ディスクのあり/なしを判定するための閾値(第1の閾値)を変更するものである。なお、ディスク再生装置の構成及び光センサの全体回路構成については、実施の形態1における図1〜図3と同じであるため、説明を省略する。
【0030】
図6は、この発明の実施の形態2に係るディスク再生装置の動作を示すフローチャートである。また、図7は、ディスクのあり/なしを検出する処理を説明する図であり、ここでは、ディスクありの場合を示している。以下、図6及び図7に沿って、この発明の実施の形態2に係るディスク再生装置の動作を説明する。
なお、発光部21は、制御部1からの制御信号により一定の周期でON/OFFの切替えが行われているものとする。
【0031】
まず、発光部21がOFFとなるタイミングを待つ。そして、発光部21がOFFとなったとき、受光部22からの出力電流を受光部回路4で電圧に変換し、発光部21がOFFのとき(非発光のとき)の受光部22の受光電圧Voffとして制御部1に出力する(ステップST01)。この受光電圧Voffは、太陽光などの外乱光によって生じる電圧であり、外乱光の影響をまったく受けていないときにはグランドレベル(GND)であり、また、外乱光の影響が大きい環境ではVoffは大きく、外乱光の影響が小さい環境下ではVoffは小さくなる。
【0032】
次に、測定した受光電圧Voffを、あらかじめ設定された基準閾値Vth(第1の閾値)と比較する(ステップST02)。Voff<Vthである場合(ステップST02のYESの場合)には、ステップST03へ進む。
【0033】
ステップST03では、検出不能信号がONになっているか確認し、ONになっていれば信号をOFFに切替える(ステップST03へ進んだ場合、検出不能とはならないため)。
続いて、発光部21がONになるタイミングまで待った後、受光部22からの出力電流を受光部回路4で電圧に変換し、発光部21がONのとき(発光時)の受光電圧Vonとして制御部1に入力する(ステップST04)。
【0034】
このとき、外乱光の影響が大きい場合には、図7(a)に示すように、ディスクがあるにもかかわらず、Vonが所定の閾値(第1の閾値)を超えてHi状態となることがある。この場合、制御部1は、ディスクなし状態であると判定してしまい、その結果、ディスクのローディングが開始されず、ユーザはディスク再生装置の故障であると誤解してしまう。
【0035】
そこで、制御部1において、ディスクのあり/なしを判定するための閾値(第1の閾値)を、基準閾値Vthから、発光部21がOFFのとき(非発光のとき)の受光部22の受光電圧Voffを基準閾値Vthに加えた値「Vth+Voff」に変更し、これを新たな閾値(新たな第1の閾値)として、発光時の受光電圧Vonのレベル(HiまたはLo)を判定する(ステップST05)。ディスクによって発光部21からの光が遮られていれば、図7(b)に示すように、Von<Vth+Voffとなり、判定結果はLoレベルとなる。よって、Von<Vth+Voffの場合(ステップST05のYESの場合)には、制御部1はディスクありと正しく判定し(ステップST06)、Von≧Vth+Voffの場合(ステップST05のNOの場合)には、ディスクなしと判定する(ステップST07)。
【0036】
このように、発光部21がOFFのときの受光部22の受光電圧に基づいてディスクあり/なしの判定閾値(第1の閾値)を変更することにより、ディスク再生装置の外乱光への耐性を向上することができる。
【0037】
一方、ステップST02において、受光電圧Voff≧Vthである場合(ステップST02のNOの場合)には、外乱光の測定レベルが非常に大きいため、ディスクの正常な検出は不可能であると判定する(ステップST09)。なお、この判定のための閾値(第2の閾値)として、この実施の形態2においては基準電圧Vth(変更前の第1の閾値と同じ値)を使用したが、この値とは異なる別の値を設定するようにしてもよい。
【0038】
この場合には、実施の形態1と同様に、制御部1は、ユーザに外乱光により検出不能となっていることを通知するために、検出不能通知部(表示部6、音声出力部7または専用通知部8)に検出不能信号を出力し、検出不能通知部(表示部6、音声出力部7または専用通知部8)は、その検出不能信号を受信した場合に、外乱光によりディスク検出不能状態になっていることや、対策としてディスク挿入口を手で覆い外乱光を遮るといった方法があること等をユーザに通知する(ステップST10)。
【0039】
以上のように、この発明の実施の形態2に係るディスク再生装置によれば、外乱光の影響をできる限り抑えてディスクを正常に検出可能とすることができる。また、ディスクの正常な検出が困難となるほどの外乱光を受けた場合には、その旨をユーザに通知することにより、ユーザは、装置が故障しているわけではなく、外乱光によりディスクが正常に検知できない状態であるということを認識することができるとともに、適切に対処することにより、外乱光の影響があってもディスクを正常にローディングすることができる。
【0040】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置は、実施の形態1または実施の形態2に係るディスク再生装置において、さらに、外乱光への耐性を向上するために、発光部21がOFFのときに測定した受光部22の受光電圧が大きい場合に、発光部21の発光量と受光部22の受光感度を変更するものである。なお、ディスク再生装置の構成については、実施の形態1における図1,図2と同じであるため、説明を省略する。
ただし、この実施の形態3における発光部回路3は、制御部1からの発光制御信号を受けて受光部21のON/OFF(発光/非発光)を切替えるだけでなく、制御部1からの感度ゲイン切替信号を受けて発光部21の発光量を変更する。
また、受光部回路4は、受光部22から流れる受光電流を受光電圧に変換し制御部1へ出力するだけでなく、制御部1からの感度ゲイン切替信号により受光部22の受光感度を変更する。
【0041】
図8は、この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置における光センサ2、発光部回路3、受光部回路4の全体回路構成例を示す図である。発光制御信号によりトランジスタTr1をON/OFFすることでLED(発光部21)のON/OFFを制御する。LEDの発光量は抵抗R1、抵抗R3(ゲイン切替信号でトランジスタTr2をON/OFFすることにより接続状態を切替えることが可能)で制御する。フォトトランジスタPT(受光部22)が流す受光電流は抵抗R2、抵抗R4(感度切替信号でトランジスタTr3をON/OFFすることにより接続状態を切替えることが可能)で受光電圧に変換し、制御部1へ出力する。
【0042】
ここで、感度ゲイン切替信号とは、発光部21の発光量と受光部22の受光感度を制御するための信号であり、通常はOFFに設定されている。(感度ゲイン切替信号がOFFのときは、低消費電流化、発光素子の長寿命化などのため、発光部21の発光量は少なくなり、受光部22の受光感度は高くなるように設定されている。)しかしながら、発光部21がOFFのときの受光部22の受光電圧が大きくてディスクを正常に検出できない場合には、感度ゲイン切替信号をONにすることにより、発光部21の発光量を上げるとともに、受光部22の受光感度を下げることができる。これにより、発光部21からの光を受光するときに生じる電圧は変化させずに、外乱光を受光することで生じる電圧のみを小さくすることができる。
【0043】
図9は、この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置の動作を示すフローチャートである。また、図10は、ディスクのあり/なしを検出する処理を説明する図であり、ここでは、ディスクありの場合を示している。以下、図9及び図10に沿って、この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置の動作を説明する。
なお、発光部21は、制御部1からの制御信号により一定の周期でON/OFFの切替えが行われているものとする。
【0044】
まず、発光部21がOFFとなるタイミングを待つ。そして、発光部21がOFFとなったとき、受光部22からの出力電流を受光部回路4で電圧に変換し、発光部21がOFFのとき(非発光のとき)の受光部22の受光電圧Voffとして制御部1に出力する(ステップST01)。この受光電圧Voffは、太陽光などの外乱光によって生じる電圧であり、外乱光の影響をまったく受けていないときにはグランドレベル(GND)であり、また、外乱光の影響が大きい環境ではVoffは大きく、外乱光の影響が小さい環境下ではVoffは小さくなる。
【0045】
次に、測定した受光電圧Voffを、あらかじめ設定された基準閾値Vth(第1の閾値)と比較する(ステップST02)。Voff<Vthである場合(ステップST02のYESの場合)には、ステップST03へ進む。このステップST03以降、ステップST07までの処理については、実施の形態2において図6のフローチャートを用いて説明したものと同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0046】
ステップST02において、受光電圧Voff≧Vthである場合(外乱光の測定レベルが大きい場合(ステップST02のNOの場合))には、図10(a)に示すように、ディスクがあるにもかかわらず、受光部22の受光電圧が基準閾値Vth(第1の閾値)より小さくなることはなく、常にHi状態を検出してしまう。この場合、制御部1は、常にディスクなし状態であると判定してしまい、その結果、ディスクのローディングが開始されず、ユーザはディスク再生装置の故障であると誤解してしまう。
【0047】
そこで、受光電圧Voff≧Vthの場合には、制御部1から発光部回路3と受光部回路4に感度ゲイン切替信号を送り、発光部21の発光量を上げるとともに、受光部22の受光感度を下げる(ステップST11)。これにより外乱光を受光することで生じる電圧のみが小さくなるため、ディスクなしの場合には、発光部21がOFFのときのみ受光電圧が小さくなり、ディスクありの場合には、図10(b)に示すように、発光部21のON/OFFにかかわらず受光電圧が全体的に小さくなる。
【0048】
その後、再び発光部がOFFとなるタイミングを待って受光電圧Voffを再度測定する(ステップST12)。そして、制御部1において基準閾値Vthをディスクの正常な検出が可能か否かの判定閾値(第2の閾値)として、受光電圧VoffをVth(第2の閾値)と比較する(ステップST13)。Voff<Vthの場合(ステップST13のYESの場合)は、制御部1は、ディスクを正常に検出可能であると判断し、ディスクのあり/なしを判定する処理を行うため、ステップST03へ進む。以降、ステップST07までの処理については説明を省略する。最後に、感度ゲイン切替信号をリセットし(ステップST08)、ステップST01へ戻る。なお、図9に示すフローチャートでは、ここでも実施の形態2と同様に、ディスクのあり/なしを判定するための閾値(第1の閾値)を変更する処理を行うものとしているが、発光部21の発光量を上げて受光部22の受光感度を下げた後には、ディスクのあり/なしを判定するための閾値(第1の閾値)は基準閾値Vthのまま、ディスクのあり/なしを判定するようにしてもよい。
【0049】
一方、Voff≧Vthの場合(ステップST13のNOの場合)には、ステップST09へ進み、制御部1は、外乱光の測定レベルが非常に大きいためディスクの正常な検出は不可能であると判定する(ステップST09)。なお、この判定のための閾値(第2の閾値)として、この実施の形態3においても基準電圧Vth(変更前の第1の閾値と同じ値)を使用したが、この値とは異なる別の値を設定するようにしてもよい。
【0050】
そして、実施の形態1,2と同様に、制御部1は、ユーザに外乱光により検出不能となっていることを通知するために、検出不能通知部(表示部6、音声出力部7または専用通知部8)に検出不能信号を出力し、検出不能通知部(表示部6、音声出力部7または専用通知部8)は、その検出不能信号を受信した場合に、外乱光によりディスク検出不能状態になっていることや、対策としてディスク挿入口を手で覆い外乱光を遮るといった方法があること等をユーザに通知する(ステップST10)。
【0051】
以上のように、この発明の実施の形態3に係るディスク再生装置によれば、外乱光の影響をさらにできる限り抑えてディスクを正常に検出可能とすることができる。また、ディスクの正常な検出が困難となるほどの外乱光を受けた場合には、その旨をユーザに通知することにより、ユーザは、装置が故障しているわけではなく、外乱光によりディスクが正常に検知できない状態であるということを認識することができるとともに、適切に対処することにより、外乱光の影響があってもディスクを正常にローディングすることができる。
【0052】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0053】
1 制御部、2 光センサ、21 発光部、22 受光部、3 発光部回路、4 受光部回路、5 操作パネル、6 表示部、7 音声出力部、8 専用通知部、10 ディスク再生装置、11 ディスク、12 プリズム、13 ディスク搬送ローラ、14 遮光板。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスク挿入路に向けて発光する発光部と、前記発光部から発光され前記ディスク挿入路を横切った光を受光可能な受光部と、前記発光部の発光及び非発光を制御する制御部とを備え、
前記制御部が、前記発光部が発光しているときの前記受光部の受光レベルが第1の閾値より大きいか否かに基づいて、前記ディスクのあり/なしを判定することにより、前記ディスクのローディングが開始されるか否かが決定されるディスク再生装置であって、
検出不能信号を受信した場合に、前記ディスクの検出不能状態であることをユーザに通知する検出不能通知部を備え、
前記制御部は、前記発光部が非発光のときの前記受光部の受光レベルが第2の閾値より大きい場合に、前記ディスクの検出不能状態であると判定して、前記検出不能信号を前記検出不能通知部に出力する
ことを特徴とするディスク再生装置。
【請求項2】
前記検出不能通知部は表示部であり、
当該表示部は、前記制御部から前記検出不能信号を受信した場合に、文字、画像または映像を表示することにより、前記検出不能状態であることをユーザに通知する
ことを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
【請求項3】
前記検出不能通知部は音声出力部であり、
当該音声出力部は、前記制御部から前記検出不能信号を受信した場合に、音声メッセージを出力することにより、前記検出不能状態であることをユーザに通知する
ことを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
【請求項4】
前記検出不能通知部は専用通知部であり、
当該専用通知部は、前記制御部から前記検出不能信号を受信した場合に、当該信号を出力することにより、前記検出不能状態であることをユーザに通知する
ことを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記発光部が非発光のときの前記受光部の受光レベルを前記第1の閾値に加えた値を新たな第1の閾値として、前記ディスクのあり/なしを判定する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のディスク再生装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記発光部が非発光のときの前記受光部の受光レベルが前記第1の閾値以上である場合には、前記発光部の発光量を上げるとともに前記受光部の受光感度を下げた後に、前記受光部の受光レベルを再度測定して、前記ディスクのあり/なしを判定する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のディスク再生装置。
【請求項1】
ディスク挿入路に向けて発光する発光部と、前記発光部から発光され前記ディスク挿入路を横切った光を受光可能な受光部と、前記発光部の発光及び非発光を制御する制御部とを備え、
前記制御部が、前記発光部が発光しているときの前記受光部の受光レベルが第1の閾値より大きいか否かに基づいて、前記ディスクのあり/なしを判定することにより、前記ディスクのローディングが開始されるか否かが決定されるディスク再生装置であって、
検出不能信号を受信した場合に、前記ディスクの検出不能状態であることをユーザに通知する検出不能通知部を備え、
前記制御部は、前記発光部が非発光のときの前記受光部の受光レベルが第2の閾値より大きい場合に、前記ディスクの検出不能状態であると判定して、前記検出不能信号を前記検出不能通知部に出力する
ことを特徴とするディスク再生装置。
【請求項2】
前記検出不能通知部は表示部であり、
当該表示部は、前記制御部から前記検出不能信号を受信した場合に、文字、画像または映像を表示することにより、前記検出不能状態であることをユーザに通知する
ことを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
【請求項3】
前記検出不能通知部は音声出力部であり、
当該音声出力部は、前記制御部から前記検出不能信号を受信した場合に、音声メッセージを出力することにより、前記検出不能状態であることをユーザに通知する
ことを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
【請求項4】
前記検出不能通知部は専用通知部であり、
当該専用通知部は、前記制御部から前記検出不能信号を受信した場合に、当該信号を出力することにより、前記検出不能状態であることをユーザに通知する
ことを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記発光部が非発光のときの前記受光部の受光レベルを前記第1の閾値に加えた値を新たな第1の閾値として、前記ディスクのあり/なしを判定する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のディスク再生装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記発光部が非発光のときの前記受光部の受光レベルが前記第1の閾値以上である場合には、前記発光部の発光量を上げるとともに前記受光部の受光感度を下げた後に、前記受光部の受光レベルを再度測定して、前記ディスクのあり/なしを判定する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のディスク再生装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2013−20666(P2013−20666A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−151878(P2011−151878)
【出願日】平成23年7月8日(2011.7.8)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月8日(2011.7.8)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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