ディスク搬送装置、再生装置及び記録装置
【課題】ディスクに貼り付けられたラベルの一部に捲れ上がり部分又は浮き上がり部分などの突出部分がある場合でも、ディスクを正常に搬送、再生し又はディスクにデータを正常に記録できるスロットイン方式のディスク搬送装置の提供を課題とする。
【解決手段】一方の面１０ａにデータを記録するデータ記録領域が設けられたディスク１０をスロットイン方式で所定の位置、例えば再生位置Ａまで搬送するディスク搬送装置１である。ディスク１０の他方の面であるレーベル面１０ｂを、ディスク１０の搬送方向Ｘに対して交差する方向における全長に亘って、ディスク１０側に押さえ付ける押さえ付け手段１２を備えている。
【解決手段】一方の面１０ａにデータを記録するデータ記録領域が設けられたディスク１０をスロットイン方式で所定の位置、例えば再生位置Ａまで搬送するディスク搬送装置１である。ディスク１０の他方の面であるレーベル面１０ｂを、ディスク１０の搬送方向Ｘに対して交差する方向における全長に亘って、ディスク１０側に押さえ付ける押さえ付け手段１２を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ＣＤ、ＤＶＤなどのディスク再生装置などに好適なスロットイン方式のディスク搬送措置に関する。
【背景技術】
【０００２】
ＣＤ（Compact Disc）やＤＶＤ（Digital Versatile Disk）などの記録媒体であるディスクを、スロットイン方式によって搬送するディスク搬送装置が知られている。なお、スロットイン方式とは、周知のように、ディスクを出し入れする際に、カートリッジ、マガジン或いはトレイなどを用いることなく、直接出し入れする方式である。
【０００３】
従来のスロットイン方式のディス搬送装置は、ディスクのデータ記録面及びその反対のレーベル面を保護するため、ディスクの外周エッジ側を保持しながら搬送するように構成されていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来のスロットイン方式のディスク搬送装置は、ディスクのレーベル面に貼り付けられたラベルの材質、貼り付け状態、経時変化などにより、ディスクの搬送、再生又は記録に悪影響を与えるおそれがあった。
【０００５】
特に、ラベルの一部に捲れ上がり部分（剥離部分）、又は浮き上がり部分（脹れ部分）などがある場合には、これらの捲れ上がり部分又は浮き上がり部分が、ディスク搬送装置、ディスク再生装置、又はディスク記録装置の周辺部分に引っかかり、ディスクの搬送、再生又はディスクへのデータ記録が困難になり、場合によってはディスクの搬送、再生又はデータの記録ができなくなるおそれがあった。
【０００６】
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、ディスクに貼り付けられたラベルの一部に捲れ上がり部分又は浮き上がり部分などがある場合でも、ディスクを正常に搬送、再生又はディスクへのデータ記録が正常にできるスロットイン方式のディスク搬送装置、ディスク再生装置及びディスク記録装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
（１）本発明は、
一方の面にデータを記録するデータ記録領域が設けられたディスクをスロットイン方式で所定の位置まで搬送するディスク搬送装置において、
前記ディスクの他方の面を押さえ付ける押さえ付け手段を備えたことを特徴とする。
【０００８】
本発明では、ディスクの搬送に伴って、ディスクのデータ記録領域が設けられた面（一方の面）の反対の面（他方の面）が、押さえ付け手段によって押さえ付けられるので、他方の面に何らかの突出物があった場合でも、この突出物が押さえ付け手段によって押さえ付けられて平坦に修正される。従って、ディスクを正常に搬送若しくは再生し、又はディスクにデータを正常に記録できる。
【０００９】
（２）前記ディスクにおける前記他方の面にラベルが設けられ、前記押さえ付け手段は前記ラベルを、前記ディスクの搬送方向と交差する方向における全長に亘って、押さえ付けるようにできる。
【００１０】
この場合は、ディスクの搬送に伴って、ディスクの他方の面に設けられたラベルが、押さえ付け手段によって略全面的に押さえ付けられる。
【００１１】
これにより、ラベルに捲れ上がり部分や浮き上がり部分などの突出部分がある場合でも、これらの捲れ上がり部分や浮き上がり部分が、押さえ付け手段によって押さえ付けられて、ディスクの他方の面に対して面一になるように平坦に修正される。従って、ディスクの搬送中、再生中又は記録中に、ラベルが周辺部品に引っかかるのを防止できるので、ディスクを正常に搬送、再生又は記録できる。
【００１２】
（３）前記押さえ付け手段は、円柱状のローラであることが好ましい。この場合は、押さえ付け手段の構成を簡略化できる。
【００１３】
（４）前記ディスクにおける前記一方の面の両端部を支持する支持ローラを有し、前記支持ローラが回転駆動されることが好ましい。
【００１４】
この場合は、ディスクの他方の面における両端部を支持する支持ローラを、ディスクの搬送用ローラとして兼用できるので、構成を簡略化できる。
【００１５】
（５）本発明のディスク再生装置は、上記（１）から（４）の何れかに記載のディスク搬送装置と、
前記ディスク搬送装置によって搬送された前記ディスクを再生する再生手段と、
を備えたことを特徴とする。
【００１６】
本発明によれば、ディスクに他方の面に突出部分、例えばラベルの捲れ上がり部分や浮き上がり部分などがある場合でも、この突出部分がディスク搬送装置によって平坦に修正されるので、ディスクの再生時にディスクの突出部分が周辺部分に干渉するようなことがない。従って、ディスクを正常に再生できる。
【００１７】
（６）本発明のディスク記録装置は、上記（１）から（４）の何れかに記載のディスク搬送装置と、
前記ディスク搬送装置によって搬送された前記ディスクにデータを記録する記録手段と、
を備えたことを特徴とする。
【００１８】
本発明によれば、上記のようにディスクの他方の面にラベルの捲れ上がり部分や浮き上がり部分などの突出部分がある場合でも、ディスク搬送装置によって平坦に修正される。従って、ディスクへのデータ記録時にディスクの突出部分が周辺部品に干渉するようなことがないので、ディスクにデータを正常に記録できる。
【発明の効果】
【００１９】
以上説明したように、本発明によれば、ディスクのデータ記録面の反対面に、突出部分、例えばディスクに貼り付けられたラベルの捲れ上がり部分や、浮き上がり部分がある場合でも、これらの捲れ上がり部分や浮き上がり部分が、押さえ付け手段によって押さえ付けられて、平坦に修正される。従って、ディスクを正常に搬送若しくは再生し、又はディスクにデータを正常に記録できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２０】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
《第１の実施の形態》
図１に示すように、本発明に係る第１の実施の形態のディスク搬送装置１は、円盤状のディスク１０をスロットイン方式で搬送するものである。
【００２１】
本例では、ディスク１０をディスク再生装置１１の筐体１１ａ内における所定の位置である再生位置Ａまで搬送する場合について説明する。なお、ディスク再生装置１１は、一般的な構成のディスク再生手段を備えている。このディスク再生手段の詳細な説明は省略する。
【００２２】
ディスク１０は、その一方の面１０ａにデータを記録するデータ記録領域Ｋが設けられている。また、ディスク１０の他方の面であるレーベル面１０ｂには、ラベルＲ（図３参照）が貼り付けられている。
【００２３】
ディスク再生装置１１は、図２に示すように、上記ディスク１０のレーベル面１０ｂを、ディスク１０の搬送方向Ｘ（図１参照）に対して交差する方向、本例では略直交する方向Ｙにおける略全長Ｄに亘って、ディスク１０側に押さえ付ける押さえ付け手段１２を備えている。なお、上記ディスクの全長Ｄはディスクの直径と同一である。
【００２４】
この押さえ付け手段１２は、円柱状の押圧ローラ１３と、この円柱状の押圧ローラ１３の中心に設けられると共に、その両端部が押圧ローラ１３から外側に突出している中心軸１４と、上記中心軸１４の両端部をディスク１０側に付勢する圧縮バネ１５，１５とを有している。
【００２５】
上記押圧ローラ１３は、ゴム、樹脂など摩擦係数の大きな材料を使用するのが好ましい。上記圧縮バネ１５，１５は、その一端が中心軸１４の両端部に取り付けられ、他端がディスク再生装置１１における筐体１１ａの内面に取り付けられている。
【００２６】
図２に示すように、上記押さえ付け手段１２に対向する位置に、ディスク１０の一方の面１０ａにおける両端部を支持する支持手段１７が設けられている。この支持手段１７は、中央部から両端部に向けて徐々に拡径された支持ローラ１８と、この支持ローラ１８の中心軸１９と、中心軸１９の両端部をディスク１０側に付勢するバネ２０，２０とを有している。
【００２７】
なお、上記円柱状の押圧ローラ１３及び支持ローラ１８の中心軸１４，１９は、それぞれの両端部側が軸受けなどの適宜な支持手段（図示せず）によって回転自在に支持されている。
【００２８】
図１に示すように、上記押さえ付け手段１２及び上記支持手段１７と、筐体１１ａのディスク挿排口１１ｂとの間には、ディスク１０の一方の面１０ａに搬送力を加える駆動手段２２と、ディスク１０のレーベル面１０ｂをガイドするガイド部材２３とが設けられている。
【００２９】
上記駆動手段２２は、モータ２４の回転軸２４ａの回転力が、回転軸２４ａに設けられたピニオン２５ａ、ピニオン２５ａに歯合されたギヤ２５ｂ，２５ｃを介して搬送用ローラ２６に伝達される。搬送用ローラ２６は、ゴム、樹脂など摩擦係数の高い材料を使用するのが好ましい。
【００３０】
また、上記ガイド部材２３は、上記駆動手段２２のローラ２６に対向する逆山形の突起２３ａを有している。この突起２３ａと上記ローラ２６との間には、ディスク１０が通過可能な隙間が設けられている。
【００３１】
次に、このディスク搬送装置１の作用を説明する。ディスク１０の一部を筐体１１のディスク挿排口１１ｂから筐体１１ａ内に挿入すると、ディスク１０の先端部分が駆動手段２２のローラ２６とガイド部材２３の突起２３ａとの間に挿入される。
【００３２】
この状態でモータ２４が作動し、ローラ２６が所定の方向に回転する。これにより、ディスク１０が搬送されて筐体１１ａ内に引き込まれ、押さえ付け手段１２の円柱状の押圧ローラ１３と、支持手段１７の支持ローラ１８との間を通過する。
【００３３】
ディスク１０が押さえ付け手段１２の円柱状の押圧ローラ１３と、支持手段１７の支持ローラ１８との間を通過するときには、ディスク１０のレーベル面１０ｂが円柱状の押圧ローラ１３によってディスク１０側に押さえ付けられる。
【００３４】
ディスク１０のレーベル面１０ｂには、図３に示すように、ラベルＲが貼り付けられている。このラベルＲは、ディスク１０の直径より少し小さい直径を有している。そして、このラベルＲは、押圧ローラ１３によってディスク１０側に押さえ付けられる。
【００３５】
ここで、図４（ａ）及び図５（ａ）に示すように、ラベルＲに、その一部分が浮き上がっている浮き上がり部分Ｒ１（図４（ａ））、及びその一部分が剥離して捲れ上がっている捲れ上がり部分Ｒ２（図５（ａ））があるものと仮定する。
【００３６】
上記浮き上がり部分Ｒ１は、図４（ｂ）に示すように、ディスク１０の筐体１１ａ内側への搬送によって、押圧ローラ１３と支持ローラ１８間を通過する。このとき、浮き上がり部分Ｒ１が、押圧ローラ１３によってディスク１０側に押さえ付けられる。これにより、図４（ｃ）に示すように、浮き上がり部分Ｒ１が修正されてディスク１０のレーベル面１０ｂと平坦になる。
【００３７】
また、上記捲れ上がり部分Ｒ２も、図５（ａ）〜図５（ｃ）に示すように、浮き上がり部分Ｒ１と同様に、ディスク１０の搬送中に押さえ付け手段１２の押圧ローラ１３によってディスク１０側に押さえ付けられて、ディスク１０のレーベル面１０ｂと平坦に修正される。
【００３８】
このように、本発明のディスク搬送装置１は、ディスク１０の搬送中に、ラベルＲの捲れ上がり部分Ｒ１や浮き上がり部分Ｒ２が、レーベル面１０ｂと平坦に修正されるので、ラベルＲが周辺部品に引っかかるのを防止できる。
【００３９】
従って、ディスク１０を再生位置Ａまで正常に搬送できる。また、ディスク１０の再生中にラベルＲが周辺部品に接触するのを防止できるので、ディスク１０を正常に再生できる。
【００４０】
なお、上記の実施の形態では、ディスク搬送装置１をディスク再生装置１１に適用した場合について説明したが、このディスク搬送装置１はディスク１０にデータを記録するディスク記録装置にも適用できる。
【００４１】
この場合は、ディスク１０のラベルＲが、ディスク記録装置の周辺部品に干渉するのを防止できるので、ディスク１０にデータを正常に記録できる。なお、ディスク記録装置は、一般的な構成のデータ記録手段を有している。このデータ記録手段の詳細な説明は省略する。
【００４２】
《第２の実施の形態》
図６は、本発明に係る第２の実施の形態のディスク搬送装置３０を示す。なお、以下の
説明においては、上記と同一の部分には、同一の符号を付けて詳細な説明を省略した。
【００４３】
このディスク搬送装置３０は、ディスク１０のレーベル面１０ｂをディスク１０側に押さえ付ける押さえ付け手段３１と、ディスク１０の一方の面（データ記録面）１０ａにおける両端部を支持する支持手段３２とを備えている。
【００４４】
上記押さえ付け手段３１は、円柱状の押圧ローラ１３と、中心軸１４と、中心軸１４を保持するローラホルダ３３を有している。ローラホルダ３３内には、中心軸１４を介して押圧ローラ１３をディスク１０側に付勢する圧縮バネ１５（図１参照）が設けられている。
【００４５】
支持手段３２は、モータ２４の回転軸２４ａの回転力が、ピニオン２５ａ、ギヤ２５ｂ，２５ｃを介して支持ローラ１８に伝達される。
【００４６】
この支持手段３２は、支持ローラ１８をモータ２４によって回転させることにより、支持ローラ１８にディスク１０の搬送力を与えるようにしたものである。
【００４７】
このディスク搬送装置３０では、支持手段３２における支持ローラ１８が、ディスク１０の搬送用ローラとして兼用されるので、部品点数を削減できると共に構成を簡略化でき、小型化が可能になる。
【００４８】
《第３の実施の形態》
図７は、本発明に係る第３の実施の形態のディスク搬送装置４０を示す。このディスク搬送装置４０は、ディスク１０のレーベル面１０ｂをディスク１０側に押さえ付ける押さえ付け手段４１と、ディスク１０の一方の面（データ記録面）１０ａにおける両端部を支持する支持手段４２とを備えている。
【００４９】
押さえ付け手段４１は、円柱状の押圧ローラ１３と、中心軸１４と、ローラホルダ４３とを有している。ローラホルダ４３内には、中心軸１４を介して押圧ローラ１３をディスク１０側に付勢する圧縮バネ１５（図１参照）が設けられている。
【００５０】
円柱状の押圧ローラ１３には、モータ２４の回転軸２４ａの回転力が、ピニオン２５ａ、プーリ４１ｂ、ベルト４２ｃ、プーリ４２ｄを介して伝達される。これにより、押圧ローラ１３がディスク１０の搬送用ローラとして兼用される。
【００５１】
このディスク搬送装置４０は、上記のように、押さえ付け手段４１における押圧ローラ１３が、ディスク１０の搬送用ローラとして兼用されるので、部品点数を削減できると共に構成を簡略化でき、小型化が可能になる。
【００５２】
また、ラベルＲの材質などが変わることにより、ラベルＲの摩擦係数も変わるが、このディスク搬送装置４０では、ラベルＲに接触する押圧ローラ１３が搬送用ローラとして駆動されるので、押圧ローラ１３の回転数を変えることにより、ディスク１０の搬送速度を所定の速度に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【００５３】
【図１】本発明に係る第１の実施の形態におけるディスク搬送装置を有するディスク再生装置を示す側面からの断面図である。
【図２】本発明に係る第１の実施の形態におけるディスク搬送装置を示す正面からの断面図であり、図１のＢ−Ｂ断面図である。
【図３】本発明に係る第１の実施の形態における押さえ付け手段の押圧ローラとディスクとの関係を示す図であり、図２のＣ−Ｃ断面図である。
【図４】本発明に係る第１の実施の形態における作用を、図３のＤ−Ｄ断面を用いて説明する図であり、図４（ａ）はラベルの浮き上がり部分が修正される前の状態を示す図、図４（ｂ）は浮き上がり部分が押圧ローラによってディスク側に押さえ付けられる状態を示す図、図４（ｃ）は浮き上がり部分が修正された後の状態を示す図である。
【図５】本発明に係る第１の実施の形態における作用を、図３のＥ−Ｅ断面を用いて説明する図であり、図５（ａ）はラベルの捲れ上がり部分が修正される前の状態を示す図、図５（ｂ）は捲れ上がり部分が押圧ローラによってディスク側に押さえ付けられる状態を示す図、図５（ｃ）は捲れ上がり部分が修正された後の状態を示す図である。
【図６】本発明に係る第２の実施の形態におけるディスク搬送装置を有するディスク再生装置を示す断面図である。
【図７】本発明に係る第３の実施の形態におけるディスク搬送装置を有するディスク再生装置を示す断面図である。
【符号の説明】
【００５４】
１ ディスク搬送装置
１０ ディスク
１０ａ 一方の面（データ記録面）
１０ｂ 他方の面（レーベル面）
１１ ディスク再生装置
１１ａ 筐体
１１ｂ ディスク挿排口
１２ 押さえ付け手段
１３ 押圧ローラ
１４ 中心軸
１５ 圧縮バネ
１７ 支持手段
１８ 支持ローラ
１９ 中心軸
２０ バネ
２２ 駆動手段
２３ ガイド部材
２３ａ 突起
２４ モータ
２４ａ 回転軸
２５ａ ピニオン
２５ｂ ギヤ
２６ 搬送用ローラ
３０ ディスク搬送装置
３１ 押さえ付け手段
３２ 支持手段
３３ ローラホルダ
４０ ディスク搬送装置
４１ 押さえ付け手段
４１ｂ プーリ
４２ 支持手段
４２ｂ プーリ
４２ｃ ベルト
４２ｄ プーリ
４３ ローラホルダ
Ｋ データ記録領域
Ｒ ラベル
Ｒ１ 浮き上がり部分
Ｒ２ 捲れ上がり部分
Ｘ ディスクの搬送方向
Ｙ 搬送方向と交差する方向
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ＣＤ、ＤＶＤなどのディスク再生装置などに好適なスロットイン方式のディスク搬送措置に関する。
【背景技術】
【０００２】
ＣＤ（Compact Disc）やＤＶＤ（Digital Versatile Disk）などの記録媒体であるディスクを、スロットイン方式によって搬送するディスク搬送装置が知られている。なお、スロットイン方式とは、周知のように、ディスクを出し入れする際に、カートリッジ、マガジン或いはトレイなどを用いることなく、直接出し入れする方式である。
【０００３】
従来のスロットイン方式のディス搬送装置は、ディスクのデータ記録面及びその反対のレーベル面を保護するため、ディスクの外周エッジ側を保持しながら搬送するように構成されていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来のスロットイン方式のディスク搬送装置は、ディスクのレーベル面に貼り付けられたラベルの材質、貼り付け状態、経時変化などにより、ディスクの搬送、再生又は記録に悪影響を与えるおそれがあった。
【０００５】
特に、ラベルの一部に捲れ上がり部分（剥離部分）、又は浮き上がり部分（脹れ部分）などがある場合には、これらの捲れ上がり部分又は浮き上がり部分が、ディスク搬送装置、ディスク再生装置、又はディスク記録装置の周辺部分に引っかかり、ディスクの搬送、再生又はディスクへのデータ記録が困難になり、場合によってはディスクの搬送、再生又はデータの記録ができなくなるおそれがあった。
【０００６】
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、ディスクに貼り付けられたラベルの一部に捲れ上がり部分又は浮き上がり部分などがある場合でも、ディスクを正常に搬送、再生又はディスクへのデータ記録が正常にできるスロットイン方式のディスク搬送装置、ディスク再生装置及びディスク記録装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
（１）本発明は、
一方の面にデータを記録するデータ記録領域が設けられたディスクをスロットイン方式で所定の位置まで搬送するディスク搬送装置において、
前記ディスクの他方の面を押さえ付ける押さえ付け手段を備えたことを特徴とする。
【０００８】
本発明では、ディスクの搬送に伴って、ディスクのデータ記録領域が設けられた面（一方の面）の反対の面（他方の面）が、押さえ付け手段によって押さえ付けられるので、他方の面に何らかの突出物があった場合でも、この突出物が押さえ付け手段によって押さえ付けられて平坦に修正される。従って、ディスクを正常に搬送若しくは再生し、又はディスクにデータを正常に記録できる。
【０００９】
（２）前記ディスクにおける前記他方の面にラベルが設けられ、前記押さえ付け手段は前記ラベルを、前記ディスクの搬送方向と交差する方向における全長に亘って、押さえ付けるようにできる。
【００１０】
この場合は、ディスクの搬送に伴って、ディスクの他方の面に設けられたラベルが、押さえ付け手段によって略全面的に押さえ付けられる。
【００１１】
これにより、ラベルに捲れ上がり部分や浮き上がり部分などの突出部分がある場合でも、これらの捲れ上がり部分や浮き上がり部分が、押さえ付け手段によって押さえ付けられて、ディスクの他方の面に対して面一になるように平坦に修正される。従って、ディスクの搬送中、再生中又は記録中に、ラベルが周辺部品に引っかかるのを防止できるので、ディスクを正常に搬送、再生又は記録できる。
【００１２】
（３）前記押さえ付け手段は、円柱状のローラであることが好ましい。この場合は、押さえ付け手段の構成を簡略化できる。
【００１３】
（４）前記ディスクにおける前記一方の面の両端部を支持する支持ローラを有し、前記支持ローラが回転駆動されることが好ましい。
【００１４】
この場合は、ディスクの他方の面における両端部を支持する支持ローラを、ディスクの搬送用ローラとして兼用できるので、構成を簡略化できる。
【００１５】
（５）本発明のディスク再生装置は、上記（１）から（４）の何れかに記載のディスク搬送装置と、
前記ディスク搬送装置によって搬送された前記ディスクを再生する再生手段と、
を備えたことを特徴とする。
【００１６】
本発明によれば、ディスクに他方の面に突出部分、例えばラベルの捲れ上がり部分や浮き上がり部分などがある場合でも、この突出部分がディスク搬送装置によって平坦に修正されるので、ディスクの再生時にディスクの突出部分が周辺部分に干渉するようなことがない。従って、ディスクを正常に再生できる。
【００１７】
（６）本発明のディスク記録装置は、上記（１）から（４）の何れかに記載のディスク搬送装置と、
前記ディスク搬送装置によって搬送された前記ディスクにデータを記録する記録手段と、
を備えたことを特徴とする。
【００１８】
本発明によれば、上記のようにディスクの他方の面にラベルの捲れ上がり部分や浮き上がり部分などの突出部分がある場合でも、ディスク搬送装置によって平坦に修正される。従って、ディスクへのデータ記録時にディスクの突出部分が周辺部品に干渉するようなことがないので、ディスクにデータを正常に記録できる。
【発明の効果】
【００１９】
以上説明したように、本発明によれば、ディスクのデータ記録面の反対面に、突出部分、例えばディスクに貼り付けられたラベルの捲れ上がり部分や、浮き上がり部分がある場合でも、これらの捲れ上がり部分や浮き上がり部分が、押さえ付け手段によって押さえ付けられて、平坦に修正される。従って、ディスクを正常に搬送若しくは再生し、又はディスクにデータを正常に記録できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２０】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
《第１の実施の形態》
図１に示すように、本発明に係る第１の実施の形態のディスク搬送装置１は、円盤状のディスク１０をスロットイン方式で搬送するものである。
【００２１】
本例では、ディスク１０をディスク再生装置１１の筐体１１ａ内における所定の位置である再生位置Ａまで搬送する場合について説明する。なお、ディスク再生装置１１は、一般的な構成のディスク再生手段を備えている。このディスク再生手段の詳細な説明は省略する。
【００２２】
ディスク１０は、その一方の面１０ａにデータを記録するデータ記録領域Ｋが設けられている。また、ディスク１０の他方の面であるレーベル面１０ｂには、ラベルＲ（図３参照）が貼り付けられている。
【００２３】
ディスク再生装置１１は、図２に示すように、上記ディスク１０のレーベル面１０ｂを、ディスク１０の搬送方向Ｘ（図１参照）に対して交差する方向、本例では略直交する方向Ｙにおける略全長Ｄに亘って、ディスク１０側に押さえ付ける押さえ付け手段１２を備えている。なお、上記ディスクの全長Ｄはディスクの直径と同一である。
【００２４】
この押さえ付け手段１２は、円柱状の押圧ローラ１３と、この円柱状の押圧ローラ１３の中心に設けられると共に、その両端部が押圧ローラ１３から外側に突出している中心軸１４と、上記中心軸１４の両端部をディスク１０側に付勢する圧縮バネ１５，１５とを有している。
【００２５】
上記押圧ローラ１３は、ゴム、樹脂など摩擦係数の大きな材料を使用するのが好ましい。上記圧縮バネ１５，１５は、その一端が中心軸１４の両端部に取り付けられ、他端がディスク再生装置１１における筐体１１ａの内面に取り付けられている。
【００２６】
図２に示すように、上記押さえ付け手段１２に対向する位置に、ディスク１０の一方の面１０ａにおける両端部を支持する支持手段１７が設けられている。この支持手段１７は、中央部から両端部に向けて徐々に拡径された支持ローラ１８と、この支持ローラ１８の中心軸１９と、中心軸１９の両端部をディスク１０側に付勢するバネ２０，２０とを有している。
【００２７】
なお、上記円柱状の押圧ローラ１３及び支持ローラ１８の中心軸１４，１９は、それぞれの両端部側が軸受けなどの適宜な支持手段（図示せず）によって回転自在に支持されている。
【００２８】
図１に示すように、上記押さえ付け手段１２及び上記支持手段１７と、筐体１１ａのディスク挿排口１１ｂとの間には、ディスク１０の一方の面１０ａに搬送力を加える駆動手段２２と、ディスク１０のレーベル面１０ｂをガイドするガイド部材２３とが設けられている。
【００２９】
上記駆動手段２２は、モータ２４の回転軸２４ａの回転力が、回転軸２４ａに設けられたピニオン２５ａ、ピニオン２５ａに歯合されたギヤ２５ｂ，２５ｃを介して搬送用ローラ２６に伝達される。搬送用ローラ２６は、ゴム、樹脂など摩擦係数の高い材料を使用するのが好ましい。
【００３０】
また、上記ガイド部材２３は、上記駆動手段２２のローラ２６に対向する逆山形の突起２３ａを有している。この突起２３ａと上記ローラ２６との間には、ディスク１０が通過可能な隙間が設けられている。
【００３１】
次に、このディスク搬送装置１の作用を説明する。ディスク１０の一部を筐体１１のディスク挿排口１１ｂから筐体１１ａ内に挿入すると、ディスク１０の先端部分が駆動手段２２のローラ２６とガイド部材２３の突起２３ａとの間に挿入される。
【００３２】
この状態でモータ２４が作動し、ローラ２６が所定の方向に回転する。これにより、ディスク１０が搬送されて筐体１１ａ内に引き込まれ、押さえ付け手段１２の円柱状の押圧ローラ１３と、支持手段１７の支持ローラ１８との間を通過する。
【００３３】
ディスク１０が押さえ付け手段１２の円柱状の押圧ローラ１３と、支持手段１７の支持ローラ１８との間を通過するときには、ディスク１０のレーベル面１０ｂが円柱状の押圧ローラ１３によってディスク１０側に押さえ付けられる。
【００３４】
ディスク１０のレーベル面１０ｂには、図３に示すように、ラベルＲが貼り付けられている。このラベルＲは、ディスク１０の直径より少し小さい直径を有している。そして、このラベルＲは、押圧ローラ１３によってディスク１０側に押さえ付けられる。
【００３５】
ここで、図４（ａ）及び図５（ａ）に示すように、ラベルＲに、その一部分が浮き上がっている浮き上がり部分Ｒ１（図４（ａ））、及びその一部分が剥離して捲れ上がっている捲れ上がり部分Ｒ２（図５（ａ））があるものと仮定する。
【００３６】
上記浮き上がり部分Ｒ１は、図４（ｂ）に示すように、ディスク１０の筐体１１ａ内側への搬送によって、押圧ローラ１３と支持ローラ１８間を通過する。このとき、浮き上がり部分Ｒ１が、押圧ローラ１３によってディスク１０側に押さえ付けられる。これにより、図４（ｃ）に示すように、浮き上がり部分Ｒ１が修正されてディスク１０のレーベル面１０ｂと平坦になる。
【００３７】
また、上記捲れ上がり部分Ｒ２も、図５（ａ）〜図５（ｃ）に示すように、浮き上がり部分Ｒ１と同様に、ディスク１０の搬送中に押さえ付け手段１２の押圧ローラ１３によってディスク１０側に押さえ付けられて、ディスク１０のレーベル面１０ｂと平坦に修正される。
【００３８】
このように、本発明のディスク搬送装置１は、ディスク１０の搬送中に、ラベルＲの捲れ上がり部分Ｒ１や浮き上がり部分Ｒ２が、レーベル面１０ｂと平坦に修正されるので、ラベルＲが周辺部品に引っかかるのを防止できる。
【００３９】
従って、ディスク１０を再生位置Ａまで正常に搬送できる。また、ディスク１０の再生中にラベルＲが周辺部品に接触するのを防止できるので、ディスク１０を正常に再生できる。
【００４０】
なお、上記の実施の形態では、ディスク搬送装置１をディスク再生装置１１に適用した場合について説明したが、このディスク搬送装置１はディスク１０にデータを記録するディスク記録装置にも適用できる。
【００４１】
この場合は、ディスク１０のラベルＲが、ディスク記録装置の周辺部品に干渉するのを防止できるので、ディスク１０にデータを正常に記録できる。なお、ディスク記録装置は、一般的な構成のデータ記録手段を有している。このデータ記録手段の詳細な説明は省略する。
【００４２】
《第２の実施の形態》
図６は、本発明に係る第２の実施の形態のディスク搬送装置３０を示す。なお、以下の
説明においては、上記と同一の部分には、同一の符号を付けて詳細な説明を省略した。
【００４３】
このディスク搬送装置３０は、ディスク１０のレーベル面１０ｂをディスク１０側に押さえ付ける押さえ付け手段３１と、ディスク１０の一方の面（データ記録面）１０ａにおける両端部を支持する支持手段３２とを備えている。
【００４４】
上記押さえ付け手段３１は、円柱状の押圧ローラ１３と、中心軸１４と、中心軸１４を保持するローラホルダ３３を有している。ローラホルダ３３内には、中心軸１４を介して押圧ローラ１３をディスク１０側に付勢する圧縮バネ１５（図１参照）が設けられている。
【００４５】
支持手段３２は、モータ２４の回転軸２４ａの回転力が、ピニオン２５ａ、ギヤ２５ｂ，２５ｃを介して支持ローラ１８に伝達される。
【００４６】
この支持手段３２は、支持ローラ１８をモータ２４によって回転させることにより、支持ローラ１８にディスク１０の搬送力を与えるようにしたものである。
【００４７】
このディスク搬送装置３０では、支持手段３２における支持ローラ１８が、ディスク１０の搬送用ローラとして兼用されるので、部品点数を削減できると共に構成を簡略化でき、小型化が可能になる。
【００４８】
《第３の実施の形態》
図７は、本発明に係る第３の実施の形態のディスク搬送装置４０を示す。このディスク搬送装置４０は、ディスク１０のレーベル面１０ｂをディスク１０側に押さえ付ける押さえ付け手段４１と、ディスク１０の一方の面（データ記録面）１０ａにおける両端部を支持する支持手段４２とを備えている。
【００４９】
押さえ付け手段４１は、円柱状の押圧ローラ１３と、中心軸１４と、ローラホルダ４３とを有している。ローラホルダ４３内には、中心軸１４を介して押圧ローラ１３をディスク１０側に付勢する圧縮バネ１５（図１参照）が設けられている。
【００５０】
円柱状の押圧ローラ１３には、モータ２４の回転軸２４ａの回転力が、ピニオン２５ａ、プーリ４１ｂ、ベルト４２ｃ、プーリ４２ｄを介して伝達される。これにより、押圧ローラ１３がディスク１０の搬送用ローラとして兼用される。
【００５１】
このディスク搬送装置４０は、上記のように、押さえ付け手段４１における押圧ローラ１３が、ディスク１０の搬送用ローラとして兼用されるので、部品点数を削減できると共に構成を簡略化でき、小型化が可能になる。
【００５２】
また、ラベルＲの材質などが変わることにより、ラベルＲの摩擦係数も変わるが、このディスク搬送装置４０では、ラベルＲに接触する押圧ローラ１３が搬送用ローラとして駆動されるので、押圧ローラ１３の回転数を変えることにより、ディスク１０の搬送速度を所定の速度に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【００５３】
【図１】本発明に係る第１の実施の形態におけるディスク搬送装置を有するディスク再生装置を示す側面からの断面図である。
【図２】本発明に係る第１の実施の形態におけるディスク搬送装置を示す正面からの断面図であり、図１のＢ−Ｂ断面図である。
【図３】本発明に係る第１の実施の形態における押さえ付け手段の押圧ローラとディスクとの関係を示す図であり、図２のＣ−Ｃ断面図である。
【図４】本発明に係る第１の実施の形態における作用を、図３のＤ−Ｄ断面を用いて説明する図であり、図４（ａ）はラベルの浮き上がり部分が修正される前の状態を示す図、図４（ｂ）は浮き上がり部分が押圧ローラによってディスク側に押さえ付けられる状態を示す図、図４（ｃ）は浮き上がり部分が修正された後の状態を示す図である。
【図５】本発明に係る第１の実施の形態における作用を、図３のＥ−Ｅ断面を用いて説明する図であり、図５（ａ）はラベルの捲れ上がり部分が修正される前の状態を示す図、図５（ｂ）は捲れ上がり部分が押圧ローラによってディスク側に押さえ付けられる状態を示す図、図５（ｃ）は捲れ上がり部分が修正された後の状態を示す図である。
【図６】本発明に係る第２の実施の形態におけるディスク搬送装置を有するディスク再生装置を示す断面図である。
【図７】本発明に係る第３の実施の形態におけるディスク搬送装置を有するディスク再生装置を示す断面図である。
【符号の説明】
【００５４】
１ ディスク搬送装置
１０ ディスク
１０ａ 一方の面（データ記録面）
１０ｂ 他方の面（レーベル面）
１１ ディスク再生装置
１１ａ 筐体
１１ｂ ディスク挿排口
１２ 押さえ付け手段
１３ 押圧ローラ
１４ 中心軸
１５ 圧縮バネ
１７ 支持手段
１８ 支持ローラ
１９ 中心軸
２０ バネ
２２ 駆動手段
２３ ガイド部材
２３ａ 突起
２４ モータ
２４ａ 回転軸
２５ａ ピニオン
２５ｂ ギヤ
２６ 搬送用ローラ
３０ ディスク搬送装置
３１ 押さえ付け手段
３２ 支持手段
３３ ローラホルダ
４０ ディスク搬送装置
４１ 押さえ付け手段
４１ｂ プーリ
４２ 支持手段
４２ｂ プーリ
４２ｃ ベルト
４２ｄ プーリ
４３ ローラホルダ
Ｋ データ記録領域
Ｒ ラベル
Ｒ１ 浮き上がり部分
Ｒ２ 捲れ上がり部分
Ｘ ディスクの搬送方向
Ｙ 搬送方向と交差する方向
【特許請求の範囲】
【請求項１】
一方の面にデータを記録するデータ記録領域が設けられたディスクを、スロットイン方式で所定の位置まで搬送するディスク搬送装置において、
前記ディスクの他方の面を押さえ付ける押さえ付け手段を備えたことを特徴とするディスク搬送装置。
【請求項２】
前記ディスクにおける前記他方の面にはラベルが設けられ、前記押さえ付け手段は前記ラベルを、前記ディスクの搬送方向と交差する方向における全長に亘って押さえ付けることを特徴とする請求項１に記載のディスク搬送装置。
【請求項３】
前記押さえ付け手段は、円柱状のローラを有していることを特徴とする請求項１又は２に記載のディスク搬送装置。
【請求項４】
前記ディスクにおける前記一方の面の両端部を支持する支持ローラを有し、前記支持ローラが回転駆動されることを特徴とする請求項１から３の何れかに記載のディスク搬送装置。
【請求項５】
請求項１から４の何れかに記載のディスク搬送装置と、
前記ディスク搬送装置によって搬送された前記ディスクを再生する再生手段と、
を備えたことを特徴とするディスク再生装置。
【請求項６】
請求項１から４の何れかに記載のディスク搬送装置と、
前記ディスク搬送装置によって搬送された前記ディスクにデータを記録する記録手段と、
を備えたことを特徴とするディスク記録装置。
【請求項１】
一方の面にデータを記録するデータ記録領域が設けられたディスクを、スロットイン方式で所定の位置まで搬送するディスク搬送装置において、
前記ディスクの他方の面を押さえ付ける押さえ付け手段を備えたことを特徴とするディスク搬送装置。
【請求項２】
前記ディスクにおける前記他方の面にはラベルが設けられ、前記押さえ付け手段は前記ラベルを、前記ディスクの搬送方向と交差する方向における全長に亘って押さえ付けることを特徴とする請求項１に記載のディスク搬送装置。
【請求項３】
前記押さえ付け手段は、円柱状のローラを有していることを特徴とする請求項１又は２に記載のディスク搬送装置。
【請求項４】
前記ディスクにおける前記一方の面の両端部を支持する支持ローラを有し、前記支持ローラが回転駆動されることを特徴とする請求項１から３の何れかに記載のディスク搬送装置。
【請求項５】
請求項１から４の何れかに記載のディスク搬送装置と、
前記ディスク搬送装置によって搬送された前記ディスクを再生する再生手段と、
を備えたことを特徴とするディスク再生装置。
【請求項６】
請求項１から４の何れかに記載のディスク搬送装置と、
前記ディスク搬送装置によって搬送された前記ディスクにデータを記録する記録手段と、
を備えたことを特徴とするディスク記録装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２００７−５８９５９（Ｐ２００７−５８９５９Ａ）
【公開日】平成１９年３月８日（２００７．３．８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−２４１３５２（Ｐ２００５−２４１３５２）
【出願日】平成１７年８月２３日（２００５．８．２３）
【出願人】（０００２３７５９２）富士通テン株式会社 (3,383)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年３月８日（２００７．３．８）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年８月２３日（２００５．８．２３）
【出願人】（０００２３７５９２）富士通テン株式会社 (3,383)
【Ｆターム（参考）】
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