説明

ディスク装置

【課題】 最前進させたトレイが首振りしたりその前端が下がらないようにすること
【解決手段】 ディスクD載置用トレイ1がローダーシャーシ2に前後進a,b可能に配
置され、ターンテーブル6と光ピックアップ8とを搭載したトラバースシャーシ3がロー
ダーシャーシ2内に上下動可能に配置され、ローダーシャーシ2の前部に基準片25が設
けられ、該基準片25に対向してトレイ1の裏面に前後進a,b方向に沿って突条片26
が設けられており、トレイ1を最前進aさせたときに突条片26を基準片25のピニオン
対向側面25aに当接させて該トレイ1の首振りを防止するように形成され、トレイ1の
裏面前部の中央にガイド枠18が一つだけ突設され、トレイ1の裏面後部のトレイラック
16の近傍に錘32が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばDVDレコーダやDVDプレーヤなどのディスク装置に関し、特に、
最前進させたトレイが首振りしたりその前端が下がることがないようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ディスク装置の一例として図8〜図11に示すものがあり、図8は同プレイモー
ド状態を示す平面図、図9は同縦断面図、図10は同トレイオープン状態を示す一部切欠
き平面図、図11は同トレイの裏面側斜視図である。
【0003】
図8〜図11に示すように、これはDVDレコーダであって、ディスクD載置用合成樹
脂製トレイ1が合成樹脂製ローダーシャーシ2に前後進a,b可能に配置され、該ローダ
ーシャーシ2内にシャーシ本体3aとレバーシフト3bとからなる合成樹脂製トラバース
シャーシ3が配置され、前記シャーシ本体3aの後部がゴムからなる後側弾性体4を介し
てローダーシャーシ2に上下動c,d可能に連結されると共に、該シャーシ本体3aの前
部がゴムからなる前側弾性体5を介してレバーシフト3bに連結され、前記シャーシ本体
3a上にターンテーブル6付きスピンドルモータ7とディスクDの半径方向に移動可能な
対物レンズOL付き光ピックアップ8とが搭載されている。
【0004】
図9及び図10に示すように、前記ローダーシャーシ2の前部にカムスライダ10が前
後進a,b方向とは直交する左右方向e,fに沿ってスライド可能に配置され、該カムス
ライダ10に形成したカム溝11aと、レバーシフト3bに突設されてカム溝11aに嵌
入するカムピン11bとからなるカム機構11によりカムスライダ10とレバーシフト3
bとが連動連結されている。
【0005】
図10に示すように、前記ローダーシャーシ2の前部に第1ピニオン13が正逆回転g
,h可能に配置され、該第1ピニオン13に噛合可能なカムラック14が前記カムスライ
ダ10に設けられ、前記第1ピニオン13に第2ピニオン15が同心状に一体形成され、
該第2ピニオン15に噛合可能なトレイラック16が前記トレイ1の裏面に前後進a,b
方向に沿って形成され、前記カムスライダ10に左右一対のガイドピン17が突設される
と共に、該各ガイドピン17に係合可能な左右一対の傾斜面18a付きガイド枠18がト
レイ1の裏面に突設されている。
【0006】
図10中、20はフィードモータ(図示せず)により正逆回転される第3ピニオンであ
って、光ピックアップ8のラック21に噛合して、該光ピックアップ8を往復移動させる
。図8中、22はローダーシャーシ2に架設した横桁23の中央部に一定範囲内昇降可能
に嵌合するクランパであって、ターンテーブル6とでディスクDをクランプする。
【0007】
プレイモードでは、図8及び図9に実線で示すように、トレイ1が後進bしてローダー
シャーシ2内に収納されると共に、トラバースシャーシ3が上動cしてターンテーブル6
とクランパ22とでディスクDがクランプされ、スピンドルモータ7によりターンテーブ
ル6を介してディスクDを高速回転させると共に、フィードモータにより第3ピニオン2
0及びラック21を介して光ピックアップ8を往復移動させ、対物レンズOLからディス
クDにレーザ光を投射し、その反射光に基づいてディスクDに記録されている情報を読み
取る。
【0008】
トレイオープン時には、図10に示すように、フィードモータにより第3ピニオン20
及びラック21を介して光ピックアップ8を前進a方向に移動させ、それに連動するトリ
ガー機構(図示せず)を介してカムスライダ10を矢印f方向にスライドさせることによ
り、カムラック14を第1ピニオン13に噛合させ、該第1ピニオン13を正転gさせて
カムスライダ10を矢印f方向にさらにスライドさせることにより、カム機構11を介し
てトラバースシャーシ3を下動dさせ(図9仮想線参照)、ターンテーブル6上のディス
クDをトレイ1上に移し替える。
【0009】
その後、各ガイドピン17を各ガイド枠18の傾斜面18aに押し付けることにより、
トレイ1をわずかに前進aさせてトレイラック16を第2ピニオン15に噛合させ、該第
2ピニオン15をタイマー制御で一定時間(例えば2〜5秒)だけ正転gさせることによ
り、トレイラック16を介してトレイ1を前進aさせ、該トレイ1を最前進a位置で停止
させる。トレイイン時には、上記とは逆の手順で操作が行われる。なお、関連する技術と
して特許文献1、2に記載したものがある。
【特許文献1】特開2006−155731号公報
【特許文献2】特開2003−100004号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記従来の構成では、図10に仮想線Tで示すように、トレイ1を最前進aさせたとき
に、該トレイ1が第2ピニオン15の正転g方向への回転力Fにより押圧されて横方向に
首振りされ、ローダーシャーシ2の中心軸O1に対してトレイ1の中心軸O2がわずかの
角度αであるが位置ずれして、外観上の体裁を悪くしたり、最前進a位置のトレイ1を後
進bさせたときに、該トレイ1の首振りが修正され、その修正の際に雑音が発生して、ユ
ーザに不快感を与えるおそれがある。
【0011】
図9に2点鎖線で示すように、トレイ1を最前進aさせたときに、該トレイ1の重心が
ローダーシャーシ2より前方に移動してその前端が重くなるので、図9に1点鎖線で示す
ように、トレイ1の前端がわずかの角度βであるが下がって外観上の体裁が悪くなる。
【0012】
本発明は、上記従来の欠点に鑑み、最前進させたトレイが首振りしたりその前端が下が
ることがないようにしたディスク装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ディスク載置用トレイがローダー
シャーシに前後進可能に配置され、ターンテーブルと光ピックアップとを搭載したトラバ
ースシャーシが前記ローダーシャーシ内に上下動可能に配置され、該ローダーシャーシの
前部にカムスライダが前後進方向とは直交する左右方向に沿ってスライド可能に配置され
、該カムスライダとトラバースシャーシの前部とがカム機構を介して連動連結され、前記
ローダーシャーシの前部に第1ピニオンが正逆回転可能に配置され、該第1ピニオンに噛
合可能なカムラックが前記カムスライダに設けられ、前記第1ピニオンに第2ピニオンが
同心状に一体形成され、該第2ピニオンに噛合可能なトレイラックが前記トレイの裏面に
前後進方向に沿って形成され、前記カムスライダにガイドピンが突設されると共に、該ガ
イドピンに係合可能な傾斜面付きガイド枠がトレイの裏面に突設されており、プレイモー
ドで、ターンテーブルによりディスクを高速回転させて、該ディスクに記録されている情
報を光ピックアップにより読み取り、トレイオープン時に、カムラックを第1ピニオンに
噛合させ、該第1ピニオンを正転させることによりカムスライダを左右一方向にスライド
させ、カム機構を介してトラバースシャーシを下動させることによりターンテーブルから
トレイ上にディスクを移し替え、ガイドピンをガイド枠の傾斜面に押しつけてトレイを若
干前進させることによりトレイラックを第2ピニオンに噛合させ、該第2ピニオンを正転
させることによりトレイラックを介してトレイを前進させるようにしたディスク装置にお
いて、前記ローダーシャーシの前部に基準片が設けられると共に、該基準片の第1、第2
のピニオンに対向するピニオン対向側面が前後進方向に沿って形成され、前記基準片に対
向して前記トレイの裏面に前後進方向に沿って突条片が設けられており、トレイを最前進
させたときに突条片を基準片のピニオン対向側面に当接させて該トレイの首振りを防止す
るように形成され、前記ガイド枠がトレイの裏面前部の中央に一つだけ突設され、前記ト
レイの裏面後部のトレイラック近傍に錘が設けられていることを特徴している。
【0014】
請求項2に記載の発明は、ディスク載置用トレイがローダーシャーシに前後進可能に配
置され、ターンテーブルと光ピックアップとを搭載したトラバースシャーシが前記ローダ
ーシャーシ内に上下動可能に配置され、該ローダーシャーシの前部にカムスライダが前後
進方向とは直交する左右方向に沿ってスライド可能に配置され、該カムスライダとトラバ
ースシャーシの前部とがカム機構を介して連動連結され、前記ローダーシャーシの前部に
第1ピニオンが正逆回転可能に配置され、該第1ピニオンに噛合可能なカムラックが前記
カムスライダに設けられ、前記第1ピニオンに第2ピニオンが同心状に一体形成され、該
第2ピニオンに噛合可能なトレイラックが前記トレイの裏面に前後進方向に沿って形成さ
れ、前記カムスライダにガイドピンが突設されると共に、該ガイドピンに係合可能な傾斜
面付きガイド枠がトレイの裏面に突設されており、プレイモードで、ターンテーブルによ
りディスクを高速回転させて、該ディスクに記録されている情報を光ピックアップにより
読み取り、トレイオープン時に、カムラックを第1ピニオンに噛合させ、該第1ピニオン
を正転させることによりカムスライダを左右一方向にスライドさせ、カム機構を介してト
ラバースシャーシを下動させることによりターンテーブルからトレイ上にディスクを移し
替え、ガイドピンをガイド枠の傾斜面に押しつけてトレイを若干前進させることによりト
レイラックを第2ピニオンに噛合させ、該第2ピニオンを正転させることによりトレイラ
ックを介してトレイを前進させるようにしたディスク装置において、前記ローダーシャー
シの前部に基準片が設けられると共に、該基準片に対向してトレイの裏面に突条片が設け
られており、トレイを最前進させたときに突条片を基準片に当接させて該トレイの首振り
を防止するようにしたことを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記ガイド枠がトレイの裏
面前部の中央に一つだけ突設されていることを特徴としている。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記トレイの裏面
後部のトレイラックの近傍に錘が設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載の発明は実施の一形態(図1〜図7参照)に対応するものであって、こ
れによれば、トレイを最前進させたときに、該トレイが第2ピニオンの正転方向への回転
力により横方向に押圧されても、そのトレイの突条片がローダーシャーシの基準片のピニ
オン対向側面に当接されて横方向への押圧力に抗するので、トレイが従来のように首振り
したりせず、該トレイの中心軸をローダーシャーシの中心軸に一致させて、そのトレイを
直線的に前後進させることができ、その前後進の際に従来のように雑音が発生せず、外観
上の体裁を良好に維持することができる。
【0018】
また、トレイの裏面に従来では2つあったガイド枠が1つに減らされており、その減っ
た分だけトレイの前端が軽くなるので、該トレイを円滑に前後進させることができると共
に、そのトレイを最前進させたときにその先端が下がらないようにして外観上の体裁を良
好に維持することができる。
【0019】
更に、トレイの裏面後部に錘を設けることにより該トレイの重心が後方に移っているの
で、そのトレイを最前進させたときにその先端が一層確実に下がらないようにして外観上
の体裁を良好に維持することができる。
【0020】
特に、錘をトレイラックの近傍に設けており、トレイを最前進させたときに、第2ピニ
オンからその錘までの距離が小さいから、第2ピニオンの正転による回転力に基づいて錘
にかかる回転モーメントも小さくなって、突条片が基準片に過度に押し付けられることが
なく、トレイを静音状態で円滑に前後進させることができる。
【0021】
請求項2に記載の発明は基本形成に対応するものであって、これによれば、トレイを最
前進させたときに、該トレイが第2ピニオンの正転方向への回転力により横方向に押圧さ
れても、そのトレイの突条片がローダーシャーシの基準片のピニオン対向側面に当接され
て横方向への押圧力に抗するので、トレイが従来のように首振りしたりせず、該トレイの
中心軸をローダーシャーシの中心軸に一致させて、そのトレイを直線的に前後進させるこ
とができ、その前後進の際に従来のように雑音が発生せず、外観上の体裁を良好に維持す
ることができる。
【0022】
請求項3に記載の発明によれば、トレイの裏面に従来では2つあったガイド枠が1つに
減らされており、その減った分だけトレイの前端が軽くなるので、該トレイを円滑に前後
進させることができると共に、そのトレイを最前進させたときにその先端が下がらないよ
うにして外観上の体裁を良好に維持することができる。
【0023】
請求項4に記載の発明によれば、トレイの裏面後部に錘を設けることにより該トレイの
重心が後方に移っているので、そのトレイを最前進させたときにその先端が一層確実に下
がらないようにして外観上の体裁を良好に維持することができる。
【0024】
特に、錘をトレイラックの近傍に設けており、トレイを最前進させたときに、第2ピニ
オンからその錘までの距離が小さいから、第2ピニオンの正転による回転力に基づいて錘
にかかる回転モーメントも小さくなって、突条片が基準片に過度に押し付けられることが
なく、トレイを静音状態で円滑に前後進させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図1〜図7は本発明の実施の一形態であるディスク装置を示すものであって、図1は同
プレイモード状態を示す平面図、図2は同縦断面図、図3は同トレイオープン状態を示す
一部切欠き平面図、図4は同トレイの裏面側斜視図、図5は同基準片及び突条片の付近の
拡大斜視図、図6は同錘の付近の拡大斜視図、図7は同錘の作用を示すトレイの概略平面
図である。
【0026】
図1〜図5に示すように、ローダーシャーシ2の前板部2a上に平面視長円形の基準片
25が一体突設されると共に、該基準片25の第1、第2のピニオン13,15に対向す
るピニオン対向側面25aが前後進a,b方向に沿って形成され、そのピニオン対向側面
25aに当接または接近する突条片26がトレイ1の裏面にそのほぼ全長にわたって前後
進a,b方向に沿って一体突設されている。
【0027】
プレイモードやトレイオープン時及びトレイイン時の動作は従来例(図8〜図11参照
)とほぼ同じであるから、その説明を省略する。
【0028】
上記構成によれば、トレイインの状態(図1及び図2実線参照)からトレイ1を前進a
させると、突条片26が基準片25のピニオン対向側面25aに沿って移動され、図3に
示すように、トレイ1を最前進aさせたときに、該トレイ1が第2ピニオン15の正転g
方向への回転力Fにより横方向に押圧されても、突条片26が基準片25のピニオン対向
側面25aに当接されて横方向への押圧力に抗するので、トレイ1が従来のように首振り
したりせず(図10参照)、該トレイ1の中心軸O2をローダーシャーシ2の中心軸O1
に一致させて、そのトレイ1を直線的に前後進a,bさせることができ、その前後進a,
bの際に従来のように雑音が発生せず、外観上の体裁を良好に維持することができる。
【0029】
図3に示すように、ガイド枠18がトレイ1の裏面前部の中央に一つだけ突設され、そ
れに対応して、カムスライダ10の中央にガイドピン17が一つだけ突設されている。
【0030】
上記構成によれば、トレイ1の裏面に従来(図10参照)では2つあったガイド枠18
が1つに減らされており、その減った分だけトレイ1の前端が軽くなるので、該トレイ1
を円滑に前後進a,bさせることができると共に、そのトレイ1を最前進aさせたときに
その先端が下がらないようにして外観上の体裁を良好に維持することができる(図2仮想
線参照)。
【0031】
図4及び図6に示すように、トレイ1の裏面後部のトレイラック16の近傍に円筒軸2
8が一体突設され、該円筒軸28に周方向に沿って所定間隔をおいて一対のスリット29
を形成し、該両スリット29間に切り残した弾性片30の先端外周面にフック31が一体
突設され、トレイ1の重心を該トレイ1の後方に移すための所定重量(例えば10g)の
リング状錘32が用いられており、該錘32の中心孔32aを円筒軸28に外嵌させて弾
性片30を弾性変位させ、フック31を錘32に係合させることにより、その錘32がト
レイラック16に係止されている。
【0032】
上記構成によれば、トレイ1の裏面後部に錘32を設けることにより該トレイ1の重心
が後方に移っているので、そのトレイ1を最前進aさせたときにその先端が一層確実に下
がらないようにして外観上の体裁を良好に維持することができる。
【0033】
図7の仮想線は参考例を示すものであって、錘32をトレイラック16から離れた位置
に設けた場合には、トレイ1を最前進aさせたときに、第2ピニオン15からその錘32
までの距離L1が大きいため、第2ピニオン15の正転gによる回転力Fに基づいて錘3
2にかかる回転モーメントMaが大きくなって、突条片26が基準片25に過度に押し付
けられ、不快な接触音が発生したり、トレイ1の前後進a,bを円滑に行うことが困難に
なったりするおそれがある。
【0034】
これに対して、本発明の実施の一形態によれば、図7に破線で示すように、錘32をト
レイラック16の近傍に設けており、トレイ1を最前進aさせたときに、第2ピニオン1
5からその錘32までの距離L2が小さいから、第2ピニオン15の正転gによる回転力
Fに基づいて錘32にかかる回転モーメントMbも小さくなって、突条片26が基準片2
5に過度に押し付けられることがなく、トレイ1を静音状態で円滑に前後進a,bさせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の一形態であるディスク装置におけるプレイモード状態を示す平面図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】同トレイオープン状態を示す一部切欠き平面図である。
【図4】同トレイの裏面側斜視図である。
【図5】同基準片及び突条片の付近の拡大斜視図である。
【図6】同錘の付近の拡大斜視図である。
【図7】同錘の作用を示すトレイの概略平面図である。
【図8】従来例におけるプレイモード状態を示す平面図である。
【図9】同縦断面図である。
【図10】同トレイオープン状態を示す一部切欠き平面図である。
【図11】同トレイの裏面側斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
1 トレイ
2 ローダーシャーシ
3 トラバースシャーシ
6 ターンテーブル
8 光ピックアップ
10 カムスライダ
11 カム機構
13 第1ピニオン
14 カムラック
15 第2ピニオン
16 トレイラック
17 ガイドピン
18 ガイド枠
18a ガイド枠の傾斜面
25 基準片
25a 基準片のピニオン対向側面
26 突条片
32 錘
D ディスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスク載置用トレイがローダーシャーシに前後進可能に配置され、ターンテーブルと
光ピックアップとを搭載したトラバースシャーシが前記ローダーシャーシ内に上下動可能
に配置され、該ローダーシャーシの前部にカムスライダが前後進方向とは直交する左右方
向に沿ってスライド可能に配置され、該カムスライダとトラバースシャーシの前部とがカ
ム機構を介して連動連結され、前記ローダーシャーシの前部に第1ピニオンが正逆回転可
能に配置され、該第1ピニオンに噛合可能なカムラックが前記カムスライダに設けられ、
前記第1ピニオンに第2ピニオンが同心状に一体形成され、該第2ピニオンに噛合可能な
トレイラックが前記トレイの裏面に前後進方向に沿って形成され、前記カムスライダにガ
イドピンが突設されると共に、該ガイドピンに係合可能な傾斜面付きガイド枠がトレイの
裏面に突設されており、プレイモードで、ターンテーブルによりディスクを高速回転させ
て、該ディスクに記録されている情報を光ピックアップにより読み取り、トレイオープン
時に、カムラックを第1ピニオンに噛合させ、該第1ピニオンを正転させることによりカ
ムスライダを左右一方向にスライドさせ、カム機構を介してトラバースシャーシを下動さ
せることによりターンテーブルからトレイ上にディスクを移し替え、ガイドピンをガイド
枠の傾斜面に押しつけてトレイを若干前進させることによりトレイラックを第2ピニオン
に噛合させ、該第2ピニオンを正転させることによりトレイラックを介してトレイを前進
させるようにしたディスク装置において、前記ローダーシャーシの前部に基準片が設けら
れると共に、該基準片の第1、第2のピニオンに対向するピニオン対向側面が前後進方向
に沿って形成され、前記基準片に対向して前記トレイの裏面に前後進方向に沿って突条片
が設けられており、トレイを最前進させたときに突条片を基準片のピニオン対向側面に当
接させて該トレイの首振りを防止するように形成され、前記ガイド枠がトレイの裏面前部
の中央に一つだけ突設され、前記トレイの裏面後部のトレイラック近傍に錘が設けられて
いることを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
ディスク載置用トレイがローダーシャーシに前後進可能に配置され、ターンテーブルと
光ピックアップとを搭載したトラバースシャーシが前記ローダーシャーシ内に上下動可能
に配置され、該ローダーシャーシの前部にカムスライダが前後進方向とは直交する左右方
向に沿ってスライド可能に配置され、該カムスライダとトラバースシャーシの前部とがカ
ム機構を介して連動連結され、前記ローダーシャーシの前部に第1ピニオンが正逆回転可
能に配置され、該第1ピニオンに噛合可能なカムラックが前記カムスライダに設けられ、
前記第1ピニオンに第2ピニオンが同心状に一体形成され、該第2ピニオンに噛合可能な
トレイラックが前記トレイの裏面に前後進方向に沿って形成され、前記カムスライダにガ
イドピンが突設されると共に、該ガイドピンに係合可能な傾斜面付きガイド枠がトレイの
裏面に突設されており、プレイモードで、ターンテーブルによりディスクを高速回転させ
て、該ディスクに記録されている情報を光ピックアップにより読み取り、トレイオープン
時に、カムラックを第1ピニオンに噛合させ、該第1ピニオンを正転させることによりカ
ムスライダを左右一方向にスライドさせ、カム機構を介してトラバースシャーシを下動さ
せることによりターンテーブルからトレイ上にディスクを移し替え、ガイドピンをガイド
枠の傾斜面に押しつけてトレイを若干前進させることによりトレイラックを第2ピニオン
に噛合させ、該第2ピニオンを正転させることによりトレイラックを介してトレイを前進
させるようにしたディスク装置において、前記ローダーシャーシの前部に基準片が設けら
れると共に、該基準片に対向してトレイの裏面に突条片が設けられており、トレイを最前
進させたときに突条片を基準片に当接させて該トレイの首振りを防止するようにしたこと
を特徴とするディスク装置。
【請求項3】
前記ガイド枠がトレイの裏面前部の中央に一つだけ突設されていることを特徴とする請
求項2に記載のディスク装置。
【請求項4】
前記トレイの裏面後部のトレイラックの近傍に錘が設けられていることを特徴とする請
求項2または3に記載のディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−130148(P2008−130148A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−313299(P2006−313299)
【出願日】平成18年11月20日(2006.11.20)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】