説明

ディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法

【課題】 多孔質体の個々のばらつきを特に考慮する必要なく、複雑な内部形状の多孔質体の内外表面に均一に酸化物触媒を担持したディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法を提供する。
【解決手段】 導電性セラミックスで形成された多孔質体12を、粒子状の酸化物触媒13が分散している有機溶媒15中に浸漬する第1工程と、多孔質体12と、有機溶媒15中に配置した対極17との間に電圧を印加して、電気泳動により多孔質体12の内外表面に酸化物触媒13を堆積させる第2工程と、酸化物触媒13が堆積した多孔質体12を焼結して、多孔質体12の内外表面に触媒層14を形成する第3工程とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導電性セラミックスで形成された多孔質体の表面に酸化物触媒を均一に担持させてディーゼルパティキュレートフィルターを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ディーゼルエンジンから排出される排気ガス中には、カーボンや煤等の粒子状物質(Particulate Matter、PM)及び窒素酸化物(NOx )が含まれている。そこで、ディーゼルエンジンの排気系統(すなわち、エンジンとマフラーの間)には、このPM及びNOx を除去する目的で、ディーゼルパティキュレートフィルター(Diesel Particulate Filter、以下、DPFともいう)を備えた排気ガス浄化装置が装着されている。通常、DPFには、耐熱性に優れる炭化ケイ素を主成分としたセラミックスの多孔質体に各種触媒を担持したものが使用されている。このDPFでは、DPFに形成される細孔内にPMを捕捉し、担持された触媒によってNOx の還元等を行って、排気ガスを浄化している。
【0003】
ここで、DPFに触媒を担持する方法として、例えば、(1)触媒を含むスラリー中に多孔質体を浸漬した後、乾燥して触媒層を形成するウォッシュコート法と、(2)金属の有機塩を加水分解して得られたゾルを、多孔質体にコーティングしてコロイド粒子の膜を生成させた後、乾燥、焼成して触媒層を多孔質体上に形成するゾルゲル法とが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、セラミックスの多孔質体の一端を触媒成分を含む溶液に浸し、多孔質体の他端から真空吸引することにより、多孔質体の細孔内に触媒を担持させる方法も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平5−92125号公報
【特許文献2】特開2004−073945号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の方法では、複雑な内部形状の多孔質体の細孔内に触媒を均一に担持することが難しく、触媒性能を充分に引き出すことができないと共に、触媒の過剰担持、目詰まり、及び圧力損失の上昇の原因となるという問題があった。また、特許文献2の方法は、前記した問題点を考慮したものであるが、個々の多孔質体の圧力損失及び質量を予め測定する必要があり、また真空吸引では、担持状態の均一性は充分でないという問題があった。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、多孔質体の個々のばらつきを特に考慮する必要なく、複雑な内部形状の多孔質体の表面に均一に酸化物触媒を担持したディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的に沿う本発明に係るディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法は、導電性セラミックスで形成された多孔質体の表面に酸化物触媒を担持させるディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法であって、
前記多孔質体を、粒子状の前記酸化物触媒が分散している有機溶媒中に浸漬する第1工程と、
前記多孔質体と、前記有機溶媒中に配置した対極との間に電圧を印加して、電気泳動により該多孔質体の内外表面に前記酸化物触媒を堆積させる第2工程と、
前記酸化物触媒が堆積した多孔質体を焼結して、該多孔質体の内外表面に触媒層を形成する第3工程とを有する。
【0008】
ここで、第1工程では、例えば、有機溶媒を減圧可能な容器に入れ直接又は間接的に減圧して、多孔質体の細孔内の気体(空気)を有機溶媒に置換するのが好ましい。
第2工程では、電極となる多孔質体とプラスに帯電した粒子状の酸化物触媒との間に、電場を発生させることにより、多孔質体の内外表面(外面だけでなく孔の内部表面も含む)に、酸化物触媒がより均一な厚さとなるよう自ら移動してほぼ細密充填に堆積する。これによって、多孔質体ごとのばらつき(重量、細孔径、又は圧力損失等)を特に考慮する必要がなくなる。また、有機溶媒中の酸化物触媒の濃度、印加する電圧、又は通電時間を調整することにより、酸化物触媒の担持する厚みを任意に形成することが可能であり、酸化物触媒の過剰な担持、目詰まり、及び圧力損失の上昇を未然に防ぐことができる。
第3工程では、多孔質体を乾燥後に、焼結を行うのが好ましい。
【0009】
本発明に係るディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法において、前記酸化物触媒がペロブスカイト構造を有しているのが好ましく、
特に、前記ペロブスカイト構造が、〔A〕1-x 〔B〕x 〔C〕O3 で表される組成を有し、しかも、〔A〕はランタン(La)であり、〔B〕はリチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、及びバリウム(Ba)から選ばれる少なくとも1種であり、〔C〕はバナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、及び銅(Cu)から選ばれる少なくとも1種であり、xが0.05以上かつ0.7以下であるのが好ましい。
【0010】
本発明に係るディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法において、前記導電性セラミックスは、(1)ケイ素(Si)、チタン(Ti)、及びジルコニウム(Zr)のいずれか1又は2以上の炭化物、(2)チタン(Ti)及びジルコニウム(Zr)のいずれか一方又は双方のホウ化物、(3)チタン(Ti)、クロム(Cr)、バナジウム(V)、タングステン(W)、ニオブ(Nb)、及びジルコニウム(Zr)のいずれか1又は2以上の酸化物、及び(4)導電性を有する複合酸化物のうち少なくとも1種類であるのが好ましい。
本発明に係るディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法において、前記多孔質体は、ウォールフロー式のハニカム部材であってもよく、発泡セラミックスフォームでもよい。
【発明の効果】
【0011】
請求項1〜6に記載のディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法においては、導電性セラミックスで形成された多孔質体を、粒子状の酸化物触媒が分散している有機溶媒に浸漬した後、多孔質体及び対極の間に電圧を印加して、電気泳動により多孔質体の内外表面に酸化物触媒を堆積させるので、個々の多孔質体のばらつきを考慮する必要なく、複雑な内部形状の多孔質体の内外表面に酸化物触媒を均一に担持することができる。
また、例えば、有機溶媒中の酸化物触媒の濃度、印加する電圧、通電時間により酸化物触媒の担持量を調整できるため、触媒の過剰担持、目詰まり、及び圧力損失の上昇を最小限に抑えることができる。更に、このDPFを備えた排気ガス浄化装置によって、排気ガス中のNOx の還元等を効率よく行うことができる。
【0012】
特に、請求項2記載のディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法においては、酸化物触媒がペロブスカイト構造を有しているので、排気ガス中の粒子状物質の酸化及び窒素酸化物の還元を同時に行うことができ、ディーゼルパティキュレートフィルターの小型化が可能となる。
請求項3記載のディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法においては、ペロブスカイト構造が、〔A〕1-x 〔B〕x 〔C〕O3 で表される組成を有しているので、より低温で排気ガスを浄化することが可能となる。
【0013】
請求項4記載のディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法においては、導電性セラミックスは、Si、Ti、及びZrのいずれか1又は2以上の炭化物、Ti及びZrのいずれか一方又は双方のホウ化物、Ti、Cr、V、W、Nb、及びZrのいずれか1又は2以上の酸化物、及び導電性を有する複合酸化物のうち少なくとも1種類で形成されているので、多孔質体を電極として使用でき、電気泳動によって多孔質体の表面に酸化物触媒を均一に堆積させることができる。
請求項5記載のディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法においては、多孔質体は、ウォールフロー式のハニカム部材であるので、粒子状物質を捕捉し易い。
請求項6記載のディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法においては、多孔質体は、発泡セラミックスフォームであるので、粒子状物質を捕捉し易い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1(A)〜(C)は本発明の一実施の形態に係るディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法の工程を示す模式図である。
【0015】
図1(A)〜(C)を参照して、本発明の一実施の形態に係るディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法について説明する。なお、この方法により製造されるディーゼルパティキュレートフィルター(以下、DPFともいう)10は、ディーゼルエンジンの排気系統(エンジンとマフラーの間)に設置される排気ガス浄化装置内に配置され、ディーゼルエンジンから排出される排気ガス中のカーボンや煤等の粒子状物質(PM)の捕捉及び窒素酸化物(NOx )の還元等を行って、排気ガスを浄化するものである。
【0016】
(第1工程)
図1(A)に示すように、まず、導電性セラミックスの一例である炭化ケイ素(Siの炭化物の一例)を主成分とした発泡セラミックスフォームで形成され、孔径が10μm程度の細孔11を備えた多孔質体12と、粒子状の酸化物触媒13を分散させた有機溶媒15とを容器16に入れ、多孔質体12を有機溶媒15に浸漬する。有機溶媒15としては、電圧を印加しても電気分解しない、例えば、アセトンを使用した。なお、有機溶媒として、エタノールを使用することもできる。また、有機溶媒15には、酸化物触媒13の分散又は帯電を補助するために、分散剤、バインダー、又は水等を添加してもよい。
更に、容器16を密閉可能な図示しない容器に入れ、図示しない減圧ポンプによって、容器16内を減圧して、多孔質体12の細孔13内の気体を有機溶媒15に置換している。なお、有機溶媒15を密閉可能な容器に入れて減圧することもできる。
【0017】
ここで、酸化物触媒13として、例えば、〔A〕1-x 〔B〕x 〔C〕O3 で表される組成を有するペロブスカイト構造のLa0.90.1 CoO3 (すなわち、〔A〕=La、〔B〕=K、〔C〕=Co、x=0.1である)を使用している。酸化物触媒13は、多孔質体12の細孔11を閉塞しない程度に小さい粒径、例えば、平均粒径が1μmのものを使用している。なお、酸化物触媒としては、La0.90.1 CoO3 の他に、〔A〕がLaであり、〔B〕がLi、Na、K、Ca、Sr、及びBaから選ばれる少なくとも1種であり、〔C〕がV、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、及びCuから選ばれる少なくとも1種であり、xが0.05以上かつ0.7以下であるものを1種類又は2種類以上を使用してもよく、酸化物触媒を層状に重ねて担持することもできる。また、多孔質体12として、ウォールフロー式のハニカム部材を使用してもよい。
【0018】
(第2工程)
次に、図1(B)に示すように、有機溶媒15に対極17を浸漬する。一般的に粒子状の酸化物触媒13は、有機溶媒15中でプラスに帯電するので、多孔質体12がマイナスに、対極17がプラスに分極するように、直流電源18を導線19で接続する。対極17は、アノード溶解しない炭素系の材料で形成するのが好ましい。
更に、多孔質体12と対極17との間に電圧を印加して、電気泳動により多孔質体12の内外表面に酸化物触媒13を堆積させる。
【0019】
ここで、印加する電圧(印加電圧)は、10〜150Vの間で制御される。印加電圧と通電時間により酸化物触媒13を任意(所定)の厚さに担持することができる。なお、印加電圧が、10V未満では、酸化物触媒13の移動速度が遅く、酸化物触媒13の担持に時間がかかり、150Vを超えると、酸化物触媒13の移動速度が速く、酸化物触媒13を担持させる厚みを制御することが難しい。また、通電時間は、1〜30分の間で制御される。また、通電時間が、1分未満では、多孔質体12の表面に酸化物触媒13を均一に担持することができず、30分を超えると、酸化物触媒13が過剰に担持され、目詰まり及び圧力損失の上昇の原因となる。
【0020】
更に、有機溶媒15中の酸化物触媒13の濃度によって、酸化物触媒13の多孔質体12への堆積速度を調整できる。ここで、1リットルの有機溶媒15に対して、酸化物触媒13の量を2〜20gとするのがよい。酸化物触媒13が、2g未満では濃度が薄く、酸化物触媒13の堆積に時間がかかり、20gを超えると酸化物触媒13の堆積速度が速く、均一に担持することができなくなる。
【0021】
(第3工程)
所定時間電圧を印加して酸化物触媒13が、多孔質体12の内外表面(細孔11の内部表面を含む)に所定の厚みに堆積した多孔質体12を、有機溶媒15から取り出して乾燥した後、例えば、600〜1500℃で、1〜5時間加熱して焼結し、図1(C)に示すように、多孔質体12の内外表面に触媒層14が形成されたDPF10を作製する。ここで、焼結温度が、600℃未満では焼結が不充分であり、1500℃を超えると多孔質体12の耐熱性に問題が生じる。また、焼結時間が1時間未満では焼結が不充分であり、5時間を超える焼結は不経済である。
【実施例】
【0022】
密閉可能な容器内にアセトンを1リットルを入れ、更に、平均粒径が1μmのLa0.90.1 CoO3 の組成を有する粒子状の酸化物触媒を5g分散させ、これに炭化ケイ素で形成した発泡セラミックスフォームの多孔質体(細孔径10μm)を浸漬した。次に、この容器に蓋をして容器内を減圧した。多孔質体から気泡が出なくなったところで復圧した。多孔質体をマイナス極、対極をプラス極として直流電源に接続し、50Vの電圧を10分間通電した。通電後、多孔質体を有機溶媒から取り出し、1時間自然乾燥させた後、大気炉で800℃で2時間焼成して、多孔質体の表面に触媒層を形成し、DPFを作製した。実施例のDPFには、酸化物触媒が、多孔質体100重量部に対して約2重量部担持されていた。
【0023】
(比較例)
La0.90.1 CoO3 の粉末(平均粒径1μm)をイオン交換水に分散させ、均一なスラリーを調製した。このスラリーの濃度及び粘度を調節し、スラリー中に炭化ケイ素で形成した発泡セラミックスフォームの多孔質体を浸漬し、所定時間経過後に引き上げた後、余分なスラリーをエアーブローで除去し、大気炉で800℃て2時間焼成して多孔質体の表面に触媒層を形成させたDPFを作製した。比較例のDPFには、酸化物触媒が、多孔質体100重量部に対して約20重量部担持されていた。
【0024】
実施例及び比較例のDPFをそれぞれ切断し、それらの断面を走査型電子顕微鏡で観察した。実施例のDPFでは、細孔の表面も含み多孔質体の内外表面に、触媒層が薄く均一に形成されており、酸化物触媒が担持されていない部分及び細孔が閉塞している部分が見出せなかった。しかしながら、比較例のDPFでは、多孔質体の細孔内に触媒層が部分的に形成されており、酸化物触媒が担持されている部分とされていない部分が認められると共に、細孔が完全に閉塞されている部分も認められた。更に、孔径の異なる数種類の発泡セラミックスフォームで作製した多孔質体でDPFを製造して同様の比較を行ったが、いずれにおいても同様の結果であった。
【0025】
本発明は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、前記実施の形態のディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法において、導電性セラミックスとして、Siの炭化物を使用したが、Si、Ti、及びZrのいずれか1又は2以上の炭化物、Ti及びZrのいずれか一方又は双方のホウ化物、Ti、Cr、V、W、Nb、及びZrのいずれか1又は2以上の酸化物、及び導電性を有する複合酸化物のいずれか1又は2以上を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】(A)〜(C)は本発明の一実施の形態に係るディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法の工程を示す模式図である。
【符号の説明】
【0027】
10:ディーゼルパティキュレートフィルター、11:細孔、12:多孔質体、13:酸化物触媒、14:触媒層、15:有機溶媒、16:容器、17:対極、18:直流電源、19:導線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性セラミックスで形成された多孔質体の表面に酸化物触媒を担持させるディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法であって、
前記多孔質体を、粒子状の前記酸化物触媒が分散している有機溶媒中に浸漬する第1工程と、
前記多孔質体と、前記有機溶媒中に配置した対極との間に電圧を印加して、電気泳動により該多孔質体の内外表面に前記酸化物触媒を堆積させる第2工程と、
前記酸化物触媒が堆積した多孔質体を焼結して、該多孔質体の内外表面に触媒層を形成する第3工程とを有することを特徴とするディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法。
【請求項2】
請求項1記載のディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法において、前記酸化物触媒がペロブスカイト構造を有していることを特徴とするディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法。
【請求項3】
請求項2記載のディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法において、前記ペロブスカイト構造が、〔A〕1-x 〔B〕x 〔C〕O3 で表される組成を有し、
しかも、〔A〕はLaであり、
〔B〕はLi、Na、K、Ca、Sr、及びBaから選ばれる少なくとも1種であり、
〔C〕はV、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、及びCuから選ばれる少なくとも1種であり、
xが0.05以上かつ0.7以下であることを特徴とするディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法において、前記導電性セラミックスは、(1)Si、Ti、及びZrのいずれか1又は2以上の炭化物、(2)Ti及びZrのいずれか一方又は双方のホウ化物、(3)Ti、Cr、V、W、Nb、及びZrのいずれか1又は2以上の酸化物、及び(4)導電性を有する複合酸化物のうち少なくとも1種類であることを特徴とするディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法において、前記多孔質体はウォールフロー式のハニカム部材であることを特徴とするディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法において、前記多孔質体は発泡セラミックスフォームであることを特徴とするディーゼルパティキュレートフィルターの製造方法。

【図1】
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【公開番号】特開2007−21409(P2007−21409A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−208764(P2005−208764)
【出願日】平成17年7月19日(2005.7.19)
【出願人】(594081397)株式会社超高温材料研究所 (15)
【Fターム(参考)】