説明

デジタルサイネージシステム

【課題】映像データを受け取る側の機器の増減に応じたサーバー側でのコントロールに関わるプログラムの設定変更を不要とし、併せて映像データに対しテレビ放送信号と同じ信号に変換するための映像変換器を別途必要としないことでシステム全体の構築コストのアップを抑制する。
【解決手段】ISDB−T変調器30a,30b,30cによりサーバー10からダウンロードされた自己に該当するプレイリスト(1)又は(2)の内容に従っていずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)がダウンロードされ、該ダウンロードされた映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のいずれかに対し所定の変調が行われることにより、該変調された信号が分配装置40a,40b,40cを介しディスプレイであるテレビ50に出力されるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)変調器を用い、サイネージ(広告)に関わる情報をテレビ等のディスプレイを介して提供するデジタルサイネージシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルサイネージは、屋外、交通機関、店頭、公共施設等の場所で、サイネージ(広告)に関わる情報(以下、サイネージ情報という)をテレビ等のディスプレイを介し提供する電子屋外広告である。このような電子屋外広告を利用することにより、テレビ等のディスプレイの設置場所での時間帯によって変わるターゲットに向けて適切な広告等のサイネージ情報をタイムリーに発信できるため、その発信情報の価値の高さに注目が集まっている。
【0003】
ここで、デジタルサイネージシステムの一例として、特許文献1では、テレビ画面にインターネットから配信される映像を割り込ませることで、テレビ放送とは関係なく、番組提供や宣伝広告ができるようにしたインターネット番組提供システムを提案している。
【0004】
このような、インターネット番組提供システムの概要を、図9の構成図を用いて説明する。同図に示すインターネット番組提供システムは、高解像度(HD:High Definition)の映像データを配信するサーバー1と、インターネット等のネットワーク2を介してサーバー1からの映像データを受け取るFTP(File Transfer Protocol)サーバー3を有するパソコン4と、パソコン4からの映像(信号又はアンテナ5からのテレビ放送信号を分配する分配装置6と、分配装置6により分配されるパソコン4からの映像信号又はアンテナ5からのテレビ放送信号をケーブル7aを介して受け取りその映像信号又はテレビ放送信号に応じた映像を表示するテレビ7とを備えている。
【0005】
このような構成では、サーバー1から受け取った映像データが、パソコン4内部に設けた映像変換器又は外付けの映像変換器によりテレビ放送信号と同じ信号に変換される。
【0006】
そして、それぞれのテレビ7にアンテナ5から取り込まれたテレビ放送信号の映像が表示されているとき、サーバー1からの指令に応じて、テレビ放送信号の映像がサーバー1からの映像に自動的に切り替えられることにより、指定した時間に各テレビ7の画面に企業の宣伝広告等の映像がケーブル7aを介して配信されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−174611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、上述した特許文献1のシステムでは、テレビ7に表示されるテレビ放送信号の映像をサーバー1からの映像に自動的に切り替えるために、サーバー1から各パソコン4に指令を出す必要があり、サーバー1側が各々のパソコン4に対してコントロールする必要があることから、パソコン4の台数の増減に応じてサーバー1側でのコントロールに関わるプログラムの設定変更が必要となるという問題があった。
【0009】
また、上述した特許文献1のシステムでは、サーバー1から配信される映像データに対しテレビ放送信号と同じ信号に変換するための映像変換器を、パソコン4の内部に別途用意しておくかあるいは外付けユニットとして別途用意する必要があるため、システム全体の構築コストがアップしてしまうという問題もあった。
【0010】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、映像データを受け取る側の機器の増減に応じたサーバー側でのコントロールに関わるプログラムの設定変更を不要とし、併せて映像データに対しテレビ放送信号と同じ信号に変換するための映像変換器を別途必要としないことでシステム全体の構築コストのアップを抑制することができるデジタルサイネージシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のデジタルサイネージシステムは、サイネージ情報をディスプレイを介して提供するデジタルサイネージシステムであって、複数のプレイリストとこれらのプレイリストの内容に従って再生される所定のデータ形式の複数の映像ファイルを有する前記サイネージ情報とを配信するサーバーと、ネットワークを介して前記サーバーに接続され、該サーバーからダウンロードした自己に該当する前記プレイリストの内容に従っていずれかの前記映像ファイルをダウンロードし、該ダウンロードした前記映像ファイルに対し所定の変調を行って出力する変調装置と、該変調装置からの前記変調された信号を前記ディスプレイに分配する分配装置とを備えることを特徴とする。
また、前記プレイリストには、少なくとも、再生すべき前記映像ファイルを示すファイル情報及び該映像ファイルの再生スケジュールを示すスケジュール情報が含まれ、前記変調装置は、前記プレイリスト及び前記映像ファイルが記録される記録手段と、前記プレイリストをダウンロードして前記記録手段に記録し、該プレイリストの前記ファイル情報に該当する前記映像ファイルをダウンロードして前記記録手段に記録し、該プレイリストの前記スケジュール情報に従って、前記記録手段から該当する前記映像ファイルを読み出すコンピュータと、該コンピュータによって読み出された前記映像ファイルをIF信号に変調する変調回路と、前記IF信号をUHF帯域の周波数に変換するアップコンバータとを有するようにすることができる。
また、前記プレイリストには、最新のバージョンを示すバージョン情報が含まれ、前記コンピュータは、前記バージョン情報から前記プレイリストの内容の変更の有無を確認し、変更がある場合は前記プレイリストの変更のある前記映像ファイルのみをダウンロードするようにすることができる。
また、前記映像ファイルには、音声データが含まれるようにすることができる。
本発明のデジタルサイネージシステムでは、変調装置によりサーバーからダウンロードされた自己に該当するプレイリストの内容に従っていずれかの映像ファイルがダウンロードされ、該ダウンロードされた映像ファイルに対し所定の変調が行われることにより、該変調された信号が分配装置を介しディスプレイに出力されることから、変調装置側がサーバー側からのコントロールを受けることなく自ら自己に該当する映像ファイルをダウンロードして再生することができ、さらに映像ファイルがそのまま所定の変調がかけられて出力されるようにすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のデジタルサイネージシステムによれば、変調装置側がサーバー側からのコントロールを受けることなく自ら自己に該当する映像ファイルをダウンロードして再生することができ、さらに映像ファイルがそのまま所定の変調がかけられて出力されるようにしたので、映像データを受け取る側の機器の増減に応じたサーバー側でのコントロールに関わるプログラムの設定変更を不要とし、併せて映像データに対しテレビ放送信号と同じ信号に変換するための映像変換器を別途必要としないことでシステム全体の構築コストのアップを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルサイネージシステムの構成を示す図である。
【図2】図1のISDB−T変調器によるサーバーからのデータのダウンロードを説明するための図である。
【図3】図1及び図2のISDB−T変調器の構成を説明するための図である。
【図4】図1及び図2のISDB−T変調器による映像出力のサイクルを説明するための図である。
【図5】図1のデジタルサイネージシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】図1のデジタルサイネージシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】図1のデジタルサイネージシステムの構成を変えた場合の他の実施形態を示す図である。
【図8】図1のデジタルサイネージシステムの構成を変えた場合のさらに他の実施形態を示す図である。
【図9】従来のデジタルサイネージシステムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態の詳細について説明する。図1は本発明の一実施形態に係るデジタルサイネージシステムの全体構成を示し、図2は図1のISDB−T変調器によるサーバーからのデータのダウンロードについて示し、図3は図1及び図2のISDB−T変調器の構成を示し、図4は図1及び図2のISDB−T変調器による映像出力のサイクルについて示し、図5及び図6は図1のデジタルサイネージシステムの動作について示すものである。
【0015】
まず、図1に示すデジタルサイネージシステムは、サーバー10と、インターネット等のネットワーク20を介してサーバー10に接続されるISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)変調器30a,30b,30cと、ケーブル51を介しそれぞれのテレビ50にISDB−T変調器30a,30b,30cからの映像信号を分配する分配装置40a,40b,40cとを備えている。
【0016】
サーバー10は、ISDB−T変調器30a,30b,30cからのアクセスに応じてサイネージ(広告)に関わる情報(以下、サイネージ情報という)を出力するものであり、たとえば図2に示すように、プレイリスト(1),(2)と映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)とを有している。なお、映像ファイルには、音声データが含まれていてもよいし含まれていなくてもよいが、以下では、音声データが含まれているものとする。これらの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)は、データ形式である、たとえばTS(Transport Stream)ファイル形式となっている。
【0017】
ISDB−T変調器30a,30b,30cは、後述のように、定期的にサーバー10にアクセスし、自己のプレイリスト(1)又は(2)をダウンロードし、その自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容に変更があるかどうかを確認し、変更がある場合はそのダウンロードした自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容に応じて変更のある映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のいずれかのみをダウンロードするものである。
【0018】
ここで、プレイリスト(1),(2)には、最新のバージョンを示すバージョン情報、再生すべき映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)を示すファイル情報、映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)の再生スケジュールを示すスケジュール情報、日付、時間、曜日によって(再生する/再生しない)といった制御に関わるコントロール情報、ファイルサイズや正常なファイルかどうかを検査するためのCRC(Cyclic Redundancy Check)等の検査情報等が含まれている。
【0019】
また、プレイリスト(1)とプレイリスト(2)とは、それぞれ内容が異なるものである。これは、テレビ50の設置場所での時間帯によって変わるターゲットに向けて適切な広告等のサイネージ情報をタイムリーに発信できるようにするためである。なお、ここでは、プレイリスト(1),(2)を2つとした場合としているが、テレビ50の設置場所等に応じてISDB−T変調器30a,30b,30cの数が増えることに従い、そのプレイリスト(1),(2)の数を増やしてもよいことは勿論である。
【0020】
この場合、図2のように、たとえばISDB−T変調器30a,30b,30cが3個用意されているとすると、たとえばプレイリスト(1)はISDB−T変調器30a,30bに対応し、プレイリスト(2)はISDB−T変調器30cに対応するように、それぞれのISDB−T変調器30a,30b,30c側で予め設定されている。つまり、ISDB−T変調器30a,30bはたとえばプレイリスト(1)のみをダウンロードし、ISDB−T変調器30cはプレイリスト(2)のみをダウンロードするように設定されている。このような設定は、ISDB−T変調器30a,30b,30cの後述のコンピュータ31にアクセスできる他のパソコン等で行うことができる。
【0021】
これにより、ISDB−T変調器30a,30b,30cは、まずサーバー10にアクセスして自己に対応するプレイリスト(1)又は(2)をダウンロードし、そのプレイリスト(1)又は(2)の内容に応じたいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)をダウンロードすることができるようになっている。
【0022】
具体的には、プレイリスト(1)に映像(音声を含む)ファイル(1),(2)を示すファイル情報が含まれ、プレイリスト(2)に映像(音声を含む)ファイル(2),(3)を示すファイル情報が含まれているとすると、ISDB−T変調器30a,30bは映像(音声を含む)ファイル(1),(2)をダウンロードし、ISDB−T変調器30cは映像(音声を含む)ファイル(2),(3)をダウンロードすることになる。
【0023】
以降、ISDB−T変調器30a,30b,30cは定期的にサーバー10にアクセスし、自己のプレイリスト(1)又は(2)をダウンロードし、そのプレイリスト(1)又は(2)の内容に変更があるかどうかを確認し、変更がある場合はそのダウンロードしたプレイリスト(1)又は(2)の内容に応じて変更のある映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のみをダウンロードすることになる。
【0024】
なお、プレイリスト(1),(2)の内容に変更があるかどうかの確認は、既にダウンロードしているプレイリスト(1),(2)に含まれているバージョン情報と、新たにダウンロードしたプレイリスト(1),(2)に含まれているバージョン情報との比較によって行うようになっている。
【0025】
ここで、プレイリスト(1),(2)の内容に変更が無い場合は、たとえば新たにダウンロードしたプレイリスト(1),(2)を破棄(消去)する。この場合、新たにダウンロードしたプレイリスト(1),(2)を残し、既にダウンロードしているプレイリスト(1),(2)を破棄(消去)するようにしてもよい。
【0026】
また、プレイリスト(1),(2)の内容に変更が有る場合は、新たにダウンロードしたプレイリスト(1),(2)と、このプレイリスト(1),(2)の内容の中で変更のあったいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)をダウンロードしたものとがそろった時点で、旧プレイリスト(1),(2)と、既にダウンロード済みで新たにダウンロードしたプレイリスト(1),(2)に該当しない映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のいずれかとを破棄(消去)するようになっている。
【0027】
なお、ISDB−T変調器30a,30b,30c側では、常に最新のプレイリスト(1),(2)の上述したスケジュール情報等に基づき、ダウンロード済みの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)を読み出すことで、各テレビ50にそのプレイリスト(1),(2)に従った映像(音声を含む)が再生されることになるが、これについての詳細は後述する。
【0028】
また、ISDB−T変調器30a,30b,30c側では、上述したCRC等の検査情報を参照し、ダウンロード失敗時にはもう一度サーバー10にアクセスして映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)をダウンロードしたりすることができるようになっている。それでも、ダウンロード失敗になってしまう場合は、その映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)を再生しないなどのコントロールが可能となる。
【0029】
よって、サーバー10側での処理は、登録するプレイリスト(1),(2)や映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)の内容の変更を行うだけであり、ISDB−T変調器30a,30b,30c側は自己のものに対応するプレイリスト(1),(2)の内容に従って変更された映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)を自らダウンロードする方式となる。これにより、サーバー10側ではISDB−T変調器30a,30b,30c側をコントロールするといった処理が不要となることから、ISDB−T変調器30a,30b,30cに増減が生じても、サーバー10側でのプログラムの設定変更等の処理が不要となる。
【0030】
ここで、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)は、日本国内の地上デジタル放送で使用されている放送方式である。従来のアナログ地上波テレビ放送ではNTSCと呼ばれる方式を使って画像と音声をアナログデータとして送信していたのに対し、ISDB−Tでは画像と音声をデジタルデータとして送信することができるものである。
【0031】
ISDB−Tでは周波数帯域としてUHF帯を利用し、一つの放送局用のチャンネルあたりおよそ5.6MHzの幅が割り当てられている。このチャンネルをさらにおよそ429KHz分の幅ずつ13個のセグメントと呼ばれる単位に分割し、複数の違った画質の動画データや、動画・音声以外のデータ等を1つのチャンネルに多重化して同時に送信できるのが大きな特徴である。また、13セグメントを最大3つの階層(A階層、B階層、C階層)に割り当てることが可能で、階層毎に別の変調方式を指定することができる。
【0032】
また、13個のセグメントのうち、1つはモバイル端末用に使用可能であり、この1セグメントを使って携帯電話向けに低画質の放送を行うのが1セグメント放送(ワンセグ)である。ISDB−Tでは、多重化方式としてOFDMを用いており、変調方式としては16QAM、64QAM、QPSK、DQPSK等を利用している。映像や音声の圧縮方式としては、ハイビジョンではMPEG−2、ワンセグではH.264を用いている。
【0033】
また、上述のISDB−T変調器30a,30b,30cは、図3に示すように、コンピュータ31、HDD(Hard Disk Drive)32、ISDB−T変調回路33、アップコンバータ34を備えている。
【0034】
コンピュータ31は、上述したように、まずサーバー10にアクセスして自己に対応するプレイリスト(1)又は(2)をダウンロードし、(b)で示すようにHDD32に記録し、さらにその自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容に応じたTSファイル形式の映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のいずれかを(a)で示すようにLAN経由でダウンロードし、(b)で示すようにHDD32に記録するといった処理を行う。
【0035】
ここで、コンピュータ31には、サーバー10のIPアドレス又はドメインアドレス(例:IPアドレス 333.222.1.1 又は ドメインアドレス aaa.co.jp)が設定済みである。また、自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容に変更があるかどうかの確認のために、サーバー10に定期的にアクセスする際のアクセスサイクルもコンピュータ31に予め設定されている。なお、サーバー10へのアクセスは、ISDB−T変調器30a,30b,30cの電源ONに行うとした設定も追加可能である。
【0036】
これらのコンピュータ31に対する設定は、ISDB−T変調器30a,30b,30cにマウス、キーボード、モニタを接続して行うか、コンピュータ31にアクセスできる他のパソコンで行うことができる。
【0037】
また、コンピュータ31は、定期的にサーバー10にアクセスし、自己のプレイリスト(1)又は(2)を(a)で示すようにLAN経由でダウンロードしてHDD32に記録し、その自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容に変更があるかどうかを確認し、変更がある場合はそのダウンロードした自己のプレイリスト(1)又は(2)に応じて変更のあるTSファイル形式の映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のみをダウンロードするとした処理も行う。
【0038】
なお、自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容に変更があるかどうかの確認は、上述したように、新たにダウンロードした自己のプレイリスト(1)又は(2)に含まれるバージョン情報と、既にHDD32に記録されている自己のプレイリスト(1)又は(2)に含まれるバージョン情報との比較によって行うことができる。
【0039】
ここで、自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容に変更が無い場合は、上述したように、たとえば新たにダウンロードした自己のプレイリスト(1)又は(2)をHDD32から破棄(消去)する。この場合、新たにダウンロードした自己のプレイリスト(1)又は(2)を残し、既にダウンロードしている自己のプレイリスト(1)又は(2)をHDD32から破棄(消去)するようにしてもよい。
【0040】
一方、自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容に変更があれば、上述したように、新たにダウンロードした自己のプレイリスト(1)又は(2)と、この自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容の中で変更のあったいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)をダウンロードしたものとがそろった時点で、自己の旧プレイリスト(1)又は(2)と、既にダウンロード済みで新たにダウンロードした自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容に該当しない映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のいずれかとをHDD32から破棄(消去)する。
【0041】
また、自己の新たなプレイリスト(1)又は(2)の内容に応じて変更のあるいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のみをダウンロードした場合は、そのダウンロードした変更のあるいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)を(b)で示すようにHDD32に記録し、既に記録されていて新たな自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容に該当しないいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)についてはHDD32から破棄(消去)する。
【0042】
ここで、プレイリスト(1),(2)には、上述したように、ファイルサイズや正常なファイルかどうかを識別するためのCRC等の検査情報が記録されているため、そのCRC等の検査情報を参照し、ダウンロード失敗時にはもう一度サーバー10にアクセスしていずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)をダウンロードしたりすることができる。
【0043】
また、プレイリスト(1),(2)には、上述したように、日付、時間、曜日によって(再生する/再生しない)といったコントロール情報が含まれているため、そのコントロールの情報を参照し、該当するTSファイル形式のいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)を(c)で示すようにHDD32から読み出し、(d)で示すように、そのTSファイル形式のいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)をISDB−T変調回路33に与える。
【0044】
なお、コンピュータ31によるサーバー10からの自己のプレイリスト(1)又は(2)やいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のダウンロードと、HDD32からのいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)の読み出し、すなわちいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)の再生処理は、別プロセスにて動作するようになっている。
【0045】
また、サイネージ情報である映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)は個々の再生時間が短く、プレイリスト(1),(2)のスケジュール情報に従っての繰り返し再生が行われることが多い。
【0046】
すなわち、プレイリスト(1),(2)のスケジュール情報としては、たとえば図4に示すように、ファイルA,Cの再生時間は1分、ファイルBの再生時間は2分、ファイルDの再生時間は3分とし、4つのファイルの合計が1サイクルで14分となるようなループとすることができる。このようなプレイリスト(1),(2)のスケジュール情報は、サーバー10側で設定される。
【0047】
よって、コンピュータ31は、1サイクルで14分となるようなループとされているスケジュール情報であっても、ABCDの合計7分のファイルだけをダウンロードすればよいことになる。また、自己の新たなプレイリスト(1)又は(2)の内容に変更がある場合であって、たとえばファイルA,Cのみが他のファイルA,Cに変更されているとき、ABCDの合計7分のファイルの全てをダウンロードするのではなく、その変更された他のファイルA,Cの合計2分のファイルだけをダウンロードすればよいことになる。
【0048】
このように、コンピュータ31による再生時にあっては、必要なファイルだけをダウンロードしてHDD32に記録し、必要なファイルだけを読み出すようにすればよいことになる。そのため、ループによって放送時間が長く、かつ高解像度(HD:High Definition)の映像(音声を含む)を再生する場合であっても、HDD32に必要なファイルが記録された後に再生されることになることから、高解像度の映像(音声を含む)として必要なデータは少なくてよいことになる。
【0049】
そのため、一般的な回線契約のように帯域制限がかかっている場合、一定量のデータをまとめて転送するアップロード形式ではデータ転送の通信速度が低下してしまうことがあるが、本実施形態のようにダウンロード形式にし、変更のある映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のいずれかのみをダウンロードするようにすることで、データ転送の通信速度の低下を避けることが可能となる。しかも、無線LANやFOMA等の携帯回線で回線速度が遅いネットワーク20でも利用可能となる。
【0050】
また、図3において、ISDB−T変調回路33は、そのTSファイル形式の映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)をOFDM方式で中間周波数のIF信号に変調し、(e)で示すようにアップコンバータ34に与える。
【0051】
アップコンバータ34は、そのIF信号を地上デジタル放送と同じUHF帯域の周波数(RF信号)に変換し、(f)で示すように出力する。
【0052】
ここで、アップコンバータ34からのRF信号は図1に示した分配装置40a,40b,40cに出力されることになるが、RF信号の分配は高価なHDMI(High−Definition Multimedia Interface)等を必要としないため、比較的安価な分配装置40a,40b,40cを用いての分配が可能となる。
【0053】
しかも、分配装置40a,40b,40cによって分配されたRF信号のレベルが一定以上あれば映像の劣化が発生しないため、分配装置40a,40b,40cに多くのテレビ50を接続してRF信号をそれぞれのテレビ50に分配しても、全てのテレビ50により同じクオリティの映像を表示させることが可能となる。
【0054】
次に、図5及び図6のフローチャートを参照し、デジタルサイネージシステムの動作について説明する。ここで、図5は図3に示したISDB−T変調器30a,30b,30cのコンピュータ31によるサーバー10からの自己のプレイリスト(1)又は(2)やいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のダウンロード処理を示し、図6は図3に示したISDB−T変調器30a,30b,30cのコンピュータ31による自己のプレイリスト(1)又は(2)のスケジュール情報に従っての再生処理を示している。
【0055】
なお、以下の説明においては、図3に示したコンピュータ31に、サーバー10のIPアドレスと、サーバー10への定期的なアクセスのためのアクセスサイクル(例:毎日、常に00時00分にアクセスする)とが予め設定されているものとする。また、図3に示したHDD32には、既に自己のプレイリスト(1)又は(2)と、そのプレイリスト(1)又は(2)の内容に応じたいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)とが記録されているものとする。
【0056】
まず、図5において、コンピュータ31によるダウンロード処理について説明すると、コンピュータ31により、予め設定されているサーバー10への定期的なアクセスのためのアクセスサイクルに達したかどうかが判断される(ステップS1)。
【0057】
アクセスサイクルに達しない場合は(ステップS1:NO)、アクセスサイクルに達するまで待ち、アクセスサイクルに達したと判断すると(ステップS1:YES)、既に設定されているサーバー10のIPアドレスに基づき、自己に該当するプレイリスト(1)又は(2)をダウンロードし(ステップS2)、そのダウンロードしたプレイリスト(1)又は(2)をHDD32に記録する(ステップS3)。
【0058】
ここで、プレイリスト(1)又は(2)の内容に変更があるかどうかの確認が行われる(ステップS4)。この場合、上述したように、既にダウンロードしてHDD32に記録されているプレイリスト(1)又は(2)に含まれているバージョン情報と、新たにダウンロードしたプレイリスト(1)又は(2)に含まれているバージョン情報との比較により、変更の有無が確認される。
【0059】
プレイリスト(1)又は(2)の内容に変更が無ければ(ステップS4:NO)、新たにダウンロードしてHDD32に記録したプレイリスト(1)又は(2)がHDD32から破棄(消去)される(ステップS5)。この場合、上述したように、新たにダウンロードしたプレイリスト(1)又は(2)を残し、既にダウンロードしているプレイリスト(1)又は(2)を破棄(消去)するようにしてもよい。
【0060】
これに対し、自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容に変更があれば(ステップS4:YES)、上述したように、新たにダウンロードした自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容の中で変更のあったいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)をダウンロードする(ステップS6)。ここで、新たにダウンロードした自己のプレイリスト(1)又は(2)の内容の中での変更内容の確認は、新たにダウンロードした自己のプレイリスト(1)又は(2)と既にダウンロードしてある自己の旧プレイリスト(1),(2)との比較によって行うことができる。
【0061】
また、変更のあったいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)をダウンロードする際、上述した自己のプレイリスト(1)又は(2)に含まれるCRC等の検査情報が参照され、ダウンロード失敗時には再度サーバー10にアクセスして変更のあったいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)がダウンロードされる。
【0062】
そして、新たにダウンロードした自己のプレイリスト(1)又は(2)と、変更のあったいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)をダウンロードしたものとがそろった時点で、自己の旧プレイリスト(1)又は(2)と、既にダウンロード済みで新たにダウンロードした自己のプレイリスト(1)又は(2)に該当しない映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のいずれかとがHDD32から破棄(消去)される(ステップS7)。
【0063】
以降、コンピュータ31は、ステップS1〜S7の手順に従い、サーバー10にアクセスし、自己のプレイリスト(1)又は(2)をダウンロードし、そのプレイリスト(1)又は(2)の内容に変更があるかどうかを確認し、変更がある場合はそのダウンロードしたプレイリスト(1)又は(2)の内容に応じて変更のある映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のみをダウンロードするといった処理を繰り返すことになる。
【0064】
次に、自己のプレイリスト(1)又は(2)のスケジュールに従っての再生処理について説明する。
【0065】
まず、図6に示すように、コンピュータ31により、HDD32に記録されている自己のプレイリスト(1)又は(2)が読み出される(ステップS10)。次いで、読み出したプレイリスト(1)又は(2)の内容に含まれている再生すべき映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のいずれかを示すファイル情報に基づき、該当するいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)がHDD32から読み出されてISDB−T変調回路33に与えられる(ステップS11)。
【0066】
ここで、コンピュータ31によるHDD32からの該当するいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)の読み出しは、プレイリスト(1)又は(2)の内容に含まれているいずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)の再生スケジュールを示すスケジュール情報と、日付、時間、曜日によって(再生する/再生しない)といったコントロール情報とに基づいて行われる。
【0067】
次いで、ISDB−T変調回路33により、コンピュータ31から受け取った映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のいずれかが中間周波数のIF信号に変調され(ステップS12)、アップコンバータ34に与えられると、このアップコンバータ34により、そのIF信号が地上デジタル放送と同じUHF帯域の周波数(RF信号)に変換される(ステップS13)。
【0068】
アップコンバータ34によって変換されたRF信号は、図1の分配装置40a,40b,40cによって各テレビ50に分配され、それぞれのテレビ50によってプレイリスト(1)又は(2)に従った映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)の繰り返し映像が出力される。
【0069】
このように、本実施形態では、ISDB−T変調器30a,30b,30cによりサーバー10からダウンロードされた自己に該当するプレイリスト(1)又は(2)の内容に従っていずれかの映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)がダウンロードされ、該ダウンロードされた映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のいずれかに対し所定の変調が行われることにより、該変調された信号が分配装置40a,40b,40cを介しディスプレイであるテレビ50に出力されるようにした。
【0070】
これにより、ISDB−T変調器30a,30b,30c側がサーバー10側からのコントロールを受けることなく自ら自己に該当する映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のいずれかをダウンロードして再生することができ、さらに映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のいずれかがそのまま所定の変調がかけられて出力されることから、映像データを受け取る側の機器であるISDB−T変調器30a,30b,30cの増減に応じたサーバー10側でのコントロールに関わるプログラムの設定変更を不要とし、併せて映像データに対しテレビ放送信号と同じ信号に変換するための映像変換器を別途必要としないことでシステム全体の構築コストのアップを抑制することができる。
【0071】
また、プレイリスト(1)又は(2)のバージョン情報からプレイリスト(1)又は(2)の内容の変更の有無を確認でき、変更がある場合は変更のある映像(音声を含む)ファイル(1),(2),(3)のいずれかのみがダウンロードされるので、一般的な回線契約のように帯域制限がかかっている場合であっても、データ転送の通信速度の低下を避けることが可能となる。
【0072】
なお、本実施形態では、ISDB−T変調器30a,30b,30cからの信号を分配装置40a,40b,40cによって分配し、ケーブル51を介してそれぞれのテレビ50に出力するようにした場合について説明したが、この例に限らず、図7に示すように、ISDB−T変調器30a,30b,30cからの信号をアンテナを介して出力するようにしてもよい。
【0073】
すなわち、図7は、たとえばISDB−T変調器30cからの信号をアンテナ41を介して出力する場合を示している。ここで、ISDB−T変調器30cからの信号は、地上デジタル放送と同じUHF帯域の周波数(RF信号)に変換されるため、テレビ52は受信のためのアンテナ52aを介して信号を受信でき、ワンセグ放送を受信できる携帯端末53は内蔵アンテナを介して信号を受信できることになる。
【0074】
この場合、アンテナ41から出力される信号は電波法の規制に基づいた微弱電波とすることは当然である。このような微弱電波とすることで、所定のエリアに設置されたテレビ52や所定のエリアに存在する携帯端末53により信号受信が可能となり、上述したように、その所定のエリアでの時間帯によって変わるターゲットに向けて適切な広告等のサイネージ情報をタイムリーに発信することが可能となる。
【0075】
なお、図7では、ISDB−T変調器30cからの信号をアンテナ41を介して出力する場合としているが、ISDB−T変調器30a,30bからの信号をアンテナ41を介して出力し、それぞれのテレビ50で受信できるようにしてもよいことは勿論である。
【0076】
このように、たとえばISDB−T変調器30cからの信号をアンテナ41を介して出力するようにすることで、ケーブル51による配線が不要となるばかりか、テレビ52の設置場所を自由に決めることができる。
【0077】
しかも、受信のためのアンテナ52aを有するテレビ52を用意すればよいため、テレビ52の設置台数の制約を受けることが無くなる。また、ワンセグ放送を受信できる携帯端末53を有するユーザは、アンテナ41からの電波を受信できる所定のエリアに入り込むことで、広告等のサイネージ情報をタイムリーに受信することができる。
【0078】
また、本実施形態では、ISDB−T変調器30a,30b,30cからの信号を分配装置40a,40b,40cによって分配し、ケーブル51を介してそれぞれのテレビ50に出力するようにした場合について説明したが、この例に限らず、図8に示すような共聴システムにも適用することができる。
【0079】
すなわち、図8(a)の示すような一般的な共聴システムでは、アンテナ60で受信した放送信号が分配装置61によって分配され、さらに分配器62によってそれぞれのテレビ(TV)63に分配されるようになっている。
【0080】
そこで、図8(b)に示すように、アンテナ60と分配装置61との間にISDB−T変調器70と合成器71とを介在させるようにする。ここで、ISDB−T変調器70からの出力はRF信号であるため、アンテナ60からのテレビ放送信号との合成が可能となる。これにより、アンテナ60で受信したテレビ放送信号とISDB−T変調器70の変調出力が合成器71によって合成されると、分配装置61によって分配され、さらに分配器62によってそれぞれのテレビ(TV)63に分配される。
【0081】
この場合、ISDB−T変調器70の変調出力を、テレビ(TV)63で受信している民放局のチャンネル周波数とは異なるようにすることで、それぞれのテレビ(TV)63によりサイネージの映像の視聴が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0082】
サイネージに限らず、病院やマンション等のビル内の案内表示を行うシステムにも適用可能である。また、ISDB−T変調器をエリアワンセグ放送の送信機としたシステムにも適用可能である。
【符号の説明】
【0083】
10 サーバー
20 ネットワーク
30a,30b,30c,70 ISDB−T変調器
31 コンピュータ
32 HDD
33 ISDB−T変調回路
34 アップコンバータ
40a,40b,40c,61 分配装置
41,52a,60 アンテナ
50,52,63 テレビ
51 ケーブル
53 携帯端末
62 分配器
71 合成器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイネージ情報をディスプレイを介して提供するデジタルサイネージシステムであって、
複数のプレイリストとこれらのプレイリストの内容に従って再生される所定のデータ形式の複数の映像ファイルを有する前記サイネージ情報とを配信するサーバーと、
ネットワークを介して前記サーバーに接続され、該サーバーからダウンロードした自己に該当する前記プレイリストの内容に従っていずれかの前記映像ファイルをダウンロードし、該ダウンロードした前記映像ファイルに対し所定の変調を行って出力する変調装置と、
該変調装置からの前記変調された信号を前記ディスプレイに分配する分配装置とを備える
ことを特徴とするデジタルサイネージシステム。
【請求項2】
前記プレイリストには、少なくとも、再生すべき前記映像ファイルを示すファイル情報及び該映像ファイルの再生スケジュールを示すスケジュール情報が含まれ、
前記変調装置は、
前記プレイリスト及び前記映像ファイルが記録される記録手段と、
前記プレイリストをダウンロードして前記記録手段に記録し、該プレイリストの前記ファイル情報に該当する前記映像ファイルをダウンロードして前記記録手段に記録し、該プレイリストの前記スケジュール情報に従って、前記記録手段から該当する前記映像ファイルを読み出すコンピュータと、
該コンピュータによって読み出された前記映像ファイルをIF信号に変調する変調回路と、
前記IF信号をUHF帯域の周波数に変換するアップコンバータとを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項3】
前記プレイリストには、最新のバージョンを示すバージョン情報が含まれ、
前記コンピュータは、前記バージョン情報から前記プレイリストの内容の変更の有無を確認し、変更がある場合は前記プレイリストの変更のある前記映像ファイルのみをダウンロードする
ことを特徴とする請求項2に記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項4】
前記映像ファイルには、音声データが含まれることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のデジタルサイネージシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−120048(P2011−120048A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−276273(P2009−276273)
【出願日】平成21年12月4日(2009.12.4)
【出願人】(592180339)営電株式会社 (6)
【Fターム(参考)】