説明

デジタルマップにおけるマップ要素のラベリング

【課題】デジタルマップのマップ要素にラベルを付けるための方法を提供すること。
【解決手段】上記方法は、ラベリングが生じるべきではないマップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではないデジタルマップのマップ要素の付近の一部分を決定することと、ラベリングが生じるべきではないマップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではないデジタルマップのマップ要素の付近の一部分がラベルによって覆われていないように、ラベルを用いてマップ要素にラベルを付けることとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本発明は、ナビゲーションシステムによるルート案内のために使用され得る、市街および風景を表すデジタルマップに関し、特に、本発明は、道路および街道のようなマップ要素のラベリングに関する。
【背景技術】
【0002】
(従来技術)
ナビゲーションシステムの使用、特に自動車のような乗り物における使用は、ますます普及するようになる。通常には、車載ナビゲーションコンピュータシステムは、デジタルマップだけではなく、GPS(全地球位置決めシステム)、ABS車輪センサーのような運動センサーによって提供された結合データも分析し、それによって、正確さを増大させることと共に、乗り物の現在の位置および速度を決定する。
【0003】
既知のナビゲーションシステムは、典型的に、街道、ビルディングおよび川のような地図の特徴を表すように電子デジタルマップを利用し、地図の特徴に関するデータを格納するために、媒体、例えば、コンパクトディスクまたはデジタルビデオディスクを利用する。マップマッチングの後に、ユーザーの現在の位置がデジタルマップにおいて示される。音響および視覚の情報によって、ユーザーは、所定の目的地まで案内される。
【0004】
いくつかのナビゲーションシステムは、目的地までのルート、ジャンクションの他に、例えば、ガスステーションまたはレストランのような異なる種類の関心のポイントのようなさまざまな場所においてとるべき操作のタイプ、およびランドマークも示す詳細なデジタルマップを表示することができる。乗り物が位置を変えると、表示された画像上の乗り物の位置マークが変わるか、またはデジタルマップがスクロールされ、その一方で、乗り物の位置マークが、所定の位置において固定される。
【0005】
より凝ったナビゲーションシステムは、ドライバーが所定の目的地までとるべきルートをより正確に認識することを助けるために、例えば、ドライバーが方向を変えるべきである案内ルート上のジャンクションの拡大図を提供する。表示された画像は、ドライバーの透視から簡単化され、かつ合成された図を表す。しかしながら、2次元の表示は、特に、道路が異なる高さレベルを交差し、またはごく接近している道路を有するロータリーターンにある場合に、ドライバーを混乱させ得る。ここで、用語「道路」と「街道」とは、互換可能な方式で使用され得る。
【0006】
近年、さまざまなナビゲーションシステムは、開発されており、原則として、多くのユーザーによって大いにより簡単に理解される3次元の透視図に地理的データベースからのデータを変形するためのアルゴリズムを提供する。凝ったシステムは、交差点の複雑さに依存して、道路に対する可変的な角度で乗り物によって接近された交差点を表示することを可能にする。ここで、用語「交差点」および「ジャンクション」は、互換可能な方法で使用される。
【0007】
ナビゲーション機能を提供するために、ナビゲーションシステムは、地理的領域の物理特徴を表すデータを含む1つ以上の詳細なデータベースを利用する。利用されたナビゲーションシステムは、例えば、道路配置の道標、ランドマーク、地平線等のビットマップからなるビットマップ画像を含むメイン画像ファイルを含み得る。データベースは、例えば、道路配置、道標、ランドマーク、地平線等のビットマップからなるビットマップ画像お
よび/またはベクトルグラフィックを含むメイン画像ファイルを含み得る。
【0008】
デジタルマップにおいて、川、山、道路または特定のエリアのような特定のマップ要素が、表示され、それぞれのマップ要素の名前(ラベル)によって補足される。例えば、曲がる川は、川の名前によってラベルを付けられ、山の範囲は、山の範囲の名前と共に表示される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、マップ要素の名前を表す文字による2次元および3次元のデジタルマップ表示の従来のラベリングの両方は、適切な位置決めに対して、満足した方式で実現され得ない。特に、従来のデジタルマップ表示において、マップ要素の一部分、例えば、道路ジャンクションが、それがマップ要素に割り当てられたラベルによって少なくとも部分的に隠されるので、確実に識別され得ない。従って、ラベルに付けられたマップ要素の全部分が、マップ要素を含むデジタルマップのユーザーによって確実に識別され得ることを保証するマップ要素にラベルを付ける方法に対するニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、前述のニーズを的にし、デジタルマップのマップ要素にラベルを付けるための方法を提供する。方法は、ラベリングが生じるべきではないマップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではないデジタルマップのマップ要素の付近の一部分を決定することと、ラベリングが生じるべきではないマップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではないデジタルマップのマップ要素の付近の一部分がラベルによって覆われていないように、ラベルを用いてマップ要素にラベルを付けることとを含む。
【0011】
マップ要素は、いくつかの物理的オブジェクト、例えば、ビルディング、道路、山、川、湖等を表すマップのグラフィック要素である。ラベルは、マップ要素の名前、例えば、川の名前を示す。本発明に従って、ラベリングが生じるべきではないマップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではないデジタルマップのマップ要素の付近の一部分が決定されるので、ラベルが部分的に重なり、それによってマップ要素の一部分を隠すことが確実に防がれ得る。従って、例えば、2次元または3次元の図におけるジャンクションは、全部の関連性のある部分がユーザーに完全に見られ得ることを可能にする方式で表示され得る。
【0012】
ラベリングが生じるべきではないマップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではないデジタルマップのマップ要素の付近の一部分は、デジタルマップに提供された座標に基づいて決定され得る。それによって、ラベルの正確な位置決めが可能になる。従って、実施形態に従って、デジタルマップのマップ要素にラベルを付けるための方法は、マップ要素の一部分の座標値を決定することを含み、ラベリングが生じるべきではないマップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではないデジタルマップのマップ要素の付近の一部分は、決定された座標値に基づいて決定される。座標値は、利用されるデータベースに格納される。
【0013】
実施例に従って、ラベリングが生じるべきではないデジタルマップのマップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではないマップ要素の付近の一部分は、決定された座標値を有する座標の周りに規定された半径によって決定される。例えば、マップ要素の中央ポイントの座標の周りの半径が決定され得る。このような座標の座標値についての情報はまた、利用されるデータベースに格納される。特に、方法は、ラベリングが生じるべきではないマップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではない
デジタルマップのマップ要素の付近の一部分の座標値を格納することと、マップ要素の部分を隠すことを確実に防ぐために、ラベルを用いてマップ要素にラベルを付ける前にこれらの座標値を検索することとをさらに含み得る。従って、この相違に従って、表示のプロセスにおけるラベルの位置の任意の計算に対するニーズがない。むしろ、計算が事前に行われ、結果は、ラベリングが生じるべきではないマップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではないデジタルマップのマップ要素の付近の一部分の座標値の形で格納されている。
【0014】
特定の実施形態に従う本発明の方法はまた、
頂点を含む少なくとも1つのスプラインによってマップ要素を表すことと、
少なくとも1つのスプラインの頂点のうちの少なくともいくつかの座標値に対応する(から導かされた)座標値を格納することと、
マップ要素を表示し、ラベルがマップ要素の幾何学的形に適合するように、格納された座標値に基づいてデジタルマップにおいて割り当てられたラベルを表示することとを含む。
【0015】
マップ要素は、1つ以上のスプラインを用いて表され、すなわち、描かれる。用語「スプライン」は、多項式によって区分的に規定される関数を示す。座標値の対応が、以下のように理解されるべきである。m−1の頂点(結糸)t,i=0,..,m,がマップ要素の表示のために使用される場合に、これらの頂点は、デジタルマップの座標(x,y)(または3次元デジタルマップの場合の(x,y,z))に関連付けられる。本発明に従って、ラベルを位置決めするための座標は、スプラインのために使用される頂点の座標から導かれる。従って、マップ要素のスプラインの表示のために使用される頂点のうちのいくつかに対応する(から導かれる)座標は、マップ要素のラベル(名前)の表示のために使用され得る。例えば、大量の頂点が選択され得、定数dおよびdを用いて、頂点の座標に対して多少の程度でシフトされた座標(x+d,y+d)は、ラベルの生成、例えば、ラベルが生成され得る1つ以上のスプラインの生成のために格納され得る。それによって、文字および/または記号および/または幾何学的形状(曲線)またはマップ要素の外側輪郭に実質的に従うアイコン(例えば、道路番号のアイコン)によって構成されるラベルは、デジタルマップにおいて表示され得る。
【0016】
ラベルによってマップ要素を隠すことを防ぐこととマップ要素の形状(輪郭)に従うラベルを用いてラベルを付けることとの組み合わせは、協働的に結果として前例のないラベルの読みやすさおよびラベルによる対応するマップ要素の識別を生じる。
【0017】
さらに、表示デバイスを有するナビゲーションシステム、特に乗り物のナビゲーションシステムにおいてインプリメントされるルート案内のための方法が提供され、方法は、前述の実施例のうちの1つに従う方法のステップを含み、ナビゲーションシステムのユーザーに案内情報を提供する。
【0018】
また、コンピュータ実行可能な命令を有する1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品が提供され、命令は、前述の実施例のうちの1つに従う方法のステップを行う。
【0019】
前述のニーズは、さらにナビゲーションデータベースによって的にされ、ナビゲーションデータベースは、
マップ要素のデータを含むデジタルマップデータと、
マップ要素のポイントの座標値を含むデータと、
マップ要素のラベルのデータと、
座標値を有する座標の周りにデジタルマップデータに対応するデジタルマップの一部分
を示す座標を指すデータであって、一部分において、ラベリングが生じるべきではない、データとを含む。
【0020】
従って、ラベルのデータおよびリンクされた座標値が、デジタルマップの適切な位置においてラベルを表示するために処理手段によって検索され得る(読み取られ得る)ように、ラベルのデータは、ラベリングが生じるべきではない、座標値を有する座標の周りにデジタルマップデータに対応するデジタルマップの一部分を示す座標にリンクされる。
【0021】
さらに、ナビゲーションシステム、特に乗り物ナビゲーションシステムが提供され、ナビゲーションシステムは、
前述のようなナビゲーションデータベースと、
デジタルのマップ要素が、ラベリングが生じるべきではない座標値を有する座標の周りの一部分を隠すことなしに、文字を有するラベルによってラベルを付けられるように、ナビゲーションデータベースのデータに基づいてデジタルマップを表示するように構成される表示手段とを含む。
【0022】
全部の前述の実施例において、デジタルマップは、3次元のマップであり得る。特に、3次元のデジタルマップは、デジタル地形モデルに基づいて生成され得る。地形モデルは、3次元モデル、例えば、例としてレーザースキャンによって得られる風景のデジタルモデルである。地理的地形モデルの大きな多様性は、公共部門および民間提供者によって提供される。原理的に、デジタル地形モデルは、規則的または不規則的に間隔を空けられた水平の間隔における地面位置に対する地形海抜からなるデジタルファイルである。本明細書において使用される用語「地形」はまた、都市エリア、都市、村落等の3次元の地理を含むべきである。ラスターポイントは、地形モデルに含まれ、3次元の座標値を有する。
【0023】
さらに、全部の前述の実施例において、ラベルは、文字の3次元表示を含む3次元のラベルであり得、マップ要素は、ビットマップまたはベクトルグラフィックオブジェクトによって与えられ得、そして/またはラベルは、ベクトルグラフィックオブジェクトによって与えられ得る。
【0024】
特に、ナビゲーションシステムにおいて使用されるデジタルマップのマップ要素にラベルを付けるための方法が提供され、方法は、
ナビゲーションシステムが設置されている乗り物の場所を決定することと、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す少なくとも1つの項目を用いて、デジタルマップにおいて乗り物の決定された場所の周囲エリアを表示することと、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す項目の付近の一部分を決定することであって、一部分において、ラベリングが生じるべきではない、ことと、
ラベリングが生じるべきではないデジタルマップの項目の付近の一部分がラベルによって覆われていないようにラベルを用いて項目にラベルを付けることとを含む。
【0025】
この方法は、項目の一部分の座標値を決定することをさらに含み、ラベリングが生じるべきではないデジタルマップの項目の付近の一部分は、決定された座標値に基づいて決定される。この場合において、ラベリングが生じるべきではない項目の付近の一部分は、決定された座標値を有する座標の周りに規定された半径によって決定され得る。
【0026】
加えて、3次元透視図において対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す項目にラベルを付けるこの方法がインプリメントされるナビゲーションシステムが提供される。
【0027】
特に、ナビゲーションシステム、例えば、乗り物のナビゲーションシステムが提供され、ナビゲーションシステムは、ナビゲーションデータベースを含み、ナビゲーションデータベースは、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す項目のデータを含むデジタルマップデータと、
マップ要素のポイントの座標値を含むデータと、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す項目のためのラベルのデータと、
座標値を有する座標の周りにデジタルマップデータに対応するデジタルマップの一部分を示す座標値を指すデータであって、一部分において、ラベリングが生じるべきではない、データと
を含み、ナビゲーションシステムはさらに、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す項目が、ラベリングが生じるべきではない座標値を有する座標の周りの一部分を隠すことなしに、文字および/または記号および/またはアイコンを有するラベルによってラベルを付けられるように、ナビゲーションデータベースのデータに基づいてデジタルマップを表示するように構成される表示手段を含む。
【0028】
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
デジタルマップのマップ要素にラベルを付けるための方法であって、該方法は、
ラベリングが生じるべきではない該マップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではない該デジタルマップの該マップ要素の付近の一部分を決定することであって、該決定することは、該マップ要素の一点の座標値を決定することを含み、ラベリングが生じるべきではない該マップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではない該デジタルマップの該マップ要素の付近の一部分は、該決定された座標値に基づいて決定され、ラベリングが生じるべきではない該デジタルマップの該マップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではない該マップ要素の付近の一部分は、該決定された座標値を有する座標の周りに規定された半径によって決定される、ことと、
ラベリングが生じるべきではない該マップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではない該デジタルマップの該マップ要素の付近の一部分がラベルによって覆われていないように、該ラベルを用いて該マップ要素にラベルを付けることと
を含む、方法。
(項目2)
ラベリングが生じるべきではない上記マップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではない上記デジタルマップの該マップ要素の付近の一部分の座標値を格納することと、上記ラベルを用いて該マップ要素にラベルを付ける前に該座標値を検索することとをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目3)
上記デジタルマップは、3次元のマップであり、そして/または上記ラベルは、文字の3次元の表示を含む3次元のラベルである、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目4)
上記マップ要素は、ビットマップまたはベクトルグラフィックオブジェクトによって与えられ、そして/または上記ラベルがベクトルグラフィックオブジェクトによって与えられる、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目5)
頂点を含む少なくとも1つのスプラインによって上記マップ要素を表すことと、
該少なくとも1つのスプラインの頂点のうちの少なくともいくつかの座標値から導かれた座標値を格納することと、
該マップ要素を表示し、上記ラベルが該マップ要素の幾何学的形に適合するように、該格納された座標値に基づいて上記デジタルマップにおいて該割り当てられたラベルを表示することと
をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目6)
表示デバイスを有するナビゲーションシステム、特に乗り物のナビゲーションシステムにおいてインプリメントされるルート案内のための方法であって、該方法は、上記項目のいずれかに記載の方法のステップを含み、該ナビゲーションシステムのユーザーに案内情報を提供する、方法。
(項目7)
コンピュータ実行可能な命令を有する1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、該命令は、上記項目のいずれかに記載の方法のステップを行う、コンピュータプログラム製品。
(項目8)
ナビゲーションシステムにおいて使用されるデジタルマップのマップ要素にラベルを付けるための方法であって、該方法は、
該ナビゲーションシステムが設置されている乗り物の場所を決定することと、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す少なくとも1つの項目を用いて、該デジタルマップにおいて該乗り物の該決定された場所の周囲エリアを表示することと、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す該項目の付近の一部分を決定することであって、該一部分において、ラベリングが生じるべきではない、ことと、
ラベリングが生じるべきではない該デジタルマップの該項目の付近の該一部分がラベルによって覆われていないように該ラベルを用いて該項目にラベルを付けることと
を含む、方法。
(項目9)
上記方法は、上記項目の一部分の座標値を決定することをさらに含み、ラベリングが生じるべきではない上記デジタルマップの該項目の付近の上記一部分は、該決定された座標値に基づいて決定される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目10)
ラベリングが生じるべきではない上記項目の付近の上記一部分は、上記決定された座標値を有する座標の周りに規定された半径によって決定される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目11)
上記方法は、ラベリングが生じるべきではない上記項目の上記一部分、および/またはラベリングが生じるべきではない上記デジタルマップの該項目の付近の上記一部分の座標値を格納することと、上記ラベルを用いて該項目にラベルを付ける前に該座標値を検索することとをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目12)
表示デバイスを有するナビゲーションシステム、特に乗り物のナビゲーションシステムにおいてインプリメントされるルート案内のための方法であって、該方法は、上記項目のいずれかに記載の方法のステップを含み、該ナビゲーションシステムのユーザーに案内情報を提供する、方法。
(項目13)
ナビゲーションデータベースであって、該ナビゲーションデータベースは、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す項目のデータを含むデジタルマップデータと、
マップ要素のポイントの座標値を含むデータと、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクト
を表す該項目のためのラベルのデータと、
該座標値を有する座標の周りに該デジタルマップデータに対応するデジタルマップの一部分を示す該座標値を指すデータであって、該一部分において、ラベリングが生じるべきではない、データと
を含む、ナビゲーションデータベース。
(項目14)
ナビゲーションシステム、特に乗り物ナビゲーションシステムであって、該ナビゲーションシステムは、
上記項目のいずれかに記載のナビゲーションデータベースと、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す上記項目が、ラベリングが生じるべきではない上記座標値を有する上記座標の周りの上記一部分を隠すことなしに、文字および/または記号および/またはアイコンを有する上記ラベルによってラベルを付けられるように、該ナビゲーションデータベースのデータに基づいてデジタルマップを表示するように構成される表示手段と
を含む、ナビゲーションシステム。
【0029】
(摘要)
本発明は、デジタルマップのマップ要素にラベルを付けるための方法に関する。方法は、ラベリングが生じるべきではないマップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではないデジタルマップのマップ要素の付近の一部分を決定することと、ラベリングが生じるべきではないマップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではないデジタルマップのマップ要素の付近の一部分がラベルによって覆われていないように、ラベルを用いてマップ要素にラベルを付けることとを含む。
【0030】
本発明の追加の特徴および利点は、図面を参照して説明される。説明において、参照には、本発明の実施形態を例示するように意味される添付の図面を加えられる。このような実施形態が、本発明の完全の範囲を表していないことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、簡単化された方式で、本発明に従うラベルを含むデジタルマップの部分を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1は、川3だけではなく、いくつかの街道1およびパッキング画地2も示すデジタルマップの一部分を例示する。川3を表すマップ要素は、スプラインの手段によって生成される。川3は、川の名前を与えるラベル「River X」4によってラベルを付けられるマップ要素を表す。図1に示されるように、ラベルは、マップ要素3に対して適切な距離で位置決めされ、それにより、ラベルによって隠されるマップ要素3の部分がない。図1において、Xによってマップ要素3のポイントも示される。ポイントXの周囲に円を形成する破線は、マップ要素3の一部分を示し、ポイントXの付近においてラベル4を位置決めされることを不可能にされる領域を示す。円の座標値は、データベースに格納され得、データベースからマップ要素3を検索した後にマップ要素3を位置決めするために検索され得る。
【0033】
前述の例において、スプラインが、マップ要素である川に対して使用される。スプラインは、十分に平滑な区分的多項式関数として考えられる。特に、三次式スプラインが、マップ要素を表すために使用され得る。三次式スプラインは、それがインプリメントしやすく、最もシームレスであるように現れる曲線を生成するので、普及である。三次式スプラインは、ただ区分的に連続し、十分に高次な微分(3次)が断続する。従って、応用が2次より高い微分の平滑化に敏感である場合に、三次式スプラインが最もよい選択ではない
場合もある。しかしながら、マップ要素の任意の表示は、本発明の方法を用いて適合可能である。
【0034】
本発明は、詳細な3次元のジャンクション図を表示するように構成されるナビゲーションシステムにおいてインプリメントされ得る。例えば、ビデオデータは、ジャンクションから得られ、オフラインデータベースに格納される。データベースは、全車線、道標情報、ランドマーク等のためのビッドマップを含むメイン画像ファイルを含む。ナビゲーションシステムは、標準ビットマップのみを用いて前述のデータベースを基本としてジャンクション図をモデル化する。これらのビットマップは、道路の配置、例えば、これらの車線のうちの1つに対して出口を有する3つの車線のビットマップ、推薦された車線のビットマップ、道標、ランドマーク、地平線および空の色のためのビットマップからなる。
【0035】
結果として、ジャンクション図の計算は、通常に簡単化された非典型的な要素、すなわち標準のビットマップによって行われる。しかしながら、ジャンクション図はまた、より個別の設計された要素、例えば、ベクトルグラフィックの形で提供されたランドマークを含み、ベクトルグラフィックは、特定のランドマークを識別するのに対して有用である多くの詳細を含む。本発明において考慮されたラベルは、このような3次元のジャンクション図の一部分を提供され得る。
【0036】
しかしながら、ナビゲーションシステムはまた、3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示された3次元のオブジェクトを表す少なくとも1つの項目を用いて、デジタルマップにおいて乗り物の決定された場所の周囲のエリアを表示するように構成され得る。特別関心の個々のオブジェクトは、測量システム、特に、レーザースキャナーを用いてスキャンされ得、それによって、オブジェクトのデジタル化された表示が得られる。ビルディングの記録された画像等に基づいて、3次元のモデルは、ベクトルグラフィックのように合成される。3次元透視図において個々のオブジェクトを表示することは、ドライバーの方向決めを大きく向上させ、かつドライバーがジャンクションにおいて正しい道路、すなわち所定の目的地へのとるべき道路を明確に選択することを有効に助ける。
【0037】
本発明の方法およびナビゲーションシステムに従うベクトルグラフィックの利用は、個々のオブジェクトの表示を著しく向上させる。ビットマップの画像が行と列のドットからなるが、ベクトルグラフィックは、画像において全部の形状を規定する数学の式として表示される。数学の式に基づくベクトルグラフィックは、拡張性であり、ただし通常の形状および透明度に制限されない。さらに、ベクトルグラフィックは、それらが格納されなければならない比較的に少ないデータポイントから計算され得るので、ビットマップより少ないディスク空間を必要とする。従って、ベクトルグラフィックは、合成された個々のオブジェクトの3次元透視図を計算し、かつ表示するために比較的に簡単に使用され得る。
【0038】
本発明に従って、合成された個々のオブジェクトのこのような表示された3次元透視図は、ラベルが合成されたオブジェクトを隠さないように、またはドライバーによるオブジェクトの認識に影響を与えることなしにオブジェクトの一部分のみを隠すように、位置決めされたラベルでラベルを付けられ得る。乗り物の現在位置と、ナビゲーションシステムによって推薦されるような運転する方向とを与えられると、地理的部分が計算され得、それは、ベクトルグラフィックによって表れ、かつ方向決めに対して有用であるように考慮されたランドマークまたは他のオブジェクトの3次元透視図を表示することが望ましい。関心の地理的部分は、水平において人間の視角にほぼ相当する、約90°角度かつ約10kmの半径で与えられた円の区分のように計算されることが望ましくあり得る。しかしながら、道路の配置、特に、傾斜に依存して、関心の地理的部分の異なる方法の計算が望ましくあり得る。
【0039】
3次元透視図において表示された少なくとも1つの項目がランドマークであり得、すなわち、ランドマークは、ベクトルグラフィックデータベースのベクトルグラフィックによって合成的に表示された1種類の項目であることが注意されるべきである。ランドマーク、特に市街のランドマークが高いメモ値を示すので、ランドマークは、ドライバーが複雑な道路地形に面する場合に自身が方向決めすることを助けるのに特に適切である。本発明に従って、このようなランドマークは、ラベルが合成されたランドマークを隠さないように、位置決めされたラベルでラベルを付けられ得る。
【0040】
ラベルによってラベルを付けられたオブジェクトの3次元透視図の表示を含むナビゲーションは、以下のように行われ得る。マップマッチングは、マップデータベースによって提供されたデジタルマップにおいて乗り物の精確な位置決めを可能にする。マップの位置がドライバーに表示される。乗り物の現在位置と推薦されたルートに従う運転する方向との情報に基づいて、ドライバーの視界の地理的部分が計算され得る。マップマッチングおよびマップデータを用いて、ランドマークが所定のルートに従う乗り物の前方パスの視界内に入るか否かを決定され得る。
【0041】
ランドマークが検出され、マップデータベースのいくつかの参照が、ベクトルグラフィックが利用可能であることを示す場合に、それぞれの3次元ベクトルグラフィックが、ベクトルグラフィックデータベース内にルックアップされる。代替的に、システムは、マップデータベースからの任意の利用可能な参照情報から独立のベクトルグラフィックデータベースを指定し得る。
【0042】
適切な3次元ベクトルグラフィックに対して、合成されたランドマークのそれぞれの透視図が形成される。表示コントローラを用いて、処理されたベクトルグラフィックは、有用なビットマップ表示と共に同時に表示され得る。マップデータベースにおいて標準ビットマップによって表されたランドマークは、それぞれのベクトルグラフィックによって代えられ、または重ねられる。同等的に、ビットマップとベクトルグラフィックとの混合した図がユーザーに表示される。ユーザーに表示された項目/オブジェクトのうちの1つ以上は、本発明の実施形態に従ってラベルを付けられる。特に、ラベルは、3次元ベクトルグラフィックがラベルによって隠される部分がないように、表示された3次元ベクトルグラフィックに対して適切な距離で位置決めされ得る。
【0043】
前述の例において、ラベリングが生じるべきではないデジタルマップにおけるマップ要素またはオブジェクトの3次元透視図の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではないマップ要素またはオブジェクトの3次元透視図の付近の一部分は、特定の座標値を有するマップ要素またはオブジェクトの座標の周りに規定された半径によって決定され得る。
【0044】
ラベリングが生じるべきではないデジタルマップにおけるマップ要素またはオブジェクトの3次元透視図の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではないマップ要素またはオブジェクトの3次元透視図の付近の一部分は、前述の半径を有する円の幾何学的形状で提供され得る。しかしながら、適切であるように考慮される任意の他の幾何学的形状が選択され得る。例えば、長軸および短軸によって規定されるいくつかの楕円形または長方形が選択され得る。凸包絡線または凸閉包も選択され得る。ユークリッドまたはミンコフスキー距離は、ラベルが位置決めされるべきではないエリアを規定するために使用され得る。
【0045】
本発明は、原理的には、任意の種類のデジタルマップに対してインプリメントされ得る。デジタルマップは、歩行者のためのナビゲーションシステムまたは乗り物ナビゲーションシステム、例えば、航空機、ボートまたは自動車に設置されたナビゲーションシステム
において使用され得る。
【0046】
ラベルは、考慮されたラベリングに適切な任意の種類の文字、アイコンおよび/または記号を含み得る。ナビゲーション目的のために使用されたデジタルマップにおける特に重要なことは、道標、すなわち、案内のための情報を与える標識である。道標は、特に都市への方向を表示する比較的に大きな記号、工業エリア、サッカースタジアム、空港等のような施設のグラフィック表示の形の道標アイコン、道路の番号、高速道路等を示す道路番号、交差点(ジャンクション)での道路分岐の道路番号を示す出口番号のアイコンを含む。物理的環境において、それらは、ジャンクション、特に高速道路上のジャンクションにおいて見つけられ得る。本出願において指されるラベルはまた、このような道標の形で提供され得る。本発明のアイデアは、道標がナビゲーション目的にとって重要である任意のマップ要素を隠していないことを保証し得る。
【0047】
任意の場合において、ユーザーは、ラベルが表示されず、むしろ隠されるのを選択し得ることも考えられる。従って、選択的に、現在のユーザーの望みに基づいて、デジタルマップに表示された全部のラベルは、ユーザーによる入力に応じて隠され得る。
【0048】
特に、本発明は、詳細な3次元のアニメ化されたジャンクション図を表示するように構成されるナビゲーションシステムにおいてインプリメントされ得る。この場合において、ナビゲーションシステムが設置されている乗り物がジャンクションに接近する場合に、それぞれのジャンクションの表示が、例えば、アニメ化されたデータを格納するアニメーションデータベースへの参照を含むジャンクション図のデータベースによって提供される。
【0049】
アニメ化されたデータは、ビットマップおよび/またはベクトルグラフィックおよび/またはメタファイル、すなわち、ビットマップとベクトルグラフィックとの組み合わせからなり得るデータユニットからなる。アニメーションデータは、個々の静的画像の時間順からなる。アニメーションが発生する速度は、乗り物の場所および速度に依存する。アニメーションデータは、接近したジャンクションの透視図、すなわち、車線の数、傾斜、分岐および交差道路等を示す。さらに、アニメーションデータは、橋および行政ビルディングのような地形的オブジェクト、また都市、村落または工業環境、または山の風景を表す道標および環境図を含み得る。
【0050】
ナビゲーションシステムのジャンクション図の計算ユニットは、現実的に妥当のアニメ化されたジャンクション図データを得るために、アニメーションデータベースを指定し得る。代替的には、ジャンクション図の計算ユニットは、アニメーションデータベースおよび/またはジャンクションデータベースおよび/またはマップデータベースによって提供される標準の画像からアニメ化されたデータを生成する。
【0051】
アニメ化されたデータは、オーディオビデオインターリーブフォーマット(AVI)において利用可能であり得る。この場合において、AVIデータは、ナビゲーションシステムのAVIプレーヤーに提供される。アニメーションは、ジャンクションの前のよく規定された位置で開始し、ジャンクションの後のよく規定された位置で終了する。AVIプレーヤーが乗り物の現在位置を正確に決定する位置決めシステムによって提供されるデータと同期されることが非常に望ましい。それによって、経過した時間が運転した距離と同期され、合成されたアニメ化されたジャンクション図が乗り物の現在位置に同期するように、ナビゲーションシステムの表示デバイス上に表示されることを保証され得る。本発明において指されたラベルは、アニメ化されたジャンクション図の要素の関連性のある部分を隠すことなしに、このようなアニメ化されたジャンクション図に信頼し得るように含まれ得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルマップのマップ要素にラベルを付けるための方法であって、該方法は、
ラベリングが生じるべきではない該マップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではない該デジタルマップの該マップ要素の付近の一部分を決定することであって、該決定することは、該マップ要素の一点の座標値を決定することを含み、ラベリングが生じるべきではない該マップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではない該デジタルマップの該マップ要素の付近の一部分は、該決定された座標値に基づいて決定され、ラベリングが生じるべきではない該デジタルマップの該マップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではない該マップ要素の付近の一部分は、該決定された座標値を有する座標の周りに規定された半径によって決定される、ことと、
ラベリングが生じるべきではない該マップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではない該デジタルマップの該マップ要素の付近の一部分がラベルによって覆われていないように、該ラベルを用いて該マップ要素にラベルを付けることと
を含む、方法。
【請求項2】
ラベリングが生じるべきではない前記マップ要素の一部分、および/またはラベリングが生じるべきではない前記デジタルマップの該マップ要素の付近の一部分の座標値を格納することと、前記ラベルを用いて該マップ要素にラベルを付ける前に該座標値を検索することとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記デジタルマップは、3次元のマップであり、そして/または前記ラベルは、文字の3次元の表示を含む3次元のラベルである、請求項1〜2のうちの一項に記載の方法。
【請求項4】
前記マップ要素は、ビットマップまたはベクトルグラフィックオブジェクトによって与えられ、そして/または前記ラベルがベクトルグラフィックオブジェクトによって与えられる、請求項1〜3のうちの一項に記載の方法。
【請求項5】
頂点を含む少なくとも1つのスプラインによって前記マップ要素を表すことと、
該少なくとも1つのスプラインの頂点のうちの少なくともいくつかの座標値から導かれた座標値を格納することと、
該マップ要素を表示し、前記ラベルが該マップ要素の幾何学的形に適合するように、該格納された座標値に基づいて前記デジタルマップにおいて該割り当てられたラベルを表示することと
をさらに含む、請求項1〜4のうちの一項に記載の方法。
【請求項6】
表示デバイスを有するナビゲーションシステム、特に乗り物のナビゲーションシステムにおいてインプリメントされるルート案内のための方法であって、該方法は、請求項1〜5のうちの一項に記載の方法のステップを含み、該ナビゲーションシステムのユーザーに案内情報を提供する、方法。
【請求項7】
コンピュータ実行可能な命令を有する1つ以上のコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、該命令は、請求項1〜6のうちの一項に記載の方法のステップを行う、コンピュータプログラム製品。
【請求項8】
ナビゲーションシステムにおいて使用されるデジタルマップのマップ要素にラベルを付けるための方法であって、該方法は、
該ナビゲーションシステムが設置されている乗り物の場所を決定することと、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す少なくとも1つの項目を用いて、該デジタルマップにおいて該乗り物の該決定され
た場所の周囲エリアを表示することと、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す該項目の付近の一部分を決定することであって、該一部分において、ラベリングが生じるべきではない、ことと、
ラベリングが生じるべきではない該デジタルマップの該項目の付近の該一部分がラベルによって覆われていないように該ラベルを用いて該項目にラベルを付けることと
を含む、方法。
【請求項9】
前記方法は、前記項目の一部分の座標値を決定することをさらに含み、ラベリングが生じるべきではない前記デジタルマップの該項目の付近の前記一部分は、該決定された座標値に基づいて決定される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ラベリングが生じるべきではない前記項目の付近の前記一部分は、前記決定された座標値を有する座標の周りに規定された半径によって決定される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、ラベリングが生じるべきではない前記項目の前記一部分、および/またはラベリングが生じるべきではない前記デジタルマップの該項目の付近の前記一部分の座標値を格納することと、前記ラベルを用いて該項目にラベルを付ける前に該座標値を検索することとをさらに含む、請求項8〜10のうちの一項に記載の方法。
【請求項12】
表示デバイスを有するナビゲーションシステム、特に乗り物のナビゲーションシステムにおいてインプリメントされるルート案内のための方法であって、該方法は、請求項8〜10のうちの一項に記載の方法のステップを含み、該ナビゲーションシステムのユーザーに案内情報を提供する、方法。
【請求項13】
ナビゲーションデータベースであって、該ナビゲーションデータベースは、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す項目のデータを含むデジタルマップデータと、
マップ要素のポイントの座標値を含むデータと、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す該項目のためのラベルのデータと、
該座標値を有する座標の周りに該デジタルマップデータに対応するデジタルマップの一部分を示す該座標値を指すデータであって、該一部分において、ラベリングが生じるべきではない、データと
を含む、ナビゲーションデータベース。
【請求項14】
ナビゲーションシステム、特に乗り物ナビゲーションシステムであって、該ナビゲーションシステムは、
請求項13に記載のナビゲーションデータベースと、
3次元透視図の対応するベクトルグラフィックとして表示される3次元のオブジェクトを表す前記項目が、ラベリングが生じるべきではない前記座標値を有する前記座標の周りの前記一部分を隠すことなしに、文字および/または記号および/またはアイコンを有する前記ラベルによってラベルを付けられるように、該ナビゲーションデータベースのデータに基づいてデジタルマップを表示するように構成される表示手段と
を含む、ナビゲーションシステム。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2012−198510(P2012−198510A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−23784(P2012−23784)
【出願日】平成24年2月7日(2012.2.7)
【出願人】(504147933)ハーマン ベッカー オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー (165)
【Fターム(参考)】