説明

デュアルディスプレイ

【課題】付加的な、より多用途のディスプレイシステムを提供する。
【解決手段】デュアルディスプレイシステムが、第1の照明条件(昼光など)において第1の表示を提供するグラフィック物品10と、第2の照明条件(夜間など)において第2の表示を提供するプロジェクションシステムとを含む。グラフィック物品10は穿孔された画像形成されたフィルムであり、プロジェクションシステムは、プロジェクタ34と、ディフューザスクリーン32とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デュアルディスプレイに関し、より特定的には、第1の照明条件において第1の画像を見るための画像形成された穿孔されたフィルムと、第2の照明条件において第2の画像または一連の画像を見るための投影/拡散システムとを有するデュアルディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
広告主および商人は、グラフィック画像および/または情報画像を非常にさまざまな表面上に表示する能力を望む。近年、窓、壁などの透明な表面が、広告媒体のための基材としてかなりの注意を引いている。いくつかの用途において、透明な基材に付与されたグラフィック画像が、基材の一方の側から見たときに見え、基材の他方の側から見たときに基材を実質的に透明なままにする。
【0003】
この効果を達成するグラフィック物品は、典型的には、一方の表面上の、画像を受けるように適合された不透明な(明るい色の、通常白色)フィルムと、反対の表面に付与された光吸収(暗い色の、通常黒色)フィルムまたはインクとを有する多層フィルムである。感圧接着剤および取外し可能なバッキング材料またはキャリヤ材料が、暗いフィルムまたはインクに付与され、これは、印刷されたグラフィックが、取扱われ窓に付与されることを可能にする。
【0004】
フィルム層を通る多数の穿孔は、グラフィック物品を通る「透明性」の光学的幻影を作る。穿孔は、画像形成された側から観察したとき、見る人が画像を見る傾向があるように所定の大きさに作られ隔置される。しかし、比較的より暗い側から観察したとき、見る人はグラフィック物品を通して見る傾向があり、ビューを遮られないままにする。さらに、比較的明るい周囲光の領域から比較的より暗い領域に見たとき、窓が暗くまたは不透明に見えることが周知である。比較的暗い周囲光の領域から比較的より明るい領域に見たとき、窓は透明に見える。グラフィック物品の一方向効果は、この効果によって向上され、これは、車両および建物の内部などの比較的より暗い領域における見る人が、一方向グラフィック物品を通して見ることを可能にし、比較的より明るい周囲光における見る人が、印刷されたグラフィックを見る。
【0005】
一方向グラフィック物品の設計および製造は、「一方向グラフィック物品を製造するための方法(Method for Making Unidirectional Graphic Article)」という名称の、本出願と同じ譲受人に譲渡された米国特許第6,254,711号明細書に詳細に記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方向グラフィック物品がいくつかの表示環境において非常に有用であるが、これらの物品は、典型的には、第1の照明条件における1つの表示オプションのみ、および第2の照明条件における非表示(透明な)ビューイングオプションを提供する。すなわち、昼光などの高明るさ条件において画像を見ることができ(物品のビューイング側から)、夜間などの低明るさ条件において画像は見えない(物品のビューイング側から)。付加的な、より多用途のディスプレイシステムも当該技術において有用だろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、第1の照明条件(昼光など)において第1の表示を提供するグラフィック物品と、第2の照明条件(夜間など)において第2の表示を提供するプロジェクションシステムとを含むデュアルディスプレイシステムである。例示的な実施形態において、グラフィック物品は穿孔された画像形成されたフィルムであり、プロジェクションシステムは、プロジェクタと、拡散スクリーンとを含む。
【0008】
図面は、いくつかの例示的な実施形態を記載するが、以下の説明で示されるように、本発明の他の実施形態も企図される。本開示は、限定ではなく代表によって本発明の例示的な実施形態を提示する。本発明の原理の範囲および精神の範囲内である多数の他の修正および実施形態が、当業者によって考案され得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】例示的な先行技術の一方向グラフィック物品を示す図である。
【図2】本発明の例示的な実施形態によって構成されたデュアルディスプレイシステムを示す図である。
【図3】デュアルディスプレイ物品の第1の例示的な構成を示す図である。
【図4】デュアルディスプレイ物品の第2の例示的な構成を示す図である。
【図5】デュアルディスプレイ物品の第3の例示的な構成を示す図である。
【図6】デュアルディスプレイ物品の第4の例示的な実施形態を示す図である。
【図7】デュアルディスプレイ物品の代替実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、ミネソタ州セントポールの3Mコーポレーション(3M Corporation of St. Paul, MN)によって製造されるような例示的な先行技術の一方向グラフィック物品10を示す図である。製品が、8671、8674、8174、RG8171、およびIJ8171を含むさまざまな「パーフォレーテッド・ウィンドウ・グラフィック・フィルム(Perforated Window Graphic Film)」商品名で、3Mコーポレーションによって製造される。物品10は、窓などの透明な基材12に接着されているように図1に示されており、接着剤層14と、画像形成可能なフィルム層16と、画像層18と、顔料層20および22とを含む。開口24が、物品10の層を通って延在し、かつ、見る人26が物品10および透明な基材12を通して見、見る人28が画像層18上に形成された画像を見るように隔置される。物品10の構造の詳細な説明を、米国特許第6,254,711号明細書に見出すことができる。米国特許第6,254,711号明細書に開示されているように、開口24は、典型的には、物品の画像形成された層の表面積の約10%から70%を占める。
【0011】
図2は、本発明の例示的な実施形態によって構成されたデュアルディスプレイ物品30を含むデュアルディスプレイシステムを示す図である。デュアルディスプレイ物品30は、一方向グラフィック物品10と、ディフューザスクリーン32とから構成される。例示的な実施形態において、一方向グラフィック物品10は、一般に、図1に関して上述されたように構成され、見る人36によって見え、第1の表示を提供する画像を有する。あるいは、本出願と同じ譲受人に譲渡された米国特許第6,507,413号明細書に記載されたように構成されたグラフィック物品として、光制限シルエットパターン物品を使用することができる。ディフューザスクリーン32は、プロジェクタ34からの投影された画像または一連の画像を受け、見る人36によって見るためのそれらの画像を表示し、第2の表示を提供するために、当該技術において知られているように構成される。いくつかの可能なディフューザスクリーン設計および構成が利用可能である。たとえば、適切なディフューザスクリーンが、商品名3Mディフューザ・フィルム(Diffuser Films)3635−70および3635−30で、ミネソタ州セントポールの3Mコーポレーションによって製造される。さらに、米国特許第6,417,966号明細書(内部反射を用いるリアプロジェクションスクリーン)、米国特許第6,519,087号明細書(屈折ビーズを使用するリアプロジェクションスクリーン)、および米国特許第6,567,215号明細書(多数のタイプのマイクロビーズの混合を使用することによって調整可能な性能を有するリアプロジェクションスクリーン)、米国特許出願公開第2002/0080484A1号明細書(テーパ状導波路を使用する微細構造化リアプロジェクションスクリーン)および米国特許出願公開第2002/0163719A1号明細書(非対称光散乱のための多数のポリマー材料を有するプロジェクションスクリーン)、ならびに国際公開第99/13378号パンフレット(偏光敏感ビームスプリッタを使用するリアプロジェクションディスプレイ)(すべて、本出願と同じ譲受人に譲渡された)に開示されたリアプロジェクションスクリーンのいずれも、ディフューザスクリーン32の設計のために使用するのに適しているであろう。接着剤コーティングされたディフューザフィルム、接着剤層があってもなくてもよい半透明フィルム、剛性プラスチックディフューザ、さまざまなビーズスクリーン、すりガラスなどの他のディフューザスクリーン構成も、当業者に知られている。約20〜90%の透過率を有するディフューザスクリーンを、ここで説明されるデュアルディスプレイシステムに使用することができる。
【0012】
一方向グラフィック物品10、およびプロジェクタ34を備えたディフューザスクリーン32の配置が、第1の照明条件において、第1の画像(一方向グラフィック物品10上に画像形成された)を示す第1の表示を見る人36に提供し、第2の照明条件において、第2の画像または一連の画像(プロジェクタ34によってディフューザスクリーン32上に投影され集束された)を示す第2の表示を見る人36に提供するデュアルディスプレイシステムを提供する。より厳密には、条件が、一方向グラフィック物品10の、見る人36が位置する側でより明るく、一方向グラフィック物品10の、見る人36と反対の側でより薄暗い第1の照明条件において(昼光条件などにおいて)、第1の画像は見える。これらの条件下で、したがって、第1の画像は第1の表示を提供する。条件が、一方向グラフィック物品10の、見る人36が位置する側でより薄暗く、一方向グラフィック物品10の、見る人36と反対の側でより明るい第2の照明条件(夜間条件など)において、第1の画像は見えない。したがって、第2の照明条件において、プロジェクタ34によって投影されディフューザスクリーン32上に集束された画像は、一方向グラフィック物品10を通して見る人36に見え、したがって、第2の表示を提供する。一実施形態において、第1の照明条件は、窓基材の外部上の昼光によって提供され、第2の照明条件は、一方向グラフィック物品10の、見る人36が位置する側の周囲光条件より明るいディフューザスクリーン32上に画像または一連の画像を投影するプロジェクタ34によって提供される。
【0013】
一般に、プロジェクタ34は、画像をディフューザスクリーン32上に(およびそれを通して)投影する。プロジェクタ34によって投影された画像は、ディフューザスクリーン32の平面に集束される。プロジェクタ34によって投影された画像は、第2の表示を提供するために一方向グラフィック物品10の開口を通して第2の照明条件において見える。
【0014】
簡単に上述されたように、デュアルディスプレイ物品30は、10%から70%の穿孔を有する一方向グラフィック物品を使用することができ、かつ20%から90%の透過率を有するディフューザスクリーンを使用することができる。より好ましくは、一方向グラフィック物品は40%から50%の穿孔を有し、ディフューザスクリーンは50%から70%の透過率を有する。最も好ましくは、一方向グラフィック物品は約40%の穿孔を有し、ディフューザスクリーンは約60%の透過率を有する。当業者は、記載されたパーセンテージがおおよそであり(および約プラス/マイナス3%の公差を含み)、デュアルディスプレイ物品30のさまざまな実施形態において使用可能である性能パラメータのタイプを当業者に知らせるために与えられることを認めるであろう。
【0015】
図2に示されたデュアルアクティブディスプレイシステムによって与えられる多用性は、いくつかの異なった用途における使用のための機会を提供する。広告が、デュアルアクティブディスプレイシステムが特に有用であることができる例示的な用途である。昼光ビューイングの場合、たとえば、店で行っている特定のセールについての情報、店で現在入手可能な製品、または店が商売のために開いている時間の間消費者に特に関係する他の情報を表す画像(第1の表示を提供する)を一方向グラフィック物品10上に提供することができる。おそらく店が商売のために開いていない夜には、画像または一連の画像をプロジェクタ34によってディフューザスクリーン32上に投影し、第2の表示を提供することができる。この画像または一連の画像は、店時間のリスト、店の製品ラインに関連する広告、または別の時に店に戻るように消費者を引寄せることができる他の情報などの、商売時間以外の時間の間消費者により関係する情報を提示することができる。店が商売のために開いている夜間設定において、1つまたは複数の画像は、顧客を店内に引寄せるのに役立つことができる。これらの画像は、固定された画像、一連の固定された画像、またはフルモーションビデオであることができ、例示的な実施形態において、プロジェクタ34はコンピュータ制御される。
【0016】
一方向グラフィック物品およびプロジェクションスクリーンディスプレイの組合せは、簡単なプロジェクションディスプレイに対していくつかの利点をもたらす。理論上は、プロジェクションスクリーンディスプレイを、昼の間特定のタイプの情報を表示し、夜に別のタイプの情報を表示するようにプログラムすることができる。しかし、プロジェクションディスプレイは、しばしば、昼光などの高明るさ条件において見ることが困難である。これらのディスプレイは、典型的には、昼光条件の間有効でないか、昼光条件の周囲明るさを克服するために高パワー使用を用いなければならない。昼の間のより費用効果的かつ魅力的なディスプレイが、プロジェクションディスプレイディフューザの前に一方向グラフィック物品を使用することによって達成され、これは、高明るさ条件の間固定された表示を提供し、かつ、プロジェクションディスプレイが、それが最も魅力的かつ有効である低明るさ条件の間見られることを可能にする。異なった明るさ条件の間異なった画像を表示する能力は、いくつかの他の用途にも有用であることができる。
【0017】
プロジェクタ34の制御は、さまざまな形態をとることができる。プロジェクタ34は、たとえば、静止画像、一連の画像もしくはスライド、またはフルモーションビデオを表示するように、コンピュータによって制御することができる。これらの表示は、昼の特定の時間に示されるように、タイマによって開始することができるか、特定の照明条件の間のみ一方向グラフィック物品10を通して見えるように、単に連続的に表示することができる。動作プロジェクタ34のタイミングを制御するための別のオプションは、一方向グラフィック物品10の両側の光の明るさの間の差を検知するために1つ以上の光電池を使用することである。プロジェクタ34の制御は、また、照明条件が第1の照明条件(見る人側でより明るい)から第2の照明条件(プロジェクタ側でより明るい)に移行するとき、およびその逆のとき、ディフューザスクリーン32上に投影され集束された画像が、一方向グラフィック物品10上に示された画像と位置合せし交互配置して、組合された表示を提供するようなものであることができる。プロジェクタ34の制御のための他のオプションも、本発明の範囲および精神の範囲内で企図される。たとえば、別の実施形態において、付加的なプロジェクタを、デュアルディスプレイ物品30の、見る人36と同じ側に位置決めして、プロジェクタ34と付加的なプロジェクタとの間の調整された制御で、一方向グラフィック物品10上に集束された第1の表示(画像、一連の画像、またはフルモーションビデオを含む)を投影して、より複雑な画像および/またはビデオを見る人に提供することができる。
【0018】
図3は、デュアルアクティブディスプレイ物品30の第1の例示的な構成を示す図である。図3に示された実施形態は、透明な窓基材38の内面に取付けられた一方向グラフィック物品10を有する。ディフューザスクリーン32は、物品10の後ろに取付けられる。この実施形態において、デュアルアクティブディスプレイ物品30の構成要素のすべてが、窓基材の内側に配置され、窓基材38の外側に存在することがある要素または他の潜在的に損傷する手段(紫外線、汚損、または他の物理的損傷など)からの保護をもたらす。
【0019】
図4は、デュアルアクティブディスプレイ物品30の第2の例示的な構成を示す図である。図4に示された実施形態は、窓基材38の外面に取付けられた一方向グラフィック物品10を有する。ディフューザスクリーン32は、窓基材38の内面に取付けられる。この実施形態において、一方向グラフィック物品10およびディフューザスクリーン32は、独立して変えるか取替えることができる別個の構成要素である。これは、一方向グラフィック物品10によって表示される画像を定期的に変えることが望ましい場合に有利であることができる。ディフューザスクリーン32は、あまり頻繁に取替えを必要とせず、一方向グラフィック物品10が取替えられるときに変わらないままにすることができる。
【0020】
図5は、デュアルアクティブディスプレイ物品30の第3の例示的な構成を示す図である。図4に示された実施形態は、窓基材38の外面に取付けられたディフューザスクリーン32を有する。一方向グラフィック物品10は、ディフューザスクリーン32に窓基材38と反対側に取付けられる。
【0021】
図6は、デュアルアクティブディスプレイ物品30の第4の例示的な構成を示す図である。図4に示された実施形態は、窓基材38aの外面に取付けられた一方向グラフィック物品10を有する。窓基材38aは、プロジェクタ34によってその上に投影され集束された画像のためのディフューザスクリーンとして作用するために、例示的な実施形態において乳白色または半透明プレキシガラス(plexiglass)などの拡散材料から構成される。
【0022】
図7は、デュアルディスプレイ物品の代替実施形態の図であり、これは、プロジェクションシステムとしてテレビジョンまたはコンピュータディスプレイ40(コード42などを介して電力供給される)を使用して、一方向グラフィック物品10がテレビジョンディスプレイ40の前面に取付けられて、投影された画像を提供する。この実施形態において、第1の表示が、一方向グラフィック物品10上の画像によって提供され、第2の表示が、テレビジョンまたはコンピュータディスプレイ40によって提供された投影された画像によって提供される。ディスプレイ40の例示的なものは、LCDディスプレイ、プラズマスクリーンテレビジョン、または一方向グラフィック物品10を取付けることができるいかなる数の他の適切なディスプレイであることができる。この実施形態は、特に、大きいディスプレイの場合、先に説明された実施形態より実現することが高価である可能性が高いが、本発明の概念および原理の別の潜在的な使用を例示する。
【0023】
ここで説明されるデュアルアクティブディスプレイシステムは、第1の照明条件において第1の画像が見え、第2の照明条件において第2の画像または一連の画像が見える多用途ディスプレイを提供する。例示的な実施形態において、一方向グラフィック物品(穿孔されたフィルムなど)が、高明るさ条件において第1の画像を表示し、低明るさ条件において透明である。プロジェクションシステムおよびディフューザが、低明るさ条件の間、それらの条件の間一方向グラフィック物品を通して見える第2の画像または一連の画像を表示するように動作する。結果として、すべての明るさ条件の間有効かつ魅力的な画像が見え、それらの画像を、明るさ条件が変わるときに異なるように選択することができる。
【実施例】
【0024】
図4に関して上述された構成を構成して、異なった照明条件において画像をはっきり表示するデュアルディスプレイ物品の能力をテストした。穿孔(開口をあけられた一方向グラフィック物品10の領域のパーセンテージ)およびディフューザ透過率(ディフューザスクリーン32によって透過された光のパーセンテージ)のさまざまなパーセンテージを主観的に(subjectively)テストして、どの組合せが有効であるか定めた。主観的な(subjective)テストは、一方向グラフィック物品10の領域の10%から70%の穿孔が有効であり、20%から90%のディフューザ透過率が有効であることを示した。主観的なテストは、また、約40%の穿孔および約60%のディフューザ透過率が最良のビューイング特徴を提供することを示した。これらの特徴(40%の穿孔および60%の拡散)は、3Mコーポレーションによって製造されたスコッチカル(Scotchcal)(登録商標)パーフォレーテッド・ウィンドウ・グラフィック・フィルム(Perforated Window Graphic Film)8174−10ホワイト/ブラック(White/Black)を一方向グラフィック物品10として使用することによって、かつ3Mコーポレーションによって製造されたディフューザ・フィルム(Diffuser Film)3635−70をディフューザスクリーン32として使用することによって得られた。テストされた実施形態において、プロジェクタ34をディフューザスクリーン32から約6フィートに位置決めしたが、約12フィートまでのより大きい距離も可能であり、投影された画像をディフューザスクリーン32上に集束させた。
【0025】
本発明を好ましい実施形態に関して説明したが、当業者は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、形態および詳細に変更を行うことができることを認めるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の照明条件において第1の表示を提供するグラフィック物品と、
第2の照明条件において第2の表示を提供するプロジェクションシステムとを含むデュアルディスプレイシステム。
【請求項2】
前記グラフィック物品が一方向グラフィック物品である、請求項1に記載のデュアルディスプレイシステム。
【請求項3】
前記グラフィック物品が穿孔された画像形成されたフィルムである、請求項2に記載のデュアルディスプレイシステム。
【請求項4】
前記第1の照明条件が高明るさビューイング条件であり、前記第2の照明条件が低明るさビューイング条件である、請求項1に記載のデュアルディスプレイシステム。
【請求項5】
前記プロジェクションシステムが、プロジェクタと、ディフューザスクリーンとを含む、請求項1に記載のデュアルディスプレイシステム。
【請求項6】
前記プロジェクタがコンピュータ制御される、請求項5に記載のデュアルディスプレイシステム。
【請求項7】
前記グラフィック物品が窓基材の内面に取付けられ、前記ディフューザスクリーンが前記グラフィック物品と前記プロジェクタとの間に取付けられる、請求項5に記載のデュアルディスプレイシステム。
【請求項8】
前記グラフィック物品が窓基材の外面に取付けられ、前記ディフューザが前記窓基材の内面に取付けられる、請求項5に記載のデュアルディスプレイシステム。
【請求項9】
前記ディフューザスクリーンが拡散窓基材であり、前記グラフィック物品が窓基材の外面に取付けられる、請求項5に記載のデュアルディスプレイシステム。
【請求項10】
前記プロジェクションシステムがテレビジョン/コンピュータディスプレイである、請求項1に記載のデュアルディスプレイシステム。
【請求項11】
前記プロジェクションシステムによって提供される前記第2の表示が、少なくとも1つの固定された画像である、請求項1に記載のデュアルディスプレイシステム。
【請求項12】
前記プロジェクションシステムによって提供される前記第2の表示が、フルモーションビデオである、請求項1に記載のデュアルディスプレイシステム。
【請求項13】
前記第1の表示が、前記第1の照明条件と関連する時間期間に関連する情報を伝え、前記第2の表示が、前記第2の照明条件と関連する時間期間に関連する情報を伝える、請求項1に記載のデュアルディスプレイシステム。
【請求項14】
高明るさ条件において第1の表示を提供するグラフィック物品と、
低明るさ条件において投影を受けて表示するための、前記グラフィック物品に取付けられたディフューザとを含む、窓基材への取付けのためのデュアルディスプレイ物品。
【請求項15】
前記グラフィック物品が一方向グラフィック物品である、請求項14に記載のデュアルディスプレイ物品。
【請求項16】
前記グラフィック物品が穿孔された画像形成されたフィルムである、請求項15に記載のデュアルディスプレイ物品。
【請求項17】
前記グラフィック物品が10%〜70%の穿孔を有し、前記ディフューザスクリーンが20%〜90%の透過率を有する、請求項16に記載のデュアルディスプレイ物品。
【請求項18】
前記グラフィック物品が約40%〜50%の穿孔を有し、前記ディフューザスクリーンが約50%〜70%の透過率を有する、請求項17に記載のデュアルディスプレイ物品。
【請求項19】
前記グラフィック物品が約40%の穿孔を有し、前記ディフューザスクリーンが約60%の透過率を有する、請求項18に記載のデュアルディスプレイ物品。
【請求項20】
前記高明るさ条件が昼光であり、前記低明るさ条件が夜間である、請求項14に記載のデュアルディスプレイ物品。
【請求項21】
前記グラフィック物品が前記窓基材の内面に取付け可能であり、前記ディフューザが、前記グラフィック物品に前記窓基材と反対側に取付けられる、請求項14に記載のデュアルディスプレイ物品。
【請求項22】
異なった照明条件において多数の画像を表示する方法であって、
第1の表示を支持する穿孔された画像フィルムを透明な基材の第1の側に取付ける工程であって、前記第1の表示が第1の照明条件において見える工程と、
ディフューザスクリーンを、前記透明な基材の第1の側と反対の、前記透明な基材の第2の側に取付ける工程と、
第2の表示を前記ディフューザスクリーンを通して投影する工程であって、前記第2の表示が第2の照明条件において見える工程とを含む方法。
【請求項23】
前記第1の照明条件が高明るさ条件であり、前記第2の照明条件が低明るさ条件である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第2の表示を前記ディフューザスクリーンを通して投影する工程が、コンピュータ制御プロジェクタによって行われる、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記第2の表示を前記ディフューザスクリーンを通して投影する工程が、テレビジョン/コンピュータディスプレイによって行われる、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記第2の表示が少なくとも1つの固定された画像である、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記第2の表示がフルモーションビデオである、請求項22に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−150491(P2012−150491A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−45831(P2012−45831)
【出願日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【分割の表示】特願2006−547097(P2006−547097)の分割
【原出願日】平成16年12月14日(2004.12.14)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】