説明

デンプン被覆処理粉体及びその製造方法並びに化粧料

【課題】得られる処理粉体の凝集による硬さを和らげることで感触を高めるとともに、水分保持能、密着性に優れたデンプン被覆処理粉体とその製造方法を提供し、併せて該処理粉体を配合することにより、保湿効果、感触、肌への付着性・親和性、化粧膜の均一性、化粧持ち改善効果に優れた化粧料を提供する。
【解決手段】粉体とデンプンとを分散させたスラリーを加熱してデンプンを糊化させ粘性スラリーにした後、該粘性スラリーを凍結乾燥して粉砕するか、又は噴霧乾燥することで、デンプンを粉体表面に直接被覆する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天然由来の親水性高分子であるデンプンで被覆したデンプン被覆処理粉体及びその製造方法並びに該処理粉体を配合した化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、寒天やセルロース等の天然由来親水性高分子化合物にて粉体を被覆処理し、この被覆処理粉体を化粧料に配合する技術が、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3等において知られている。このように、親水性高分子で被覆処理した粉体を化粧料に配合することによって、肌への密着性やなじみ、保湿性を高めることは、化粧料の高機能化の有力な一手段であり、しっとり感や化粧効果持続性を高めた化粧料を得ることが可能となる。
【0003】
一方、被覆物の種類や改質の条件によって、得られる粉体の性能が大きく左右されることが知られており、その被覆条件(製造条件)により、得られる感触、風合い等が大きく変化し、処理粉体の特性を安定制御することが難しいという問題点があった。例えば、寒天のような処理剤の場合には、寒天が架橋して強固な高次構造を形成するため、粉体間の結合力が強くなる傾向があり、その結果粉砕が困難な硬い凝集体になり易く、化粧料に配合した場合に感触が著しく悪化するという問題点があった。
【0004】
寒天で粉体を被覆・造粒する方法としては、寒天を熱水で溶解し、この溶解液中に粉体を均一に分散させた後、熱乾燥・粉砕する方法が最も簡便で一般的である(特許文献4、5参照)が、この方法では寒天の架橋効果が顕著に現れ、粉体間の結合力が極めて強くなり、場合によっては、粉砕不可能な程の硬い凝集塊となってしまうことがあり、官能的に化粧料への配合ができなくなることがあった。
【0005】
また、本発明者らの研究によれば、被覆物がデンプンである場合でも、デンプンを熱水で溶解し、この溶解液中に粉体を均一に分散させた後、熱乾燥・粉砕する方法では、デンプンの架橋効果が顕著に現れ、粉砕困難な硬い凝集塊となることが判明している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−233732号公報
【特許文献2】特開2002−220322号公報
【特許文献3】特開2009−46643号公報
【特許文献4】特開2000−119135号公報
【特許文献5】特開2000−143444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、得られる処理粉体の凝集による硬さを和らげることで感触を高めるとともに、水分保持能、密着性に優れたデンプン被覆処理粉体とその製造方法を提供し、併せて該処理粉体を配合することにより、保湿効果、感触、肌への付着性・親和性、化粧膜の均一性、化粧持ち改善効果に優れた化粧料を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記目標を達成するために鋭意検討した結果、粉体とデンプンとを分散させたスラリーを加熱してデンプンを糊化させた粘性スラリーにした後、凍結乾燥して粉砕するか、又は噴霧乾燥することにより、凝集力の弱い、感触の優れた処理粉体が得られることを見出した。そして、この処理粉体を化粧料に配合したところ、感触、肌への付着性・親和性、保湿効果、化粧膜の均一性、化粧持ち改善効果に優れた化粧料が得られることがわかった。
【0009】
要するに、第1発明によるデンプン被覆処理粉体は、粉体表面にデンプンを被覆処理してなることを特徴とするものである。
また、第2発明によるデンプン被覆処理粉体の製造方法は、粉体とデンプンとを分散させたスラリーを加熱してデンプンを糊化させ粘性スラリーにした後、該粘性スラリーを凍結乾燥して粉砕するか、又は噴霧乾燥することで、デンプンを粉体表面に直接被覆することを特徴とするものである。
さらに、第3発明による化粧料は、第1発明のデンプン被覆処理粉体を配合してなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
粉体とデンプンとを分散させたスラリーを加熱してデンプンを糊化させて得られる粘性スラリーを熱乾燥させた場合には、密度の高い凝集塊が形成され、粉砕困難であるのに対し、凍結乾燥させた場合には、密度の低い凝集塊が形成され、容易に粉砕可能になるため、感触の優れた処理粉体を得ることができる。また、上記粘性スラリーを噴霧乾燥させた場合には、適切な乾燥温度に設定された装置中に粘性スラリーを噴霧して霧散させた状態で乾燥させるため、凝集の少ない、感触の優れた処理粉体を得ることができる。こうして得られたデンプン被覆処理粉体は、水分保持能及び密着性に優れたものとなる。また、このデンプン被覆処理粉体を化粧料に配合することで、保湿効果、感触、肌への付着性・親和性、化粧膜の均一性、化粧持ち改善効果に優れた化粧料を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明によるデンプン被覆処理粉体及びその製造方法並びに化粧料の具体的な実施の形態について説明する。
【0012】
本発明のデンプン被覆処理粉体とは、デンプンを粉体表面に直接被覆してなる粉体である。ここで、表面被覆処理される粉体としては、従来公知のものが使用でき、その形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状等)、粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)及び粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができ、例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料等を挙げることができる。
【0013】
具体的には、無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ等が挙げられる。
【0014】
また、有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、シリコーンレジンパウダー、シリコーンエラストマー粉体、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、アクリルパウダー、アクリルエラストマー、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン末、ラウロイルリジン等が挙げられる。
【0015】
また、界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等が挙げられる。
【0016】
また、有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、微粒子酸化チタン、微粒子酸化セリウム、微粒子酸化亜鉛等の微粒子粉体、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した合成樹脂粉体等が挙げられる。
【0017】
また、パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等が挙げられる。
【0018】
また、金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等から選ばれる粉体が挙げられる。
【0019】
また、タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等が挙げられ、天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる顔料が挙げられる。
【0020】
これらの粉体は単独で処理しても、混合物を形成し、それらをまとめて処理しても構わない。また、混合物の色を肌色等に調整したものを処理することも可能である。さらに、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛等の紫外線散乱成分を使用することで、紫外線防御機能を有する処理粉体とすることも可能である。
【0021】
本発明に用いられるデンプンとしては、米デンプン、小麦デンプン、馬鈴薯デンプン、トウモロコシデンプン、豆デンプン、タピオカデンプン等が挙げられ、1種単独又は2種類以上を組み合わせて使用することも可能である。
【0022】
デンプンを粉体表面に被覆処理する方法としては、次のような方法がある。
まず、ホモジナイザー等の分散機を用いて粉体を水に分散させ、そこに粉体表面に被覆すべき所定量のデンプンを添加して撹拌し、よく分散させる。次に、分散させながら60℃〜80℃に加熱してデンプンを糊化させ、粉体が均一に分散した粘性スラリーにする。この粘性スラリーを凍結させて凍結乾燥し、アトマイザー等を用いて粉砕した後、ターボスクリーナー等を用いて分粒するか、もしくは、粘性スラリーに熱をかけて撹拌しながらスプレードライヤー槽内に送り込み、噴霧乾燥した後、ターボスクリーナー等を用いて分粒することで、目的とするデンプン被覆処理粉体を得る。
【0023】
ここで、水に分散させるデンプン濃度は、水の質量に対して、10質量%以下が望ましい。10質量%を超えると、加熱して糊化させた粘性スラリーの粘度が著しく高くなり、ハンドリングが困難である。
また、粉体及びデンプンを分散させる水量は、粉体の吸水量及びデンプンの添加量にもよるが、凍結乾燥させる場合においては、粘性スラリーを室温程度に冷却しても沈降が起こらない粘度になる量であることが好ましく、具体的には、粉体の質量に対して100〜300質量%の範囲にあるのが好ましい。100質量%未満では粘性スラリーの粘度が著しく高くなるため、均一な分散が困難となる場合があり、300質量%を超えると粘性スラリーを室温程度に冷却すると沈降が起こり、均一な処理粉体が得られない。また、噴霧乾燥させる場合の水量は、スプレードライヤー槽内に詰まらせずに送り込むことができる粘度になる量であることが好ましく、具体的には、粉体の質量に対して500質量%以上であるのが好ましく、より好ましくは、500質量%〜1000質量%の範囲である。500質量%未満であると、スプレードライヤー槽内に送り込む際に詰まる場合があり、1000質量%を超えると、全体量が多くなるため、粘性スラリーの分散においてハンドリングが困難となる。
また、デンプンの粉体への表面処理量は、その表面処理される粉体の粒子径及び比表面積にもよるが、粉体の質量に対して1〜10質量%の範囲にあるのが好ましい。1質量%未満では本発明の効果を奏しない場合があり、10質量%を超えると凝集が強くなりすぎて感触が悪くなる場合があり、また、製造工程におけるハンドリングが困難になるため、好ましくない。
【0024】
本発明において、さらに感触を向上させるために、表面処理加工工程中のスラリーに、シリコーン系、エステル系の油剤を投入し、同時に処理してもかまわない。
シリコーン系油剤としては、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、ポリグリセリル変性シリコーン、フルオロアルキル・ポリグリセリル変性シリコーン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等が挙げられ、1種単独又は2種類以上を組み合わせて使用することも可能である。
エステル系油剤としては、アジピン酸ジデシル、(アジピン酸・2−エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリルオリゴエステル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸セチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸オクチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、イソステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸バチル、イソステアリン酸フィトステリル、イソステアリン酸ヘキシル、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、イソパルミチン酸2−エチルヘキシル、イソペラルゴン酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸エチル、オレイン酸グリセリル、オレイン酸ジグリセリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、オレイン酸デシル、オレイン酸フィトステリル、カプリル酸セチル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ジヤシ油脂肪酸ペンタエリスリット、ステアリン酸エチル、ステアリン酸硬化ヒマシ油、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ジグリセリル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸コレステリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトラミリスチン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリイソオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、トリオキシステアリン酸グリセリン、トリカプリル酸グリセリン、トリ(カプリル酸・カプリン酸・ミリスチン酸・ステアリン酸)グリセリン、トリウンデシル酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸グリセリン、トリ牛脂脂肪酸グリセリン、トリラノリン脂肪酸グリセリン、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、乳酸オクチルドデシル、乳酸ラウリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸セチル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリトリット、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ブチル、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、ラウリン酸イソステアリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・オクチルドデシル)、ラウリン酸ヘキシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸コレステリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、リシノレイン酸グリセリル、リシノレイン酸セチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられ、1種単独又は2種類以上を組み合わせて使用することも可能である。
【0025】
前記油剤の添加方法としては、そのまま直接添加するか、又はイソプロピルアルコール、エチルアルコール、メチルアルコール、プロピルアルコール等の低級アルコール、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、トルエン等の溶媒に溶解させて添加する方法等が挙げられる。
【0026】
本発明において、デンプンにて被覆される粉体には、さらに各種の表面処理、例えば従来公知の表面処理が行われても構わない。この表面処理の例としては、フッ素化合物処理(パーフルオロアルキルリン酸エステル処理、パーフルオロアルキルシラン処理、パーフルオロポリエーテル処理、フルオロシリコーン処理、フッ素化シリコーン樹脂処理等)、シリコーン処理(メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、気相法テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン処理等)、シリコーン樹脂処理(トリメチルシロキシケイ酸処理等)、ペンダント処理(気相法シリコーン処理後にアルキル鎖などを付加する方法)、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、アルミニウムカップリング剤処理、シラン処理(アルキル化シランやアルキル化シラザン処理等)、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理(ステアリン酸塩やミリスチン酸塩処理等)、アクリル樹脂処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等が挙げられる。また、これらの処理を複数組み合わせて用いることも可能である。
【0027】
本発明の化粧料で用いる処理粉体の配合量は、化粧料の剤型により異なるが、化粧料の総量を基準として、0.5〜99質量%が好ましく、より好ましくは5〜95質量%である。
【0028】
また、本発明の化粧料では、通常、化粧料に用いられる油剤、界面活性剤、顔料、防腐剤、香料、保湿剤、塩類、溶媒、樹脂、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、生理活性成分等の各種成分を、本発明の目的を損なわない範囲で使用することができる。
【0029】
前記油剤の例としては、アボカド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカオ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モクロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等;炭化水素油として、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等;高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等;高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、POEコレステロールエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキルアルコール)等;エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソノニル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等;グリセライド油としては、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル;シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、ビフェニルシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルトリメチコン、アルキル変性シリコーン、フルオロシリコーン等が挙げられる。
【0030】
本発明の化粧料で用いる粉体としては、上記と同様の粉体を使用することができる。また、この粉体には、前述の各種表面処理がなされていることが好ましい。
【0031】
本発明の化粧料としては、スキンケア製品、頭髪製品、制汗剤製品、メイクアップ製品、紫外線防御製品、香料溶剤等が好ましい用途として挙げられる。例えば、ファンデーション、白粉、アイシャドウ、アイライナー、アイブロー、チーク、ネイルカラー、リップクリーム、口紅、マスカラ等のメイクアップ化粧料、乳液、クリーム、ローション、サンスクリーン剤、サンタン剤、パック剤、クレンジング料、洗顔料などの基礎化粧料、ヘアカラー、セット剤、ボディーパウダー、デオドラント、脱毛剤、石鹸、入浴剤、ハンドソープ、香水等が挙げられる。また、製品の形態についても特に限定は無く、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ペースト状、ゲル状、粉末状、多層状、ムース状、スプレー状等であって良い。
【実施例】
【0032】
次に、本発明によるデンプン被覆処理粉体及びその製造方法並びに化粧料の実施例について説明する。
【0033】
(製造実施例1)
水200質量部と酸化チタン90質量部とをホモミキサーにて回転数5000rpmで混合し、そこに馬鈴薯デンプン4質量部を投入し、30分間撹拌した。その後、80℃になるまでスラリーを加温して、馬鈴薯デンプンを糊化させた粘性スラリーにした。80℃に加温後30分間撹拌し、粘性スラリーを凍結乾燥した後、アトマイザーで粉砕を行って、デンプン被覆酸化チタンを得た。また、酸化チタンと同様にして、表面処理されたセリサイト、タルク、マイカ、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛を得た。
【0034】
(製造実施例2)
水200質量部と酸化チタン90質量部とをホモミキサーにて回転数5000rpmで混合し、そこに馬鈴薯デンプン10質量部を投入し、30分間撹拌した。その後、80℃になるまでスラリーを加温して、馬鈴薯デンプンを糊化させた粘性スラリーにした。80℃に加温後30分間撹拌し、粘性スラリーを凍結乾燥した後、アトマイザーで粉砕を行って、デンプン被覆酸化チタンを得た。また、酸化チタンと同様にして、表面処理されたセリサイト、タルク、マイカ、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛を得た。
【0035】
(製造比較例1)
製造実施例1、2で使用した、未処理の酸化チタン、セリサイト、タルク、マイカ、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛を製造比較例1とした。
【0036】
これら製造実施例1,2により得られたデンプン被覆処理粉体(酸化チタン)及び製造比較例1の未処理粉体(酸化チタン)について、それぞれ吸水量測定機にて精製水の吸水量を測定することにより吸水性の評価を行った。その吸水量測定結果が表1に示されている。
【0037】
【表1】

【0038】
表1の結果からわかるように、製造実施例1,2のデンプン被覆処理酸化チタンには、優れた吸水性が付与されていることが明らかである。なお、酸化チタンと同様に、デンプン被覆処理されたセリサイト、タルク、マイカ、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄に関しても同様の傾向を示した。
【0039】
(実施例1)
次に、製造実施例1により得られたデンプン被覆処理粉体を用いて、以下の配合にてパウダーファンデーションを調製した。
[成分A]
被覆処理セリサイト 30.0
被覆処理タルク 22.0
被覆処理マイカ 18.0
被覆処理酸化チタン 8.8
被覆処理黄酸化鉄 3.7
被覆処理赤酸化鉄 1.2
被覆処理黒酸化鉄 0.7
ナイロンパウダー 3.6
[成分B]
ジメチルポリシロキサン 3.0
流動パラフィン 3.0
イソステアリン酸硬化ヒマシ油 4.0
オクチルドデカノール 2.0
合計 100.0
製造方法:
成分Aをミキサーにて混合した。次いで、均一に混合・溶解した成分Bを成分Aに加えてさらに混合した。得られた粉末をアトマイザーにて粉砕し、メッシュを通した後、金型を用いて金皿に打型して製品を得た。
【0040】
(実施例2)
製造実施例2により得られたデンプン被覆粉体を用いて、実施例1の配合にてパウダーファンデーションを調製した。
【0041】
(比較例2)
製造比較例1の未処理粉体を用いて、実施例1の配合にてパウダーファンデーションを調製した。
【0042】
(実施例3)
次に、製造実施例1により得られたデンプン被覆粉体を用いて、以下の配合にてリキッドファンデーションを調製した。
[成分A]
ジメチコンコポリオール/デカメチルシクロペンタ 15.0
シロキサン溶液(注1)
合成ワックス 1.0
ベヘン酸アラキル 0.5
トリヒドロキシステアリン 0.4
ラウレス−7 0.5
フェニルトリメチコン 5.0
イソノナン酸イソトリデシル 5.5
プロピルパラベン 0.1
シリコーンゲル(注2) 3.2
[成分B]
被覆処理酸化チタン 10.0
被覆処理タルク 4.0
被覆処理黄酸化鉄 0.8
被覆処理赤酸化鉄 0.3
被覆処理黒酸化鉄 0.1
[成分C]
精製水 残 部
プロピレングリコール 8.0
塩化ナトリウム 2.0
デヒドロ酢酸ナトリウム 0.3
フェノキシエタノール 0.2
エデト酸二ナトリウム 0.1
合計 100.0
(注1)BY22−008M(東レ・ダウコーニング社製)
(注2)KSG−16(信越化学工業社製)
製造方法:
成分Bをミキサーにて混合した。一方、成分Aを80℃に加温し、均一になるように混合した。ここに成分Bを撹拌下に徐々に添加し、50℃まで徐冷した。次いで、成分Cを80℃に加温し、均一に溶解させた後、50℃にまで徐冷した。成分Aに成分Cを撹拌下に加え、さらに良く撹拌し、室温まで冷却して得られた溶液を容器に充填し製品を得た。
【0043】
(実施例4)
製造実施例2により得られたデンプン被覆粉体を用いて、実施例3の配合にてリキッドファンデーションを調製した。
【0044】
(比較例2)
製造比較例1の未処理粉体を用いて、実施例3の配合にてリキッドファンデーションを調製した。
【0045】
(実施例5)
次に、製造実施例1により得られたデンプン被覆粉体を用いて、以下の配合にて口紅を調製した。
[成分A]
パラフィン 8.0
セレシン 6.0
キャンデリラロウ 2.0
リンゴ酸ジイソステアリル 20.0
トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル 10.0
液状ラノリン 5.0
イソノナン酸イソトリデシル 5.0
トリオクタン酸グリセリル 残 部
[成分B]
被覆処理セリサイト 4.0
被覆処理酸化チタン 1.0
被覆処理赤酸化鉄 7.0
合計 100.0
製造方法:
成分Aを90℃にて溶解後、成分Bを混合し、ローラーを用いてさらに混合・粉砕を行った後、再溶解、脱気を行い、金型に充填し、冷却後取り出して容器に設置し製品を得た。
【0046】
(実施例6)
製造実施例2により得られたデンプン被覆粉体を用いて、実施例5の配合にて口紅を調製した。
【0047】
(比較例3)
製造比較例1の未処理粉体を用いて、実施例5の配合にて口紅を調製した。
【0048】
(実施例7)
次に、製造実施例1により得られたデンプン被覆粉体を用いて、以下の配合にてサンスクリーンを調製した。
[成分A]
イソノナン酸トリデシル 3.0
フェニルトリメチコン 1.0
ジメチコンコポリオール/デカメチルシクロペンタ 1.0
シロキサン溶液
シクロペンタシロキサン 30.0
PEG−10ジメチコン 5.0
[成分B]
被覆処理微粒子酸化チタン 7.0
被覆処理微粒子酸化亜鉛 15.0
[成分C]
精製水 残 部
1,3−ブチレングリコール 6.0
塩化ナトリウム 1.0
フェノキシエタノール 0.2
エデト酸二ナトリウム 1.0
合計 100.0
製造方法:
成分Bをミキサーにて混合した。一方、成分Aを80℃に加温し、均一になるように混合した。ここに成分Bを撹拌下に徐々に添加し、40℃まで徐冷した。次いで、成分Cを80℃に加温し、均一に溶解させた後、40℃にまで徐冷した。成分Aに成分Cを撹拌下に加え、さらに良く撹拌し、室温まで冷却して得られた溶液を容器に充填し製品を得た。
【0049】
(実施例8)
製造実施例2により得られたデンプン被覆粉体を用いて、実施例7の配合にてサンスクリーンを調製した。
【0050】
(比較例4)
製造比較例1の未処理粉体を用いて、実施例7の配合にてサンスクリーンを調製した。
【0051】
上記各実施例1〜8及び比較例1〜4で得られた化粧料を使用して貰い、1時間経過した後の、感触の滑らかさ、肌へのなじみ、保湿効果、化粧膜の均一感、化粧持ち改善効果を評価してもらった。その評価結果が表2に示されている。ここで、各項目についての評価基準は次のとおりである。
◎:良好
○:やや良好
△:やや不良
×:不良
【0052】
【表2】

【0053】
表2の結果から明らかなように、本発明によるデンプン被覆処理粉体を用いた化粧料は、どの形態の化粧料についても、保湿感のある感触で、かつ持続性があり、しかも使用感の優れた化粧品になっていることがわかった。特に、水分を多く含むリキッド状の形態の化粧料については、保湿感や使用感が大きく改善されることが分かった(実施例3,4,7,8、比較例2,4)。
【0054】
以上のように、本発明のデンプン被覆処理粉体が配合された化粧料は、使用感としてみずみずしさや潤い感に代表されるしっとり感が持続する特性を有するとともに、使用感の優れたものであることが明らかとなった。また、水分ミストのような形態で外的に水分を補給することにより、しっとり感の持続が延長され、乾燥から肌を守ることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明のデンプン被覆処理粉体は、水分保持能及び密着性に優れており、この処理粉体を配合した化粧料は、保湿効果、感触、肌への付着性・親和性、化粧膜の均一性、化粧持ち改善効果に優れていることから、パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、サンスクリーン等の各種化粧料に使用して好適であり、特に水分を多く含むリキッド状の形態の化粧料に使用して好適である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉体表面にデンプンを被覆処理してなることを特徴とするデンプン被覆処理粉体。
【請求項2】
粉体とデンプンとを分散させたスラリーを加熱してデンプンを糊化させ粘性スラリーにした後、該粘性スラリーを凍結乾燥して粉砕するか、又は噴霧乾燥することで、デンプンを粉体表面に直接被覆することを特徴とするデンプン被覆処理粉体の製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載のデンプン被覆処理粉体を配合してなることを特徴とする化粧料。

【公開番号】特開2011−140444(P2011−140444A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−417(P2010−417)
【出願日】平成22年1月5日(2010.1.5)
【出願人】(391015373)大東化成工業株式会社 (97)
【Fターム(参考)】