説明

データを収集して送信するための方法および装置

レガシーなデバイスおよび高度化ネットワークの間に有効な通信を提供するとともに、高度化ネットワーク上のデバイスを登録するためのデバイスおよび方法が開示される。レガシーなデバイスは、そのレガシーなデバイスの通信範囲/能力の外のネットワーク上にて収集されるセンサー・データなどの、データを含むことができる。中継デバイス(intermediary device)は、第1の通信方式によってそのデータを受信し、そして第2の通信方式によってデータを収集するサーバーにそのデバイスを送ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、無線通信システムに関する。
【0002】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2010年2月1日に出願された名称「METHOD AND APPARATUS FOR DATA PARCEL COMMUNICATION FOR CELLULAR MACHINE−TO−MACHNE APPLICATIONS(セルラー方式のマシンからマシンへのアプリケーションに対するデータ・パーセル通信のための方法および装置)」の米国特許出願番号第61/300,237号および2010年1月8日に出願された名称「METHOD AND APPARATUS FOR ASSISTED DISCOVERY IN WIRELESS NETWORKS(無線ネットワークにおける補助された発見のための方法および装置)」の米国特許出願番号第61/293,463号の利益を主張し、これらを参照することにより、それらの内容を本明細書の一部とする。
【背景技術】
【0003】
無線通信デバイスは、他の無線機器と有効に通信するために多数の方式および手順を実施する。レガシー・デバイスはややもすれば、より高度なネットワーク上のデバイスによってはサポートされる場合またはされない場合がある、レガシー通信方式によって通信する。さらに加えてある遠隔デバイスは、それらの最大送信電力レベルに基づき定義された通信範囲を超えて送信することができないという意味で、電力的に制限される場合がある。共通的通信方式がないことまたは送信電力問題は、レガシー・デバイスがより高度なネットワークにデータまたは他のコンテンツを効果的に送る可能性を妨げる場合がある。そのうえ、高度なネットワーク上に含まれるデバイスは、直接通信することが可能ではないためややもすれば、レガシー・デバイスの存在に気付かないであろう。
【0004】
代表的レガシー・デバイスは、無線写真フレームなどのBluetoothが可能なデバイスであり得る。無線写真フレームは、Bluetooth通信をサポートするデバイスとの間でデジタル写真などのコンテンツを送りそして/または受信することが可能である。写真フレームの場合には、Bluetoothをサポートしないデバイスはデジタル写真を写真フレームに発表することができず、またはフレームからデジタル写真を受け取ることができないであろう。レガシー・デバイスの通信上の制約は、それがレガシーな通信方式をサポートしないデバイスにアクセスすることを妨げる。例えばWi−Fiが可能なコンピューターは、写真フレームに対しては利用可能な写真コンテンツを持つことができるが、Bluetoothの接続性をサポートすることができない。この場合においてコンピューターおよび写真フレームは、コンテンツを通信し、または共有することができないであろう。
【0005】
別の例においてレガシー・デバイスは、その近傍一般における外部刺激を監視するセンサーと結合された無線送信機である場合がある。例えばセンサーが街路灯の機能性を監視し、それが一日の正しい時刻の間に動作していることを確実にすることができる。しかしながらセンサーと結合された無線送信機が電力的に制約されている場合、またはそれがそのセンサーからのデータを集約するサーバーにセンサー・データを送ることを可能とするであろう無線通信方式をサポートしない場合がある。例えばセンサーと結合された送信機がほんの数メーターの最大送信距離しか有していないなら、保全要員のメンバーは、センサーのセンサー・データ有無を定期的に手動にてチェックすることが必要となる場合がある。これは、ユーザーがセンサーのところに行き、センサー・データ送信を手動にて受信し、そして次にセンサーから手動にて受信した情報とともに更新情報をサーバーに送ることを必要とする。データを集約するデバイスは、センサーおよびその送信機の位置から遠く離れたネットワーク上に位置するサーバーであり、データ集約は時間が掛るものであり、そして大いなる人手介入を必要とする場合がある。
【発明の概要】
【0006】
多くのセンサーは、エネルギー使用を最小にするために送信電力を制限することになり、そしてBluetooth、Zigbee、または同様なものなどの比較的低電力の送信を使用する場合があることが想定される。この場合にはレガシー通信方式によって送信するセンサーは、センサーが送信先と直接通信することが可能ではないため、センサー・データをその適切な送信先に首尾よく送信できないことがある。
【0007】
レガシー・デバイスおよびより高度なネットワーク上に含まれるデバイスの間の有効な通信を可能とするために、中継デバイス(intermediary device)がレガシー・デバイスおよび高度化ネットワークの間の通信セッションを容易にするための、通常はデバイスのユーザーはほとんどまたは全く人手介入を必要としない、システムおよび方法が開示される。代表的実施形態においては、レガシー通信方式および高度化通信方式の両方をサポートする無線機器がレガシー・デバイスから登録情報を受信し、そして高度化ネットワーク上のデバイスにその登録情報を送信する。中継デバイスはまた、高度化ネットワーク上のデバイスからのデータまたはコンテンツをレガシー・デバイスに送ることができる。
【0008】
Bluetoothが可能な写真フレームの例においては、例えばWi−Fiコンピューターは、Bluetooth接続をサポートしないが故に、写真フレームにコンテンツを送ることができないであろう。しかしながらBluetoothおよびWi−Fiの両方をサポートする中継デバイスを導入することによって、写真フレームおよびコンピューターの間の有効な通信を確立することが可能である。例えばデジタル・カメラが、BluetoothおよびWi−Fi通信方式の両方をサポートすることができる。レガシー写真フレームを発見すると、Wi−Fiネットワーク上に含まれるデバイスおよびこれらのデバイスのコンテンツおよび/または能力の一覧表を維持する、Wi−Fiネットワーク上に含まれるCGW(Centralized Gateway:集中化ゲートウェイ)に、カメラがコンタクトすることができる。カメラは次に、写真フレームを含むように一覧表を更新することが可能なように、登録情報をCGWに送ることができる。登録情報には、写真フレームの識別情報、写真フレームの上に含まれるコンテンツ、写真フレームの能力、写真フレームへのコンタクト方法、または同様なものなどの情報を含むことができる。
【0009】
実施形態は、所与の地理的領域に位置する多数のセンサーを想定する。例えば一連のセンサーが、ある領域におけるすべての街灯、例えば公園中の街灯、を監視することができる。センサーはまた、センサーから近くの無線機器までデータを送信するために、短距離の無線送信機を備えることができる。しかしながら街灯に関してセンサー・データを収集しそして保守するサーバーは、短距離無線送信方式をサポートしない場合、またはそれがセンサーの送信範囲の外にある場合がある。実施形態は、レガシー通信方式および高度化通信方式の両方をサポートするWTRU(Wireless Transmit/Receive Unit:無線送受信ユニット)などの、中継デバイスを想定する。
【0010】
例えばレガシー・デバイスはBluetoothをサポートすることができ、そしてWTRUのオペレーターが公園を歩いて通り抜ける間に、WTRUがそれを発見することができる。レガシー・デバイスを発見した後に、センサーの識別情報に基づき、街灯センサーからデータを収集するサーバーを識別するようにWTRUをプログラムすることができる。WTRUは次に、Bluetoothを介してレガシー・デバイスからセンサー・データを受信することができる。WTRUは次に、例えばセルラー方式のデータ・ネットワークを介するなど、高度化通信方式によってサーバーにデータを送ることができる。それをサーバーに送る前にWTRUがしばらくデータを格納することができるともまた、想定される。WTRUは、データをサーバーに送るための絶対的または相対的コスト、あるいはその帯域幅を最小にするために、データを格納し、そして後でそれを送信することができる。WTRUはまた、無線接続のセキュリティー・レベルが十分強固ではないという判定に基づき、データをしばらくの間格納しておくことができる。WTRUは、サーバーから受信された命令に基づき、データを格納しておくことができる。
【0011】
実施形態が、多数のWTRUがこの方法を実施することを想定し、従ってセンサー・データを含む多数のデータ・パーセル(data parcel)の配信を可能とする。開示されたシステムによって充分多くの数のWTRUが動作する場合には、WTRUが広大な地理的領域に亘って増殖することになるため、システムの通信可能範囲は増大することになる。配信されるべきデータを有するレガシー・デバイスが中継WTRUと接触することになる確率もまた、大いに増大することになる。実施形態は、データを有するデバイスの地理的近傍内にあるWTRUがデバイスからレガシー接続を介して自動的にデータを受信し、そして僅かなユーザー人手入力による高度化接続を介してデータをサーバーに送信することができると想定している。実施形態はまた、データのための送信先とのリンクを確立する能力のない低電力/低コストの接続を介して、データを有するデバイスがWTRUと通信することができると想定している。いくつかの実施形態においては、中継デバイスのオペレーターが何ら介入することなしで全処理を為すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付図面に関連して例として与えられた以下の説明から、より詳細な理解を得ることができる。
【0013】
【図1A】1つまたは複数の開示された実施形態を実施することができる一例の通信システムの系統図である。
【図1B】図1Aにおいて例証された通信システムの中で使用することができる一例のWTRU(Wireless Transmit/Receive Unit:無線送受信ユニット)の系統図である。
【図1C】図1Aにおいて例証された通信システムの中で使用することができる一例の無線アクセス・ネットワークおよび一例のコア・ネットワークの系統図である。
【図2】1つまたは複数の開示された実施形態を実施することができる一例のシステムの系統図である。
【図3】1つまたは複数の開示された実施形態を実行することができる一例の方法のフロー図である。
【図4】1つまたは複数の開示された実施形態を実施することができる一例のシステムの系統図である。
【図5】1つまたは複数の開示された実施形態を実行することができる一例の方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1Aは、1つまたは複数の開示された実施形態を実施することができる一例の通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ、ブロードキャスト等のコンテンツを複数の無線ユーザーに提供する複数のアクセス・システムであることができる。通信システム100は、無線の帯域幅を含むシステム・リソースの共有を通して複数の無線ユーザーがそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば通信システム100は、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)、TDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)、FDMA(Frequency Division Multiple Access:周波数分割多元接続)、OFDMA(Orthogonal FDMA:直交FDMA)、SC−FDMA(Single-Carrier FDMA:単一キャリアFDMA)、および同様なものなどの、1つまたは複数のチャンネル・アクセス方法を採用することができる。
【0015】
開示された実施形態は任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を想定することが理解されるであろうが、図1Aにおいて示されるように通信システム100は、WTRU(Wireless Transmit/Receive Unit:無線送受信ユニット)102a、102b、102c、102d、RAN(Radio Access Network:無線アクセス・ネットワーク)104、コア・ネットワーク106、PSTN(Public Switched Telephone Network:公衆電話ネットワーク)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むことができる。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、無線の環境において動作しそして/または通信するように構成された何れの種別のデバイスであることもできる。例としてWTRU102a、102b、102c、102dは、無線の信号を送信しそして/または受信するように構成することができ、そしてUE(User Equipment:ユーザー機器)、移動局(Mobile Station)、固定型または移動体の加入者ユニット、ページャー、セルラー方式電話、PDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック(netbook)、パソコン(personal computer)、無線センサー、家電、および同様なものを含むことができる。
【0016】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含むことができる。基地局114a、114bのそれぞれは、WTRU102a、102b、102c、102dのうち少なくとも1つに無線によりインターフェイスし、コア・ネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112などの、1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするように構成された、何れの種別のデバイスであることもできる。例として基地局114a、114bは、BTS(Base Transceiver Station:基本送受信局)、ノードB(Node-B)、eノードB(eNode B)、ホームノードB(home Node B)、ホームeノードB(home eNode B)、サイト・コントローラー、AP(Access Point:アクセス・ポイント)、無線ルーター、および同様なものであることができる。基地局114a、114bはそれぞれ単一の要素として表現されるが、基地局114a、114bが任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることが理解されよう。
【0017】
基地局114aがRAN104の一部であることができ、それがまた、BSC(Base Station Controller:基地局コントローラー)、RNC(Radio Network Controller:無線ネットワーク・コントローラー)、リレー・ノード等の、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)を含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ぶことができる特定の地理的領域の中で無線信号を送信しそして/または受信するように構成することができる。セルはさらにセル・セクターに分割することができる。例えば、基地局114aに関連付けられたセルを3つのセクターに分割することができる。したがって実施形態においては、基地局114aは3つ、すなわちセルの各セクターあたり1つ、の送受信機を含むことができる。別の実施形態においては、基地局114aはMIMO(Multiple-Input Multiple Output:多入力多出力)技術を採用することができ、そしてしたがって、セルの各セクターに対して複数の送受信機を利用することができる。
【0018】
基地局114a、114bは、無線インターフェイス116によりWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信することができ、無線インターフェイス116は適当な何れの無線通信リンク(例えばRF(Radio Frequency:無線周波数)、マイクロ波、IR(InfraRed:赤外線)、UV(UltraViolet:紫外線)、可視光等)であることができる。無線インターフェイス116は、適当な何れのRAT(Radio Access Technology:無線アクセス技術)を使用して確立することもできる。
【0019】
より詳しく述べると、上で述べたように、通信システム100は、複数のアクセス・システムであることができ、そしてCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および同様なものなどの、1つまたは複数のチャンネル・アクセス・プロトコルを採用ことができる。例えばRAN104における基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、UTRA(UMTS(Universal Mobile Telecommunications System:統合無線通信システム)Terrestrial Radio Access:統合地上無線アクセス)などの無線技術を実施することができ、これによりWCDMA(Wideband CDMA:広帯域CDMA)を使用する無線インターフェイス116を確立することができる。WCDMAは、HSPA(High-Speed Packet Access:高速パケット・アクセス)および/または、HSPA+(Evolved HSPA:発展型HSPA)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access:高速下りパケット・アクセス)、および/またはHSUPA(High-Speed Uplink Packet Access:高速上りパケット・アクセス)を含むことができる。
【0020】
別の実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、E−UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access:発展型UTRA)などの無線技術を実施することができ、これにより、LTE(Long Term Evolution:長期進化型)および/またはLTE−A(LTE-Advanced:長期進化型―A)を使用する無線インターフェイス116を確立することができる。
【0021】
他の実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわちWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access:無線都市域網)、CDMA2000、CDMA2000 IX、CDMA2000 EVーDO、(IS−2000(Interim Standard2000:暫定基準2000)、IS−95(Interim Standard95:暫定基準95)、IS−856(Interim Standard856:暫定基準856)、GSM(Global System for Mobile communication)、EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)、GERAN(GSM EDGE)、および同様なものなどの無線技術を実施することができる。
【0022】
図1Aにおける基地局114bは、例えば、無線ルーター、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセス・ポイントであり、そして勤務地、家庭、乗り物、キャンパス、および同様なものなどの、局所化された領域において無線の接続性を容易にするために、適当な何れのRATを利用することもできる。一実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実施し、WLAN(Wireless Local Area Network:無線ローカル・エリア・ネットワーク)を確立することができる。別の実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実施し、WPAN(Wireless Personal Area Network:無線PAN)を確立することができる。さらに別の実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラー方式のRAT(例えばWCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−A等)を利用し、ピコセル(picocell)またはフェムトセル(femtocell)を確立することができる。図1Aに示されるように、基地局114bはインターネット110に直接接続を持つことができる。したがって基地局114bは、コア・ネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることができる必要はない。
【0023】
RAN104は、コア・ネットワーク106と通信状態にあることができ、コア・ネットワーク106は、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に対して音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(Voice over Internet Protocol)サービスを提供するように構成された何れの種別のネットワークであることもできる。例えばコア・ネットワーク106は、呼制御、課金サービス、移動体位置準拠のサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ分配等、を提供し、そして/またはユーザー認証などのハイレベルのセキュリティ機能を実行することができる。図1Aにおいては示されないが、RAN104および/またはコア・ネットワーク106が、RAN104と同一RATまたは異なったRATを採用する他のRANと直接的または間接的な通信状態にあることができることが理解されよう。例えばE−UTRA無線技術を利用することができるRAN104に接続されていることに加えて、コア・ネットワーク106がまた、GSM無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信状態にあることができる。
【0024】
コア・ネットワーク106はまた、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての機能を果たすことができる。PSTN108は、POTS(Plain Old Telephone Service:基本電話サービス)を提供する回線交換(circuit-switched)電話ネットワークを含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネット・プロトコル群における、TCP(Transmission Control Protocol:送信制御プロトコル)、UDP(User Datagram Protocol:ユーザー・データグラム・プロトコル)、IP(Internet Protocol:インターネット・プロトコル)などの、共通的通信方式を使用する相互接続されたコンピューター・ネットワークおよびデバイスより成るグローバルなシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービス・プロバイダーが所有しそして/または運用する有線または無線の通信ネットワークを含むことができる。ネットワーク112は例えば、RAN104と同一RATまたは異なったRATを採用することができる、1つまたは複数のRANに接続される別のコア・ネットワークを含むことができる。
【0025】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつかまたはすべてがマルチ・モード能力を含むことができ、すなわちWTRU102a、102b、102c、102dが別々の無線リンクにより別々の無線ネットワークと通信するために複数の送受信機を含むことができる。図1Aにおいて示されたWTRU102cは例えば、セルラー方式の無線技術を採用することができる基地局114aと、およびIEEE802無線技術を採用することができる基地局114bと通信するように構成することができる。
【0026】
図1Bは一例のWTRU102の系統図である。図1Bにおいて示されるように、WTRU102は、処理装置118、送受信機120、送/受信要素122、スピーカー/マイクロホン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、脱着不可メモリ130、脱着可能メモリ132、電源134、GPS(Global Positioning System:全地球側位システム)チップセット136、および他の周辺機器138を含むことができる。実施形態と首尾一貫している範囲で、WTRU102が以上の要素の何れの部分結合を含むこともできることが理解されよう。
【0027】
処理装置118は、汎用目的処理装置、専用目的処理装置、従来型処理装置、DSP(Digital Signal Processor:デジタル信号処理装置)、複数のマイクロ処理装置、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロ処理装置、コントローラー、マイクロ・コントローラー、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向けIC)、FPGA(Field Programmable Gate Array)回路、他の何れかの種別のIC(Integrated Circuit:集積回路)、状態マシン、および同様なものであることができる。処理装置118は、信号符号化、データ処理、電源制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境において動作することを可能にする他の如何なる機能性をも実行することができる。処理装置118は、送受信機120と結合することができ、これを送/受信要素122に結合することができる。図1Bは処理装置118および送受信機120を別々の構成要素として表現しているが、処理装置118および送受信機120を電子パッケージまたはチップ中に一緒に集積することができることが理解されよう。
【0028】
送/受信要素122は、無線インターフェイス116により、基地局(例えば基地局114a)との間で、信号を送信または受信するように構成される。例えば実施形態において送/受信要素122は、RF信号を送信しそして/または受信するように構成されたアンテナであることができる。別の実施形態においては送/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信しそして/または受信するように構成されたエミッタ/検出器であることができる。さらに別の実施形態においては送/受信要素122は、RFおよび光信号の両方を送信しそして受信するように構成することができる。送/受信要素122は、無線信号の何れの組み合わせを送信しそして/または受信するように構成することもできることが理解されよう。
【0029】
さらに加えて、図1Bにおいては送/受信要素122が単一の要素として表現されているが、WTRU102は何れの数の送/受信要素122を含むこともできる。より詳しく述べると、WTRU102はMIMO技術を採用することができる。したがって、一実施形態においてWTRU102は、無線インターフェイス116により無線信号を送信しそして受信するために、2つまたはそれ以上の送/受信要素122(例えば複数アンテナ)を含むことができる。
【0030】
送受信機120は送/受信要素122によって送信されるべき信号を変調し、そして送/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成することができる。上述したようにWTRU102はマルチ・モード能力を持つことができる。したがって送受信機120は、例えばUTRAおよびIEEE802.11などの、複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするために複数の送受信機を含むことができる。
【0031】
WTRU102の処理装置118は、スピーカー/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)表示ユニットまたはOLED(Organic Light-Emitting Diode:有機発光ダイオード)表示ユニット)に結合することができ、そしてこれらからユーザー入力データを受信することができる。処理装置118はまた、スピーカー/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッドにユーザー・データを出力することができる。さらに加えて、処理装置118は、脱着不可メモリ130および/または脱着可能メモリ132などの、適当な如何なる種別のメモリとの間でも、情報にアクセスし、そしてデータを格納することができる。脱着不可メモリ130は、RAM(Random-Access Memory:ランダム・アクセス・メモリ)、ROM(Read-Only Memory:読み出し専用メモリ)、ハード・ディスク、または他の如何なる種別のメモリ記憶デバイスを含むこともできる。脱着可能メモリ132は、SIM(Subscriber Identity Module:利用者識別モジュール)カード、メモリ・スティック、SD(Secure Digital)メモリ・カード、および同様なものを含むことができる。他の実施形態においては、処理装置118は、物理的にはWTRU102上ではなく、サーバーまたは家庭用コンピューター(図示せず)上などに位置するメモリとの間で情報にアクセスし、そしてデータを格納することができる。
【0032】
処理装置118は、電源134から電力を受け取ることができ、そしてWTRU102中の他の構成要素へ電力を分配しそして/または制御するように構成することができる。電源134は、WTRU102に電力を供給するための適当な何れのデバイスであることもできる。例えば電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えばNiCd(Nickel-Cadmium:ニッケル・カドミウム)、NiZn(Nickel-Zinc:ニッケル亜鉛)、NiMH(Nickel Metal Hydride:ニッケル金属水素化物)、Li−ion(Lithium-ion:リチウム・イオン)等)、太陽電池、燃料電池、および同様なものを含むことができる。
【0033】
処理装置118はまた、GPSチップセット136と結合することができ、WTRU102のその時点の位置に関する位置情報(例えば経度および緯度)を提供するようにそれを構成することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は基地局(例えば基地局114a、114b)から位置情報を無線インターフェイス116により受信し、そして/または2つまたはそれ以上の近傍の基地局から受信される信号のタイミングに基づきその位置を決定することができる。WTRU102が、実施形態と首尾一貫している範囲であれば、適当な何れの位置同定法によって位置情報を取得することもできることが理解されよう。
【0034】
さらに、付加的な機能、機能性、および/または有線または無線の接続性を提供する1つまたは複数のソフトウェアならびに/またはハードウェア・モジュールを含むことができる他の周辺機器138と処理装置118を結合することができる。周辺機器138は例えば、加速度計、電子コンパス、衛星送受信機、デジタル・カメラ(写真またはビデオ用)、USB(Universal Serial Bus)ポート、振動デバイス、テレビ送受信機、ヘッドホン(hands free headset)、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM(Frequency Modulated:周波数変調用)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤー、メディア・プレーヤー、テレビ・ゲーム・プレーヤー・モジュール、インターネット・ブラウザー、および同様なものを含むことができる。
【0035】
図1Cは、一実施形態によるRAN104およびコア・ネットワーク106の系統図である。上で述べたようにRAN104は、E−UTRA無線技術を採用し、無線インターフェイス116によりWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104はまた、コア・ネットワーク106と通信状態にあることができる。
【0036】
RAN104は、eノードB140a、140b、140cを含むことができ、実施形態と首尾一貫している範囲であれば、RAN104が如何なる数のeノードBを含むこともできることが理解されよう。無線インターフェイス116によりWTRU102a、102b、102cと通信するために、eノードB140a、140b、140cはそれぞれ、1つまたは複数の送受信機を含むことができる。一実施形態において、eノードB140a、140b、140cはMIMO技術を実施することができる。したがってeノードB140aは例えば、複数のアンテナを使用し、WTRU102aとの間で無線信号を送信しそして無線信号を受信することができる。
【0037】
eノードB140a、140b、140cのそれぞれは特定のセル(図示せず)に関連付けることができ、そして無線リソース管理判定、ハンドオーバー(handover)判定、上りリンクおよび/または下りリンクにおけるユーザーのスケジューリング、および同様なものを取り扱うように構成することができる。図1Cにおいて示されるように、eノードB140a、140b、140cは、X2インターフェイスにより互いに通信することができる。
【0038】
図1Cに示されるコア・ネットワーク106は、MME(Mobility Management Gateway:移動性管理ゲートウェイ)142、サービス(serving)ゲートウェイ144、およびPDN(Packet Data Network:パケット・データ・ネットワーク)ゲートウェイ146を含むことができる。以上の要素のそれぞれがコア・ネットワーク106の一部として描かれているが、そのコア・ネットワークオペレーター以外のエンティティがこれらの要素の何れか1つを所有しそして/または運用することができることが理解されよう。
【0039】
MME142は、S1インターフェイスを介してRAN104中のeノードB142a、142b、142cのそれぞれに接続することができ、そして制御ノードとして機能することができる。MME142は例えば、WTRU102a、102b、102c、および同様なものの最初のアタッチ(attach)の間の、WTRU102a、102b、102cのユーザーの認証、ベアラーの活性化/非活性化、特定のサービスゲートウェイの選択に関与することができる。MME142はまた、RAN104およびGSMまたはWCDMAなどの、他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)の間の切り換えのための制御面機能を提供することができる。
【0040】
S1インターフェイスを介してRAN104中のeノードB140a、140b、140cのそれぞれにサービスゲートウェイ144を接続することができる。一般にサービスゲートウェイ144は、WTRU102a、102b、102cとの間でユーザー・データ・パケットを経路制御し(route)そして転送することができる。サービスゲートウェイ144はまた、eノードB間ハンドオーバーの間のユーザー面アンカー動作、WTRU102a、102b、102cに対して下りリンク・データが利用可能になったときのページングの起動、WTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および格納、ならびに同様なものなどの、他の機能を実行することもできる。
【0041】
サービスゲートウェイ144はまた、PDNゲートウェイ146に接続することもでき、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し、WTRU102a、102b、102c、およびIPが可能なデバイスの間の通信を容易にすることができる。
【0042】
コア・ネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。コア・ネットワーク106は例えば、WTRU102a、102b、102cにPSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供し、WTRU102a、102b、102c、および従来的な地上線(land-line)通信デバイスの間の通信を容易にすることができる。コア・ネットワーク106は例えば、コア・ネットワーク106およびPSTN108の間のインターフェイスとして機能するIPゲートウェイ(例えばIMS(IP Multimedia Subsystem:IPマルチメディア・サブシステム)サーバー)を含むことができ、またはこれと通信することができる。さらに加えてコア・ネットワーク106は、他のサービス・プロバイダーによって所有されそして/または運用される他の有線または無線のネットワークを含むことができるネットワーク112へのアクセスを、WTRU102a、102b、102cに提供することができる。
【0043】
図2は、例示される実施形態を実施する能力のある代表的システムを表現する。遠隔デバイス210は、データを通信し、発生させ、そして/または送信することができる何れのデバイスであることもできる。遠隔デバイス210は、アンテナ212を備えることができ、アンテナ212は、例えばWTRU102への無線送信を送るために送信機211と結合される。送信機211を処理装置214が制御することができる。処理装置214は、汎用目的処理装置、専用目的処理装置、従来型の処理装置、DSP(Digital Signal Processor:デジタル信号処理装置)、複数のマイクロ処理装置、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロ処理装置、コントローラー、マイクロ・コントローラー、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向けIC)、FPGA(Field Programmable Gate Array)回路、他の何れかの種別のIC(Integrated Circuit:集積回路)、状態マシン、および同様なものであることができる。処理装置214は、信号符号化、データ処理、電源制御、入力/出力処理、および/または遠隔デバイス210の機能を可能にする他の如何なる機能性をも実行することができる。図2では処理装置214および送信機211を別々の構成要素として表現しているが、処理装置214および送信機211を1つの電子パッケージまたはチップ中に一緒に集積することができることが理解されよう。
【0044】
処理装置214は、遠隔デバイス210の動作を記述するコンピューター読み込み可能な具体的な媒体上に格納された命令を実行することができる。命令はメモリ215上に格納することができる。メモリ215は、データまたは命令を格納するために適切な具体的な如何なる構成要素、システム、またはサブシステムであることもできる。メモリ215は、RAM(Random-Access Memory:ランダム・アクセス・メモリ)などの揮発性メモリまたはROM(Read-Only Memory:読み出し専用メモリ)、フラッシュ・メモリ、磁気記憶装置、および同様なものなどの非揮発性メモリであることができる。一実施形態においては、遠隔デバイス210は送信専用デバイスである。別の実施形態においては、遠隔デバイス210はまた無線通信を受信するためにアンテナ212および処理装置214と結合された受信機を含むことができる。
【0045】
遠隔デバイス210はまた、センサー213を含むことができる。センサー213は、動き、光、熱、温度、電圧、電力、圧力、物質の存在または欠落、状態における変化、または同様なものなどの刺激を検出する能力のある如何なるデバイスであることもできる。センサー213は、能動素子、または受動RFID(Radio Frequency Identification:無線周波数個体識別)デバイスなどの受動素子であることができる。代表的一実施形態においてセンサー213は、街灯の球が切れていないかを判定するために光を検出することができる。当業者は、センサー213が極めて多くの刺激を監視することが可能であり、そして多くの可能な状態下で動作できることを認識するであろう。遠隔デバイス210から物理的に分離しているが、しかしそれと動作可能な通信をすることができる。あるいはまた、遠隔デバイス210の中にそれを収容することができる。
【0046】
遠隔デバイス210は多くのデバイスを監視し、適切な動作を確実にすることができる。遠隔デバイス210は例えば、自動販売機、パーキング・メーター、使用量計、街路灯故障探知器等を監視することができる。遠隔デバイス210は固定位置にあることができ、またはバス、車、列車、飛行機、人、パッケージ、動物等のように移動性であることができる。
【0047】
遠隔デバイス210はまた、WTRU102a、WTRU102b、…、WTRU102nに、通信リンク216a、216b、…、216nを介して送信することができる。実施形態では、図2においてWTRU102a、WTRU102b、…、WTRU102n(WTRU102)によって表される、遠隔デバイス210からデータ・・パーセル(data parcel)を受信する能力がある多数のWTRUを想定する。通信リンク216は、遠隔デバイス212がデータ・パーセルをWTRU102に送ることができる如何なる種別の通信方式であることもできる。通信リンク216は例えば、IEEE802.11方式を実施するWi−Fiであることができる。別の実施形態においては、通信リンク216はBluetoothであることができる。通信リンク216は片方向性リンクであり、遠隔デバイス210が一方的にWTRU102にデータを送ることを可能とするか、または双方向性リンクであり、遠隔デバイス210およびWTRU102の間の何れの方向でも通信を可能とすることができる。
【0048】
WTRU102a、WTRU102b、…、WTRU102nはまた、ネットワーク220および通信リンク217a、217b、…、217nを介してサーバー230と通信状態にある。WTRU102は例えば、図1Aにおいて表現された通信システム100を介してネットワーク220に接続することができる。あるいはまた、WTRU102がWi−Fi接続または他の種別の無線通信方式によってネットワーク220に接続することができる。WTRU102は、インターネットまたはプライベート接続を介してネットワーク220に接続することができる。サーバー230は、遠隔デバイス210からのデータを収集しまたは維持する如何なるデバイスであることもできる。サーバー230は、RAM、ROM、フラッシュ・メモリ、磁気記憶デバイス、および同様なものなどのデータを格納するためのメモリを含むことができる。サーバー230はまた、例えばウェブ・サーバーを介する、通信インターフェイスを含むこともできる。
【0049】
図3は、図2において説明されたシステムにおいて例示される実施形態を実施するための代表的方法のフロー図である。300にて、遠隔デバイス210上のセンサー213は、センサー・データを発生させる刺激を受け取る。遠隔デバイス210は、連続して、予め定められた間隔にて、刺激に対応しておよび/または無作為間隔にて、センサー・データを発生することができる。遠隔デバイス210は、メモリ215中にセンサー・データを格納することができ、または送信機211およびアンテナ212を介してデータを直ちに送信することができる。遠隔デバイス210は、センサー・データのための送信先としてサーバー230を特定するが、しかしながら遠隔デバイス210は、サーバー230と直接通信することができないことがある。これは、遠隔デバイス210がサーバー230と有効な通信方式を共有しないが故である場合がある。遠隔デバイス210は、それが低電力デバイスであったり、そしてサーバー230が範囲外であったりするが故に、サーバー230と通信することができないことがある。サーバー230は、ネットワーク220を介してのみアクセスすることができ、そして遠隔デバイス210は、ネットワーク220にアクセスすることができないことがある。
【0050】
305にて遠隔デバイス210は、データが利用可能であるとブロードキャストする。ブロードキャストは、特定のデバイスに、デバイスのグループに、特定の種別のデバイスに、ある会員資格を有するデバイスに、特定のアプリケーションを実行するデバイスに、すべてのデバイスに、等に向けることができる。一実施形態においては、遠隔デバイス210は送信専用デバイスであることができ、それによりそれがWTRU102によって受け取られたか否かを知ることなく、センサー・データを含むデータ・パーセルを送信することになる。この場合においてWTRU102は、310にて通信リンク216を介してデータ・パーセルを受信することによって、遠隔デバイス102を発見することになる。あるいはまた、通信リンク216によって送出および受信の両方が可能であるように、遠隔デバイスは受信機を備えることができる。
【0051】
さらに別の実施形態において遠隔デバイス210は、ハンドシェイク方式によるなどによりWTRU102との有効な通信を確立するために通信リンク216により制御信号を受信する能力を有する。この場合において遠隔デバイス210は、一方的にデータを通信することができる。例えば、遠隔デバイス210はWTRU102にデータを送るが、WTRU102は通信セッションを確立するために遠隔デバイス102に依然として制御信号を送ることができるのも拘わらず、WTRU102は遠隔デバイス102にデータを送ることができない。遠隔デバイス210はまた、データが利用可能であることをブロードキャストする前に、例えばWTRUによる無線送信を検出することによって、その近傍のWTRUを検索することができる。別の例においては、遠隔デバイス210は動き探知器を備え、WTRU102の通りすがりが何時その近傍一般内に入ったかを判定することができる。WTRU102はまた、能動的にまたは受動的に遠隔デバイス210を検索することができる。
【0052】
遠隔デバイス210はまた、電力、メモリ、または他のリソースを節約するために、データ・パーセルまたはデータが利用可能であるという表示をブロードキャストする速度を適合させることができる。通常は、残存する電力および/またはメモリの量が少ないと、データ・パーセル送信の周波数が減少するであろう。さらに加えて遠隔デバイスは、その時点のリソース、例えばサーバー230に送られるべきデータ中に残っている電力/メモリ、の表示を含むことができる。別の実施形態においては、遠隔デバイスが動作していることが知られている領域において遠隔デバイス210からのブロードキャストを探すことによって、遠隔デバイスWTRU102は電力および他のリソースを節約することが可能である。
【0053】
WTRU102は310にて、遠隔デバイス102からサーバー230に送るべく準備ができているデータを有することを表すブロードキャスト信号を受信することによって、遠隔デバイス210を発見する。代表的実施形態においてWTRU102は310にて、ブロードキャストを受信し、例えばハンドシェイクを介して通信リンク216を確立することになる。例えばBluetoothデバイスは、データを交換する前に、互いに対となることができる。遠隔デバイス210を発見した後に315にてWTRU102は、遠隔デバイス210からデータを収集するサーバー230を識別することができる。WTRU102は例えば、データを収集するサーバー230を判定するために、遠隔デバイス210の識別情報を使用するアプリケーションを実行しているかもしれない。WTRU102は別の例においては、センサー213の識別情報に基づきサーバーを識別することができる。あるいはまた、遠隔デバイス210からの送信中に含まれるデータに基づきWTRU102はサーバー230を識別することができる。
【0054】
WTRU102は320にて、遠隔デバイス210からセンサー・データを受信する。WTRU102は、データを受信する前に、受信中に、または受信した後に、サーバー230を識別することができるので、315および320の順序は交換可能であってよいことを理解することが可能である。遠隔デバイス210は一実施形態においては送信専用デバイスであり、そしてWTRU102は受信したデータ・パーセルに基づき、遠隔デバイス210を識別することができる。遠隔デバイス210からWTRU102に送られるデータは、通信リンク216を介して送られる。データは一実施形態においては、Bluetoothまたは他の低電力無線通信方式によって送られる。
【0055】
WTRU102は325にて、遠隔デバイス210から受信されたデータをサーバー230へ送るためのネットワーク接続が利用可能か否かを判定する。例えばWTRUがサービス範囲外であり、何れの接続も利用可能でない場合には、330にてWTRU102はセンサー・データを、後でそれをサーバー230に送ることが可能なように、格納する。あるいはまた、WTRU102が遠隔デバイス210からデータ・パーセルを受けたときに、ネットワーク接続が利用可能であっても、それでもやはり後で送信するためにセンサー・データを格納することができる。WTRU102は例えば、第2のデータ・パーセルをサーバー230に送ることの、絶対的または相対的コスト、セキュリティ、または帯域幅に基づく時間にわたって、データを格納することができる。データを格納するべきか否か、またはどの位の間データを格納するべきかの判定は、特定の指標、例えばパケット送信のコスト(すなわち価格)、必要な帯域幅、送信電力等、を最小にするために為すことができる。WTRU102は一実施形態においては、ある位置にてまたはその近傍で、または負荷の軽いセルまたはセクターにては、送信の発生を制限することができる。特定のWTRUまたはネットワークの目的を達成するために、例えばWTRUのバッテリーがすぐ無くなることを回避するために、またはネットワーク輻輳を最小にしまたはオフ・ピーク時の間にネットワークにアクセスするために、指標または他の送信規則を選ぶことができる。WTRUはまた、通常十分に活用されていない位置またはパケットの収集のために設計されまたは最適化された収集ポイントの近くにて送信するために、データを保存することができる。
【0056】
325にて接続が利用可能である場合には、WTRU102は335にて、サーバー230にデータを送信する。WTRU102は、自動的にデータを送ることができ、またはデータ・パーセルを送信するためにその所有者から許可を必要とすることができる。WTRU102は例えば、データを送るためにセルラー方式のデータ・ネットワークを介してインターネットに接続することができる。別の実施形態においては、それはSMS(Short Message Service:ショート・メッセージ・サービス)を介してサーバー230にデータを送ることができる。WTRU102はさらに別の実施形態においては、IPまたはUDP方式または同様なものを介してインターネットによりWiFi接続を介してサーバー230へデータ・パーセルを送ることができる。WTRU102からサーバー230にデータを送るために、他の多数の同様な方式があることを理解することが可能である。
【0057】
また、図2および図3中に表現された実施形態が、遠隔デバイス102からデータ・パーセルを受信し、そしてデータ・パーセルをサーバー230に送るためにWTRU102を使用するが、遠隔デバイス210およびサーバー230の両方の間の動作可能な通信をする能力のある如何なるデバイスをも使用することができることを理解することが可能である。実施形態では、上で説明された方法を実施する、図2中にてWTRU102a、WTRU102b、…、WTRU102nによって表された、多数のWTRUを想定する。遠隔デバイス210は、1つまたは複数のWTRU102にデータをブロードキャストすることができ、そしてサーバー230への配信を確実にするために、冗長な送信が必要である場合がある。サーバー230は、センサー・データを含むデータ・パーセルを受信した後に、次にセンサー情報を含むデータベースを更新することができる。加入者またはセンサー所有者は次に、センサー・データを閲覧し、またはダウンロードするためにデータベースにアクセスすることができる。サーバー230はまた、WTRU102からのデータの配信に際して、データを直接センサー所有者に送ることができる。サーバー230はさらに加えて、ウェブ・サーバーとして機能し、そしてセンサー・データをインターネットにより利用可能にすることができる。サーバー230はまたセンサー・データに加えて、システムに対する課金情報を展開するために、WTRU102および/または遠隔デバイス210に対する識別情報を格納することができる。サーバー230はまた、以前に報告されたセンサー・データへのアクセスを制御することができる。
【0058】
実施形態は、WTRU102についての多数の種別の実施方法を想定する。一実施形態においてはWTRU102の所有者は、WTRU102が、遠隔デバイス210からデータを受信し、そして/またはサーバー230にデータを送っていることを承知していない場合がある。システムはまた、WTRU102に格納することができるものより古いデータ・パーセルを自動的に削除するように設計することができる。WTRU102は別の実施形態においては、例えば表示または音を介してWTRU所有者に、または応答送信を介して遠隔デバイス210に、WTRU102がデータを受信し、または送っていることを表す通知を提供することができる。WTRU102はまた、データ・パーセルが首尾よくサーバー230に配信されていることを表す確認応答をサーバー230から受信することができる。サーバー230はまた、その地理的近傍にある他の遠隔デバイスの一覧表をWTRU102に送ることができる。サーバー230はまた、WTRU102から遠隔デバイス210へ配信されるべきメッセージまたは命令をWTRU102に送ることができる。命令は、遠隔デバイス210からのセンサー・データの受信に対応するもの、またはWTRU102が遠隔デバイス210と同一地理的近傍にあるという認識に基づくものであることができる。サーバー230はまた、遠隔デバイス210から受信したデータを有するWTRU102の識別情報の履歴を維持することができる。サーバー230は、何れのWTRU102が遠隔デバイス102と最も頻繁に接触しているかを認識するためにこの履歴を使用することができる。
【0059】
図4は、例示される実施形態を実施する能力のある代表的システムを表現する。遠隔デバイス400は、ネットワーク430に含まれるネットワーク・デバイス450a、ネットワーク・デバイス450b、…、ネットワーク・デバイス450n(ネットワーク・デバイス450)が利用するかも知れない、データ、コンテンツ、処理能力、または他の情報を有するデバイスであることができる。遠隔デバイス400はしかしながら、ネットワーク・デバイス450と直接的に通信する能力がない場合がある。図4は、CGW(Central GateWay:中央ゲートウェイ)440に遠隔デバイス400を登録するための有効な通信システムであり、CGWは、ネットワーク430上にて利用可能なデバイスおよびコンテンツの一覧表を維持し、それにより遠隔デバイスをネットワーク・デバイス450にとって利用可能にする。
【0060】
遠隔デバイス400は、通信リンク420を介する有効な無線通信のためにアンテナ404と結合された送受信機403を含むことができる。遠隔デバイス400はまた、送受信機403を制御するための処理装置401を含むことができる。処理装置401はまた、処理装置401によって実行されるべきデータおよび/または命令を含むことができるメモリ402にアクセスすることができる。実施形態は、遠隔デバイス400がネットワーク430と直接的に通信することができないと想定する。遠隔デバイス400は例えば、ネットワーク430によってサポートされていないレガシー通信インターフェイスを有するレガシー・デバイスであることができる。代表的レガシー通信インターフェイスはBluetoothであることができる。他の実施形態においては、遠隔デバイス400がネットワーク430の範囲の外にあり、または共通的通信方式を共有するにも拘わらずネットワーク通信可能性の乏しい領域に位置しているが故に、遠隔デバイス400はネットワーク400と通信することができないことがある。遠隔デバイス400は一実施形態においては、電力的に制約されている場合があり、そしてネットワーク430との逆リンクを閉じるために充分な送信電力を有さない。
【0061】
無線デバイス410は、遠隔デバイス400およびネットワーク430の両方と通信する能力があることができる。無線デバイス410は、通信リンク420および/または通信リンク422を介する有効な無線通信のためにアンテナ414と結合された送受信機413を含むことができる。無線デバイス410はまた、送受信機413を制御するための処理装置411を含むことができる。処理装置411はまた、処理装置411によって実行されるべきデータおよび/または命令を含むことができるメモリ412にアクセスすることができる。無線デバイス410は例えば、WTRU102であることができる。無線デバイス102は別の例においては、遠隔デバイス400およびネットワーク430の両方と有効な通信をする能力のある如何なるデバイスであることもできる。
【0062】
ネットワーク430は、さまざまなコンテンツおよび処理能力を有する多数の他のデバイスを含む。例えばネットワーク・デバイス450は、パーソナル・コンピューター、WTRU、プリンタ、ルーター、サーバー、カメラ、またはネットワーク430と通信する能力のある他の如何なるデバイスであることもできる。ネットワーク430はまた、ネットワーク430に含まれるすべてのデバイスの識別、コンテンツ、および/または能力の一覧表を維持するCGW440を含む。CGW440は、ネットワーク430の要素がアクセス可能なデバイスに対する登録情報の一覧表を維持するための、CSD(Content and Services Database)などの、論理的エンティティを含むことができる。CSDに含まれる一覧表には、デバイスの能力、ネットワーク・アドレス、位置、デバイスに格納されるコンテンツ、デバイスによるコンテンツ要求、遠隔デバイス400にコンタクトするために必要な無線デバイス410に対するアドレス指定情報、または同様なものを含むことができる。CGW440は、ネットワーク・デバイス450のすべてまたはその一部にとってアクセス可能であることができる。
【0063】
図5は、図4によって開示されたシステムについての実施形態を実施する代表的方法のフロー図である。無線デバイス410は、500にて遠隔デバイス400などのレガシー・デバイスを検索する。レガシー・デバイスは、ネットワーク430と直接的に通信することができない何れかのデバイスである。遠隔デバイス400は例えば、Bluetooth方式をサポートすることができるのみであり、一方ネットワーク430は、IEEE802.11規格を介しての通信をサポートすることができるのみであるWi−Fiネットワークであることができる。無線デバイス410は505にて、遠隔デバイス400を識別し、そして次に通信リンク420を介して通信を確立する。無線デバイス410は例えば、遠隔デバイス400との接続を確立するために、そのユーザーまたは所有者による許可を必要とすることができる。あるいはまた、予め定められた設定または遠隔デバイス400との以前の通信セッションまたは同様なものに基づき、遠隔デバイス400に自動的に接続するように無線機器を構成することができる。
【0064】
510にて、遠隔デバイス400の登録情報を遠隔デバイス400は発信し、そして無線デバイス410は受信する。登録情報は例えば、遠隔デバイス400に対する識別情報であることが可能である。登録情報はまた、写真またはビデオの表示、印刷、データ処理、刺激検出、コンテンツ格納、利用可能リソース、または同様なものなどの遠隔デバイス400の能力を含むことが可能である。登録情報はまた、遠隔デバイス400で格納されたコンテンツまたは他のデータを含むことが可能である。
【0065】
無線デバイス410は515にて、遠隔デバイス400がCGW440に登録されているか否かを判定する。無線デバイス410は、通信リンク422および/またはネットワーク430を介してCGWにコンタクトすることができる。無線機器は、ネットワーク上に含まれるすべてのデバイスの一覧表についてCGW440に問い合わせすることができる。無線デバイス410は別の実施形態においては、遠隔デバイス400に対する識別情報をCGW440に送ることができ、そしてCGW440は、遠隔デバイス400が既に登録されているか否かを判定することができる。遠隔デバイス400が既にCGW440に登録されていると判定された場合には、530にて遠隔デバイス400に対して利用可能なコンテンツがあるか否か、または遠隔デバイス400に位置するコンテンツについての要求があるか否か、を判定するために無線機器はCGW440に問い合わせすることができる。遠隔デバイス400がCGW440に登録されていないと判定された場合には、無線デバイス410は、510にてそれが遠隔デバイス400から受信した登録情報を、520にてCGW440に送る。
【0066】
CGW440は525にて、無線デバイス410から登録情報を受信し、そして利用可能なデバイスの一覧表に遠隔デバイス400を追加するに至る。CGW440はまた、遠隔デバイス400が一覧表に追加されたこと、および/または無線デバイス410を介して遠隔デバイス400にコンタクトすることができることを、ネットワーク・デバイス450に通報することができる。無線デバイス410は530にて、遠隔デバイス400に利用可能なコンテンツがあるか否か、または遠隔デバイス400からのコンテンツについて要求があるか否かを判定するために、CGW440に問い合わせすることができる。実施形態は、遠隔デバイス400には利用可能なコンテンツがあるという通知をCGW440から受信すると、ネットワーク・デバイス450が無線デバイス410にコンタクトし、遠隔デバイス400からコンテンツを要求する場合があることを想定する。さらに加えて、ネットワーク・デバイス450は無線デバイス410にコンタクトし、遠隔デバイス400にコンテンツを送る場合がある。さらに別の実施形態においては遠隔デバイス400は、無線デバイス410を介してCGW440から利用可能なコンテンツの一覧表を受信し、そして次に無線デバイス410を介してネットワーク・デバイス450からコンテンツを要求することができる。
【0067】
特徴および要素が上で特定の組み合わせにて記述されているが、通常の当業者は、それぞれの特徴または要素が単独にて、または他の特徴および要素との何れの組み合わせにても使用可能であることを理解するであろう。さらに加えて、本明細書において説明される方法は、コンピューターまたは処理装置による実行のための、コンピューターにて読み取り可能な媒体に組み込まれるコンピューター・プログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにて実施することができる。コンピューターにて読み取り可能な媒体の例には、電子信号(有線または無線接続により送信される)およびコンピューターにて読み取り可能な記憶装置媒体が含まれる。コンピューターにて読み取り可能な記憶装置媒体の例としては、限定的ではなく、ROM(Read-Only Memory:読み出し専用メモリ)、RAM(Random Access Memory:ランダム・アクセス・メモリ)、レジスタ、キャッシュ・メモリ、半導体メモリ・デバイス、内蔵ハード・ディスクおよび脱着可能ディスクなどの磁気媒体、磁気−光学媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびDVD(Digital Versatile Disk:デジタル多用途ディスク)などの光学媒体が含まれる。WTRU、UE、端末、基地局(base station)、RNC、または任意のホスト・コンピューターにおいて使用するための無線周波数送受信機を実施するために、ソフトウェアに関連付けられた処理装置を使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前もって知られていない発信元からデータを収集し、および、該データを意図する受信者に提供する方法であって、
遠隔デバイスを発見するステップであって、前記遠隔デバイスがデータを収集し、前もって発見されておらず、および、データを一方的に通信するステップ、
前記遠隔デバイスの識別情報を判定するステップ、
前記データを収集するサーバーを前記識別情報に基づき識別するステップ、
前記データを前記遠隔デバイスから受信するステップ、並びに、
前記データを前記サーバーに送るステップ
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記遠隔デバイスがセンサーを含み、および、前記データが前記センサーからであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サーバーが前記遠隔デバイスと直接通信することができないことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記データをしばらくの間格納するステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記しばらくの間が、前記データを前記サーバーに送るコスト、セキュリティ、および帯域幅のうち少なくとも1つに、少なくとも部分的に依存することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記遠隔デバイスの前記識別情報を判定する前記ステップが、前記遠隔デバイスとのハンドシェイクに基づくことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記データを前記遠隔デバイスからBluetoothを介して受信することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記データを前記遠隔デバイスから受信したときは、前記データを前記サーバーに送る前記ステップは達成不能であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記データが前記サーバーに、セルラー方式のデータ・ネットワークまたはショート・メッセージ・サービス(SMS)を介して送られることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記遠隔デバイスは、前記データが前記遠隔デバイスから受信されていることを承知していないことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ユーザーに、前記データが前記遠隔デバイスから受信されていることを通知するステップ、および、
前記ユーザーに、前記データが前記サーバーに送られていることを通知するステップ
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
データを収集するためのデバイスであって、
データおよび制御メッセージを遠隔デバイスから第1の通信方式によって受信し、制御メッセージを前記遠隔デバイスへ前記第1の通信方式によって送り、および、前記遠隔デバイスからのデータを格納するサーバーにデータを第2の通信方式によって送るための送受信機であって、前記遠隔デバイスが前もって発見されておらず、および、一方的にデータを通信する送受信機、並びに、
前記遠隔デバイスを発見し、前記遠隔デバイスの識別情報を判定し、および、前記識別情報に基づき前記サーバーを識別するための処理装置
を備えることを特徴とするデバイス。
【請求項13】
前記遠隔デバイスがセンサーを含み、および、前記データがセンサー・データであることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記第1の通信方式と前記第2の通信方式が同一であることを特徴とする請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記サーバーが前記遠隔デバイスと直接通信することができないことを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項16】
前記データをしばらくの間格納するためのメモリをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載のデバイス。
【請求項17】
前記しばらくの間が、前記第2のデータ・パーセルを前記サーバーに送るコスト、セキュリティ、および帯域幅のうち少なくとも1つに、少なくとも部分的に依存することを特徴とする請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記処理装置が前記識別情報を、前記遠隔デバイスとのハンドシェイクに基づき判定することを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項19】
前記第1の通信方式がBluetoothであることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項20】
前記データを前記遠隔デバイスから受信したときは、前記データを前記サーバーに送ることが達成不能であることを特徴とする請求項16に記載のデバイス。
【請求項21】
前記第2の通信方式が、セルラー方式のデータ方式またはショート・メッセージ・サービス(SMS)であることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項22】
前記遠隔デバイスが、前記データが受信されていることを承知していないことを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項23】
ユーザーに、前記データが前記遠隔デバイスから受信されていることまたは前記データが前記サーバーに送られていることを、通知するための表示をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載のデバイス。
【請求項24】
デバイスをネットワーク上で登録する方法であって、
中央ゲートウェイと通信することができない遠隔デバイスを識別するステップであって、前記中央ゲートウェイが、ネットワークでアクセス可能なデバイスについてのデバイス登録情報のデータベースを維持するステップ、
登録情報を前記遠隔デバイスから受信するステップ、並びに、
前記遠隔デバイスの前記登録情報を前記中央ゲートウェイに送るステップ
を有することを特徴とする方法。
【請求項25】
前記登録情報が、前記遠隔デバイスの識別情報、前記遠隔デバイスの能力、および前記遠隔デバイスのコンテンツ一覧表のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記中央ゲートウェイは、前記中央ゲートウェイが前記遠隔デバイスの通信範囲外にあるために、前記遠隔デバイスと直接通信することができないことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記中央ゲートウェイは、前記遠隔デバイスが前記中央ゲートウェイとの共通的無線通信方式を欠いているため、前記遠隔デバイスと直接通信することができないことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項28】
データを前記中央ゲートウェイに登録された前記ネットワーク上のデバイスから受信するステップ、および、
前記データを前記遠隔デバイスに送るステップ
をさらに有することを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項29】
データを前記遠隔デバイスから受信するステップ、および、
前記データを前記中央ゲートウェイに登録された前記ネットワーク上のデバイスに送るステップ
をさらに有することを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記登録情報を第1の無線通信方式によって受信し、および、前記登録情報を第2の無線通信方式によって送ることを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の無線通信方式がBluetoothであり、および、前記第2の無線通信方式がIEEE802.11であることを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項32】
複数のネットワーク・デバイスに対するコンテンツ一覧表を前記中央ゲートウェイから受信するステップをさらに有することを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項33】
遠隔デバイスをネットワーク上で登録するためのデバイスであって、
遠隔デバイスを識別し、および、ネットワーク上に含まれるデバイスについてのデバイス登録情報のデータベースを維持する中央ゲートウェイを識別するための処理装置、並びに、
登録情報を前記遠隔デバイスから受信し、および、前記登録情報を前記中央ゲートウェイに送るための送受信機であって、前記遠隔デバイスが前記中央ゲートウェイと直接通信することができない送受信機
を備えることを特徴とするデバイス。
【請求項34】
前記登録情報が、前記遠隔デバイスの識別情報、前記遠隔デバイスの能力、および前記遠隔デバイスのコンテンツ一覧表のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項33に記載のデバイス。
【請求項35】
前記中央ゲートウェイは、前記中央ゲートウェイが前記遠隔デバイスの通信範囲外にあるために、前記遠隔デバイスと直接通信することができないことを特徴とする請求項33に記載のデバイス。
【請求項36】
前記中央ゲートウェイは、前記遠隔デバイスが前記中央ゲートウェイとの共通的無線通信方式を欠いているため、前記遠隔デバイスと直接通信することができないことを特徴とする請求項33に記載のデバイス。
【請求項37】
前記送受信機が、データを前記中央ゲートウェイに登録された前記ネットワーク上のデバイスから受信し、および、前記データを前記遠隔デバイスに送ることを特徴とする請求項33に記載のデバイス。
【請求項38】
前記送受信機が、データを前記遠隔デバイスから受信し、および、前記データを前記中央ゲートウェイに登録された前記ネットワーク上のデバイスに送ることを特徴とする請求項33に記載のデバイス。
【請求項39】
前記送受信機が、前記登録情報を第1の無線通信方式によって受信し、および、前記送受信機が、前記登録情報を第2の無線通信方式によって送ることを特徴とする請求項33に記載のデバイス。
【請求項40】
前記第1の無線通信方式がBluetoothであり、および、前記第2の無線通信方式がIEEE802.11であることを特徴とする請求項39に記載のデバイス。
【請求項41】
前記送受信機が、前記ネットワーク上でアクセス可能な複数のデバイスに対するコンテンツ一覧表を前記中央ゲートウェイから受信することを特徴とする請求項33に記載のデバイス。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図1C】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2013−516915(P2013−516915A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−548132(P2012−548132)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【国際出願番号】PCT/US2011/020446
【国際公開番号】WO2011/085149
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.WCDMA
3.GSM
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】