説明

データ再生システムおよび端末

【課題】複数の端末において、各端末が共有するデータの再生を可能としつつ、各端末間のデータ通信処理を短時間で行うことができるデータ再生システムおよび端末を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の端末を備え、各端末が、再生可能なデータを記憶するデータ記憶部12と、データ記憶部12に記憶されているデータのリストを他の端末に送信するリスト送信部14と、他の端末から送信されたリストを受信するリスト受信部16と、リスト受信部16により受信したリストとデータ記憶部12に記憶されているデータのリストとを比較して、重複するデータのリストを共有再生リストとして作成する共有再生リスト作成部17と、共有再生リストに基づいて、データ記憶部12に記憶されているデータを再生するデータ再生部18とを備えるデータ再生システムを採用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の端末において共有するデータを再生するデータ再生システムおよび端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の端末間でデータをシェアリングし、各端末においてデータを再生するデータ再生装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記技術では、まず、複数の端末の中からコントローラ端末として設定された端末が、例えば撮影場所を示すキーワードを他の端末に送信する。次に、他の端末は、キーワードに関連するデータを抽出し、抽出したデータのリストをコントローラ端末に返信する。そして、コントローラ端末は、返信されたリストに基づいて共有再生リストを作成し、この共有再生リストを他の端末に送信する。このようにして、全ての端末に共有再生リストが設定され、各端末は設定された共有再生リストに基づいてデータを再生する。
【特許文献1】特開2007−13704号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記技術において、共有再生リストを全ての端末に設定するまでに、コントローラ端末と他の端末との間で少なくとも3回のデータ通信が必要となり、データ通信に長い時間を要するという不都合があった。
【0004】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、複数の端末において共有するデータの再生を可能としつつ、各端末間のデータ通信処理を短時間で行うことができるデータ再生システムおよび端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、複数の端末を備え、各前記端末が、再生可能なデータを記憶するデータ記憶部と、該データ記憶部に記憶されているデータのリストを他の前記端末に送信するリスト送信部と、他の前記端末から送信されたリストを受信するリスト受信部と、該リスト受信部により受信したリストと前記データ記憶部に記憶されているデータのリストとを比較して、重複するデータのリストを共有再生リストとして作成する共有再生リスト作成部と、
前記共有再生リストに基づいて、前記データ記憶部に記憶されているデータを再生するデータ再生部とを備えるデータ再生システムを提供する。
【0006】
上記発明において、少なくとも1つの前記端末が、予め設定された前記共有再生リストの作成方法を他の前記端末に送信するリスト作成方法送信部を備え、他の前記端末が、前記リスト作成方法送信部から送信された前記共有再生リストの作成方法を受信するリスト作成方法受信部を備え、前記共有再生リスト作成部が、前記リスト作成方法受信部により受信した前記共有再生リストの作成方法に基づいて前記共有再生リストを作成することが好ましい。
【0007】
また、本発明は、再生可能なデータを記憶するデータ記憶部と、該データ記憶部に記憶されているデータのリストを外部に送信するリスト送信部と、外部から送信されたリストを受信するリスト受信部と、該リスト受信部により受信したリストと前記データ記憶部に記憶されているデータのリストとを比較して、重複するデータのリストを共有再生リストとして作成する共有再生リスト作成部と、前記共有再生リストに基づいて、前記データ記憶部に記憶されているデータを再生するデータ再生部とを備えるデータ再生システムを提供する。
【0008】
また、上記発明において、外部から送信された前記共有再生リストの作成方法を受信するリスト作成方法受信部を備え、前記共有再生リスト作成部が、前記リスト作成方法受信部により受信した前記共有再生リストの作成方法に基づいて前記共有再生リストを作成することが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数の端末において共有するデータの再生を可能としつつ、各端末間のデータ通信処理を短時間で行うことができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係るデータ再生システムおよび端末について説明する。
【0011】
本実施形態は、複数の端末を備え、各端末が、再生可能なデータを記憶するデータ記憶部と、該データ記憶部に記憶されているデータのリストを他の端末に送信するリスト送信部と、他の端末から送信されたリストを受信するリスト受信部と、該リスト受信部により受信したリストとデータ記憶部に記憶されているデータのリストとを比較して、重複するデータのリストを共有再生リストとして作成する共有再生リスト作成部と、共有再生リストに基づいて、データ記憶部に記憶されているデータを再生するデータ再生部とを備えるデータ再生システムを採用する。
【0012】
本実施形態によれば、複数の端末のうちいずれかの端末において、データ記憶部に記憶されているデータのリストが、リスト送信部により他の端末に送信される。送信されたリストをリスト受信部により受信した他の端末においても、データ記憶部に記憶されているデータのリストが、リスト送信部により他の端末に送信される。そして、全ての端末において、リスト受信部により受信した全てのリストとデータ記憶部に記憶されているデータのリストとが共有再生リスト作成部により比較され、全てのリストに重複するデータのリストが共有再生リストとして作成される。そして、この共有再生リストに基づいてデータ記憶部に記憶されているデータがデータ再生部により再生される。
このようにすることで、各端末は、他の端末とのデータ通信を2回行うことによって、共有再生リストを作成して再生を行うことができ、各端末間でのデータ通信処理を短時間で行うとともに、通信エラーが発生する可能性を低減することができる。
【0013】
上記実施形態において、少なくとも1つの端末が、予め設定された共有再生リストの作成方法を他の端末に送信するリスト作成方法送信部を備え、他の端末が、リスト作成方法送信部から送信された共有再生リストの作成方法を受信するリスト作成方法受信部を備え、共有再生リスト作成部が、リスト作成方法受信部により受信した共有再生リストの作成方法に基づいて共有再生リストを作成することとしてもよい。
【0014】
このようにすることで、少なくとも1つの端末において、予め設定された共有再生リストの作成方法(例えば、データ名称のアルファベット順)がリスト作成方法送信部により他の端末に送信される。そして、他の端末において、リスト作成方法受信部により受信した作成方法に基づいて、共有再生リスト作成部により共有再生リストが作成される。これにより、各端末に共有再生リストの作成方法を予め設定することなく、少なくとも1つの端末のみに設定した作成方法に基づいて、全ての端末が共有再生リストを作成することができる。
【0015】
本実施形態は、再生可能なデータを記憶するデータ記憶部と、該データ記憶部に記憶されているデータのリストを外部に送信するリスト送信部と、外部から送信されたリストを受信するリスト受信部と、該リスト受信部により受信したリストとデータ記憶部に記憶されているデータのリストとを比較して、重複するデータのリストを共有再生リストとして作成する共有再生リスト作成部と、共有再生リストに基づいて、データ記憶部に記憶されているデータを再生するデータ再生部とを備えるデータ再生端末を採用する。
【0016】
本実施形態によれば、リスト送信部によりデータ記憶部に記憶されているデータのリストが外部に送信され、共有再生リスト作成部により、外部からリスト受信部により受信したリストとデータ記憶部に記憶されているデータのリストとが比較される。そして、重複するデータのリストが共有再生リストとして作成される。そして、データ再生部により、共有再生リストに基づいてデータ記憶部に記憶されているデータが再生される。
このようにすることで、外部とのデータ通信を2回行うことによって、共有再生リストを作成することができ、外部とのデータ通信処理を短時間で行うとともに、通信エラーが発生する可能性を低減することができる。
【0017】
上記実施形態において、外部から送信された共有再生リストの作成方法を受信するリスト作成方法受信部を備え、共有再生リスト作成部が、リスト作成方法受信部により受信した共有再生リストの作成方法に基づいて共有再生リストを作成することとしてもよい。
【0018】
このようにすることで、例えば、データ名称のアルファベット順等の共有再生リストの作成方法がリスト作成方法受信部により受信され、受信した作成方法に基づいて共有再生リスト作成部により共有再生リストが作成される。これにより、共有再生リストの作成方法を予め設定することなく、外部から受信した作成方法に基づいて共有再生リストを作成することができる。
【0019】
以下、本発明の一実施形態に係るデータ再生システムおよび端末について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るデータ再生システム1の一構成例を示したものである。この図に示すように、データ再生システム1は、複数のデータ再生端末、具体的には、携帯電話機3、携帯型音楽再生機4、ラップトップパソコン(以下「パソコン」という。)5を備えている。これらのデータ再生端末は、例えば赤外線通信等の無線方式により他のデータ再生端末と双方向に通信可能とされている。
【0020】
上述の各データ再生端末は、共通する以下の構成要素をそれぞれ備えている。つまり、図2に示すように、各データ再生端末は、制御部11と、データ記憶部12と、リスト作成部13と、リスト送信部14と、リスト作成方法送信部15と、リスト受信部16と、共有再生リスト作成部17と、データ再生部18と、リスト作成方法受信部19とをそれぞれ備えている。これらの各部は、バス21を介して相互に接続されており、相互間における情報の授受が可能な構成とされている。
【0021】
データ記憶部12は、例えばMP3等の再生可能な楽曲データを、そのデータの名称等の識別情報と対応付けて記憶する。
リスト作成部13は、データ記憶部12に記憶されているデータの識別情報を読み出して、データ記憶部12に記憶されているデータのリストを作成する。
リスト送信部14は、リスト作成部13により作成されたリストを他のデータ再生端末に送信する。
【0022】
リスト受信部16は、他のデータ再生端末から送信されたリストを受信する。
共有再生リスト作成部17は、他のデータ再生端末から受信したリストとリスト作成部13により作成したリストとを比較して、重複するデータのリストを共有再生リストとして作成する。
データ再生部18は、共有再生リスト作成部17により作成された共有再生リストに基づいて、データ記憶部12に記憶されているデータを読み出して再生する。
【0023】
リスト作成方法送信部15は、予め設定された共有再生リストの作成方法を他のデータ再生端末に送信する。ここで、共有再生リストの作成方法の具体例としては、例えば、データ名称のアルファベット順やデータの保存日時の新しい順が挙げられる。
リスト作成方法受信部19は、リスト作成方法送信部15から送信された共有再生リストの作成方法を受信する。
ここで、複数のデータ再生端末から、異なる共有再生リストの作成方法を受信した場合、何れの共有再生リストの作成方法が最も早く受信されたかを判定してもよい。そして、共有再生リスト作成部17は、最も早く受信した共有再生リストの作成方法に基づいて、共有再生リストを作成することができる。
なお、当該判定は、不図示の判定部を用いることで可能である。このとき、各データ再生端末は、採用されなかった共有再生リストの作成方法を送信したデータ再生端末に対して、採用されなかった旨を通知してもよい。
なお、リスト作成方法送信部15は、全てのデータ再生端末に必ずしも備えられている必要はなく、少なくとも1台のデータ再生端末に備えられていることとしてもよい。
制御部11は、上述した各部を統括して制御する。
【0024】
上記構成を有するデータ再生システム1の作用について、図4に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
ここでは、図3に示すように、携帯電話機3のデータ記憶部12には楽曲A,B,C,D,Eが、携帯型音楽再生機4のデータ記憶部12には楽曲B,C,D,Eが、パソコン5のデータ記憶部12には楽曲A,B,C,Eが、それぞれ記憶されていることとして説明する。また、共有再生リストを作成する指示は、携帯電話機3から行われるものとして説明する。
【0025】
まず、携帯電話機3の操作ボタン等をユーザが操作することにより、携帯電話機3は、携帯電話機3のデータ記憶部12に記憶されているデータのリストを作成する(S1)。すなわち、図3に示す例において、携帯電話機3ではA,B,C,D,Eから構成されるリストが作成される。
次に、携帯電話機3は、作成したリストを携帯型音楽再生機4およびパソコン5に送信する(S2)。この際、携帯電話機3は、リストを送信するとともに、携帯電話機3に予め設定された共有再生リストの作成方法を携帯型音楽再生機4およびパソコン5に送信する。
【0026】
携帯型音楽再生機4およびパソコン5は、携帯電話機3からリストを受信することにより、それぞれのデータ記憶部12に記憶されているデータのリストを作成する(S3)。すなわち、図3に示す例において、携帯型音楽再生機4ではB,C,D,E、パソコン5ではA,B,C,Eから構成されるリストが作成される。
次に、携帯型音楽再生機4は、作成したリストを携帯電話機3およびパソコン5に送信する(S4)。同様に、パソコン5は、作成したリストを携帯電話機3および携帯型音楽再生機4に送信する。
【0027】
次に、各データ再生端末は、携帯電話機3から送信された共有再生リストの作成方法に基づいて、他のデータ再生端末から受信したリストと自己が作成したリストとを比較して、重複するデータのリストを共有再生リストとして作成する(S5)。例えば、携帯電話機3は、携帯型音楽再生機4から送信されたB,C,D,Eから構成されるリストと、パソコン5から送信されたA,B,C,Eから構成されるリストと、自己が作成したA,B,C,D,Eから構成されるリストとを比較する。そして、各リストに共有するB,C,Eから構成されるリストを共有再生リストとして作成する。また、携帯型音楽再生機4およびパソコン5においても同様の処理が行われ、共有再生リストが作成される。
【0028】
そして、各データ再生端末は、作成した共有再生リストに基づいて、それぞれのデータ記憶部12に記憶されているデータを再生する(S6)。
【0029】
以上のように、本実施形態に係るデータ再生システム1によれば、各データ再生端末は、他のデータ再生端末とのデータ通信を2回行うことによって、共有再生リストを作成して再生を行うことができ、各データ再生端末間でのデータ通信処理を短時間で行うとともに、通信エラーが発生する可能性を低減することができる。
【0030】
また、本実施形態に係るデータ再生システム1によれば、少なくとも1つのデータ再生端末がリスト作成方法送信部15を備えるとともに、他のデータ再生端末がリスト作成方法受信部19を備える。これにより、各データ再生端末に共有再生リストの作成方法を予め設定することなく、少なくとも1つのデータ再生端末のみに設定した作成方法に基づいて、各データ再生端末の共有再生リストを作成することができる。
【0031】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、本実施形態においては、データ再生システム1を構成するデータ再生端末として、携帯電話機3、携帯型音楽再生機4、パソコン5を例として説明した。これに代えて、PDA(Personal Digital Assistants)等を用いてもよく、2台または4台以上のデータ再生端末から構成されることとしてもよいことは言うまでもない。
【0032】
また、共有再生リストを作成する指示は、携帯電話機3から行われたものとして説明したが、携帯型音楽再生機4またはパソコン5から行われることとしてもよい。
また、本実施形態においては、再生可能なデータとして、楽曲データを用いたが、これに代えて、音声データ、画像データ、動画データ等としてもよい。
【0033】
また、各データ再生端末において、リスト作成部13によりデータ記憶部12に記憶されているデータのリストを作成されることとして説明したが、リストをデータ記憶部12に予め記憶しておくこととしてもよい。
また、携帯電話機3からリストを受信した携帯型音楽再生機4およびパソコン5は、それぞれのリスト作成部13により作成したリストを他のデータ再生端末に送信することとして説明したが、携帯電話機3から受信したリストと重複するデータのリストを他のデータ再生端末に送信することとしてもよい。すなわち、リスト作成部13が作成したリストの中から、共有再生に不要なデータのリストを除いた上で、新たに作成されたリストを他のデータ再生端末に送信することができる。これにより、送信するデータを少なくすることができるため、各端末間のデータ通信処理を短時間で行うことができる。
【0034】
また、図2に示す各データ再生端末の構成要素は、各データ再生端末が一般的に備えている構成要素とは個別に備えられていても良いし、各データ再生端末が一般的に備えている構成要素と併用することとしても良い。例えば、携帯電話機3であれば、一般的に送信部、受信部、及び記憶部を備えているので、これらの構成要素のうち、重複する構成要素については併用することとしてもよい。他のデータ再生端末についても同様である。
【0035】
また、本実施形態に係る少なくとも1つのデータ再生端末は、再生可能時刻送信部を備え、各データ再生端末は、再生可能時刻受信部を備えることとしてもよい。上記S2において、再生可能時刻送信部は、各データ再生端末でのデータ再生のタイミングを同期させる情報を各データ再生端末に送信する。具体的には、再生可能時刻送信部は、所定の時刻または、所定の期間経過後に共有再生が開始されるように、他のデータ再生端末に、再生可能時刻の情報を送信する。これにより、上記S6において、各データ再生端末は、作成した共有再生リストに基づいて、当該再生可能時刻に、各データ再生端末の同時再生を行うことができる。
【0036】
また、本実施形態に係る各データ再生端末は、再生可能時刻受信部を備えるとともに、更に、判定部を備えることとしてもよい。
上記S3の後において、判定部は、他のデータ再生端末から受信した、再生可能時刻の情報に基づいて、当該再生可能時刻に再生可能か否かを判定する。
そして、S4において、各データ再生端末は、指定された再生可能時刻に再生不可能な場合に、再生不可能であることを知らせる信号(アラート)を、他のデータ再生端末に送信してもよい。また、他のデータ再生端末は、当該アラートを受信した場合、データ再生の開始を中止するか、または、何れかのデータ再生端末が同時に再生することが不可能であることを知らせる表示を、表示部に表示させてもよい。
【0037】
また、本実施形態に係る各データ再生端末は、再生可能時刻送信部と、再生可能時刻受信部と、再生時刻決定部を備えることとしてもよい。S4において、再生可能時刻送信部は、データの共有再生が可能である再生可能時刻の情報を、他のデータ再生端末に送信する。各再生時刻決定部は、他のデータ再生端末から送信された再生可能時刻の情報と、自己が送信した再生可能時刻の情報と、を比較して、その中で最も遅い時刻を算出する。そして、各再生時刻決定部は、最も遅い時刻が、共有再生を開始する時刻(再生時刻)であると決定する。
上記S6において、各データ再生端末は、作成した共有再生リストに基づいて、各再生時刻決定部が決定した再生時刻に、それぞれのデータ記憶部12に記憶されているデータを再生する。これにより、各端末は、他の端末とのデータ通信を2回行うことによって、共有再生リストを作成して同時に再生を行うことができ、各端末間でのデータ通信処理を短時間で行うとともに、通信エラーが発生する可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係るデータ再生システムの構成図である。
【図2】図1の各データ再生端末が備える機能を展開して示した機能ブロック図である。
【図3】各データ再生端末に記憶されたデータのリストの一例を示す図である。
【図4】各データ再生端末により実行される処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
1 データ再生システム
3 携帯電話機
4 携帯型音楽再生機
5 パソコン
11 制御部
12 データ記憶部
13 リスト作成部
14 リスト送信部
15 リスト作成方法送信部
16 リスト受信部
17 共有再生リスト作成部
18 データ再生部
19 リスト作成方法受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末を備え、
各前記端末が、
再生可能なデータを記憶するデータ記憶部と、
該データ記憶部に記憶されているデータのリストを他の前記端末に送信するリスト送信部と、
他の前記端末から送信されたリストを受信するリスト受信部と、
該リスト受信部により受信したリストと前記データ記憶部に記憶されているデータのリストとを比較して、重複するデータのリストを共有再生リストとして作成する共有再生リスト作成部と、
前記共有再生リストに基づいて、前記データ記憶部に記憶されているデータを再生するデータ再生部と
を備えるデータ再生システム。
【請求項2】
少なくとも1つの前記端末が、予め設定された前記共有再生リストの作成方法を他の前記端末に送信するリスト作成方法送信部を備え、
他の前記端末が、前記リスト作成方法送信部から送信された前記共有再生リストの作成方法を受信するリスト作成方法受信部を備え、
前記共有再生リスト作成部が、前記リスト作成方法受信部により受信した前記共有再生リストの作成方法に基づいて前記共有再生リストを作成する請求項1に記載のデータ再生システム。
【請求項3】
再生可能なデータを記憶するデータ記憶部と、
該データ記憶部に記憶されているデータのリストを外部に送信するリスト送信部と、
外部から送信されたリストを受信するリスト受信部と、
該リスト受信部により受信したリストと前記データ記憶部に記憶されているデータのリストとを比較して、重複するデータのリストを共有再生リストとして作成する共有再生リスト作成部と、
前記共有再生リストに基づいて、前記データ記憶部に記憶されているデータを再生するデータ再生部と
を備えるデータ再生端末。
【請求項4】
外部から送信された前記共有再生リストの作成方法を受信するリスト作成方法受信部を備え、
前記共有再生リスト作成部が、前記リスト作成方法受信部により受信した前記共有再生リストの作成方法に基づいて前記共有再生リストを作成する請求項3に記載のデータ再生端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−54805(P2010−54805A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−219673(P2008−219673)
【出願日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】