説明

データ再生装置およびその制御方法

【課題】 データ再生装置において、当該データ再生装置に着脱可能な記録媒体に記録された画像を、当該記録媒体の再生の際のメニュー画面において利用できるようにする。
【解決手段】 データ記録再生装置1では、DVD100の或るタイトルのデータの再生中に、リモコン60中の一時停止キーが操作されると、出力部200に、その時点での静止画像が表示される。そして、その状態から、さらに、リモコン60に対して、所定の操作がなされると、当該画像のデータが、HDD31にコピーされる。そして、DVD100のメニュー画面を作成する処理では、或るタイトルの背景画像のデータとして、上記のように或るタイトルの再生中になされた操作に基づいてHDD31にコピーされた画像のデータが利用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ再生装置およびその制御方法に関し、特に、データ再生装置に対して着脱可能に構成された記録媒体に記録されたデータの再生が可能なデータ再生装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、データ再生装置として、DVD(Digital Versatile Disk:デジタルバーサタイルディスク)やCD(Compact disc:コンパクトディスク)等の、装置に対して着脱可能な記録媒体に記録されたデータを再生可能なものがあった。そして、このようなデータ再生装置において、データの再生に関し、種々の技術が開示されている。
【0003】
たとえば、特許文献1では、データ再生装置に当該装置に搭載された複数枚のDVDについてのメニュー画面の映像データをそれぞれ格納しておき、それらを一画面で表示させる技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、パーソナルコンピュータ(PC)に接続された光ディスク記録再生装置において、PCのハードディスクに記録されている映像情報の中からユーザに選択されたものを、メニュー用の背景画面としてDVD−Rに記録する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2003−101925号公報
【特許文献2】特開2004−185667号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
なお、従来では、上記したように、DVD再生に際してのメニュー画面に関する種々の技術が開示されているものの、DVD自体に記録された画像をメニュー画面において利用できる技術は無かった。近年、ポータブルのビデオカメラにおいてDVDに記録可能なものが普及する等、DVDに、ユーザ自身が撮影した画像が記録される場面も増えてきていることから、特に、DVDに記録された画像の中でも、ユーザ自身が撮影した画像をメニュー画面において利用する、という観点から、DVDに記録されている画像をメニュー画面に利用する技術に対するニーズは、これから増加するものと考えられる。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、データ再生装置において、当該データ再生装置に着脱可能な記録媒体に記録された画像を、当該記録媒体の再生の際のメニュー画面において利用できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の或る局面に従ったデータ再生装置は、記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段と、情報の入力を受付ける受付手段と、前記記録媒体に記録されたデータについて、タイトルごとに、メニュー画面における対応する画像についての情報を記憶するタイトル情報記憶手段と、前記再生手段が前記記録媒体に記録された或るタイトルのデータを再生している期間中に、前記受付手段に対して所定の情報の入力がなされた場合、その時点で前記再生手段が再生していた画像を、前記タイトル情報記憶手段において、前記或るタイトルに対応する画像として記憶する、記憶制御手段と、前記記録媒体のメニュー画面において、前記或るタイトルに対応した画像として、前記タイトル情報記憶手段において前記或るタイトルに対応して記憶されている画像を表示させる表示制御手段と、特定の画像を記憶する画像記憶手段とを備え、前記受付手段に入力される前記所定の情報は、前記再生手段の再生動作を一時停止させる情報、および、一時停止により表示されている画像を前記或るタイトルの前記メニュー画面に対応する画像として選択する情報を含み、前記表示制御手段は、前記記録媒体のメニュー画面において、前記タイトル情報記憶手段に前記記憶制御手段によって対応する画像についての情報が記憶されていないタイトルに対応した画像として前記特定の画像を表示させることを特徴とする。
【0008】
本発明の他の局面に従ったデータ再生装置は、記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段と、情報の入力を受付ける受付手段と、前記記録媒体に記録されたデータについて、タイトルごとに、メニュー画面における対応する画像についての情報を記憶するタイトル情報記憶手段と、前記再生手段が前記記録媒体に記録された或るタイトルのデータを再生している期間中に、前記受付手段に対して所定の情報の入力がなされた場合、その時点で前記再生手段が再生していた画像を、前記タイトル情報記憶手段において、前記或るタイトルに対応する画像として記憶する、記憶制御手段と、前記記録媒体のメニュー画面において、前記或るタイトルに対応した画像として、前記タイトル情報記憶手段において前記或るタイトルに対応して記憶されている画像を表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に従ったデータ再生装置では、前記受付手段に入力される前記所定の情報は、前記再生手段の再生動作を一時停止させる情報、および、一時停止により表示されている画像を前記或るタイトルの前記メニュー画面に対応する画像として選択する情報を含むことが好ましい。
【0010】
また、本発明に従ったデータ再生装置は、特定の画像を記憶する画像記憶手段をさらに備え、前記表示制御手段は、前記記録媒体のメニュー画面において、前記タイトル情報記憶手段に前記記憶制御手段によって対応する画像についての情報が記憶されていないタイトルに対応した画像として前記特定の画像を表示させることが好ましい。
【0011】
本発明に従ったデータ再生装置の制御方法は、データを再生可能なデータ再生装置の制御方法であって、前記データ再生装置に対して着脱可能な記録媒体に記録されたデータを再生するステップと、前記記録媒体に記録されたデータの再生態様に関する情報の入力を受付けるステップと、前記記録媒体に記録されたデータについて、タイトルごとに、メニュー画面における対応する画像についての情報を記憶するステップと、前記記録媒体に記録された或るタイトルのデータを再生している期間中に、所定の情報の入力がなされた場合、その時点で再生している画像を、前記或るタイトルに対応する画像として記憶するステップと、前記記録媒体のメニュー画面において、前記或るタイトルに対応した画像として、前記或るタイトルに対応して記憶されている画像を表示させるステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、ユーザが、記録媒体に記録された再生中に所定の情報の入力を行なうことにより、メニュー画面では、その時点で再生されているタイトルに対応する画像として、その時点で再生されている画像が表示されることになる。
【0013】
これにより、データ再生装置において、記録媒体のメニュー画面において、当該記録媒体に記録された画像が利用されるようになる。
【0014】
また、メニュー画面に利用する画像を記憶させる際、ユーザは、再生を一時停止させることにより記憶させる画像を十分確認した上で、記憶させることができるため、ユーザにとって、データ再生装置が使い勝手の良いものとなる。
【0015】
また、メニュー画面に利用する画面を記憶させる処理が行なわれていないタイトルについては、データ再生装置に予め記憶された画像が、メニュー画面において、対応して表示されることから、ユーザが、メニュー画面で表示させる画像として特に記憶させる画像を選択する必要が無いと判断したタイトルについて、余計な操作を要求されることを回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照しつつ、本発明のデータ再生装置の一実施の形態であるデータ記録再生装置について説明する。なお、同じ構成要素には、同じ符号を付し説明を繰返さない。
【0017】
図1に、本発明の一実施の形態であるデータ記録再生装置1の制御ブロック図を示す。
【0018】
データ記録再生装置1は、基本的に、外部のリモートコントロール部(リモコン)60に対する操作に基づいて動作する。また、データ記録再生装置1は、当該データ記録再生装置1の動作を全体的に制御するCPU(Central Processing Unit)10、外部からのデータを受信するためのアンテナ5、アンテナ5から受信したデータをエンコードするエンコーダ部2、エンコーダ部2においてエンコードされたデータを記録または再生するにデータを蓄積する記録再生部3、エンコーダ部2においてエンコードされたデータを再生するためにデコードするデコーダ部4、および、リモコン60から赤外線等で送られる外部からの信号を受信しCPU10に伝達するリモートコントローラインターフェイス(リモコンI/F)6を含む。
【0019】
エンコーダ部2では、テレビチューナ(TVチューナ)20によりアンテナ5で受信する電波の周波数が調整され、アナログ/デジタル(A/D)変換部21によりアンテナ5で受信した電波またはビデオ入力端子23を介して外部から入力されるデータのA/D変換がなされ、エンコーダ22によりA/D変換後のデータのエンコードがなされる。A/D変換部21にはスイッチ21Aが備えられている。スイッチ21Aは、一端をA/D変換部21側の端子21Pに固定され、他端を、リモコン60からの入力内容に基づいて、TVチューナ20側の端子20Xまたはビデオ入力端子23側の端子23Xに接続される。
【0020】
記録再生部3では、エンコーダ部2でエンコードされたデータが、バッファであるRAM(Random Access Memory)30で一時的に記録される。再生切換部32は、RAM30に記憶されたデータを、そのまま再生させるか、ハードディスクドライブ(HDD)31に書込むか、または、DVDドライブ33にセットされたDVD100に書込むかを切り替える。再生切換部32が、RAM30に記憶されたデータを、そのまま再生させるか、HDD31に書込むかは、DVD100に書込むかは、CPU10により制御される。
【0021】
デコーダ部4では、デコーダ40により再生切換部32から送られるデータ(RAM30、HDD31、または、DVD100に記憶されたデータ)がデコードされ、デジタル/アナログ変換部(D/A変換部)41によりデコードされたデータがアナログデータに変換される。このアナログデータは、外部の出力部200等のモニタおよび/スピーカに出力され、再生される。
【0022】
図2に、リモコン60の一例の平面図を示す。リモコン60は、「0」〜「9」の10個の番号にそれぞれ対応する10個のキーからなる数字キー600と、データ記録再生装置1にHDD31に記録されたデータの再生動作を実行させる再生キー601と、当該データの早送り動作を実行させる早送りキー602と、当該データの巻き戻し動作を実行させる巻き戻しキー603と、動作を停止させる停止キー604と、動作を一時停止させる一時停止キー605と、メニュー画面を表示させるためのメニューキー610と、表示された情報を選択する際に操作される決定キー611とを含む。なお、データ記録再生装置1では、データの再生動作中に一時停止キー605が操作されると、データの再生動作が一時的に停止され、次に再生キー601が操作されるまで、その時点で再生されていた画像が静止画として表示される。
【0023】
図3に、HDD31において定義されている記憶領域を模式的に示す図である。
【0024】
HDD31では、DVDドライブ33にセットされているDVD100について各タイトルの背景画像に関する情報を記憶するためのDVD管理情報記憶領域311、各タイトルの背景画像のデータが保存されるタイトル背景画像保存領域312、DVD100のメニュー画面においてタイトルの背景画像に利用可能な画像のデータを記憶するためのデフォルト画像保存領域313、DVD100のメニュー画面を構成するデータを記憶するためのメニュー画面情報記憶領域314、および、CPU10の実行するプログラムのデータを含む種々のデータを記憶するためのデータ記憶領域310が定義されている。なお、上記のメニュー画面とは、DVD100がデータ記録再生装置1を含むDVDプレーヤにおいてに再生される際に表示される初期画面であり、DVD100にどのようなタイトルがコンテンツとして記録されているかを表示するための画面である。
【0025】
図4に、DVD管理情報記憶領域311に記憶されている情報を模式的に示す。
【0026】
図4を参照して、DVD管理情報記憶領域311には、DVD100のタイトルごとに、背景画像情報が記憶されている。背景画像情報とは、メニュー画面におけるタイトルごとの背景を構成する画像に関する情報であり、当該画像の出所を示す情報である「データ源」と、当該画像のデータが保存されるアドレスまたは保存されるファイル名を示す情報である「アドレス/ファイル名」とを含む。
【0027】
データ記録再生装置1では、DVD100のメニュー画面を作成する際、各タイトルについての背景画像を、DVD100の各タイトルの中の画像を利用することも可能であるし、HDD31のデフォルト画像保存領域313に記憶されている画像を利用することも可能である。DVD管理情報記憶領域311では、前者の場合、データ源として「DVD」が記憶され、後者の場合、データ源として「HD」が記憶されている。
【0028】
タイトルの背景画像にDVD100に記録された画像が利用される際には、対応する画像のデータが、一時的に、タイトル背景画像保存領域312に保存される。データ源として「DVD」が記憶されている場合には、「アドレス/ファイル名」として、「PPPP」等、対応する画像のタイトル背景画像保存領域312における保存場所(アドレス)が記憶される。一方、データ源として「HD」が記憶されている場合には、「アドレス/ファイル名」として、「画像A」等、デフォルト画像保存領域313に記憶された対応する画像のファイル名が記憶される。
【0029】
なお、図4に示されたテーブル中の各タイトルについて、「データ源」のデフォルト値は「HD」であり、「アドレス/ファイル名」のデフォルト値は、「基本画像」である。
【0030】
図5に、タイトル背景画像保存領域312に記憶されている情報を模式的に示す。
【0031】
図5を参照して、タイトル背景画像保存領域312では、DVD100に記憶されている一部の画像のデータが、保存されている。なお、各画像のデータは、タイトル背景画像保存領域312におけるアドレスに関連付けられている。
【0032】
図6に、デフォルト画像保存領域313に記憶されている情報を模式的に示す。
【0033】
図6を参照して、デフォルト画像保存領域313では、複数の画像のデータが、それぞれファイル名に関連付けられて記憶されている。
【0034】
図7は、データ記録再生装置1においてDVD100に記録されたデータが再生される際にCPU10が実行する処理である再生処理のフローチャートである。以下、図7を参照して、DVD100に記録されたデータが再生される際のデータ記録再生装置1の動作を説明する。
【0035】
リモコン60に対して、DVD100に記録されたデータを再生するモードに切り替えるための操作がなされると、CPU10は、ステップSA(以下、「ステップ」を省略する)1で、さらにリモコン60に対して操作がなされたか否かを判断し、操作がなされたと判断するとSA2に処理を進める。
【0036】
SA2では、CPU10は、操作されたのは一時停止キー605であったか否かを判断し、そうであると判断するとSA3へ、そうではないと判断するとSA10へ、それぞれ処理を進める。
【0037】
SA3では、CPU10は、DVD100における現在の再生位置の画像を静止画像として出力部200に表示させ、SA4に処理を進める。
【0038】
SA4では、再生キー601が操作されたか否かを判断し、そうであると判断するとSA9へ、そうではないと判断するとSA5へ、それぞれ処理を進める。
【0039】
SA9では、CPU10は、再度、現在の再生位置から通常の再生動作を再開させて、SA1に処理を戻す。
【0040】
一方、SA5では、CPU10は、リモコン60においてメニューキー610が操作されたか否かを判断し、そうであると判断するとSA6へ、そうではないと判断するとSA10へ、それぞれ処理を進める。
【0041】
SA6では、CPU10は、出力部200に、メニュー画面を表示させる。メニュー画面の一例を図8に示す。
【0042】
図8を参照して、画面201には、「この場面をタイトル背景画像に設定しますか?」というメッセージとともに、「はい」と「いいえ」というそれぞれのメッセージを記載されたキーが表示されている。データ記録再生装置1では、たとえば、早送りキー602と巻き戻しキー603とを適宜操作されることにより、メニュー画面中の「はい」か「いいえ」のいずれか一方を選択することができる。
【0043】
なお、図8を用いて説明したようなメニュー画面は、SA3で表示が開始された静止画像に重ねるように表示されることが好ましい。特に、メニュー画面は、静止画像がよく視認できるように、メニュー画面のメッセージ以外の部分を透過されて表示されることが好ましい。
【0044】
次に、CPU10は、SA7で、メニュー画面において「はい」が選択された状態で、つまり、現在表示されている静止画像を当該静止画像が含まれるDVD100中のタイトルの背景画像に設定することに同意する状態で、決定キー611が操作されたか否かを判断し、操作されたと判断するとSA8へ処理を進める。一方、決定キー611ではなく他のキーが操作されたと判断すると、CPU10は、SA10に処理を進める。
【0045】
SA8では、CPU10は、現在出力部200で表示されている静止画像のデータを、タイトル背景画像保存領域312に保存して、SA1に処理を戻す。なお、この場合、CPU10は、さらに、DVD管理情報記憶領域311に、現在再生中のタイトルに関連付けて、データ源として「DVD」を、アドレス/ファイル名としてSA8において静止画像のデータを保存したアドレスを、それぞれ記憶させる。たとえば、現在1番目のタイトルを再生中であり、SA8において、タイトル背景画像保存領域312の「PPPP」というアドレスに静止画像が保存された場合には、図4に示されるように、DVD管理情報記憶領域311では、タイトル「1」に関連付けられて、データ源として「DVD」が、アドレス/ファイル名として「PPPP」が、それぞれ記憶される。
【0046】
SA10では、CPU10は、操作されたキーが停止キー604であったか否かを判断し、停止キーであったと判断すると、再生処理を終了させる。一方、操作されたのが停止キー604以外のキーであったと判断すると、SA11で、操作されたキーに応じた処理を実行した後、SA1に処理を戻す。
【0047】
図9は、データ記録再生装置1において、DVD100に対してメニュー画面を作成するためにCPU10が実行するタイトルメニュー作成処理のフローチャートである。以下に、図9を参照して、タイトルメニュー作成処理の内容を説明する。
【0048】
タイトルメニュー作成処理では、CPU10は、まずSB1で、以降の処理で利用する変数である「N」を1に設定して、SB2に処理を進める。
【0049】
SB2では、CPU10は、図4に示したようなDVD管理情報記録領域の記憶内容をチェックすることにより、DVD100のN番目のタイトルについて、背景画像として利用する画像が、タイトル背景画像保存領域312に保存されているか否かを判断し、そうであると判断するとSB3へ、そうではないと判断するとSB4へ、それぞれ処理を進める。なお、SB2における判断は、たとえば、図4に示されたようなテーブルの「データ源」の欄に「DVD」という情報が記憶されているか否かを判断することによって、行なわれる。
【0050】
SB3では、CPU10は、N番目のタイトルの背景画像として、タイトル背景画像保存領域312から、対応する画像のデータを選択して、メニュー画面情報記憶領域314の適切な保存場所に、N番目のタイトルの背景画像を構成するデータとしてコピーして、SB5に処理を進める。ここで、対応する画像のデータとは、図4に示されたようなテーブル中の「アドレス/ファイル名」として記憶されたアドレスに記憶されている画像のデータを意味する。
【0051】
また、SB4では、CPU10は、N番目のタイトルの背景画像として、デフォルト画像保存領域313から、対応する画像のデータを選択して、メニュー画面情報記憶領域314の適切な保存場所に、N番目のタイトルの背景画像を構成するデータとしてコピーして、SB5に処理を進める。ここで、対応する画像のデータとは、図4に示されたようなテーブル中の「アドレス/ファイル名」として記憶されたファイル名と同じファイル名の画像のデータを意味する。なお、CPU10は、SB4の処理として、さらに、デフォルト画像保存領域314中のどの画像をN番目のタイトルの背景画像として選択するかの入力を受付ける処理を実行し、そして、当該受付けた画像のデータを、対応する画像のデータとしてメニュー画面情報記憶領域314にコピーする処理を実行することが好ましい。
【0052】
SB5では、CPU10は、NがMに達したか否かを判断する。なお、Mは、現在処理対象となっているDVD100中の総タイトル数である。そして、CPU10は、NがまだMに到達していないと判断すれば、SB6で、Nを1だけ加算更新して、SB1に処理を戻す。一方、CPU10は、NがMに到達したと判断すると、タイトルメニュー作成処理を終了させる。
【0053】
このようなタイトルメニュー作成処理に従ってメニュー画面を構成する情報が生成されることにより、DVD100のメニュー画面として、タイトルの背景画像に、当該DVD100中の対応するタイトルの中の画像(ユーザが、一時停止キー605等を操作することにより選択した画像)が利用された画面が作成される。
【0054】
つまり、このような態様でDVD100におけるメニュー画面が作成されることにより、データ記録再生装置1は、DVD100のメニュー画面として、タイトルの背景画像が当該DVD100の対応するタイトル中の画像とされた画面を表示できる。
【0055】
以上説明した本実施の形態では、DVDの各タイトルの背景画像は、静止画像として記載されたが、本発明は、これに限定されない。つまり、一時停止の際に、適宜動画が表示される場合には、当該動画が、対応するタイトルの背景画像とされるように構成されても良い。
【0056】
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態は、単独で適用されても良いし、可能な限り、組合せて適用されても良い。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明のデータ再生装置の一実施の形態であるデータ記録再生装置の制御ブロック図である。
【図2】図1のリモコンの一例の平面図である。
【図3】図1のデータ記録再生装置のHDDにおいて定義されている記憶領域を模式的に示す図である。
【図4】図3のDVD管理情報記憶領域に記憶されている情報を模式的に示す図である。
【図5】図3のタイトル背景画像保存領域に記憶されている情報を模式的に示す図である。
【図6】図3のデフォルト画像保存領域に記憶されている情報を模式的に示す図である。
【図7】図1のデータ再生録画装置においてCPUが実行する再生処理のフローチャートである。
【図8】図7の再生処理の際に図1の出力部に表示される画面の一例を示す図である。
【図9】図1のデータ再生録画装置においてCPUが実行するタイトルメニュー作成処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0058】
1 データ記録再生装置、2 エンコーダ部、3 記録再生部、4 デコーダ部、5 アンテナ部、6 リモコンI/F、10 CPU、22 エンコーダ、30 RAM、31 HDD、33 DVDドライブ、40 デコーダ、60 リモコン、100 DVD、200 出力部、310 データ記憶領域、311 DVD管理情報記憶領域、312 タイトル背景画像保存領域、313 デフォルト画像保存領域、314 メニュー画面情報記憶領域、600 数字キー、601 再生キー、602 早送りキー、603 巻き戻しキー、604 停止キー、605 一時停止キー、610 メニューキー、611 決定キー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段と、
情報の入力を受付ける受付手段と、
前記記録媒体に記録されたデータについて、タイトルごとに、メニュー画面における対応する画像についての情報を記憶するタイトル情報記憶手段と、
前記再生手段が前記記録媒体に記録された或るタイトルのデータを再生している期間中に、前記受付手段に対して所定の情報の入力がなされた場合、その時点で前記再生手段が再生していた画像を、前記タイトル情報記憶手段において、前記或るタイトルに対応する画像として記憶する、記憶制御手段と、
前記記録媒体のメニュー画面において、前記或るタイトルに対応した画像として、前記タイトル情報記憶手段において前記或るタイトルに対応して記憶されている画像を表示させる表示制御手段と、
特定の画像を記憶する画像記憶手段とを備え、
前記受付手段に入力される前記所定の情報は、前記再生手段の再生動作を一時停止させる情報、および、一時停止により表示されている画像を前記或るタイトルの前記メニュー画面に対応する画像として選択する情報を含み、
前記表示制御手段は、前記記録媒体のメニュー画面において、前記タイトル情報記憶手段に前記記憶制御手段によって対応する画像についての情報が記憶されていないタイトルに対応した画像として前記特定の画像を表示させる、データ再生装置。
【請求項2】
記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段と、
情報の入力を受付ける受付手段と、
前記記録媒体に記録されたデータについて、タイトルごとに、メニュー画面における対応する画像についての情報を記憶するタイトル情報記憶手段と、
前記再生手段が前記記録媒体に記録された或るタイトルのデータを再生している期間中に、前記受付手段に対して所定の情報の入力がなされた場合、その時点で前記再生手段が再生していた画像を、前記タイトル情報記憶手段において、前記或るタイトルに対応する画像として記憶する、記憶制御手段と、
前記記録媒体のメニュー画面において、前記或るタイトルに対応した画像として、前記タイトル情報記憶手段において前記或るタイトルに対応して記憶されている画像を表示させる表示制御手段とを備える、データ再生装置。
【請求項3】
前記受付手段に入力される前記所定の情報は、前記再生手段の再生動作を一時停止させる情報、および、一時停止により表示されている画像を前記或るタイトルの前記メニュー画面に対応する画像として選択する情報を含む、請求項2に記載のデータ再生装置。
【請求項4】
特定の画像を記憶する画像記憶手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記記録媒体のメニュー画面において、前記タイトル情報記憶手段に前記記憶制御手段によって対応する画像についての情報が記憶されていないタイトルに対応した画像として前記特定の画像を表示させる、請求項2または請求項3に記載のデータ再生装置。
【請求項5】
データを再生可能なデータ再生装置の制御方法であって、
前記データ再生装置に対して着脱可能な記録媒体に記録されたデータを再生するステップと、
前記記録媒体に記録されたデータの再生態様に関する情報の入力を受付けるステップと、
前記記録媒体に記録されたデータについて、タイトルごとに、メニュー画面における対応する画像についての情報を記憶するステップと、
前記記録媒体に記録された或るタイトルのデータを再生している期間中に、所定の情報の入力がなされた場合、その時点で再生している画像を、前記或るタイトルに対応する画像として記憶するステップと、
前記記録媒体のメニュー画面において、前記或るタイトルに対応した画像として、前記或るタイトルに対応して記憶されている画像を表示させるステップとを備える、データ再生装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−115409(P2006−115409A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−303226(P2004−303226)
【出願日】平成16年10月18日(2004.10.18)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】