データ送信装置、データ送信方法及びデータ送信プログラム
【課題】 データ送信の際により柔軟な送信先指定を実現し、効率的なデータ送信を実行することができるデータ送信装置、データ送信方法及びデータ送信プログラムを提供する。
【解決手段】 複合機105の操作部201が送信先装置に対するフォルダ構成の変更要求を入力し(ステップS101)、コントローラユニット200が複数のプロトコルの中から送信先装置とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定し(ステップS103,S104)、操作部201により入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成し(ステップS105)、この生成されたフォルダ構成の変更要求を送信先装置に送信する(ステップS106)。
【解決手段】 複合機105の操作部201が送信先装置に対するフォルダ構成の変更要求を入力し(ステップS101)、コントローラユニット200が複数のプロトコルの中から送信先装置とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定し(ステップS103,S104)、操作部201により入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成し(ステップS105)、この生成されたフォルダ構成の変更要求を送信先装置に送信する(ステップS106)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介してデータ送信先のフォルダ構成や階層を変更可能にするデータ送信装置、データ送信方法及びデータ送信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、各宛先の情報と対応付けて送信可能な画像形式が記述されたアドレスブックや原稿の画像を読み取るスキャナを備える画像送信装置が知られている(特許文献1参照)。この画像送信装置では、上記アドレスブックに基づいて、指定された宛先に送信可能な画像の解像度が判定され、スキャナによって送信可能な画像の解像度のうちの最大解像度で原稿が読み取られる。また、読み取られた画像はハードディスクに保存され、指定された宛先に画像を送信する際にその画像形式の変換の必要があれば、変換されて当該宛先に送信される。
【0003】
また、パーソナルコンピュータ(PC)とUSBやブルーツースを用いて通信することが可能なデジタルカメラが知られている(特許文献2参照)。このデジタルカメラは、PCの画像ファイルを格納するディレクトリ(フォルダ)を新規に作成する機能や画像ファイルを格納するディレクトリ(フォルダ)を変更する機能を備えている。
【特許文献1】特開平11−136475号公報
【特許文献2】特開2005−39465号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の画像送信装置では、指定された宛先のPCのフォルダ構成を画像送信装置上から変更することはできず、予め指定された宛先のPCに所望のフォルダを構築しておく必要があった。
【0005】
また、特許文献2のデジタルカメラは、画像ファイルの送り先のPCのフォルダ構成を変更できるが、PCと特定のインタフェースで接続されている必要があった。即ち、特許文献2のデジタルカメラでは、複数のプロトコルが混在するネットワークを介して、画像ファイルの送り先のPCのフォルダ構成を変更することはできないという課題がある。
【0006】
本発明の目的は、上記課題に鑑み、データ送信の際により柔軟な送信先指定を実現し、効率的なデータ送信を実行することができるデータ送信装置、データ送信方法及びデータ送信プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1のデータ送信装置は、記憶装置を有する外部機器とネットワークを介して接続可能なデータ送信装置において、複数のプロトコルを保持するプロトコル保持手段と、前記記憶装置内のフォルダ構成の変更要求を入力する変更要求入力手段と、前記複数のプロトコルの中から前記外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定するプロトコル決定手段と、前記変更要求入力手段により入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記プロトコル決定手段により決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成する変更要求生成手段と、前記変更要求生成手段により生成されたフォルダ構成の変更要求を当該外部機器に送信する変更要求送信手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項9のデータ送信方法は、記憶装置を有する外部機器とネットワークを介して接続可能であると共に複数のプロトコルを有するデータ送信装置のデータ送信方法において、前記記憶装置内のフォルダ構成の変更要求を入力する変更要求入力工程と、前記複数のプロトコルの中から前記外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定するプロトコル決定工程と、前記変更要求入力工程により入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記プロトコル決定工程により決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成する変更要求生成工程と、前記変更要求生成工程により生成されたフォルダ構成の変更要求を当該外部機器に送信する変更要求送信工程とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項10のデータ送信プログラムは、記憶装置を有する外部機器とネットワークを介して接続可能であると共に複数のプロトコルを有するコンピュータで実行されるデータ送信プログラムにおいて、前記記憶装置内のフォルダ構成の変更要求を入力する変更要求入力モジュールと、前記複数のプロトコルの中から前記外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定するプロトコル決定モジュールと、前記変更要求入力モジュールにより入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記プロトコル決定モジュールにより決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成する変更要求生成モジュールと、前記変更要求生成モジュールにより生成されたフォルダ構成の変更要求を当該外部機器に送信する変更要求送信モジュールとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本願発明によれば、複数のプロトコルの中から外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルが決定され、この決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求が生成され、この生成されたフォルダ構成の変更要求が外部機器に送信されるので、ネットワーク上のプロトコルを意識せずに、データ送信先のフォルダ構成や階層を自由に変更することができる。この結果、データ送信の際により柔軟な送信先指定を実現し、効率的なデータ送信を実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係るデータ送信装置を含むネットワークシステムの構成を示す図である。
【0013】
同図において、ネットワークシステムは、SMB(サーバメッセージブロック)を実装したSMBクライアント101〜103と、FTP(ファイル転送プロトコル)によるファイル交換が可能なFTPサーバ104,106と、データ送信装置としての複合機105,107と、これらを互いに接続するLAN108とを備えている。
【0014】
複合機105,107は、それぞれスキャナやプリンタで構成され、スキャナから読み込んだ画像データをプリンタにより出力するだけでなく、LAN(ローカルエリアネットワーク)108を介して画像データをSMBクライアント101〜103及びFTPサーバ104,106との間で送受信する。複合機105と複合機107との間でも画像データは送受信される。
【0015】
図1では、SMBクライアント101〜103と、FTPサーバ104,106と、複合機105,107とはLAN108を介して互いに接続されるが、ネットワークとしてはLANに限らず、WAN(ワイドエリアネットワーク)やインターネットであってもよい。
【0016】
また、プロトコルはSMBとFTPを利用しているが、これらのプロトコルに限定されるものではなく、様々なネットワークプロトコルを利用できる。
【0017】
次に、複合機105の構成及び動作について説明する。複合機107の構成及び動作は、これと同様であるので、その説明は省略する。
【0018】
図2は、複合機105のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0019】
複合機105は、操作指示を入力すると共に表示機能を有する操作部201、コントローラユニット200、プリンタ209、スキャナ210とを備えている。
【0020】
コントローラユニット200は、画像出力デバイスとして機能するプリンタ209及び画像入力デバイスとして機能するスキャナ210と接続し、これらのデバイスの機能を制御する。
【0021】
コントローラユニット200は、コントローラユニット200の全体を制御するCPU202と、CPU202のワークメモリであり、画像データの一時記憶にも利用されるRAM203と、操作部201と接続するための操作部インタフェース(I/F)204と、複合機105の制御プログラムやSMB、FTP等のネットワークプロトコルを格納するROM205と、画像データの画像処理を実行する画像処理部206と、プリンタ209及びスキャナ210と接続するためのデバイスインタフェース(I/F)207と、LAN108と接続するためのネットワークインタフェース(I/F)208と、システムバス211,212,213とを備えている。
【0022】
CPU202、RAM203、操作部I/F204、ROM205及び画像処理部206はシステムバス211に接続されており、ROM205、画像処理部206、デバイスI/F207及びネットワークI/F208はシステムバス212に接続されており、デバイスI/F207、プリンタ209及びスキャナ210はシステムバス213に接続されている。
【0023】
操作部I/F204は操作部201を制御し、ユーザインタフェースを提供する。さらに、操作部201からの情報をCPU202に伝える役割も有する。ROM205は電圧を印加することで内容を書き換えることができるEEPROMである。
【0024】
図3は、複合機105で実行される制御処理手順を示すフローチャートである。
【0025】
このフローチャートに示した処理は、コントローラユニット200で実行され、より具体的には、CPU202がROM205に格納された制御プログラムをRAM203にロードして実行することで実現される。
【0026】
コントローラユニット200は、操作部201からのフォルダ構成の変更要求を取得する(ステップS101)。このフォルダ構成は、画像データの送信先のフォルダ構成である。フォルダ構成の変更要求は、後述する図7〜図11に示すようなユーザインタフェースより入力される。例えば、フォルダAをフォルダBの下に移動するなどの要求である。
【0027】
次に、ステップS101で受信した変更要求が適正であるか否かを判断し(ステップS102)、変更要求が適正であると判断した場合、変更要求のあったフォルダへのアクセス権限の有無の問い合わせを送信先装置に対して実行する(ステップS103)。ここでは、複合機105が備える複数のプロトコルを使用して、アクセス権限の有無の問い合わせを送信先装置に対して実行する。これにより、アクセス権限の有無の問い合わせの回答を受信したときに、送信先装置との通信で利用可能なプロトコルが決定できる。また、送信先装置は、画像データの送信先であり、図1のSMBクライアント101〜103やFTPサーバ104,106のいずれかであってもよく、また、これらの装置に限定されるものでもない。
【0028】
その後、送信先装置からアクセス権限の有無の回答を受信し(ステップS104)、アクセス権限の有りの回答をしている場合には、ステップS101で取得したフォルダ構成の変更要求から、送信先装置との通信で使用されるプロトコル(例えばSMB又はFTP)に応じたフォルダ構成の変更要求を生成する(ステップS105)。
【0029】
次いで、上記プロトコルに従って、ステップS105で生成されたフォルダ構成の変更要求を送信先装置に送信し(ステップS106)、当該フォルダ構成の変更要求に対する応答を送信先装置から受信する(ステップS107)。
【0030】
その後、ステップS107で受信したフォルダ構成の変更要求に対する応答を解析し(ステップS108)、解析結果に応じた操作部201の更新指示を操作部201に対して送信する(ステップS109)。操作部201は当該更新指示を受信して、表示を更新する。これにより、変更されたフォルダ構成が操作部に201に表示される。
【0031】
以上の処理が実行されることにより、画像データの送信先のフォルダ構成を変更することができる。
【0032】
図4は、図3のステップS105の詳細な処理を示すフローチャートである。
【0033】
このフローチャートに示した処理も、コントローラユニット200で実行され、より具体的には、CPU202がROM205に格納された制御プログラムをRAM203にロードして実行することで実現される。
【0034】
まず、図3のステップS101で受信したフォルダ構成の変更要求が、フォルダの新規作成要求であるか否かを判別し(ステップS201)、フォルダの新規作成要求である場合には、送信先装置との通信で使用されるプロトコルがFTPであるか又はSMBであるかを判別する(ステップS203)。この判別は送信先装置のアドレスに基づいて実行される。アドレスの先頭が「\\」から始まる場合には、プロトコルはSMBと判定され、アドレスの先頭が「ftp://」から始まる場合には、プロトコルはFTPであると判定される。
【0035】
ステップS203で送信先装置との通信で使用されるプロトコルがSMBである場合は、SMB用のフォルダ新規作成コマンドを生成し(ステップS204)、送信先装置との通信で使用されるプロトコルがFTPである場合は、FTP用のフォルダ新規作成コマンドを生成し(ステップS205)、本処理を終了する。
【0036】
上記ステップS201の判別の結果、図3のステップS101で受信したフォルダ構成の変更要求が、フォルダの新規作成要求でない場合は、当該フォルダ構成の変更要求が、フォルダの削除要求であるか否かを判別する(ステップS202)。
【0037】
当該フォルダ構成の変更要求が、フォルダの削除要求である場合は、送信先装置との通信で使用されるプロトコルがFTPであるか又はSMBであるかを判別する(ステップS206)。この判別方法は上述したステップS203での判別方法と同様である。
【0038】
ステップS206で送信先装置との通信で使用されるプロトコルがSMBである場合は、SMB用のフォルダ削除コマンドを生成し(ステップS207)、送信先装置との通信で使用されるプロトコルがFTPである場合は、FTP用のフォルダ削除コマンドを生成し(ステップS208)、本処理を終了する。
【0039】
上記ステップS202の判別の結果、フォルダ構成の変更要求が、フォルダの削除要求でない場合は、フォルダの名称等の変更要求であると判断し、送信先装置との通信で使用されるプロトコルがFTPであるか又はSMBであるかを判別する(ステップS209)。この判別方法は上述したステップS203での判別方法と同様である。
【0040】
ステップS209で送信先装置との通信で使用されるプロトコルがSMBである場合は、SMB用のフォルダ変更コマンドを生成し(ステップS210)、送信先装置との通信で使用されるプロトコルがFTPである場合は、FTP用のフォルダ変更コマンドを生成し(ステップS211)、本処理を終了する。
【0041】
以上の処理が実行されることにより、画像送信先とのプロトコルに応じたフォルダ構成変更指示コマンド(ステップS204、S205、S207、S208、S210、S211で生成されるコマンドの総括名称)を自動生成することができる。
【0042】
図5は、図4の処理で生成されるフォルダ構成変更指示コマンドと図4のステップの対応表を示す図である。フォルダ構成変更指示コマンドについては、送信先装置が「SERVER01」という名称であることを想定している。
【0043】
図6は、図3のステップS108の詳細な処理を示すフローチャートである。図6では、特に、フォルダ構成の変更中に共有違反が生じた場合の処理を示す。このフローチャートに示した処理も、コントローラユニット200で実行され、より具体的には、CPU202がROM205に格納された制御プログラムをRAM203にロードして実行することで実現される。
【0044】
まず、送信先装置から受信した、フォルダ構成の変更要求に対する応答を解析し、共有違反の有無を検出する(ステップS301)。共有違反を検出できない場合には、操作部201の表示を更新して、本処理を終了する(ステップS315)。
【0045】
上記ステップS301において共有違反を検出した場合には、共有違反が発生していることを操作部201に表示する(ステップS302)。図12は、操作部201に表示される、フォルダへの共有違反発生時の通知画面の一例を示す図である。この通知画面には、フォルダへの共有違反が発生した旨の内容1201と、キャンセルボタン1202と、OKボタン1203とが表示される。ユーザは、内容1201によりフォルダへの共有違反が発生したことを認識し、フォルダの変更操作を継続するか否かをキャンセルボタン1202又はOKボタン1203により選択することができる。
【0046】
次いで、キャンセルボタン1202及びOKボタン1203のいずれが押下されたかを検知することにより、以降の操作を継続するか否かを判定する(ステップS303)。
【0047】
上記ステップS303において、以降の操作を終了すると判定された場合には、そのまま本処理を終了する。一方、以降の操作を継続すると判定された場合には、送信先装置に送信したフォルダ構成の変更要求の種類を判別する(ステップS304)。
【0048】
ステップS304の判別の結果、フォルダ構成の変更要求の種類がフォルダの移動/名前の変更要求である場合には、送信先装置にフォルダーのコピー要求を発行する(ステップS305)。送信先装置では、コピー要求を受信して、フォルダ構成の変更要求が移動であった場合には、共有違反の発生しているフォルダ含む上位のフォルダ階層をコピーし、そのコピーされた上位のフォルダ階層内で所望のフォルダ(共有違反の発生しているフォルダ)の移動を実行する。一方、フォルダ構成の変更要求がフォルダ名の変更要求であった場合には、フォルダのコピー完了後にコピーされたフォルダのフォルダ名を変更する。
【0049】
次に、共有違反の発生しているフォルダにアクセスしていた端末に対して、フォルダ変更の通知情報を送信する(ステップS306)。図13は、フォルダ変更の通知情報を受信した端末で表示される画面の一例を示す図である。この画面には、アクセスしているフォルダに対して何らかの変更要求が発生している内容1301と、OKボタン1302とが表示される。共有違反の発生しているフォルダにアクセスしているユーザはこの画面により当該フォルダへのアクセス終了後に変更操作が行われることを認識することができる。また、この画面を見たユーザが、共有違反の発生しているフォルダへのアクセスを中止すると、共有違反は解除される。
【0050】
次いで、共有違反の発生したフォルダを監視し、共有違反が解除されるのを待ち(ステップS307)、当該フォルダの共有違反の有無を検出する(ステップS308)。ステップS307とステップS308は共有違反の解除待ちのループ処理である。
【0051】
ステップS308で共有違反が解除されたことを検出した後、再度、送信先装置に送信したフォルダ構成の変更要求の種類を判別し(ステップS309)、フォルダ構成の変更要求がフォルダの移動/名前の変更要求である場合には、マージ処理を実行する(ステップS310)。マージ処理は、具体的には、以下のように実行する。フォルダ構成の変更要求が移動であった場合には、送信先装置では、上述したように、コピーされた上位のフォルダ階層内で所望のフォルダ(共有違反の発生しているフォルダ)の移動が実行されているので、その所望のフォルダの移動が実行された上位のフォルダ階層を、共有違反の発生しているフォルダ含む上位のフォルダ階層に上書きする。一方、フォルダ構成の変更要求がフォルダ名の変更要求であった場合には、送信先装置では、上述したように、コピーされたフォルダのフォルダ名が変更されているので、変更されたフォルダ名のフォルダを元の共有違反の発生しているフォルダに上書きする。
【0052】
その後、コピー元の上位のフォルダ階層やフォルダを削除する(ステップS311)。即ち、上書きした後に不要となった上位のフォルダ階層やフォルダを削除する。
【0053】
一方、ステップS309で、フォルダ構成の変更要求がフォルダの削除の変更要求である場合には、所望のフォルダの削除要求を送信先装置に発行する(ステップS312)。これにより、送信先装置では、所望のフォルダが削除される。
【0054】
ステップS311又はステップS312の後、共有違反の発生していたフォルダにアクセスしていた端末に対して、フォルダ変更完了の情報を送信する(ステップS313)。これにより、共有違反の発生していたフォルダにアクセスしていた端末には、フォルダ変更が完了したことが表示される。
【0055】
最後に、操作部201の表示を変更されたフォルダ構成の内容に更新して(ステップS314)、本処理を終了する。
【0056】
以上の処理が実行されることにより、共有違反の発生したフォルダに対しても、フォルダ構成の変更要求に応じたフォルダ構成の変更を実行することができる。
【0057】
図7は、操作部201に表示される画像送信用のメイン画面の一例を示す図である。
【0058】
同図において、701は画像データの送信先として選択可能な送信先リストであり、RAM203又はROM205に登録されている。送信先リスト701の各送信先はアイコン702を押下することで選択される。送信先リストに複数の送信先が含まれていて、一度に表示できない場合には、上ボタン713及び下ボタン707を押下して、送信先を上下にスライドさせることができる。
【0059】
703は送信先リスト701に登録する送信先を作成するための新規作成ボタンであり、705は送信先の編集ボタンである。アイコン702を押下し、所望の送信先を選択した状態で、編集ボタン705を押下すると、メイン画面は選択された送信先を変更するための画面に遷移する。706は送信先の削除ボタンであり、選択状態にある送信先を削除する。
【0060】
709〜712は、送信される画像データに付加可能なデータの入力フィールドである。入力フィールド709〜712には、送信者名、本文、件名、文書名がそれぞれ入力される。708は、送信動作を行うための送信ボタンである。送信ボタン708を押下することで、複合機105は画像送信処理を開始する。704は、本メイン画面において行った情報設定を全て消去し、前の画面に戻るためのボタンである。
【0061】
図8は、送信先リスト701に新規送信先を登録するための設定画面である。
【0062】
この画面は図7の新規作成ボタン703を押下することによって操作部201に表示される。図8において、801は新規送信先の情報を入力するためのウィンドウである。ウィンドウ801には入力フィールド802〜805が含まれている。入力フィールド802には送信先のホスト名を、入力フィールド803には送信先のパス(フォルダ/ディレクトリの場所)を、入力フィールド804には送信の際にアクセスするサーバ(例えば、メールであればメールサーバ)のユーザ名を、入力フィールド805には入力フィールド804に入力されたユーザ名に対応するパスワードを、それぞれ入力する。806は、送信先のパスを指定するための画面に遷移するための参照ボタンである。
【0063】
図9は、画像データの送信先のパスを指定する画面の一例を示す図である。
【0064】
この画面は、図8の参照ボタンを押下することによって操作部201に表示され、送信先のフォルダ(ディレクトリ)を選択することができる。この画面は、送信先指定機能とともに送信先フォルダ構成の編集機能も備えている。
【0065】
同図において、901は押下動作によって選択可能なアイコンである。902はフォルダ構成を可視化して表示するフィールドである。フォルダ構成を全て表示できない場合には、上ボタン906又は下ボタン907によってフィールド902の表示を上下にスライドさせることが可能である。
【0066】
903は新規フォルダ作成ボタンである。アイコン901を押下して、例えば「User」フォルダを選択状態にして、新規フォルダ作成ボタン903を押下すると、「User」フォルダのサブフォルダとして新規フォルダを作成する。図10は、新規フォルダが作成されたときの画面の一例を示す図である。図10では、アイコン901を押下して、「Image」フォルダを選択状態にして、新規フォルダ作成ボタン903を押下している。これにより、「Image」フォルダの1つ下の階層に新しいフォルダ「New Folder1」1001が作成されている。
【0067】
904はフォルダの移動ボタンである。図11は、フォルダを移動させたときの画面の一例を示す図である。「Document」フォルダの1つ下の階層にある「19810205」フォルダのアイコン901を押下し、当該フォルダを選択状態にして、移動ボタン904を押下すると、移動先フォルダを指定する表示となる。ここで、上ボタン906又は下ボタン907を使って、「Image」フォルダを選択し、確定ボタン1102を押下すると、「Image」フォルダの1つ下の階層に「19810205」フォルダを移動する。
【0068】
905はフォルダの削除ボタンである。アイコン901を押下して所定のフォルダを選択状態にして、削除ボタン905を押下すると、選択状態のフォルダが削除される。
【0069】
909は、この画面を通して行われた全ての変更を破棄し、前の画面に戻るためのキャンセルボタンである。
【0070】
908はこの画面を通して行われた変更を登録するためのOKボタンである。
【0071】
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、操作部201が送信先装置に対するフォルダ構成の変更要求を入力し(ステップS101)、コントローラユニット200が複数のプロトコルの中から送信先装置とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定し(ステップS103,S104)、操作部201により入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成し(ステップS105)、この生成されたフォルダ構成の変更要求を送信先装置に送信する(ステップS106)ので、ネットワーク上のプロトコルを意識せずに、データ送信先のフォルダ構成や階層を自由に変更することができる。この結果、データ送信の際により柔軟な送信先指定を実現し、効率的なデータ送信を実行することができる。
【0072】
また、送信先装置から受信したフォルダ構成の変更要求に対する回答に基づいて、操作部201に表示されるフォルダ構成の内容が更新されるので、ユーザは常に最新の送信先装置のフォルダ構成を認識することができる。
【0073】
また、フォルダの共有違反が検出されたときに(ステップS301)、当該共有違反の発生しているフォルダにアクセスしているユーザに対して、フォルダ変更の通知情報(変更要求が発生している旨)が送信され(ステップS306)、フォルダの共有違反の解除が検知された後に(ステップS308)、フォルダ構成の変更要求の内容に応じて、フォルダ構成の変更が実行される(ステップS309〜ステップS312)ので、共有違反の発生したフォルダに対しても、変更要求に応じたフォルダ構成の変更ができる。
【0074】
上記実施の形態では、送信先装置のフォルダには画像データが送信されるが、送信されるデータは画像データに限定されるものでなく、文書データ、動画像データ、楽音データ等のどのような種類のデータでもよい。
【0075】
また、本実施の形態に係るデータ送信装置は、複合機105に限定されるものではなく、コンピュータ、デジタルカメラ、プリンタ、スキャナ、MP3端末等であってもよい。
【0076】
また、本発明の目的は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0077】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0078】
又、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0079】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0080】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の実施の形態に係るデータ送信装置を含むネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】複合機105のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】複合機105で実行される制御処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS105の詳細な処理を示すフローチャートである。
【図5】図4の処理で生成されるフォルダ構成変更指示コマンドと図4のステップの対応表を示す図である。
【図6】図3のステップS108の詳細な処理を示すフローチャートである。
【図7】操作部201に表示される画像送信用のメイン画面の一例を示す図である。
【図8】送信先リスト701に新規送信先を登録するための設定画面である。
【図9】画像データの送信先のパスを指定する画面の一例を示す図である。
【図10】新規フォルダが作成されたときの画面の一例を示す図である。
【図11】フォルダを移動させたときの画面の一例を示す図である。
【図12】フォルダへの共有違反発生時の通知画面の一例を示す図である。
【図13】フォルダ変更の通知情報を受信した端末で表示される画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0082】
101〜103 SMBクライアント
104,106 FTPサーバ
105,107 複合機
108 LAN
200 コントローラユニット
201 操作部
202 CPU
203 RAM
204 操作部I/F
205 ROM
206 画像処理部
207 デバイスI/F
208 ネットワークI/F
209 プリンタ
210 スキャナ
211〜213 システムバス
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介してデータ送信先のフォルダ構成や階層を変更可能にするデータ送信装置、データ送信方法及びデータ送信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、各宛先の情報と対応付けて送信可能な画像形式が記述されたアドレスブックや原稿の画像を読み取るスキャナを備える画像送信装置が知られている(特許文献1参照)。この画像送信装置では、上記アドレスブックに基づいて、指定された宛先に送信可能な画像の解像度が判定され、スキャナによって送信可能な画像の解像度のうちの最大解像度で原稿が読み取られる。また、読み取られた画像はハードディスクに保存され、指定された宛先に画像を送信する際にその画像形式の変換の必要があれば、変換されて当該宛先に送信される。
【0003】
また、パーソナルコンピュータ(PC)とUSBやブルーツースを用いて通信することが可能なデジタルカメラが知られている(特許文献2参照)。このデジタルカメラは、PCの画像ファイルを格納するディレクトリ(フォルダ)を新規に作成する機能や画像ファイルを格納するディレクトリ(フォルダ)を変更する機能を備えている。
【特許文献1】特開平11−136475号公報
【特許文献2】特開2005−39465号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の画像送信装置では、指定された宛先のPCのフォルダ構成を画像送信装置上から変更することはできず、予め指定された宛先のPCに所望のフォルダを構築しておく必要があった。
【0005】
また、特許文献2のデジタルカメラは、画像ファイルの送り先のPCのフォルダ構成を変更できるが、PCと特定のインタフェースで接続されている必要があった。即ち、特許文献2のデジタルカメラでは、複数のプロトコルが混在するネットワークを介して、画像ファイルの送り先のPCのフォルダ構成を変更することはできないという課題がある。
【0006】
本発明の目的は、上記課題に鑑み、データ送信の際により柔軟な送信先指定を実現し、効率的なデータ送信を実行することができるデータ送信装置、データ送信方法及びデータ送信プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1のデータ送信装置は、記憶装置を有する外部機器とネットワークを介して接続可能なデータ送信装置において、複数のプロトコルを保持するプロトコル保持手段と、前記記憶装置内のフォルダ構成の変更要求を入力する変更要求入力手段と、前記複数のプロトコルの中から前記外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定するプロトコル決定手段と、前記変更要求入力手段により入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記プロトコル決定手段により決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成する変更要求生成手段と、前記変更要求生成手段により生成されたフォルダ構成の変更要求を当該外部機器に送信する変更要求送信手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項9のデータ送信方法は、記憶装置を有する外部機器とネットワークを介して接続可能であると共に複数のプロトコルを有するデータ送信装置のデータ送信方法において、前記記憶装置内のフォルダ構成の変更要求を入力する変更要求入力工程と、前記複数のプロトコルの中から前記外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定するプロトコル決定工程と、前記変更要求入力工程により入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記プロトコル決定工程により決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成する変更要求生成工程と、前記変更要求生成工程により生成されたフォルダ構成の変更要求を当該外部機器に送信する変更要求送信工程とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項10のデータ送信プログラムは、記憶装置を有する外部機器とネットワークを介して接続可能であると共に複数のプロトコルを有するコンピュータで実行されるデータ送信プログラムにおいて、前記記憶装置内のフォルダ構成の変更要求を入力する変更要求入力モジュールと、前記複数のプロトコルの中から前記外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定するプロトコル決定モジュールと、前記変更要求入力モジュールにより入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記プロトコル決定モジュールにより決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成する変更要求生成モジュールと、前記変更要求生成モジュールにより生成されたフォルダ構成の変更要求を当該外部機器に送信する変更要求送信モジュールとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本願発明によれば、複数のプロトコルの中から外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルが決定され、この決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求が生成され、この生成されたフォルダ構成の変更要求が外部機器に送信されるので、ネットワーク上のプロトコルを意識せずに、データ送信先のフォルダ構成や階層を自由に変更することができる。この結果、データ送信の際により柔軟な送信先指定を実現し、効率的なデータ送信を実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係るデータ送信装置を含むネットワークシステムの構成を示す図である。
【0013】
同図において、ネットワークシステムは、SMB(サーバメッセージブロック)を実装したSMBクライアント101〜103と、FTP(ファイル転送プロトコル)によるファイル交換が可能なFTPサーバ104,106と、データ送信装置としての複合機105,107と、これらを互いに接続するLAN108とを備えている。
【0014】
複合機105,107は、それぞれスキャナやプリンタで構成され、スキャナから読み込んだ画像データをプリンタにより出力するだけでなく、LAN(ローカルエリアネットワーク)108を介して画像データをSMBクライアント101〜103及びFTPサーバ104,106との間で送受信する。複合機105と複合機107との間でも画像データは送受信される。
【0015】
図1では、SMBクライアント101〜103と、FTPサーバ104,106と、複合機105,107とはLAN108を介して互いに接続されるが、ネットワークとしてはLANに限らず、WAN(ワイドエリアネットワーク)やインターネットであってもよい。
【0016】
また、プロトコルはSMBとFTPを利用しているが、これらのプロトコルに限定されるものではなく、様々なネットワークプロトコルを利用できる。
【0017】
次に、複合機105の構成及び動作について説明する。複合機107の構成及び動作は、これと同様であるので、その説明は省略する。
【0018】
図2は、複合機105のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0019】
複合機105は、操作指示を入力すると共に表示機能を有する操作部201、コントローラユニット200、プリンタ209、スキャナ210とを備えている。
【0020】
コントローラユニット200は、画像出力デバイスとして機能するプリンタ209及び画像入力デバイスとして機能するスキャナ210と接続し、これらのデバイスの機能を制御する。
【0021】
コントローラユニット200は、コントローラユニット200の全体を制御するCPU202と、CPU202のワークメモリであり、画像データの一時記憶にも利用されるRAM203と、操作部201と接続するための操作部インタフェース(I/F)204と、複合機105の制御プログラムやSMB、FTP等のネットワークプロトコルを格納するROM205と、画像データの画像処理を実行する画像処理部206と、プリンタ209及びスキャナ210と接続するためのデバイスインタフェース(I/F)207と、LAN108と接続するためのネットワークインタフェース(I/F)208と、システムバス211,212,213とを備えている。
【0022】
CPU202、RAM203、操作部I/F204、ROM205及び画像処理部206はシステムバス211に接続されており、ROM205、画像処理部206、デバイスI/F207及びネットワークI/F208はシステムバス212に接続されており、デバイスI/F207、プリンタ209及びスキャナ210はシステムバス213に接続されている。
【0023】
操作部I/F204は操作部201を制御し、ユーザインタフェースを提供する。さらに、操作部201からの情報をCPU202に伝える役割も有する。ROM205は電圧を印加することで内容を書き換えることができるEEPROMである。
【0024】
図3は、複合機105で実行される制御処理手順を示すフローチャートである。
【0025】
このフローチャートに示した処理は、コントローラユニット200で実行され、より具体的には、CPU202がROM205に格納された制御プログラムをRAM203にロードして実行することで実現される。
【0026】
コントローラユニット200は、操作部201からのフォルダ構成の変更要求を取得する(ステップS101)。このフォルダ構成は、画像データの送信先のフォルダ構成である。フォルダ構成の変更要求は、後述する図7〜図11に示すようなユーザインタフェースより入力される。例えば、フォルダAをフォルダBの下に移動するなどの要求である。
【0027】
次に、ステップS101で受信した変更要求が適正であるか否かを判断し(ステップS102)、変更要求が適正であると判断した場合、変更要求のあったフォルダへのアクセス権限の有無の問い合わせを送信先装置に対して実行する(ステップS103)。ここでは、複合機105が備える複数のプロトコルを使用して、アクセス権限の有無の問い合わせを送信先装置に対して実行する。これにより、アクセス権限の有無の問い合わせの回答を受信したときに、送信先装置との通信で利用可能なプロトコルが決定できる。また、送信先装置は、画像データの送信先であり、図1のSMBクライアント101〜103やFTPサーバ104,106のいずれかであってもよく、また、これらの装置に限定されるものでもない。
【0028】
その後、送信先装置からアクセス権限の有無の回答を受信し(ステップS104)、アクセス権限の有りの回答をしている場合には、ステップS101で取得したフォルダ構成の変更要求から、送信先装置との通信で使用されるプロトコル(例えばSMB又はFTP)に応じたフォルダ構成の変更要求を生成する(ステップS105)。
【0029】
次いで、上記プロトコルに従って、ステップS105で生成されたフォルダ構成の変更要求を送信先装置に送信し(ステップS106)、当該フォルダ構成の変更要求に対する応答を送信先装置から受信する(ステップS107)。
【0030】
その後、ステップS107で受信したフォルダ構成の変更要求に対する応答を解析し(ステップS108)、解析結果に応じた操作部201の更新指示を操作部201に対して送信する(ステップS109)。操作部201は当該更新指示を受信して、表示を更新する。これにより、変更されたフォルダ構成が操作部に201に表示される。
【0031】
以上の処理が実行されることにより、画像データの送信先のフォルダ構成を変更することができる。
【0032】
図4は、図3のステップS105の詳細な処理を示すフローチャートである。
【0033】
このフローチャートに示した処理も、コントローラユニット200で実行され、より具体的には、CPU202がROM205に格納された制御プログラムをRAM203にロードして実行することで実現される。
【0034】
まず、図3のステップS101で受信したフォルダ構成の変更要求が、フォルダの新規作成要求であるか否かを判別し(ステップS201)、フォルダの新規作成要求である場合には、送信先装置との通信で使用されるプロトコルがFTPであるか又はSMBであるかを判別する(ステップS203)。この判別は送信先装置のアドレスに基づいて実行される。アドレスの先頭が「\\」から始まる場合には、プロトコルはSMBと判定され、アドレスの先頭が「ftp://」から始まる場合には、プロトコルはFTPであると判定される。
【0035】
ステップS203で送信先装置との通信で使用されるプロトコルがSMBである場合は、SMB用のフォルダ新規作成コマンドを生成し(ステップS204)、送信先装置との通信で使用されるプロトコルがFTPである場合は、FTP用のフォルダ新規作成コマンドを生成し(ステップS205)、本処理を終了する。
【0036】
上記ステップS201の判別の結果、図3のステップS101で受信したフォルダ構成の変更要求が、フォルダの新規作成要求でない場合は、当該フォルダ構成の変更要求が、フォルダの削除要求であるか否かを判別する(ステップS202)。
【0037】
当該フォルダ構成の変更要求が、フォルダの削除要求である場合は、送信先装置との通信で使用されるプロトコルがFTPであるか又はSMBであるかを判別する(ステップS206)。この判別方法は上述したステップS203での判別方法と同様である。
【0038】
ステップS206で送信先装置との通信で使用されるプロトコルがSMBである場合は、SMB用のフォルダ削除コマンドを生成し(ステップS207)、送信先装置との通信で使用されるプロトコルがFTPである場合は、FTP用のフォルダ削除コマンドを生成し(ステップS208)、本処理を終了する。
【0039】
上記ステップS202の判別の結果、フォルダ構成の変更要求が、フォルダの削除要求でない場合は、フォルダの名称等の変更要求であると判断し、送信先装置との通信で使用されるプロトコルがFTPであるか又はSMBであるかを判別する(ステップS209)。この判別方法は上述したステップS203での判別方法と同様である。
【0040】
ステップS209で送信先装置との通信で使用されるプロトコルがSMBである場合は、SMB用のフォルダ変更コマンドを生成し(ステップS210)、送信先装置との通信で使用されるプロトコルがFTPである場合は、FTP用のフォルダ変更コマンドを生成し(ステップS211)、本処理を終了する。
【0041】
以上の処理が実行されることにより、画像送信先とのプロトコルに応じたフォルダ構成変更指示コマンド(ステップS204、S205、S207、S208、S210、S211で生成されるコマンドの総括名称)を自動生成することができる。
【0042】
図5は、図4の処理で生成されるフォルダ構成変更指示コマンドと図4のステップの対応表を示す図である。フォルダ構成変更指示コマンドについては、送信先装置が「SERVER01」という名称であることを想定している。
【0043】
図6は、図3のステップS108の詳細な処理を示すフローチャートである。図6では、特に、フォルダ構成の変更中に共有違反が生じた場合の処理を示す。このフローチャートに示した処理も、コントローラユニット200で実行され、より具体的には、CPU202がROM205に格納された制御プログラムをRAM203にロードして実行することで実現される。
【0044】
まず、送信先装置から受信した、フォルダ構成の変更要求に対する応答を解析し、共有違反の有無を検出する(ステップS301)。共有違反を検出できない場合には、操作部201の表示を更新して、本処理を終了する(ステップS315)。
【0045】
上記ステップS301において共有違反を検出した場合には、共有違反が発生していることを操作部201に表示する(ステップS302)。図12は、操作部201に表示される、フォルダへの共有違反発生時の通知画面の一例を示す図である。この通知画面には、フォルダへの共有違反が発生した旨の内容1201と、キャンセルボタン1202と、OKボタン1203とが表示される。ユーザは、内容1201によりフォルダへの共有違反が発生したことを認識し、フォルダの変更操作を継続するか否かをキャンセルボタン1202又はOKボタン1203により選択することができる。
【0046】
次いで、キャンセルボタン1202及びOKボタン1203のいずれが押下されたかを検知することにより、以降の操作を継続するか否かを判定する(ステップS303)。
【0047】
上記ステップS303において、以降の操作を終了すると判定された場合には、そのまま本処理を終了する。一方、以降の操作を継続すると判定された場合には、送信先装置に送信したフォルダ構成の変更要求の種類を判別する(ステップS304)。
【0048】
ステップS304の判別の結果、フォルダ構成の変更要求の種類がフォルダの移動/名前の変更要求である場合には、送信先装置にフォルダーのコピー要求を発行する(ステップS305)。送信先装置では、コピー要求を受信して、フォルダ構成の変更要求が移動であった場合には、共有違反の発生しているフォルダ含む上位のフォルダ階層をコピーし、そのコピーされた上位のフォルダ階層内で所望のフォルダ(共有違反の発生しているフォルダ)の移動を実行する。一方、フォルダ構成の変更要求がフォルダ名の変更要求であった場合には、フォルダのコピー完了後にコピーされたフォルダのフォルダ名を変更する。
【0049】
次に、共有違反の発生しているフォルダにアクセスしていた端末に対して、フォルダ変更の通知情報を送信する(ステップS306)。図13は、フォルダ変更の通知情報を受信した端末で表示される画面の一例を示す図である。この画面には、アクセスしているフォルダに対して何らかの変更要求が発生している内容1301と、OKボタン1302とが表示される。共有違反の発生しているフォルダにアクセスしているユーザはこの画面により当該フォルダへのアクセス終了後に変更操作が行われることを認識することができる。また、この画面を見たユーザが、共有違反の発生しているフォルダへのアクセスを中止すると、共有違反は解除される。
【0050】
次いで、共有違反の発生したフォルダを監視し、共有違反が解除されるのを待ち(ステップS307)、当該フォルダの共有違反の有無を検出する(ステップS308)。ステップS307とステップS308は共有違反の解除待ちのループ処理である。
【0051】
ステップS308で共有違反が解除されたことを検出した後、再度、送信先装置に送信したフォルダ構成の変更要求の種類を判別し(ステップS309)、フォルダ構成の変更要求がフォルダの移動/名前の変更要求である場合には、マージ処理を実行する(ステップS310)。マージ処理は、具体的には、以下のように実行する。フォルダ構成の変更要求が移動であった場合には、送信先装置では、上述したように、コピーされた上位のフォルダ階層内で所望のフォルダ(共有違反の発生しているフォルダ)の移動が実行されているので、その所望のフォルダの移動が実行された上位のフォルダ階層を、共有違反の発生しているフォルダ含む上位のフォルダ階層に上書きする。一方、フォルダ構成の変更要求がフォルダ名の変更要求であった場合には、送信先装置では、上述したように、コピーされたフォルダのフォルダ名が変更されているので、変更されたフォルダ名のフォルダを元の共有違反の発生しているフォルダに上書きする。
【0052】
その後、コピー元の上位のフォルダ階層やフォルダを削除する(ステップS311)。即ち、上書きした後に不要となった上位のフォルダ階層やフォルダを削除する。
【0053】
一方、ステップS309で、フォルダ構成の変更要求がフォルダの削除の変更要求である場合には、所望のフォルダの削除要求を送信先装置に発行する(ステップS312)。これにより、送信先装置では、所望のフォルダが削除される。
【0054】
ステップS311又はステップS312の後、共有違反の発生していたフォルダにアクセスしていた端末に対して、フォルダ変更完了の情報を送信する(ステップS313)。これにより、共有違反の発生していたフォルダにアクセスしていた端末には、フォルダ変更が完了したことが表示される。
【0055】
最後に、操作部201の表示を変更されたフォルダ構成の内容に更新して(ステップS314)、本処理を終了する。
【0056】
以上の処理が実行されることにより、共有違反の発生したフォルダに対しても、フォルダ構成の変更要求に応じたフォルダ構成の変更を実行することができる。
【0057】
図7は、操作部201に表示される画像送信用のメイン画面の一例を示す図である。
【0058】
同図において、701は画像データの送信先として選択可能な送信先リストであり、RAM203又はROM205に登録されている。送信先リスト701の各送信先はアイコン702を押下することで選択される。送信先リストに複数の送信先が含まれていて、一度に表示できない場合には、上ボタン713及び下ボタン707を押下して、送信先を上下にスライドさせることができる。
【0059】
703は送信先リスト701に登録する送信先を作成するための新規作成ボタンであり、705は送信先の編集ボタンである。アイコン702を押下し、所望の送信先を選択した状態で、編集ボタン705を押下すると、メイン画面は選択された送信先を変更するための画面に遷移する。706は送信先の削除ボタンであり、選択状態にある送信先を削除する。
【0060】
709〜712は、送信される画像データに付加可能なデータの入力フィールドである。入力フィールド709〜712には、送信者名、本文、件名、文書名がそれぞれ入力される。708は、送信動作を行うための送信ボタンである。送信ボタン708を押下することで、複合機105は画像送信処理を開始する。704は、本メイン画面において行った情報設定を全て消去し、前の画面に戻るためのボタンである。
【0061】
図8は、送信先リスト701に新規送信先を登録するための設定画面である。
【0062】
この画面は図7の新規作成ボタン703を押下することによって操作部201に表示される。図8において、801は新規送信先の情報を入力するためのウィンドウである。ウィンドウ801には入力フィールド802〜805が含まれている。入力フィールド802には送信先のホスト名を、入力フィールド803には送信先のパス(フォルダ/ディレクトリの場所)を、入力フィールド804には送信の際にアクセスするサーバ(例えば、メールであればメールサーバ)のユーザ名を、入力フィールド805には入力フィールド804に入力されたユーザ名に対応するパスワードを、それぞれ入力する。806は、送信先のパスを指定するための画面に遷移するための参照ボタンである。
【0063】
図9は、画像データの送信先のパスを指定する画面の一例を示す図である。
【0064】
この画面は、図8の参照ボタンを押下することによって操作部201に表示され、送信先のフォルダ(ディレクトリ)を選択することができる。この画面は、送信先指定機能とともに送信先フォルダ構成の編集機能も備えている。
【0065】
同図において、901は押下動作によって選択可能なアイコンである。902はフォルダ構成を可視化して表示するフィールドである。フォルダ構成を全て表示できない場合には、上ボタン906又は下ボタン907によってフィールド902の表示を上下にスライドさせることが可能である。
【0066】
903は新規フォルダ作成ボタンである。アイコン901を押下して、例えば「User」フォルダを選択状態にして、新規フォルダ作成ボタン903を押下すると、「User」フォルダのサブフォルダとして新規フォルダを作成する。図10は、新規フォルダが作成されたときの画面の一例を示す図である。図10では、アイコン901を押下して、「Image」フォルダを選択状態にして、新規フォルダ作成ボタン903を押下している。これにより、「Image」フォルダの1つ下の階層に新しいフォルダ「New Folder1」1001が作成されている。
【0067】
904はフォルダの移動ボタンである。図11は、フォルダを移動させたときの画面の一例を示す図である。「Document」フォルダの1つ下の階層にある「19810205」フォルダのアイコン901を押下し、当該フォルダを選択状態にして、移動ボタン904を押下すると、移動先フォルダを指定する表示となる。ここで、上ボタン906又は下ボタン907を使って、「Image」フォルダを選択し、確定ボタン1102を押下すると、「Image」フォルダの1つ下の階層に「19810205」フォルダを移動する。
【0068】
905はフォルダの削除ボタンである。アイコン901を押下して所定のフォルダを選択状態にして、削除ボタン905を押下すると、選択状態のフォルダが削除される。
【0069】
909は、この画面を通して行われた全ての変更を破棄し、前の画面に戻るためのキャンセルボタンである。
【0070】
908はこの画面を通して行われた変更を登録するためのOKボタンである。
【0071】
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、操作部201が送信先装置に対するフォルダ構成の変更要求を入力し(ステップS101)、コントローラユニット200が複数のプロトコルの中から送信先装置とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定し(ステップS103,S104)、操作部201により入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成し(ステップS105)、この生成されたフォルダ構成の変更要求を送信先装置に送信する(ステップS106)ので、ネットワーク上のプロトコルを意識せずに、データ送信先のフォルダ構成や階層を自由に変更することができる。この結果、データ送信の際により柔軟な送信先指定を実現し、効率的なデータ送信を実行することができる。
【0072】
また、送信先装置から受信したフォルダ構成の変更要求に対する回答に基づいて、操作部201に表示されるフォルダ構成の内容が更新されるので、ユーザは常に最新の送信先装置のフォルダ構成を認識することができる。
【0073】
また、フォルダの共有違反が検出されたときに(ステップS301)、当該共有違反の発生しているフォルダにアクセスしているユーザに対して、フォルダ変更の通知情報(変更要求が発生している旨)が送信され(ステップS306)、フォルダの共有違反の解除が検知された後に(ステップS308)、フォルダ構成の変更要求の内容に応じて、フォルダ構成の変更が実行される(ステップS309〜ステップS312)ので、共有違反の発生したフォルダに対しても、変更要求に応じたフォルダ構成の変更ができる。
【0074】
上記実施の形態では、送信先装置のフォルダには画像データが送信されるが、送信されるデータは画像データに限定されるものでなく、文書データ、動画像データ、楽音データ等のどのような種類のデータでもよい。
【0075】
また、本実施の形態に係るデータ送信装置は、複合機105に限定されるものではなく、コンピュータ、デジタルカメラ、プリンタ、スキャナ、MP3端末等であってもよい。
【0076】
また、本発明の目的は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0077】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0078】
又、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0079】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0080】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の実施の形態に係るデータ送信装置を含むネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】複合機105のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】複合機105で実行される制御処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS105の詳細な処理を示すフローチャートである。
【図5】図4の処理で生成されるフォルダ構成変更指示コマンドと図4のステップの対応表を示す図である。
【図6】図3のステップS108の詳細な処理を示すフローチャートである。
【図7】操作部201に表示される画像送信用のメイン画面の一例を示す図である。
【図8】送信先リスト701に新規送信先を登録するための設定画面である。
【図9】画像データの送信先のパスを指定する画面の一例を示す図である。
【図10】新規フォルダが作成されたときの画面の一例を示す図である。
【図11】フォルダを移動させたときの画面の一例を示す図である。
【図12】フォルダへの共有違反発生時の通知画面の一例を示す図である。
【図13】フォルダ変更の通知情報を受信した端末で表示される画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0082】
101〜103 SMBクライアント
104,106 FTPサーバ
105,107 複合機
108 LAN
200 コントローラユニット
201 操作部
202 CPU
203 RAM
204 操作部I/F
205 ROM
206 画像処理部
207 デバイスI/F
208 ネットワークI/F
209 プリンタ
210 スキャナ
211〜213 システムバス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶装置を有する外部機器とネットワークを介して接続可能なデータ送信装置において、
複数のプロトコルを保持するプロトコル保持手段と、
前記記憶装置内のフォルダ構成の変更要求を入力する変更要求入力手段と、
前記複数のプロトコルの中から前記外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定するプロトコル決定手段と、
前記変更要求入力手段により入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記プロトコル決定手段により決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成する変更要求生成手段と、
前記変更要求生成手段により生成されたフォルダ構成の変更要求を当該外部機器に送信する変更要求送信手段と
を備えることを特徴とするデータ送信装置。
【請求項2】
前記変更要求入力手段は、前記記憶装置内のフォルダ構成を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
【請求項3】
前記変更要求送信手段により送信されたフォルダ構成の変更要求に対する回答を前記外部機器から受信する回答受信手段と、
前記回答受信手段により受信された回答に基づいて、前記表示手段に表示される記憶装置内のフォルダ構成の内容を更新する更新手段を備えることを特徴とする請求項2記載のデータ送信装置。
【請求項4】
前記回答受信手段が受信した回答からフォルダの共有違反の有無を検出する共有違反検出手段を備え、
前記共有違反検出手段によりフォルダの共有違反が検出されたときに、前記表示手段は当該フォルダの共有違反が発生した旨の画面と、フォルダ構成の変更を継続するか否かを選択させる画面とを表示することを特徴とする請求項3記載のデータ送信装置。
【請求項5】
前記共有違反検出手段によりフォルダの共有違反が検出されたときに、当該共有違反の発生しているフォルダにアクセスしている外部機器に対して、フォルダ変更の通知情報を送信する送信手段と、前記共有違反検出手段により検出されたフォルダの共有違反の解除を検知する共有違反解除検知手段と、前記変更要求入力手段により入力されたフォルダ構成の変更要求の内容に応じて、フォルダ構成の変更を実行するフォルダ構成変更手段とを備えることを特徴とする請求項4記載のデータ送信装置。
【請求項6】
前記変更要求入力手段により入力されたフォルダ構成の変更要求がフォルダの移動要求である場合に、前記フォルダ構成変更手段は、当該共有違反の発生しているフォルダを含む上位のフォルダ階層を前記記憶装置内にコピーし、当該コピー先の上位のフォルダ階層内で当該フォルダの移動要求に対応するフォルダの移動を実行し、当該コピー先の上位のフォルダ階層をコピー元の上位のフォルダ階層に上書きし、当該コピー先の上位のフォルダ階層を削除することを特徴とする請求項5記載のデータ送信装置。
【請求項7】
前記変更要求入力手段により入力されたフォルダ構成の変更要求がフォルダの名称の変更要求である場合に、前記フォルダ構成変更手段は、当該共有違反の発生しているフォルダを前記記憶装置内にコピーし、当該フォルダの名称の変更要求に対応するように当該コピー先のフォルダの名称を変更し、当該コピー先のフォルダの名称をコピー元のフォルダの名称に上書きし、当該コピー先のフォルダの名称を削除することを特徴とする請求項5又は6記載のデータ送信装置。
【請求項8】
前記変更要求入力手段により入力されたフォルダ構成の変更要求がフォルダの削除要求である場合に、前記フォルダ構成変更手段は、当該共有違反の発生しているフォルダを削除することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項記載のデータ送信装置。
【請求項9】
記憶装置を有する外部機器とネットワークを介して接続可能であると共に複数のプロトコルを有するデータ送信装置のデータ送信方法において、
前記記憶装置内のフォルダ構成の変更要求を入力する変更要求入力工程と、
前記複数のプロトコルの中から前記外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定するプロトコル決定工程と、
前記変更要求入力工程により入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記プロトコル決定工程により決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成する変更要求生成工程と、
前記変更要求生成工程により生成されたフォルダ構成の変更要求を当該外部機器に送信する変更要求送信工程と
を備えることを特徴とするデータ送信方法。
【請求項10】
記憶装置を有する外部機器とネットワークを介して接続可能であると共に複数のプロトコルを有するコンピュータで実行されるデータ送信プログラムにおいて、
前記記憶装置内のフォルダ構成の変更要求を入力する変更要求入力モジュールと、
前記複数のプロトコルの中から前記外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定するプロトコル決定モジュールと、
前記変更要求入力モジュールにより入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記プロトコル決定モジュールにより決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成する変更要求生成モジュールと、
前記変更要求生成モジュールにより生成されたフォルダ構成の変更要求を当該外部機器に送信する変更要求送信モジュールと
を備えることを特徴とするデータ送信プログラム。
【請求項1】
記憶装置を有する外部機器とネットワークを介して接続可能なデータ送信装置において、
複数のプロトコルを保持するプロトコル保持手段と、
前記記憶装置内のフォルダ構成の変更要求を入力する変更要求入力手段と、
前記複数のプロトコルの中から前記外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定するプロトコル決定手段と、
前記変更要求入力手段により入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記プロトコル決定手段により決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成する変更要求生成手段と、
前記変更要求生成手段により生成されたフォルダ構成の変更要求を当該外部機器に送信する変更要求送信手段と
を備えることを特徴とするデータ送信装置。
【請求項2】
前記変更要求入力手段は、前記記憶装置内のフォルダ構成を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1記載のデータ送信装置。
【請求項3】
前記変更要求送信手段により送信されたフォルダ構成の変更要求に対する回答を前記外部機器から受信する回答受信手段と、
前記回答受信手段により受信された回答に基づいて、前記表示手段に表示される記憶装置内のフォルダ構成の内容を更新する更新手段を備えることを特徴とする請求項2記載のデータ送信装置。
【請求項4】
前記回答受信手段が受信した回答からフォルダの共有違反の有無を検出する共有違反検出手段を備え、
前記共有違反検出手段によりフォルダの共有違反が検出されたときに、前記表示手段は当該フォルダの共有違反が発生した旨の画面と、フォルダ構成の変更を継続するか否かを選択させる画面とを表示することを特徴とする請求項3記載のデータ送信装置。
【請求項5】
前記共有違反検出手段によりフォルダの共有違反が検出されたときに、当該共有違反の発生しているフォルダにアクセスしている外部機器に対して、フォルダ変更の通知情報を送信する送信手段と、前記共有違反検出手段により検出されたフォルダの共有違反の解除を検知する共有違反解除検知手段と、前記変更要求入力手段により入力されたフォルダ構成の変更要求の内容に応じて、フォルダ構成の変更を実行するフォルダ構成変更手段とを備えることを特徴とする請求項4記載のデータ送信装置。
【請求項6】
前記変更要求入力手段により入力されたフォルダ構成の変更要求がフォルダの移動要求である場合に、前記フォルダ構成変更手段は、当該共有違反の発生しているフォルダを含む上位のフォルダ階層を前記記憶装置内にコピーし、当該コピー先の上位のフォルダ階層内で当該フォルダの移動要求に対応するフォルダの移動を実行し、当該コピー先の上位のフォルダ階層をコピー元の上位のフォルダ階層に上書きし、当該コピー先の上位のフォルダ階層を削除することを特徴とする請求項5記載のデータ送信装置。
【請求項7】
前記変更要求入力手段により入力されたフォルダ構成の変更要求がフォルダの名称の変更要求である場合に、前記フォルダ構成変更手段は、当該共有違反の発生しているフォルダを前記記憶装置内にコピーし、当該フォルダの名称の変更要求に対応するように当該コピー先のフォルダの名称を変更し、当該コピー先のフォルダの名称をコピー元のフォルダの名称に上書きし、当該コピー先のフォルダの名称を削除することを特徴とする請求項5又は6記載のデータ送信装置。
【請求項8】
前記変更要求入力手段により入力されたフォルダ構成の変更要求がフォルダの削除要求である場合に、前記フォルダ構成変更手段は、当該共有違反の発生しているフォルダを削除することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項記載のデータ送信装置。
【請求項9】
記憶装置を有する外部機器とネットワークを介して接続可能であると共に複数のプロトコルを有するデータ送信装置のデータ送信方法において、
前記記憶装置内のフォルダ構成の変更要求を入力する変更要求入力工程と、
前記複数のプロトコルの中から前記外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定するプロトコル決定工程と、
前記変更要求入力工程により入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記プロトコル決定工程により決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成する変更要求生成工程と、
前記変更要求生成工程により生成されたフォルダ構成の変更要求を当該外部機器に送信する変更要求送信工程と
を備えることを特徴とするデータ送信方法。
【請求項10】
記憶装置を有する外部機器とネットワークを介して接続可能であると共に複数のプロトコルを有するコンピュータで実行されるデータ送信プログラムにおいて、
前記記憶装置内のフォルダ構成の変更要求を入力する変更要求入力モジュールと、
前記複数のプロトコルの中から前記外部機器とネットワークを介して接続するために利用可能なプロトコルを決定するプロトコル決定モジュールと、
前記変更要求入力モジュールにより入力されたフォルダ構成の変更要求に基づいて、前記プロトコル決定モジュールにより決定されたプロトコルに応じたフォルダ構成の変更要求を生成する変更要求生成モジュールと、
前記変更要求生成モジュールにより生成されたフォルダ構成の変更要求を当該外部機器に送信する変更要求送信モジュールと
を備えることを特徴とするデータ送信プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2007−13633(P2007−13633A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−192292(P2005−192292)
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
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