説明

トイレシステム

【課題】 リモコン装置のアプリケーション機能を損なわず、かつ、リモコン装置の低消費化を実現するトイレシステムを提供する。
【解決手段】 リモコン装置と衛生洗浄装置間で双方向通信を行う衛生洗浄装置システムにおいて、衛生洗浄装置は、使用者を検出する人体検出手段と、この人体検出手段の検出情報を前記リモコンへ向けて送信する送信部と、前記リモコン送信機からの操作信号を受信する受信部と、送信部と受信部の動作を制御する本体送受信制御部とを備え、リモコン装置は、衛生洗浄装置へ操作信号を送信する送信部と、衛生洗浄装置からの信号を受信する受信部と、送信部と受信部の動作を制御するリモコン送受信制御部とを備え、リモコン送受信制御部は、受信部を間欠的に動作させると共に、衛生洗浄装置へ局部洗浄開始信号を送信してから所定の操作に基く操作信号を送信するまでの間は、受信部の動作を停止することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレシステム、特に衛生洗浄装置を電波信号によって遠隔制御するリモコン装置を用いるトイレシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、トイレの便器には、その快適さから、局部洗浄機能、便器洗浄機能、乾燥機能、脱臭機能を有し、また、省エネルギー化思考を受けて、前記各機能の消費電力を下げるための節電機能などの各種機能を有する衛生洗浄装置が取付けられている。そして、このような衛生洗浄装置の操作パネルに集約された操作スイッチを使用者が操作することによって、それらの機能が作動するようになっている。
【0003】
この操作パネルは、従来、衛生洗浄装置上に配置されるものが多かったが、最近は衛生洗浄装置とは別にリモコン装置を設けられるものが主流となってきている。そして、使用者がこのリモコン装置上に配置された操作スイッチを操作することによって、リモコン装置からの制御信号が衛生洗浄装置へ送られ、その信号を受信した衛生洗浄装置によって制御信号に応じた制御を行っている。
【0004】
さらに、最近は衛生洗浄装置からリモコン装置に制御信号を送りリモコン装置を制御する。例えば、リモコン装置が有する液晶画面に衛生洗浄装置の状態を表示させる制御が挙げられ、衛生洗浄装置とリモコン装置間の双方向通信も実現できる。
【0005】
ところで、一般的に、施工の容易さからリモコン装置は電池駆動であることが多い。よってリモコン装置に受信動作を長時間行わせることは制御信号の送信のみを行う単方向通信よりも多くのエネルギーの消費を要することとなり、使用者は電池交換を多く行うことが問題となる。
【0006】
以上のような、双方向通信を行うトイレシステムにおいて、リモコン装置が長時間受信動作を行うことによるエネルギーの消費を削減する例として、使用者が衛生洗浄装置の使用を終え、トイレブースから退室したことを衛生洗浄装置が有する人体検出センサで検出し、衛生洗浄装置からリモコン装置へ受信動作を停止させるための制御信号を送信し、リモコン装置の受信動作を停止させることを示した特許文献が開示されている。 (特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−251017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、例に挙げた特許文献だとリモコン装置が受信動作を復帰する際、使用者は意識してリモコン装置のスイッチを操作する必要があり、使用者に快適な使用感を与えることができない。
【0009】
また、リモコン装置のアプリケーションとして衛生洗浄装置が有する人体検出センサが使用者を検出し、リモコン装置に検出信号を送信し、その検出信号を受信したリモコン装置が有する液晶画面が表示される、あるいはLEDが点灯する、音声案内を行うといったことが考えられるが、使用者がリモコン装置の操作スイッチの操作を行わなかった場合、これらのアプリケーションが実行されないことになる。
【0010】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、リモコン装置のアプリケーションの実行を損なわず、かつ、リモコン装置の消費電力の低消費化を実現するトイレシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明によれば、人体の局部を洗浄する局部洗浄手段を備えた衛生洗浄装置と、この衛生洗浄装置へ操作信号を送信するリモコン装置と、から成るトイレシステムにおいて、前記衛生洗浄装置は、使用者を検出する人体検出手段と、この人体検出手段の検出情報を前記リモコンへ向けてワイヤレスで送信する送信部と、前記リモコン送信機からの操作信号を受信する受信部と、前記送信部と受信部の動作を制御する本体送受信制御部とを備え、前記リモコン装置は、前記衛生洗浄装置へ操作信号をワイヤレスで送信する送信部と、前記衛生洗浄装置の送信部からの信号を受信する受信部と、前記送信部と前記受信部の動作を制御するリモコン送受信制御部とを備え、前記リモコン送受信制御部は、前記受信部を間欠的に動作させると共に、前記衛生洗浄装置へ局部洗浄開始信号を送信してから所定の操作に基く操作信号を送信するまでの間は、前記受信部の動作を停止することを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、リモコン装置は、使用者がトイレブース内にいない時と、使用者がトイレブース内に入室し、衛生洗浄装置に着座あるいは、立って衛生洗浄装置を使用している場合は、リモコン装置のリモコン送受信制御部により受信部を間欠的に動作させることで、その待機時消費電力を抑えることができる。
また、衛生洗浄装置に着座した使用者が、リモコン装置の局部洗浄開始スイッチを押下して局部洗浄開始してから次に所定の操作が行われるまでは、使用者がトイレ内にいる状態から変化する可能性は極めて低いので、その間は間欠動作さえも停止することで、消費電力を抑えることができ、電池寿命を長くすることが可能である。
【0013】
また、請求項2記載の発明によれば、前記リモコン送受信制御部は、前記受信部を間欠的に動作させると共に、前記局部洗浄装置へ局部洗浄開始信号を送信してから局部洗浄停止信号を送信するまでの間は、前記受信部の動作を停止することを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、局部洗浄開始から停止までは使用者が局部洗浄装置から離れることはなく、人体検知状態から変化することは無いので、その間は間欠動作さえも停止することで、消費電力を抑えることができ、電池寿命を長くすることが可能である。
【0015】
また、請求項3記載の発明によれば、前記リモコン送受信制御部は、前記受信部を間欠的に動作させると共に、前記局部洗浄装置へ局部洗浄開始信号を送信してから前記局部洗浄装置が設置されている便器の洗浄指令信号、又は、便蓋の閉操作信号を送信するまでの間は、前記受信部の動作を停止することを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、局部洗浄開始から便器洗浄や便蓋の閉の操作が行われるまでは使用者が局部洗浄装置を利用中である可能性が高く、人体検知状態から変化する可能性低いので、その間は間欠動作さえも停止することで、消費電力を抑えることができ、電池寿命を長くすることが可能である。
【0017】
また、請求項4記載の発明によれば、前記本体送受信制御部は、リモコン送受信制御部によって前記受信部が間欠的に駆動される間欠周期よりも長い時間、前記検出信号を繰り返し送信することを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、使用者がトイレブース内に入室時、衛生洗浄装置が有する人体検出センサが使用者を検出し、間欠的に動作しているリモコン装置に間欠周期より長い時間、衛生洗浄装置は人体検出信号を繰り返し送信しているため、リモコン装置が間欠的に動作していても、リモコン装置は信号を受信することができ、アプリケーションを実行できる。また使用者がトイレブース内から退室時、同様に衛生洗浄装置が有する人体検出センサは使用者がいなくなったことを検出し、間欠的に動作しているリモコン装置に間欠周期より長い時間、衛生洗浄装置は人体非検出信号を繰り返し送信しているため、リモコン装置が間欠的に動作していても、リモコン装置は信号を受信することができ、アプリケーションを終了することができる。
【0019】
また、請求項5記載の発明によれば、前記リモコン送受信制御部は、前記衛生洗浄装置へ局部洗浄開始信号を送信して前記受信部の動作を停止した後に所定時間が経過すると、所定の操作に基く操作信号を送信していなくても前記受信部の間欠的な動作を再開することを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、万が一、使用者がリモコン装置の局部洗浄停止スイッチ操作といった所定の操作を行わずに衛生洗浄装置から離座し、トイレブースから退室し、リモコン装置の受信動作が停止したままになったとしても、リモコン装置は所定の時間が経過すると前記受信部の間欠的な受信動作を再開するため、次回、使用者が入室した際、リモコン装置はアプリケーションを実行することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明のトイレシステムによれば、リモコン装置の受信部を通常は間欠的に動作させておき、局部洗浄開始操作されてからから次に所定の操作が行われるまでは、使用者がトイレ内にいる状態から変化する可能性は極めて低いので、その間は間欠動作さえも停止させることにより、衛生洗浄装置が有する人体検出センサからの人体検出、人体非検出信号に連動するリモコン装置のアプリケーションの実行を損なわず、かつ、リモコン装置の消費電力の低消費化を実現するトイレシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】トイレシステム図
【図2】衛生洗浄装置の構成ブロック図
【図3】リモコン装置の外観図
【図4】リモコン装置のカバーを開けた状態の正面図
【図5】リモコン装置の構成ブロック図
【図6】本発明の実施例を示すリモコン装置の動作フローチャート図
【図7】本発明の実施例を示す衛生洗浄装置の動作フローチャート図
【図8】本発明の実施例を示す動作タイミングチャート図
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0024】
図1は、トイレブースに設置された本発明の実施形態に係る衛生洗浄装置及びそれを制御するリモコン装置からなるトイレシステムを示す図、図2は衛生洗浄装置の構成ブロック図、図3は本発明の実施形態に係るリモコン装置の外観図、図4はリモコン装置のカバーを開けた状態の正面図、図5はリモコン装置の構成ブロック図、である。
【0025】
(トイレシステム)
図1に示すように、本発明の実施形態における衛生洗浄装置システムSは、トイレブースに設置された衛生洗浄装置1とリモコン装置2から構成される。
【0026】
(衛生洗浄装置の概要)
衛生洗浄装置1は、便器3上に設置され、各種機能を制御するための制御部等を有する衛生洗浄装置本体4と、衛生洗浄装置本体4に回動可能に連結された便座5と、同じく衛生洗浄装置本体4に回動可能に連結された便蓋6と、を備えている。
【0027】
そして衛生洗浄装置本体4には、トイレブース内の使用者を検出する人体検出手段として機能するセンサを備えている。
【0028】
このセンサは、トイレブースへの使用者の入室を検出する入室検出手段として機能する入室センサ71と、使用者の衛生洗浄装置1へ接近を検出する接近検出手段として機能する接近センサ72と、使用者の便座5への着座を検出する着座検出手段として機能する着座センサ7という3つのセンサにより構成されている。
【0029】
ここで入室センサ71は、人体などから発せられる赤外線を検出する焦電型赤外線センサを使用し、接近センサ72は接近する使用者へ向けて所定波長の光を照射し、その光が使用者に反射した反射光を受光して、使用者が接近しているか否かを検出する赤外線センサにより構成している。
【0030】
また着座センサ7は、便座5に着座している使用者へ向けて所定波長の光を照射し、その光が使用者に反射した反射光を受光して、使用者が着座しているか否かを検出する赤外線センサにより構成している。
【0031】
そして、この衛生洗浄装置1は接近センサ72により使用者の便器3への接近を検出すると、便蓋6を自動的に開放状態にすると共に、使用者を検出しなくなると、便蓋6を自動的に閉塞状態とする便蓋自動開閉ユニット61による便蓋自動開閉機能を備えている。
【0032】
また、この衛生洗浄装置1は使用者の局部を自動洗浄する局部洗浄ユニット81による局部洗浄機能を備えており、局部を洗浄する際には、図1に示す洗浄ノズル8から洗浄水を使用者の局部へ向けて噴射することにより、局部洗浄を行う。
【0033】
他、この衛生洗浄装置1は便座5表面の温度を使用者が快適と感じる温度となるように制御する便座暖房ユニット51による便座暖房機能や、節電機能等、様々な機能を備えている。
【0034】
特に、この衛生洗浄装置1は衛生洗浄装置本体4の内部にリモコン装置2からの制御信号を受信する無線信号受信手段として機能するとともに、リモコン装置2へ制御信号を送信手段としても機能する本体無線送受信装置9を備えている。
【0035】
そして、衛生洗浄装置4は、受信動作を行う時は、本体無線送受信制御部923を受信動作に切り替え、リモコン装置2から受信した制御信号に対応した各種機能を作動させる。また送信動作を行う時は、本体無線送受信制御部923を送信動作に切り替え、リモコン装置2へ制御信号を送信する。
【0036】
図2を用いて受信動作について説明する。特に衛生洗浄装置4からリモコン装置2に対し、制御信号を送信する必要がない場合は、衛生洗浄装置4の本体無線送受信制御部923は受信動作に切り替えられている。リモコン装置2から受信した制御信号はアンテナを含む本体無線送受信回路91により電気信号へ変換される。ROM921とRAM922と本体無線送受信制御部923を持つ無線送受信装置のCPU92は、電気信号がリモコン装置2からのどのような制御命令かを解読処理し、ROM111とRAM112を持つ衛生洗浄装置4のCPU11へ制御信号を送り、衛生洗浄装置4のCPU11は制御信号に対応した各種機能を作動させる。
ここで、本体無線送受信回路91が、本発明の送信部と受信部とを共用したものに該当し、ROM921とRAM922と本体無線送受信制御部923を持つ無線送受信装置のCPU92が本発明の本体送受信制御部に該当する。
【0037】
また、衛生洗浄装置4のCPU11は、接近センサ72からの人体検出信号を受信し、衛生洗浄装置4の便蓋自動開閉機能を作動させたり、着座センサ7からの信号を受信し、局部洗浄機能を安全に作動させることを行う。
【0038】
次に、図2を用いて送信動作について説明する。前述したように、衛生洗浄装置4は人体検出センサとしての接近センサ72を有しており、それにより使用者の有無を検出し、リモコン装置2に制御信号を送信し、リモコン装置2はアプリケーションを実行する。衛生洗浄装置4からリモコン装置2に対し、制御信号を送信する必要がある場合は、衛生洗浄装置4の本体無線送受信制御部923により本体無線送受信回路91が送信動作に切り替えられる。使用者の有無の検出結果に準じた制御信号を電波に変換して送信するよう本体無線送受信装置のCPU92はあらかじめ決められた制御内容、送信信号数をリモコン装置2へ、本体無線送受信回路91にて電波に変換し送信する。
【0039】
(リモコン装置の概要)
リモコン装置2は図3に示すように薄型略矩形箱状の筐体211と、筐体211の上面及び前面に設けられ、衛生洗浄装置1の機能を遠隔制御するために使用者が操作する操作手段として機能する複数の操作スイッチと筐体211の略中央に設けられ、リモコン装置2の設定状態、時間等を表示する液晶表示部212と、この液晶表示部212の両側に設けられ、衛生洗浄装置1の各種機能を設定するための複数スイッチとを備えている。
【0040】
スイッチには、各種局部洗浄機能スイッチ、便器の洗浄スイッチ、乾燥スイッチ、洗浄パワー制御スイッチ、マッサージスイッチ、便座・便蓋開閉スイッチなどの各種洗浄関係スイッチ部22と、図4に示すように、時刻の設定、衛生洗浄装置1の節電時間設定、蓋の自動開閉設定などの各種設定関係スイッチ部23がある。
【0041】
また、リモコンの内部は図5のとおり、各種設定内容などを記憶する記憶部24と、衛生洗浄装置本体4へ制御信号を電波信号として送信し、または衛生洗浄装置本体4から制御信号を電波信号として受信するアンテナを含むリモコン無線送受信回路25と、それを制御するためのCPU26と、リモコン装置2全体の制御を統括し、ROM271と、RAM272を持つCPU27とから構成される。またリモコン無線送受信回路25とそれを制御するためのCPU26、CPU26が持つ、ROM261と、RAM262とリモコン無線送受信制御部263をまとめてリモコン無線送受信部28と呼ぶ。
ここで、リモコン無線送受信回路25が、本発明の送信部と受信部とを共用したものに該当し、ROM261とRAM262とリモコン無線送受信制御部263を持つリモコン無線送受信装置のCPU26が本発明のリモコン送受信制御部に該当する。
【0042】
リモコン装置2は送信動作の場合、CPU27が、図3、図4に示す各種スイッチのうち、どのスイッチが操作されたかを検出し、操作されたスイッチに準じる制御信号を電波に変換して送信するようリモコン無線送受信部のCPU26へ命令し、無線送受信部のCPU26は、あらかじめ決められた制御内容、送信信号数を衛生洗浄装置本体4へ、リモコン無線送受信回路25にて電波に変換し送信する。その際、リモコン無線送受信制御部263は送信動作に切り替えられている。
【0043】
またリモコン装置2の受信動作について説明する。受信動作を行う際、リモコン装置2のリモコン無線送受信制御部263は受信動作に切り替えられている。衛生洗浄装置本体4から受信した制御信号はアンテナを含む無線送受信回路25により電気信号へ変換される。ROM261とRAM262とリモコン無線送受信制御部263を持つ無線送受信装置のCPU26は、電気信号が衛生洗浄装置本体4からのどのような制御命令かを解読処理し、ROM271とRAM272を持つリモコン装置のCPU27へ制御信号を送り、リモコン装置のCPU27は制御信号に対応したアプリケーションを作動させる。
【0044】
(衛生洗浄装置の洗浄動作に関する安全装置)
ところで衛生洗浄装置1は前述したように、局部洗浄機能、便座暖房機能、節電機能等を持っている。局部洗浄機能作動中、使用者は必ず着座して使用されていることを想定している。そのために、着座センサ7と連動し、万が一、使用者が局部洗浄機能を作動中に、使用者が離座した場合のことを考慮し、つまり着座センサ7が使用者を非検出した場合は、局部洗浄機能は作動停止する、という安全設計がなされている。
【0045】
局部洗浄機能に限らず、例えば、乾燥機能も使用者の着座と連動した作動を行う。その他の機能は使用者の着座、非着座を問わずに作動するものもある。
【0046】
(フローチャートを用いたリモコン装置の動作説明)
次にリモコン装置2のリモコン無線送受信部28における送受信制御について図6を用いて説明する。図6はリモコン装置2のリモコン無線送受信部28の送受信制御に関するフローチャートである。このフローチャートが示すように、まずはリモコン装置2はトイレブース内に使用者がいるかどうか、すなわち衛生洗浄装置本体4からの制御信号を受信したか、否かを判断する。使用者がいれば衛生洗浄装置本体4からリモコン装置2に対し、リモコン装置2のアプリケーションを作動させるための制御信号が送信される(S60)。衛生洗浄装置からの制御信号を受け取ったリモコン装置2は液晶画面を表示する、あるいはLEDを点灯するといったアプリケーション動作を行う(S61)。
その後リモコン装置2は使用者が着座し、用便を足したか?あるいは男子小用で使用者が着座することなく、衛生洗浄装置1から離れたかを判断する。使用者が男子小用で退室したのであれば(S62N)、リモコン装置2は、人体検出センサにより人体はいないと判断した衛生洗浄装置からの制御信号を受信し(S69Y)、リモコン装置2のアプリケーション動作を終了させる(S70)。
使用者が着座し、用便を足し、リモコン装置2の局部洗浄開始スイッチが押下された場合(S63Y)、リモコン装置2はリモコン無線送受信制御部263にて、無線送受信回路25を送信回路に切り替える。切り替えた後、リモコン装置2は局部洗浄開始スイッチに準じた制御信号を衛生洗浄装置本体4に送信する。制御信号送信後、リモコン装置2はリモコン無線送受信制御部263にて、リモコン無線送受信回路25を受信回路に切り替え受信動作を停止する(S64)。
使用者が一通りの局部洗浄を終え、リモコン装置2の局部洗浄停止スイッチを押下すると(S65Y)、リモコン装置2はリモコン無線送受信制御部263にて、無線送受信回路25を送信回路に切り替える。切り替えた後、リモコン装置2は局部洗浄停止スイッチに準じた制御信号を衛生洗浄装置に送信する。制御信号を送信後、リモコン装置2はリモコン無線送受信制御部263にて、無線送受信回路25を受信回路に切り替え受信動作を再開する(S67)。
その後、衛生洗浄装置1は、使用者が衛生洗浄装置1から離れたことを衛生洗浄装置1が持つ人体検出センサにより判断すると、リモコン装置2に対し、アプリケーション動作の停止させるための制御信号を送信する。信号を受信したリモコン装置2はリモコン装置2のアプリケーション動作を停止し、待機状態へ移行する(S69Y、S70)。
また、図6のフローチャートのS65にて局部洗浄停止スイッチが押下されなかった場合、すなわちS65Nに進んだ場合、S66に進むことになる。S66では局部洗浄開始スイッチが押下されてからの時間の経過を判断している。所定の時間が経過していない場合、S66Nに進む。所定の時間が経過していた場合、稀な選択肢となるが使用者が局部洗浄停止スイッチを押下せずに、退室してしまったことを想定してS66Yを準備している。この場合、リモコン装置2はS68に進み、受信動作を再開する。受信動作を再開した後、S70にすすみ、リモコン装置2のアプリケーション動作も強制的に終了する。
【0047】
(フローチャートを用いた衛生洗浄装置の動作説明)
次に衛生洗浄装置4の人体検出有無時における送受信制御について図7を用いて説明する。図7は衛生洗浄装置4の本体無線送受信部9の送受信制御に関するフローチャートである。このフローチャートが示すように、使用者がいない時、衛生洗浄装置4は、本体無線送受信制御部923は送信回路を選択しており、当然、受信動作は停止している。
衛生洗浄装置4の人体検出センサが使用者を検出すると、衛生洗浄装置4は本体無線送受信装置9からリモコン装置2に対し、リモコン装置2のアプリケーションを作動させるための制御信号を送信する(S71Y、S72)。リモコン装置2へのアプリケーション作動開始制御信号を送信後、衛生洗浄装置4の本体無線送受信制御部923は送信回路から受信回路へ切り替え、連続受信動作を行う(S73)。
【0048】
その後、衛生洗浄装置4は着座センサ7にて使用者が着座したかどうかの判断を行う(S74)。ここで使用者が衛生洗浄装置1に着座せずにトイレブースから退室した場合(S74N)、S82に進む。S82では使用者が衛生洗浄装置1から離れたかどうかを判断している。使用者が衛生洗浄装置1から離れた場合(S82Y)、衛生洗浄装置4は受信動作を停止した後、本体無線送受信制御部923にて受信回路から送信回路へ切り替える(S83)。その後、衛生洗浄装置4からリモコン装置2に対し、制御信号を送信し、リモコン装置2のアプリケーション動作を停止させる(S84)。その後、衛生洗浄装置4の無線送受信制御部923は送信回路を選択したまま、使用者の有無の判断を続ける。
一方、S74Yにて使用者の着座を検出した場合、使用者が衛生洗浄装置1に着座し、用便を足していることとなる。使用者の用便終了後、局部洗浄開始信号を受信しない場合(S75N)、使用者が衛生洗浄装置1の局部洗浄機能を使用せずに離座し、退出することを示している。用便を足した使用者がリモコン装置2にて局部洗浄開始スイッチを押下した場合、リモコン装置2から衛生洗浄装置4へ局部洗浄開始のための制御信号が送信され、衛生洗浄装置4は制御信号を受信し、局部洗浄動作を行う(S76)。使用者が局部の洗浄が完了したと感じた後、使用者はリモコン装置2の局部洗浄停止スイッチを押下し、衛生洗浄装置4へ局部洗浄停止のための制御信号を送信する。衛生洗浄1はリモコン装置2からの信号を受信すると、局部洗浄の停止を行う(S79)。その後、使用者の離座、使用者が衛生洗浄装置1から離れたかどうかを人体検出センサで検出し、前述したように、受信回路と送信回路の切り替えを行う。
【0049】
ところでS77NからS78Yのフローチャートは、局部洗浄中にリモコン装置2の局部洗浄停止スイッチを押下せずに離座する使用者を想定したものである。局部洗浄中に離座すると、
【0050】
に記載した安全装置が作動し、衛生洗浄装置1は局部洗浄停止動作を停止する(S80)。その後の衛生洗浄装置4の受信回路、送信回路の切り替えフローは前述に記載したとおりである。
【0051】
図6、図7に記載のフローチャートのように、リモコン装置の局部洗浄開始スイッチの押下と同時にリモコン装置の受信動作を停止させ、局部洗浄停止スイッチの押下と同時にリモコン装置の間欠受信動作を再開させることにより、衛生洗浄装置が有する人体検出センサからの人体検出、人体非検出信号に連動するリモコン装置のアプリケーション機能を損なわず、かつ、リモコン装置の低消費化を実現するトイレシステムを提供できる。
【0052】
(タイミングチャートを用いた衛生洗浄装置システムの動作説明)
図8はトイレブースに使用者が入室後、衛生洗浄装置1が使用者を検出するタイミング、および衛生洗浄装置4からリモコン装置2に対し送信される制御信号数、タイミング、またリモコン装置2から衛生洗浄装置4に対し、送信される制御信号数、タイミング、使用者が用便を足した後、衛生洗浄装置1が使用者を非検出とするタイミング等を示した図である。
【0053】
タイミングチャートの左側は使用者がトイレブース内に入室していない状態である。その時、衛生洗浄装置1は使用者を非検出であり、受信動作を停止している。またリモコン装置2は衛生洗浄装置4から使用者の検出に連動して送信される、リモコン装置2が持つアプリケーションを作動させるための制御信号を受信するために、間欠受信動作を行っている。本実施例では制御信号を受信するための起動時間を10msec、受信停止時間を70msecとしている。
【0054】
使用者がトイレブース内に入室すると、衛生洗浄装置1は人体検出センサにより使用者の存在を検出する。使用者を検出すると、衛生洗浄装置4の本体無線送受信回路91からリモコン装置2に対し、リモコン装置2のアプリケーションを作動させるための制御信号が送信される。この時、衛生洗浄装置1から送信される制御信号は2msecの時間幅で7msec毎に、12回連続して送信される。前記リモコン装置2の間欠受信動作の起動時間と停止時間、および衛生洗浄装置4から送信される制御信号の時間幅、周期、送信信号数に関しては限定されるものではない。考え方については後に詳述する。
衛生洗浄装置本体4はリモコン装置2に対し、制御信号を送信後、衛生洗浄装置本体4の本体無線送受信制御部923にて本体無線送受信回路91を送信回路から受信回路へ切り替えたのち、連続受信動作を行う。
【0055】
使用者が用便を足し、衛生洗浄装置1の局部洗浄機能を使用する場合、使用者はリモコン装置2の局部洗浄開始スイッチを押下する。局部洗浄開始スイッチが押下されると、リモコン装置2のリモコン無線送受信制御部263はリモコン無線送受信回路25を受信回路から送信回路に切り替え、衛生洗浄装置4に対し、局部洗浄開始のための制御信号を送信する。この時、リモコン装置2から送信される制御信号は2msecの時間幅で7msec毎に、3回連続して送信される。このときの制御信号の時間幅、周期、送信信号数に関しては限定されるものではない。
リモコン装置2は局部洗浄開始のための制御信号を送信後、リモコン無線送受信制御部263にてリモコン無線送受信回路25を送信回路から受信回路に切り替え、受信動作を停止する。
【0056】
使用者が局部洗浄を一定時間行ったあと、使用者はリモコン装置2の局部洗浄停止スイッチを押下する。局部洗浄停止スイッチが押下されると、リモコン装置2のリモコン無線送受信制御部263はリモコン無線送受信回路25を受信回路から送信回路に切り替え、制御装置1に対し、局部洗浄停止のための制御信号を送信する。この時、リモコン装置2から送信される制御信号は局部洗浄開始スイッチ押下時と同様の時間幅、周期、送信信号数である。リモコン装置2は局部洗浄停止のための制御信号を送信後、リモコン無線送受信制御部263にて送信回路から受信回路に切り替え、間欠受信動作を再開する。
【0057】
衛生洗浄装置4はリモコン装置2から局部洗浄停止のための制御信号を受信し、使用者の離座を検出したのち、使用者が衛生洗浄装置1から離れたことを検出したならば、衛生洗浄装置本体4の連続受信動作を停止する。その後、本体無線送受信制御部923にて無線送受信回路91を受信回路から送信回路へ切り替え、リモコン装置2に対し、アプリケーション終了のための制御信号を送信する。その時送信される制御信号の時間幅、周期、送信信号数はアプリケーション開始のために送信する制御信号数と同じである。受信したリモコン装置2はアプリケーションの作動を停止する。衛生洗浄装置4はアプリケーション終了のための、制御信号の送信を終えると、本体無線送受信回路91は送信回路に切り替えたまま、使用者の検出を継続する。
【0058】
このように、リモコン装置2の局部洗浄開始スイッチの押下と同時にリモコン装置2の受信動作を停止させ、局部洗浄停止スイッチの押下と同時にリモコン装置2の間欠受信動作を再開させることにより、衛生洗浄装置4が有する人体検出センサからの人体検出、人体非検出信号に連動するリモコン装置2のアプリケーションを損なわず、かつ、リモコン装置2の低消費化を実現するトイレシステムを提供できる。
【0059】
本実施例において、前述のようなリモコン装置2の間欠受信動作タイミング、衛生洗浄装置4からの送信信号数、あるいはリモコン装置2からの送信信号数としたが、記載した時間幅、周期、信号数に限ったことではない。例えば、リモコン装置2の起動時間を変えずに起動時間、停止時間の比を大きくする場合は、衛生洗浄装置4からの信号数を増やせば良い。要は衛生洗浄装置4からの信号を受信できるような信号数、タイミングとなるよう設定することが肝要である。
また、リモコン装置2からの送信信号数は、衛生洗浄装置4の受信の信頼性を勘案した上で、減らすことも可能である。
【0060】
また、人体を検出中、衛生洗浄装置4は連続受信動作を行う旨記載したが、間欠受信動作とすることで、衛生洗浄装置1の消費電力をより小さくすることが可能である。その場合、衛生洗浄装置4の受信起動時間、受信停止時間を勘案した上で、リモコン装置2からの送信信号数を増やす必要がある。要は、リモコン装置2は衛生洗浄装置4の受信起動時間、受信停止時間でも受信できるような送信信号数を設定することが肝要である。
【0061】
(本発明の変形例)
次に本発明の変形例について説明する。
リモコン装置2には前述したとおり、便蓋開閉スイッチ、便器洗浄スイッチを備えている。便蓋開閉スイッチが押下されるとリモコン装置2は衛生洗浄装置4へ制御信号を送信し、衛生洗浄装置1が持つ便蓋6が開いているときは、閉じ、便蓋6が閉じているときには開く。また便器洗浄スイッチが押下されると、衛生洗浄装置1は便器の洗浄動作を行う。
【0062】
ところで、最近のリモコン装置2には便蓋開閉、便器洗浄と人体検出センサを連動させて、人体が非検出となった時に、衛生洗浄装置1が自動で作動するように設定を行うスイッチが設けられている。
【0063】
前述した実施例ではリモコン装置2の局部洗浄停止スイッチの押下でリモコン装置2の受信動作を再開させる例を挙げたが、便蓋開閉スイッチ、便器洗浄スイッチでも本発明の効果を損なわず実現することができる。
【0064】
まず、便蓋開閉、便器洗浄の自動設定がなされている場合について説明する。自動設定がなされている場合は、使用者がリモコン装置2を操作せずとも、衛生洗浄装置4が便蓋閉、便器洗浄を自動で行うため、リモコン装置2の受信動作の再開は前述した実施例のとおり、局部洗浄停止スイッチの押下で行う。
【0065】
便蓋開閉、便器洗浄の自動設定がなされていない場合は、使用者はリモコン装置2を必ず操作するため、リモコン装置2の受信動作の再開を便蓋開閉スイッチあるいは便器洗浄スイッチの操作とすることができる。この場合、衛生洗浄装置4から送信されるリモコン装置2のアプリケーションを終了させるための制御信号は、着座検出センサではなく、接近センサ、あるいは入室センサで人体を非検出とした時に送信する必要がある。離座した状態でリモコン装置2の便器洗浄スイッチを押下する人もおり、着座検出センサの非検出で制御信号を送信すると、制御信号を受信できない可能性がある。
【0066】
以上説明したように、リモコン装置2の局部洗浄開始スイッチの押下と同時にリモコン装置2の受信動作を停止させ、局部洗浄停止スイッチの押下と同時にリモコン装置2の間欠受信動作を再開させることにより、衛生洗浄装置4が有する人体検出センサからの人体検出、人体非検出信号に連動するリモコン装置2のアプリケーションを損なわず、かつ、リモコン装置2の低消費化を実現するトイレシステムを提供できる。
【0067】
また、リモコン装置2の間欠受信動作の再開には、便蓋開閉、便器洗浄の自動設定がなされていない場合、リモコン装置2の便蓋開閉スイッチあるいは便器洗浄スイッチの押下を適用し、リモコン装置2のアプリケーションを損なわず、かつ、リモコン装置2の低消費化を実現するトイレシステムを提供できる。
【0068】
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は前述した内容に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、リモコン装置2が送信する制御信号と制御信号の時間間隔、制御信号の数、制御信号の時間幅、また、衛生洗浄装置4の電波受信装置9が人体を検出中に連続受信動作を行うか間欠受信動作を行うか、間欠受信動作を行う場合は、間欠動作を行う周期、動作している時間、停止している時間などは例示したものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。また、衛生洗浄装置本体4からリモコン装置2に対し、アプリケーションを動作させるための制御信号を送信するタイミングは、便器洗浄スイッチあるいは便蓋開閉スイッチの押下をリモコン装置2の受信動作の再開とする除き、着座センサ、接近センサ又は入室センサによる使用者の検出、何れかをアプリケーション作動のための信号を送信するタイミングとしても良く、アプリケーションとしては、液晶画面やLED点灯といった表示に限らず、音響装置(音楽再生など)であってもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【符号の説明】
【0069】
S 衛生洗浄装置システム
1 衛生洗浄装置
11 衛生洗浄装置のCPU
111 衛生洗浄装置のCPUのROM
112 衛生洗浄装置のCPUのRAM
2 リモコン装置
211 リモコン装置の筐体
212 リモコン装置の液晶表示部
22 衛生洗浄装置の便器洗浄・局部洗浄に関する各種スイッチ
23 衛生洗浄装置の設定に関する各種スイッチ
24 リモコン設定記憶部
25 無線送受信回路
26 無線送受信部のCPU
261 無線送受信部のCPUのROM
262 無線送受信部のCPUのRAM
263 リモコン無線送受信制御部
27 リモコン装置のCPU
271 リモコン装置のCPUのROM
272 リモコン装置のCPUのRAM
28 リモコン無線送受信部
29 バッテリーユニット
3 便器
4 衛生洗浄装置本体
5 便座
51 便座暖房ユニット
6 便蓋
61 便蓋自動開閉ユニット
7 着座検出センサ
71 入室センサ
72 接近センサ
8 洗浄ノズル
81 局部洗浄ユニット
9 本体無線送受信装置
91 無線送受信回路
92 無線送受信装置のCPU
921 無線送受信装置のCPUのROM
922 無線送受信装置のCPUのRAM
923 本体無線送受信制御部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の局部を洗浄する局部洗浄手段を備えた衛生洗浄装置と、この衛生洗浄装置へ操作信号を送信するリモコン装置と、から成るトイレシステムにおいて、
前記衛生洗浄装置は、使用者を検出する人体検出手段と、この人体検出手段の検出情報を前記リモコンへ向けてワイヤレスで送信する送信部と、前記リモコン送信機からの操作信号を受信する受信部と、前記送信部と受信部の動作を制御する本体送受信制御部とを備え、前記リモコン装置は、前記衛生洗浄装置へ操作信号をワイヤレスで送信する送信部と、前記衛生洗浄装置の送信部からの信号を受信する受信部と、前記送信部と前記受信部の動作を制御するリモコン送受信制御部とを備え、前記リモコン送受信制御部は、前記受信部を間欠的に動作させると共に、前記衛生洗浄装置へ局部洗浄開始信号を送信してから所定の操作に基く操作信号を送信するまでの間は、前記受信部の動作を停止することを特徴とするトイレシステム。
【請求項2】
前記リモコン送受信制御部は、前記受信部を間欠的に動作させると共に、前記局部洗浄装置へ局部洗浄開始信号を送信してから局部洗浄停止信号を送信するまでの間は、前記受信部の動作を停止することを特徴とする請求項1記載のトイレシステム。
【請求項3】
前記リモコン送受信制御部は、前記受信部を間欠的に動作させると共に、前記局部洗浄装置へ局部洗浄開始信号を送信してから前記局部洗浄装置が設置されている便器の洗浄指令信号、又は、便蓋の閉操作信号を送信するまでの間は、前記受信部の動作を停止することを特徴とする請求項1記載のトイレシステム。
【請求項4】
前記本体送受信制御部は、リモコン送受信制御部によって前記受信部が間欠的に駆動される間欠周期よりも長い時間、前記検出信号を繰り返し送信することを特徴とする請求項1記載のトイレシステム。
【請求項5】
前記リモコン送受信制御部は、前記衛生洗浄装置へ局部洗浄開始信号を送信して前記受信部の動作を停止した後に所定時間が経過すると、所定の操作に基く操作信号を送信していなくても前記受信部の間欠的な動作を再開することを特徴とする請求項1記載のトイレシステム。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−117150(P2011−117150A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−274022(P2009−274022)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】