説明

トレンドデータに基づく健康管理・医療システム

【課題】個人の、日々変化する健康状態・医学上のデータであるトレンドデータに基づく健康管理・医療システムを実現すること。
【解決手段】所定の測定機器によって測定したトレンドデータを、デジタルペンにより対応用紙に記入することによってデジタルペンに格納し、デジタルペンに格納されたトレンドデータを、携帯電話又はネットワーク接続されたPCによって人間ドック又は医療機関に転送し、人間ドック又は医療機関は受信したトレンドデータを個人別のフォルダとしてデータベースに格納することにより、人間ドック又は医療機関において、トレンドデータを見、判断を下す責任者であるトレンドデータ管理者に随時閲覧可能としたので、医療機関や人間ドックで健診を受けた患者の情報がこれらの間で共有化され、継続的な健康管理・医療が実施可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレンドデータに基づく健康管理・医療システムに関する。ここで、「トレンドデータ」とは、個人の、日々変化する健康状態・医学上のデータのことであり、例えば、体重、血圧、血糖値、HbA1c、コレステロール、尿蛋白等がある。
【背景技術】
【0002】
今日、人々の健康や予防に関する意識は高まってきている。政府の方針としても、「生活習慣病予防の徹底」を図るため、医療保険者に対して、健診・保険指導の実施を義務付けることが将来言われている。医療機関や企業の社員向けに契約施設で実施される人間ドックや健診等は、内容の充実が図られ、自己の健康管理のため受診する機会は増えている。
【0003】
しかし、人間ドックや健診は、実際には、年に1〜2回の実施にすぎず、要経過観察や病気の診断が下されたとしても、継続的な結果の追跡調査は、システム上行われていないのが実情である。また、医療機関で受診した患者に配布する自己管理手帳などは、日々のデータを医療機関側が迅速に取得する送受信システムを備えていないため、患者への適切なアドバイスがタイムリーに行えない等の問題がある。
【0004】
これは、貴重な患者の健康情報が、医療機関と患者の間で、実際には、有効活用されていないということである。厚生労働省は、電子カルテ導入やレセプトの電子化の推進等などにより、病院施設内と診療報酬請求システムのインフラ整備を図ろうとしているが、各病院施設間のネットワークは成り立っておらず、他施設で受診した場合、患者の過去の病院履歴がチェックできるシステムになっていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これから、ますます患者自身の健康管理と予防医学が重要視される傾向にありながら、具体的な問題点として、(1)医療機関と人間ドック・健診施設との連携、(2)患者の自己管理データと医療機関との連携、(3)医療機関同士の連携について仕組みがないことが問題であり、(1)医療機関と人間ドック・健診施設との連携についての問題としては、健康や要望に関する意識が高まるにつれ人間ドック、健診を受ける機会や、病院で受診する機会が増えてきているが、患者側、医療機関側からの双方の立場において有用な情報の共有ができていないのが現状であり、(2)患者の自己管理データと医療機関との連携についての問題としては、自身の健康管理のため、医師から渡される自己管理手帳と、医療機関が患者の状態を経過観察するデータ(トレンドデータ)は、別々に管理されており、トレンドデータは、時系列的に患者の健康を見る上で有用な情報であるにも拘らず、医療機関との間で共有化がなされていない為、双方にとって貴重なデータが埋没しているのが現状であるとともに、(3)医療機関同士の連携についての問題としては、IT技術の急速な進歩にも拘らず、医療業界はインフラの整備が不十分であり、医療機関同士で情報共有ができていないのが現状で、その要因としては、情報入力作業の煩雑さ、手書きカルテ、診断結果(描画含む。)等の情報処理技術の遅れが挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、所定の測定機器によって測定したトレンドデータを、デジタルペンにより対応用紙に記入することによって、前記デジタルペンに格納し、
前記デジタルペンに格納されたトレンドデータを、携帯電話又はネットワーク接続されたPCによって人間ドック又は医療機関に転送し、
前記人間ドック又は医療機関は受信した前記トレンドデータを個人別のフォルダとしてデータベースに格納し、トレンドデータ管理者に随時閲覧可能としたことを特徴とする、トレンドデータに基づく健康管理・医療システムにより、前記課題を解決した。
「トレンドデータ管理者」とは、人間ドック又は医療機関において、トレンドデータを見、判断を下す責任者のことであり、通常は、医師である。
なお、「人間ドック」には、「検診施設」を含むものとする。
【発明の効果】
【0007】
1.医療機関や人間ドックで健診を受けた患者の情報を、これらの間で共有化することにより、継続的な健康管理調査が実施可能となる。
2.患者が自己管理手帳に記入した日々の健康状態(経過観察)を、デジタルペンで入力するので、その貴重な情報を医療機関でトレンドデータとして取得、保管、管理することが可能となる。
3.書き込んだ情報は紙でも残り、追記情報はシステム上識別したデータとして登録されるので、修正や改ざん情報の管理にも対応可能である。
4.医療機関同士で患者情報、データを共有化するネットワークシステムの構築が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、具体例として糖尿病を取り上げ、どのような業務の流れで、健診、人間ドック、医療機関、患者又は利用者が関わるかをステップごとに説明する。
図1に、本発明のビジネスモデルのビジネスフロー構成図を示す。
【0009】
ステップ(1):或る人(A)が、人間ドックを受診し、デジタルペンで問診表(過去の履歴、健康診断等)に記入する。
健康には自信があるAであったが、会社の定期健康診断で人間ドックを受診する。その際、デジタルペンで、問診表(過去の履歴、健康状態等)に記入する。問診表のチェック項目、病状等の情報は、リアルタイムで人間ドック施設に転送される。
問診に使用するものを表1に示す。
【表1】

【0010】
ここで、前記デジタルペンについて説明する。
「デジタルペン」とは、特殊なドットを印刷したデジタルペン対応用紙とともに使用されるものであり、対応用紙に書込まれた情報を取得するペンである。
本ビジネスモデルで使用する「デジタルペン」は、スウェーデンのアノト社により開発されたペンである。この「デジタルペン」は、データの保存、送信は勿論、紙原本も従来どおり保存が可能である。本発明のビジネスモデルは、このダジタルペンを使用することで、慣れ親しんだ従来の方法のままで業務の効率化向上や、新しいコミュニケーションのスタイルを実現することができる特徴がある。さらに、PCやPDAの使用が難しい環境においても、手軽な入力作業、煩雑な作業の省略、スピードアップが実現される。従って、このデジタルペンは、本発明のビジネスモデルを実現するのに、欠くことのできないツールの一つである。
【0011】
対応用紙には、図4に示すように、ドットが格子状に配置されており、それぞれが微妙に上下左右にずれて配置される。そのドットパターンは一つずつX・Y座標が割当てられているため、全用紙上で記入した文字の位置が判別できる。また、対応用紙はそれぞれの用紙に、固有のIDが割振られるので、どの紙に記入したのか識別が可能である。受診者、医療機関/人間ドック・健診施設でそれぞれの立場で使用されるソフトウェアは、当然異なってくるがソフトウェア、デジタルペン対応用紙とデジタルペンは、それぞれが技術的に対応付けられているため、デジタルペンで記入した情報をPCやサーバーに送信すると、対応するソフトウェアが、自動的に情報を処理するようになっている。
【0012】
次に、デジタルペンには、図5に示すように、カメラ、画像処理装置、メモリ、インクカートリッジ(通常のボールペンと同様のインク)、筆圧センサー、及びバッテリーが内蔵されている。そして、このペンで前記対応用紙に記入すると、筆圧センサーが作動し、カメラが前記対応用紙のドットパターンを読込み、ペン先の位置情報と用紙ごとに割振られた固有のID情報を取得する。また、ペンの軌跡以外にも、書いた順序、速度、筆圧、相対的な時間情報等も取得することができる。そのため、記載内容の悪用防止、個人情報漏洩の防止というメリットがある。取得した情報はメモリ内に蓄積され(メモリ容量として、用紙サイズA5で約40ページ分をペンの内蔵メモリに記録可能。)、携帯やPC等へ転送され、さらにそこから他のPC等へ転送されることが可能であることは当然である。
また、デジタルペンで入力された情報は、医療機関/人間ドック側で受信され、そのデータベースに個人別のフォルダとして格納される。医療機関/人間ドック側の作業者は、受信した内容をPC確認画面で、項目と記載情報に間違いがないかどうかを確認する。作業者は、受信した内容の記載に不備がある場合、追記/修正ができるが、受診者によってデジタルペンで記入された内容とPC確認画面には、タイムスタンプ(作成された正確な時刻の把握・証明を行なうこと によって、原本性確保や改ざんが防止される)が付けられており、いつ、誰が 追記/修正を行なったか、修正した箇所がどこかが分かるようになっている。よって、本ビジネスモデルにおいて受診者側と医療機関/人間ドック側での双方でデータの同期をとることは容易であり、齟齬がない形で情報共有ができる。
【0013】
データの転送手段には、現在、Bluetooth(登録商標)通信、USB接続がある。
Bluetooth(登録商標)通信とは、モバイルPC又は通常の固定PC、携帯電話及びその他の周辺機器との間を、短距離ラジオを使用し無線でつなぐ通信技術である。
本発明では、基本的に、前記デジタルペンを携帯電話に接続し、携帯電話をデータの転送手段とするが、インターネットに接続されているPCに前記デジタルペンをUSB接続、又は、Bluetooth接続することにより、転送を図ることができることは勿論である。
【0014】
前記デジタルペンをデータ入力手段に用いることにより、通常のボールペンによる場合と同様にデータを記入することが可能となり、PCのキーボードによるデータ入力方法には馴染みの薄い高齢者層にも、本発明のシステムの利用が容易なものとなる。また、転送手段としても、インターネット利用を不得手とする高齢者にあって、携帯電話をその転送手段とすることができることは、大きなメリットである。又、データをリアルタイムで転送することができるのは、大きなメリットである。
【0015】
ステップ(2):検査結果より、Aには、糖尿病の疑いがあると判定され、人間ドック施設より提供されるデジタルペンで、家庭や職場で血糖チェックをして管理手帳に記載することになる。
すなわち、人間ドックで検査したところ、尿糖、血糖、HbA1c等の検査結果から糖尿病が疑われることが分かった。一時的に異常の可能性もあることから、「経過観察」となった。自己血糖測定器と血糖管理手帳を人間ドック施設より提供され、家庭や職場で血糖をチェックし、デジタルペンで自己管理手帳に記載することになる。図6に、患者Aに、人間ドック施設より提供される自己管理手帳、自己血糖測定器、携帯電話、及びデジタルペンのセットの外観を示し、表2に、Aに手渡されるものを表として示す。
【表2】

【0016】
自己管理手帳に記載される手書きのデータは、リアルタイムで人間ドック施設に転送される。人間ドックと受診者間は、図2に示すように、VPN機能を搭載したネットワークが構築されており、高いセキュリティ(盗聴・改ざん防止)を確保している。
【0017】
ステップ(3):病院を紹介される。
その後、Aは、しばらく人間ドックで再検査後、医師より指導等を受けていたが、病気が進行し、病院を紹介されることになる。
【0018】
ステップ(4):トレンドデータをもとに医師より指導を受ける。この結果、やはり糖尿病と考えられるため、病院を受診する。
すなわち、3ヵ月後に再度人間ドック施設で受診し、3ヶ月の血糖のトレンドデータを元に医師より指導を受ける。この結果、やはり、糖尿病と考えられるため病院を受診することとなる。
【0019】
人間ドック施設からは、患者Aに、医師がトレンドデータを参照する際に使用するパスコードを提供する。医師は、本データフローに対応した電子カルテシステムにパスコードを入力する。電子カルテシステムはパスコードと患者Aの個人情報(名前、生年月日等)を利用して人間ドック施設にあるサーバーにアクセスし、トレンドデータを取得する。取得したトレンドデータは自動的に電子カルテシステムの画面に表示され、医師は患者Aのトレンドデータを確認することができる。なお、データの送受信に当たっては、VPN等のセキュリティ対策を行う。なお、本データフローに対応していない電子カルテシステムを用いる場合はセキュリティを確保されたWeb画面にパスコード及び患者Aの個人情報を入力することで、Web画面にトレンドデータを表示する。
【0020】
ここで、エビデンスについて、説明する。
デジタルペンや管理手帳は人間ドックから提供され、データはリアルタイムで人間ドックに転送されることから、データの流れは「人間ドック→医師」となる。人間ドック側から医師にデータを送付する手段としては、
1.CD−R等にデータを焼いて患者Aに渡す、
2.ネットワーク経由で人間ドックのWeb等からデータを取得する、
が考えられる。しかし、1の方法は紛失時にデータの漏洩となることから、2の方法が現実的である。医師は、Web画面で患者Aのトレンドを把握することが出来るが、使用している電子カルテシステムにデータを取込むことが出来ればより簡単である。そこで、セキュリティを確保するために人間ドックから患者Aにパスコードを発行する。パスコードが流出しても第3者が患者Aの情報を見られないように、データにアクセスするためには患者Aの個人情報(名前、生年月日等)を同時に用いることとする。なお、パスコードは、患者Aのデータを一意に識別できる文字列とする。
【0021】
ステップ(5):患者Aの情報、検査データは病院に送られる。
すなわち、人間ドックでの患者Aの情報、検査データは病院に送られる。
人間ドックと受診者間も、図2に示すように、VPN機能を搭載したネットワークが構築されており、高いセキュリティ(盗聴・改ざん防止)を確保している。
人間ドック施設からは、患者Aに、医師が患者Aのデータを参照する際に使用するパスコードを提供する。医師は本データフローに対応した電子カルテシステム(例えば、Dr.Penシステム)にパスコードを入力する。Dr.Penシステムは、パスコードと患者Aの個人情報(名前、生年月日等)を利用して人間ドック施設にあるサーバーのデータベースにアクセスし、患者Aのフォルダのデータを取得する。取得したトレンドデータは自動的にDr.Penシステムに取込まれ、病院側は患者Aの検査を一部省くことが可能となる。なお、データの送受信に当たっては、VPN等のセキュリティ対策を行う。
段落0019の場合と同様に、人間ドックから病院側にデータが送付される。0019と違うのは、情報がトレンドデータだけではなく、患者Aの問診データや検査データであるということである。この場合、直接電子カルテに取込むため、Web経由の参照等は行わない。この目的で、Dr.Penシステムという商品名のソフトを使用することができる。なお、この段階で人間ドックのデータについて、Anoto入力、及び文字認識時の間違いは修正されているものとした。もし文字入力時の間違いが修正されていない場合は、記入したときのストローク情報も人間ドックから病院に送り、病院側で記入時の様子を再生できる必要がある。この場合、Ucom(株式会社ユーコム)の開発したFMS(Form Management System)のクライアントシステムに含まれる Filing 機能が必要となる。FMSを用いる場合は、データを病院内に持ってくる方法と、人間ドックのデータをASP形式で参照する方法が考えられる。現状のDr.Penシステムにはデータの取込み機能はないため、実現するためにはDr.Penシステムの改修が必要である。
【0022】
ステップ(6):医師が人間ドックの情報を元に診察する。患者Aは自己管理手帳のチェック項目にデジタルペンで記入する。
すなわち、医師は、人間ドックでの情報をもとに診察(必要に応じて検査を追加)する。患者Aは、自己管理手帳のチェック項目にデジタルペンで記入する。病院では、人間ドックとトレンドデータを共有しており、この情報をもとに治療方針を決定する。主なチェック項目としては、体重、血圧、血糖値、HbA1c、コレステロール、尿タンパク等が挙げられる。
【0023】
ステップ(7):自己管理手帳のチェック項目にデジタルペンで記入(経過観察)する。
すなわち、毎日、朝と就寝前に自己管理手帳のチェック項目にデジタルペンで記入(経過観察)する。
【0024】
ステップ(8):患者Aの日々の情報は、通院している病院に送信/蓄積される。
すなわち、デジタルペンで記入された患者Aの日々の情報は、通院している病院に送信/蓄積される。情報の蓄積により、トレンドデータの一層の充実が図られる。人間ドックと受診者間は、図2に示すように、VPN機能を搭載したネットワークが構築されており、高いセキュリティ(盗聴・改ざん防止)を確保している。
【0025】
また、患者Aの情報は、図3に示すように、トレンドデータとして医療機関に格納される。
【0026】
ステップ(9):患者Aに対して、よりきめ細かな保険指導、治療を実施。付加価値のついた情報を還元する。情報は、人間ドック施設にも共有される。
すなわち、病院は、受信した情報をもとに、患者Aに、よりきめ細かな保険指導、治療を実施することができる。このような意味において、付加価値の付いた情報を、患者Aに還元する。そして、病院での治療の情報が、どの人間ドック施設にも共有されることになる。患者の情報が、経時的に蓄積されれば、その情報を分析・解析することにより、日々変化する患者のトレンドデータが分かる。そのトレンドデータを、既に肥満や高血圧、高脂血症、糖尿病等の生活習慣病を患っている患者の病気になる前の情報と対比させることにより、生活習慣病になりやすいかどうかの傾向がつかめる。そのトレンドデータの傾向が高い確率で病気になることを予測させる場合は、その患者に不要な検査・診断を行なうステップを踏むことなく、その病気予防に焦点を合わせた保険指導、治療が早期に実行でき、より実効力のある指導ができる。トレンドデータが蓄積されればされる程、特定の病気になりやすい傾向を高確率で判断可能となり、よりその患者(受診者)に合った適切な保険指導・治療が可能となる。
【0027】
ステップ(10):患者Aにも、トレンドデータ測定に関して明確な動機付けが得られ、状態も安定する。
すなわち、現行のビジネスフローを大きく変更することなく、高付加価値メディカルチェックが可能となる。
【0028】
以上の、ステップ(1)からステップ(10)までの本発明の流れにおいては、データの転送手段を携帯電話として考えてきたが、前述のように、インターネット回線に接続されたPCを、転送手段することもできる。
その場合には、専用線やVPN等のネットワークを使用する。
本発明では、基本的に、前記デジタルペンを携帯電話に接続し、携帯電話をデータの転送手段とするが、インターネットに接続されているPCに前記デジタルペンをUSB接続することにより、転送を図ることができることは勿論である。図7に、PCとそのためのソフトを使用した場合の情報伝達の例を示す。転送手段にPCを用いるメリットは、転送手段としての役割もあるが、受診者からの日々の経過観察を医療機関/健診・人間ドックのPC画面で入力確認/修正ができ、また、受診者は、入力した経過観察がトレンドデータとして医療機関/健診・人間ドック側に蓄積され、そのデータを元に日々の生活の改善点、検査結果等をネットがつながっている環境であればどこからでも確認でき、常に、情報を大画面で閲覧できることにある。その際、数値データがグラフ化されて表示できるようにしておくと、時間の経過によるトレンドデータの変動が一目瞭然となるので、より望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明のビジネスモデルのビジネスフロー構成図。
【図2】本発明のビジネスモデルのネットワーク構築構成図。
【図3】本発明のビジネスモデルのデータベース構成図。
【図4】デジタルペン対応用紙の仕組みの図解で、(a)は全体の平面図、(b)は(a)のAの部分の拡大図、(c)は(b)の四角で囲んだ部分のさらなる拡大図。
【図5】デジタルペンの説明図で、(a)は内部の断面図、(b)は外観図である。
【図6】患者に、人間ドック施設より提供される自己管理手帳、自己血糖測定器、携帯電話、及びデジタルペンのセットの外観を示した図。
【図7】本発明の通信手段をPCにした場合の情報伝達の説明面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の測定機器によって測定したトレンドデータを、デジタルペンにより対応用紙に記入することによって前記デジタルペンに格納し、
前記デジタルペンに格納されたトレンドデータを、携帯電話又はネットワーク接続されたPCによって人間ドック又は医療機関に転送し、
前記人間ドック又は医療機関は受信した前記トレンドデータを個人別のフォルダとしてデータベースに格納し、トレンドデータ管理者に随時閲覧可能としたことを特徴とする、
トレンドデータに基づく健康管理・医療システム。
【請求項2】
前記トレンドデータが前記人間ドックと医療機関において共有される、請求項1のトレンドデータに基づく健康管理・医療システム。
【請求項3】
前記個人別のフォルダに格納されたトレンドデータを、該個人がPCに呼び出し、PC画面上で閲覧可能にした、請求項1又は2のトレンドデータに基づく健康管理・医療システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−112325(P2008−112325A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−295198(P2006−295198)
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【出願人】(506231401)オーダーメイド創薬株式会社 (7)
【Fターム(参考)】