トレーニングシステム、およびトレーニング方法
【課題】 本発明はオンライン型のトレーニングシステムではなく、オンラインに接続していなくてもトレーニングが行えるようなシステムを提供することにある。
【解決手段】 トレーニングに使用する問題を蓄積する問題情報記憶部と、自己採点が可能となる答案用紙(スプレッドシート)を作成する第1のテンプレートと、受験者が自己採点を行った時の採点結果や受験者情報を蓄積する第2のテンプレートと、受験者の解答の正誤判定や解説のための情報を蓄積する第3のテンプレートとを記憶する記憶部と、前記記憶部より、各テンプレートを読み出し、前記問題情報記憶部から指定された問題を選択して、前記読み出されたテンプレートへ入力を行い、自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)を作成する手段と、受験者が前記問題に解答して、自己採点後に回収された前記答案用紙から、採点結果を収集する手段と、前記収集した採点結果の情報を分析する自己採点結果分析手段とを備える。
【解決手段】 トレーニングに使用する問題を蓄積する問題情報記憶部と、自己採点が可能となる答案用紙(スプレッドシート)を作成する第1のテンプレートと、受験者が自己採点を行った時の採点結果や受験者情報を蓄積する第2のテンプレートと、受験者の解答の正誤判定や解説のための情報を蓄積する第3のテンプレートとを記憶する記憶部と、前記記憶部より、各テンプレートを読み出し、前記問題情報記憶部から指定された問題を選択して、前記読み出されたテンプレートへ入力を行い、自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)を作成する手段と、受験者が前記問題に解答して、自己採点後に回収された前記答案用紙から、採点結果を収集する手段と、前記収集した採点結果の情報を分析する自己採点結果分析手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばe-Learningシステムや学習支援システムに代表されるようなコンピュータおよびコンピュータが接続されたネットワークを利用したトレーニングシステム、トレーニングシステムに用いられるプログラム、およびトレーニング方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、コンピュータの性能向上、および通信環境の向上などに伴い、ネットワークを利用したe-Learningシステムや学習支援システムが多数開発されている。これらのシステムは、問題を蓄積したDBから問題の出題者が出題問題を特定し、それらの問題をネットワークに接続する環境を有する解答者がブラウザを介して解答、自己採点する、といったものである。従来のe-Learningシステムや学習支援システムに関する技術の一例として、特許文献1がある。これは、予めDBに蓄積された問題文に穴埋め箇所が複数存在し、これらの穴埋め箇所に用意された候補文をランダムに埋めて問題文を完成させ、かつ問題文に対応するような選択肢を決定することで、一つの問題候補文から複数の問題文を作成し、負担を軽減することができるというものである。この例は出題者も受験者もネットワークを介して出題および受験することを前提としたものである。
また、人事部や総務部といった管理部門が管理するDBと学習システムを連携させて効果的な学習をおこなおうとするものもある。特許文献2によれば、これは、学習システムの受講者情報と人事システムに管理されている個人の人事情報をデータ連携させ、人材育成の観点から適当な受講対象者や教材を自動的に選択し、ネットワークに接続された学習端末で学習させるというものである。この例でも受験者がネットワークを介してトレーニングを行うことを前提としたものである。
このように、ネットワークの発展に伴い、ネットワークを利用した効果的かつ効率的なトレーニングシステムが多々開発されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−173131号公報
【特許文献2】特開2004−259038号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ネットワークに接続することを前提としたオンライン型のトレーニングシステムには、多くの問題がある。
第一に、ネットワーク環境に接続されていないエリアの受験者はトレーニングすることができない問題がある。一般のオフィスではネットワークに接続している可能性が高いが、様々な理由で物理的にネットワークに接続していない場所に受験者が勤務している場合も想定される。
第二に、アクセス許可の対象外のエリアにいる受験者はトレーニングすることができない問題がある。近年の雇用形態の変化に伴い、請負社員や協力会社との協業が一般的になっている中、請負社員や協力会社の社員に対してトレーニングを行う必要性が増加している。これらの対象者が社内ネットワークへのアクセスを制限されているエリアで勤務していた場合、ネットワークを利用したトレーニングを受講させることが困難である。
第三に、サーバー等の機器やネットワーク環境/セキュリティ環境の構築と維持にコストがかかるという問題がある。新たにオンライン型のトレーニングシステムを立ち上げる場合はサーバーやソフトウェアを購入する必要があるし、ファイアウォールの設定や高いトラフィックを備えた通信インフラを構築しなければならない。このような取組みには非常に高価なコストが発生し、通信インフラを維持するために割当てる人員などの保守コストも大きい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明はオンライン型のトレーニングシステムではなく、オンラインに接続していなくてもトレーニングが行えるようなシステムを提供することを目的とする。
本発明では、問題の出題者が自己採点機能内蔵型の答案用紙をPCで作成後、受験者に対してFDやCD-ROMなどの記録メディアによってネットワークを経由せずに配布したり、電子ファイルとしてメールに添付したりして配布を行う。受験者は、個別のPCで解答し、自己採点を行う。問題の出題者は受験者から自己採点後の答案用紙を回収し、自己採点の集計を行う。また、平均点の算出や個別問題毎の正答率等を分析する。
【0006】
本発明のトレーニングシステムに用いるプログラムは、自己採点機能内蔵型答案用紙作成機能と自己採点結果収集機能と自己採点結果分析機能を有することを特徴とする。
【0007】
本発明のトレーニング方法は、出題者が問題を蓄積するステップと出題者が自己採点機能内蔵型答案用紙を作成するステップと出題者が答案用紙を受験者に送付するステップと受験者が答案用紙に解答し自己採点するステップと受験者が自己採点をした答案用紙を出題者に返送するステップと出題者が採点結果を収集するステップと出題者が採点結果を分析するステップを有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
これにより、本発明を実施すれば、オンライン型のトレーニングシステムのようにセキュリティの問題やコストの問題に影響を受けず、手軽にトレーニングを行うことができる。
また、メールにプログラムを添付して配布する方法で本発明を実施すれば、新規にサーバー等の機器やセキュリティ環境を構築せず、既存のメールサーバーを利用するだけで実施できる。メールの通信は、アクセス権限の問題がなく、メールアドレスを持つ受験者であれば誰とでも自由に通信することができる。
本手段はネットワークに接続することを必要条件とせずにトレーニングを実施できる点で有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0010】
本発明は、その特徴をトレーニング支援装置における自己採点機能内蔵型答案用紙作成機能と自己採点結果収集機能と自己採点結果分析機能という3種の機能として有する。図1は上記3種の機能を有したトレーニング支援装置を利用したトレーニングシステムの全体を示したものである。
次に、本発明が特徴とするトレーニングシステムを実現するための構成要素を説明する。図2は本発明におけるトレーニング方法を実現するためのトレーニング支援装置の基本構成を示すものである。トレーニング支援装置500はディスプレイ1、キーボード2、インタフェース部3、入力処理部100、出力処理部200、計算部300、記憶装置400、の7種で構成されている。
入力処理部100は、問題情報入力処理部101、出題問題入力処理部102、自己採点結果収集入力処理部103、自己採点結果分析入力処理部104で構成される。
また、出力処理部200は、自己採点機能内蔵型答案用紙出力処理部201、自己採点結果分析出力処理部202、で構成される。
計算部300は、自己採点機能内蔵型答案用紙作成部301、自己採点結果収集部302、自己採点結果分析部303、で構成される。
記憶装置400は、問題情報記憶部401、自己採点結果情報記憶部402、で構成される。
これらの構成要素に基づいてのトレーニングシステムについて、その処理フローを次に説明する。図3に全体の処理フロー図を示す。処理フローは7段階のステップを経て進行し、順に、(出題者が)問題を蓄積するステップ100、(出題者が) 自己採点機能内蔵型答案用紙を作成するステップ200、(出題者が)答案用紙を受験者に送付するステップ300、(受験者が)答案用紙に解答し、自己採点するステップ400、(受験者が)自己採点をした答案用紙を出題者に返送するステップ500、(出題者が)採点結果を収集するステップ600、(出題者が)採点結果を分析するステップ700である。
始めに、出題者が問題を蓄積するステップ100を説明する。図4にステップ100のフロー図を示す。このステップでは自己採点機能内蔵型答案用紙を作成する準備を行うことになる。
【0011】
(ステップ110)出題者は出題者端末から出題する問題情報を入力する。入力情報は、問題に固有に付与された問題ID、問題文、2者択一の問題における選択肢1と選択肢2、正解の選択肢番号、解説である。これらの入力情報は図2におけるキーボード2を介して行われ、インタフェース部3および問題情報入力処理部101を経て問題情報記憶部401に記録される。図11に、図2における問題情報記憶部401に記録された例を示す。
【0012】
次に、出題者が自己採点機能内蔵型答案用紙を作成するステップ200を説明する。図5にステップ200のフロー図を示す。
【0013】
(ステップ210)このステップでは、出題者が出題する問題を選択する。これは図12のような選択画面において行う。選択画面には下部に図2の問題情報記憶部401がビューとして表示され、これらの問題から出題する問題を選択するための入力欄が上部に配置されている。出題者は入力欄に問題IDを入力する。また、出題日や実施回などの情報も入力する。このような一連の入力を行った後、出題者は下部に配置された問題用紙作成のボタンを押す
(ステップ220)出題者が問題用紙作成のボタンを押したことで、図12で入力された情報は図2のインタフェース部3を経由して入力処理部100の出題問題入力処理部102に送信される。そして、出題する問題を記憶装置400の問題情報記憶部401から読み出す。
一方、自己採点機能内蔵型答案用紙を作成するためのテンプレートとなるテンプレートファイルを図2の記憶装置400おけるテンプレートファイル記憶部403から読み出す。
テンプレートファイルを図13、図14、図15の3図に示す。テンプレートファイルは3枚綴りのスプレッドシートで構成されており、1枚目は受験者が解答を行う際の答案用紙となるもの、2枚目は受験者が自己採点を行った時の採点結果や受験者情報を蓄積するもの、3枚目は、受験者が解答をした際に必要となる正誤判定や解説の表示を行うためのものである。1枚目のスプレッドシートには自己採点が行えるように、正解を選択するための選択ボタンや正誤判定をおこない解説を表示するための解答表示のボタンが予め設置されている。2枚目と3枚目のスプレッドシートは受験者には非表示としておくものである。図13にテンプレートファイルの1枚目のスプレッドシート、図14に2枚目のスプレッドシート、図15に3枚目のスプレッドシートを示す。
【0014】
(ステップ230)テンプレートファイルを読み出した後、図2の計算部300における自己採点機能内蔵型答案用紙作成部301において、以下の処理を行う。まず、テンプレートファイルの1枚目のスプレッドシートに問題情報記憶部401から読み出した問題文を入力する。また、問題情報記憶部401から読み出した選択肢の情報を入力する。入力が完了したものを図16に示す。テンプレートファイルの2枚目のスプレッドシートは受験者が自己採点をした後に記録されるものであるので、図17に示すように、処理は行われない。一方、テンプレートファイルの3枚目のスプレッドシートは、自己採点を行う際に正誤判定や解説の表示を行うために、問題情報記憶部401からステップ210で指定された問題IDと対応したレコードを読み出して記録する。また、ステップ210で入力したテストの出題日や実施回の情報を記録する。図18に記録後のものを示す。
【0015】
このようにしてテンプレートファイルから自己採点機能内蔵型答案用紙が作成される。テンプレートファイルには予め自己採点機能プログラムが内蔵されている。このプログラムは、図16に示すスプレッドシートの1枚目において選択肢の欄に設置された選択肢ボタンを押し、かつ設置された解答表示のボタンを押すと、図18に示すスプレッドシートの3枚目の正解の情報と突合せを行って正誤判定し、図16において正誤判定の表示と解説の表示を行うものである。また、このような自己採点の結果を図17に示すスプレッドシートの3枚目に記録を行うものである。このように、3枚のスプレッドシートによって自己採点機能を実現している。
【0016】
また、本実施例では、2枚目のスプレッドシートと3枚目のスプレッドシートに分けられていますが、これらを単一のスプレッドシートに纏めることも考えられる。
【0017】
(ステップ240)上述のように作成された自己採点機能内蔵型答案用紙は、図2の出力処理部200における自己採点機能内蔵型答案用紙出力処理部201で出力される。これが自己採点機能内蔵型答案用紙である。出力は電子ファイルとして出力される。
【0018】
ステップ300は出題者が答案用紙を受験者に送付するステップである。図6にステップ300のフロー図を示す。
【0019】
(ステップ310)ステップ240で出力した自己採点機能内蔵型答案用紙を出題者は受験者に対して送付する。電子データで送付しなければならないため、FDやCD-ROMなどの電子記録媒体に保存をして物理的に送付するか、若しくは電子メールに電子ファイルの形態で添付して送信を行う。
【0020】
ステップ400は受験者が答案用紙に解答し、自己採点するステップである。図7にステップ400のフロー図を示す。
【0021】
(ステップ410)受験者は、ステップ310で配布された自己採点機能内蔵型答案用紙に解答する。解答は図16に示すように、正しい選択肢を選択ボタンで指定した後、各問題の解答表示ボタンを押すことで行う。
【0022】
(ステップ420)解答表示ボタンを押すと、採点が行われる。正誤判定は、図18で示す非表示となっているスプレッドシート3枚目に記録されている正解の番号と、図16で示す受験者が押した選択ボタンの番号を比較して行う。比較した結果、両者の番号が等しい、つまり解答が正解であるならば、解答表示ボタンを押して「正解です」表示をし、同時に解説を表示する。また、両者の番号が異なっている、つまり解答が誤答であるのであれば、解答表示で「不正解です」と表示し、同時に解説を表示する。
図16の問題Q1においては、選択肢は1番の「2005年」と2番の「1995年」の2種であるが、図18において問題Q1の正解は1番とあるので、「2005年」を選択して解答表示ボタンをおせば「正解です」の表示がでて解説が表示される。そして、正解した場合の点数を非表示となっているスプレッドシート2枚目に記録する。このように各問題に受験者が解答をして自己採点を行っていく。
【0023】
図19と図20に自己採点をした答案用紙を示す。図19に示すように、Q1からQ10までの選択ボタンを押し、解答表示ボタンを押したことで、正解か不正解の表示が行われ、解説が表示される。また、正解した問題数に応じて点数が表示される。また、図20に示すように、受験者が答案用紙に解答した結果が記録され、データを集計できるようになっている。
【0024】
ステップ500は受験者が自己採点した答案用紙を出題者に返送するステップである。図8にステップ500のフロー図を示す。
【0025】
(ステップ510)ステップ420において、全問題の解答を行い、自己採点を終えた後、受験者は答案用紙を出題者に返送する。電子データで返送するため、FDやCD-ROMなどの電子記録媒体に保存をして物理的に返送するか、若しくは電子メールに電子ファイルを添付して返送する。
【0026】
ステップ600は出題者が採点結果を収集するステップである。図9にステップ600のフロー図を示す。
【0027】
(ステップ610)出題者は返送されてきた自己採点結果の電子ファイルのデータを収集する。これは電子ファイルを作業フォルダなどに集積し、図21のようにデータ収集機能を有する画面においてデータ収集のボタンを押すことで行う。
【0028】
(ステップ620)出題者がステップ610でデータ収集のボタンを押すと、その情報は図2のインタフェース部3を経由して入力処理部100の自己採点結果収集入力処理部103に送信される。そしてその情報は、計算部300の自己採点結果収集部302に送信される。自己採点結果収集部302では作業フォルダに集積された電子データを1ファイルずつ開き、スプレッドシートの2枚目と3枚目を開く。そして、記録されている採点結果や受験情報を読み込み、記憶装置400の自己採点結果情報記憶部402に送信する。自己採点結果情報記憶部402に記録された例を図22に示す。
【0029】
ステップ700は出題者が採点結果を分析するステップである。図10にステップ700のフロー図を示す。
【0030】
(ステップ710)出題者は分析を行う。出題者は図23に示す分析内容を入力する画面において、分析したい内容を入力する。図23では、出題者はA部門を対象とした第10回から第13回までの平均点の推移を分析したいと考えている。出題者は平均点算出の欄において実施回の欄に10と13を入力し、A部門を指定している。分析を行うために上部にある「分析」というボタンを押す。
【0031】
(ステップ720)ボタンが押されると、その情報は図2のインタフェース部3および入力処理部100の自己採点結果評価入力処理部104に送信される。そして、記憶装置400の自己採点結果情報記憶部402から必要なデータを収集する。本実施例では自己採点結果情報記憶部402から第10回から第13回までのレコードにおいて所属が部門Aのものを抜き出し、計算部400の自己採点結果分析部303にて実施回ごとの平均点を算出する。
(ステップ730) 算出した結果は出力処理部200の自己採点結果出力処理部202に送信され、ディスプレイ1に表示される。表示例を図24に示す。
【0032】
このような一連のステップによって本発明であるトレーニングシステムが実施される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明のトレーニングシステムの全体図である。
【図2】トレーニング支援装置の構成図である。
【図3】トレーニングシステムの処理フロー図(全体)である。
【図4】出題者が問題を蓄積するステップの処理フロー図(ステップ100)である。
【図5】出題者が自己採点機能内蔵型答案用紙を作成するステップの処理フロー図(ステップ200)である。
【図6】出題者が答案用紙を受験者に送付するステップの処理フロー図(ステップ300)である。
【図7】受験者が答案用紙に解答し、自己採点するステップの処理フロー図(ステップ400)である。
【図8】受験者が自己採点した答案用紙を出題者に返送するステップの処理フロー図(ステップ500)である。
【図9】出題者が採点結果を収集するステップの処理フロー図(ステップ600)である。
【図10】出題者が採点結果を分析するステップの処理フロー図(ステップ700)である。
【図11】問題情報記憶部に記録された例を示す図である。
【図12】問題選択画面例を示す図である。
【図13】答案用紙テンプレート(その1)例である。
【図14】答案用紙テンプレート(その2)例である。
【図15】答案用紙テンプレート(その3)例である。
【図16】作成された答案用紙(その1)例である。
【図17】作成された答案用紙(その2)例である。
【図18】作成された答案用紙(その3)例である。
【図19】解答、自己採点した答案用紙(その1)例である。
【図20】解答、自己採点した答案用紙(その2)例である。
【図21】解答用紙収集画面例である。
【図22】自己採点結果情報記憶部に記録された例を示す図である。
【図23】分析入力画面例である。
【図24】評価出力画面例である。
【符号の説明】
【0034】
1…ディスプレイ、 2…キーボード、 3…インタフェース部、 100…入力処理部、
101…問題情報入力処理部、 102…出題問題入力処理部、 103…自己採点結果収集入力処理部、 104…自己採点結果分析入力処理部、 200…出力処理部、 201…自己採点機能内蔵型答案用紙出力処理部、 202…自己採点結果分析出力処理部、 300…計算部、
301…自己採点機能内蔵型答案用紙作成部、 302…自己採点結果収集部、 303…自己採点結果分析部、 400…記憶装置、 401…問題情報記憶部、 402…自己採点結果情報記憶部、 403…テンプレートファイル記憶部、 500…トレーニング支援装置。
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばe-Learningシステムや学習支援システムに代表されるようなコンピュータおよびコンピュータが接続されたネットワークを利用したトレーニングシステム、トレーニングシステムに用いられるプログラム、およびトレーニング方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、コンピュータの性能向上、および通信環境の向上などに伴い、ネットワークを利用したe-Learningシステムや学習支援システムが多数開発されている。これらのシステムは、問題を蓄積したDBから問題の出題者が出題問題を特定し、それらの問題をネットワークに接続する環境を有する解答者がブラウザを介して解答、自己採点する、といったものである。従来のe-Learningシステムや学習支援システムに関する技術の一例として、特許文献1がある。これは、予めDBに蓄積された問題文に穴埋め箇所が複数存在し、これらの穴埋め箇所に用意された候補文をランダムに埋めて問題文を完成させ、かつ問題文に対応するような選択肢を決定することで、一つの問題候補文から複数の問題文を作成し、負担を軽減することができるというものである。この例は出題者も受験者もネットワークを介して出題および受験することを前提としたものである。
また、人事部や総務部といった管理部門が管理するDBと学習システムを連携させて効果的な学習をおこなおうとするものもある。特許文献2によれば、これは、学習システムの受講者情報と人事システムに管理されている個人の人事情報をデータ連携させ、人材育成の観点から適当な受講対象者や教材を自動的に選択し、ネットワークに接続された学習端末で学習させるというものである。この例でも受験者がネットワークを介してトレーニングを行うことを前提としたものである。
このように、ネットワークの発展に伴い、ネットワークを利用した効果的かつ効率的なトレーニングシステムが多々開発されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−173131号公報
【特許文献2】特開2004−259038号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、ネットワークに接続することを前提としたオンライン型のトレーニングシステムには、多くの問題がある。
第一に、ネットワーク環境に接続されていないエリアの受験者はトレーニングすることができない問題がある。一般のオフィスではネットワークに接続している可能性が高いが、様々な理由で物理的にネットワークに接続していない場所に受験者が勤務している場合も想定される。
第二に、アクセス許可の対象外のエリアにいる受験者はトレーニングすることができない問題がある。近年の雇用形態の変化に伴い、請負社員や協力会社との協業が一般的になっている中、請負社員や協力会社の社員に対してトレーニングを行う必要性が増加している。これらの対象者が社内ネットワークへのアクセスを制限されているエリアで勤務していた場合、ネットワークを利用したトレーニングを受講させることが困難である。
第三に、サーバー等の機器やネットワーク環境/セキュリティ環境の構築と維持にコストがかかるという問題がある。新たにオンライン型のトレーニングシステムを立ち上げる場合はサーバーやソフトウェアを購入する必要があるし、ファイアウォールの設定や高いトラフィックを備えた通信インフラを構築しなければならない。このような取組みには非常に高価なコストが発生し、通信インフラを維持するために割当てる人員などの保守コストも大きい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明はオンライン型のトレーニングシステムではなく、オンラインに接続していなくてもトレーニングが行えるようなシステムを提供することを目的とする。
本発明では、問題の出題者が自己採点機能内蔵型の答案用紙をPCで作成後、受験者に対してFDやCD-ROMなどの記録メディアによってネットワークを経由せずに配布したり、電子ファイルとしてメールに添付したりして配布を行う。受験者は、個別のPCで解答し、自己採点を行う。問題の出題者は受験者から自己採点後の答案用紙を回収し、自己採点の集計を行う。また、平均点の算出や個別問題毎の正答率等を分析する。
【0006】
本発明のトレーニングシステムに用いるプログラムは、自己採点機能内蔵型答案用紙作成機能と自己採点結果収集機能と自己採点結果分析機能を有することを特徴とする。
【0007】
本発明のトレーニング方法は、出題者が問題を蓄積するステップと出題者が自己採点機能内蔵型答案用紙を作成するステップと出題者が答案用紙を受験者に送付するステップと受験者が答案用紙に解答し自己採点するステップと受験者が自己採点をした答案用紙を出題者に返送するステップと出題者が採点結果を収集するステップと出題者が採点結果を分析するステップを有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
これにより、本発明を実施すれば、オンライン型のトレーニングシステムのようにセキュリティの問題やコストの問題に影響を受けず、手軽にトレーニングを行うことができる。
また、メールにプログラムを添付して配布する方法で本発明を実施すれば、新規にサーバー等の機器やセキュリティ環境を構築せず、既存のメールサーバーを利用するだけで実施できる。メールの通信は、アクセス権限の問題がなく、メールアドレスを持つ受験者であれば誰とでも自由に通信することができる。
本手段はネットワークに接続することを必要条件とせずにトレーニングを実施できる点で有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0010】
本発明は、その特徴をトレーニング支援装置における自己採点機能内蔵型答案用紙作成機能と自己採点結果収集機能と自己採点結果分析機能という3種の機能として有する。図1は上記3種の機能を有したトレーニング支援装置を利用したトレーニングシステムの全体を示したものである。
次に、本発明が特徴とするトレーニングシステムを実現するための構成要素を説明する。図2は本発明におけるトレーニング方法を実現するためのトレーニング支援装置の基本構成を示すものである。トレーニング支援装置500はディスプレイ1、キーボード2、インタフェース部3、入力処理部100、出力処理部200、計算部300、記憶装置400、の7種で構成されている。
入力処理部100は、問題情報入力処理部101、出題問題入力処理部102、自己採点結果収集入力処理部103、自己採点結果分析入力処理部104で構成される。
また、出力処理部200は、自己採点機能内蔵型答案用紙出力処理部201、自己採点結果分析出力処理部202、で構成される。
計算部300は、自己採点機能内蔵型答案用紙作成部301、自己採点結果収集部302、自己採点結果分析部303、で構成される。
記憶装置400は、問題情報記憶部401、自己採点結果情報記憶部402、で構成される。
これらの構成要素に基づいてのトレーニングシステムについて、その処理フローを次に説明する。図3に全体の処理フロー図を示す。処理フローは7段階のステップを経て進行し、順に、(出題者が)問題を蓄積するステップ100、(出題者が) 自己採点機能内蔵型答案用紙を作成するステップ200、(出題者が)答案用紙を受験者に送付するステップ300、(受験者が)答案用紙に解答し、自己採点するステップ400、(受験者が)自己採点をした答案用紙を出題者に返送するステップ500、(出題者が)採点結果を収集するステップ600、(出題者が)採点結果を分析するステップ700である。
始めに、出題者が問題を蓄積するステップ100を説明する。図4にステップ100のフロー図を示す。このステップでは自己採点機能内蔵型答案用紙を作成する準備を行うことになる。
【0011】
(ステップ110)出題者は出題者端末から出題する問題情報を入力する。入力情報は、問題に固有に付与された問題ID、問題文、2者択一の問題における選択肢1と選択肢2、正解の選択肢番号、解説である。これらの入力情報は図2におけるキーボード2を介して行われ、インタフェース部3および問題情報入力処理部101を経て問題情報記憶部401に記録される。図11に、図2における問題情報記憶部401に記録された例を示す。
【0012】
次に、出題者が自己採点機能内蔵型答案用紙を作成するステップ200を説明する。図5にステップ200のフロー図を示す。
【0013】
(ステップ210)このステップでは、出題者が出題する問題を選択する。これは図12のような選択画面において行う。選択画面には下部に図2の問題情報記憶部401がビューとして表示され、これらの問題から出題する問題を選択するための入力欄が上部に配置されている。出題者は入力欄に問題IDを入力する。また、出題日や実施回などの情報も入力する。このような一連の入力を行った後、出題者は下部に配置された問題用紙作成のボタンを押す
(ステップ220)出題者が問題用紙作成のボタンを押したことで、図12で入力された情報は図2のインタフェース部3を経由して入力処理部100の出題問題入力処理部102に送信される。そして、出題する問題を記憶装置400の問題情報記憶部401から読み出す。
一方、自己採点機能内蔵型答案用紙を作成するためのテンプレートとなるテンプレートファイルを図2の記憶装置400おけるテンプレートファイル記憶部403から読み出す。
テンプレートファイルを図13、図14、図15の3図に示す。テンプレートファイルは3枚綴りのスプレッドシートで構成されており、1枚目は受験者が解答を行う際の答案用紙となるもの、2枚目は受験者が自己採点を行った時の採点結果や受験者情報を蓄積するもの、3枚目は、受験者が解答をした際に必要となる正誤判定や解説の表示を行うためのものである。1枚目のスプレッドシートには自己採点が行えるように、正解を選択するための選択ボタンや正誤判定をおこない解説を表示するための解答表示のボタンが予め設置されている。2枚目と3枚目のスプレッドシートは受験者には非表示としておくものである。図13にテンプレートファイルの1枚目のスプレッドシート、図14に2枚目のスプレッドシート、図15に3枚目のスプレッドシートを示す。
【0014】
(ステップ230)テンプレートファイルを読み出した後、図2の計算部300における自己採点機能内蔵型答案用紙作成部301において、以下の処理を行う。まず、テンプレートファイルの1枚目のスプレッドシートに問題情報記憶部401から読み出した問題文を入力する。また、問題情報記憶部401から読み出した選択肢の情報を入力する。入力が完了したものを図16に示す。テンプレートファイルの2枚目のスプレッドシートは受験者が自己採点をした後に記録されるものであるので、図17に示すように、処理は行われない。一方、テンプレートファイルの3枚目のスプレッドシートは、自己採点を行う際に正誤判定や解説の表示を行うために、問題情報記憶部401からステップ210で指定された問題IDと対応したレコードを読み出して記録する。また、ステップ210で入力したテストの出題日や実施回の情報を記録する。図18に記録後のものを示す。
【0015】
このようにしてテンプレートファイルから自己採点機能内蔵型答案用紙が作成される。テンプレートファイルには予め自己採点機能プログラムが内蔵されている。このプログラムは、図16に示すスプレッドシートの1枚目において選択肢の欄に設置された選択肢ボタンを押し、かつ設置された解答表示のボタンを押すと、図18に示すスプレッドシートの3枚目の正解の情報と突合せを行って正誤判定し、図16において正誤判定の表示と解説の表示を行うものである。また、このような自己採点の結果を図17に示すスプレッドシートの3枚目に記録を行うものである。このように、3枚のスプレッドシートによって自己採点機能を実現している。
【0016】
また、本実施例では、2枚目のスプレッドシートと3枚目のスプレッドシートに分けられていますが、これらを単一のスプレッドシートに纏めることも考えられる。
【0017】
(ステップ240)上述のように作成された自己採点機能内蔵型答案用紙は、図2の出力処理部200における自己採点機能内蔵型答案用紙出力処理部201で出力される。これが自己採点機能内蔵型答案用紙である。出力は電子ファイルとして出力される。
【0018】
ステップ300は出題者が答案用紙を受験者に送付するステップである。図6にステップ300のフロー図を示す。
【0019】
(ステップ310)ステップ240で出力した自己採点機能内蔵型答案用紙を出題者は受験者に対して送付する。電子データで送付しなければならないため、FDやCD-ROMなどの電子記録媒体に保存をして物理的に送付するか、若しくは電子メールに電子ファイルの形態で添付して送信を行う。
【0020】
ステップ400は受験者が答案用紙に解答し、自己採点するステップである。図7にステップ400のフロー図を示す。
【0021】
(ステップ410)受験者は、ステップ310で配布された自己採点機能内蔵型答案用紙に解答する。解答は図16に示すように、正しい選択肢を選択ボタンで指定した後、各問題の解答表示ボタンを押すことで行う。
【0022】
(ステップ420)解答表示ボタンを押すと、採点が行われる。正誤判定は、図18で示す非表示となっているスプレッドシート3枚目に記録されている正解の番号と、図16で示す受験者が押した選択ボタンの番号を比較して行う。比較した結果、両者の番号が等しい、つまり解答が正解であるならば、解答表示ボタンを押して「正解です」表示をし、同時に解説を表示する。また、両者の番号が異なっている、つまり解答が誤答であるのであれば、解答表示で「不正解です」と表示し、同時に解説を表示する。
図16の問題Q1においては、選択肢は1番の「2005年」と2番の「1995年」の2種であるが、図18において問題Q1の正解は1番とあるので、「2005年」を選択して解答表示ボタンをおせば「正解です」の表示がでて解説が表示される。そして、正解した場合の点数を非表示となっているスプレッドシート2枚目に記録する。このように各問題に受験者が解答をして自己採点を行っていく。
【0023】
図19と図20に自己採点をした答案用紙を示す。図19に示すように、Q1からQ10までの選択ボタンを押し、解答表示ボタンを押したことで、正解か不正解の表示が行われ、解説が表示される。また、正解した問題数に応じて点数が表示される。また、図20に示すように、受験者が答案用紙に解答した結果が記録され、データを集計できるようになっている。
【0024】
ステップ500は受験者が自己採点した答案用紙を出題者に返送するステップである。図8にステップ500のフロー図を示す。
【0025】
(ステップ510)ステップ420において、全問題の解答を行い、自己採点を終えた後、受験者は答案用紙を出題者に返送する。電子データで返送するため、FDやCD-ROMなどの電子記録媒体に保存をして物理的に返送するか、若しくは電子メールに電子ファイルを添付して返送する。
【0026】
ステップ600は出題者が採点結果を収集するステップである。図9にステップ600のフロー図を示す。
【0027】
(ステップ610)出題者は返送されてきた自己採点結果の電子ファイルのデータを収集する。これは電子ファイルを作業フォルダなどに集積し、図21のようにデータ収集機能を有する画面においてデータ収集のボタンを押すことで行う。
【0028】
(ステップ620)出題者がステップ610でデータ収集のボタンを押すと、その情報は図2のインタフェース部3を経由して入力処理部100の自己採点結果収集入力処理部103に送信される。そしてその情報は、計算部300の自己採点結果収集部302に送信される。自己採点結果収集部302では作業フォルダに集積された電子データを1ファイルずつ開き、スプレッドシートの2枚目と3枚目を開く。そして、記録されている採点結果や受験情報を読み込み、記憶装置400の自己採点結果情報記憶部402に送信する。自己採点結果情報記憶部402に記録された例を図22に示す。
【0029】
ステップ700は出題者が採点結果を分析するステップである。図10にステップ700のフロー図を示す。
【0030】
(ステップ710)出題者は分析を行う。出題者は図23に示す分析内容を入力する画面において、分析したい内容を入力する。図23では、出題者はA部門を対象とした第10回から第13回までの平均点の推移を分析したいと考えている。出題者は平均点算出の欄において実施回の欄に10と13を入力し、A部門を指定している。分析を行うために上部にある「分析」というボタンを押す。
【0031】
(ステップ720)ボタンが押されると、その情報は図2のインタフェース部3および入力処理部100の自己採点結果評価入力処理部104に送信される。そして、記憶装置400の自己採点結果情報記憶部402から必要なデータを収集する。本実施例では自己採点結果情報記憶部402から第10回から第13回までのレコードにおいて所属が部門Aのものを抜き出し、計算部400の自己採点結果分析部303にて実施回ごとの平均点を算出する。
(ステップ730) 算出した結果は出力処理部200の自己採点結果出力処理部202に送信され、ディスプレイ1に表示される。表示例を図24に示す。
【0032】
このような一連のステップによって本発明であるトレーニングシステムが実施される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明のトレーニングシステムの全体図である。
【図2】トレーニング支援装置の構成図である。
【図3】トレーニングシステムの処理フロー図(全体)である。
【図4】出題者が問題を蓄積するステップの処理フロー図(ステップ100)である。
【図5】出題者が自己採点機能内蔵型答案用紙を作成するステップの処理フロー図(ステップ200)である。
【図6】出題者が答案用紙を受験者に送付するステップの処理フロー図(ステップ300)である。
【図7】受験者が答案用紙に解答し、自己採点するステップの処理フロー図(ステップ400)である。
【図8】受験者が自己採点した答案用紙を出題者に返送するステップの処理フロー図(ステップ500)である。
【図9】出題者が採点結果を収集するステップの処理フロー図(ステップ600)である。
【図10】出題者が採点結果を分析するステップの処理フロー図(ステップ700)である。
【図11】問題情報記憶部に記録された例を示す図である。
【図12】問題選択画面例を示す図である。
【図13】答案用紙テンプレート(その1)例である。
【図14】答案用紙テンプレート(その2)例である。
【図15】答案用紙テンプレート(その3)例である。
【図16】作成された答案用紙(その1)例である。
【図17】作成された答案用紙(その2)例である。
【図18】作成された答案用紙(その3)例である。
【図19】解答、自己採点した答案用紙(その1)例である。
【図20】解答、自己採点した答案用紙(その2)例である。
【図21】解答用紙収集画面例である。
【図22】自己採点結果情報記憶部に記録された例を示す図である。
【図23】分析入力画面例である。
【図24】評価出力画面例である。
【符号の説明】
【0034】
1…ディスプレイ、 2…キーボード、 3…インタフェース部、 100…入力処理部、
101…問題情報入力処理部、 102…出題問題入力処理部、 103…自己採点結果収集入力処理部、 104…自己採点結果分析入力処理部、 200…出力処理部、 201…自己採点機能内蔵型答案用紙出力処理部、 202…自己採点結果分析出力処理部、 300…計算部、
301…自己採点機能内蔵型答案用紙作成部、 302…自己採点結果収集部、 303…自己採点結果分析部、 400…記憶装置、 401…問題情報記憶部、 402…自己採点結果情報記憶部、 403…テンプレートファイル記憶部、 500…トレーニング支援装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを利用してトレーニングを行うトレーニングシステムであって、
トレーニングに使用する問題を蓄積する問題情報記憶部と、
自己採点が可能となる答案用紙(スプレッドシート)を作成する第1のテンプレートファイルと、受験者が自己採点を行った時の採点結果や受験者情報を蓄積する第2のテンプレートファイルと、受験者の解答の正誤判定や解説のための情報を蓄積する第3のテンプレートファイルとを記憶するテンプレートファイル記憶部と、
前記テンプレートファイル記憶部より、各テンプレートファイルを読み出し、
前記問題情報記憶部から指定された問題を選択して、前記読み出されたテンプレートファイルへ入力を行い、自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)を作成する手段と、
受験者が前記問題に解答して、自己採点後に回収された前記答案用紙(スプレッドシート)から、採点結果を収集する手段と、
前記収集した採点結果の情報を分析する自己採点結果分析手段とを備えていることを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項2】
前記自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)を作成する手段は、
前記第1のテンプレートファイルにトレーニングに使用する前記問題の情報、受験者の選択肢の情報を入力し、前記第3のテンプレートファイルに正誤判定や解説のための情報を入力し、自己採点機能プログラムを内蔵して、前記テンプレートファイルの組合わせから前記自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)を作成することを特徴とする請求項1に記載のトレーニングシステム。
【請求項3】
前記自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)に内蔵される自己採点機能プログラムは、解答者のコンピュータ上で実行されて、解答者の解答入力に応じて正誤を判定して、前記第1のテンプレートファイルから作成された答案用紙(スプレッドシート)上に正誤判定の表示と、解説の表示を行い、前記第2のテンプレートファイルから作成された答案用紙(スプレッドシート)上に自己採点の結果を記録することを特徴とする請求項2に記載のトレーニングシステム。
【請求項4】
前記第2、第3のテンプレートファイルから作成された答案用紙(スプレッドシート)は、受験者には非表示とされることを特徴とする請求項3に記載のトレーニングシステム。
【請求項5】
前記採点結果を収集する手段は、解答者が自己採点を終えた結果が記録された前記第2のテンプレートファイルから作成された答案用紙(スプレッドシート)を回収して、記録されている採点結果を読み出して収集することを特徴とする請求項1に記載のトレーニングシステム。
【請求項6】
前記第2のテンプレートファイルと、前記第3のテンプレートファイルとが、単一のテンプレートファイルとして構成されていることを特徴とする請求項1に記載のトレーニングシステム。
【請求項7】
出題者のコンピュータ上で、自己採点が可能となる答案用紙(スプレッドシート)を作成する第1のテンプレートファイルと、受験者が自己採点を行った時の採点結果や受験者情報を蓄積する第2のテンプレートファイルと、および受験者の解答の正誤判定や解説のための情報を蓄積する第3のテンプレートファイルとを使用して、前記第1のテンプレートファイルにトレーニングに使用する問題の情報、受験者の選択肢の情報を入力し、前記第3のテンプレートファイルに正誤判定や解説のための情報を入力し、自己採点機能プログラムを内蔵して、前記テンプレートファイルの組合わせから自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)を作成するステップと、
受験者のコンピュータ上で、送付された前記自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)に解答して、自己採点するステップと、
出題者のコンピュータ上で、回収した前記答案用紙(スプレッドシート)から採点結果を収集するステップと、
出題者のコンピュータ上で、前記収集した採点結果を分析するステップとを有することを特徴とするトレーニング方法。
【請求項1】
コンピュータを利用してトレーニングを行うトレーニングシステムであって、
トレーニングに使用する問題を蓄積する問題情報記憶部と、
自己採点が可能となる答案用紙(スプレッドシート)を作成する第1のテンプレートファイルと、受験者が自己採点を行った時の採点結果や受験者情報を蓄積する第2のテンプレートファイルと、受験者の解答の正誤判定や解説のための情報を蓄積する第3のテンプレートファイルとを記憶するテンプレートファイル記憶部と、
前記テンプレートファイル記憶部より、各テンプレートファイルを読み出し、
前記問題情報記憶部から指定された問題を選択して、前記読み出されたテンプレートファイルへ入力を行い、自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)を作成する手段と、
受験者が前記問題に解答して、自己採点後に回収された前記答案用紙(スプレッドシート)から、採点結果を収集する手段と、
前記収集した採点結果の情報を分析する自己採点結果分析手段とを備えていることを特徴とするトレーニングシステム。
【請求項2】
前記自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)を作成する手段は、
前記第1のテンプレートファイルにトレーニングに使用する前記問題の情報、受験者の選択肢の情報を入力し、前記第3のテンプレートファイルに正誤判定や解説のための情報を入力し、自己採点機能プログラムを内蔵して、前記テンプレートファイルの組合わせから前記自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)を作成することを特徴とする請求項1に記載のトレーニングシステム。
【請求項3】
前記自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)に内蔵される自己採点機能プログラムは、解答者のコンピュータ上で実行されて、解答者の解答入力に応じて正誤を判定して、前記第1のテンプレートファイルから作成された答案用紙(スプレッドシート)上に正誤判定の表示と、解説の表示を行い、前記第2のテンプレートファイルから作成された答案用紙(スプレッドシート)上に自己採点の結果を記録することを特徴とする請求項2に記載のトレーニングシステム。
【請求項4】
前記第2、第3のテンプレートファイルから作成された答案用紙(スプレッドシート)は、受験者には非表示とされることを特徴とする請求項3に記載のトレーニングシステム。
【請求項5】
前記採点結果を収集する手段は、解答者が自己採点を終えた結果が記録された前記第2のテンプレートファイルから作成された答案用紙(スプレッドシート)を回収して、記録されている採点結果を読み出して収集することを特徴とする請求項1に記載のトレーニングシステム。
【請求項6】
前記第2のテンプレートファイルと、前記第3のテンプレートファイルとが、単一のテンプレートファイルとして構成されていることを特徴とする請求項1に記載のトレーニングシステム。
【請求項7】
出題者のコンピュータ上で、自己採点が可能となる答案用紙(スプレッドシート)を作成する第1のテンプレートファイルと、受験者が自己採点を行った時の採点結果や受験者情報を蓄積する第2のテンプレートファイルと、および受験者の解答の正誤判定や解説のための情報を蓄積する第3のテンプレートファイルとを使用して、前記第1のテンプレートファイルにトレーニングに使用する問題の情報、受験者の選択肢の情報を入力し、前記第3のテンプレートファイルに正誤判定や解説のための情報を入力し、自己採点機能プログラムを内蔵して、前記テンプレートファイルの組合わせから自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)を作成するステップと、
受験者のコンピュータ上で、送付された前記自己採点機能内蔵型答案用紙(スプレッドシート)に解答して、自己採点するステップと、
出題者のコンピュータ上で、回収した前記答案用紙(スプレッドシート)から採点結果を収集するステップと、
出題者のコンピュータ上で、前記収集した採点結果を分析するステップとを有することを特徴とするトレーニング方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2007−206294(P2007−206294A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−24061(P2006−24061)
【出願日】平成18年2月1日(2006.2.1)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月1日(2006.2.1)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
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