説明

トレーラ用冷凍装置

【課題】構造の複雑化を招くことなく、エンジン発電機や圧縮機の支持部とケーシング本体部との間の連結部の破損を回避する。
【解決手段】エンジン発電機(40,41)が支持されるエンジン支持部(54)には、エンジン発電機(40,41)に跨るように略水平に拡がる面状のプレート部(54a)が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレーラの庫内空間を冷却するトレーラ用冷凍装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
庫内を冷却する冷凍装置としては、冷凍車両のトレーラ内の庫内空間を冷却するトレーラ用冷凍装置が知られている。特許文献1には、この種のトレーラ用冷凍装置が開示されている。
【0003】
トレーラ用冷凍装置は、トレーラの前端の開放部に取り付けられるケーシングと、このケーシングに支持されて庫内を冷却する冷却部を有している。冷却部は、冷媒回路に接続される蒸発器で構成されている。即ち、トレーラ用冷凍装置では、冷媒が冷媒回路を循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。これにより、庫内に設けられた蒸発器では、冷媒が庫内空気から吸熱して蒸発し、その結果、庫内空気が冷却される。
【0004】
トレーラ用冷凍装置では、ケーシングにエンジン発電機や圧縮機等の重量物が設置される支持部が形成されている。具体的には、トレーラを閉塞するケーシング本体部には、水平方向に延びるフレーム部材が固定されている。このフレーム部材は、内部に開口を有する枠状に形成されており、この枠部にエンジン発電機や圧縮機等が設置可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−52833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示のトレーラ用冷凍装置の支持部(エンジン支持部や圧縮機支持部)は、内部に開口を有するフレーム部材によって構成されているため、エンジンや圧縮機等の荷重が枠部に集中して作用してしまう。その結果、ケーシング本体部とフレーム部材の枠部との連結部に応力が集中してしまい、この連結部が破損してしまう虞がある。特に、冷凍車両の走行中には、エンジン発電機や圧縮機が大きく振動するため、このような応力が大きく変動してしまって上述の連結部が破損し易くなる。従って、フレーム部材の枠部の強度を向上させるために、枠部の幅や厚さを大きくする必要があり、支持部の大型化、大重量化、複雑化を招くという問題があった。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、構造の複雑化を招くことなく、エンジン発電機や圧縮機の支持部とケーシング本体部との間の連結部の破損を回避することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明は、トレーラ(11)の開放部(14)に取り付けられるケーシング(31)と、該トレーラ(11)の庫内空間(13)の空気を冷却する冷却ユニット(20a)と、上記冷却ユニット(20a)へ電力を供給するためのエンジン発電機(40,41)とを備え、上記ケーシング(31)は、該ケーシング(31)の本体部(50)に固定されて上記エンジン発電機(40,41)が設置されるエンジン支持部(54)を有しているトレーラ用冷凍装置を対象とする。そして、このトレーラ用冷凍装置は、上記エンジン支持部(54)が、上記エンジン発電機(40,41)に跨るように略水平に拡がる面状のプレート部(54a)を有していることを特徴とする。
【0009】
第1の発明では、トレーラ(11)の開放部(14)にケーシング(31)が取り付けられることで、トレーラ(11)が閉塞される。エンジン発電機(40,41)が運転されると、冷却ユニット(20a)へ電力が供給される。冷却ユニット(20a)が運転されることで、トレーラ(11)の庫内空間(13)が冷却される。
【0010】
本発明では、エンジン発電機(40,41)を支持するためのエンジン支持部(54)にプレート部(54a)が設けられる。このプレート部(54a)は、エンジン発電機(40,41)に跨るように略水平に拡がる面状に形成されている。このため、エンジン発電機(40,41)の荷重は、プレート部(54a)の全域に分散するように作用する。これにより、ケーシング本体部(50)とプレート部(54a)との連結部における応力も分散する。
【0011】
第2の発明は、トレーラ(11)の開放部(14)に取り付けられるケーシング(31)と、圧縮機(22)と凝縮器(23)と膨張機構(24)と蒸発器(25)とが接続されて冷凍サイクルが行われる冷媒回路(21)を有して上記蒸発器(25)で上記トレーラ(11)の庫内空間(13)の空気を冷却する冷却ユニット(20a)とを備え、上記ケーシング(31)は、該ケーシング(31)の本体部(50)に固定されて上記圧縮機(22)が設置される圧縮機支持部(55)を有しているトレーラ用冷凍装置を対象とする。そして、このトレーラ用冷凍装置は、上記圧縮機支持部(55)が、上記圧縮機(22)に跨るように略水平に拡がる面状のプレート部(55a)を有していることを特徴とする。
【0012】
第2の発明では、トレーラ(11)の開放部(14)にケーシング(31)が取り付けられることで、トレーラ(11)が閉塞される。エンジン発電機(40,41)が運転されると、冷却ユニット(20a)へ電力が供給される。冷却ユニット(20a)が運転されることで、トレーラ(11)の庫内空間(13)が冷却される。
【0013】
具体的には、冷却ユニット(20a)の冷媒回路(21)では、圧縮機(22)で圧縮された冷媒が、凝縮器(23)で凝縮した後に膨張機構(24)で膨張し、膨張後の冷媒が蒸発器(25)で蒸発する。蒸発器(25)では、冷媒が庫内空間(13)の空気から吸熱して蒸発する。その結果、庫内空間(13)の空気が冷却される。
【0014】
本発明では、圧縮機(22)を支持するための圧縮機支持部(55)にプレート部(55a)が設けられる。このプレート部(55a)は、圧縮機(22)に跨るように略水平に拡がる面状に形成されている。このため、圧縮機(22)の荷重は、プレート部(55a)の全域に分散するように作用する。これにより、ケーシング本体部(50)とプレート部(55a)との連結部における応力も分散する。
【0015】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記プレート部(54a,55a)が、アルミニウム材料で構成されていることを特徴とする。
【0016】
第3の発明では、プレート部(54a,55a)がアルミニウム材料で構成されることにより、プレート部(54a,55a)の軽量化が図られる。また、このようにプレート部(54a,55a)をアルミニウム材料とすると、例えば鉄材料と比較してプレート部(54a,55a)の強度は小さくなる。しかしながら、上述のように、プレート部(54a,55a)を面状としてプレート部(54a,55a)とケーシング本体部(50)との連結部に作用する応力を分散させているため、アルミニウム材料のプレート部(54a,55a)が破損してしまうことも回避できる。
【0017】
第4の発明では、第1乃至第3のいずれか1つにおいて、上記ケーシング(31)の本体部(50)は、トレーラ(11)の開放部(14)を閉塞し且つ該トレーラ(11)の開放部(14)の外縁部に取り付けられるように構成されていることを特徴とする。
【0018】
第4の発明では、ケーシング(31)の本体部(50)が略面状に形成されてトレーラ(11)の開放部(14)の外縁に取り付けられるため、本体部(50)とトレーラ(11)との取り付け部に作用する応力を分散できる。
【0019】
より詳細には、例えば仮にケーシングの本体部を複数の鉄等のフレームによって構成し、このフレームをトレーラに固定する構造とした場合、フレームとトレーラとの間の連結部に応力が集中し易くなり、この連結部が破損し易くなる。これに対し、本発明では、ケーシング本体部(50)を略面状に形成して開放部(14)の外縁に取り付けることで、この応力を開放部(14)の外縁の全域に亘って分散できる。これにより、例えばエンジン発電機(40,41)や圧縮機(22)の振動に伴う応力が、プレート部(54a,55a)及びケーシング本体部(50)を介してトレーラ(11)との取り付け部に作用しても、この応力を分散できる。加えて、冷凍車両が急ブレーキをかけた際には、ケーシング本体部(50)とトレーラ(11)との取り付け部に、前方に向かって大きな応力が作用するが、このようにして取り付け部の応力を分散させることで、この応力に対して充分な強度(いわゆる端壁強度)を確保できる。
【0020】
第5の発明は、第4の発明において、上記ケーシング(31)の本体部(50)は、アルミニウム材料で構成されていることを特徴とする。
【0021】
第5の発明では、ケーシング本体部(50)がアルミニウム材料で構成されることにより、ケーシング本体部(50)の軽量化が図られる。また、このようにケーシング本体部(50)をアルミニウム材料にすると、例えば鉄材料と比較してケーシング本体部(50)の強度は小さくなる。しかしながら、上述のように、ケーシング本体部(50)を略面状としてトレーラ(11)の外縁に取り付けることで、ケーシング本体部(50)とトレーラ(11)の取り付け部に作用する応力を分散でき、アルミニウム材料のケーシング本体部(50)が破損してしまうことも回避できる。
【0022】
第6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1つにおいて、上記ケーシング(31)は、上記ケーシング(31)の本体部(50)に固定されて上記プレート部(54a,55a)を下側から支持する補強部材(61,62)を有していることを特徴とする。
【0023】
第6の発明では、ケーシング(31)の本体部(50)に補強部材(61,62)が固定され、この補強部材(61,62)によってプレート部(54a,55a)が下側から支持される。
【発明の効果】
【0024】
第1の発明では、エンジン発電機(40,41)に跨るように略水平に拡がる略面状のプレート部(54a,55a)にエンジン発電機(40,41)を支持させている。このため、エンジン発電機(40,41)の荷重をプレート部(54a)の全域に分散させて作用させることができ、ひいてはプレート部(54a)とケーシング本体部(50)との連結部に作用する応力を分散できる。従って、従来例のフレーム状(枠状)の支持部と比較して連結部に作用する応力を軽減でき、構造の複雑化を招くことなく、比較的簡易な構造によって連結部の破損を回避できる。
【0025】
また、エンジン発電機(40,41)の下側に面状のプレート部(54a)を設けることで、従来例のフレーム状(枠状)の支持部と比較して、エンジン発電機(40,41)の騒音を低減できる。即ち、従来例の支持部では、その内部に上下に貫通する開口が形成されているため、エンジン発電機の運転音がこの開口を通じて外部に漏れやすくなる。これに対し、本発明のプレート部(54a)は、エンジン発電機(40,41)に跨る略面状に形成されているため、このプレート部(54a)がエンジン発電機(40,41)の遮音部材として機能する。その結果、エンジン発電機(40,41)の騒音を低減できる。
【0026】
第2の発明では、圧縮機(22)に跨るように略水平に拡がる略面状のプレート部(55a)に圧縮機(22)を支持させている。このため、圧縮機(22)の荷重をプレート部(55a)の全域に分散させて作用させることができ、ひいてはプレート部(55a)とケーシング本体部(50)との連結部に作用する応力を分散させることができる。従って、従来例のフレーム状(枠状)の支持部と比較して連結部に作用する応力を軽減でき、比較的簡易な構造によって連結部の破損を回避できる。
【0027】
また、圧縮機(22)の下側に略面状のプレート部(55a)を設けることで、従来例のフレーム状(枠状)の支持部と比較して、圧縮機(22)の騒音を低減できる。即ち、従来例の支持部では、その内部に上下に貫通する開口が形成されているため、圧縮機の運転音がこの開口を通じて外部に漏れやすくなる。これに対し、本発明のプレート部(55a)は、圧縮機(22)に跨る面状に形成されているため、このプレート部(55a)が圧縮機(22)の遮音部材として機能する。その結果、圧縮機(22)の騒音を低減できる。
【0028】
更に、第3の発明は、プレート部(54a,55a)をアルミニウム材料で構成することで、プレート部(54a,55a)の軽量化、低コスト化を図ることができ、エンジン支持部(54)や圧縮機支持部(55)の簡素化を図ることができる。
【0029】
第4の発明では、略面状のケーシング本体部(50)をトレーラ(11)の開放部(14)の外縁に取り付けているため、本体部(50)とトレーラ(11)との間の取り付け部に作用する応力も分散させることができる。従って、本体部(50)とトレーラ(11)との間の取り付け部の強度(特に上述した端壁強度)を増大できる。
【0030】
更に、第5の発明は、ケーシング本体部(50)をアルミニウム材料で構成することで、ケーシング本体部(50)の軽量化、低コスト化を図ることができ、エンジン支持部(54)や圧縮機支持部(55)の簡素化を図ることができる。
【0031】
第6の発明は、ケーシング本体部(50)の下側に補強部材(61,62)を設けることで、プレート部(54a,55a)の強度を更に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は、冷凍車両及びトレーラ用冷凍装置の全体構成図である。
【図2】図2は、トレーラ用冷凍装置の冷媒回路の概略の構成図である。
【図3】図3は、トレーラの開放部とトレーラ用冷凍装置の全体構成を示す斜視図である。
【図4】図4は、庫外ケーシングの斜視図である。
【図5】図5は、前面カバーを取り外した状態のトレーラ用冷凍装置を示す斜視図である。
【図6】図6は、トレーラ用冷凍装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図7】図7は、前面カバーを取り外した状態のケーシングユニットの下部を示す、立面図である。
【図8】図8は、下側支持部材の近傍を示した斜視図である。
【図9】図9は、前面カバーを取り外した状態のトレーラ用冷凍装置を示す斜視図であり、室外空気の流れを表したものである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0034】
図1に示すように、本実施形態のトレーラ用冷凍装置(20)は、冷凍食品や生鮮食品等を陸上輸送するための冷凍車両(10)に搭載されている。冷凍車両(10)は、冷凍食品等の貨物が貯蔵されるトレーラ(11)と、トレーラ(11)を牽引するトラクタ(12)とを有している。
【0035】
トレーラ(11)は、前後方向に縦長の直方体形状で、且つ前端が開放された箱状に形成されている。トレーラ(11)の内部には、庫内空間(13)が形成されており、この庫内空間(13)に冷凍食品や生鮮食品等が貯蔵される。図3に示すように、トレーラ(11)の前端には、矩形枠状の開放部(14)が形成されている。開放部(14)の前端面には、トレーラ用冷凍装置(20)を取り付けるための複数のネジ止め部(15,15,…)が形成されている。複数のネジ止め部(15,15,…)は、開放部(14)の4つの各辺において、例えば8箇所ずつ等間隔となるように配列されている。
【0036】
−トレーラ用冷凍装置の構成−
トレーラ用冷凍装置(20)は、冷凍車両(10)の庫内空間(13)の空気を冷却するための冷却装置を構成している。図2に示すように、トレーラ用冷凍装置(20)は、トレーラ(11)の庫内空間(13)を冷却するための冷却ユニット(20a)を有している。冷却ユニット(20a)は、冷媒が充填される冷媒回路(21)を備えている。冷媒回路(21)には、圧縮機(22)と凝縮器(23)と膨張弁(24)と蒸発器(25)とが接続されている。冷媒回路(21)では、冷媒が循環することで蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。凝縮器(23)の近傍には、庫外ファン(26)が設けられている。凝縮器(23)では、庫外ファン(26)によって搬送される庫外(室外)空気と冷媒とが熱交換する。蒸発器(25)の近傍には、庫内ファン(27)が設けられている。蒸発器(25)では、庫内ファン(27)によって搬送される庫内空気と冷媒とが熱交換する。蒸発器(25)は、トレーラ(11)の庫内空間(13)の空気を冷却するための冷却部を構成している。膨張弁(24)は、開度が調節可能に構成され、冷媒を減圧するための減圧機構を構成している。
【0037】
図3〜図6に示すように、トレーラ用冷凍装置(20)は、トレーラ(11)の開放部(14)に取り付けられるケーシングユニット(31)を有している。ケーシングユニット(31)は、前面カバー(32)と庫外ケーシング(50)と庫内ケーシング(33)とを有している。
【0038】
〈前面カバー〉
前面カバー(32)は、庫外ケーシング(50)の前面に着脱自在に構成されている。前面カバー(32)は、幅方向(図3における左右方向)の中間部位が前方に膨出する弓形の板状部材で構成されている。前面カバー(32)は、幅方向両端の側辺部(32a,32a)が庫外ケーシング(50)に保持される。これにより、前面カバー(32)の背面と庫外ケーシング(50)の前面との間には、各種の構成機器(詳細は後述する)が収容される機器室(35,36)が形成される。
【0039】
また、前面カバー(32)には、1つの中央導入口(32b)と2つの側方導入口(32c,32c)が設けられている。中央導入口(32b)は、前面カバー(32)のほぼ中央に形成されている。側方導入口(32c,32c)は、前面カバー(32)の下側寄り且つ左右両端寄りにそれぞれ形成されている。
【0040】
〈庫外ケーシング〉
庫外ケーシング(50)は、トレーラ(11)の外側に設けられており、ケーシングユニット(ケーシング)(31)の本体部を構成している。庫外ケーシング(50)は、トレーラ(11)の開放部(14)を閉塞し且つ該開放部(14)の外縁に固定される略面状に形成されている。庫外ケーシング(50)は、アルミニウム材料で構成されている。庫外ケーシング(50)は、正方形板状のベース部(51)と、ベース部(51)の上方部位に形成される膨出部(52)とを有している(例えば図4〜図6を参照)。
【0041】
ベース部(51)は、3つの板状の分割体(51a,51b,51c)が上下方向に繋ぎ合わされることで構成されている。即ち、ベース部(51)は、下部寄りの下側ベース部(51a)と、上部寄りの上側ベース部(51b)と、下側ベース部(51a)と上側ベース部(51b)との間に位置する中間ベース部(51c)とによって構成されている。
【0042】
ベース部(51)の外縁部(53)には、ボルト(16)が挿通される複数のボルト穴(53a,53a,…)が形成されている。複数のボルト穴(53a,53a,…)は、ベース部(51)の外縁部(53)の4つの各辺において、例えば8箇所ずつ等間隔となるように配列されている。庫外ケーシング(50)は、ベース部(51)の外縁部(53)とトレーラ(11)の開放部(14)とを密着させた状態で、ボルト穴(53a)を貫通したボルト(16)をネジ止め部(15)に締結することで、トレーラ(11)に固定される。
【0043】
庫外ケーシング(50)をトレーラ(11)に固定した状態では、トレーラ(11)の開放部(14)が閉塞される。つまり、庫外ケーシング(50)は、トレーラ(11)の開放部(14)を閉塞する閉塞部材として機能する。また、庫外ケーシング(50)をトレーラ(11)に固定した状態では、トレーラ(11)の開放部(14)が庫外ケーシング(50)の外縁部(53)によって補強される。つまり、庫外ケーシング(50)は、トレーラ(11)の開放部(14)の補強部材としても機能する。
【0044】
膨出部(52)は、ベース部(51)と一体的なアルミニウム材料で構成され、ベース部(51)から前方に膨出している。膨出部(52)は、前後に扁平な直方体状で且つ後面側が開口する箱状に形成されている(図6を参照)。なお、膨出部(52)を例えば樹脂材料で構成し、ベース部(51)と一体的に連結するようにしても良い。
【0045】
庫外ケーシング(50)は、下側支持部材(54)と上側支持部材(55)とを備えている。下側支持部材(54)は、ベース部(51)の下端寄りに設けられ、上側支持部材(55)は、ベース部(51)の上下方向における中間部(下側支持部材(54)と膨出部(52)との間)に設けられている。各支持部材(54,55)は、弓形板状のプレート部(54a,55a)を有している。プレート部(54a,55a)は、前側が円弧状に形成され、後側はベース部(51)の前面に沿うように直線状に形成されている。各支持部材(54,55)は、プレート部(54a,55a)の後端から上方に屈曲した曲げ部(54b,55b)を有している。曲げ部(54b,55b)は、左右方向に延びる板状に形成されている。各支持部材(54,55)は、曲げ部(54b,55b)がベース部(51)にリベットによって固定されることで、ベース部(51)に固定される。また、上側支持部材(55)のプレート部(55a)には、左右方向の中間部位に連通口(55c)が設けられている。
【0046】
上述した前面カバー(32)を庫外ケーシング(50)に取り付けた状態では、下側支持部材(54)と上側支持部材(55)との間に第1機械室(35)が区画される。また、上側支持部材(55)の上方に第2機械室(36)が区画される。第1機械室(35)と第2機械室(36)とは、上側支持部材(55)の連通口(55c)を介して互いに連通している。また、第1機械室(35)は、上述した2つの側方導入口(32c,32c)と連通し、第2機械室(36)は、上述した中央導入口(32b)と連通している。
【0047】
庫外ケーシング(50)は、2本の下側柱部(56)と2本の上側柱部(57)とを備えている。下側柱部(56)は、下側支持部材(54)と上側支持部材(55)との間に介設されている。上側柱部(57)は、上側支持部材(55)と膨出部(52)との間に介設されている。各柱部(56,57)は、アルミニウム材料で構成され、上下に延びる角柱状に形成されている。
【0048】
図5に示すように、上述した第1機械室(35)には、発電機(40)とエンジン(41)とバッテリー(42)と複数の電装品箱(43,44)とが設けられている。具体的に、第1機械室(35)には、下側支持部材(54)における左右方向の中間位置に発電機(40)及びエンジン(41)が設置されている。エンジン(41)は発電機(40)を駆動するものであり、発電機(40)は上述した圧縮機(22)等を駆動するための電力を発生するものである。つまり、第1機械室(35)には、発電機(40)及びエンジン(41)が一体的に構成される、エンジン発電機が搭載されている。また、第1機械室(35)では、発電機(40)の左側の空間に第1の電装品箱(43)が設けられ、エンジン(41)の右側の空間に第2の電装品箱(44)が設けられている。
【0049】
第2機械室(36)には、2つの圧縮機(22)と凝縮器(23)とラジエタ(45)と2つの庫外ファン(26)と電装品箱(46)が設けられている。具体的に、第2機械室(36)には、上側支持部材(55)における左右方向の中間位置に2つの圧縮機(22)が設置されている。また、圧縮機(22)の前方には、ラジエタ(45)及び凝縮器(23)が配置されている。凝縮器(23)は、2本の上側柱部(57)に跨るように配設されている。凝縮器(23)の前方には、前面カバー(32)の中央導入口(32b)が位置している。ラジエタ(45)は、凝縮器(23)の後側に配置され、エンジン(41)を放熱するための空冷式の放熱器を構成している。
【0050】
2つの庫外ファン(26,26)は、2つの圧縮機(22)を挟むように、上側支持部材(55)の左右両端寄りに配置されている。庫外ファン(2)は、いわゆるプロペラファンで構成され、その回転軸が左右に延びている。庫外ファン(26)の回転軸には、圧縮機(22)寄りの端部にプロペラが連結され、逆側の端部にモータが連結している。また、第2機械室(36)では、右側上方寄りの空間に第3の電装品箱(46)が設けられている。
【0051】
〈庫内ケーシング〉
図6に示すように、庫内ケーシング(33)は、トレーラ(11)の庫内空間(13)に臨むように、庫外ケーシング(50)の背面側に設けられている。庫内ケーシング(33)は、例えばFRP(ガラス繊維強化プラスチック)材料で構成されている。なお、庫内ケーシング(33)を、他の樹脂材料や金属材料等で構成することもできる。庫内ケーシング(33)は、庫外ケーシング(50)の背面に沿うような形状をしている。
【0052】
庫内ケーシング(33)の前面は、庫外ケーシング(50)の背面と所定の間隔が置かれており、庫内ケーシング(33)と庫外ケーシング(50)との間に断熱部材(34)が形成されている。断熱部材(34)は、庫外ケーシング(50)と庫内ケーシング(33)との間に密閉空間を形成した後、この密閉空間に発泡樹脂を充填することで、ケーシングユニット(31)に一体的に形成される。
【0053】
また、庫内ケーシング(33)の背面側には、仕切部材(37)が取り付けられている。仕切部材(37)は、庫内ケーシング(33)の背面、トレーラ(11)の上部内壁、及びトレーラ(11)の下部内壁のそれぞれと所定の距離を置くように配設されている。これにより、仕切部材(37)の下方に流入口(37a)が形成され、仕切部材(37)の上方に流出口(37b)が形成されている。また、庫内ケーシング(33)と仕切部材(37)との間には、流入口(37a)及び流出口(37b)に跨るように、内気流路(38)が形成されている。
【0054】
内気流路(38)には、上述した蒸発器(25)及び庫内ファン(27)が設けられている。蒸発器(25)は、膨出部(52)の背面側において、庫内ケーシング(33)と仕切部材(37)との間に跨るように配設されて庫内ケーシング(33)に支持されている。庫内ファン(27)は、蒸発器(25)の上方に設けられている。
【0055】
〈下側支持部材の取付構造の詳細について〉
上述した下側支持部材(54)は、エンジン(41)及び発電機(40)(エンジン発電機)が設置されるエンジン支持部を構成している。下側支持部材(54)、及び下側支持部材(54)の近傍の取付構造について、図6〜図8を参照しながら説明する。
【0056】
下側支持部材(54)のプレート部(54a)は、略水平に拡がる略面状をしている。そして、このプレート部(54a)は、エンジン(41)及び発電機(40)に跨るように、ベース部(51)の壁面に沿って側方に延びている。
【0057】
ケーシングユニット(31)には、下側支持部材(54)の下側に1つの横補強部材(61)と対となる2つの縦補強部材(62,62)とが設けられている。
【0058】
横補強部材(61)は、下側支持部材(54)及び庫外ケーシング(50)のベース部(51)の間の隅部に配設されている。横補強部材(61)は、縦断面がL字型に形成されて水平方向に延びている。横補強部材(61)は、庫外ケーシング(50)のベース部(51)に当接する縦壁部(61a)と下側支持部材(54)のプレート部(54a)の下面に当接する横壁部(61b)とを有している。横補強部材(61)は、縦壁部(61a)がベース部(51)にリベットによって固定され且つ横壁部(61b)がプレート部(54a)にリベットにより固定される。これにより、下側支持部材(54)が横補強部材(61)によって下側から支えられて補強される。なお、上述した上側支持部材(55)の下側にも、同様の横補強部材(61)が設けられている(図7を参照)。
【0059】
2つの縦補強部材(62)は、下側支持部材(54)の膨出部の下側近傍において、所定の間隔を置くように平行に配設されている。縦補強部材(62)は、補強部本体(62a)と平板部(62b)とを有している。補強部本体(62a)は、縦断面が下側に開放するコの字型の柱状に形成されて、前後方向に延びている。平板部(62b)は、補強部本体(62a)の左右の内壁に挟まれて水平な状態で固定されている。本実施形態の縦補強部材(62)は、ベース部(51)に固定されて下側支持部材(54)を下側から支えている。
【0060】
ケーシングユニット(31)には、下側支持部材(54)の下側に中間補強部材(63)と複数のリブユニット(64〜69)も設けられている。
【0061】
中間補強部材(63)は、2つの縦補強部材(62,62)の間に設けられている。中間補強部材(63)は、縦断面が下側に開放するコの字型の柱状で、左右方向に延びている。中間補強部材(63)の左右の側壁は、隣接する縦補強部材(62,62)の側壁と当接している。
【0062】
複数のリブ(64〜69)は、前後方向に延びる板状の第1と第2の縦リブ(64,65)と、左右方向に延びる板状の第1から第4までの横リブ(66,67,68,69)とを含んでいる。
【0063】
第1縦リブ(64)は、右側の縦補強部材(62)の右側壁と当接するようにして、下側支持部材(54)に固定されている。また、第2縦リブ(65)は、左側の縦補強部材(62)の左側壁と当接するようにして、下側支持部材(54)に固定されている。
【0064】
第1横リブ(66)は、第1縦リブ(64)から右方向に延出し、下側支持部材(54)の前側寄りの部位に固定されている。第2横リブ(67)は、第1縦リブ(64)から右方向に延出し、下側支持部材(64)の前側寄りの部位に固定されている。第3横リブ(68)は、第2縦リブ(65)から左方向に延出し、下側支持部材(64)の前側寄りの部位に固定されている。第4横リブ(69)は、第2縦リブ(65)から左方向に延出し、下側支持部材(54)の後側寄りの部位に固定されている。
【0065】
−運転動作−
次に、トレーラ用冷凍装置(20)の運転動作について、図6及び図9を参照しながら説明する。
【0066】
エンジン(41)によって発電機(40)が駆動されると、発電機(40)で電力が発生する。この電力は、圧縮機(22)、庫外ファン(26)、及び庫内ファン(27)に供給される。冷媒回路(21)では、圧縮機(22)が運転されることで冷凍サイクルが行われる。
【0067】
詳細には、圧縮機(22)で圧縮された冷媒は、凝縮器(23)を流れる。凝縮器(23)では、冷媒が庫外空気へ放熱して凝縮する。凝縮した冷媒は、膨張弁(24)を通過することで減圧され、減圧後の冷媒は蒸発器(25)を流れる。蒸発器(25)では、冷媒が庫内空気から吸熱して蒸発する。蒸発した冷媒は、圧縮機(22)で再び圧縮される。
【0068】
庫内ファン(27)が運転されると、庫内空間(13)の庫内空気が流入口(37a)より内気流路(38)に吸い込まれる。内気流路(38)に吸い込まれた空気は、上方へ流れて蒸発器(25)を通過する。蒸発器(25)では、庫内空気が冷媒と熱交換して冷却される。蒸発器(25)で冷却された庫内空気は、流出口(37b)より庫内空間(S)へ流出し、貨物等の冷蔵/冷凍に利用される。
【0069】
一方、庫外ファン(26)が運転されると、庫外(室外)空気が機械室(35.36)に吸い込まれる。詳細には、庫外空気は、前面カバー(32)の2つの側方導入口(32c,32c)と中央導入口(32b)に吸い込まれる。2つの側方導入口(32c,32c)のうち左側の側方導入口(32c)から第1機械室(35)に導入された空気は、第1電装品箱(43)の周囲を通過し、発電機(40)及びエンジン(41)の近傍へ送られる。また、2つの側方導入口(32c,32c)のうち右側の側方導入口(32c)から第1機械室(35)に導入された空気は、第2電装品箱(44)の周囲を通過し、エンジン(41)及び発電機(40)の近傍へ送られる。エンジン(41)及び発電機(40)の近傍を空気が流れると、エンジン(41)や発電機(40)が空気によって冷却される。エンジン(41)及び発電機(40)の冷却に利用された空気は、連通口(55c)内を上方に流れて第2機械室(36)へ送られる。
【0070】
また、中央導入口(32b)から第2機械室(36)に吸い込まれた空気は、凝縮器(23)を通過する。凝縮器(23)では、冷媒が庫外空気に放熱して凝縮する。凝縮器(23)を通過した空気は、ラジエタ(45)の周囲を流れてラジエタ(45)の冷却に利用され、連通口(55c)を通過した空気と合流する。
【0071】
第2機械室(36)で合流した後の空気は、2つの圧縮機(22,22)の周囲を流れるように、左右方向に分流する。左側に分流した空気は、前面カバー(32)内の上端開口を通過して庫外ケーシング(50)の外部へ放出される。右側に分流した空気は、第3電装品箱(46)を通過した後、前面カバー(32)内の上端開口を通過して庫外ケーシング(50)の外部へ放出される。
【0072】
−実施形態の効果−
上記実施形態では、エンジン(41)及び発電機(40)を支持するプレート部(54a)が、エンジン(41)及び発電機(40)に跨るように略水平に拡がる略面状に形成されている。このため、エンジン(41)及び発電機(40)の荷重をプレート部(54a)の全域に分散させて作用させることができ、ひいてはプレート部(54a)と庫外ケーシング(50)との連結部(リベットによる固定部)に作用する応力を分散できる。従って、従来例のフレーム状(枠状)の支持部と比較して連結部に作用する応力を軽減でき、比較的簡易な構造によって連結部の破損を回避できる。
【0073】
また、プレート部(54a)を面状に形成することで、従来例のフレーム状(枠状)の支持部と比較して、エンジン(41)や発電機(40)の騒音を低減できる。即ち、従来例の支持部では、その内部に上下に貫通する開口が形成されているため、エンジン発電機の運転音がこの開口を通じて外部に漏れやすくなる。これに対し、本実施形態のプレート部(54a)は、エンジン(41)及び発電機(40)に跨る略面状に形成されているため、このプレート部(54a)がエンジン発電機(40,41)の遮音部材として機能する。その結果、エンジン(41)や発電機(40)の騒音を低減できる。
【0074】
更に、プレート部(54a)を面状とすることで、このプレート部(54a)を室外空気を案内するための気流案内板としても機能させることができる。しかも、プレート部(54a)をアルミニウム材料とすることで、プレート部(54a)をアルミニウムフィン(放熱板)としても利用できる。即ち、エンジン(41)や発電機(40)から発する熱や、室外空気の熱をプレート部(54a)を介して周囲へ放熱することができる。加えて、プレート部(54a)をアルミニウム材料で構成することで、プレート部(54a)の軽量化、低コスト化を図ることができる。
【0075】
また、庫外ケーシング(50)を略面状に形成し、その外縁部(53)をトレーラ(11)の開放部(14)の外縁(14a)に取り付けているため、庫外ケーシング(50)とトレーラ(11)との間の取り付け部に作用する応力も分散させることができる。従って、庫外ケーシング(50)とトレーラ(11)との間の取り付け部の強度を向上できる。特に、冷凍車両(10)が急ブレーキをかける際には、この取り付け部に前方へ向かう大きな応力が作用する。しかしながら、このような構成により、庫外ケーシング(50)とトレーラ(11)との間の端壁強度を向上できるため、この部位が急ブレーキ時に破損してしまうことを効果的に防止できる。また、庫外ケーシング(50)をアルミニウム材料で構成することで、庫外ケーシング(50)の軽量化、低コスト化を図ることもできる。
【0076】
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
【0077】
上記実施形態では、エンジン(41)や発電機(40)が支持される下側支持部材(54)について、本発明のプレート部(54a)を適用している。しかしながら、圧縮機(22)が支持される上側支持部材(55)のプレート部(55a)について、同様にして本発明を適用しても良い。即ち、圧縮機(22)を支持する圧縮機支持部(55)のプレート部(55a)を、圧縮機(22)に跨るように略水平に拡がる略面状に形成して、且つこのプレート部(55a)をアルミニウム材料で構成しても良い。また、上記実施形態と同様にして、圧縮機支持部(55)の下側に各補強部材を設けるようにしても良い。
【0078】
この場合にも、圧縮機支持部(55)と庫外ケーシング(50)との間の連結部に作用する応力を分散できるので、この連結部の強度を向上できる。また、圧縮機(22)の運転音をプレート部(55a)によって遮蔽することができ、騒音の低減を図ることができる。
【0079】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0080】
以上説明したように、本発明は、トレーラの庫内空間を冷却するトレーラ用冷凍装置について有用である。
【符号の説明】
【0081】
11 トレーラ
13 庫内空間
14 開放部
20 トレーラ用冷凍装置
20a 冷却ユニット
21 冷媒回路
22 圧縮機
23 凝縮器
24 膨張弁(膨張機構)
25 蒸発器(冷却部)
31 ケーシングユニット(ケーシング)
50 庫外ケーシング(本体部)
54 下側支持部材(エンジン支持部)
54a プレート部
55 上側支持部材(圧縮機支持部)
55a プレート部
61 横補強部材
62 縦補強部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トレーラ(11)の開放部(14)に取り付けられるケーシング(31)と、該トレーラ(11)の庫内空間(13)の空気を冷却する冷却ユニット(20a)と、上記冷却ユニット(20a)へ電力を供給するためのエンジン発電機(40,41)とを備え、上記ケーシング(31)は、該ケーシング(31)の本体部(50)に固定されて上記エンジン発電機(40,41)が設置されるエンジン支持部(54)を有しているトレーラ用冷凍装置であって、
上記エンジン支持部(54)は、上記エンジン発電機(40,41)に跨るように略水平に拡がる面状のプレート部(54a)を有していることを特徴とするトレーラ用冷凍装置。
【請求項2】
トレーラ(11)の開放部(14)に取り付けられるケーシング(31)と、圧縮機(22)と凝縮器(23)と膨張機構(24)と蒸発器(25)とが接続されて冷凍サイクルが行われる冷媒回路(21)を有して上記蒸発器(25)で上記トレーラ(11)の庫内空間(13)の空気を冷却する冷却ユニット(20a)とを備え、上記ケーシング(31)は、該ケーシング(31)の本体部(50)に固定されて上記圧縮機(22)が設置される圧縮機支持部(55)を有しているトレーラ用冷凍装置であって、
上記圧縮機支持部(55)は、上記圧縮機(22)に跨るように略水平に拡がる面状のプレート部(55a)を有していることを特徴とするトレーラ用冷凍装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、
上記プレート部(54a,55a)は、アルミニウム材料で構成されていることを特徴とするトレーラ用冷凍装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1つにおいて、
上記ケーシング(31)の本体部(50)は、トレーラ(11)の開放部(14)を閉塞し且つ該トレーラ(11)の開放部(14)の外縁に取り付けられるように構成されていることを特徴とするトレーラ用冷凍装置。
【請求項5】
請求項4において、
上記ケーシング(31)の本体部(50)は、アルミニウム材料で構成されていることを特徴とするトレーラ用冷凍装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1つにおいて、
上記ケーシング(31)は、上記本体部(50)に固定されて上記プレート部(54a,55a)を下側から支持する補強部材(61,62)を有していることを特徴とするトレーラ用冷凍装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−286156(P2010−286156A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−139514(P2009−139514)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】