トンネル確立のための方法、装置、およびネットワークシステム
本発明の諸実施形態において、トンネル確立のための方法、装置、およびネットワークシステムを提供する。トンネル確立の方法は、ワイヤレス終端ポイント(WTP)が動的ホスト構成プロトコル(DHCP)サーバからアクセスコントロール(AC)のアドレスおよびブロードバンドリモートアクセスサーバ(BRAS)のアドレスを取得する(201)、WTPがACのアドレスを使用することによってWTPとACとの間にワイヤレスアクセスポイントの制御およびプロビジョニング(CAPWAP)の制御トンネルを確立する(202)、WTPがBRASのアドレスを使用することによってWTPとBRASとの間にCAPWAPのデータトンネルを確立する(203)ことを含む。本発明の諸実施形態で提供される技術的な手法を使用して、WTPとBRASとの間にCAPWAPのデータトンネルを確立することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2010年1月13日に中国特許庁に出願された、「Method, Device, and Network System of Establishing a Tunnel」という名称の中国特許出願第201010001236.9号に基づく優先権を主張し、その全体を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
本発明は、通信技術の分野に関し、詳細には、トンネルを確立する方法、デバイス、ネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在人々は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)技術を使用してインターネットにアクセスすることができる。図1は、従来技術で提供されるWLANのアクセスモードを示している。ここでは、ワイヤレス終端ポイント(Wireless Termination Point、WTP)およびアクセスコントローラ(Access Control、AC)が、ワイヤレスアクセスポイントの制御およびプロビジョニングのプロトコル(Control and Provisioning of Wireless Access Points、CAPWAP)を使用することによって制御メッセージおよびデータストリームを転送する。
【0004】
このようなアクセスモードでは、WTPは動的ホスト構成プロトコル(Dynamic Host Configuration Protocol、DHCP)サーバからACのIP(Internet Protocol)アドレスを取得し、ACとCAPWAPの制御トンネルを確立する。WTPは、CAPWAPの制御トンネルを介してACからソフトウェアのバージョン、無線周波数、および出力などの設定情報をダウンロードし、制御情報を使用して関連した設定を行い、ACとCAPWAPのデータトンネルを確立する。端末デバイスがインターネットにアクセスする必要があるとき、端末デバイスは、ワイヤレスネットワークアダプタを介してWTPへのアクセス要求を開始する。WTPは、CAPWAPのデータトンネルを介してACへアクセス要求を送信する。ACはブロードバンドリモートアクセスサーバ(Broadband Remote Access Server、BRAS)へアクセス要求を送信する。BRASは、端末デバイスでアクセス認証を行う。認証が通った後、BRASはACを介してWTPに端末デバイスのアクセス認証の成功を通知する。WTPは端末デバイスと無線インタフェースのデータチャネルを確立し、端末デバイスがインターネットアクセスに成功したことを記録する。
【0005】
本発明の実施中に、本発明者は、次のことに気づいている。
【0006】
ACデバイスは、ローエンドのスイッチアーキテクチャであり、トラフィック量が多い場合のデータ処理に対応しない。多数の端末デバイスがインターネットへのアクセスを望む場合、既存のACはインターネットにアクセスする端末のボトルネックになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
WTPとBRASとの間でCAPWAPのデータトンネルを確立するために、本発明の諸実施形態において、トンネルを確立する方法、デバイス、およびネットワークシステムが提供される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
したがって、本発明の諸実施形態は、
トンネルを確立する方法であって、
動的ホスト構成プロトコルDHCPサーバからアクセス制御ポイントACのアドレスおよびブロードバンドリモートアクセスサーバBRASのアドレスをワイヤレス終端ポイントWTPによって取得することと、
ACのアドレスをWTPによって使用して、ACとワイヤレスアクセスポイントの制御およびプロビジョニングのプロトコルCAPWAPの制御トンネルを確立することと、
BRASのアドレスをWTPによって使用して、BRASとCAPWAPのデータトンネルを確立することと
を含む方法と、
トンネルを確立するデバイスであって、
ACのアドレスおよびBRASのアドレスをDHCPサーバから取得するように構成された、取得ユニットと、
ACのアドレスを使用してACとCAPWAPの制御トンネルを確立するように構成された、制御トンネル確立ユニットと、
BRASのアドレスを使用してBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成された、データトンネル確立ユニットと
を含むデバイスと、
WTP、AC、およびBRASを含むネットワークシステムであって、
WTPが、ACのアドレスおよびBRASのアドレスをDHCPサーバから取得し、ACのアドレスを使用してACとCAPWAPの制御トンネルを確立し、BRASのアドレスを使用してBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成され、
ACが、WTPとCAPWAPの制御トンネルを確立するように構成され、
BRASが、WTPとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成された
ネットワークシステムと
を提供する。
【0009】
本発明の諸実施形態によれば、WTPとACとの間にCAPWAPの制御トンネルが確立され、WTPとBRASとの間にCAPWAPのデータトンネルが確立される。このようにACは、CAPWAPの制御トンネルを介してWTPを管理することができ、CAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータをBRASに送信することができ、それによって、多数の端末がインターネットにアクセスするときにACが大量のデータを処理できないという従来技術における問題を解決する。
【0010】
本発明の技術的解決法をより明確にするために、本発明または従来技術の諸実施形態を説明する添付の図面について以下に簡潔に取り上げる。明らかに、添付の図面は単に本発明の一部の実施形態を例示するためであり、当業者は創造的な努力をせずに添付の図面から他の図面を導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】従来技術で提供されるWLANアクセスモードの概略図である。
【図2】本発明の一実施形態で提供されるトンネルを確立する方法のフローチャートである。
【図3】本発明の別の実施形態で提供されるトンネルを確立する方法の概略図である。
【図4】本発明の一実施形態で提供されるオプションのフォーマットを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態で提供される別のオプションのフォーマットを示す図である。
【図6】本発明の一実施形態で提供されるトンネルを確立するデバイスの構造を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態で提供されるネットワークシステムの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図2は、本発明の一実施形態で提供されるトンネルを確立する方法のフローチャートである。この方法は、次のステップを含む。
【0013】
201:WTPがACのアドレスおよびBRASのアドレスをDHCPサーバから取得する。
【0014】
WTPはDHCPプロトコルのメッセージを使用してDHCPサーバと情報を交換し、ACのアドレスおよびBRASのアドレスを取得する。
【0015】
具体的にはWTPは、動的ホスト構成プロトコル発見(DHCP Discover)メッセージをブロードキャストする。複数のDHCPサーバが、動的ホスト構成プロトコル提示(DHCP Offer)メッセージをWTPに送信する。DHCP Offerメッセージは、ACのアドレスおよびBRASのアドレスを伝える。WTPはWTPを管理するDHCPサーバを選択し、動的ホスト構成プロトコル要求(DHCP Request)メッセージを選択したDHCPサーバに送信し、動的ホスト構成プロトコル承認(DHCP ACK)メッセージをDHCPサーバから受信する。DHCP ACKメッセージは、ACのアドレスおよびBRASのアドレスを伝える。一般的にはWTPは、WTPが最初に受信したDHCP Offerメッセージに対応するDHCPサーバを、WTPを管理するDHCPサーバとして選択する。
【0016】
202:WTPは、ACのアドレスを使用してACとCAPWAPの制御トンネルを確立する。
【0017】
CAPWAPの制御トンネルを確立した後、WTPはCAPWAPの制御トンネルを使用してACから管理制御情報を取得する。管理制御情報は、ソフトウェアバーション、無線周波数、および出力のような設定情報を含む。WTPはこの管理制御情報を使用して関連する設定を行い、WTPが作動状態にとどまるようにすることができる。
【0018】
203:WTPは、BRASのアドレスを使用してBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立する。
【0019】
本発明の諸実施形態によれば、WTPとACとの間にCAPWAPの制御トンネルが確立され、WTPとBRASとの間にCAPWAPのデータトンネルが確立される。このようにACは、CAPWAPの制御トンネルを介してWTPを管理することができ、CAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータをBRASに直接送信することができ、それによって多数の端末がインターネットにアクセスするときACが大量のデータを処理できないという従来技術における問題を解決する。
【0020】
本発明の諸実施形態で提供される技術的方法をさらに明確に説明するために、図3に示す本発明の別の実施形態で、トンネルを確立する方法を提供する。この方法は、具体的には次のステップを含む。
【0021】
301:WTPは、DHCP Discoverメッセージをブロードキャストする。
【0022】
302:WTPは、複数のDHCPサーバからDHCP Offerメッセージを受信し、DHCP Offerメッセージは、DHCPサーバに対応するACアドレスリストおよびBRASアドレスリストを伝える。
【0023】
各DHCPサーバ上のACアドレスおよびBRASアドレスは、ネットワーク構築中に設定される。各DHCPサーバは、1つのACアドレスおよび1つのBRASアドレスで設定することができる、または複数のACアドレスおよび複数のBRASアドレスで設定することができる。
【0024】
具体的には、DHCP Offerメッセージ中のオプション(Option)を変更して、DHCP Offerメッセージ中のOptionがACアドレスリストおよびBRASアドレスリストを伝えるようにすることができる。
【0025】
303:WTPは、WTPを管理するDHCPサーバを選択し、選択したDHCPサーバにDHCP Requestメッセージを送信する。
【0026】
一般的にはWTPは、WTPが最初に受信したDHCP Offerメッセージに対応するDHCPサーバを、WTPを管理するDHCPサーバとして選択する。
【0027】
304:WTPは、DHCPサーバからDHCP ACKメッセージを受信し、DHCP ACKメッセージは、ACアドレスリストおよびBRASアドレスリストを伝える。
【0028】
具体的には、DHCP ACKメッセージ中のOptionを変更して、DHCP ACKメッセージ中のOptionがACアドレスリストおよびBRASアドレスリストを伝えるようにすることができる。
【0029】
図4は、DHCPv4のDHCP OfferメッセセージまたはDHCP ACKメッセージ中のOptionのフォーマットを示す。図5は、DHCPv6のDHCP OfferメッセージまたはDHCP ACKメッセージ中のOptionのフォーマットを示す。
【0030】
305:WTPは、ACのアドレスを使用してACとCAPWAPの制御トンネルを確立する。
【0031】
ステップ302におけるDHCP Offerメッセージ中のOption、およびステップ304におけるDHCP ACKメッセージ中のOptionの中のACアドレスリストが、複数のACアドレスを伝える場合、WTPはACアドレスリストから1つのACアドレスを選択する。一般にはWTPは、ACアドレスリスト中の最初のACアドレスを選択する。ステップ305においてCAPWAPの制御トンネルが最初のACアドレスに対応するACと確立できない場合、次のACアドレスが選択されてこのACアドレスに対応するACとCAPWAPの制御トンネルを確立する。
【0032】
306:WTPは、第1のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPの制御トンネルを介して第1のキープアライブ(KEEPALIVE)パケットをACに送信し、第1のKEEPALIVEパケットへの応答パケットが特定の期間内にACから受信されるかどうかを判断し、受信される場合はCAPWAPの制御トンネルが接続されると判断し、受信されない場合はCAPWAPの制御トンネルが接続されないと判断する。
【0033】
例えば、第1のあらかじめ設定された期間が5分である場合、WTPは5分毎にCAPWAPの制御トンネルを介して第1のキープアライブ(KEEPALIVE)パケットをACに送信して、CAPWAPの制御トンネルの接続を判断する。
【0034】
307:CAPWAPの制御トンネルが接続されると、WTPは、ソフトウェアのバージョン、無線周波数、出力のような設定情報をACから取得し、この設定情報を使用して関連する設定を行い、WTPが作動状態にとどまるようにする。
【0035】
308:WTPは、BRASのアドレスを使用してBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立する。
【0036】
ステップ302におけるDHCP Offerメッセージ中のOption、およびステップ304におけるDHCP ACKメッセージ中のOptionの中のBRASアドレスリストが、複数のBRASアドレスを伝える場合、WTPはBRASアドレスリストから1つのBRASアドレスを選択する。一般的には、WTPは、BRASアドレスリストの中の最初のBRASアドレスを選択する。CAPWAPのデータトンネルがステップ308において最初のBRASアドレスに対応するBRASと確立できない場合、次のBRASアドレスが選択されてこのBRASアドレスに対応するBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立する。
【0037】
309:WTPは、第2のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPのデータトンネルを介してBRASに第2のキープアライブ(KEEPALIVE)パケットを送信し、第2のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にBRASから受信されるかどうかを判断し、受信される場合はCAPWAPのデータトンネルが接続されると判断し、受信されない場合はCAPWAPのデータトンネルが接続されないと判断する。
【0038】
例えば、第2のあらかじめ設定された期間が6分である場合、WTPは6分毎にCAPWAPのデータトンネルを介してBRASに第2のキープアライブ(KEEPALIVE)パケットを送信し、CAPWAPのデータトンネルの接続を判断する。
【0039】
第1のあらかじめ設定された期間は、第2のあらかじめ設定された期間と同じものである、または異なるものであることが可能であり、これは本発明の実施に影響を与えない。
【0040】
310:WTPは、端末によって送信されたアクセス要求を受信し、CAPWAPのデータトンネルが接続されると、CAPWAPのデータトンネルを介してアクセス要求をBRASへ送信する。
【0041】
311:BRASは端末に関するアクセス認証を行い、認証が通った後、CAPWAPのデータトンネルを介して認証成功通知メッセージをWTPに送信し、その後端末は、CAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータパケットをBRASに送信し、インターネット網にアクセスすることができる。
【0042】
作動プロセス中、WTPはCAPWAPの制御トンネルおよびCAPWAPのデータトンネルの接続を定期的にチェックすることができる。具体的には、WTPは、第1のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPの制御トンネルを介して第1のキープアライブパケットをACに送信し、第1のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にACから受信されるかどうかを判断する。受信される場合、WTPはCAPWAPの制御トンネルが接続されると判断し、WTPはその後CAPWAPの制御トンネルを使用して管理制御情報をACと交換する。受信されない場合、WTPはCAPWAPの制御トンネルが接続されないと判断し、WTPはACと管理制御情報を交換しないように制御される。例えば、その後ACは、ネットワークトラフィックにより、WTPの送信出力を動的に調整する。CAPWAPの制御トンネルが接続されないとき、WTPはACと情報を交換せず、したがって、調整後のWTPの送信出力を取得することができない。さらに、WTPは、端末のデータパケットをBRASに送信しないように制御される。CAPWAPの制御トンネルの接続についてのその後のチェック中に、CAPWAPの制御トンネルが接続されると判断されるとき、WTPはACと管理制御情報を交換し、端末のデータパケットをBRASに送信することができる。WTPは、第2のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPのデータトンネルを介して第2のキープアライブパケットをBRASに送信し、第2のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にBRASから受信されるかどうかを判断する。受信される場合、WTPはCAPWAPのデータトンネルが接続されると判断し、したがってWTPはその後BRASとデータパケットを交換する。受信されない場合、WTPはCAPWAPのデータトンネルが接続されないと判断し、WTPはBRASにデータパケットを送信しないように制御される。CAPWAPのデータトンネルの接続についてのその後のチェック中にCAPWAPのデータトンネルが接続されると判断されるとき、WTPは端末のデータパケットをBRASに送信することができる。
【0043】
本発明の諸実施形態によれば、WTPとACとの間にCAPWAPの制御トンネルが確立され、WTPとBRASとの間にCAPWAPのデータトンネルが確立される。このようにACは、CAPWAPの制御トンネルを介してWTPを管理することができ、WTPはCAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータをBRASに送信することができ、それによって多数の端末がインターネットにアクセスするときACが大量のデータを処理できないという従来技術における問題を解決する。
【0044】
図6に示すように、本発明の一実施形態では、トンネルを確立するデバイスが提供される。このデバイスは、
ACのアドレスおよびBRASのアドレスをDHCPサーバから取得するように構成された、取得ユニット601と、
ACのアドレスを使用してACとCAPWAPの制御トンネルを確立するように構成された、制御トンネル構築ユニット602と、
BRASのアドレスを使用してBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成された、データトンネル確立ユニット603と
を含む。
【0045】
このデバイスはさらに、
第1のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPの制御トンネルを介してACに第1のキープアライブパケットを送信し、第1のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にACから受信されるかどうかを判断し、受信される場合はCAPWAPの制御トンネルが接続されると判断し、受信されない場合はCAPWAPの制御トンネルが接続されないと判断するように構成された、第1の検出ユニット604と、
CAPWAPの制御トンネルが接続されないとき、CAPWAPの制御トンネルを介してACと制御管理情報を交換しないように制御し、CAPWAPのデータトンネルを介してBRASにデータパケットを送信しないように制御するように構成された、第1の制御ユニット605と、
第2のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPのデータトンネルを介してBRASに第2のキープアライブパケットを送信し、第2のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にBRASから受信されるかどうかを判断し、受信される場合はCAPWAPのデータトンネルが接続されると判断し、受信されない場合はCAPWAPのデータトンネルが接続されないと判断するように構成された、第2の検出ユニット606と、
CAPWAPのデータトンネルが接続されないとき、CAPWAPのデータトンネルを介してBRASにデータパケットを送信しないように制御するように構成された、第2の制御ユニット607と、
CAPWAPのデータトンネルが接続されるとき、確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して端末からBRASへデータパケットを送信し、および/または、確立されたCAPWAPのデータトンネルを介してBRASから端末へデータパケットを送信し、CAPWAPのデータトンネルを介して端末からBRASへアクセス要求を送信し、CAPWAPのデータトンネルを介してBRASによって送信されたアクセス要求の認証成功通知メッセージを受信するように構成された、第1の送受信ユニット608と
を含む。
【0046】
具体的には、取得ユニット601は、第2の送受信サブユニット6011と、選択サブユニット6012とを含み、
第2の送受信サブユニット6011は、DHCP Discoverメッセージをブロードキャストし、複数のDHCPサーバによって送信されたDHCP Offerメッセージを受信し、選択サブユニット6012によって選択されたDHCPサーバにDHCP Requestメッセージを送信し、選択されたDHCPサーバによって送信されたDHCP ACKメッセージを受信するように構成され、DHCP Offerメッセージは、DHCPサーバに対応しているACアドレスおよびBRASアドレスを含み、および/またはDHCP ACKメッセージは、DHCPサーバに対応しているACアドレスおよびBRASアドレスを含み、
選択サブユニット6012は、複数のDHCPサーバによって送信されたDHCP Offerメッセージを受信した後、複数のDHCPサーバから選択サブユニット6012を管理するためのDHCPサーバを選択するように構成される。
【0047】
本発明の諸実施形態によれば、WTPとACとの間にCAPWAPの制御トンネルが確立され、WTPとBRASとの間にCAPWAPのデータトンネルが確立される。このようにACは、CAPWAPの制御トンネルを介してWTPを管理することができ、CAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータを直接BRASに送信することができ、それによって多数の端末がインターネットにアクセスするときACが大量のデータを処理できないという従来技術における問題を解決する。
【0048】
図7に示すように本発明の一実施形態では、ネットワークシステムが提供される。このネットワークシステムは、WTP701と、AC702と、BRAS703とを含み、
WTP701は、ACのアドレスおよびBRASのアドレスをDHCPサーバから取得し、ACのアドレスを使用してACとCAPWAPの制御トンネルを確立し、BRASのアドレスを使用してBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成され、
AC702は、WTPとCAPWAPの制御トンネルを確立するように構成され、
BRAS703は、WTPとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成される。
【0049】
WTP701、AC702、およびBRAS703の機能については、前述の方法の実施形態で説明しているので、ここでは繰り返さない。
【0050】
必要に応じてWTP701は、端末からアクセス要求を受信し、CAPWAPのデータトンネルを介してBRASへアクセス要求を送信し、BRAS703は、端末でアクセス認証を行って、認証が通った後に、CAPWAPのデータトンネルを介して認証成功通知メッセージをWTPへ送信し、したがって端末はCAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータパケットをBRASへ送信するようになる。
【0051】
またWTP701は、確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して端末からBRASへデータパケットを送信し、確立されたCAPWAPのデータトンネルを介してBRASから端末へデータパケットを送信するように構成される。
【0052】
必要に応じてWTP701はまた、第1のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPの制御トンネルを介してACへ第1のキープアライブパケットを送信し、第1のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にACから受信されるかどうかを判断し、受信される場合はCAPWAPの制御トンネルが接続されると判断し、または受信されない場合はCAPWAPの制御トンネルが接続されないと判断し、CAPWAPの制御トンネルが接続されないとき、CAPWAPの制御トンネルを介してACと制御管理情報を交換しないように制御し、CAPWAPのデータトンネルを介してBRASへデータパケットを送信しないように制御するように構成される。
【0053】
必要に応じてWTP701は、第2のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPのデータトンネルを介してBRASへ第2のキープアライブパケットを送信し、第2のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にBRASから受信されるかどうかを判断し、受信される場合はCAPWAPのデータトンネルが接続されると判断し、受信されない場合はCAPWAPのデータトンネルが接続されないと判断し、CAPWAPのデータトンネルが接続されないとき、CAPWAPのデータトンネルを介してBRASへデータパケットを送信しないように制御するように構成される。
【0054】
本発明の諸実施形態によれば、WTPとACとの間にCAPWAPの制御トンネルが確立され、WTPとBRASとの間にCAPWAPのデータトンネルが確立される。このようにACは、CAPWAPの制御トンネルを介してWTPを管理することができ、CAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータをBRASに送信することができ、それによって多数の端末がインターネットにアクセスするときACが大量のデータを処理できないという従来技術における問題を解決する。
【0055】
当業者は、関連するハードウェアを命令するためのプログラムを使用することによって、諸実施形態における前述の方法のステップの全部または一部を完成することができる。プログラムは、リードオンリメモリ、ディスク、コンパクトディスクのような、コンピュータによって読み取ることができる記憶媒体に格納することができる。
【0056】
トンネルを確立するための方法、デバイス、およびネットワークシステムについて、本発明の前述の諸実施形態で詳細に提供している。特定の例は、開示する本発明の趣旨および実施方法を説明するために適応させている。こうした例の説明は、本発明の実施形態における方法および方法の核となる概念を理解する助けとなるよう適応させている。本発明の概念により本発明の様々な変更形態および変形形態を、当業者は作成することができる。要するに記載する内容は、本発明を限定するよう意図されていない。
【符号の説明】
【0057】
601 取得ユニット
6011 第2の送受信サブユニット
6012 選択サブユニット
602 制御トンネル確立ユニット
603 データトンネル確立ユニット
604 第1の検出ユニット
605 第1の制御ユニット
606 第2の検出ユニット
607 第2の制御ユニット
608 第1の送受信ユニット
701 ワイヤレス終端ポイント(WTP)
702 アクセスコントローラ(AC)
703 ブロードバンドリモートアクセスサーバ(BRAS)
【技術分野】
【0001】
本出願は、2010年1月13日に中国特許庁に出願された、「Method, Device, and Network System of Establishing a Tunnel」という名称の中国特許出願第201010001236.9号に基づく優先権を主張し、その全体を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
本発明は、通信技術の分野に関し、詳細には、トンネルを確立する方法、デバイス、ネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在人々は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)技術を使用してインターネットにアクセスすることができる。図1は、従来技術で提供されるWLANのアクセスモードを示している。ここでは、ワイヤレス終端ポイント(Wireless Termination Point、WTP)およびアクセスコントローラ(Access Control、AC)が、ワイヤレスアクセスポイントの制御およびプロビジョニングのプロトコル(Control and Provisioning of Wireless Access Points、CAPWAP)を使用することによって制御メッセージおよびデータストリームを転送する。
【0004】
このようなアクセスモードでは、WTPは動的ホスト構成プロトコル(Dynamic Host Configuration Protocol、DHCP)サーバからACのIP(Internet Protocol)アドレスを取得し、ACとCAPWAPの制御トンネルを確立する。WTPは、CAPWAPの制御トンネルを介してACからソフトウェアのバージョン、無線周波数、および出力などの設定情報をダウンロードし、制御情報を使用して関連した設定を行い、ACとCAPWAPのデータトンネルを確立する。端末デバイスがインターネットにアクセスする必要があるとき、端末デバイスは、ワイヤレスネットワークアダプタを介してWTPへのアクセス要求を開始する。WTPは、CAPWAPのデータトンネルを介してACへアクセス要求を送信する。ACはブロードバンドリモートアクセスサーバ(Broadband Remote Access Server、BRAS)へアクセス要求を送信する。BRASは、端末デバイスでアクセス認証を行う。認証が通った後、BRASはACを介してWTPに端末デバイスのアクセス認証の成功を通知する。WTPは端末デバイスと無線インタフェースのデータチャネルを確立し、端末デバイスがインターネットアクセスに成功したことを記録する。
【0005】
本発明の実施中に、本発明者は、次のことに気づいている。
【0006】
ACデバイスは、ローエンドのスイッチアーキテクチャであり、トラフィック量が多い場合のデータ処理に対応しない。多数の端末デバイスがインターネットへのアクセスを望む場合、既存のACはインターネットにアクセスする端末のボトルネックになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
WTPとBRASとの間でCAPWAPのデータトンネルを確立するために、本発明の諸実施形態において、トンネルを確立する方法、デバイス、およびネットワークシステムが提供される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
したがって、本発明の諸実施形態は、
トンネルを確立する方法であって、
動的ホスト構成プロトコルDHCPサーバからアクセス制御ポイントACのアドレスおよびブロードバンドリモートアクセスサーバBRASのアドレスをワイヤレス終端ポイントWTPによって取得することと、
ACのアドレスをWTPによって使用して、ACとワイヤレスアクセスポイントの制御およびプロビジョニングのプロトコルCAPWAPの制御トンネルを確立することと、
BRASのアドレスをWTPによって使用して、BRASとCAPWAPのデータトンネルを確立することと
を含む方法と、
トンネルを確立するデバイスであって、
ACのアドレスおよびBRASのアドレスをDHCPサーバから取得するように構成された、取得ユニットと、
ACのアドレスを使用してACとCAPWAPの制御トンネルを確立するように構成された、制御トンネル確立ユニットと、
BRASのアドレスを使用してBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成された、データトンネル確立ユニットと
を含むデバイスと、
WTP、AC、およびBRASを含むネットワークシステムであって、
WTPが、ACのアドレスおよびBRASのアドレスをDHCPサーバから取得し、ACのアドレスを使用してACとCAPWAPの制御トンネルを確立し、BRASのアドレスを使用してBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成され、
ACが、WTPとCAPWAPの制御トンネルを確立するように構成され、
BRASが、WTPとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成された
ネットワークシステムと
を提供する。
【0009】
本発明の諸実施形態によれば、WTPとACとの間にCAPWAPの制御トンネルが確立され、WTPとBRASとの間にCAPWAPのデータトンネルが確立される。このようにACは、CAPWAPの制御トンネルを介してWTPを管理することができ、CAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータをBRASに送信することができ、それによって、多数の端末がインターネットにアクセスするときにACが大量のデータを処理できないという従来技術における問題を解決する。
【0010】
本発明の技術的解決法をより明確にするために、本発明または従来技術の諸実施形態を説明する添付の図面について以下に簡潔に取り上げる。明らかに、添付の図面は単に本発明の一部の実施形態を例示するためであり、当業者は創造的な努力をせずに添付の図面から他の図面を導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】従来技術で提供されるWLANアクセスモードの概略図である。
【図2】本発明の一実施形態で提供されるトンネルを確立する方法のフローチャートである。
【図3】本発明の別の実施形態で提供されるトンネルを確立する方法の概略図である。
【図4】本発明の一実施形態で提供されるオプションのフォーマットを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態で提供される別のオプションのフォーマットを示す図である。
【図6】本発明の一実施形態で提供されるトンネルを確立するデバイスの構造を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態で提供されるネットワークシステムの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図2は、本発明の一実施形態で提供されるトンネルを確立する方法のフローチャートである。この方法は、次のステップを含む。
【0013】
201:WTPがACのアドレスおよびBRASのアドレスをDHCPサーバから取得する。
【0014】
WTPはDHCPプロトコルのメッセージを使用してDHCPサーバと情報を交換し、ACのアドレスおよびBRASのアドレスを取得する。
【0015】
具体的にはWTPは、動的ホスト構成プロトコル発見(DHCP Discover)メッセージをブロードキャストする。複数のDHCPサーバが、動的ホスト構成プロトコル提示(DHCP Offer)メッセージをWTPに送信する。DHCP Offerメッセージは、ACのアドレスおよびBRASのアドレスを伝える。WTPはWTPを管理するDHCPサーバを選択し、動的ホスト構成プロトコル要求(DHCP Request)メッセージを選択したDHCPサーバに送信し、動的ホスト構成プロトコル承認(DHCP ACK)メッセージをDHCPサーバから受信する。DHCP ACKメッセージは、ACのアドレスおよびBRASのアドレスを伝える。一般的にはWTPは、WTPが最初に受信したDHCP Offerメッセージに対応するDHCPサーバを、WTPを管理するDHCPサーバとして選択する。
【0016】
202:WTPは、ACのアドレスを使用してACとCAPWAPの制御トンネルを確立する。
【0017】
CAPWAPの制御トンネルを確立した後、WTPはCAPWAPの制御トンネルを使用してACから管理制御情報を取得する。管理制御情報は、ソフトウェアバーション、無線周波数、および出力のような設定情報を含む。WTPはこの管理制御情報を使用して関連する設定を行い、WTPが作動状態にとどまるようにすることができる。
【0018】
203:WTPは、BRASのアドレスを使用してBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立する。
【0019】
本発明の諸実施形態によれば、WTPとACとの間にCAPWAPの制御トンネルが確立され、WTPとBRASとの間にCAPWAPのデータトンネルが確立される。このようにACは、CAPWAPの制御トンネルを介してWTPを管理することができ、CAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータをBRASに直接送信することができ、それによって多数の端末がインターネットにアクセスするときACが大量のデータを処理できないという従来技術における問題を解決する。
【0020】
本発明の諸実施形態で提供される技術的方法をさらに明確に説明するために、図3に示す本発明の別の実施形態で、トンネルを確立する方法を提供する。この方法は、具体的には次のステップを含む。
【0021】
301:WTPは、DHCP Discoverメッセージをブロードキャストする。
【0022】
302:WTPは、複数のDHCPサーバからDHCP Offerメッセージを受信し、DHCP Offerメッセージは、DHCPサーバに対応するACアドレスリストおよびBRASアドレスリストを伝える。
【0023】
各DHCPサーバ上のACアドレスおよびBRASアドレスは、ネットワーク構築中に設定される。各DHCPサーバは、1つのACアドレスおよび1つのBRASアドレスで設定することができる、または複数のACアドレスおよび複数のBRASアドレスで設定することができる。
【0024】
具体的には、DHCP Offerメッセージ中のオプション(Option)を変更して、DHCP Offerメッセージ中のOptionがACアドレスリストおよびBRASアドレスリストを伝えるようにすることができる。
【0025】
303:WTPは、WTPを管理するDHCPサーバを選択し、選択したDHCPサーバにDHCP Requestメッセージを送信する。
【0026】
一般的にはWTPは、WTPが最初に受信したDHCP Offerメッセージに対応するDHCPサーバを、WTPを管理するDHCPサーバとして選択する。
【0027】
304:WTPは、DHCPサーバからDHCP ACKメッセージを受信し、DHCP ACKメッセージは、ACアドレスリストおよびBRASアドレスリストを伝える。
【0028】
具体的には、DHCP ACKメッセージ中のOptionを変更して、DHCP ACKメッセージ中のOptionがACアドレスリストおよびBRASアドレスリストを伝えるようにすることができる。
【0029】
図4は、DHCPv4のDHCP OfferメッセセージまたはDHCP ACKメッセージ中のOptionのフォーマットを示す。図5は、DHCPv6のDHCP OfferメッセージまたはDHCP ACKメッセージ中のOptionのフォーマットを示す。
【0030】
305:WTPは、ACのアドレスを使用してACとCAPWAPの制御トンネルを確立する。
【0031】
ステップ302におけるDHCP Offerメッセージ中のOption、およびステップ304におけるDHCP ACKメッセージ中のOptionの中のACアドレスリストが、複数のACアドレスを伝える場合、WTPはACアドレスリストから1つのACアドレスを選択する。一般にはWTPは、ACアドレスリスト中の最初のACアドレスを選択する。ステップ305においてCAPWAPの制御トンネルが最初のACアドレスに対応するACと確立できない場合、次のACアドレスが選択されてこのACアドレスに対応するACとCAPWAPの制御トンネルを確立する。
【0032】
306:WTPは、第1のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPの制御トンネルを介して第1のキープアライブ(KEEPALIVE)パケットをACに送信し、第1のKEEPALIVEパケットへの応答パケットが特定の期間内にACから受信されるかどうかを判断し、受信される場合はCAPWAPの制御トンネルが接続されると判断し、受信されない場合はCAPWAPの制御トンネルが接続されないと判断する。
【0033】
例えば、第1のあらかじめ設定された期間が5分である場合、WTPは5分毎にCAPWAPの制御トンネルを介して第1のキープアライブ(KEEPALIVE)パケットをACに送信して、CAPWAPの制御トンネルの接続を判断する。
【0034】
307:CAPWAPの制御トンネルが接続されると、WTPは、ソフトウェアのバージョン、無線周波数、出力のような設定情報をACから取得し、この設定情報を使用して関連する設定を行い、WTPが作動状態にとどまるようにする。
【0035】
308:WTPは、BRASのアドレスを使用してBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立する。
【0036】
ステップ302におけるDHCP Offerメッセージ中のOption、およびステップ304におけるDHCP ACKメッセージ中のOptionの中のBRASアドレスリストが、複数のBRASアドレスを伝える場合、WTPはBRASアドレスリストから1つのBRASアドレスを選択する。一般的には、WTPは、BRASアドレスリストの中の最初のBRASアドレスを選択する。CAPWAPのデータトンネルがステップ308において最初のBRASアドレスに対応するBRASと確立できない場合、次のBRASアドレスが選択されてこのBRASアドレスに対応するBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立する。
【0037】
309:WTPは、第2のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPのデータトンネルを介してBRASに第2のキープアライブ(KEEPALIVE)パケットを送信し、第2のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にBRASから受信されるかどうかを判断し、受信される場合はCAPWAPのデータトンネルが接続されると判断し、受信されない場合はCAPWAPのデータトンネルが接続されないと判断する。
【0038】
例えば、第2のあらかじめ設定された期間が6分である場合、WTPは6分毎にCAPWAPのデータトンネルを介してBRASに第2のキープアライブ(KEEPALIVE)パケットを送信し、CAPWAPのデータトンネルの接続を判断する。
【0039】
第1のあらかじめ設定された期間は、第2のあらかじめ設定された期間と同じものである、または異なるものであることが可能であり、これは本発明の実施に影響を与えない。
【0040】
310:WTPは、端末によって送信されたアクセス要求を受信し、CAPWAPのデータトンネルが接続されると、CAPWAPのデータトンネルを介してアクセス要求をBRASへ送信する。
【0041】
311:BRASは端末に関するアクセス認証を行い、認証が通った後、CAPWAPのデータトンネルを介して認証成功通知メッセージをWTPに送信し、その後端末は、CAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータパケットをBRASに送信し、インターネット網にアクセスすることができる。
【0042】
作動プロセス中、WTPはCAPWAPの制御トンネルおよびCAPWAPのデータトンネルの接続を定期的にチェックすることができる。具体的には、WTPは、第1のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPの制御トンネルを介して第1のキープアライブパケットをACに送信し、第1のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にACから受信されるかどうかを判断する。受信される場合、WTPはCAPWAPの制御トンネルが接続されると判断し、WTPはその後CAPWAPの制御トンネルを使用して管理制御情報をACと交換する。受信されない場合、WTPはCAPWAPの制御トンネルが接続されないと判断し、WTPはACと管理制御情報を交換しないように制御される。例えば、その後ACは、ネットワークトラフィックにより、WTPの送信出力を動的に調整する。CAPWAPの制御トンネルが接続されないとき、WTPはACと情報を交換せず、したがって、調整後のWTPの送信出力を取得することができない。さらに、WTPは、端末のデータパケットをBRASに送信しないように制御される。CAPWAPの制御トンネルの接続についてのその後のチェック中に、CAPWAPの制御トンネルが接続されると判断されるとき、WTPはACと管理制御情報を交換し、端末のデータパケットをBRASに送信することができる。WTPは、第2のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPのデータトンネルを介して第2のキープアライブパケットをBRASに送信し、第2のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にBRASから受信されるかどうかを判断する。受信される場合、WTPはCAPWAPのデータトンネルが接続されると判断し、したがってWTPはその後BRASとデータパケットを交換する。受信されない場合、WTPはCAPWAPのデータトンネルが接続されないと判断し、WTPはBRASにデータパケットを送信しないように制御される。CAPWAPのデータトンネルの接続についてのその後のチェック中にCAPWAPのデータトンネルが接続されると判断されるとき、WTPは端末のデータパケットをBRASに送信することができる。
【0043】
本発明の諸実施形態によれば、WTPとACとの間にCAPWAPの制御トンネルが確立され、WTPとBRASとの間にCAPWAPのデータトンネルが確立される。このようにACは、CAPWAPの制御トンネルを介してWTPを管理することができ、WTPはCAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータをBRASに送信することができ、それによって多数の端末がインターネットにアクセスするときACが大量のデータを処理できないという従来技術における問題を解決する。
【0044】
図6に示すように、本発明の一実施形態では、トンネルを確立するデバイスが提供される。このデバイスは、
ACのアドレスおよびBRASのアドレスをDHCPサーバから取得するように構成された、取得ユニット601と、
ACのアドレスを使用してACとCAPWAPの制御トンネルを確立するように構成された、制御トンネル構築ユニット602と、
BRASのアドレスを使用してBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成された、データトンネル確立ユニット603と
を含む。
【0045】
このデバイスはさらに、
第1のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPの制御トンネルを介してACに第1のキープアライブパケットを送信し、第1のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にACから受信されるかどうかを判断し、受信される場合はCAPWAPの制御トンネルが接続されると判断し、受信されない場合はCAPWAPの制御トンネルが接続されないと判断するように構成された、第1の検出ユニット604と、
CAPWAPの制御トンネルが接続されないとき、CAPWAPの制御トンネルを介してACと制御管理情報を交換しないように制御し、CAPWAPのデータトンネルを介してBRASにデータパケットを送信しないように制御するように構成された、第1の制御ユニット605と、
第2のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPのデータトンネルを介してBRASに第2のキープアライブパケットを送信し、第2のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にBRASから受信されるかどうかを判断し、受信される場合はCAPWAPのデータトンネルが接続されると判断し、受信されない場合はCAPWAPのデータトンネルが接続されないと判断するように構成された、第2の検出ユニット606と、
CAPWAPのデータトンネルが接続されないとき、CAPWAPのデータトンネルを介してBRASにデータパケットを送信しないように制御するように構成された、第2の制御ユニット607と、
CAPWAPのデータトンネルが接続されるとき、確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して端末からBRASへデータパケットを送信し、および/または、確立されたCAPWAPのデータトンネルを介してBRASから端末へデータパケットを送信し、CAPWAPのデータトンネルを介して端末からBRASへアクセス要求を送信し、CAPWAPのデータトンネルを介してBRASによって送信されたアクセス要求の認証成功通知メッセージを受信するように構成された、第1の送受信ユニット608と
を含む。
【0046】
具体的には、取得ユニット601は、第2の送受信サブユニット6011と、選択サブユニット6012とを含み、
第2の送受信サブユニット6011は、DHCP Discoverメッセージをブロードキャストし、複数のDHCPサーバによって送信されたDHCP Offerメッセージを受信し、選択サブユニット6012によって選択されたDHCPサーバにDHCP Requestメッセージを送信し、選択されたDHCPサーバによって送信されたDHCP ACKメッセージを受信するように構成され、DHCP Offerメッセージは、DHCPサーバに対応しているACアドレスおよびBRASアドレスを含み、および/またはDHCP ACKメッセージは、DHCPサーバに対応しているACアドレスおよびBRASアドレスを含み、
選択サブユニット6012は、複数のDHCPサーバによって送信されたDHCP Offerメッセージを受信した後、複数のDHCPサーバから選択サブユニット6012を管理するためのDHCPサーバを選択するように構成される。
【0047】
本発明の諸実施形態によれば、WTPとACとの間にCAPWAPの制御トンネルが確立され、WTPとBRASとの間にCAPWAPのデータトンネルが確立される。このようにACは、CAPWAPの制御トンネルを介してWTPを管理することができ、CAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータを直接BRASに送信することができ、それによって多数の端末がインターネットにアクセスするときACが大量のデータを処理できないという従来技術における問題を解決する。
【0048】
図7に示すように本発明の一実施形態では、ネットワークシステムが提供される。このネットワークシステムは、WTP701と、AC702と、BRAS703とを含み、
WTP701は、ACのアドレスおよびBRASのアドレスをDHCPサーバから取得し、ACのアドレスを使用してACとCAPWAPの制御トンネルを確立し、BRASのアドレスを使用してBRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成され、
AC702は、WTPとCAPWAPの制御トンネルを確立するように構成され、
BRAS703は、WTPとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成される。
【0049】
WTP701、AC702、およびBRAS703の機能については、前述の方法の実施形態で説明しているので、ここでは繰り返さない。
【0050】
必要に応じてWTP701は、端末からアクセス要求を受信し、CAPWAPのデータトンネルを介してBRASへアクセス要求を送信し、BRAS703は、端末でアクセス認証を行って、認証が通った後に、CAPWAPのデータトンネルを介して認証成功通知メッセージをWTPへ送信し、したがって端末はCAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータパケットをBRASへ送信するようになる。
【0051】
またWTP701は、確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して端末からBRASへデータパケットを送信し、確立されたCAPWAPのデータトンネルを介してBRASから端末へデータパケットを送信するように構成される。
【0052】
必要に応じてWTP701はまた、第1のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPの制御トンネルを介してACへ第1のキープアライブパケットを送信し、第1のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にACから受信されるかどうかを判断し、受信される場合はCAPWAPの制御トンネルが接続されると判断し、または受信されない場合はCAPWAPの制御トンネルが接続されないと判断し、CAPWAPの制御トンネルが接続されないとき、CAPWAPの制御トンネルを介してACと制御管理情報を交換しないように制御し、CAPWAPのデータトンネルを介してBRASへデータパケットを送信しないように制御するように構成される。
【0053】
必要に応じてWTP701は、第2のあらかじめ設定された期間によりCAPWAPのデータトンネルを介してBRASへ第2のキープアライブパケットを送信し、第2のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内にBRASから受信されるかどうかを判断し、受信される場合はCAPWAPのデータトンネルが接続されると判断し、受信されない場合はCAPWAPのデータトンネルが接続されないと判断し、CAPWAPのデータトンネルが接続されないとき、CAPWAPのデータトンネルを介してBRASへデータパケットを送信しないように制御するように構成される。
【0054】
本発明の諸実施形態によれば、WTPとACとの間にCAPWAPの制御トンネルが確立され、WTPとBRASとの間にCAPWAPのデータトンネルが確立される。このようにACは、CAPWAPの制御トンネルを介してWTPを管理することができ、CAPWAPのデータトンネルを使用して端末のデータをBRASに送信することができ、それによって多数の端末がインターネットにアクセスするときACが大量のデータを処理できないという従来技術における問題を解決する。
【0055】
当業者は、関連するハードウェアを命令するためのプログラムを使用することによって、諸実施形態における前述の方法のステップの全部または一部を完成することができる。プログラムは、リードオンリメモリ、ディスク、コンパクトディスクのような、コンピュータによって読み取ることができる記憶媒体に格納することができる。
【0056】
トンネルを確立するための方法、デバイス、およびネットワークシステムについて、本発明の前述の諸実施形態で詳細に提供している。特定の例は、開示する本発明の趣旨および実施方法を説明するために適応させている。こうした例の説明は、本発明の実施形態における方法および方法の核となる概念を理解する助けとなるよう適応させている。本発明の概念により本発明の様々な変更形態および変形形態を、当業者は作成することができる。要するに記載する内容は、本発明を限定するよう意図されていない。
【符号の説明】
【0057】
601 取得ユニット
6011 第2の送受信サブユニット
6012 選択サブユニット
602 制御トンネル確立ユニット
603 データトンネル確立ユニット
604 第1の検出ユニット
605 第1の制御ユニット
606 第2の検出ユニット
607 第2の制御ユニット
608 第1の送受信ユニット
701 ワイヤレス終端ポイント(WTP)
702 アクセスコントローラ(AC)
703 ブロードバンドリモートアクセスサーバ(BRAS)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トンネルを確立する方法であって、
動的ホスト構成プロトコルサーバ(DHCP)からアクセス制御ポイント(AC)のアドレスおよびブロードバンドリモートアクセスサーバ(BRAS)のアドレスを、ワイヤレス終端ポイント(WTP)によって取得するステップと、
前記ACの前記アドレスを前記WTPによって使用して、前記ACと無線アクセスポイントの制御およびプロビジョニングのプロトコル(CAPWAP)の制御トンネルを確立するステップと、
前記BRASの前記アドレスを前記WTPによって使用して、前記BRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するステップと
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記ACと前記CAPWAPの制御トンネルを確立した後に、
第1のあらかじめ設定された期間により前記CAPWAPの制御トンネルを介して前記ACへ第1のキープアライブパケットを送信するステップと、前記第1のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内に前記ACから受信されるかどうかを判断するステップと、受信される場合は前記CAPWAPの制御トンネルが接続されると判断するステップと、受信されない場合は前記CAPWAPの制御トンネルが接続されないと判断するステップと、前記CAPWAPの制御トンネルを介して前記ACと制御管理情報を交換しないように制御し、前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASへ端末のデータパケットを送信しないように制御するステップとをも含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記BRASと前記CAPWAPのデータトンネルを確立した後に、
第2のあらかじめ設定された期間により前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASへ第2のキープアライブパケットを送信するステップと、前記第2のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内に前記BRASから受信されるかどうかを判断するステップと、受信される場合は前記CAPWAPのデータトンネルが接続されると判断するステップと、受信されない場合は前記CAPWAPのデータトンネルが接続されないと判断して、前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASへ前記端末のデータパケットを送信しないように制御するステップと
をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記CAPWAPのデータトンネルが接続されるとき、前記WTPによって、確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して前記端末から前記BRASへデータパケットを送信するステップ
および/または
前記CAPWAPトンネルが接続されるとき前記確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASから前記端末へデータパケットを送信するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記端末によって送信されたアクセス要求を前記WTPによって受信するステップと、前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記アクセス要求を前記BRASへ送信するステップと、前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASによって送信された前記アクセス要求に対応する認証成功通知メッセージを受信するステップと
をさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記DHCPサーバから前記ACの前記アドレスおよび前記BRASの前記アドレスを前記WTPによって取得するステップが、詳細には、
動的ホスト構成プロトコル発見(DHCP Discover)メッセージを前記WTPによってブロードキャストするステップと、
複数のDHCPサーバによって送信された動的ホスト構成プロトコル提示(DHCP Offer)メッセージを前記WTPによって受信するステップと、
前記WTPを管理するDHCPサーバを前記WTPによって選択し、選択したDHCPサーバに動的ホスト構成プロトコル要求(DHCP Request)メッセージを送信するステップと、
前記選択したDHCPサーバによって送信された動的ホスト構成プロトコル承認(DHCP ACK)メッセージを前記WTPによって受信するステップと
を含み、
前記DHCP Offerメッセージが、DHCPサーバに対応するACアドレスおよびBRASアドレスを含む、および/または前記DHCP ACKメッセージが、前記DHCPサーバに対応する前記ACアドレスおよび前記BRASアドレスを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ACのアドレスおよびBRASのアドレスをDHCPサーバから取得するように構成された、取得ユニットと、
前記ACの前記アドレスを使用して前記ACとCAPWAPの制御トンネルを確立するように構成された、制御トンネル確立ユニットと、
前記BRASの前記アドレスを使用して前記BRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成された、データトンネル確立ユニットと
を含むことを特徴とする、トンネルを確立するデバイス。
【請求項8】
第1のあらかじめ設定された期間により前記CAPWAPの制御トンネルを介して前記ACに第1のキープアライブパケットを送信し、前記第1のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内に前記ACから受信されるかどうかを判断し、受信される場合は前記CAPWAPの制御トンネルが接続されると判断し、または受信されない場合は前記CAPWAPの制御トンネルが接続されないと判断するように構成された、第1の検出ユニットと、
前記CAPWAPの制御トンネルが接続されないとき、前記CAPWAPの制御トンネルを介して前記ACと制御管理情報を交換しないように制御し、前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASにデータパケットを送信しないように制御するように構成された、第1の制御ユニットと
をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
第2のあらかじめ設定された期間により前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASに第2のキープアライブパケットを送信し、前記第2のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内に前記BRASから受信されるかどうかを判断し、受信される場合は前記CAPWAPのデータトンネルが接続されると判断し、または受信されない場合は前記CAPWAPのデータトンネルが接続されないと判断するように構成された、第2の検出ユニットと、
前記CAPWAPのデータトンネルが接続されないとき前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASへデータパケットを送信しないように制御するように構成された、第2の制御ユニットと
をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載のデバイス。
【請求項10】
前記CAPWAPのデータトンネルが接続されるとき、前記確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して端末から前記BRASへデータパケットを送信し、および/または前記確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASから前記端末へデータパケットを送信するように構成された、第1の送受信ユニット
をさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記取得ユニットが、第2の送受信サブユニットおよび選択サブユニットを含み、
前記第2の送受信サブユニットが、DHCP Discoverメッセージをブロードキャストし、複数のDHCPサーバによって送信されたDHCP Offerメッセージを受信し、前記選択サブユニットによって選択されたDHCPサーバにDHCP Requestメッセージを送信し、選択されたDHCPサーバによって送信されたDHCP ACKメッセージを受信するように構成され、DHCP Offerメッセージが、DHCPサーバに対応しているACアドレスおよびBRASアドレスを含み、および/または前記DHCP ACKメッセージが、前記DHCPサーバに対応している前記ACアドレスおよびBRASを含むように構成され、
前記選択サブユニットが、前記複数のDHCPサーバによって送信された前記DHCP Offerメッセージを受信した後、前記複数のDHCPサーバから前記選択サブユニットを管理するためのDHCPサーバを選択するように構成される
ことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
WTPと、ACと、BRASとを含み、
前記WTPが、前記ACのアドレスおよび前記BRASのアドレスをDHCPサーバから取得し、前記ACの前記アドレスを使用して前記ACとCAPWAPの制御トンネルを確立し、前記BRASの前記アドレスを使用して前記BRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成され、
前記ACが、前記WTPと前記CAPWAPの制御トンネルを確立するように構成され、
前記BRASが、前記WTPと前記CAPWAPのデータトンネルを確立するように構成される
ことを特徴とする、ネットワークシステム。
【請求項13】
前記WTPがさらに、確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して端末から前記BRASへデータパケットを送信し、前記確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASから前記端末へデータパケットを送信するように構成される
ことを特徴とする、請求項12に記載のネットワークシステム。
【請求項14】
前記WTPがさらに、前記端末からアクセス要求を受信し、前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記アクセス要求を前記BRASに送信するように構成され、
前記BRASがさらに、前記端末でアクセス認証を行い、認証が通った後、前記CAPWAPのデータトンネルを介して認証成功通知メッセージを前記WTPに送信して、前記端末が前記CAPWAPのデータトンネルを使用して前記端末のデータパケットを前記BRASに送信するように構成される
ことを特徴とする、請求項13に記載のネットワークシステム。
【請求項1】
トンネルを確立する方法であって、
動的ホスト構成プロトコルサーバ(DHCP)からアクセス制御ポイント(AC)のアドレスおよびブロードバンドリモートアクセスサーバ(BRAS)のアドレスを、ワイヤレス終端ポイント(WTP)によって取得するステップと、
前記ACの前記アドレスを前記WTPによって使用して、前記ACと無線アクセスポイントの制御およびプロビジョニングのプロトコル(CAPWAP)の制御トンネルを確立するステップと、
前記BRASの前記アドレスを前記WTPによって使用して、前記BRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するステップと
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記ACと前記CAPWAPの制御トンネルを確立した後に、
第1のあらかじめ設定された期間により前記CAPWAPの制御トンネルを介して前記ACへ第1のキープアライブパケットを送信するステップと、前記第1のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内に前記ACから受信されるかどうかを判断するステップと、受信される場合は前記CAPWAPの制御トンネルが接続されると判断するステップと、受信されない場合は前記CAPWAPの制御トンネルが接続されないと判断するステップと、前記CAPWAPの制御トンネルを介して前記ACと制御管理情報を交換しないように制御し、前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASへ端末のデータパケットを送信しないように制御するステップとをも含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記BRASと前記CAPWAPのデータトンネルを確立した後に、
第2のあらかじめ設定された期間により前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASへ第2のキープアライブパケットを送信するステップと、前記第2のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内に前記BRASから受信されるかどうかを判断するステップと、受信される場合は前記CAPWAPのデータトンネルが接続されると判断するステップと、受信されない場合は前記CAPWAPのデータトンネルが接続されないと判断して、前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASへ前記端末のデータパケットを送信しないように制御するステップと
をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記CAPWAPのデータトンネルが接続されるとき、前記WTPによって、確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して前記端末から前記BRASへデータパケットを送信するステップ
および/または
前記CAPWAPトンネルが接続されるとき前記確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASから前記端末へデータパケットを送信するステップ
をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記端末によって送信されたアクセス要求を前記WTPによって受信するステップと、前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記アクセス要求を前記BRASへ送信するステップと、前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASによって送信された前記アクセス要求に対応する認証成功通知メッセージを受信するステップと
をさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記DHCPサーバから前記ACの前記アドレスおよび前記BRASの前記アドレスを前記WTPによって取得するステップが、詳細には、
動的ホスト構成プロトコル発見(DHCP Discover)メッセージを前記WTPによってブロードキャストするステップと、
複数のDHCPサーバによって送信された動的ホスト構成プロトコル提示(DHCP Offer)メッセージを前記WTPによって受信するステップと、
前記WTPを管理するDHCPサーバを前記WTPによって選択し、選択したDHCPサーバに動的ホスト構成プロトコル要求(DHCP Request)メッセージを送信するステップと、
前記選択したDHCPサーバによって送信された動的ホスト構成プロトコル承認(DHCP ACK)メッセージを前記WTPによって受信するステップと
を含み、
前記DHCP Offerメッセージが、DHCPサーバに対応するACアドレスおよびBRASアドレスを含む、および/または前記DHCP ACKメッセージが、前記DHCPサーバに対応する前記ACアドレスおよび前記BRASアドレスを含む
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ACのアドレスおよびBRASのアドレスをDHCPサーバから取得するように構成された、取得ユニットと、
前記ACの前記アドレスを使用して前記ACとCAPWAPの制御トンネルを確立するように構成された、制御トンネル確立ユニットと、
前記BRASの前記アドレスを使用して前記BRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成された、データトンネル確立ユニットと
を含むことを特徴とする、トンネルを確立するデバイス。
【請求項8】
第1のあらかじめ設定された期間により前記CAPWAPの制御トンネルを介して前記ACに第1のキープアライブパケットを送信し、前記第1のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内に前記ACから受信されるかどうかを判断し、受信される場合は前記CAPWAPの制御トンネルが接続されると判断し、または受信されない場合は前記CAPWAPの制御トンネルが接続されないと判断するように構成された、第1の検出ユニットと、
前記CAPWAPの制御トンネルが接続されないとき、前記CAPWAPの制御トンネルを介して前記ACと制御管理情報を交換しないように制御し、前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASにデータパケットを送信しないように制御するように構成された、第1の制御ユニットと
をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
第2のあらかじめ設定された期間により前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASに第2のキープアライブパケットを送信し、前記第2のキープアライブパケットへの応答パケットが特定の期間内に前記BRASから受信されるかどうかを判断し、受信される場合は前記CAPWAPのデータトンネルが接続されると判断し、または受信されない場合は前記CAPWAPのデータトンネルが接続されないと判断するように構成された、第2の検出ユニットと、
前記CAPWAPのデータトンネルが接続されないとき前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASへデータパケットを送信しないように制御するように構成された、第2の制御ユニットと
をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載のデバイス。
【請求項10】
前記CAPWAPのデータトンネルが接続されるとき、前記確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して端末から前記BRASへデータパケットを送信し、および/または前記確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASから前記端末へデータパケットを送信するように構成された、第1の送受信ユニット
をさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記取得ユニットが、第2の送受信サブユニットおよび選択サブユニットを含み、
前記第2の送受信サブユニットが、DHCP Discoverメッセージをブロードキャストし、複数のDHCPサーバによって送信されたDHCP Offerメッセージを受信し、前記選択サブユニットによって選択されたDHCPサーバにDHCP Requestメッセージを送信し、選択されたDHCPサーバによって送信されたDHCP ACKメッセージを受信するように構成され、DHCP Offerメッセージが、DHCPサーバに対応しているACアドレスおよびBRASアドレスを含み、および/または前記DHCP ACKメッセージが、前記DHCPサーバに対応している前記ACアドレスおよびBRASを含むように構成され、
前記選択サブユニットが、前記複数のDHCPサーバによって送信された前記DHCP Offerメッセージを受信した後、前記複数のDHCPサーバから前記選択サブユニットを管理するためのDHCPサーバを選択するように構成される
ことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
WTPと、ACと、BRASとを含み、
前記WTPが、前記ACのアドレスおよび前記BRASのアドレスをDHCPサーバから取得し、前記ACの前記アドレスを使用して前記ACとCAPWAPの制御トンネルを確立し、前記BRASの前記アドレスを使用して前記BRASとCAPWAPのデータトンネルを確立するように構成され、
前記ACが、前記WTPと前記CAPWAPの制御トンネルを確立するように構成され、
前記BRASが、前記WTPと前記CAPWAPのデータトンネルを確立するように構成される
ことを特徴とする、ネットワークシステム。
【請求項13】
前記WTPがさらに、確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して端末から前記BRASへデータパケットを送信し、前記確立されたCAPWAPのデータトンネルを介して前記BRASから前記端末へデータパケットを送信するように構成される
ことを特徴とする、請求項12に記載のネットワークシステム。
【請求項14】
前記WTPがさらに、前記端末からアクセス要求を受信し、前記CAPWAPのデータトンネルを介して前記アクセス要求を前記BRASに送信するように構成され、
前記BRASがさらに、前記端末でアクセス認証を行い、認証が通った後、前記CAPWAPのデータトンネルを介して認証成功通知メッセージを前記WTPに送信して、前記端末が前記CAPWAPのデータトンネルを使用して前記端末のデータパケットを前記BRASに送信するように構成される
ことを特徴とする、請求項13に記載のネットワークシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公表番号】特表2013−509117(P2013−509117A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−535605(P2012−535605)
【出願日】平成22年8月9日(2010.8.9)
【国際出願番号】PCT/CN2010/075790
【国際公開番号】WO2011/085586
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月9日(2010.8.9)
【国際出願番号】PCT/CN2010/075790
【国際公開番号】WO2011/085586
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]