説明

ドリップバッグ

【課題】袋本体の上部開口部にカバーシートを設けたドリップバッグであって、カバーシートが設けられていない従前のドリップバッグと略同様の簡便な工程で製造できるものを提供する。
【解決手段】通水性濾過性のフィルターシート1から形成され、内部に抽出材料12が充填された袋本体11、袋本体11の上部開口部15を覆う通水性のカバーシート3、及び袋本体11をカップ40等の容器に掛止させる掛止部材20Aを備えたドリップバッグ10Aであって、掛止部材20Aが袋本体11の表面に貼着された薄板状材料からなり、袋本体11の上部開口部15において、フィルターシート2とカバーシート3の縁辺が内面同士対向してシールされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カップ等の容器の上部に掛止することにより、容易にドリップ式でコーヒー等の抽出液を得られるようにするドリップバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
一杯分のコーヒーを本格的なペーパードリップ方式で手軽に入れられるようにするドリップバッグとして、通水性濾過性のシートからなる袋本体にコーヒー粉を充填し、その袋本体の側面に掛止部材を貼着したものが使用されている(特許文献1)。
【0003】
また、このようなドリップバッグにおいて、注湯口を開くために袋本体の上端部を切り裂く時に、袋本体内に充填されているコーヒー粉が飛散したり、注湯時に袋本体からコーヒー粉が溢れ出だしたりすることを防止するため、また、ドリップ時にコーヒー粉に蒸らし効果を付与するため、袋本体の上部開口部に通水性のカバーシートを設けたものが提案されている(特許文献2)。
【0004】
このカバーシート付ドリップバッグの製造時には、図6Aに示すように、予め、袋本体用の帯状の通水濾過性のフィルターシート1に掛止部材20を所定間隔で貼着しておいた掛止部材付フィルターシート2を、帯状のカバーシート3の両側に貼り合わせて幅広の貼り合わせシート4を作製し、それを製袋充填機(図示せず)にかけ、図6Bに示すように、貼り合わせシート4の両側縁部同士を重ねてシールすることにより、ドリップバッグの底辺となるシール部分5を形成し、そのシール部分5と反対側でフィルターシート1が対向している間にカバーシート3を矢印のように押し込みつつフィルターシート1を幅方向にシールすることによりドリップバッグの一側縁となるシール部分6を形成し、次いで袋状になった貼り合わせシート4内にコーヒー粉7を充填し、再度、貼り合わせシート4を幅方向にシールすることによりドリップバッグのもう一方の側縁となるシール部分6を形成し、この幅方向のシール部6の形成とコーヒー粉7の充填を繰り返す。また、このシール部分6の形成時に、先にコーヒー粉7の充填が終わっている部分を切り離して個々のドリップバッグ10を得る。図7は、こうして得られるドリップバッグ10の断面図である。
【0005】
【特許文献1】特開2004-230143号公報
【特許文献2】特開2006-320597号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のカバーシート付きドリップバッグの製造方法によれば、帯状の掛止部材付フィルターシート2と帯状のカバーシート3とを予め貼り合わせておく工程が必要となり、カバーシートの無い従前のドリップバッグの製造工程に比して煩雑である。
【0007】
また、上述の製造方法で得られるカバーシート付ドリップバッグ10では、注湯口の形状がフィルターシートの押し込みのみによって形成されるため、注湯口の縁辺がきれいなライン状とならない。さらに、ドリップ時に底辺のシール部6が剥がれ、コーヒー粉7が袋本体から洩れるおそれがある。
【0008】
これに対し、本発明は、袋本体の上部開口部にカバーシートを設けたドリップバッグであって、カバーシートが設けられていない従前のドリップバッグと略同様の簡便な工程で製造することができ、注湯口の外観もすっきりとしたドリップバッグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、掛止部材付フィルターシートとして、帯状のフィルターシートにドリップバッグの掛止部材を特定方向に貼着したものを使用し、その掛止部材付フィルターシートを長手方向に折山ができるように折り曲げ、一方、帯状のカバーシートも長手方向に折山ができるように折り曲げ、これらの折山を重ねるようにして掛止部材付フィルターシート縁辺とカバーシートの縁辺とをシールすると、帯状の掛止部材付フィルターシートと帯状のカバーシートとを予め貼り合わせておくことが不要となること、さらに、こうして得られたドリップバッグは、注湯口の縁部が、フィルターシートの縁辺とカバーシートの縁辺とのシール部となることによりきれいなライン状となり、注湯口の外観が向上すること、また、袋本体の底部から抽出材料が洩れるおそれがないことを見出した。
【0010】
即ち、本発明は、通水性濾過性のフィルターシートから形成され、内部に抽出材料が充填された袋本体、袋本体の上部開口部を覆う通水性のカバーシート、及び袋本体を容器に掛止させる掛止部材を備えたドリップバッグであって、
掛止部材が袋本体の表面に貼着された薄板状材料からなり、
袋本体の上部開口部において、フィルターシートとカバーシートの縁辺が内面同士対向してシールされていることを特徴とするドリップバッグを提供する。
【0011】
また、本発明は、上述のドリップバッグを帯状の掛止部材付フィルターシートと帯状のカバーシートから製造する方法であって、
帯状の掛止部材付フィルターシートが、帯状のフィルターシートに掛止部材を該掛止部材のドリップバッグにおける上辺を帯状のフィルターシートの長手方向の縁辺に向けて所定間隔で貼着したものからなり、
帯状の掛止部材付フィルターシートを、その長手方向に折山ができ、掛止部材の貼着面が外側になるように折り曲げると共に、帯状のカバーシートを、その長手方向に折山ができるように折り曲げ、
帯状の掛止部材付フィルターシートの折山の内側に帯状のカバーシートの折山を挿入し、これらのシートの縁辺同士をシールし、
次いで、これらのシートを、所定間隔で貼着されている掛止部材間でシートの幅方向に順次シールすると共に、このシールにより形成される袋状部分の内部に抽出材料を充填することを特徴とするドリップバッグの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、製袋充填機を用いてカバーシート付ドリップバッグを工業的に製造するにあたり、帯状の掛止部材付フィルターシートと帯状のカバーシートとを予め貼り合わせることが不要となり、カバーシート付ドリップバッグを低コストで生産性高く製造することが可能となる。
【0013】
また、本発明のドリップバッグによれば、注湯口となる袋本体の上部開口部の縁辺が、フィルターシートの縁辺とカバーシートの縁辺とのシール部となっているので、すっきりとしたライン状となり、外観が向上する。
【0014】
さらに、本発明のドリップバッグによれば、袋本体の底部が折山から形成され、底辺にシール部がないため、底辺のシールが剥がれて抽出材料がこぼれ落ちるおそれもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
【0016】
図1(a)は、本発明の一実施例のドリップバッグ10Aの平面図であり、同図(b)、(c)は、それぞれその使用状態の説明図である。
【0017】
このドリップバッグ10Aは、通水性濾過性のフィルターシート1からなる袋本体11、袋本体11の上部開口部を覆う通水性のカバーシート3、及び袋本体11の内部に充填された抽出材料12からなり、袋本体11の対向する二面の外表面には、それぞれ掛止部材20Aと補強片21が貼着されている。
【0018】
ここで、抽出材料12としては、コーヒー粉、緑茶、紅茶、ハーブ茶等の茶葉、漢方薬、ダシ等をあげることができる。
【0019】
袋本体11は、その底部13がフィルターシート1の折山から形成され、両側縁にシール部14が形成された矩形の平袋状になっている。
【0020】
袋本体11を形成する通水性濾過性のフィルターシート1としては、このフィルターシートで形成した袋本体11に抽出材料12を入れ、注湯した場合に、抽出材料12の浸出が可能であるものを種々使用することができる。一般に、浸出用シートとしては、例えば、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ビニロン等の合成繊維、レーヨン等の半合成繊維、コウゾ、ミツマタ等の天然繊維の単独又は複合繊維からなる織布あるいは不織布、マニラ麻、木材パルプ、ポリプロピレン繊維等からなる混抄紙等、ティーバッグ原紙等の紙類が知られており、本発明においてもこれらを使用することができる。特に、ドリップバッグの使用後の廃棄性の点から、フィルターシートには生分解性繊維を含有させることが好ましい。生分解性繊維としては、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネート等をあげることができる。また、抽出材料をコーヒー粉とする場合には、ドリップ時にコーヒー粉に適度な蒸らし効果を付与できるようにするため、フィルターシートは、その空隙率を調整することによりコーヒー粉に直接接することとなる層を「疎」とし、直接には接しない層を「密」とする疎密の複層構造とし、かつコーヒー粉に直接接することとなる層では疎水性繊維の含有率を高め、コーヒー粉に直接接しない層では疎水性繊維の含有率を下げたものが好ましい(特許第3674486号)。
【0021】
通水性のカバーシート3としては、袋本体11内から抽出材料12が洩れず、通水性がよく、透明性の高いものが好ましく、例えば、WO2004/003277、WO2003/048439等に記載されている不織布や、特開2005−179578号公報に記載されているフィルムに通水用の孔をあけたもの等を使用することができる。
【0022】
本発明においては、図2の断面図に示すように、袋本体11の上部開口部15において、上述したフィルターシート1とカバーシート3の縁辺が、内面1a、3a同士を対向させてシールされ、このシール部16が上部開口部15の縁部となっていることを特徴としている。これにより、注湯口となる上部開口部15の輪郭が1本のライン状となって外観が向上し、また、注湯口が明確になることにより使い勝手も向上する。これに対し、図7に示すように、フィルターシート1とカバーシート3の縁辺においてそれらの内面1a、3a同士が対向することなく、フィルターシートの内面1aとカバーシートの外面3bとが対向してシールされている場合や、フィルターシートの外面とカバーシートの内面が対向してシールされている態様は含まない。
【0023】
また、本発明によれば、袋本体11の底部13が折山から形成されていることにより底辺にシール部がないので、図7のドリップバッグ10のように、抽出時に底辺のシール部6が剥がれて抽出材料が洩れるおそれもない。
【0024】
一方、掛止部材20Aは、袋本体11をカップ40等の容器に掛止させるために設けられており、袋本体11の表面に貼着された紙、プラスチックシート等薄板状材料から形成されている。この薄板状材料も、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネート等の生分解性材料から形成したものが好ましい。
【0025】
本発明において、掛止部材20Aの形状や貼着位置は、袋本体11をカップ40等に安定に掛止できる限り、特に限定されないが、本実施例のドリップバッグ10Aにおいては、掛止部材20Aは袋本体11の対向する二面の外表面にそれぞれ貼着されている。図1(a)において、細かいドットで塗りつぶした部分が、袋本体11の外表面に貼着された部分であり、粗いドットで塗りつぶした部分が貼着されていない部分である。
【0026】
より具体的には、掛止部材20Aは、貼着部22とアーム部23と掛止片24からなり、これらは1枚の薄板状材料の打ち抜きにより形成されている。ここで、アーム部23は、その下端が貼着部22と連続し、上端が掛止片24と連続し、アーム部23と掛止片24が、袋本体11から引き起こし可能に形成されている。また、貼着部22と連続するアーム部23の下端部は、掛止部材20Aの幅方向の中央部に位置している。
【0027】
貼着部22は、そのほぼ全面が袋本体11の外表面に貼着されており、この貼着部位は、アーム部23の下端部を下方と両側方から囲む凹字形状をなしている。
【0028】
掛止片24は掛止部材20Aの外周部全周にわたって形成され、アーム部23の上端中央部と連続している。また、掛止片24は、その上部両側に、アーム部23の上端から線L1で切り離されて略水平方向に延びた引っ掛け部25を有する。この引っ掛け部25の掛止部材20Aの中央部側端部には折れ線L2が形成され、掛止片24の下部において、前記折れ線L2の延長線上に折れ線L3が形成されている。
【0029】
補強片21は、掛止部材20Aの上方と両側方において掛止部材20Aと当接する位置にあり、袋本体11の外表面に貼着されている。補強片21をこのように掛止部材20Aに当接する位置に形成すると、一枚の薄板状材料の打ち抜きにより、容易に、かつ薄板状材料の無駄を抑えて低コストに、掛止部材20Aと補強片21とを同時に形成できるので好ましい。また、補強片21は、袋本体11の上部開口部15に沿った帯状部分を有し、その帯状部分には、該帯状部分をコ字状に折るための折れ線L4が形成されている。
【0030】
このドリップバッグ10Aの使用方法としては、まず、図1(b)に示したように、アーム部23と掛止片24を引き起こす。次に図1(c)に示したように、カップ40の開口部の径に合わせてさらにアーム部23と掛止片24を引き起こし、掛止片24をカップ40の側壁41にかけ、掛止片24を折れ線L2、L3で折り曲げる。これにより、掛止片24の引っ掛け部25がカップ40の開口部壁42に載るように引っ掛かり、掛止部材20Aがカップ40に極めて安定に掛止される。また、袋本体11は、アーム部23によって対向する二面から互いに反対方向に引っ張られ、上部開口部15が大きく広がり、その開口形状が、折れ線L4を有する補強片21によって良好に維持される。
【0031】
そこで、この大きく開いた上部開口部15からカバーシート3を通して注湯する。袋本体11の上部開口部15は、カバーシート3で覆われているので、この注湯時に抽出材料12が袋本体11内から溢れ出ることはなく、また、抽出材料12には、適度な蒸らし効果を得ることもできる。
【0032】
このドリップバッグ10Aは、次のように製造することができる。まず、図3Aに示すように、帯状のフィルターシート1に掛止部材20Aを所定間隔で貼着した掛止部材付フィルターシート2を得る。このとき、掛止部材20Aは、そのドリップバッグにおける上辺が帯状のフィルターシート1の長手方向の縁辺に向くようにする。なお、このような掛止部材付フィルターシート2としては、市販の掛止部材付フィルターシート2を使用してもよい。
【0033】
次に、帯状の掛止部材付フィルターシート2を製袋充填機(図示せず)にかけ、その長手方向に折山ができ、掛止部材20Aの貼着面が外側になるように掛止部材付フィルターシート2を折り曲げると共に、帯状のカバーシート3もその製袋充填機にかけ、その長手方向に折山ができるように折り曲げる。なお、ここで製袋充填機としては、カバーシートのない従前のドリップバッグの製造に使用されていたものに、ガイド、セーラー等のシートの折り曲げ手段を付加し、シートの長手方向のシールを2列で平行に行えるようにしたものを使用することができる。
【0034】
そして、図3Bに示すように、掛止部材付フィルターシート2の折山の内側にカバーシート3の折山が挿入されるようにし、図3Cに示すように、これらのシート2,3の縁辺同士をシールして、ドリップバッグ10Aの上端開口部15のシール部16を形成し、必要に応じてトリミングする。
【0035】
次いで、これらのシート2,3を、所定間隔で貼着されている掛止部材20A相互の間で、シート2,3の幅方向にシールすることによりドリップバッグ10Aの側縁のシール部14を形成する。また、このシール部14により形成される袋状部分の内部に抽出材料を充填する。こうして、シート2,3の幅方向のシールと抽出材料12の充填を順次繰り返す。そして、シール部14で上下に切り離すことにより、個々のドリップバッグ10Aを得る。
【0036】
このように、このドリップバッグ10Aの製造方法によれば、従前の製袋充填機を利用し、かつ帯状の掛止部材付フィルターシート2と帯状のカバーシートを予め貼着しておくことなく、簡便にカバーシート付ドリップバッグ10Aを得ることが可能となる。
【0037】
本発明のドリップバッグは、種々の態様とることができる。
【0038】
例えば、図4に示すドリップバッグ10Bのように、上述の図1の掛止部材20Aに代えて、係止用凹部31を有する掛止片30が矢印のように引き起こし可能に形成された掛止部材20Bを設けてもよい。また、袋本体11をカップ40に掛止できる限り、掛止部材は袋本体11の1面のみに設けてもよい。
【0039】
さらに、図5(a)に示すドリップバッグ10Cのように、袋本体11の対向する二面に設けた掛止部材20Cが、袋本体11をカップ40に掛止させるときにV字形に開くようにしてもよい。同図(b)はこのドリップバッグ10Cの平面図である。このドリップバッグ10Cは、袋本体11の対向する外表面に貼着された一対の掛止部材20Cの上端部が袋本体11の一方の側縁17まで延設されており、この延設されている縁辺26が、袋本体11の側縁のシール部14と接着している。そして、この接着部27側とその反対側にそれぞれ一対の掛止片32,33が、掛止部材20Cと袋本体11との貼着面(図5(b)中ドットで塗りつぶした部分)から引き起こし可能に形成されている。
【0040】
このドリップバッグ10Cは、図3A〜図3Cに示した方法に準じて製造する場合に、掛止部材付フィルターシート2とカバーシート3の縁辺同士をシール後、これらのシート2,3を幅方向にシールしてドリップバッグの側縁のシール部14を形成するときに(図3C参照)、一対の掛止部材20Cの縁辺26同士も同時にシールすることにより、簡便な工程で製造することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、コーヒー粉をはじめとする種々の抽出材料をドリップし、その抽出液を手軽に得る抽出具として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】実施例のドリップバッグ10Aの平面図(a)及び、使用状態の斜視図(b)(c)である。
【図2】実施例のドリップバッグの断面図である。
【図3A】実施例のドリップバッグの製造方法の説明図である。
【図3B】実施例のドリップバッグの製造方法の説明図である。
【図3C】実施例のドリップバッグの製造方法の説明図である。
【図4】実施例のドリップバッグ10Bの使用状態の斜視図である。
【図5】実施例のドリップバッグ10Cの使用状態の斜視図及び平面図である。
【図6A】従来のカバーシート付きドリップバッグの製造方法の説明図である。
【図6B】従来のカバーシート付きドリップバッグの製造方法の説明図である。
【図7】従来のカバーシート付きドリップバッグの断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 フィルターシート
1a フィルターシートの内面
2 掛止部材付フィルターシート
3 カバーシート
3a カバーシートの内面
4 貼り合わせシート
5 シール部分
6 シール部分
7 コーヒー粉
10 従来のドリップバッグ
10A、10B、10C 実施例のドリップバッグ
11 袋本体
12 抽出材料
13 底部
14 側縁のシール部
15 上部開口部
16 上縁開口部のシール部
17 側縁
20、20A、20B、20C 掛止部材
21 補強片
22 貼着部
23 アーム部
24 掛止片
25 引っ掛け部
26 縁辺
27 接着部
30 掛止片
31 係止用凹部
32 掛止片
33 掛止片
40 カップ
41 側壁
42 開口部壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通水性濾過性のフィルターシートから形成され、内部に抽出材料が充填された袋本体、袋本体の上部開口部を覆う通水性のカバーシート、及び袋本体を容器に掛止させる掛止部材を備えたドリップバッグであって、
掛止部材が袋本体の表面に貼着された薄板状材料からなり、
袋本体の上部開口部において、フィルターシートとカバーシートの縁辺が内面同士対向してシールされていることを特徴とするドリップバッグ。
【請求項2】
袋本体の底部が、フィルターシートの折山から形成されている請求項1記載のドリップバッグ。
【請求項3】
掛止部材が、対向する二面の外表面にそれぞれ貼着されており、各掛止部材に、袋本体表面から引き起こし可能に形成された掛止片が設けられている請求項1又は2記載のドリップバッグ。
【請求項4】
請求項1記載のドリップバッグを帯状の掛止部材付フィルターシートと帯状のカバーシートから製造する方法であって、
帯状の掛止部材付フィルターシートが、帯状のフィルターシートに掛止部材を該掛止部材のドリップバッグにおける上辺を帯状のフィルターシートの長手方向の縁辺に向けて所定間隔で貼着したものからなり、
帯状の掛止部材付フィルターシートを、その長手方向に折山ができ、掛止部材の貼着面が外側になるように折り曲げると共に、帯状のカバーシートを、その長手方向に折山ができるように折り曲げ、
帯状の掛止部材付フィルターシートの折山の内側に帯状のカバーシートの折山を挿入し、これらのシートの縁辺同士をシールし、
次いで、これらのシートを、所定間隔で貼着されている掛止部材間でシートの幅方向に順次シールすると共に、このシールにより形成される袋状部分の内部に抽出材料を充填することを特徴とするドリップバッグの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−11420(P2009−11420A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−173834(P2007−173834)
【出願日】平成19年7月2日(2007.7.2)
【出願人】(396015057)大紀商事株式会社 (19)
【Fターム(参考)】