ナノポアを使用するための組成物、デバイス、システム、及び方法
本発明は、混合物中の個々のポリマーがナノポア中の別の化合物、例えば酵素により作用されることを検出及び制御できるデバイス及び方法を提供する。本デバイス及び方法は、フィードバック制御下で、またはポリヌクレオチド及びナノポア間の相互作用により生成された信号を使用して、ポリヌクレオチドのヌクレオチド塩基配列を迅速に(約>50Hz)決定するためにも使用される。本発明は、分子生物学、構造生物学、細胞生物学、分子スイッチ、分子回路、及び分子計算デバイス、並びにそれらの製造の分野に特に有用である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
部分的に二本鎖のポリヌクレオチド複合体に対する酵素の結合を制御するための方法であって:2つの別々の隣接した媒質の貯留、一方の貯留から他方の貯留に一度に1つのポリヌクレオチドのみをモノマー毎に順次通過させることを可能にするような寸法のチャネルを有する前記2つの貯留間の界面を準備すること;部分的に二本鎖のポリヌクレオチド複合体に対する結合活性を有する酵素を準備すること;第1のポリヌクレオチド及び第2のポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチド複合体であり、前記ポリヌクレオチド複合体の一部は二本鎖であり、前記第1のポリヌクレオチドは、前記第2のポリヌクレオチドと適合しない部分を更に含むポリヌクレオチド複合体を準備すること;前記2つの貯留の1つに前記ポリヌクレオチド複合体を導入すること;前記貯留の1つに前記酵素を導入すること;前記2つの貯留間に電位差を印加し、それにより第1の極性を生成させること;最初に前記電位差を反転させて、それにより第2の極性を生成させること;2度目に前記電位差を反転させて前記第1の極性を生成し、それにより前記部分的に二本鎖のポリヌクレオチド複合体に対する前記酵素の結合を制御することを含む方法。
【請求項2】
前記2つの貯留間の電流を測定するステップ;前記第1の極性が最初に誘導された際に取得された電流値を、前記第1の極性が2度目に誘導された際に取得された電流値と比較するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記2つの貯留間の電流を測定するステップ;前記第1の極性が最初に誘導された際に取得された電流値を、後に取得された電流値と比較するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記部分が、ペプチド核酸、2’−O−メチル基、蛍光化合物、誘導体化ヌクレオチド、及びヌクレオチド異性体からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記酵素が、DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、エンドヌクレアーゼ、エキソヌクレアーゼ、DNAリガーゼ、DNase、ウラシルDNAグリコシダーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、メチラーゼ、アセチラーゼ、及びリボゾームからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
酵素活性を開始させる少なくとも1つの試薬を準備するステップと;前記ポリヌクレオチド複合体を含む前記貯留に前記試薬を導入するステップと;適温で前記貯留をインキュベートするステップとを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記試薬が、デオキシリボヌクレオチド及び補助因子からなる群から選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記デオキシリボヌクレオチドが、前記補助因子を導入する前に前記貯留に導入される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記補助因子が、Mg2+、Mn2+、Ca2+、ATP、NAD+、NADP+、及びS−アデノシルメチオニンからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記媒質が導電性である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記媒質が水溶液である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも2つの化合物の結合を検出するためのデバイスであって、混合信号半導体ウェーハ、少なくとも1つの電気化学的層であり、前記電気化学的層が半導体材料を含み、前記半導体材料が表面改質剤を更に含み、前記電気化学的層が複数のオリフィスを定義し、前記オリフィスがチャンバー及び頚部を含み、前記オリフィスの前記チャンバーが前記混合信号半導体ウェーハの金属被覆組成物と共局在し、前記オリフィスの一部が金属で塞がれており、前記金属が前記金属被覆組成物と電気的に連通しており、前記オリフィスが薄膜を更に含み、前記薄膜が前記オリフィスの前記頚部で溶媒不透過性の密閉を形成し、前記薄膜が細孔を更を含み、前記細孔が細孔開口部を更に含む電気化学的層を含むデバイス。
【請求項13】
前記化合物が生体化合物である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記生体化合物が、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、リン脂質、ポリサッカライド、ポリケチド、プロテアーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、ヒドロラーゼ、オキシドレダクターゼ、イソメラーゼ、トランスフェラーゼ、メチラーゼ、アセチラーゼ、リガーゼ、及びリアーゼからなる群から選択される、請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記半導体材料が二酸化ケイ素である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項16】
前記表面改質剤が炭化水素である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項17】
前記金属被膜組成物が、ニッケル、金、銅、及びアルミニウムからなる群から選択される、請求項12に記載のデバイス。
【請求項18】
前記金属が銀である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項19】
前記薄膜がリン脂質二重層である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項20】
前記オリフィスの大きさが約0.5から3μmである、請求項12に記載のデバイス。
【請求項21】
前記オリフィスの大きさが約1から2μmである、請求項12に記載のデバイス。
【請求項22】
前記オリフィスの大きさが約1.25から1.5μmである、請求項12に記載のデバイス。
【請求項23】
前記細孔が生体分子である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項24】
前記生体分子が、イオンチャネル、ヌクレオシドチャネル、ペプチドチャネル、糖輸送体、シナプスチャネル、膜貫通受容体、及び核膜孔からなる群から選択される、請求項23に記載のデバイス。
【請求項25】
前記生体分子がα溶血素である、請求項23に記載のデバイス。
【請求項26】
前記細孔開口部の大きさが約0.5から8nmである、請求項12に記載のデバイス。
【請求項27】
前記細孔開口部の大きさが約0.5から4nmである、請求項26に記載のデバイス。
【請求項28】
前記細孔開口部の大きさが約1から2nmである、請求項27に記載のデバイス。
【請求項29】
電圧フィードバック制御を使用してポリヌクレオチドに対する酵素の結合を制御するための方法であって:前記ポリヌクレオチドによる前記酵素の捕捉及び解離の繰り返しに帰着する方法であり、媒質を含む2つの別々の隣接したチャンバー、前記チャネルのシス側から前記チャネルのトランス側に一度に1つのポリヌクレオチド鎖のみをモノマー毎に順次通過させることを可能にするような寸法のチャネルを有する前記2つのチャンバー間の界面を準備するステップ;ポリヌクレオチドに対する結合活性を有する酵素を準備するステップ;保護デオキシリボヌクレオチドを準備するステップ;ポリヌクレオチド結合性化合物を準備するステップ;ポリヌクレオチド複合体の一部が二本鎖であり一部が一本鎖である前記ポリヌクレオチド複合体を準備するステップ;前記ポリヌクレオチド複合体を前記2つのチャンバーの1つに導入するステップ;前記2つのチャンバー間に電位差を印加し、それにより第1の極性を生成し、前記第1の極性が前記ポリヌクレオチドの前記一本鎖部分を、前記チャネルを通して前記トランス側に移動させるステップ;前記保護デオキシリボヌクレオチドを同じチャンバーに導入するステップ;前記酵素を同じチャンバーに導入するステップ;前記酵素が前記ポリヌクレオチドに結合することを可能にするステップ;前記保護デオキシリボヌクレオチドが前記ポリヌクレオチドに結合することを可能にするステップ;前記チャネルを通る電流を測定し、それにより前記ポリヌクレオチドに対する前記酵素及び前記保護デオキシリボヌクレオチドの結合を検出するステップ;前記ポリヌクレオチド結合性化合物を前記2つのチャンバーの他方に導入するステップ;最初に前記電位差を減少させ、それにより第2の極性を生成させるステップ;前記ポリヌクレオチド結合性化合物が前記一本鎖ポリヌクレオチドに結合することを可能にするステップ;前記電位差を反転させ、それにより第3の極性を生成させるステップ;二度目に前記電位差を反転させるステップ;前記チャネルを通る電流を測定し、それによりポリヌクレオチド単独、又は前記酵素及び前記保護デオキシリボヌクレオチドに結合したポリヌクレオチドを検出するステップ;前記ステップのいずれか1つを繰り返し、それにより前記ポリヌクレオチドに対する前記酵素の結合を制御するステップを含む方法。
【請求項30】
前記2つのチャンバー間の電流を測定するステップ;前記第1の極性が最初に誘導された際に取得された電流値を、前記第1の極性が2度目に誘導された際に取得された電流値と比較するステップを更に含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記2つのチャンバー間の電流を測定するステップ;前記第1の極性が最初に誘導された際に取得された電流値を、後で取得された電流値と比較するステップを更に含む、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記ポリヌクレオチド結合性化合物が、前記ポリヌクレオチドに相補的なオリゴヌクレオチド、ペプチド核酸、ロックド核酸、誘導体化ヌクレオチド、及びヌクレオチド異性体からなる群から選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記酵素が、DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、エンドヌクレアーゼ、エキソヌクレアーゼ、DNAリガーゼ、DNase、ウラシルDNAグリコシダーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、メチラーゼ、アセチラーゼ、及びリボゾームからなる群から選択される請求項29に記載の方法。
【請求項34】
酵素活性を開始させる少なくとも1つの試薬を準備するステップと;前記ポリヌクレオチド複合体を含む前記チャンバーに前記試薬を導入するステップと;酵素活性を維持するのに十分な温度で前記チャンバーをインキュベートするステップとを更に含む、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記試薬が補助因子である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記補助因子が、Mg2+、Mn2+、Ca2+、ATP、NAD+、NADP+、及びS−アデノシルメチオニンからなる群から選択される、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記媒質が導電性である、請求項29に記載の方法。
【請求項38】
前記媒質が水媒質である、請求項29に記載の方法。
【請求項39】
前記保護デオキシリボヌクレオチドが、dATP、dGTP、TTP、dCTP、UTP、及びdUTPからなる群から選択されるデオキシリボヌクレオチドを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項40】
前記試薬が、ddATP、ddGTP、ddTTP、ddCTP、及びddUTPからなる群から選択される、請求項34に記載の方法。
【請求項41】
電圧フィードバック制御を使用してポリヌクレオチドに対する酵素の結合を制御するための方法であって:ポリヌクレオチド配列の同定に帰着する方法であり、媒質を含む2つの別々の隣接したチャンバー、前記チャネルの前記シス側から前記チャネルの前記トランス側に一度に1つのポリヌクレオチド鎖のみをモノマー毎に順次通過させることを可能にするような寸法の前記チャネルを有する前記2つのチャンバー間の界面を準備するステップ;ポリヌクレオチドに対する結合活性を有する酵素を準備するステップ;保護デオキシリボヌクレオチドを準備するステップ;ポリヌクレオチド結合性化合物を準備するステップ;ポリヌクレオチド複合体の一部が二本鎖であり一部が一本鎖である前記ポリヌクレオチド複合体を準備するステップ;前記ポリヌクレオチド複合体を前記2つのチャンバーの1つに導入するステップ;前記2つのチャンバー間に電位差を印加し、それにより第1の極性を生成し、前記第1の極性が前記ポリヌクレオチドの前記一本鎖部分を、前記チャネルを通して前記トランス側に移動させるステップ;前記保護デオキシリボヌクレオチドを同じチャンバーに導入するステップ;前記酵素を同じチャンバーに導入するステップ;前記酵素が前記ポリヌクレオチドに結合することを可能にするステップ;前記保護デオキシリボヌクレオチドが前記ポリヌクレオチドに結合することを可能にするステップ;前記チャネルを通る電流を測定し、それにより前記ポリヌクレオチドに対する前記酵素及び前記保護デオキシリボヌクレオチドの結合を検出するステップ;前記ポリヌクレオチド結合性化合物を前記2つのチャンバーの他方に導入するステップ;最初に前記電位差を減少させ、それにより第2の極性を生成させるステップ;前記ポリヌクレオチド結合性化合物が前記一本鎖ポリヌクレオチドに結合することを可能にするステップ;前記電位差を反転させ、それにより第3の極性を生成させるステップ;二度目に前記電位差を反転させるステップ;前記チャネルを通る電流を測定し、それによりポリヌクレオチド単独、又は前記酵素及び前記保護デオキシリボヌクレオチドに結合したポリヌクレオチドを検出するステップ;上記ステップのいずれか1つを繰り返し、それにより前記ポリヌクレオチドに対する前記酵素の結合を制御するステップを含む方法。
【請求項42】
前記2つのチャンバー間の電流を測定するステップ;前記第1の極性が最初に誘導された際に取得された電流値を、前記第1の極性が2度目に誘導された際に取得された電流値と比較するステップを更に含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記2つのチャンバー間の電流を測定するステップ;前記第1の極性が最初に誘導された際に取得された電流値を、後で取得された電流値と比較するステップを更に含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記ポリヌクレオチド結合性化合物が、前記ポリヌクレオチドに相補的なオリゴヌクレオチド、ペプチド核酸、ロックド核酸、誘導体化ヌクレオチド、及びヌクレオチド異性体からなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記酵素が、DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、エンドヌクレアーゼ、エキソヌクレアーゼ、DNAリガーゼ、DNase、ウラシルDNAグリコシダーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、メチラーゼ、アセチラーゼ、及びリボゾームからなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
酵素活性を開始させる少なくとも1つの試薬を準備するステップと;前記ポリヌクレオチド複合体を含む前記チャンバーに前記試薬を導入するステップと;酵素活性を維持するのに十分な温度で前記チャンバーをインキュベートするステップとを更に含む、請求項41に記載の方法。
【請求項47】
前記試薬が補助因子である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記補助因子が、Mg2+、Mn2+、Ca2+、ATP、NAD+、NADP+、及びS−アデノシルメチオニンからなる群から選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記媒質が導電性である、請求項41に記載の方法。
【請求項50】
前記媒質が水媒質である、請求項41に記載の方法。
【請求項51】
前記保護デオキシリボヌクレオチドが、dATP、dGTP、TTP、dCTP、UTP、及びdUTPからなる群から選択されるデオキシリボヌクレオチドを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項52】
前記試薬が、ddATP、ddGTP、ddTTP、ddCTP、及びddUTPからなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
【請求項53】
電気的連通手段により接続されているシス及びトランスチャンバーであり、前記シス及びトランスチャンバーが、少なくとも1つの細孔又はチャネルを含む薄膜により隔てられており、前記細孔又はチャネルが、ポリマーを通過させるのに好適な寸法を有する形状及び大きさに作られているシス及びトランスチャンバーと、前記シス及びトランスチャンバー間に電場を印加するための手段と、前記シス及びトランスチャンバー間の電流を検出するための手段とを含む有限状態機械。
【請求項54】
前記薄膜が、疎水性領域及び親水性領域を有する化合物を含む、請求項53に記載の有限状態機械。
【請求項55】
前記薄膜がリン脂質を含む、請求項53に記載の有限状態機械。
【請求項56】
前記細孔又はチャネルが、前記ポリマーの相当な部分を収納する、請求項53に記載の有限状態機械。
【請求項57】
前記細孔又はチャネルが生物活性を有する、請求項53に記載の有限状態機械。
【請求項1】
部分的に二本鎖のポリヌクレオチド複合体に対する酵素の結合を制御するための方法であって:2つの別々の隣接した媒質の貯留、一方の貯留から他方の貯留に一度に1つのポリヌクレオチドのみをモノマー毎に順次通過させることを可能にするような寸法のチャネルを有する前記2つの貯留間の界面を準備すること;部分的に二本鎖のポリヌクレオチド複合体に対する結合活性を有する酵素を準備すること;第1のポリヌクレオチド及び第2のポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチド複合体であり、前記ポリヌクレオチド複合体の一部は二本鎖であり、前記第1のポリヌクレオチドは、前記第2のポリヌクレオチドと適合しない部分を更に含むポリヌクレオチド複合体を準備すること;前記2つの貯留の1つに前記ポリヌクレオチド複合体を導入すること;前記貯留の1つに前記酵素を導入すること;前記2つの貯留間に電位差を印加し、それにより第1の極性を生成させること;最初に前記電位差を反転させて、それにより第2の極性を生成させること;2度目に前記電位差を反転させて前記第1の極性を生成し、それにより前記部分的に二本鎖のポリヌクレオチド複合体に対する前記酵素の結合を制御することを含む方法。
【請求項2】
前記2つの貯留間の電流を測定するステップ;前記第1の極性が最初に誘導された際に取得された電流値を、前記第1の極性が2度目に誘導された際に取得された電流値と比較するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記2つの貯留間の電流を測定するステップ;前記第1の極性が最初に誘導された際に取得された電流値を、後に取得された電流値と比較するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記部分が、ペプチド核酸、2’−O−メチル基、蛍光化合物、誘導体化ヌクレオチド、及びヌクレオチド異性体からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記酵素が、DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、エンドヌクレアーゼ、エキソヌクレアーゼ、DNAリガーゼ、DNase、ウラシルDNAグリコシダーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、メチラーゼ、アセチラーゼ、及びリボゾームからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
酵素活性を開始させる少なくとも1つの試薬を準備するステップと;前記ポリヌクレオチド複合体を含む前記貯留に前記試薬を導入するステップと;適温で前記貯留をインキュベートするステップとを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記試薬が、デオキシリボヌクレオチド及び補助因子からなる群から選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記デオキシリボヌクレオチドが、前記補助因子を導入する前に前記貯留に導入される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記補助因子が、Mg2+、Mn2+、Ca2+、ATP、NAD+、NADP+、及びS−アデノシルメチオニンからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記媒質が導電性である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記媒質が水溶液である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも2つの化合物の結合を検出するためのデバイスであって、混合信号半導体ウェーハ、少なくとも1つの電気化学的層であり、前記電気化学的層が半導体材料を含み、前記半導体材料が表面改質剤を更に含み、前記電気化学的層が複数のオリフィスを定義し、前記オリフィスがチャンバー及び頚部を含み、前記オリフィスの前記チャンバーが前記混合信号半導体ウェーハの金属被覆組成物と共局在し、前記オリフィスの一部が金属で塞がれており、前記金属が前記金属被覆組成物と電気的に連通しており、前記オリフィスが薄膜を更に含み、前記薄膜が前記オリフィスの前記頚部で溶媒不透過性の密閉を形成し、前記薄膜が細孔を更を含み、前記細孔が細孔開口部を更に含む電気化学的層を含むデバイス。
【請求項13】
前記化合物が生体化合物である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記生体化合物が、ポリヌクレオチド、ポリペプチド、リン脂質、ポリサッカライド、ポリケチド、プロテアーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、ヒドロラーゼ、オキシドレダクターゼ、イソメラーゼ、トランスフェラーゼ、メチラーゼ、アセチラーゼ、リガーゼ、及びリアーゼからなる群から選択される、請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記半導体材料が二酸化ケイ素である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項16】
前記表面改質剤が炭化水素である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項17】
前記金属被膜組成物が、ニッケル、金、銅、及びアルミニウムからなる群から選択される、請求項12に記載のデバイス。
【請求項18】
前記金属が銀である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項19】
前記薄膜がリン脂質二重層である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項20】
前記オリフィスの大きさが約0.5から3μmである、請求項12に記載のデバイス。
【請求項21】
前記オリフィスの大きさが約1から2μmである、請求項12に記載のデバイス。
【請求項22】
前記オリフィスの大きさが約1.25から1.5μmである、請求項12に記載のデバイス。
【請求項23】
前記細孔が生体分子である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項24】
前記生体分子が、イオンチャネル、ヌクレオシドチャネル、ペプチドチャネル、糖輸送体、シナプスチャネル、膜貫通受容体、及び核膜孔からなる群から選択される、請求項23に記載のデバイス。
【請求項25】
前記生体分子がα溶血素である、請求項23に記載のデバイス。
【請求項26】
前記細孔開口部の大きさが約0.5から8nmである、請求項12に記載のデバイス。
【請求項27】
前記細孔開口部の大きさが約0.5から4nmである、請求項26に記載のデバイス。
【請求項28】
前記細孔開口部の大きさが約1から2nmである、請求項27に記載のデバイス。
【請求項29】
電圧フィードバック制御を使用してポリヌクレオチドに対する酵素の結合を制御するための方法であって:前記ポリヌクレオチドによる前記酵素の捕捉及び解離の繰り返しに帰着する方法であり、媒質を含む2つの別々の隣接したチャンバー、前記チャネルのシス側から前記チャネルのトランス側に一度に1つのポリヌクレオチド鎖のみをモノマー毎に順次通過させることを可能にするような寸法のチャネルを有する前記2つのチャンバー間の界面を準備するステップ;ポリヌクレオチドに対する結合活性を有する酵素を準備するステップ;保護デオキシリボヌクレオチドを準備するステップ;ポリヌクレオチド結合性化合物を準備するステップ;ポリヌクレオチド複合体の一部が二本鎖であり一部が一本鎖である前記ポリヌクレオチド複合体を準備するステップ;前記ポリヌクレオチド複合体を前記2つのチャンバーの1つに導入するステップ;前記2つのチャンバー間に電位差を印加し、それにより第1の極性を生成し、前記第1の極性が前記ポリヌクレオチドの前記一本鎖部分を、前記チャネルを通して前記トランス側に移動させるステップ;前記保護デオキシリボヌクレオチドを同じチャンバーに導入するステップ;前記酵素を同じチャンバーに導入するステップ;前記酵素が前記ポリヌクレオチドに結合することを可能にするステップ;前記保護デオキシリボヌクレオチドが前記ポリヌクレオチドに結合することを可能にするステップ;前記チャネルを通る電流を測定し、それにより前記ポリヌクレオチドに対する前記酵素及び前記保護デオキシリボヌクレオチドの結合を検出するステップ;前記ポリヌクレオチド結合性化合物を前記2つのチャンバーの他方に導入するステップ;最初に前記電位差を減少させ、それにより第2の極性を生成させるステップ;前記ポリヌクレオチド結合性化合物が前記一本鎖ポリヌクレオチドに結合することを可能にするステップ;前記電位差を反転させ、それにより第3の極性を生成させるステップ;二度目に前記電位差を反転させるステップ;前記チャネルを通る電流を測定し、それによりポリヌクレオチド単独、又は前記酵素及び前記保護デオキシリボヌクレオチドに結合したポリヌクレオチドを検出するステップ;前記ステップのいずれか1つを繰り返し、それにより前記ポリヌクレオチドに対する前記酵素の結合を制御するステップを含む方法。
【請求項30】
前記2つのチャンバー間の電流を測定するステップ;前記第1の極性が最初に誘導された際に取得された電流値を、前記第1の極性が2度目に誘導された際に取得された電流値と比較するステップを更に含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記2つのチャンバー間の電流を測定するステップ;前記第1の極性が最初に誘導された際に取得された電流値を、後で取得された電流値と比較するステップを更に含む、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記ポリヌクレオチド結合性化合物が、前記ポリヌクレオチドに相補的なオリゴヌクレオチド、ペプチド核酸、ロックド核酸、誘導体化ヌクレオチド、及びヌクレオチド異性体からなる群から選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記酵素が、DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、エンドヌクレアーゼ、エキソヌクレアーゼ、DNAリガーゼ、DNase、ウラシルDNAグリコシダーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、メチラーゼ、アセチラーゼ、及びリボゾームからなる群から選択される請求項29に記載の方法。
【請求項34】
酵素活性を開始させる少なくとも1つの試薬を準備するステップと;前記ポリヌクレオチド複合体を含む前記チャンバーに前記試薬を導入するステップと;酵素活性を維持するのに十分な温度で前記チャンバーをインキュベートするステップとを更に含む、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記試薬が補助因子である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記補助因子が、Mg2+、Mn2+、Ca2+、ATP、NAD+、NADP+、及びS−アデノシルメチオニンからなる群から選択される、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記媒質が導電性である、請求項29に記載の方法。
【請求項38】
前記媒質が水媒質である、請求項29に記載の方法。
【請求項39】
前記保護デオキシリボヌクレオチドが、dATP、dGTP、TTP、dCTP、UTP、及びdUTPからなる群から選択されるデオキシリボヌクレオチドを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項40】
前記試薬が、ddATP、ddGTP、ddTTP、ddCTP、及びddUTPからなる群から選択される、請求項34に記載の方法。
【請求項41】
電圧フィードバック制御を使用してポリヌクレオチドに対する酵素の結合を制御するための方法であって:ポリヌクレオチド配列の同定に帰着する方法であり、媒質を含む2つの別々の隣接したチャンバー、前記チャネルの前記シス側から前記チャネルの前記トランス側に一度に1つのポリヌクレオチド鎖のみをモノマー毎に順次通過させることを可能にするような寸法の前記チャネルを有する前記2つのチャンバー間の界面を準備するステップ;ポリヌクレオチドに対する結合活性を有する酵素を準備するステップ;保護デオキシリボヌクレオチドを準備するステップ;ポリヌクレオチド結合性化合物を準備するステップ;ポリヌクレオチド複合体の一部が二本鎖であり一部が一本鎖である前記ポリヌクレオチド複合体を準備するステップ;前記ポリヌクレオチド複合体を前記2つのチャンバーの1つに導入するステップ;前記2つのチャンバー間に電位差を印加し、それにより第1の極性を生成し、前記第1の極性が前記ポリヌクレオチドの前記一本鎖部分を、前記チャネルを通して前記トランス側に移動させるステップ;前記保護デオキシリボヌクレオチドを同じチャンバーに導入するステップ;前記酵素を同じチャンバーに導入するステップ;前記酵素が前記ポリヌクレオチドに結合することを可能にするステップ;前記保護デオキシリボヌクレオチドが前記ポリヌクレオチドに結合することを可能にするステップ;前記チャネルを通る電流を測定し、それにより前記ポリヌクレオチドに対する前記酵素及び前記保護デオキシリボヌクレオチドの結合を検出するステップ;前記ポリヌクレオチド結合性化合物を前記2つのチャンバーの他方に導入するステップ;最初に前記電位差を減少させ、それにより第2の極性を生成させるステップ;前記ポリヌクレオチド結合性化合物が前記一本鎖ポリヌクレオチドに結合することを可能にするステップ;前記電位差を反転させ、それにより第3の極性を生成させるステップ;二度目に前記電位差を反転させるステップ;前記チャネルを通る電流を測定し、それによりポリヌクレオチド単独、又は前記酵素及び前記保護デオキシリボヌクレオチドに結合したポリヌクレオチドを検出するステップ;上記ステップのいずれか1つを繰り返し、それにより前記ポリヌクレオチドに対する前記酵素の結合を制御するステップを含む方法。
【請求項42】
前記2つのチャンバー間の電流を測定するステップ;前記第1の極性が最初に誘導された際に取得された電流値を、前記第1の極性が2度目に誘導された際に取得された電流値と比較するステップを更に含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記2つのチャンバー間の電流を測定するステップ;前記第1の極性が最初に誘導された際に取得された電流値を、後で取得された電流値と比較するステップを更に含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記ポリヌクレオチド結合性化合物が、前記ポリヌクレオチドに相補的なオリゴヌクレオチド、ペプチド核酸、ロックド核酸、誘導体化ヌクレオチド、及びヌクレオチド異性体からなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記酵素が、DNAポリメラーゼ、RNAポリメラーゼ、エンドヌクレアーゼ、エキソヌクレアーゼ、DNAリガーゼ、DNase、ウラシルDNAグリコシダーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、メチラーゼ、アセチラーゼ、及びリボゾームからなる群から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
酵素活性を開始させる少なくとも1つの試薬を準備するステップと;前記ポリヌクレオチド複合体を含む前記チャンバーに前記試薬を導入するステップと;酵素活性を維持するのに十分な温度で前記チャンバーをインキュベートするステップとを更に含む、請求項41に記載の方法。
【請求項47】
前記試薬が補助因子である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記補助因子が、Mg2+、Mn2+、Ca2+、ATP、NAD+、NADP+、及びS−アデノシルメチオニンからなる群から選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記媒質が導電性である、請求項41に記載の方法。
【請求項50】
前記媒質が水媒質である、請求項41に記載の方法。
【請求項51】
前記保護デオキシリボヌクレオチドが、dATP、dGTP、TTP、dCTP、UTP、及びdUTPからなる群から選択されるデオキシリボヌクレオチドを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項52】
前記試薬が、ddATP、ddGTP、ddTTP、ddCTP、及びddUTPからなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
【請求項53】
電気的連通手段により接続されているシス及びトランスチャンバーであり、前記シス及びトランスチャンバーが、少なくとも1つの細孔又はチャネルを含む薄膜により隔てられており、前記細孔又はチャネルが、ポリマーを通過させるのに好適な寸法を有する形状及び大きさに作られているシス及びトランスチャンバーと、前記シス及びトランスチャンバー間に電場を印加するための手段と、前記シス及びトランスチャンバー間の電流を検出するための手段とを含む有限状態機械。
【請求項54】
前記薄膜が、疎水性領域及び親水性領域を有する化合物を含む、請求項53に記載の有限状態機械。
【請求項55】
前記薄膜がリン脂質を含む、請求項53に記載の有限状態機械。
【請求項56】
前記細孔又はチャネルが、前記ポリマーの相当な部分を収納する、請求項53に記載の有限状態機械。
【請求項57】
前記細孔又はチャネルが生物活性を有する、請求項53に記載の有限状態機械。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
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【図10】
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【図16】
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【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公表番号】特表2010−524436(P2010−524436A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−502153(P2010−502153)
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【国際出願番号】PCT/US2008/004467
【国際公開番号】WO2008/124107
【国際公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(508228061)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (10)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【国際出願番号】PCT/US2008/004467
【国際公開番号】WO2008/124107
【国際公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(508228061)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (10)
【Fターム(参考)】
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