説明

ネジの脱落防止構造

【課題】製品の製造コストを上昇させることなく、確実にネジの脱落を防止するネジの脱落防止構造を提供する。
【解決手段】第1部品12aを第2部品12bと連結する前に、筒体11の挿入開口11aからネジ10を挿入する。ネジ10を挿入すると、その挿入位置がずれている場合でもテーパ面23によって雄ネジ部10dが軸収容部21に案内される。雄ネジ部10dが軸収容部21を通過する際には、雄ネジ部10dの径Lが軸収容部21の径Mよりも大径のため、雄ネジ部10dの圧力によって筒体11が弾性変形してスリット13が広がり、軸収容部21の径Mが雄ネジ部10dの径L以上になる。これにより、雄ネジ部10dが軸収容部21を通過する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み立て前の部品を連結するネジが部品から脱落することを防止するネジの脱落防止構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、製品の組み立て前には、製品を構成する部品の貫通孔にネジを挿入しておき、製品の組み立て時に各貫通孔のネジを締結して製品を組み立てる手法がとられている。これにより、製品の組み立て時にはネジを締結するだけでよいので、製品の組み立て効率を上昇させることができる。しかし、単に、締結前のネジを貫通孔に挿入しただけであると、例えば部品の運搬中の振動などによってネジが脱落してしまうため、これを防止するために、テープ貼着してネジの脱落を防止する、あるいは、運搬用の包装でネジを抑えてネジの脱落を防止するなどの手段を講じていた。しかし、これでは、容易にネジが脱落してしまうため、タッピングネジを用いてこれを貫通孔に固定する、あるいは、軸の先端部にネジ山が形成されたネジを用い、ワッシャーが部品とネジ山との間に位置するようにワッシャーを軸に挿通するなどの手段が講じられていた。しかし、タッピングネジを用いる方法では、タッピングネジを固定する手間が生じるため、作業工程が増加し、製品のコストアップに繋がってしまう。また、ワッシャーを用いる方法では、部品点数が増加して製品のコストアップに繋がってしまう。
【0003】
このような不都合を解消するために、特許文献1では、ネジの軸の径Kとネジ山の径Mと貫通孔の径Nとの関係をK<N<Mとし、ネジ山が貫通孔を通過するようにネジを挿入することが提案されている。これによれば、前述した径の関係からネジ山が貫通孔を通過した後はネジが脱落することを防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−042546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1には、ネジ山が通過すると貫通孔が塑性変形することが記載されているが、塑性変形後の貫通孔の径はネジ山とほぼ同一になるおそれがある。そして、貫通孔の径がとネジ山の径がほぼ同一になると、ネジ山が貫通孔を通過してネジが脱落するおそれがある。
【0006】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、製品の製造コストを上昇させることなく、確実にネジの脱落を防止するネジの脱落防止構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するにあたり、本発明は、軸部の先端に軸径よりも大径の雄ネジ部、前記軸部の後端に前記雄ネジ部よりも大径の頭部を有し、第1部品と第2部品との連結に用いられるネジを前記第2部品との連結前の前記第1部品で脱落しないように保持するネジの脱落防止構造において、前記第1部品に設けられ、前記頭部の外径よりも小径かつ前記雄ネジ部の外径よりも大径の挿入開口と、前記第1部品に固定され、前記挿入開口を通して先端側から挿入された前記ネジを受け入れ、前記雄ネジ部の外径よりも小径、かつ前記軸部の外径よりも大径の内径を有する軸収容部と、前記雄ネジ部の外径よりも大径の内径を有する雄ネジ収容部とを前記挿入開口側から順に連通させた貫通孔が内部に形成された筒体と、前記筒体の軸方向に延び、かつ前記筒体の外周から前記貫通孔に達するように形成され、前記挿入開口からの前記ネジの挿入による圧力で前記筒体が弾性変形し、前記軸収容部の内径が前記雄ネジ部の外径以上に拡開するスリットとを備えたものである。
【0008】
なお、前記挿入開口から前記雄ネジ収容部の入口までの間の少なくとも一部に、前記入口側で内径が漸減するテーパ面を設けることが好ましい。
【0009】
また、前記テーパ面が、前記挿入開口と前記軸収容部の入口との間に設けられていることが好ましい。
【0010】
また、前記筒体は前記第1部品とともに樹脂で一体成形されていることが好ましい。
【0011】
また、前記雄ネジ収容部の軸方向の長さが前期雄ネジ部の長さよりも短いことが好ましい。
【0012】
また、上記目的を達成するにあたり、本発明は、軸部の先端に軸径よりも大径の雄ネジ部、前記軸部の後端に前記雄ネジ部よりも大径の頭部を有し、第1部品と第2部品との連結に用いられるネジを前記第2部品との連結前の前記第1部品で脱落しないように保持するネジの脱落防止構造において、前記第1部品に設けられ、前記頭部の外径よりも小径かつ前記雄ネジ部の外径よりも大径の挿入開口と、前記第1部品に固定され、前記挿入開口を通して先端側から挿入された前記ネジを受け入れ、前記雄ネジ部の外径よりも大径の内径を有する軸収容部と、前記雄ネジ部の外径よりも小径かつ前記軸部の外径よりも大径の内径を有する出口開口とを前記挿入開口側から順に連通させた貫通孔が内部に形成された筒体と、前記筒体の軸方向に延び、かつ前記筒体の外周から前記貫通孔に達するように形成され、前記挿入開口からの前記ネジの挿入による前記雄ネジ部からの圧力で前記筒体が弾性変形し、前記出口開口の内径が前記雄ネジ部の外径以上となるように拡開するスリットとを備えたものである。
【0013】
なお、前記筒体の内壁の少なくとも一部に、前記出口開口側で内径が漸減するテーパ面を設けることが好ましい。
【0014】
また、前記筒体は前記第1部品とともに樹脂で一体成形されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、筒体の弾性変形によってネジの挿入後に貫通孔が元の径に復帰させることができ、製品の製造コストを上昇させることなく、確実にネジの脱落を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のネジの脱落構造の構成を示す斜視図である。
【図2】(A)ネジを筒体に挿入する前(B)ネジを筒体に挿入した後の状態を示す説明図である。
【図3】第2の実施形態において(A)ネジを筒体に挿入する前(B)ネジを筒体に挿入した後の状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
先ず第1実施形態について説明する。
【0018】
図1に示すように、本発明のネジの脱落防止構造は、ネジ10と、筒体11とで構成される。ネジ10は、例えば並目ネジ(メートル並目ネジ、ユニファイ並目ネジなど)からなり、頭部10aと、円柱形状の軸部10bとを備えている。頭部10aは軸部10bの後端に設けられている。頭部10aの溝10cには、図示しないドライバーが差し込まれ、ドライバーを回転させるとネジ10全体が回転する。軸部10bの先端には雄ネジ部10dが形成されている。雄ネジ部10dは、そのネジ山の径が軸部10bの径よりも大径になっている。頭部10aの外径は雄ネジ部10dよりも大径になっている。
【0019】
筒体11は、組み立て前の製品を構成する第1部品12aとともにプラスチックで一体成型によって形成され、外観が略円錐台形状でかつ筒状に形成されている。筒体11は、第1部品12aに立設されている。第1部品12aは、前記製品を構成する他の第2部品12b(図2参照)に連結される。筒体11には挿入開口11aが形成されている。筒体11の挿入開口11aにはネジ10が先端側から挿入される。筒体11内には貫通孔11bが形成されている。貫通孔11bは、挿入開口11aを通して先端側から挿入されたネジ10を受け入れる。筒体11は第1部品12aとともにプラスチックで一体成型されているので、第1部品12aと筒体11とを同一金型で成型でき、第1部品12aを部品とする製品のコストダウンを図ることができる。
【0020】
筒体11には、筒体11の軸方向に延びる細長いスリット13が1箇所に形成されている。スリット13は、筒体11の外周から貫通孔11bに達するように筒体11を切り欠いて形成されている。
【0021】
図2に示すように、貫通孔11bは、挿入開口11a側から順に連通させたネジ案内部20と軸収容部21と雄ネジ収容部22とからなる。
【0022】
ネジ案内部20は挿入開口11aと軸収容部21の入口21aとに連通している。ネジ案内部20は軸収容部21の入口21a側で内径が漸減するテーパ面23で囲まれている。ネジ案内部20の内径はネジ10の頭部10aの外径Kよりも小径でかつ雄ネジ部10dの径Lよりも大径になっている。軸収容部21の内径Mは一定になっている。軸収容部21の径Mは挿入開口11aの径Nよりも小径になっている。また、軸収容部21の内径Mはネジ10の軸部10bの外径Pよりも大径で、かつネジ10の雄ネジ部10dの外径Lよりも小径になっている。また、挿入開口11aの径Nは雄ネジ部10dの外径Lよりも大径でかつ頭部10aの外径Kよりも小径になっている。
【0023】
雄ネジ収容部22の内径Rは一定になっている。雄ネジ収容部22の内径Rはネジ10の雄ネジ部10dの外径Lよりも大径になっている。
【0024】
次に上記構成による作用について説明する。
【0025】
図2(A)に示すように、第1部品12aを第2部品12bと連結する前に、筒体11の挿入開口11aからネジ10を挿入する。ネジ10を挿入すると、その挿入位置がずれている場合でもテーパ面23によって雄ネジ部10dが軸収容部21に案内される。これにより、作業の利便性を向上させることができる。雄ネジ部10dが軸収容部21を通過する際には、雄ネジ部10dの外径Lが軸収容部21の内径Mよりも大径のため、雄ネジ部10dの圧力によって筒体11が弾性変形してスリット13が拡開し、軸収容部21の内径Mが雄ネジ部10dの外径L以上になる。これにより、雄ネジ部10dが軸収容部21を通過する。
【0026】
図2(B)に示すように、雄ネジ部10dが軸収容部21を通過し終えると、雄ネジ部10dは雄ネジ収容部22から先端が突出した状態になる。また、軸部10bは軸収容部21で収容された状態になる。さらに、筒体11は、自らの弾性によって元の形状に戻る。第1部品12aと第2部品12bとを連結する際には、第1部品12aと第2部品12bとを接合した状態で、ネジ10を回転させて雄ネジ部10dを第2部品12bの雌ねじに締結すればよい。
【0027】
次に第2実施形態について説明するが、上記実施形態と同一部材については同一符号を用いて詳しい説明を省略する。また、図が煩雑になるのを避けるため、各部材の径を示す符号は省略する。
【0028】
図3に示すように、第2実施形態に係るネジの脱落防止構造は、ネジ30と、筒体31とで構成される。ネジ30は、ネジ10と同様に、例えば並目ネジ(メートル並目ネジ、ユニファイ並目ネジなど)からなり、頭部30aと、円柱形状の軸部30bとを備えている。頭部30aは軸部30bの後端に設けられている。頭部30aの溝30cには、図示しないドライバーが差し込まれ、ドライバーを回転させるとネジ30全体が回転する。軸部30bの先端には雄ネジ部30dが形成されている。雄ネジ部30dは、そのネジ山の径が軸部30bの径よりも大径になっている。頭部30aの外径は雄ネジ部30dよりも大径になっている。
【0029】
筒体31は第1部品12aとともにプラスチックで一体成形によって形成され、外観が略円錐台形状でかつ筒状に形成されている。筒体31は、第1部品12aと連結する第2部品12b側に突出している。筒体31には挿入開口31aが形成されている。挿入開口31aにはネジ30が先端側から挿入される。筒体31には貫通孔31bが形成されている。貫通孔31bは、挿入開口31aを通して先端側から挿入されたネジ30を受け入れる。筒体31は第1部品12aとともにプラスチックで一体成型されているので、第1部品12aと筒体31とを同一金型で成型でき、第1部品12aを部品とする製品のコストダウンを図ることができる。
【0030】
筒体31には、筒体31の軸方向に延びる細長いスリット34が1箇所に形成されている。スリット34は、筒体31の外周から貫通孔31bに達するように筒体31を切り欠いて形成されている。
【0031】
貫通孔31bは、挿入開口31a側から順に連通させた軸収容部32と出口開口33とからなる。
【0032】
軸収容部32は、出口開口33側で内径が漸減するテーパ面35で囲まれている。軸収容部32の内径はネジ30の頭部30aの外径よりも小径でかつ雄ネジ部30dの径よりも大径になっている。また、出口開口33の内径はネジ30の軸部30bの外径よりも大径で、かつネジ30の雄ネジ部30dの外径よりも小径になっている。また、挿入開口31aの内径は雄ネジ部30dの外径よりも大径でかつ頭部30aの外径よりも小径になっている。ネジ30の頭部30aは第1部品12aに形成された頭部収容孔36に収容される。
【0033】
次に上記構成による作用について説明する。
【0034】
図3(A)に示すように、第1部品12aを第2部品12bと連結する前に、筒体31の挿入開口31aからネジ30を挿入する。ネジ30を挿入すると、その挿入位置がずれている場合でもテーパ面35によって雄ネジ部30dが出口開口33に案内される。これにより、作業の利便性を向上させることができる。雄ネジ部30dが出口開口33を通過する際には、雄ネジ部30dの外径が出口開口33の内径よりも大径のため、雄ネジ部30dの圧力によって筒体31が弾性変形してスリット34が拡開し、出口開口33の内径が雄ネジ部30dの外径以上になる。これにより、雄ネジ部30dが軸収容部32を通過する。
【0035】
図3(B)に示すように、雄ネジ部30dが出口開口33を通過し終えると、雄ネジ部30dは筒体31の外部に突出した状態になる。また、軸部30bは軸収容部32で収容された状態になるとともに、頭部30aは頭部収容孔36に収納された状態になる。さらに、筒体31は、自らの弾性によって元の形状に戻る。第1部品12aと第2部品12bとを連結する際には、第1部品12aと第2部品12bとを接合した状態で、ネジ30を回転させて雄ネジ部30dを第2部品12bの雌ねじに締結すればよい。
【0036】
上記第1実施形態では、挿入開口と軸収納部との間にテーパ面を設けたが、例えば軸収容部をテーパ面で囲むことにより挿入開口から雄ネジ収容部の入口までテーパ面を設けるなど、テーパ面は挿入開口から雄ネジ収容部の入口までの間であれば適宜に設けてよい。
【0037】
上記各実施形態では、筒体11,31をプラスチックで形成したが例えばゴムなど他の樹脂で形成してもよく、また、樹脂に限らず、例えば金属など、弾性によってネジの通過後に元の形状に復帰すれば他の材料を用いてもよい。また、第1部品12aが金属で形成されている場合に樹脂製の筒体11,31を嵌め込むなど、筒体と第1部品とを別部品としてもよい。
【0038】
上記各実施形態では、ネジ案内部を設けたが、これを設けずに軸収容部と挿入開口とを連通させてもよい。
【0039】
上記各実施形態では、スリットを1箇所に形成したがスリットの数は複数でもよく、また、スリットは筒体の軸方向に延び、かつ貫通孔に達していれば適宜形状に形成してよい。
【符号の説明】
【0040】
10 ネジ
10a 頭部
10b 軸部
10d 雄ネジ部
11 筒体
11a 挿入開口
11b 貫通孔
12a 第1部品
12b 第2部品
13 スリット
20 ネジ案内部
21 軸収容部
22 雄ネジ収容部
30 ネジ
31 筒体
30a 挿入開口
31b 貫通孔
32 軸収容部
33 出口開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸部の先端に軸径よりも大径の雄ネジ部、前記軸部の後端に前記雄ネジ部よりも大径の頭部を有し、第1部品と第2部品との連結に用いられるネジを前記第2部品との連結前の前記第1部品で脱落しないように保持するネジの脱落防止構造において、
前記第1部品に設けられ、前記頭部の外径よりも小径かつ前記雄ネジ部の外径よりも大径の挿入開口と、
前記第1部品に固定され、前記挿入開口を通して先端側から挿入された前記ネジを受け入れ、前記雄ネジ部の外径よりも小径、かつ前記軸部の外径よりも大径の内径を有する軸収容部と、前記雄ネジ部の外径よりも大径の内径を有する雄ネジ収容部とを前記挿入開口側から順に連通させた貫通孔が内部に形成された筒体と、
前記筒体の軸方向に延び、かつ前記筒体の外周から前記貫通孔に達するように形成され、前記挿入開口からの前記ネジの挿入による圧力で前記筒体が弾性変形し、前記軸収容部の内径が前記雄ネジ部の外径以上に拡開するスリットとを備えたことを特徴とするネジの脱落防止構造。
【請求項2】
前記挿入開口から前記雄ネジ収容部の入口までの間の少なくとも一部に、前記入口側で内径が漸減するテーパ面を設けたことを特徴とする請求項1記載のネジの脱落防止構造。
【請求項3】
前記テーパ面が、前記挿入開口と前記軸収容部の入口との間に設けられたことを特徴とする請求項2記載のネジの脱落防止構造。
【請求項4】
前記筒体は前記第1部品とともに樹脂で一体成形されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のネジの脱落防止構造。
【請求項5】
前記雄ネジ収容部の軸方向の長さが前期雄ネジ部の長さよりも短いことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のネジの脱落防止構造。
【請求項6】
軸部の先端に軸径よりも大径の雄ネジ部、前記軸部の後端に前記雄ネジ部よりも大径の頭部を有し、第1部品と第2部品との連結に用いられるネジを前記第2部品との連結前の前記第1部品で脱落しないように保持するネジの脱落防止構造において、
前記第1部品に設けられ、前記頭部の外径よりも小径かつ前記雄ネジ部の外径よりも大径の挿入開口と、
前記第1部品に固定され、前記挿入開口を通して先端側から挿入された前記ネジを受け入れ、前記雄ネジ部の外径よりも大径の内径を有する軸収容部と、前記雄ネジ部の外径よりも小径かつ前記軸部の外径よりも大径の内径を有する出口開口とを前記挿入開口側から順に連通させた貫通孔が内部に形成された筒体と、
前記筒体の軸方向に延び、かつ前記筒体の外周から前記貫通孔に達するように形成され、前記挿入開口からの前記ネジの挿入による前記雄ネジ部からの圧力で前記筒体が弾性変形し、前記出口開口の内径が前記雄ネジ部の外径以上となるように拡開するスリットとを備えたことを特徴とするネジの脱落防止構造。
【請求項7】
前記筒体の内壁の少なくとも一部に、前記出口開口側で内径が漸減するテーパ面を設けたことを特徴とする請求項6記載のネジの脱落防止構造。
【請求項8】
前記筒体は前記第1部品とともに樹脂で一体成形されていることを特徴とする請求項6又は7記載のネジの脱落防止構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−247343(P2011−247343A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−120579(P2010−120579)
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】