説明

ネットワーク接続復旧装置、ネットワーク接続復旧方法及びネットワーク接続復旧用プログラム

【課題】複数の画面で連続してクライアントの入力が必要になるネットワークサービスが切断された場合に、前回の処理を繰り返すことなく最終処理を要求するだけで接続を復旧する。
【解決手段】クライアントと接続され、前記クライアントのネットワーク接続を復旧するネットワーク接続復旧装置が、前記クライアントに送信する処理をサービス単位に分けて記憶するグループ記憶部と、前記クライアントからの過去の接続履歴を記憶する履歴記憶部と、を備え、前記クライアントから要求接続識別子を受信する。受信した前記要求接続識別子が属するグループの初期接続識別子をグループ記憶部から検索し、取得する。前記初期接続識別子と前記要求接続識別子を用いて、前記クライアントからの接続履歴を前記履歴記憶部から取得し、当該取得した情報を用いたサービスの実行を逐次的に実行する。前記実行結果を前記クライアントに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネットワーク接続復旧装置、ネットワーク接続復旧方法およびネットワーク接続復旧用プログラムに関し、より詳細には、インターネット等の通信ネットワークにおいて通信が切断された場合に、ネットワーク接続を切断前の状態に復旧できるネットワーク接続復旧装置、ネットワーク接続復旧方法およびネットワーク接続復旧用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等の通信ネットワークを利用して様々なサービスが提供されるようになった。しかしネットワークの切断や、OSやブラウザ等のソフトウェアの不具合に基づく強制終了により、ユーザはサービスの利用の中断を余儀なくされてしまうことがある。
【0003】
このような中断が生じた場合であっても、単一の画面によるサービス提供であれば、再接続をすれば同じ画面に戻ることが可能である。
【0004】
しかし、単一の画面によるサービス提供ではなく、前の画面で行なわれた処理を引き継いで次の画面で処理を行なうなど、複数の画面を遷移して提供されるサービスでは一旦ネットワークが切断してしまうと、サーバ側はセッションが切れたと判断してしまう。そのため、クライアントがサーバに再接続し同じ画面に戻るまでに、以前に行った手続をもう一度最初から行なわなければならないという問題があった。
【0005】
このような問題を解決するためのネットワーク接続復旧装置の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の接続復旧装置では、クライアントからサーバへの最初のアクセス時に、サーバが接続を復旧させる際に用いる識別子を生成してクライアントに送信する。そして、実際にネットワークが切断された場合には、クライアントからサーバへ識別子を送信させ、送信させられた識別子によってクライアントを認証し、ネットワークが切断される直前の状態に接続を回復する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−344484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献1に記載のネットワーク接続復旧装置は、復旧させようとしている接続が、単に前の画面での処理を引き継いでいるだけであれば、接続を回復することが可能である。しかし、単に前の画面での処理を引き継いでいるだけではなく、前の画面でユーザによって入力された情報を前提として提供されるサービスの場合には、クライアントに要求された画面を正しく送信することが出来ないという問題がある。
【0008】
この問題が発生する理由は、サーバがサービスが切断される直前の入力情報のみしか保有しておらず、その入力情報のみを使用してサービスの処理を行い、クライアントに返答しているからである。
【0009】
そこで、本発明は接続を復旧したい画面が、前の画面でユーザによって情報が入力されることが前提の場合であっても、ユーザに再入力させること無く、接続を復旧することが可能な、ネットワーク接続復旧装置、ネットワーク接続復旧方法及びネットワーク接続復旧用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の観点によれば、クライアントと接続され、前記クライアントのネットワーク接続を復旧するネットワーク接続復旧装置において、前記クライアントに送信する処理をサービス単位に分けて記憶するグループ記憶部と、前記クライアントからの過去の接続履歴を記憶する履歴記憶部と、前記クライアントから要求接続識別子を受信する受信手段と、受信した前記要求接続識別子が属するグループの初期接続識別子をグループ記憶部から検索し、取得する判定手段と、前記初期接続識別子と前記要求接続識別子を用いて、前記クライアントからの接続履歴を前記履歴記憶部から取得し、処理手段に当該取得した情報を用いたサービスの実行を逐次的に要求する履歴実行手段と、前記履歴実行手段の求めに応じてサービスを実行する処理手段と、前記処理手段の実行結果を前記クライアントに送信する送信手段と、を備えることを特徴とするネットワーク接続復旧装置が提供される。
【0011】
本発明の第2の観点によれば、上記のネットワーク接続復旧装置と、当該ネットワーク接続復旧装置と接続され、当該ネットワーク接続復旧装置にネットワーク接続の復旧を要求するクライアントと、を備えることを特徴とするネットワーク接続復旧システムが提供される。
【0012】
本発明の第3の観点によれば、クライアントと接続されたネットワーク接続復旧装置が、前記クライアントのネットワーク接続を復旧するネットワーク接続復旧方法において、前記クライアントに送信する処理をサービス単位に分けて記憶するグループ記憶部を用意するステップと、前記クライアントからの過去の接続履歴を記憶する履歴記憶部を用意するステップと、前記クライアントから要求接続識別子を受信する受信ステップと、受信した前記要求接続識別子が属するグループの初期接続識別子をグループ記憶部から検索し、取得する判定ステップと、前記初期接続識別子と前記要求接続識別子を用いて、前記クライアントからの接続履歴を前記履歴記憶部から取得し、当該取得した情報を用いたサービスの実行を逐次的に要求する履歴実行ステップと、前記履歴実行ステップの求めに応じてサービスを実行する処理ステップと、前記処理ステップの実行結果を前記クライアントに送信する送信ステップと、を備えることを特徴とするネットワーク接続復旧方法が提供される。
【0013】
本発明の第4の観点によれば、クライアントと接続されたコンピュータが、前記クライアントのネットワーク接続を復旧するためのネットワーク接続復旧用プログラムにおいて、前記クライアントに送信する処理をサービス単位に分けて記憶するグループ記憶部と、前記クライアントからの過去の接続履歴を記憶する履歴記憶部と、前記クライアントから要求接続識別子を受信する受信手段と、受信した前記要求接続識別子が属するグループの初期接続識別子をグループ記憶部から検索し、取得する判定手段と、前記初期接続識別子と前記要求接続識別子を用いて、前記クライアントからの接続履歴を前記履歴記憶部から取得し、処理手段に当該取得した情報を用いたサービスの実行を逐次的に要求する履歴実行手段と、前記履歴実行手段の求めに応じてサービスを実行する処理手段と、前記処理手段の実行結果を前記クライアントに送信する送信手段と、を備えるネットワーク接続復旧装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするネットワーク接続復旧用プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザ複数画面での入力を必要とするサービスにおいて接続を復旧させる場合に、復旧させる画面より以前に入力した情報を再入力することなく、画面を復旧させることが可能となる。
【0015】
その理由は、サーバ装置がユーザの過去の入力情報を記憶し、ユーザが接続復旧を要求してきた場合にサービスの一番初めの画面からの入力をサーバ装置内で逐次実行するからである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の発明を実施するための形態の基本的構成を示すブロック図である。
【図2】第1の発明を実施するための形態の動作を示す流れ図である。
【図3】本発明の第2の発明を実施するための形態の基本的構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例である、グループ化された接続識別子を記憶する第1のデータ記憶装置の記憶しているデータ構造の例を示す図である。
【図5】本発明の実施例において、クライアントの接続履歴を記憶する第2のデータ記憶装置の記憶しているデータ構造の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
まず、本発明を実施するための実施形態の概略について説明する。
【0018】
本発明の実施形態であるネットワーク接続復旧システムは、グループ記憶部からサービス初期画面識別子を取得する判定部と、クライアントへ送信する処理結果をサービスごとにグループ化して記憶するグループ記憶部と、クライアントの接続履歴を記憶する履歴記憶部と、履歴記憶部から取得した接続履歴を基にサービス処理を要求する履歴実行部と、サービス処理を実行する処理部を有している。
【0019】
このような構成を採用し、履歴実行部は、判定部がグループ記憶部から取得したサービス初期画面識別子とクライアントから送信された接続復旧要求識別子を基に、履歴記憶部からサービス初期画面識別子から接続復旧要求識別子までの間にある全ての識別子と入力情報を取得する。次に、履歴実行部はサービス初期画面識別子と入力情報を処理部に送ってサービス処理を要求する。ここで実行されたサービス処理で使用された画面識別子と接続復旧要求識別子が同じであれば、処理結果をクライアントに送信する。異なる場合は次のサービス画面の識別子と入力情報を処理部に送りサービス処理を要求する。
【0020】
上記したのが、本発明を実施するための実施形態の概略であり、このような処理を行なうことで本発明の目的を達成することが出来る。
【0021】
次に、発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明を実施するための第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0023】
第1の実施の形態であるサーバ装置100は、受信部101、グループ記憶部102、判定部103、履歴記憶部104、履歴実行部105、処理部106及び送信部107を有している。なお、当該サーバ装置100は本願発明のネットワーク接続復旧装置に相当する。
【0024】
受信部101は、ネットワークに接続されている。そしてサーバ装置100は、このネットワークを介してクライアント(図示せず)と接続されており、受信部101を用いてクライアントから接続識別子を受信する。なお、以下の文章及び図面では、このクライアントから接続を要求する際に送られてくる接続識別子を「要求接続識別子」と記述する。
【0025】
ここで、本実施形態では接続識別子として任意のものを採用することが可能である。一例としては、クライアントが復旧を要求しているホームページのURL(Uniform Resource Locator)を接続識別子として用いることが挙げられる。
【0026】
グループ記憶部102は、クライアントに特定のサービスを提供するにあたって、連続した処理が必要となる接続識別子をグループ化して記憶する。特に、連続する識別子のうち、サービスを受けるための一番初めの識別子を記憶する。なお、以下の文章及び図面では、この連続する識別子のうち、サービスを受けるための一番初めの識別子を「初期接続識別子」と記述する。
【0027】
判定部103は、受信部101がクライアントから受信した要求接続識別子をグループ記憶部102から検索し、その要求接続識別子が属するグループの初期接続識別子を取得する。そして、クライアントから取得した要求接続識別子と初期接続識別子を共に履歴実行部105に渡す。
【0028】
履歴記憶部104は、クライアントが過去に接続に使用した接続識別子と、サービスを受けるために入力した入力情報をペアにして、接続した順に記憶する。例えば、ホームページ等のHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)アクセスであれば、URLと、クライアントがブラウザに入力したPOSTデータと、をペアにして記憶する。
【0029】
履歴実行部105は、判定部101から受け取った要求接続識別子と初期接続識別子を履歴記憶部104から検索し、初期要求識別子から要求接続識別子までの履歴の全ての接続識別子と入力情報を取得する。次に、履歴実行部105は、初期接続識別子と入力情報を処理部106に送信し、処理を要求する。その後、処理部106から処理結果を受信したら、初期接続識別子の次の接続識別子と入力情報を処理部106に送信し、処理を要求する。これを逐次行い、要求接続識別子まで処理を行なったら処理部106から受信した処理結果を送信部107に渡す。
【0030】
処理部106は、履歴実行部105から送られてきた接続識別子と入力を基にサービスの処理を実行し、履歴実行部105に処理結果を返送する。すなわち、本実施形態の履歴実行部105及び処理部106は、協働することによりクライアントの処理をエミュレートできる、という機能を有している。
【0031】
送信部107は、受信部101と同様にネットワークを介してクライアント(図示せず)と接続されている。そして送信部107は、履歴実行部105から送られてきた処理結果をネットワークを用いてクライアントに送信する。
【0032】
次に、図1及び図2のフローチャートを参照して本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。
【0033】
まず、受信部101が、クライアントから要求接続識別子を受け付ける(図2のステップS201)。
【0034】
次に、判定部103は、クライアントから受信した要求接続識別子をグループ記憶部102から検索し、要求接続識別子が属するグループの初期接続識別子を取得する(図2のステップS202)。
【0035】
続いて、履歴実行部105が初期接続識別子と要求接続識別子を履歴記憶部104から、検索し、初期接続識別子から要求接続識別子までの全ての接続識別子と入力情報を取得する(ステップS203)。
【0036】
次に、初期接続識別子と入力情報を基に処理部106で接続識別子の処理を行なう(ステップS204)。
【0037】
その後、処理された接続識別子が、要求接続識別子と一致するかをチェックする(ステップS204)。
【0038】
ここで、一致しない場合(ステップS204においてNO)は、今回処理を行った接続識別子の、次の接続識別子及び入力情報を基に処理部106で処理を行なう(ステップS205)。
【0039】
一方、処理された接続識別子が、要求接続識別子と一致した場合(ステップS204においてYES)は、送信部107がクライアントに処理結果を送信する(ステップS206)。
【0040】
次に、本発明の第2の発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0041】
図3を参照すると、本発明の第2の発明を実施するための形態は、ハードウェアとして、サーバ装置301を有している。加えて第2の発明を実施するための形態は、ソフトウェアとして接続復旧用プログラム302を有している。
【0042】
接続復旧用プログラム302は、サーバ装置301の動作を制御するためのプログラムである。サーバ装置301は、接続復旧用プログラム302の制御により、第1の実施の形態におけるサーバ装置100の処理と同一の処理を実行する。すなわち、本発明の実施形態は、ハードウェアとソフトウェアを組合せこれらが協働することにより実現することも可能である。
【実施例】
【0043】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0044】
本実施例は、クライアントユーザが操作するパーソナルコンピュータと、Webサービスを提供するサーバを備えている。ユーザは、パーソナルコンピュータ上のブラウザを操作してサーバにHTTPアクセスし、Webサービスを利用する。
【0045】
サーバは接続識別子であるURLをサービスごとにグループ化して記憶した第1のデータ記憶装置と、ユーザの接続履歴であるURLと入力情報を記憶した第2のデータ記憶装置)を有している。ここで、第1のデータ記憶装置の記憶しているデータ構造の例を図4に示す。また、第2のデータ記憶装置の記憶しているデータ構造の例を図5に示す。
本実施例では、ユーザは"http://www.example.com/service1_3"にアクセス中だったが、誤ってブラウザを閉じてしまったという状況であるものとする。そして、ブラウザを閉じてしまったユーザは、再接続を行ないたい。そこで、"http://www.example.com/service1_3"に再びアクセスを行なうという場合について説明する。
【0046】
サーバは、図4に示す第1の記憶装置から"http://www.example.com/service1_3"を検索する。"http://www.example.com/service1_3"はサービス1に属しているため、初期接続識別子である"http://www.example.com/service1_1"を取得する。
【0047】
続いて、初期接続識別子である"http://www.example.com/service1_1"と要求接続識別子である"http://www.example.com/service1_3"を図5のデータ記憶装置から検索し、その間にある"http://www.example.com/service1_2"と、該当するURLでユーザが入力した入力情報を取得する。
【0048】
その後、サーバは、"http://www.example.com/service1_1"から順にサービスを処理し、"http://www.example.com/service1_3"まで処理を行なったら、結果をクライアントに送信する。
【0049】
以上、ブラウザを利用したネットワーク接続復旧の実施例を説明したが、本発明の実施形態はHTTPを使用したサービスの提供に限定されるものではない。また、接続識別子は処理の単位を表すものであればURLに限定されるものではなく、URL以外の識別子を利用しても良い。
【0050】
なお、本発明の実施形態であるサーバ装置は、上述のようにハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合せにより実現することができる。
【0051】
また、上述した実施形態及び実施例は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、サービスを受けるために複数の画面の遷移とクライアントによる情報の入力を必要とするWebサービスといった用途に適用できる。
【符号の説明】
【0053】
100、301 サーバ装置
101 受信部
102 グループ記憶装置
103 判定部
104 履歴記憶部
105 履歴実行部
106 処理部
107 送信部
302 接続復旧用プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントと接続され、前記クライアントのネットワーク接続を復旧するネットワーク接続復旧装置において、
前記クライアントに送信する処理をサービス単位に分けて記憶するグループ記憶部と、
前記クライアントからの過去の接続履歴を記憶する履歴記憶部と、
前記クライアントから要求接続識別子を受信する受信手段と、
受信した前記要求接続識別子が属するグループの初期接続識別子をグループ記憶部から検索し、取得する判定手段と、
前記初期接続識別子と前記要求接続識別子を用いて、前記クライアントからの接続履歴を前記履歴記憶部から取得し、処理手段に当該取得した情報を用いたサービスの実行を逐次的に要求する履歴実行手段と、
前記履歴実行手段の求めに応じてサービスを実行する処理手段と、
前記処理手段の実行結果を前記クライアントに送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするネットワーク接続復旧装置。
【請求項2】
前記グループ記憶部は、処理を一貫して行なう必要のあるサービスの最初の接続識別子から最後の接続識別子までをグループ化して記憶することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク接続復旧装置。
【請求項3】
前記処理手段は、前記初期接続識別子についての処理を行い、当該処理結果を前記履歴実行手段に渡し、次の接続識別子についての処理を行うという動作を逐次的に行い、
前記履歴実行手段は、前記処理手段が前記要求接続識別子まで処理を行なった際に前記送信手段に前記送信を指示することを特徴とする請求項1又は2に記載のネットワーク接続復旧装置。
【請求項4】
前記履歴記憶部は、接続識別子と、クライアントが処理の際に入力した入力情報と、を組にして記憶することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のネットワーク接続復旧装置。
【請求項5】
前記履歴実行手段が前記履歴記憶部から取得する情報は、前記初期接続識別子から前記要求接続識別子までの全ての接続識別子と入力情報であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のネットワーク接続復旧装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載のネットワーク接続復旧装置と、当該ネットワーク接続復旧装置と接続され、当該ネットワーク接続復旧装置にネットワーク接続の復旧を要求するクライアントと、を備えることを特徴とするネットワーク接続復旧システム。
【請求項7】
クライアントと接続されたネットワーク接続復旧装置が、前記クライアントのネットワーク接続を復旧するネットワーク接続復旧方法において、
前記クライアントに送信する処理をサービス単位に分けて記憶するグループ記憶部を用意するステップと、
前記クライアントからの過去の接続履歴を記憶する履歴記憶部を用意するステップと、
前記クライアントから要求接続識別子を受信する受信ステップと、
受信した前記要求接続識別子が属するグループの初期接続識別子をグループ記憶部から検索し、取得する判定ステップと、
前記初期接続識別子と前記要求接続識別子を用いて、前記クライアントからの接続履歴を前記履歴記憶部から取得し、当該取得した情報を用いたサービスの実行を逐次的に要求する履歴実行ステップと、
前記履歴実行ステップの求めに応じてサービスを実行する処理ステップと、
前記処理ステップの実行結果を前記クライアントに送信する送信ステップと、
を備えることを特徴とするネットワーク接続復旧方法。
【請求項8】
前記グループ記憶部は、処理を一貫して行なう必要のあるサービスの最初の接続識別子から最後の接続識別子までをグループ化して記憶することを特徴とする請求項7に記載のネットワーク接続復旧方法。
【請求項9】
前記処理ステップでは、前記初期接続識別子についての処理を行い、次の接続識別子についての処理を行うという動作を逐次的に行い、
前記処理ステップにおいて前記要求接続識別子まで処理を行なった際に前記送信ステップによる送信を実施することを特徴とする請求項7又は8に記載のネットワーク接続復旧方法。
【請求項10】
前記履歴記憶部は、接続識別子と、クライアントが処理の際に入力した入力情報と、を組にして記憶することを特徴とする請求項7乃至9の何れか1項に記載のネットワーク接続復旧方法。
【請求項11】
前記履歴実行ステップにおいて前記履歴記憶部から取得する情報は、前記初期接続識別子から前記要求接続識別子までの全ての接続識別子と入力情報であることを特徴とする請求項7乃至10の何れか1項に記載のネットワーク接続復旧方法。
【請求項12】
クライアントと接続されたコンピュータが、前記クライアントのネットワーク接続を復旧するためのネットワーク接続復旧用プログラムにおいて、
前記クライアントに送信する処理をサービス単位に分けて記憶するグループ記憶部と、
前記クライアントからの過去の接続履歴を記憶する履歴記憶部と、
前記クライアントから要求接続識別子を受信する受信手段と、
受信した前記要求接続識別子が属するグループの初期接続識別子をグループ記憶部から検索し、取得する判定手段と、
前記初期接続識別子と前記要求接続識別子を用いて、前記クライアントからの接続履歴を前記履歴記憶部から取得し、処理手段に当該取得した情報を用いたサービスの実行を逐次的に要求する履歴実行手段と、
前記履歴実行手段の求めに応じてサービスを実行する処理手段と、
前記処理手段の実行結果を前記クライアントに送信する送信手段と、
を備えるネットワーク接続復旧装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするネットワーク接続復旧用プログラム。
【請求項13】
前記グループ記憶部は、処理を一貫して行なう必要のあるサービスの最初の接続識別子から最後の接続識別子までをグループ化して記憶することを特徴とする請求項12に記載のネットワーク接続復旧用プログラム。
【請求項14】
前記処理手段は、前記初期接続識別子についての処理を行い、当該処理結果を前記履歴実行手段に渡し、次の接続識別子についての処理を行うという動作を逐次的に行い、
前記履歴実行手段は、前記処理手段が前記要求接続識別子まで処理を行なった際に前記送信手段に前記送信を指示することを特徴とする請求項12又は13に記載のネットワーク接続復旧用プログラム。
【請求項15】
前記履歴記憶部は、接続識別子と、クライアントが処理の際に入力した入力情報と、を組にして記憶することを特徴とする請求項12乃至14の何れか1項に記載のネットワーク接続復旧用プログラム。
【請求項16】
前記履歴実行手段が前記履歴記憶部から取得する情報は、前記初期接続識別子から前記要求接続識別子までの全ての接続識別子と入力情報であることを特徴とする請求項12乃至15の何れか1項に記載のネットワーク接続復旧用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−267060(P2010−267060A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−117533(P2009−117533)
【出願日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】