説明

ネームプレート

【課題】ネームプレートを使用する店員の氏名等を表示するだけでなく、これを外して陳列商品の近傍に置くことによってPOP機能を果たすことのできるネームプレートを提供する。
【解決手段】表面側に、文字・画像情報提供用の画像表示装置3を備え、裏面側に、これを衣服もしくは身体に取り付けるための止着手段7を備えた店員用ネームプレート1であって、上記画像表示装置3の液晶画面4において、このネームプレート1を使用する店員に関する店員情報と、店員が取り扱う陳列商品に関する商品情報とが表示されるようになっており、店員不在時に、上記陳列商品の近傍に載置され、上記表示画面において、上記商品情報および店員情報の少なくとも一方が表示されるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を陳列した店舗の店員等が身につけるネームプレートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、化粧品販売店では、店員が来店した顧客からいろいろ話を聞き、顧客の肌の状態や年齢等に応じて、その顧客に適した化粧品を推奨することが行われている。このような対面販売では、店員が顧客の信頼を得ることが重要であり、通常、店員は一人一人、胸にネームプレートをつけて、責任をもって顧客に対応するようにしている。
【0003】
上記ネームプレートとしては、プラスラック板や、プラスチックカバー付の紙製カードに、その店員の氏名を表示したものが一般的であるが、特定のキャンペーン期間等においては、そのキャンペーンにかかる化粧品のブランドやキャッチフレーズの入ったネームプレートを使用する場合がある。また、顧客に好印象を与えるために、季節ごとに、その季節らしい色やイラストの入ったネームプレートを使用する場合もある。
【0004】
このように、ネームプレートは、キャンペーン等に応じて、その表示が比較的頻繁に変更されることが多く、その都度新しいものを作り直す必要があるため、液晶ディスプレイ等の薄型化、小型化を背景として、ネームプレートに液晶画面等の画像表示手段を組み込むことが検討されている。例えば、下記の特許文献1には、名前の表示手段として液晶表示手段を設けた電子名札が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−258469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の電子名札は、裏面側にページャ機能をもたせるとともに、パソコンに接続されたサーバを利用して、液晶画面に表示される名前等の情報を書き替えることができるようにしたものにすぎず、名札使用者に関する情報以外の情報を提示するものではない。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、ネームプレートを使用する店員の氏名等を表示するだけでなく、これを外して陳列商品の近傍に置くことによって、その商品に関する情報と、その場を担当する店員に関する情報とを適宜表示して、POP機能を果たすことのできる、全く新しいタイプのネームプレートの提供を、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明は、表面側に、文字・画像情報提供用の画像表示手段を備え、裏面側に、これを衣服もしくは身体に取り付けるための止着手段を備えた店員用ネームプレートであって、上記画像表示手段の表示画面において、このネームプレートを使用する店員に関する店員情報と、店員が取り扱う陳列商品に関する商品情報とが表示されるようになっており、店員不在時に、上記陳列商品の近傍に載置され、上記表示画面において、上記商品情報および店員情報の少なくとも一方が表示されるようになっているネームプレートを第1の要旨とする。
【0009】
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記ネームプレートの外形が、このネームプレートを使用する店員が取り扱う陳列商品の外形と略同一に設定されているネームプレートを第2の要旨とする。
【0010】
さらに、本発明は、上記第1または第2の要旨であるネームプレートに、店員を呼び出すための呼出信号を発信する呼出信号発信手段が設けられており、上記呼出信号を受信して呼出を知らせるアラーム出力手段を備えた店員用携帯情報端末が、上記ネームプレートと組み合わせて用いられるようになっているネームプレートを第3の要旨とする。
【0011】
そして、本発明は、同じく上記第1または第2の要旨であるネームプレートに、店員を呼び出すための呼出信号を発信する呼出信号発信手段が設けられており、上記呼出信号を受信して呼出を知らせるアラーム出力手段を備えた店員管理手段が、上記ネームプレートと組み合わせて用いられるようになっているネームプレートを第4の要旨とする。
【発明の効果】
【0012】
すなわち、本発明のネームプレートは、表面側に、画像表示手段を備え、その表示画面において、これを付けた店員の氏名や肩書等の店員情報を顧客に表示することができるようになっている。また、上記表示画面に、店員が取り扱う商品に関する商品情報も表示することができるようになっている。したがって、このネームプレートを、店員が胸等に取り付けた場合には、その店員情報を顧客に提示して、顧客に安心感を与え、また顧客からの信頼を受けることができる。そして、店員が自分の担当する売り場から離れるときは、このネームプレートを外して、陳列されている担当商品の近傍に載置し、その表示画面において、商品情報を表示するようにしておけば、高い宣伝広告効果を奏し、POP機能を果たすことになる。また、その表示画面において、商品情報とともに、あるいは商品情報と交互に、店員情報を表示するようにすれば、陳列商品を担当する店員の氏名等がわかるため、店員がいなくても、陳列商品を、より身近に感じることができる。もちろん、上記店員情報にもとづいて、その担当店員を店内で迅速に呼び出すこともできる。
【0013】
また、上記ネームプレートのなかでも、特に、ネームプレートの外形が、このネームプレートを使用する店員が取り扱う陳列商品の外形と略同一に設定されているものは、陳列棚等にネームプレートを置く際、外形が略同一である陳列商品用の陳列スペースを利用することができるため、これを安定した状態で置くことができる。そして、ネームプレートの外形が、陳列商品と揃っているため、これを陳列スペース上においた場合に違和感がなく、見栄えがよいという利点を有する。
【0014】
さらに、上記ネームプレートであって、これに店員を呼び出すための呼出信号発信手段を設けたものは、これを、上記呼出信号を受信して呼出を知らせるアラーム出力手段を備えた店員用携帯情報端末と組み合わせることにより、売り場に見当たらない担当の店員を即座に呼び出すことができ、顧客へのサービスを向上させることができる。
【0015】
また、上記と同様、呼出信号発信手段を設けたネームプレートは、これを、上記呼出信号を受信して呼出を知らせるアラーム出力手段を備えた店員管理手段と組み合わせることにより、上記店員管理手段を介して、担当の店員を即座に呼び出すことができ、顧客へのサービスを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】(a)は本発明の一実施の形態を示す斜視図、(b)はその右側面図、(c)はその背面図である。
【図2】(a)、(b)は、ともに上記一実施の形態における表示画面の表示内容の説明図である。
【図3】上記一実施の形態の使用態様の説明図である。
【図4】上記一実施の形態の変形例の説明図である。
【図5】上記変形例の使用形態の説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態の説明図である。
【図7】上記他の実施の形態における画面表示の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
つぎに、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
【0018】
図1(a)は、本発明を、化粧品を取り扱う店舗の店員(販売員だけでなく、専属の美容部員、カウンセラー等を含む)用のネームプレートに適用した一実施の形態を示す斜視図である。このネームプレート1は、平面視長方形状の樹脂枠2内に、小型の画像表示装置3が収容されており、上記樹脂枠2の表面側に設けられた開口2aから、上記画像表示装置3の液晶画面4の全面が露出している。
【0019】
そして、上記樹脂枠2の裏面側には、その右側面図である図1(b)およびその背面図である図1(c)に示すように、このネームプレート1を衣服の胸ポケット縁部に挟んで留めるためのクリップ5と、衣服の生地に直接留めるための安全ピン6とを組み合わせた止着手段7が取り付けられている。したがって、衣服の形態に応じて、上記クリップ5と安全ピン6を適宜使い分けることができるようになっている。
【0020】
また、上記樹脂枠2内に収容されている画像表示装置3には、店舗内に設けられるサーバコンピュータから無線LANを介して送信される画像データを受信する受信手段、上記画像データを処理して液晶画面4から表示させるための画像処理手段とが設けられており、予め送信されたいくつかの画像データにもとづいて複数種類の画像(文字を含む)を表示できるようになっている。なお、上記液晶画面4は、タッチパネル式になっており、画面上に表示されるメニューを選択することによって、適宜の画像を選択して表示することができるようになっている。
【0021】
より詳しく説明すると、上記液晶画面4において表示される画像の内容としては、大きく分けて2種類の情報が用意されている。すなわち、第1の情報は、このネームプレート1を使用する店員に関する情報で、そのトップ画面には、例えば図2(a)に示すように、その肩書と店員番号10と氏名11が表示されるようになっている。また、画面下の余白には、この店員が担当する陳列商品シリーズである「PiPiシリーズ」を、この店員も愛用している旨の表示12があり、顧客が、店員の化粧を、その商品の実際の使用例として見ることができるようになっている。あるいは、顧客と店員とが、上記化粧品の使用感や、他の化粧品との違い等を会話するきっかけをつくることができ、会話によって、顧客に、商品や店員に対する親近感や信頼感を与えることができる。
【0022】
また、上記液晶画面4の向かって右上には、画面をつぎに進めるボタン表示13が設けられ、同じく向かって右下には、画面を一つ前に戻すボタン表示14が設けられており、指先一つで簡単に画面表示を変えることができるようになっている。
【0023】
ちなみに、図2(a)の画面から、つぎに進むと、以下、このネームプレート1を使用する店員の肌タイプ情報、使用しているPiPiシリーズの化粧品(メイクアップ化粧品)の種類や色番号に関する情報、この店員が推奨する肌の手入れ情報等、店員に関連する情報が、わかりやすいイラストとともに表示されるようになっている。
【0024】
そして、図2(a)の画面から、一つ手前に戻ると、店員情報と商品情報の2つの見出しからなるメニュー画面が表示されるようになっており(図示せず)、このうち、商品情報を選択すると、例えば図2(b)に示すように、上記店員が担当する陳列商品(PiPiシリーズの化粧品)に関する説明が表示され、各商品情報、メイクアップ情報、肌の手入れ情報等、商品に関連する情報が、わかりやすいイラストとともに表示されるようになっている。
【0025】
なお、上記各情報は、ボタン表示13、14による操作で表示させることができるだけでなく、設定によっては、所定時間ごとに画面表示が自動的に切り替わって、つぎつぎと所定の情報が表示されるようにすることができる。
【0026】
上記ネームプレート1は、例えばつぎのようにして使用することができる。すなわち、まず、店員が、店内の自分が担当する売り場にいる場合は、上記ネームプレート1を胸に付けておく。このとき、ネームプレート1の液晶画面4には、図2(a)に示すように、自分の氏名等が表示されるようにしておく。そして、顧客との対応時に、このネームプレート1の画面表示を順次変更して、自分に関するさまざまな情報を提示したり、あるいは商品情報を提示する。このように使用することによって、陳列商品に関する顧客の関心を引き出すとともに、自分への信頼感、親近感を得るようにすることができる。
【0027】
また、店員が、自分の担当売り場を離れる場合は、このネームプレート1を胸から外し、例えば図3に示すように、その陳列台20の余白部(あるいは陳列棚の棚板上やカウンター上等、顧客の目につく適宜の場所)に、上記ネームプレート1を載置し、その液晶画面4に、商品情報を表示させておくことにより、POP機能をもたせることができる。なお、図3において、15は、PiPiシリーズの化粧品の一つであるパウダーファンデーション16をテスター収容皿17に収容してなるテスターである。
【0028】
上記陳列台20に載置されたネームプレート1には、商品情報が表示されているため、顧客は、そのボタン表示13、14を操作することにより、陳列された商品(この場合、パウダーファンデーション16)に関する情報を、さらに詳しく知ることができ、店員がいなくても、商品への関心を高めることができる。また、店員情報も知ることができるため、その場にいない店員に対して親近感をもつことができる。そして、必要があれば、例えばレジカウンターに行き、「店員の○○さんはいらっしゃいますか」と訊ねることにより、担当店員を呼び出して、直接やりとりをすることもできる。
【0029】
なお、すでに述べたように、上記ネームプレート1における画面表示は、ボタン表示13、14を利用して店員もしくは顧客が操作してもよいし、設定により、所定の情報が自動的に順次表示されるようにしてもよい。自動的に提供される画像情報であっても、顧客の目に留まれば、商品への関心や店員への信頼感、親近感を高めるのに、一定の効果を果たすからである。
【0030】
このように、上記ネームプレート1によれば、これを店員が胸に取り付けた場合には、その店員情報を顧客に提示して、顧客に安心感を与え、また顧客からの信頼を受けることができる。そして、店員が自分の担当する売り場から離れるときは、このネームプレート1を外して、陳列されている担当商品の近傍に載置し、その表示画面において、商品情報を表示するようにしておけば、高い宣伝広告効果を奏し、POP機能を果たすことになる。また、その表示画面において、商品情報とともに、あるいは商品情報と交互に、店員情報を表示するようにすれば、陳列商品を担当する店員の氏名等がわかるため、店員がいなくても、陳列商品を、より身近に感じることができる。もちろん、上記店員情報にもとづいて、その担当店員を店内で迅速に呼び出すこともできる。
【0031】
なお、上記ネームプレート1の外形を、このネームプレート1を使用する店員が担当する陳列商品(上記の例の場合、メイクアップ化粧品であるPiPiシリーズのいずれか)の外形と略同一に設定すると、ネームプレート1を陳列台や陳列棚に載置する際、上記陳列商品の陳列用収容凹部を利用して、その凹部内にネームプレート1を嵌め込むことができ、好適である。すなわち、ネームプレート1を、あたかも商品のように、陳列商品と並べて規則的に陳列することができ、これを安定した状態で置くことができるだけでなく、陳列構成の統一感を損なうことがなく、見栄えがよいという利点を有する。
【0032】
なお、本発明において、「外形が略同一寸法」とは、両者の要部(陳列時に顧客の目に晒される部分。例えば商品が平板状のものである場合は、その平面形状)が略同一寸法であれば足りるのであり、陳列時に見えない部分との形状が多少異なっていてもよい。そして、要部においても、両者が完全に同一である必要はなく、寸法的に多少の差異(例えば±10mm)があっても差し支えない。
【0033】
ちなみに、図3に示す陳列台20に陳列されるテスター15の外形と同一寸法に設定されたネームプレート1′を図4に示す。このネームプレート1′は、形状以外の構成は、図1に示すネームプレート1と同一であり、同一部分に同一番号を付して、その説明を省略する。
【0034】
上記ネームプレート1′は、陳列台20の、各テスター15を陳列するための収容凹部に嵌め込むことができるため、いずれかの位置のテスター15とネームプレート1′とを置き換えて陳列することができる。また、例えば、図5に示すように、上記テスター15と、棒状のリップカラーテスター30と、チークカラーテスター31とが、併せて陳列された陳列面32において、その陳列の間のスペースに、上記ネームプレート1′を載置するようにしてもよい。なお、上記陳列面32には、図示のように、予め、上記テスター15の外形と同一寸法の、専用の画像表示装置33が装備される場合がある。そこで、この場合は、上記専用の画像表示装置33によって商品情報を表示し、ネームプレート1′によって店員情報を表示することが好適である。
【0035】
また、上記ネームプレート1(1′も含む)は、樹脂枠2内に画像表示装置3を収容した構成に限るものではないが、文字・画像情報提供用の画像表示手段として、表示画面と、画像データ処理手段とを備え、裏面側に、衣服等への止着手段7が設けられたものでなければならない。そして、上記表示画面としては、液晶画面(LED)4の外、PDPやOLED、SED等、各種の薄型画面を採用することができる。なかでも、画面の鮮明度とコンパクト化の容易性から、液晶画面を用いることが最適である。
【0036】
そして、上記ネームプレート1の止着手段7としては、樹脂枠2の裏面側に取り付けられるクリップ5や安全ピン6の外、画像表示装置3の裏面に直接取り付けられる面ファスナーや、ベルト等であっても差し支えない。ベルトにする場合は、上腕部に巻き付けて取り付けることが好適である。このとき、ベルトは、衣服の袖の上に巻き付けても、腕に直接巻き付けてもよい。また、輪になった紐を用いることにより、ネームプレート1を首から下げるようにしてもよい。したがって、ネームプレート1は、衣服に限らず、身体に直接取り付けられる場合もある。
【0037】
また、上記ネームプレート1には、呼出機能を付加することができる。すなわち、図6に示すように、ネームプレート1の液晶画面4を操作して呼出信号を発信できるようにするとともに、ネームプレート1を外した店員に、上記呼出信号を受信してその呼出を音声、振動、光の点滅等のアラームとして出力するアラーム出力手段を備えた携帯情報端末40を所持させておく。この構成によれば、担当の店員が、商品陳列台等にネームプレート1を残して担当売り場を離れていても、顧客や他の店員が、上記液晶画面4から操作を行って呼出信号を発信すれば、即座に、その陳列担当の店員を呼び出すことができ、好適である。
【0038】
なお、上記のように、ネームプレート1に呼出機能を付加して用いる場合、店員に携帯情報端末40を所持させる代わりに、例えば、図6に破線で示すように、上記ネームプレート1からの呼出信号を受信してアラーム出力を行う店員管理手段50を別途用意し、この店員管理手段50によって、複数の店員に対する呼出信号の有無を、一括して管理するようにしても差し支えない。この場合、上記店員管理手段50は、単独品に限らず、POSレジや、商品管理用もしくは労務管理用のパーソナルコンピュータ等を介して用意されるものであってもよい。そして、店員管理手段50において、アラーム出力があった場合には、これを管理する担当者が、どの店員が呼び出されているかを確認して、該当する店員を呼び出すようにすることができる。
【0039】
上記呼出機能をネームプレート1に付加する場合は、液晶画面4において、例えば図7に示すように、担当店員の氏名51と呼出ボタン52とが表示される画面を用意し、店員が担当売り場を離れる場合は、この画面が表示された状態にするか、商品情報や店員情報の表示の間と間に、上記画面の表示が繰り返し挟み込まれるようにする等の設定をして、ネームプレート1を置くことが好適である。
【0040】
そして、上記の例では、ネームプレート1の画像表示装置3に対して、店舗内に別途設けられるサーバコンピュータから画像データを送信するようにしたが、画像データの提供手段は、サーバコンピュータに限らず、例えば、POSレジ等を利用して行うこともできる。また、画像データは、もちろん静止画像に限らず動画であってもよく、音声を付けたものであってもよい。さらに、画像データの種類は、店員情報、商品情報の2種類に限らず、会社情報、店舗情報、キャンペーン情報等、各種の情報を含むことができる。
【0041】
また、上記の例では、ネームプレート1の液晶画面4をタッチパネル式の画面としているが、必ずしもタッチパネル式である必要はなく、裏面側や表面側の下部に操作ボタンをを設けたものであってよい。また、店員等が操作する機能をもたせず、予めサーバコンピュータ等から画像データを入力し、その画像に従って所定パターンの画像表示を繰り返すものであっても差し支えない。
【0042】
さらに、上記の例は、本発明を、化粧品販売店の店員が身につけるネームプレートに適用した例であるが、本発明のネームプレートは、化粧品販売店の店員用に限らない。ただし、食品や薬品等、顧客がその効能や使用方法を直接店員に訊ねることの多い商品を取り扱う店員用のネームプレートに適用することが、とりわけ効果的である。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、化粧品の陳列販売店等において店員が身に付けるネームプレートであって、自己紹介機能とPOP機能を兼ね備えたネームプレートに利用することができる。
【符号の説明】
【0044】
1 ネームプレート
3 画像表示装置
4 液晶画面
7 止着手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面側に、文字・画像情報提供用の画像表示手段を備え、裏面側に、これを衣服もしくは身体に取り付けるための止着手段を備えた店員用ネームプレートであって、上記画像表示手段の表示画面において、このネームプレートを使用する店員に関する店員情報と、店員が取り扱う陳列商品に関する商品情報とが表示されるようになっており、店員不在時に、上記陳列商品の近傍に載置され、上記表示画面において、上記商品情報および店員情報の少なくとも一方が表示されるようになっていることを特徴とするネームプレート。
【請求項2】
上記ネームプレートの外形が、このネームプレートを使用する店員が取り扱う陳列商品の外形と略同一に設定されている請求項1記載のネームプレート。
【請求項3】
請求項1または2記載のネームプレートに、店員を呼び出すための呼出信号を発信する呼出信号発信手段が設けられており、上記呼出信号を受信して呼出を知らせるアラーム出力手段を備えた店員用携帯情報端末が、上記ネームプレートと組み合わせて用いられるようになっていることを特徴とするネームプレート。
【請求項4】
請求項1または2記載のネームプレートに、店員を呼び出すための呼出信号を発信する呼出信号発信手段が設けられており、上記呼出信号を受信して呼出を知らせるアラーム出力手段を備えた店員管理手段が、上記ネームプレートと組み合わせて用いられるようになっていることを特徴とするネームプレート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−262113(P2010−262113A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−112193(P2009−112193)
【出願日】平成21年5月1日(2009.5.1)
【出願人】(000158781)紀伊産業株式会社 (327)
【Fターム(参考)】