説明

ハンズフリー電話装置及びハンズフリー接続方法

【課題】ハンズフリー用の携帯電話機として登録された複数の携帯電話機の中から、接続可能とされる条件に従って、ユーザに接続すべき携帯電話機を選択すること。
【解決手段】携帯電話機との間で近距離無線通信を行い、該携帯電話機を介して他の電話装置との間で通信処理を行うハンズフリー電話装置は、当該ハンズフリー電話装置と自動接続を行う携帯電話機として登録された各携帯電話機に対して、自動接続可能とされる接続可能条件を設定する接続可能条件設定部と、該接続可能条件設定部により設定された接続可能条件に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を選択する携帯電話機選択部と、該携帯電話機選択部により選択された携帯電話機との間で、近距離無線通信方式により、自動接続を行う自動接続制御部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンズフリーセットを備えるとともに複数の携帯電話機と通信可能なハンズフリー電話装置及びハンズフリー接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、マイクロフォン及びスピーカからなるハンズフリーセットを備えるとともに特定の携帯電話機と近距離無線通信を行い、該特定の携帯電話機を介した外部との通信をハンズフリーの状態で行えるようにする車両用ハンズフリー電話装置が知られている。
【0003】
例えば、或るハンズフリー電話装置では、ハンズフリー用の携帯電話機として複数の携帯電話機が優先順位と共に登録され、優先順位の高い順に自動接続が行われる。
【0004】
また、例えば、或るハンズフリー電話装置では、ハンズフリー用の携帯電話機として複数の携帯電話機が登録される。該ハンズフリー電話装置は、前回使用された携帯電話機と、所定の携帯電話機と、に対して自動接続を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−271399号公報
【特許文献2】特開2008−271400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
自動接続の対象とされる携帯電話機の自動接続の順序に関する情報はユーザにより設定される。例えば、複数の携帯電話機のうちの一台が自動接続される携帯電話機として設定されることもある。複数の携帯電話機がある場合には、優先順位の高い携帯電話機が自動接続の対象とされる。車両に複数のユーザが乗車し、さらにユーザ毎に使用する携帯電話機が異なる場合には、予めハンズフリー電話装置に対して接続の優先順位を適宜設定する。ハンズフリー電話装置は接続の優先順位の高い順に接続要求を行い、応答がある携帯電話機と自動的に接続処理を行う。このような構成とすることにより、ユーザが接続対象の携帯電話機を選択する手間を省くことができる。
【0007】
しかし、ハンズフリー用の携帯電話機として複数の携帯電話機が優先順位と共に登録されていても、ユーザが接続したいと思っている携帯電話機とは異なる携帯電話機と自動接続される場合がある。ユーザの接続したい携帯電話機は、曜日、時間によって異なる場合があるためである。
【0008】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、ハンズフリー用の携帯電話機として登録された複数の携帯電話機の中から、接続可能とされる条件に従って、ユーザに接続すべき携帯電話機を選択することができるハンズフリー電話装置及びハンズフリー接続方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本ハンズフリー電話装置は、
携帯電話機との間で近距離無線通信を行い、該携帯電話機を介して他の電話装置との間で通信処理を行うハンズフリー電話装置であって、
当該ハンズフリー電話装置と自動接続すべき携帯電話機として登録された各携帯電話機に対して、自動接続可能とされる接続可能条件を設定する接続可能条件設定部と、
該接続可能条件設定部により設定された接続可能条件に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を選択する携帯電話機選択部と、
該携帯電話機選択部により選択された携帯電話機との間で、近距離無線通信方式により、自動接続を行う自動接続制御部と
を有する。
【0010】
本ハンズフリー接続方法は、
携帯電話機との間で近距離無線通信を行い、該携帯電話機を介して他の電話装置との間で通信処理を行うハンズフリー電話装置におけるハンズフリー接続方法であって、
当該ハンズフリー電話装置と自動接続すべき携帯電話機として登録された各携帯電話機に対して、自動接続可能とされる接続可能条件を設定する接続可能条件設定ステップと、
該接続可能条件設定ステップにより設定された接続可能条件に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を選択する携帯電話機選択ステップと、
該携帯電話機選択ステップにより選択された携帯電話機との間で、近距離無線通信方式により、自動接続を行う自動接続制御ステップと
を有する。
【発明の効果】
【0011】
開示されたハンズフリー電話装置、及びハンズフリー接続方法によれば、ハンズフリー用の携帯電話機として登録された複数の携帯電話機の中から、接続可能とされる条件に従って、ユーザに接続すべき携帯電話機を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施例に従ったハンズフリー電話装置が適用されるシステムの一例を示す構成図である。
【図2】本実施例に従ったハンズフリー電話装置を示す構成図である。
【図3】接続可能条件データベースの一例を示す説明図である。
【図4】本実施例に従ったハンズフリー電話装置を示す機能ブロック図である。
【図5】本実施例に従ったハンズフリー電話装置の動作を示すフローチャート(その1)である。
【図6】本実施例に従ったハンズフリー電話装置の動作を示す説明図である。
【図7】本実施例に従ったハンズフリー電話装置の動作を示すフローチャート(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
【0014】
<システム>
図1は、本実施例に従ったハンズフリー電話装置が適用されるシステムの一例を示す。
【0015】
本システムは、例えば移動体電話機との間で近距離無線通信を行うことによって、ハンズフリー電話装置を介してハンズフリー状態での通信を実現する。移動体電話機には、携帯電話機、携帯情報端末(PDA: Personal Digital Assistants)などが含まれてもよい。例えば、運転者が複数の移動体電話機を所持している場合や、運転者や後部座席等に座っている乗員が複数の移動体電話機を所持している場合など、車両内に複数の移動体電話機が存在する場合に、ハンズフリー電話装置と複数の移動体電話機のうちの何れかの移動体電話機との間で近距離無線通信を行うことによって、該ハンズフリー電話装置を介したハンズフリー通話を行う。
【0016】
以下、移動体電話機の例として、携帯電話機が適用される場合について説明する。携帯情報端末が適用される場合でも同様である。
【0017】
本システムは、ハンズフリー電話装置100と、該ハンズフリー電話装置100に接続されたハンズフリーセットとを有する。該ハンズフリーセットには、マイクロフォン11、スピーカ12、ディスプレイ13、及び操作パネル14が含まれてもよい。該操作パネル14は、複数の操作スイッチを有するようにしてもよい。
【0018】
また、ハンズフリー電話装置100には、エンジンコントローラ300からの信号が入力される。例えば、所定のインタフェースを介して、ハンズフリー電話装置100に、エンジンコントローラ300からの信号が入力される。
【0019】
ハンズフリー電話装置100は、近距離無線通信モジュールを内蔵する。該近距離無線モジュールには、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)モジュールが含まれてもよい。ブルートゥースは、2.4GHzのISMバンド(Industry Science Medical band)を利用した周波数ホッピング型のスペクトラム拡散通信方式を採用し、1Mbps以上の通信速度で無線通信を行うことができる。
【0020】
一方、携帯電話機200、200、・・・、及び200(nは、n>0の整数)も近距離無線通信モジュール、例えばブルートゥースモジュールを内蔵する。ハンズフリー電話装置100と、携帯電話機200、200、・・・、及び200とがブルートゥースモジュールを有する場合、ハンズフリー電話装置100と、携帯電話機200、200、・・・、及び200の各々との間は、ブルートゥースにより、無線通信可能である。
【0021】
例えば、各携帯電話機200、200、・・・、及び200と、ハンズフリー電話装置100との間の距離が略10m以内であればピコネットと呼ばれる無線LANを構築できる。ピコネットとは、ブルートゥース規格に従った無線通信処理可能な端末同士を近付けた際に、当該端末間で一時的に形成されるネットワークである。ピコネット内において、例えば、ハンズフリー電話装置100はマスタとして機能し、携帯電話機200、200、・・・、及び200はスレーブとして機能する。ハンズフリー電話装置100は所定時間の経過毎に問い合わせ(インクワイアリ)を行い、ピコネットを構成する携帯電話機を検出する。ハンズフリー電話装置100は、ピコネットを構成する携帯電話機を検出できた場合、該携帯電話機の識別子を認識する。該識別子は、例えば電話番号であってもよい。
【0022】
本実施例においては、一例としてハンズフリー電話装置100と、携帯電話機200、200、・・・、及び200のいずれかとの間で行われる近距離無線通信方式の具体例として、ブルートゥース規格に準拠した近距離無線通信が行われる場合について説明するが、他の近距離無線通信方式を適用するようにしてもよい。
【0023】
<ハンズフリー電話装置>
図2は、本ハンズフリー電話装置100を示す。
【0024】
ハンズフリー電話装置100は、携帯電話機200、200、・・・、及び200のいずれか、及び通信網、例えば移動体通信網10を介して、通信相手の移動体電話機50と無線接続する。これにより、ハンズフリー電話装置100は、移動体電話機50との間でのハンズフリー通話を可能とする。通信相手は、移動体電話機50に限らず固定電話機であってもよい。
【0025】
ハンズフリー電話装置100は、携帯電話機200、200、・・・、及び200のいずれかとの間で近距離無線通信を行うためのアンテナ102と、RF(Radio Frequency)処理部104と、BB(Base Band)処理部106と、ブルートゥース用CPU(Central Processing Unit)108とを備える。
【0026】
また、ハンズフリー電話装置100は、ハンズフリー通話処理に関するアプリケーション処理を行うためのRAM110と、記憶部112と、メインCPU114と、音声に関する処理を行う音声処理部116とを備える。記憶部112は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)により構成されてもよい。
【0027】
また、ハンズフリー電話装置100は、ハンズフリー通話を行うに際してユーザのインターフェースとなるインターフェース部118と、スピーカ12と、マイクロフォン11とを備える。
【0028】
インターフェース部118は、メインCPU114と接続される。インターフェース部118は、ディスプレイ形式のユーザインターフェースとして構成されてもよい。
【0029】
また、エンジンコントローラ300からのエンジン起動信号は、メインCPU114に入力される。例えば、所定のインターフェースを介して、メインCPU114に、エンジンコントローラ300からのエンジン起動信号が入力される。
【0030】
アンテナ102は、携帯電話機200、200、・・・、及び200から送信された無線電波を受信する。該無線電波は、送受共用器(図示なし)を介して、RF信号として、RF処理部104に入力される。
【0031】
RF処理部104は、アンテナ102と接続され、アンテナ102により入力されたRF信号に、ブルートゥース規格における下位レイヤの処理を行う。該下位レイヤの処理には、例えば所定の逆拡散処理及び復調処理などが含まれる。RF処理部104は、下位レイヤの処理の結果、得られた信号をBB処理部106に入力する。
【0032】
BB処理部106は、RF処理部106と接続される。BB処理部106には、携帯電話機200、200、・・・、及び200との間で近距離無線通信を行うためのプロトコルが規定される。BB処理部106は、RF処理部104により入力された信号に所定のベースバンド処理を施し、得られた信号をブルートゥース用CPU108に入力する。
【0033】
ブルートゥース用CPU108は、BB処理部106と接続される。ブルートゥース用CPU108は、記憶部112に記憶された通信制御プログラムに従った処理を行う。ブルートゥース用CPU108は、BB処理部106により入力された信号に、ブルートゥース規格における上位レイヤの処理を行う。該上位レイヤの処理には、例えばプロトコル処理やプロファイル処理などが含まれる。
【0034】
具体的には、携帯電話機200、200、・・・、及び200から情報を受信した場合には、該受信信号はBB処理部106によりベースバンド信号に変換された後、ブルートゥース用CPU108に入力される。ブルートゥース用CPU108は、BB処理部106により入力されたベースバンド信号が示すパケットデータを解釈し、該パケットデータに含まれる情報、例えば通信内容を示す音声データを取り出す。
【0035】
一方、携帯電話機200、200、・・・、及び200に情報を送信する際には、ブルートゥース用CPU108は、後述するメインCPU114から入力された情報を含むブルートゥース規格に従ったパケットデータを作成し、BB処理部106に入力する。該メインCPU114から入力される情報としては、音声内容を示す音声データ等が含まれる。
【0036】
また、ブルートゥース用CPU108は、携帯電話機200、200、・・・、200のいずれかとの間での近距離無線通信を確立する処理や、再送制御処理等の通信制御処理を実行する。BB処理部106は、ブルートゥース用CPU108により入力された信号に所定のベースバンド処理を行い、得られたベースバンド信号をRF処理部104に入力する。RF処理部104は、BB処理部106により入力されたベースバンド信号に、ブルートゥース規格における下位レイヤの処理を行う。該下位レイヤの処理には、例えば所定の変調処理、拡散処理などが含まれる。RF処理部104は、下位レイヤの処理の結果、得られたRF信号をアンテナ102に入力する。アンテナ102は、RF処理部104から送受共用器を介して入力されたRF信号を、電波として携帯電話機200、200、・・・、及び200のいずれかに送信する。
【0037】
なお、図2では、ブルートゥース用CPU108とメインCPU114とが別構成とされているが、処理能力が高いCPUであれば、ブルートゥース用CPU108は、メインCPU114と物理的に1つで構成してもよい。
【0038】
RAM110は、後述する接続可能条件データベースに格納される携帯電話機の接続可能条件を一時的に記憶する。携帯電話機の接続可能条件には、接続できる曜日が含まれる。また、携帯電話機の接続可能条件には、接続できる時刻が含まれる。また、携帯電話機の接続可能条件には、接続できる曜日、及び時刻が含まれてもよい。ハンズフリー電話装置100は、設定された接続可能条件に従って、接続可能な携帯電話機との間で近距離無線通信を行う。ハンズフリー電話装置100と携帯電話機との間で近距離無線通信が行われることにより、ユーザはハンズフリー通話を行うことができる。
【0039】
RAM110に記憶される接続可能条件はメインCPU114により書き込まれる。接続可能条件の入力が終了すると、メインCPU114により、任意に読み出され記憶部112に格納される。
【0040】
記憶部112は、例えば携帯電話機200、200、・・・、及び200のそれぞれから転送され、メインCPU114により入力された個人情報等の各種情報を記憶する。また、記憶部112は、接続可能条件データベースを格納する。
【0041】
<接続可能条件データベース>
図3は接続可能条件データベースの一例を示す。
【0042】
接続可能条件データベースは、当該ハンズフリー電話装置100が無線接続すべき携帯電話機を選択する際に参照される。該接続可能条件データベースには、当該ハンズフリー電話装置100から各携帯電話機へ接続可能とされる条件(接続可能条件)が格納される。接続可能条件は、携帯電話機毎に設定されてもよいし、同様の接続可能条件を有する携帯電話機が複数存在する場合は、該複数の携帯電話機毎に設定されてもよい。また、登録される全携帯電話機に対して接続可能条件の設定が必要では無く、接続可能条件は必要に応じて設定されるようにしてもよい。本実施例では、一例として、登録される携帯電話機のうち、一部の携帯電話機に対して接続可能条件が設定される。
【0043】
接続可能条件データベースには、携帯電話機毎に、該携帯電話機の識別子が格納される。該識別子は電話番号であってもよい。また、接続可能条件データベースには、接続可能条件として、接続可能な曜日が設定される。また、接続可能条件データベースには、携帯端末毎に、接続条件として、接続可能な時刻が設定される。該時刻は、或る時間幅を有する時間帯として設定されてもよい。該時間帯は複数設定されてもよい。また、図3に示されるように、接続可能条件データベースには、携帯端末毎に、接続条件として、接続可能な曜日及び時刻が設定されてもよい。さらに、接続可能条件データベースには、携帯端末毎に、該携帯電話機の用途が設定されてもよい。
【0044】
図3によれば、識別子が「A」により示される携帯電話機の使用用途は「プライベート」である。該携帯電話機の接続可能な曜日は土曜と日曜に設定され、さらに接続可能な時刻は終日に設定される。従って、ハンズフリー電話装置100は、土曜日の終日と、日曜日の終日に、該携帯電話機との間で近距離無線通信を行うことによってハンズフリー通話を行うことができる。
【0045】
また、図3によれば、識別子が「B」により示される携帯電話機の使用用途は「仕事(ビジネス)」である。該携帯電話機の接続可能な曜日は月曜日から金曜日に設定され、さらに接続可能な時刻は6時から22時に設定される。従って、ハンズフリー電話装置100は、月曜日から金曜日の6時から22時に、該携帯電話機との間で近距離無線通信を行うことによってハンズフリー通話を行うことができる。
【0046】
また、図3によれば、識別子が「C」により示される携帯電話機の使用用途及び接続条件は指定されていない。使用用途及び接続条件は指定されていない携帯電話機に対しては、接続可能条件により指定されていない曜日及び/又は時刻に、近距離無線通信を行うことによってハンズフリー通話を行うようにしてもよい。図3に示される例では、月曜日から金曜日の0時から6時、月曜日から金曜日の22時から24時を接続可能条件に指定している携帯電話機は存在しない。従って、月曜日から金曜日の0時から6時、月曜日から金曜日の22時から24時に、該接続可能条件が指定されていない携帯電話機との間で近距離無線通信を行うことによってハンズフリー通話を行うようにしてもよい。
【0047】
図3に示される例では、曜日によらず同様の時間が設定されているが、曜日によって接続可能とされる時間を変更するようにしてもよい。
【0048】
また、接続可能条件として。「日」を設定できるようにしてもよい。例えば、○月□日から△月×日までの何曜日は、何時から何時までは接続可能であることを設定できるようにしてもよい。
【0049】
接続条件は、ハンズフリー電話装置100に携帯電話機を登録する際に設定できるようにしてもよいし、携帯電話機を登録した後に設定できるようにしてもよい。
【0050】
記憶部112に記憶される各種情報は、メインCPU114により書き込まれると共に、メインCPU114によって任意に読み出される。
【0051】
音声処理部116は、メインCPU114と接続される。音声処理部116は、各携帯電話機200、200、・・・、及び200から受信され、メインCPU114を介して入力された音声データに所定の復号処理を施す。音声処理部116は、復号処理の結果、メインCPU114を介して、得られた音声信号をスピーカ12に入力する。
【0052】
また、音声処理部116は、マイクロフォン11によって入力され、メインCPU114を介して入力された音声信号に所定の符号化処理を施す。音声処理部116は、携帯電話機200、200、・・・、及び200のいずれかに送信するために、符号化処理の結果、得られた音声データをメインCPU114に入力する。
【0053】
メインCPU114は、記憶部112に記憶されたアプリケーションプログラムを実行することにより、ハンズフリー電話装置100のアプリケーション処理を実行する。アプリケーション処理を実行することにより、メインCPU114は、携帯電話機200、200、・・・、200への送信データや、移動体電話機50からの受信データに関する処理を行う。また、メインCPU114は、各携帯電話機200、200、・・・、200に与える命令を生成する。
【0054】
インターフェース部118は、表示部13と、操作入力部14とを有する。表示部13は、メインCPU114により入力された情報を表示する。該情報には、発信電話番号と、着信電話番号とが含まれる。ユーザは、操作入力部14に対して各種入力操作を行う。操作入力部14は、ユーザにより入力された接続可能条件をメインCPU114に入力する。例えば、操作入力部14は、表示部13に表示されている操作ボタン等に対して行われた操作を検出して、該操作内容を示す操作入力信号を生成するタッチパネルにより構成されてもよい。インターフェース部118は、メインCPU114により入力された表示データに従って各種情報を表示してユーザに提示すると共に、ユーザの操作内容を示す操作入力信号をメインCPU114に入力する。
【0055】
スピーカ12は、音声処理部116及びメインCPU114を介して入力された携帯電話機200、200、・・・、及び200からの音声信号を出力する。携帯電話機200、200、・・・、及び200からの音声が出力されることにより、ハンズフリー電話装置100のユーザは、各携帯電話機200、200、・・・、200を操作することなく、通信相手の音声を聴くことが可能となる。
【0056】
マイクロフォン11により入力された音声信号は、メインCPU114を介して音声処理部116に供給される。該音声信号は、音声処理部116による音声処理の後、携帯電話機200、200、・・・、及び200のいずれかに送信される。メインCPU114により入力された音声信号が音声処理部116に供給された後、携帯電話機200、200、・・・、及び200のいずれかに送信されることにより、当該ハンズフリー電話装置100のユーザは、各携帯電話機200、200、・・・、200を操作することなく、当該ユーザの音声を通信相手に聴かせることが可能となる。
【0057】
<ハンズフリー電話装置の機能>
図4は、本ハンズフリー電話装置100の機能を示す。図4には、メインCPU114により実行される機能が主に示される。
【0058】
本ハンズフリー電話装置100により実行される処理には、自動接続すべき携帯電話機の登録が含まれる。また、本ハンズフリー電話装置100により実行される処理には、自動接続すべき携帯電話機の接続可能条件を必要に応じて設定する処理が含まれる。また、本ハンズフリー電話装置100により実行される処理には、接続可能条件データベースに、各携帯電話機の接続可能条件を反映させる処理が含まれる。また、本ハンズフリー電話装置100により実行される処理には、接続可能条件データベースを参照して、自動接続すべき携帯電話機を検索する処理が含まれる。また、本ハンズフリー電話装置100により実行される処理には、検索の結果に基づいて、自動接続すべき携帯電話機と自動接続を行う処理が含まれる。
【0059】
本ハンズフリー電話装置100は、携帯電話登録部1142を有する。携帯電話登録部1142は、ユーザにより入力された自動接続可能な携帯電話機を登録する。例えば、自動接続可能な携帯電話機の電話番号を登録するようにしてもよい。また、携帯電話登録部1142は、自動接続可能な携帯電話機を接続可能条件データベースに登録する。
【0060】
本ハンズフリー電話装置100は、接続可能条件設定部1144を有する。接続可能条件設定部1144は、ユーザにより、携帯電話機登録部1142により登録された登録携帯電話機の接続可能条件が入力された場合に、該接続可能要件を接続可能条件データベースに登録する。
【0061】
本ハンズフリー電話装置100は、ハンズフリー接続携帯電話機検索部1146を有する。ハンズフリー接続携帯電話機検索部1146は、当該ハンズフリー電話装置100が起動された後に、現在の曜日・時刻情報を取得する。ハンズフリー接続携帯電話機検索部1146は、接続可能条件データベースを参照に、現在の曜日・時刻情報に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を検索する。ハンズフリー接続携帯電話機1146は、検索の結果得られた自動接続すべき携帯電話機を示す情報をハンズフリー接続制御部1148に入力する。
【0062】
また、接続可能条件データベースに、接続可能条件として「日付」が設定されている場合には、ハンズフリー接続携帯電話機検索部1146は、当該ハンズフリー電話装置100が起動された後に、現在の日付、曜日・時刻情報を取得するようにしてもよい。ハンズフリー接続携帯電話機検索部1146は、接続可能条件データベースを参照し、現在の日付・曜日・時刻情報に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を検索するようにしてもよい。
【0063】
本ハンズフリー電話装置100は、ハンズフリー制御部1148を有する。ハンズフリー制御部1148は、ハンズフリー接続携帯電話機1146により入力された自動接続すべき携帯電話機との間で、自動接続するための制御を行う。
【0064】
<システムの動作(その1)>
本システムでは、ハンズフリー電話装置100に対して、複数の携帯電話機が予め登録される。さらに、各携帯電話機に対して接続可能条件を設定することができる。
【0065】
図5は、自動接続することができる携帯電話機を登録する事前設定を示すフローチャートである。
【0066】
本ハンズフリー電話装置100は、携帯電話機を登録する(ステップS502)。例えば、携帯電話機登録部1142は、ユーザにより入力された自動接続すべき携帯電話機を登録する。登録携帯電話機は、接続可能条件データベースに反映される。
【0067】
本ハンズフリー電話装置100は、各携帯電話機に対する接続可能条件を設定する(ステップS504)。例えば、携帯電話機登録部1142により登録された携帯電話機に対して、必要に応じて、接続可能条件を設定することができる。接続可能条件が入力された場合、接続可能条件設定部1144は、接続可能条件を接続可能条件データベースに反映する。
【0068】
ステップS502の終了後に、接続可能条件が入力されない場合には、ステップS504の処理を行うことができないので、終了するようにしてもよい。
【0069】
さらに、自動接続することができる携帯電話機を登録する事前設定処理について、詳細に説明する。
【0070】
図6は、自動接続することができる携帯電話機を登録する事前設定を示す説明図である。図6には、携帯電話機A、B、及びCを自動接続することができる携帯電話機として設定する例が示される。
【0071】
ユーザがシステム電源をオンにすることにより(ステップS602)、システムの電源がオンにされる(ステップS604)。例えば、エンジンコントローラ300からのエンジン起動信号により起動されてもよい。
【0072】
ユーザが携帯電話機A、B、及びCをハンズフリーシステムとして登録する操作を行う(ステップS606)。システムは、携帯電話機A、B、及びCを登録する(ステップS608)。接続可能条件データベースには、携帯電話機A、B、及びCが登録される(ステップS610)。携帯電話機A、B、及びCが登録された時点では、曜日、時刻は登録されていない。
【0073】
ユーザが携帯電話機Aの接続可能条件を登録する操作を行う(ステップS612)。例えば、ユーザは、携帯電話機Aの接続可能条件として、曜日、時刻(時間)を登録する。また、日時を登録するようにしてもよい。具体的には、曜日として土曜日、及び日曜日、時刻として終日を登録する。システムは、ユーザによる操作により、携帯電話機Aの接続可能条件を設定する(ステップS614)。例えば、システムは、携帯電話機Aの接続可能条件として、曜日、時刻を設定する。また、日時が設定されてもよい。具体的には、曜日として土曜日、及び日曜日、時刻として終日を設定する。接続可能条件データベースには、携帯電話機Aの接続可能条件が設定される。
【0074】
ユーザが携帯電話機Bの接続可能条件を登録する操作を行う(ステップS616)。例えば、ユーザは、携帯電話機Bの接続可能条件として、曜日、時刻を登録する。また、日時を登録するようにしてもよい。具体的には、曜日として月曜日から金曜日、時刻として6時から22時を登録する。システムは、ユーザによる操作により、携帯電話機Bの接続可能条件を設定する(ステップS618)。例えば、システムは、携帯電話機Bの接続可能条件として、曜日、時刻を設定する。また、日時が設定されてもよい。具体的には、曜日として月曜日から金曜日、時刻として6時から22時を設定する。接続可能条件データベースには、携帯電話機Bの接続可能条件が設定される。
【0075】
複数の携帯電話機が登録され。さらに、各携帯電話機に対して必要に応じて、接続可能条件を設定された後にシステムがオフにされてもよい。接続可能条件データベースは、記憶部112に記憶されるため、システムの電源が再度オンされた場合に、読み出される。
【0076】
図6に示される例では、携帯電話機Cについては、接続可能条件が登録されないので、接続可能条件データベースには、携帯電話機Cが登録されているが、該携帯電話機Cの接続可能条件は設定されない。また、接続可能条件が登録された場合に、携帯電話機の情報と共に接続可能条件データベースに反映させるようにしてもよい。該携帯電話機Cの接続可能条件は、携帯電話機Cの登録時に限らず、任意のタイミングで設定可能である。また。他の携帯電話機A、及びBの接続可能条件を変更したい場合にも、任意のタイミングで変更可能である。
【0077】
<システムの動作(その2)>
自動接続することができる携帯電話機を登録する事前設定が行われた後の自動接続処理動作について説明する。
【0078】
図7は、自動接続処理動作を示すフローチャートである。
【0079】
システムが起動される(ステップS702)。例えば、エンジンコントローラ300からのエンジン起動信号により起動されてもよい。また、ユーザがハンズフリー電話装置100のスイッチをオンにすることにより起動されてもよい。
【0080】
ハンズフリー電話装置100は、現在の曜日・時刻情報を取得する(ステップS704)。例えば、ハンズフリー接続携帯電話機検索部1146には、現在の曜日・時刻情報が入力される。さらに、ハンズフリー接続携帯電話機検索部1146に、現在の日付情報が入力されるようにしてもよい。例えば、当該ハンズフリー電話装置100の有する時計から現在の曜日・時刻情報を取得するようにしてもよい。また、当該ハンズフリー電話装置100の搭載された車両が有する時計から現在の曜日・時刻情報を取得するようにしてもよい。また、当該ハンズフリー電話装置100の搭載された車両がGNSS衛星からの測位信号を受信できる場合には、該測位信号に基づいて、現在の曜日・時刻情報を取得するようにしてもよい。
【0081】
ハンズフリー電話装置100は、ステップS704により取得した現在の曜日・時刻情報に基づいて、接続可能条件データベースから、条件に合致する携帯電話機を検索する(ステップS706)。例えば、ハンズフリー接続携帯電話機検索部1146に、入力された現在の曜日・時刻情報に基づいて、接続可能条件データベースを参照し、条件に合致する携帯電話機を検索する。ハンズフリー接続携帯電話機検索部1146は、検索の結果得られた携帯電話機の情報をハンズフリー接続制御部1148に入力する。
【0082】
具体的には、現在の曜日が月曜日で、時刻が8時である場合には、図3を参照して説明した例によると、携帯電話機Bが条件に合致する携帯電話機として選択される。
【0083】
ハンズフリー接続携帯電話機検索部1146は、検索の結果、条件に合致する携帯電話機がない場合には、接続可能条件が設定されていない携帯電話機の情報をハンズフリー接続制御部1148に入力するようにしてもよい。接続可能条件が設定されていない携帯電話機の情報をハンズフリー接続制御部1148に入力することにより、条件に合致する携帯電話機がない場合であってもハンズフリー通話を行うことができる。また、条件に合致する携帯電話機がない場合に、登録された携帯電話機の中から任意の携帯電話機の情報をハンズフリー接続制御部1148に入力するようにしてもよい。また、条件に合致する携帯電話機がないことをユーザに通知するようにしてもよい。
【0084】
また、検索の結果得られた携帯電話機が複数ある場合には、該複数の携帯電話機の中から優先度に基づいて、優先度の最も高い携帯電話機の情報からハンズフリー接続制御部1148に入力するようにしてもよい。該優先度は予め設定される。また、検索の結果得られた携帯電話機が複数ある場合に、ユーザに該複数の携帯電話機を通知するようにしてもよい。ユーザに該複数の携帯電話機を通知することにより、ユーザは接続したい携帯電話機を選択できる。
【0085】
また、検索の結果、条件に合致する携帯電話機がない場合に、接続可能条件が設定されていない携帯電話機の情報をハンズフリー接続制御部1148に入力する場合に、接続可能条件が設定されていない携帯電話機が複数ある場合には、該複数の携帯電話機の中から優先度に基づいて、優先度の最も高い携帯電話機の情報からハンズフリー接続制御部1148に入力するようにしてもよい。該優先度は予め設定される。また、条件に合致する携帯電話機がない場合に、接続可能条件が設定されていない携帯電話機が複数ある場合には、ユーザに該複数の携帯電話機を通知するようにしてもよい。ユーザに該複数の携帯電話機を通知することにより、ユーザは接続したい携帯電話機を選択できる。
【0086】
ハンズフリー電話装置100は、ステップS706による検索の結果得られた携帯電話機に基づいて、該携帯電話機との間で自動接続するように制御する(ステップS708)。例えば、ハンズフリー接続制御部1148は、ハンズフリー接続携帯電話機検索部1146により入力された携帯電話機の情報に基づいて、該携帯電話機との間で自動接続するように制御する。
【0087】
自動接続の結果、該携帯電話機を介した外部との通信をハンズフリーの状態で行うことができる。
【0088】
本実施例によれば、ハンズフリー用の携帯電話機として複数の携帯電話機を登録でき、予め設定された接続可能条件に基づいて、登録された複数の携帯電話機の中から、ユーザが利用すべき携帯電話機を選択できる。
【0089】
本実施例によれば、携帯電話機との間で近距離無線通信を行い、該携帯電話機を介して他の電話装置との間で通信処理を行うハンズフリー電話装置が提供される。
【0090】
該ハンズフリー電話装置は、
当該ハンズフリー電話装置と自動接続すべき携帯電話機として登録された各携帯電話機に対して、自動接続可能とされる接続可能条件を設定する接続可能条件設定部と、
該接続可能条件設定部により設定された接続可能条件に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を選択する携帯電話機選択部と、
該携帯電話機選択部により選択された携帯電話機との間で、近距離無線通信方式により、自動接続を行う自動接続制御部と
を有する。
【0091】
接続可能条件に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を選択できることにより、予め設定された接続可能条件に基づいて、登録された複数の携帯電話機の中から、ユーザが利用すべき携帯電話機を選択できる。
【0092】
さらに、
前記接続可能条件設定部は、前記接続可能条件として、自動接続すべき携帯電話機として登録された各携帯電話機に対して、接続可能とされる時間及び/又は曜日を設定する。
【0093】
接続可能条件として、接続可能とされる時間及び/又は曜日を設定できることにより、接続可能条件として設定された時間及び/又は曜日に合致する携帯電話機を選択できる。
【0094】
さらに、
前記携帯電話機選択部は、現在の時間及び/又は曜日を取得し、該現在の時間及び/又は曜日に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を選択する。
【0095】
現在の時間及び/又は曜日に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を選択できることにより、現在の時間及び/又は曜日に基づいて、ユーザが利用すべき携帯電話機を選択できる。
【0096】
さらに、
前記携帯電話機選択部は、前記接続可能条件に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を検索した結果、該当する携帯電話機がない場合、前記接続可能条件が設定されていない携帯電話機を選択する。
【0097】
接続可能条件に該当する携帯電話機がない場合に、接続可能条件が設定されていない携帯電話機を選択できることにより、接続可能条件に該当する携帯電話機がない場合でも、自動接続を行うことができる。自動接続を行うことができるため、ユーザは、ハンズフリー通話を行うことができる。
【0098】
本実施例によれば、携帯電話機との間で近距離無線通信を行い、該携帯電話機を介して他の電話装置との間で通信処理を行うハンズフリー電話装置におけるハンズフリー接続方法が提供される。
【0099】
該ハンズフリー接続方法は、
当該ハンズフリー電話装置と自動接続すべき携帯電話機として登録された各携帯電話機に対して、自動接続可能とされる接続可能条件を設定する接続可能条件設定ステップと、
該接続可能条件設定ステップにより設定された接続可能条件に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を選択する携帯電話機選択ステップと、
該携帯電話機選択ステップにより選択された携帯電話機との間で、近距離無線通信方式により、自動接続を行う自動接続制御ステップと
を有する。
【0100】
接続可能条件に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を選択できることにより、予め設定された接続可能条件に基づいて、登録された複数の携帯電話機の中から、ユーザが利用すべき携帯電話機を選択できる。
【0101】
以上、本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、各実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に従った装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウエアで、ソフトウエアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
【符号の説明】
【0102】
10 通信網
11 マイクロフォン
12 スピーカ
13 ディスプレイ(表示部)
14 操作パネル(操作入力部)
50 移動体電話機
100 ハンズフリー電話装置
102 アンテナ
104 RF(Radio Frequency)処理部
106 BB(Base Band)処理部
108 ブルートゥース用CPU(Central Processing Unit)
110 RAM
112 記憶部
114 メインCPU(Central Processing Unit)
1142 携帯電話機登録部
1144 接続可能条件設定部
1146 ハンズフリー接続携帯電話機検索部
1148 ハンズフリー接続制御部
116 音声処理部
118 インターフェース部
200(200、200、・・・、200)(nは、n>0の整数) 携帯電話機
300 エンジンコントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話機との間で近距離無線通信を行い、該携帯電話機を介して他の電話装置との間で通信処理を行うハンズフリー電話装置であって、
当該ハンズフリー電話装置と自動接続すべき携帯電話機として登録された各携帯電話機に対して、自動接続可能とされる接続可能条件を設定する接続可能条件設定部と、
該接続可能条件設定部により設定された接続可能条件に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を選択する携帯電話機選択部と、
該携帯電話機選択部により選択された携帯電話機との間で、近距離無線通信方式により、自動接続を行う自動接続制御部と
を有するハンズフリー電話装置。
【請求項2】
請求項1に記載のハンズフリー電話装置において、
前記接続可能条件設定部は、前記接続可能条件として、自動接続すべき携帯電話機として登録された各携帯電話機に対して、接続可能とされる時間及び/又は曜日を設定するハンズフリー電話装置。
【請求項3】
請求項2に記載のハンズフリー電話装置において、
前記携帯電話機選択部は、現在の時間及び/又は曜日を取得し、該現在の時間及び/又は曜日に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を選択するハンズフリー電話装置。
【請求項4】
請求項1に記載のハンズフリー電話装置において、
前記携帯電話機選択部は、前記接続可能条件に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を検索した結果、該当する携帯電話機がない場合、前記接続可能条件が設定されていない携帯電話機を選択するハンズフリー電話装置。
【請求項5】
携帯電話機との間で近距離無線通信を行い、該携帯電話機を介して他の電話装置との間で通信処理を行うハンズフリー電話装置におけるハンズフリー接続方法であって、
当該ハンズフリー電話装置と自動接続すべき携帯電話機として登録された各携帯電話機に対して、自動接続可能とされる接続可能条件を設定する接続可能条件設定ステップと、
該接続可能条件設定ステップにより設定された接続可能条件に基づいて、自動接続すべき携帯電話機を選択する携帯電話機選択ステップと、
該携帯電話機選択ステップにより選択された携帯電話機との間で、近距離無線通信方式により、自動接続を行う自動接続制御ステップと
を有するハンズフリー接続方法。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−109454(P2011−109454A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−262831(P2009−262831)
【出願日】平成21年11月18日(2009.11.18)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】