説明

バスケット、被保持体取り出し装置及び取り出し方法

【課題】バスケット内への被保持体の挿入作業の労力を軽減できるバスケットを提供する。
【解決手段】バスケット10は、プリント基板Pを保持するための空間を形成し、かつ前記空間の上面がプリント基板Pの挿入口として形成される枠体12と、枠体12の対向側面にそれぞれ設けられ、プリント基板Pの厚み方向に間隔をおいて配列され、プリント基板Pの側部を保持可能な複数の側部保持部23と、側部保持部23の配列方向に沿って間隔をおいた状態で配列され、前記挿入口に挿入されるプリント基板Pを側部保持部23に案内可能な形状を有する複数の案内部37と、を備えている

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被保持体を保持するためのバスケット、被保持体取り出し装置及び取り出し方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1から6に開示されているように、プリント基板、ガラス基板等の板状の被保持体を等間隔に配置した状態で保持可能なバスケットが知られている。例えば特許文献1から5に開示されたバスケットでは、直方体形状の枠体によって被保持体の保持空間が形成されており、この枠体の支柱間に架設された梁部のうち、互いに対向する梁部にそれぞれ被保持体の側部保持部が設けられている。側部保持部は、梁部に等間隔に配設されており、被保持体の側部を側部保持部間に上から挿入することにより、多数の被保持体が等間隔に保持されるようになっている。また、特許文献6に開示された収納冶具では、上面が開口した箱型に構成されるとともに、このバスケットの側壁内面に等間隔に溝(保持溝)が設けられている。そして、この保持溝に上側から基板を挿入することにより、収納冶具内に多数の基板が等間隔で保持されるようになっている。
【特許文献1】特開平2−115399号公報
【特許文献2】特開平7−22781号公報
【特許文献3】特開平10−56252号公報
【特許文献4】特開2000−68364号公報
【特許文献5】登録実用新案第3056410号公報
【特許文献6】特開2000−91410号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のバスケット又は収納冶具では、板状の被保持体の側部をそれぞれ側部保持部間又は保持溝に挿入する必要があることから、被保持体の挿入作業に労力を要することがある。すなわち、被保持体が薄くて撓み易い場合や横幅が広い場合等には、両側部を同時に側部保持部間又は保持溝に挿入するのに手間がかかり、挿入作業に労力を要する。特に、被保持体の揺れ等を防止すべく側部保持部間又は保持溝を狭く形成した場合には、挿入作業が更に煩雑なものとなる。
【0004】
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、バスケット内への被保持体の挿入作業の労力を軽減できるバスケットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の目的を達成するため、本発明は、板状の複数の被保持体を互いに間隔をおいた状態で保持するためのバスケットであって、前記被保持体を保持するための空間を形成し、かつ前記空間の上面が前記被保持体の挿入口として形成される枠体と、前記枠体の対向側面にそれぞれ設けられ、前記空間内に挿入される前記被保持体の厚み方向に間隔をおいて配列され、前記被保持体の側部を保持可能な複数の側部保持部と、前記側部保持部の配列方向に沿って間隔をおいて配列され、前記挿入口に挿入される前記被保持体を前記側部保持部に案内可能な形状を有する複数の案内部と、を備えているバスケットである。
【0006】
本発明によるバスケットでは、挿入口を通して被保持体を側部保持部に挿入する際に、案内部間の間隙を通して被保持体を側部保持部に挿入することができる。このため、被保持体の通過する領域が案内部によって規制されるため、被保持体が薄くて撓み易い場合や横幅が広い場合等であっても、被保持体を側部保持部に容易に挿入することができる。したがって、本発明によるバスケットによれば、バスケット内への被保持体の挿入作業の労力を軽減することができる。
【0007】
ここで、前記案内部は、前記側部保持部に保持された前記被保持体の上部を保持可能な位置に配置されていてもよい。この態様では、バスケットを移動させるとき等、バスケットが振動した場合に、枠体内に保持されている被保持体が振動するのを抑制することができる。
【0008】
また、前記複数の案内部が固定され、前記枠体の挿入口に対応した形状を有する案内部保持体を備え、前記案内部保持体は、前記挿入口を開閉可能に構成されていてもよい。この態様では、案内部保持体が挿入口を閉じた状態でも案内部間の間隙を通して被保持体を取り出すことが可能であるが、案内部保持体が挿入口を開放した状態とすれば、枠体内の被保持体を取り出すときに被保持体が案内部と接触しない。このため、被保持体を容易に取り出せるばかりでなく、取り出し時に被保持体が傷付くことも防止することができる。なお、案内部保持体によって挿入口を開放することで複数の案内部を一斉に移動させることができる。
【0009】
この態様において、前記案内部保持体は、前記枠体に対して着脱可能であってもよい。この態様では、案内部保持体を枠体から取り外すことにより、挿入口が開放される。したがって、案内部保持体を外すのみで被保持体を取り出し易くすることができる。
【0010】
また、前記案内部保持体には、前記枠体との間に間隙が形成されるように前記枠体に対して前記案内部保持体を支持するための支持部が設けられていてもよい。この態様では、枠体と案内部保持体との間に間隙が形成されるので、例えばバスケットを液槽内に沈めた後、そこから取り出すときに、前記の間隙を通して液を排出することが可能となる。したがって、バスケット内からの液の排出効率を向上することができる。
【0011】
この態様において、前記支持部は、前記案内部の前記配列方向における前記側部保持部に対する前記案内部の位置決め手段としても機能するのが好ましい。この態様では、側部保持部及び案内部が並んでいる方向において、側部保持部と案内部との位置関係が精度良く決まるので、被保持体を枠体内に挿入する際に案内部によって被保持体を側部保持部にスムーズに挿入することができる。
【0012】
さらに、前記案内部保持体には、前記側部保持部に保持された前記複数の案内部を押え得る押え部が設けられているのが好ましい。この態様では、側部保持部に挿入された被保持体が押え部によって押え付けられるので、例えばバスケットを液槽内に浸漬した際に被保持体が浮き上がることを防止することができる。
【0013】
この押え部が設けられた態様において、前記案内部保持体には、軸部が設けられ、前記押え部は、前記側部保持部に保持された前記複数の被保持体が押えられる押え位置と、この押え位置から退避した退避位置との間を前記軸部回りに回動可能に構成されていてもよい。この態様では、押え部を回動させるだけで、被保持体の押え位置とそこから退避した退避位置との間で押え部を移動させることができる。しかも押え部が案内部保持体に取り付けられた状態となるため、被保持体の挿入時に押え部の処置が面倒になることもない。
【0014】
また、前記押え部には、取っ手部が設けられているのが好ましい。この態様では、押え部に取っ手部が設けられるので、被保持体を押え付けるための押え部を利用して案内部保持体を移動させることができる。
【0015】
本発明は、前記バスケット内に保持された被保持体を当該バスケットから取り出すための取り出し装置であって、枠体の側部保持部に保持された被保持体を把持するための把持爪と、前記把持爪を水平方向及び上下方向に移動させるための移動機構と、前記把持爪及び前記移動機構を制御可能な制御部と、を備え、前記把持爪は、挿入口が開放された状態の前記側部保持部の側方から前記被保持体に近づき、前記側部保持部から上方に突出した当該被保持体の側部を把持し、当該被保持体を前記側部保持部から取り出す被保持体取り出し装置である。
【0016】
本発明では、側部保持部から上方に突出した被保持体の側部が把持爪によって把持されるので、把持爪が被保持体をスムーズに把持することができる。すなわち、板状の被保持体が側部保持部から上方に突出している場合には、この突出した部位が撓んでいる場合もあるが、その場合であっても側部保持部のすぐ上側では撓み量は少ない。このため、把持爪が被保持体に側方から近づくようにするとともに、側部保持部のすぐ上側に位置する被保持体の側部を把持するようにすることにより、被保持体を確実に把持することができる。
【0017】
本発明は、前記バスケット内に保持された被保持体を当該バスケットから取り出す方法であって、挿入口が開放された状態の側部保持部の側方から把持爪を前記被保持体に近づけ、前記側部保持部から上方に突出した当該被保持体の側部を前記把持爪によって把持し、当該被保持体を前記側部保持部から取り出す被保持体の取り出し方法である。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように、本発明によれば、バスケット内への被保持体の挿入作業の労力を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1及び図2は、本発明によるバスケットの一実施形態が適用される取り出し装置を示している。本実施形態に係るバスケット10は、被保持体の一例としてのプリント基板Pを保持可能に構成されるものである。このバスケット10は、例えばプリント基板Pを表面処理する工程において各工程間を移動させるために用いることができる。本実施形態に係る取り出し装置60は、表面処理が終わったプリント基板Pをバスケット10から取り出すために用いることができる。
【0021】
まずバスケット10の構成について説明する。図3〜図5に示すように、バスケット10は、枠体12と、案内部保持体としての蓋部14とを備えている。図4は枠体12のみを示し、図5は蓋部14のみを示し、図3は枠体12に蓋部14が取り付けられて、かつプリント基板Pが保持されている状態を示している。本実施形態では、蓋部14は枠体12に対して着脱可能となっている。
【0022】
枠体12は、複数のフレーム部材が直方体状に組み合わされた構成のものであり、枠体12内には立方体形状の空間が形成されている。この空間は、保持対象物としてしてのプリント基板Pの大きさに対応するとともに、このプリント基板Pを厚み方向に多数配列できるような大きさに形成されている。プリント基板Pは矩形状であり、かつプリント基板Pがその厚み方向に並べられるため、枠体12の内側空間は直方体形状となっている。そして、枠体12の上面が開放されており、枠体12の上面は、プリント基板Pの挿入口15となっている。
【0023】
左右の側面部12aを構成するフレーム材は二重構造となっている。この側面部12aの上側梁部16のうち、外側の梁部には、それぞれ吊持部18が固定されている。この吊持部18は、バスケット10を吊り上げるとき等に使用されるものである。吊持部18が外側の上側梁部16に固定されることにより、プリント基板Pと吊持部18との間に間隙が確保され、後述する取り出し装置60の把持爪67aと吊持部18との干渉が防止されている。
【0024】
両側面部12aは、上側架設部20によって上端部の角部同士が互いに接続されるとともに、下側架設部21によって下端部の角部同士が互いに接続されている。
【0025】
各側面部12aには、それぞれプリント基板Pの側部を保持するための側部保持部23が設けられている。言い換えると、枠体12の対向する側面にそれぞれ側部保持部23が設けられている。側部保持部23は各側面部12aに多数設けられており、左右1つずつの一組の側部保持部23が1枚のプリント基板Pを保持する。
【0026】
側部保持部23は、図6に拡大して示すように、上下に延びる姿勢で配設されるとともに、側部保持部23の幅方向(枠体12の前後方向)に間隔をあけつつ配列されている。側部保持部23は、図7(a)(b)に示すように、長細い板材を幅方向に2つ折りしたような形状のものであり、V字状又はU字状の水平断面を有する。そして、このV字(又はU字)の頂点部が枠体12の側面部12aを構成するフレーム材に固着されている。したがって、側部保持部23は、その長手方向に延びる保持溝23aを有し、この保持溝23aはプリント基板Pを挿入可能な溝となっている。そして、側部保持部23は、その長手方向の全体に亘って途切れることなく連続した形状に形成されることにより、プリント基板Pの挿入時に、プリント基板Pが傾くこと等によってプリント基板Pの角部が飛び出すことがないようになっている。このためプリント基板Pをスムーズに挿入することができる。
【0027】
各側部保持部23には、多数の貫通孔23bが穿設されている。この貫通孔23bは、バスケット10を図外の液槽に浸漬した後、この液槽から取り出すときに側部保持部23とプリント基板Pとの間の隙間に液がなるべく残らないように、その隙間から液を排出させるためのものである。
【0028】
側部保持部23は、上端部23cが側面部12aの上側梁部16よりも上方に突出するように側面部12aに固定されている。この上側梁部16よりも上方に位置する側部保持部23の上端部23cは、先端に向かうほどV字幅が広くなるように先広がりの形状となっている。これにより、プリント基板Pが上方から挿入される際に、プリント基板Pを側部保持部23内に挿入し易くできるようになっている。
【0029】
図6及び図8に示すように、枠体12には、プリント基板Pの底部を保持するための底部保持部25が設けられている。この底部保持部25は、前端及び後端に配設された下側架設部21に架け渡された支持部材26上に固定されている。支持部材26は、細長い角柱状のものであり、複数の支持部材26が前後方向に延びるように配設されて下側架設部21間に架設されている。そして、この支持部材26と直交する方向(左右方向)に延びるように底部保持部25が配設されている。
【0030】
底部保持部25は多数設けられている。各底部保持部25は一対の起立部材28によって構成されている。起立部材28は、支持部材26に固定される脚部28aと、この脚部28aから上方に立ち上がる壁部28bと、この壁部28bの上端から斜め上方に伸びるガイド部28cとからなる。
【0031】
底部保持部25は側部保持部23と同じ数だけ設けられており、バスケット10を左右方向に見たときに両者の位置が一致するように配設されている。そして、一対の起立部材28は、壁部28b間にプリント基板Pの厚み相当の隙間が形成されるように配設されており、側部保持部23の保持溝23aに沿って降下してきたプリント基板Pがガイド部28cに案内されて壁部28b間に挿入されるようになっている。
【0032】
また、隣り合う底部保持部25間には、間隙29が形成されている。この間隙29はバスケット10を液槽から取り出したときに液を排出させるためのものである。なお、液は、一対の起立部材28間(壁部28b間)の隙間からも排出させることができる。
【0033】
図8に示すように、底部保持部25は、中間部の2箇所で途切れている。これは、バスケット10からプリント基板Pを取り出す際に、プリント基板Pを下から押上げる図略の押上げ部材を通過させるためである。なお。この押上げ部材は、前後の下側架設部21の間を通過できる幅を有する部材である。
【0034】
一方、蓋部14は、図5に示すように、枠部35と案内部37と押え部39とを備えている。枠部35は、枠体12の上面に対応した大きさの矩形枠状に形成された枠部本体41と、この枠部本体41の適宜箇所から下方に延びる支持部42とを備えている。支持部42は、例えば前後それぞれに2つずつ設けられている。各支持部42には、その下端部における外側部から更に下方に延出された爪部42aが形成されている。蓋部14を枠体12に取り付けたときには、支持部42の下端部が枠体12の上側架設部20の上面に載置され、このとき爪部42aは、枠体12の上側架設部20を前後から挟み込むようになっている。支持部42により、枠体12と枠部本体41との間に所定の間隙44(図3参照)が確保される。これにより、蓋部14が側部保持部23の上端部に干渉することが防止され、また、この間隙44を通して液を排出させることができる。また爪部42aによって枠体12を前後方向に挟み込むことにより、枠体12に対する蓋部14の前後方向の位置が正確に決まる。すなわち、支持部42は蓋部14の位置決め手段としての機能を有する。
【0035】
枠部35には、板ばね46が取り付けられている。この板ばね46は、図9(a)にも示すように、上下方向の中間部が突出するように折り曲げられた構成のものであり、この突部46aが枠体12の上側架設部20に穿設された貫通孔20aに嵌まり込むようになっている。板ばね46が貫通孔20aの周壁に係合することにより、蓋部14が枠体12から簡単には外れないようになっている。
【0036】
案内部37は、側部保持部23間にプリント基板Pを挿入する際にプリント基板Pの通過領域を規制するために設けられている。具体的には、案内部37は、真っ直ぐに延びる細長い棒状に形成されており、枠部35の内側に多数設けられている。そして、案内部37は、左右方向に延びる姿勢で前後方向に間隔をあけつつ配列されている。言い換えると、各案内部37は、蓋部14が枠体12に取り付けられた状態で、両側面部12a同士を結ぶ方向、つまり側面部12aに直交する方向に延びる姿勢で配設されている。
【0037】
隣り合う案内部37同士の間隔は、側部保持部23同士の間隔と一致しており、蓋部14が枠体12にセットされると案内部37間の間隙と側部保持部23の保持溝23aとが同一面上になるように案内部37の位置が設定されている。言い換えると、プリント基板Pを挿入口15から側部保持部23に挿入するときにプリント基板Pが通過する位置を案内部37間の間隙が取り得るように、案内部37が配置されている。
【0038】
また案内部37は、側部保持部23に挿入されたプリント基板Pの上端部Paを保持可能な高さに設定されている。したがって、蓋部14が取り付けられた状態のときには、プリント基板Pの上端部Paは、常時案内部37間に挟まれている(図3参照)。
【0039】
案内部37の断面形状は、ひし形、三角形、縦長楕円の何れであってもよく、図例ではひし形のものを例示している。つまり、プリント基板Pを案内部37間に上から挿入する際に、案内部37間にスムーズに案内されるように、案内部37の上面が傾斜状になっていればよい。なお、案内部37は中実の棒状であっても、中空の棒状であってもよい。図例では中空状のものを例示している。
【0040】
押え部39は、プリント基板Pを上から押えるために設けられるものであり、この押え部39は、枠部35に設けられた軸支部48に回動可能に支持されている。軸支部48は、枠部本体41を構成するフレーム材のうち、前側のフレーム材41aに2個所設けられている。軸支部48は軸部48aを有しており、押え部39の基端部がこの軸部48aにピン結合されている。
【0041】
押え部39の先端部は、枠部本体41の後側フレーム材41bに係止可能に構成されている。具体的には、枠部本体41の後側フレーム材41bには、係合ピン50を有するピン支持部52が設けられる一方、押え部39の先端部には、図9(b)に示すように、係合ピン50に係合する係合溝39aが形成されている。係合溝39aは、押え部39の下側の側面、即ち案内部37側の側面を切欠いたものであり、奥側(上側)が拡径された形状となっている。
【0042】
係合ピン50は、図9(c)に示すように、円柱状の係合部50aと、この係合部50aよりも細径の細径部50bとを有し、さらに係合ピン50は、ピン支持部52に対して係合ピン50をその長さ方向に付勢するためのコイルばね50cを備えている。これにより、係合ピン50は、外力が作用しない自然状態のときには、係合ピン50の係合部50aが係合溝39aの奥側に入り込んだ状態で抜け止めされる一方、コイルばね50cのばね力に抗して係合ピン50を移動させることで、係合溝39a内に細径部50bを位置させることができ、これにより、押え部39の先端部と係合ピン50の係合状態を解除することができる。
【0043】
押え部39の先端部が係合ピン50によってロックされている状態では、押え部39は枠部本体41に平行な姿勢となっており、押え部39は、案内部37の上端部に接するか、又は僅かな隙間が残された状態となっている。この状態で、押え部39は、プリント基板Pの上縁部に接するか、又はプリント基板Pとの間に僅かな隙間が残された状態となる、プリント基板Pの押え位置となっている。これに対し、押え部39の先端部と係合ピン50との係合が解除され、押え部39を軸部48a回りに回動すると、案内部37間にプリント基板Pの抜き差しが可能となる退避位置となる。なお、本実施形態では、押え部39の回動中心が枠部本体41の前側に配置される構成としたが、これに代え、回動中心が枠部本体41の後側に配置される構成にしてもよい。また、押え部39は、枠部35に対して着脱可能に構成されていてもよい。
【0044】
押え部39には、取っ手部39bが設けられている。取っ手部39bは、押え部39を回動させるとき、あるいは蓋部14を着脱するときに用いられるものであり、押え部39の適所に設けられている。本実施形態では、押え部39が押え位置にあるときに上側(案内部37とは反対側)になるように配置されている。
【0045】
続いて、図1及び図2に戻り、バスケット10からプリント基板Pを取り出すための取り出し装置60の構成について説明する。取り出し装置60は、支持枠体62、バスケット10の載置台63、取り出し機構64、プリント基板Pの払出し機構65等を備えている。
【0046】
支持枠体62は、取り出し機構64等を支持する枠体である。バスケット10の載置台63もこの支持枠体62に固定されている。
【0047】
取り出し機構64は、プリント基板Pを把持可能な把持部67と、この把持部67を水平方向及び上下方向に移動させるための移動機構68と、把持部67及び移動機構68を制御可能な制御部(図示省略)と、を備えている。把持部67は、図10(a)に示すように、プリント基板Pの両側部をそれぞれ把持すべく一対に設けられている。そして、図10(b)に示すように、各把持部67は、プリント基板Pを挟み込むことができるように一対の把持爪67aを有する。
【0048】
移動機構68は、水平方向に延びるように支持枠体62に固定された水平レール68aと、この水平レール68aに沿って移動可能に構成される垂直レール68bと、この垂直レール68bに沿って移動可能に構成される可動部68cと、垂直レール68bを水平レール68aに沿って移動させる第1駆動部(図示省略)と、可動部68cを垂直レール68bに沿って移動させる第2駆動部(図示省略)とを備えている。
【0049】
可動部68cは、垂直レール68bに沿って移動する可動部本体68dと、この可動部本体68dに取り付けられ、両把持部67を水平方向に移動させるための駆動機構68eと、を備えている。可動部本体68dが最も降下した状態では、両把持爪67aは、バスケット10の側部保持部23よりも僅かに上方の高さ位置となり、かつプリント基板Pを把持可能な高さとなる。そして、可動部本体68dは、その高さ位置から、プリント基板Pが側部保持部23から完全に抜け出す高さまで移動可能となっている。
【0050】
駆動機構68eは、互いに逆向きに伸縮する一対のシリンダを有しており、互いに近づく方向に両把持部67を移動させたり、互いに離れる方向に両把持部67を移動させたりすることができる。両把持部67が互いに近づいた状態では、両把持爪67aはプリント基板Pの側部を把持可能な位置となり、また両把持部67が互いに離れた状態では、両把持爪67aは、バスケット10の吊持部18の内側の範囲内でプリント基板Pの幅方向外側へ外れた位置となる。そして、把持爪67aは、蓋部14が取り外されて挿入口15が開放された状態の枠体12に対し、側部保持部23の側方からプリント基板Pに近づき、側部保持部23から上方に突出した当該プリント基板Pの側部を把持し、当該プリント基板Pを側部保持部23から取り出すようになっている。
【0051】
払出し機構65は、枠体12から取り出されたプリント基板Pを取り出し装置60外へ払出すための機構であり、取り出し機構64によって運ばれてきたプリント基板Pを倒伏させる倒伏機構65aと、この倒伏されたプリント基板Pを払出すための払出し台65bとを有する。
【0052】
この取り出し装置60には、図1及び図2に示すように、蓋部14の着脱機構70が設けられている。着脱機構70は、蓋部14の取っ手部39bを把持可能な把持部70aと、この把持部70aを水平方向及び上下方向に移動させるための移動機構70bとを備えている。
【0053】
また、枠体12への蓋部14の装着に際し、枠体12が正確に位置決めされた状態で載置台63に載置される必要があるため、取り出し装置60には、枠体12の位置決め機構72が設けられている。図11に示すように、位置決め機構72は、枠体12の前後方向の位置を規定するための受け部材72aと、枠体12をこの受け部材72aに対して押し付けるための押圧部72bとを備えている。
【0054】
押圧部72bは枠体12を挟んで両側にそれぞれ2つずつ、合計4つ設けられており、それぞれ支持枠体62の支柱62aに固定されたシリンダ73に取り付けられている。シリンダ73は、それぞれ受け部材72aとは反対側の枠体12の角部を押圧部72bで押圧するように配設されている。この押圧方向は、前後方向及び左右方向の何れに対しても45度の角度となっている。これにより、載置台63に載置された枠体12は、直交する二軸方向にそれぞれ位置決めされる。なお、図11中の矢印は、バスケット10が載置台63に搬入される方向、及び載置台63から搬出される方向を示している。
【0055】
ここで、バスケット10内にプリント基板Pを挿入する手順について説明する。バスケット10内にプリント基板Pを挿入するには、まず枠体12に蓋部14を取り付ける。この取り付けは、取り出し装置60の着脱機構70が使用される。すなわち、空の枠体12を載置台63上へと搬送し、この載置台63上の枠体12を位置決め機構72によって所定位置に位置決めする。そして、着脱機構70の把持部70aに把持された蓋部14をこの枠体12上へと移動させ、蓋部14が所定の位置にきたところで、蓋部14を降下させる。そして、蓋部14の支持部42が、枠体12の上側架設部20を前後から挟み込むとともに、板ばね46の突部46aが枠体12の上側架設部20に形成された貫通孔20aに嵌まり込むまで蓋部14を下方に移動させて停止する。これにより、蓋部14が枠体12に取り付けられたバスケット10となる。そして、バスケット10を載置台63から搬出する。
【0056】
蓋部14の取り付けられたバスケット10にプリント基板Pを挿入するには、人手によって行うことができる。この挿入工程の前に、まず蓋部14の押え部39を退避位置に退避させる必要がある。そのためには、蓋部14の係合ピン50をコイルばね50c(図9(c)参照)のばね力に抗して移動させ、係合ピン50の細径部50bを押え部39の係合溝39a内に位置させ、これにより、押え部39の先端部と係合ピン50の係合状態を解除する。この状態で押え部39を回動させて押え位置から退避位置に移動する。これにより、蓋部14の案内部37間にプリント基板Pを挿入可能な状態となる。
【0057】
そして、蓋部14の上方からプリント基板Pを隣り合う案内部37間の間隙に挿入し、そのまま下方に移動させることにより、プリント基板Pは、その両側部が枠体12の側部保持部23の保持溝23aに挿入される。そして、さらにプリント基板Pを降下させ、プリント基板Pの下端部が底部保持部25の壁部28b間に挿入され、支持部材26に当接するまでプリント基板Pを挿入することができる。この状態でプリント基板Pは保持され、このとき、プリント基板Pの上端部Paは案内部37間に挟まれている。この挿入操作を1枚ずつ行い、所定枚数のプリント基板Pの挿入が終わると、押え部39を再度押え位置に戻せば、プリント基板Pの保持操作が完了する。この状態で、バスケット10を搬送し、例えばめっき工程の各工程を順次経由させる。この工程のうち、バスケット10を液槽に浸漬する工程があったとしても、プリント基板Pが押え部39によって押えられているので、浮き上がり等が抑止される。
【0058】
各工程を終了した後、プリント基板Pは取り出し装置60によってバスケット10から取り出される。プリント基板Pの取り出すには、着脱機構70によって蓋部14を取り外す。この取り外し手順は、蓋部14を取り付ける手順と同様である。蓋部14が取り外されると、載置台63に設けられた図略の押上げ部材が上昇する。押上げ部材は、底部保持部25の途切れたところを通過し、枠体12内のプリント基板Pを下から所定高さだけ押し上げる。
【0059】
次に、取り出し機構64を駆動する。取り出し機構64は、把持部67を水平方向及び上下方向に移動させ、目的のプリント基板Pの側方まで移動される(図10(a)参照)。そして、駆動機構68eのシリンダを収縮させて、把持爪67aをプリント基板Pの幅方向外側からプリント基板Pに近づけ、その後、把持爪67aを駆動し、側部保持部23よりも上方に突出した当該プリント基板Pの側部を把持する。把持爪67aでプリント基板Pを把持したまま、可動部本体68dを上昇させ、プリント基板Pを側部保持部23から取り出す。このプリント基板Pは、払出し機構65に搬送され、払出し機構65によって取り出し装置60から所定の場所に向けて1枚ずつ搬出される。
【0060】
以上説明したように、本実施形態のバスケット10では、挿入口15を通して側部保持部23にプリント基板Pを挿入する際に、案内部37間の間隙を通してプリント基板Pを側部保持部23の保持溝23aに挿入することができる。このため、プリント基板Pの通過する領域が案内部37によって規制されるため、プリント基板Pが薄くて撓み易い場合や横幅が広い場合等であっても、プリント基板Pを側部保持部23に容易に挿入することができる。したがって、本実施形態によるバスケット10によれば、バスケット10内へのプリント基板Pの挿入作業の労力を軽減することができる。
【0061】
しかも本実施形態では、案内部37がプリント基板Pの上端部を保持可能な位置に配置されるので、バスケット10を移動させるとき等、バスケット10が振動した場合に、枠体12内に保持されているプリント基板Pが振動するのを抑制することができる。
【0062】
蓋部14が挿入口15を閉じた状態でも案内部37間の間隙を通してプリント基板Pを取り出すことが可能であるが、本実施形態のように、挿入口15が開放された状態で枠体12内のプリント基板Pを取り出せば、プリント基板Pが案内部37と接触しない。このため、プリント基板Pを容易に取り出せるばかりでなく、取り出し時にプリント基板Pが傷付くことも防止することができる。しかも本実施形態では、蓋部14を着脱可能としているので、蓋部14を枠体12から取り外すことにより、挿入口15が開放される。したがって、蓋部14を外すのみでプリント基板Pを取り出し易くすることができる。なお、蓋部14によって挿入口15を開放することで複数の案内部37を一斉に移動させることができる。
【0063】
また本実施形態では、蓋部14の支持部42により、枠体12と蓋部14との間に間隙44が形成されるので、例えばバスケット10を液槽内に沈めた後、そこから取り出すときに、当該間隙44を通して液を排出することが可能となる。したがって、バスケット10内からの液の排出効率を向上することができる。
【0064】
しかも本実施形態では、その支持部42が、側部保持部23に対する案内部37の位置決め手段としても機能するので、側部保持部23及び案内部37の配列方向において、側部保持部23と案内部37との位置関係が精度良く決まる。この結果、プリント基板Pを枠体12内に挿入する際に案内部37によってプリント基板Pを側部保持部23にスムーズに挿入することができる。
【0065】
また本実施形態では、蓋部14に押え部39が設けられているので、例えばバスケット10を液槽内に浸漬した際にプリント基板Pが浮き上がることを防止することができる。
【0066】
しかも本実施形態では、その押え部39が基端部を軸として回動可能となっているので、押え部39を回動させるだけで、プリント基板Pの押え位置とそこから退避した退避位置との間で押え部39を移動させることができる。また押え部39が蓋部14に取り付けられた状態となっているため、プリント基板Pの挿入時に押え部39の処置が面倒になることもない。
【0067】
さらに本実施形態では、押え部39に取っ手部39bが設けられているので、プリント基板Pを押え付けるための押え部39を利用して蓋部14を移動させることができる。
【0068】
また本実施形態の取り出し装置60では、側部保持部23から上方に突出したプリント基板Pの側部が把持部67によって把持されるので、把持部67がプリント基板Pをスムーズに把持することができる。すなわち、板状のプリント基板Pが側部保持部23から上方に突出している場合には、この突出した部位が撓んでいる場合もあるが、その場合であっても側部保持部23のすぐ上側では撓み量は少ない。このため、把持爪67aがプリント基板Pに側方から近づくようにするとともに、側部保持部23のすぐ上側に位置するプリント基板Pの側部を把持するようにすることにより、プリント基板Pを確実に把持することができる。
【0069】
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、前記実施形態では、蓋部14が枠体12に対して着脱可能な構成としたが、これに代え、蓋部14が枠体12に対して回動可能に支持される構成としてもよい。この構成でも、蓋部14によって枠体12の挿入口15を開閉することが可能である。
【0070】
また、前記実施形態では、枠体12に対して着脱可能な蓋部14が設けられ、この蓋部14に案内部37が固定される構成について説明したが、これに限られるものではない。例えば、案内部37が枠体12に直接固定される構成でもよく、あるいは、案内部37が枠体12に対して直接着脱可能な構成でも、枠体12に対して回動可能に支持される構成であってもよい。この場合、各案内部37は、枠体12の上端部において、互いに隣り合う側部保持部23間に配設されて側面部12a間に架け渡されることになる。
【0071】
また、前記実施形態では、プリント基板Pの上端部Paが側部保持部23から上方に突出する状態で枠体12内に保持される例を示したが、これに限られない。すなわち、プリント基板Pの上端部Paが側部保持部23の上端部と同じ高さ又はそれよりも低い位置になっていてもよい。この場合でも、プリント基板Pの取り出し時に押上げ部材によってプリント基板Pが押し上げられれば、プリント基板Pをスムーズに取り出すことができる。なお、この場合には、プリント基板Pの上端部Paが案内部37間に挟まれた状態にはならない。
【0072】
また前記実施形態では、側部保持部23が枠体12の上側梁部16よりも上方に突出した構成としたが、上方に突出しない構成としてもよい。この場合には、蓋部14と枠体12との間の間隙44が形成されない構成としてもよい。
【0073】
また前記実施形態では、バスケット10にプリント基板Pが保持される例を説明したが、これに限られるものではなく、撓むような板状のものであれば保持対象となる。
【0074】
また前記実施形態では、底部保持部25が設けられた構成について説明したが、これに限られるものではなく、例えば底部保持部25が設けられていない構成にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施形態に係る取り出し装置の正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る取り出し装置の側面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るバスケットの斜視図である。
【図4】前記バスケットを構成する枠体の斜視図である。
【図5】前記バスケットを構成する蓋部の斜視図である。
【図6】前記枠体の部分拡大図である。
【図7】(a)側部保持部の側面図であり、(b)側部保持部の正面図である。
【図8】前記枠体の正面図である。
【図9】(a)蓋部の断面図であり、(b)押え部の正面図であり、(c)係合ピンの正面図である。
【図10】(a)(b)枠体に保持されたプリント基板を、取り出し機構によって取り出す手順を説明する説明図である。
【図11】取り出し装置の位置決め機構を示す図である。
【符号の説明】
【0076】
10 バスケット
12 枠体
14 蓋部(案内部保持体)
15 挿入口
23 側部保持部
23a 保持溝
37 案内部
39 押え部
39a 係合溝
39b 手部
42 支持部
44 間隙
48a 軸部
67a 把持爪
68 移動機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状の複数の被保持体を互いに間隔をおいた状態で保持するためのバスケットであって、
前記被保持体を保持するための空間を形成し、かつ前記空間の上面が前記被保持体の挿入口として形成される枠体と、
前記枠体の対向側面にそれぞれ設けられ、前記空間内に挿入される前記被保持体の厚み方向に間隔をおいて配列され、前記被保持体の側部を保持可能な複数の側部保持部と、
前記側部保持部の配列方向に沿って間隔をおいて配列され、前記挿入口に挿入される前記被保持体を前記側部保持部に案内可能な形状を有する複数の案内部と、を備えているバスケット。
【請求項2】
前記案内部は、前記側部保持部に保持された前記被保持体の上部を保持可能な位置に配置される請求項1に記載のバスケット。
【請求項3】
前記複数の案内部が固定され、前記枠体の挿入口に対応した形状を有する案内部保持体を備え、
前記案内部保持体は、前記挿入口を開閉可能に構成されている請求項1又は2に記載のバスケット。
【請求項4】
前記案内部保持体は、前記枠体に対して着脱可能である請求項3に記載のバスケット。
【請求項5】
前記案内部保持体には、前記枠体との間に間隙が形成されるように前記枠体に対して前記案内部保持体を支持するための支持部が設けられている請求項3又は4に記載のバスケット。
【請求項6】
前記支持部は、前記案内部の前記配列方向における前記側部保持部に対する前記案内部の位置決め手段としても機能する請求項5に記載のバスケット。
【請求項7】
前記案内部保持体には、前記側部保持部に保持された前記複数の案内部を押え得る押え部が設けられている請求項3から6の何れか1項に記載のバスケット。
【請求項8】
前記案内部保持体には、軸部が設けられ、
前記押え部は、前記側部保持部に保持された前記複数の被保持体が押えられる押え位置と、この押え位置から退避した退避位置との間を前記軸部回りに回動可能に構成されている請求項7に記載のバスケット。
【請求項9】
前記押え部には、取っ手部が設けられている請求項7又は8に記載のバスケット。
【請求項10】
請求項3から9の何れか1項に記載のバスケット内に保持された被保持体を当該バスケットから取り出すための取り出し装置であって、
枠体の側部保持部に保持された被保持体を把持するための把持爪と、
前記把持爪を水平方向及び上下方向に移動させるための移動機構と、
前記把持爪及び前記移動機構を制御可能な制御部と、を備え、
前記把持爪は、挿入口が開放された状態の前記側部保持部の側方から前記被保持体に近づき、前記側部保持部から上方に突出した当該被保持体の側部を把持し、当該被保持体を前記側部保持部から取り出す被保持体取り出し装置。
【請求項11】
請求項3から9の何れか1項に記載のバスケット内に保持された被保持体を当該バスケットから取り出す方法であって、
挿入口が開放された状態の側部保持部の側方から把持爪を前記被保持体に近づけ、前記側部保持部から上方に突出した当該被保持体の側部を前記把持爪によって把持し、当該被保持体を前記側部保持部から取り出す被保持体の取り出し方法。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図11】
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【図3】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−26963(P2009−26963A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−188700(P2007−188700)
【出願日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(000189327)上村工業株式会社 (101)
【Fターム(参考)】