説明

バス待ち時間表示システム、バス待ち時間表示装置、バス待ち時間配信サーバおよびバス待ち時間表示プログラム

【課題】 入手可能なバスの運行状況の情報に基づいて、精度良くバスの待ち時間を求めること。
【解決手段】 各バス停(S1〜S4)を通過した時刻を記憶するバス通過時刻記憶手段と、指定バス停(S4)に次に到着する次到着バス(BUS2)が直前に通過した直前通過バス停(S2)を通過した時刻(tBUS2_S2)と、指定バス停(S4)を通過した既通過バス(BUS1)が直前通過バス停(S2)を通過した時刻(tBUS1_S2)と、の時間差に基づいて、次到着バス(BUS2)と既通過バス(BUS1)とのバス到着時間差を計算するバス到着時間差計算手段と、既通過バス(BUS1)が指定バス停(S4)を通過した時刻にバス到着時間差を加えた時刻から現在時刻を引いたバス待ち時間を表示するバス待ち時間表示手段と、を備えたバス待ち時間表示システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バス停におけるバスの待ち時間を表示するバス待ち時間表示システム、バス待ち時間表示装置、バス待ち時間配信サーバおよびバス待ち時間表示プログラムに関し、特に、ユーザが指定した特定のバス停におけるバスの待ち時間を表示するバス待ち時間表示システム、バス待ち時間表示装置、バス待ち時間配信サーバおよびバス待ち時間表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、現在運行中のバスの現在位置や、特定のバス停に対してバスが到着する到着予想時間(バス停における待ち時間)等の運行状況をユーザが知ることができるように、文字情報により構成された運行状況をパーソナルコンピュータや携帯端末(携帯電話等)で閲覧できるサービスを提供しているバス運行会社がある(例えば、非特許文献1等参照)。
【0003】
前記到着予想時間を求める方法としては、例えば、特許文献1(特開2003−263699号公報)に記載されているように、各バスに搭載されたバス車内システムにより、実際の走行距離を標準時速で割った標準走行時間と、実際の走行距離を実際の走行速度で割った走行時間との時間差を補正値としてバスロケーションサーバに送信し、時刻表から設定された到着予想時間(待ち時間)を補正する技術が従来知られている。
【0004】
【非特許文献1】東京都交通局、「都バス運行情報」、[online]、2002年、東京都、「平成17年3月1日検索」、インターネット<URL:http://tobus.jp>
【特許文献1】特開2003−263699号公報(段落番号「0008」〜「0011」、「0058」〜「0080」)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
(従来技術の問題点)
前記特許文献1記載の技術のように、バスの実際の走行速度を直接利用してバスの到着予想時間を計算する場合、バスの運行を管理するバスロケーションサーバは、常時全てのバスを監視する必要があるため、サーバの負荷が非常に大きくなるという問題がある。その上、バスロケーションサーバはバス運行会社が管理しており、バス運行会社以外の業者、例えば、携帯電話等のアプリケーションとしてバスの運行案内を行おうとする業者は、現在、バスの実際の走行速度の情報を入手することはできない。したがって、バスの実際の運行速度に基づいて到着時刻や待ち時間の予測を行うことができず、正確な待ち時間等の予想ができないという問題がある。
【0006】
さらに、バスの運行速度に基づいて待ち時間等の予測を行う場合、バスが実際に動き出さないと予測ができず、始発バス停に近いバス停では、精確な待ち時間や到着予想時刻を得ることが困難であるという問題もある。
【0007】
本発明は、前述に事情に鑑み、入手可能なバスの運行状況の情報に基づいて、精度良くバスの待ち時間を求めることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(本発明)
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために第1発明のバス待ち時間表示システムは、
複数のバス停を含むチェックポイントを順次通過する複数のバス毎に、各チェックポイントを通過した時刻を記憶するバス通過時刻記憶手段と、
待ち時間検索対象の指定バス停に対し、前記指定バス停に次に到着する次到着バスが直前に通過した直前通過チェックポイントを通過した次到着バス通過時刻と、前記指定バス停を直前に通過した既通過バスが前記直前通過チェックポイントを通過した既通過バス通過時刻と、の時間差に基づいて、前記次到着バスと前記既通過バスとの時間差であるバス到着時間差を計算するバス到着時間差計算手段と、
前記既通過バスが前記指定バス停を通過した時刻に前記バス到着時間差を加えた時刻から現在時刻を引いたバス待ち時間を情報表示画面に表示するバス待ち時間表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
(第1発明の作用)
前記構成要件を備えた第1発明のバス待ち時間表示システムでは、バス通過時刻記憶手段は、複数のバス停を含むチェックポイントを順次通過する複数のバス毎に、各チェックポイントを通過した時刻を記憶する。バス到着時間差計算手段は、待ち時間検索対象の指定バス停に対し、前記指定バス停に次に到着する次到着バスが直前に通過した直前通過チェックポイントを通過した次到着バス通過時刻と、前記指定バス停を直前に通過した既通過バスが前記直前通過チェックポイントを通過した既通過バス通過時刻と、の時間差に基づいて、前記次到着バスと前記既通過バスとの時間差であるバス到着時間差を計算する。バス待ち時間表示手段は、前記既通過バスが前記指定バス停を通過した時刻に前記バス到着時間差を加えた時刻から現在時刻を引いたバス待ち時間を情報表示画面に表示する。したがって、実際には入手困難なバスの実際の走行速度の情報ではなく、入手可能なチェックポイントを通過した時刻に基づいて、精度良くバスの待ち時間を求めることができる。
【0010】
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1のバス待ち時間表示システムは、前記第1発明において、
前記各バスが前記各チェックポイントを通過する予定時刻を記憶するバス通過予定時刻記憶手段と、
前記次通過バスが始発バス停を出発していない場合には、始発バス停の予定時刻を前記次到着バス通過時刻として、前記バス到着時間差を計算する前記バス到着時間差計算手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態1のバス待ち時間表示システムでは、バス通過予定時刻記憶手段は、前記各バスが前記各チェックポイントを通過する予定時刻を記憶する。前記バス到着時間差計算手段は、前記次通過バスが始発バス停を出発していない場合には、始発バス停の予定時刻を前記次到着バス通過時刻として、前記バス到着時間差を計算する。したがって、始発バス停に近いバス停についてもバスの待ち時間を計算し、表示することができる。
【0012】
(第1発明の形態2)
第1発明の形態2のバス待ち時間表示システムは、前記第1発明の形態1において、
前記次到着バスおよび前記既通過バスの、前記直前通過チェックポイントにおける時間差および前記直前通過チェックポイント以前に通過したチェックポイントにおける時間差の変化に基づいて、前記バス到着時間差を計算する前記バス到着時間差計算手段、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態2のバス待ち時間表示システムでは、前記バス到着時間差計算手段は、前記次到着バスおよび前記既通過バスの、前記直前通過チェックポイントにおける時間差および前記直前通過チェックポイント以前に通過したチェックポイントにおける時間差の変化に基づいて、前記バス到着時間差を計算する。したがって、渋滞の発生や解消等により時間差が変化しても、バスの待ち時間を精度良く計算し、表示することができる。
【0014】
(第2発明)
前記技術的課題を解決するために第2発明のバス待ち時間表示装置は、
待ち時間検索条件としての指定バス停の情報を送信する待ち時間検索条件送信手段と、
送信した前記指定バス停に応じて、前記指定バス停に次に到着する次到着バスが直前に通過した直前通過チェックポイントを通過した次到着バス通過時刻と、前記指定バス停を直前に通過した既通過バスが前記直前通過チェックポイントを通過した既通過バス通過時刻と、の時間差に基づいて計算された前記次到着バスと前記既通過バスとの時間差であるバス到着時間差を、前記既通過バスが前記指定バス停を通過した時刻から現在時刻を引いた時間に加えたバス待ち時間を受信するバス待ち時間受信手段と、
受信した前記バス待ち時間を情報表示画面に表示するバス待ち時間表示手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0015】
(第2発明の作用)
前記構成要件を備えた第2発明のバス待ち時間表示装置では、待ち時間検索条件送信手段は、待ち時間検索条件としての指定バス停の情報を送信する。バス待ち時間受信手段は、送信した前記指定バス停に応じて、前記指定バス停に次に到着する次到着バスが直前に通過した直前通過チェックポイントを通過した次到着バス通過時刻と、前記指定バス停を直前に通過した既通過バスが前記直前通過チェックポイントを通過した既通過バス通過時刻と、の時間差に基づいて計算された前記次到着バスと前記既通過バスとの時間差であるバス到着時間差を、前記既通過バスが前記指定バス停を通過した時刻から現在時刻を引いた時間に加えたバス待ち時間を受信する。バス待ち時間表示手段は、受信した前記バス待ち時間を情報表示画面に表示する。したがって、入手困難なバスの実際の走行速度の情報ではなく、入手可能なチェックポイントを通過した時刻に基づいて、精度良くバスの待ち時間を求めることができる。
【0016】
(第2発明の形態1)
第2発明の形態1のバス待ち時間表示装置は、前記第2発明において、
前記次通過バスが始発バス停を出発していない場合には、始発バス停の予定時刻を前記次到着バス通過時刻として計算された前記バス到着時間差を受信する前記バス待ち時間受信手段、
を備えたことを特徴とする。
【0017】
(第2発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第2発明の形態1のバス待ち時間表示装置では、前記バス待ち時間受信手段は、前記次通過バスが始発バス停を出発していない場合には、始発バス停の予定時刻を前記次到着バス通過時刻として計算された前記バス到着時間差を受信する。したがって、始発バス停に近いバス停についてもバスの待ち時間を計算し、表示することができる。
【0018】
(第2発明の形態2)
第2発明の形態2のバス待ち時間表示装置は、前記第2発明の形態1において、
前記次到着バスおよび前記既通過バスの、前記直前通過チェックポイントにおける時間差および前記直前通過チェックポイント以前に通過したチェックポイントにおける時間差の変化に基づいて計算された前記バス到着時間差を受信する前記バス待ち時間受信手段、
を備えたことを特徴とする。
【0019】
(第2発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第2発明の形態2のバス待ち時間表示装置では、前記バス待ち時間受信手段は、前記次到着バスおよび前記既通過バスの、前記直前通過チェックポイントにおける時間差および前記直前通過チェックポイント以前に通過したチェックポイントにおける時間差の変化に基づいて計算された前記バス到着時間差を受信する。したがって、渋滞の発生や解消等により時間差が変化しても、バスの待ち時間を精度良く表示することができる。
【0020】
(第3発明)
前記技術的課題を解決するために第3発明のバス待ち時間配信サーバは、
複数のバス停を含むチェックポイントを順次通過する複数のバス毎に、各チェックポイントを通過した時刻を記憶するバス通過時刻記憶手段と、
バス待ち時間表示装置から送信された待ち時間検索条件としての指定バス停の情報を受信する待ち時間検索条件受信手段と、
受信した前記指定バス停に対し、前記指定バス停に次に到着する次到着バスが直前に通過した直前通過チェックポイントを通過した次到着バス通過時刻と、前記指定バス停を直前に通過した既通過バスが前記直前通過チェックポイントを通過した既通過バス通過時刻と、の時間差に基づいて、前記次到着バスと前記既通過バスとの時間差であるバス到着時間差を計算するバス到着時間差計算手段と、
前記既通過バスが前記指定バス停を通過した時刻に前記バス到着時間差を加えた時刻から現在時刻を引いたバス待ち時間を前記バス待ち時間表示装置に送信するバス待ち時間送信手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0021】
(第3発明の作用)
前記構成要件を備えた第3発明のバス待ち時間配信サーバでは、バス通過時刻記憶手段は、複数のバス停を含むチェックポイントを順次通過する複数のバス毎に、各チェックポイントを通過した時刻を記憶する。待ち時間検索条件受信手段は、バス待ち時間表示装置から送信された待ち時間検索条件としての指定バス停の情報を受信する。バス到着時間差計算手段は、受信した前記指定バス停に対し、前記指定バス停に次に到着する次到着バスが直前に通過した直前通過チェックポイントを通過した次到着バス通過時刻と、前記指定バス停を直前に通過した既通過バスが前記直前通過チェックポイントを通過した既通過バス通過時刻と、の時間差に基づいて、前記次到着バスと前記既通過バスとの時間差であるバス到着時間差を計算する。バス待ち時間送信手段は、前記既通過バスが前記指定バス停を通過した時刻に前記バス到着時間差を加えた時刻から現在時刻を引いたバス待ち時間を前記バス待ち時間表示装置に送信する。したがって、入手困難なバスの実際の走行速度の情報ではなく、入手可能なチェックポイントを通過した時刻に基づいて、精度良くバスの待ち時間を求めることができる。
【0022】
(第3発明の形態1)
第3発明の形態1のバス待ち時間配信サーバは、前記第3発明において、
前記各バスが前記各チェックポイントを通過する予定時刻を記憶するバス通過予定時刻記憶手段と、
前記次通過バスが始発バス停を出発していない場合には、始発バス停の予定時刻を前記次到着バス通過時刻として、前記バス到着時間差を計算する前記バス到着時間差計算手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0023】
(第3発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第3発明の形態1のバス待ち時間配信サーバでは、バス通過予定時刻記憶手段は、前記各バスが前記各チェックポイントを通過する予定時刻を記憶する。前記バス到着時間差計算手段は、前記次通過バスが始発バス停を出発していない場合には、始発バス停の予定時刻を前記次到着バス通過時刻として、前記バス到着時間差を計算する。したがって、始発バス停に近いバス停についてもバスの待ち時間を計算することができる。
【0024】
(第3発明の形態2)
第3発明の形態2のバス待ち時間配信サーバは、前記第3発明の形態1において、
前記次到着バスおよび前記既通過バスの、前記直前通過チェックポイントにおける時間差および前記直前通過チェックポイント以前に通過したチェックポイントにおける時間差の変化に基づいて、前記バス到着時間差を計算する前記バス到着時間差計算手段、
を備えたことを特徴とする。
【0025】
(第3発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第3発明の形態2のバス待ち時間配信サーバでは、前記バス到着時間差計算手段は、前記次到着バスおよび前記既通過バスの、前記直前通過チェックポイントにおける時間差および前記直前通過チェックポイント以前に通過したチェックポイントにおける時間差の変化に基づいて、前記バス到着時間差を計算する。したがって、渋滞の発生や解消等により時間差が変化しても、バスの待ち時間を精度良く計算することができる。
【0026】
(第4発明)
前記技術的課題を解決するために第4発明のバス待ち時間表示プログラムは、
コンピュータを、
複数のバス停を含むチェックポイントを順次通過する複数のバス毎に、各チェックポイントを通過した時刻を記憶するバス通過時刻記憶手段、
待ち時間検索対象の指定バス停に対し、前記指定バス停に次に到着する次到着バスが直前に通過した直前通過チェックポイントを通過した次到着バス通過時刻と、前記指定バス停を直前に通過した既通過バスが前記直前通過チェックポイントを通過した既通過バス通過時刻と、の時間差に基づいて、前記次到着バスと前記既通過バスとの時間差であるバス到着時間差を計算するバス到着時間差計算手段、
前記既通過バスが前記指定バス停を通過した時刻に前記バス到着時間差を加えた時刻から現在時刻を引いたバス待ち時間を情報表示画面に表示するバス待ち時間表示手段、
として機能させることを特徴とする。
【0027】
(第4発明の作用)
前記構成要件を備えた第4発明のバス待ち時間表示プログラムでは、バス通過時刻記憶手段は、複数のバス停を含むチェックポイントを順次通過する複数のバス毎に、各チェックポイントを通過した時刻を記憶する。バス到着時間差計算手段は、待ち時間検索対象の指定バス停に対し、前記指定バス停に次に到着する次到着バスが直前に通過した直前通過チェックポイントを通過した次到着バス通過時刻と、前記指定バス停を直前に通過した既通過バスが前記直前通過チェックポイントを通過した既通過バス通過時刻と、の時間差に基づいて、前記次到着バスと前記既通過バスとの時間差であるバス到着時間差を計算する。バス待ち時間表示手段は、前記既通過バスが前記指定バス停を通過した時刻に前記バス到着時間差を加えた時刻から現在時刻を引いたバス待ち時間を情報表示画面に表示する。したがって、入手困難なバスの実際の走行速度の情報ではなく、入手可能なチェックポイントを通過した時刻に基づいて、精度良くバスの待ち時間を求めることができる。
【0028】
(第4発明の形態1)
第4発明の形態1のバス待ち時間表示プログラムは、前記第4発明において、
コンピュータを、
前記各バスが前記各チェックポイントを通過する予定時刻を記憶するバス通過予定時刻記憶手段、
前記次通過バスが始発バス停を出発していない場合には、始発バス停の予定時刻を前記次到着バス通過時刻として、前記バス到着時間差を計算する前記バス到着時間差計算手段、
として機能させることを特徴とする。
【0029】
(第4発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第4発明の形態1のバス待ち時間表示プログラムでは、バス通過予定時刻記憶手段は、前記各バスが前記各チェックポイントを通過する予定時刻を記憶する。前記バス到着時間差計算手段は、前記次通過バスが始発バス停を出発していない場合には、始発バス停の予定時刻を前記次到着バス通過時刻として、前記バス到着時間差を計算する。したがって、始発バス停に近いバス停についてもバスの待ち時間を計算し、表示することができる。
【0030】
(第4発明の形態2)
第4発明の形態2のバス待ち時間表示プログラムは、前記第4発明の形態1において、
コンピュータを、
前記次到着バスおよび前記既通過バスの、前記直前通過チェックポイントにおける時間差および前記直前通過チェックポイント以前に通過したチェックポイントにおける時間差の変化に基づいて、前記バス到着時間差を計算する前記バス到着時間差計算手段、
として機能させることを特徴とする。
【0031】
(第4発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第4発明の形態2のバス待ち時間表示プログラムでは、前記バス到着時間差計算手段は、前記次到着バスおよび前記既通過バスの、前記直前通過チェックポイントにおける時間差および前記直前通過チェックポイント以前に通過したチェックポイントにおける時間差の変化に基づいて、前記バス到着時間差を計算する。したがって、渋滞の発生や解消等により時間差が変化しても、バスの待ち時間を精度良く表示することができる。
【発明の効果】
【0032】
前述の本発明は、入手可能なバスの運行状況の情報に基づいて、精度良くバスの待ち時間を求めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0034】
図1は、本発明のバス待ち時間表示システムの実施例1の説明図である。
図1の実施例1のバス待ち時間表示システムSにおいて、バス待ち時間表示装置としてのユーザが携帯可能な携帯電話1(携帯端末)は、携帯電話ネットワーク2を介して携帯電話事業者のデータ通信装置3と接続されている。そして、前記データ通信装置3は、専用線4やインターネット回線(公衆通信回線)6を介して、バス待ち時間の情報を提供するバス待ち時間配信サーバ7や、バスの運行状況およびを提供するバス運行会社のバス運行状況配信サーバ8、その他の情報配信業者(コンテンツプロバイダ、アプリケーションサービスプロバイダ)の情報配信サーバ9に接続されている。なお、実施例1では、バス待ち時間配信サーバ7は、専用線4を介してデータ通信装置3に接続されているが、インターネット6を介して接続することも可能である。
図1において、前記携帯電話1は、表示画像が表示される情報表示画面(表示器)11や、ユーザが各種入力を行う入力キー12を有し、内部にプログラム等が記録された記憶装置(記録媒体)を備えている。
【0035】
(携帯電話1の制御部の説明)
図2は前記図1に示すバス待ち時間表示システムのユーザの携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図2において、携帯電話1のコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0036】
(携帯電話のコントローラCに接続された信号入力要素)
前記携帯電話1のコントローラCは、前記入力キー12や図示しないその他の信号入力要素からの信号が入力されている。
前記入力キー12は、ユーザにより入力された入力信号を検出して、その検出信号をコントローラCに入力する。
【0037】
(携帯電話のコントローラCに接続された制御要素)
また、携帯電話1のコントローラCは、液晶駆動回路KD1、振動モータ駆動回路KD2や図示しない電源回路、その他の制御要素に接続されており、それらの作動制御信号を出力している。
前記液晶駆動回路KD1は、液晶表示パネルの表示用電極のオン・オフを制御して情報表示画面11に画像を表示する。
振動モータ駆動回路KD2は、電話の着信時等に、振動モータM1を作動させて、携帯電話1を振動させる。
【0038】
(携帯電話のコントローラCの機能)
携帯電話1のコントローラCは、前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。前記コントローラCの機能(制御手段)を次に説明する。
C1:液晶駆動回路制御手段
液晶駆動回路制御手段C1は、液晶駆動回路KD1を制御して、情報表示画面11に画像を表示する。
C2:振動モータ制御手段
振動モータ制御手段C2は、振動モータ駆動回路KD2を介して振動モータM1の駆動を制御する。
【0039】
図3は実施例1のバス待ち時間検索用入力画像の説明図である。
C3:バス待ち時間検索用入力画像表示手段
バス待ち時間検索用入力画像表示手段C3は、ユーザがバスの待ち時間の検索を行う指定バス停やバス路線を入力するためのバス待ち時間検索用入力画像21(図3参照)を情報表示画面11に表示する。図3において、実施例1のバス待ち時間検索用入力画像21は、バス路線を入力するためのバス路線入力欄22と、指定バス停を入力するための指定バス停入力欄23と、入力したバス路線や指定バス停の情報をバス待ち時間配信サーバ7に送信するための送信アイコン24と、バス待ち時間検索プログラムを終了するための終了アイコン26とを有する。
【0040】
C4:待ち時間検索条件送信手段
待ち時間検索条件送信手段C4は、前記バス待ち時間検索入力画像21において送信アイコン24の入力がされた場合に、前記バス路線入力欄22や指定バス停入力欄23に入力された待ち時間検索条件をバス待ち時間配信サーバ7に送信する。
C5:検索結果受信手段(バス待ち時間受信手段、バス待ち時間記憶手段)
検索結果受信手段C5は、送信した待ち時間検索条件に応じてバス待ち時間配信サーバ7から送信された検索結果を受信し、記憶する。なお、実施例1の検索結果受信手段C5は、待ち時間検索条件に応じた検索結果としてバス待ち時間またはバスの現在位置情報を受信する。
【0041】
図4は実施例1のバス待ち時間表示画像の説明図である。
C6:バス待ち時間表示手段
バス待ち時間表示手段C6は、受信した検索結果に応じて、バスの待ち時間を表示するバス待ち時間表示画像31(図4参照)を作成するバス待ち時間表示画像作成手段C6Aを有し、作成されたバス待ち時間表示画像31を情報表示画面11に表示する。図4において、実施例1のバス待ち時間表示画像31は、指定バス停を示す指定バス停アイコン32と、指定バス停の路線上の前のバス停を示すバス停アイコン33と、バスの現在位置を示すバスアイコン34と、バス待ち時間配信サーバ7に最新のバス待ち時間の情報を問い合わせるための更新アイコン36とを有する。そして、前記指定バス停アイコン32には、待ち時間を表示する待ち時間表示部32a(図4では待ち時間が6分)と、バス停名を表示するバス停名表示部32bとを有する。
【0042】
TM1:待ち時間カウントダウンタイマ
待ち時間カウントダウンタイマTM1は、受信した待ち時間がセットされ、時間の経過とともにセットされた待ち時間が減少する(カウントダウンされる)。
C7:待ち時間更新タイミング判別手段
待ち時間更新タイミング判別手段C7は、待ち時間カウントダウンタイマTM1でカウントダウンされる待ち時間に基づいて、指定バス停アイコン32の待ち時間表示部32aに表示する待ち時間を更新するタイミングを判別する。実施例1の待ち時間更新タイミング判別手段C7は、待ち時間の分の桁が変わった場合(例えば、3分が2分59秒になった場合)に待ち時間更新タイミングになったものと判別する。
【0043】
(バス待ち時間配信サーバ7の制御部の説明)
図5は実施例1のバス待ち時間配信サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図5において、実施例1のバス待ち時間配信サーバ7のコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、処理に応じて種々のデータを記憶するハードディスク、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
バス待ち時間配信サーバ7のコントローラCは、図示しないキーボードやマウス等の入力装置やI/Oを介して入力された信号に応じた処理を実行して、前記ディスプレイやI/Oを介して制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。
実施例1のバス待ち時間配信サーバ7のコントローラCは、以下の機能(制御手段)を有する。
【0044】
C10:バス停情報記憶手段
バス停情報記憶手段C10は、待ち時間の情報を提供するバス運行会社のバス停(チェックポイント)やバス路線の情報を記憶する。
C11:待ち時間検索条件受信手段
待ち時間検索条件受信手段C11は、前記携帯電話1から送信された待ち時間検索条件を受信し、記憶する。
C12:指定バス停判別手段
指定バス停判別手段C12は、受信した待ち時間検索条件のデータに基づいて、指定バス停や指定バス路線を判別する。
C13:運行状況送信要求手段
運行状況送信要求手段C13は、待ち時間検索条件から判別された指定バス停や指定バス路線のバス運行状況の送信を要求する信号を、前記バス運行状況配信サーバ8に送信する。
【0045】
C14:運行状況受信手段(バス通過時刻記憶手段)
運行状況受信手段C14は、運行状況の送信要求に応じてバス運行状況配信サーバ8から送信されたバス運行状況のデータを受信し、記憶する。
C15:次到着バス検索手段
次到着バス検索手段C15は、受信したバス運行状況のデータに基づいて、指定バス停に次に到着するバスである次到着バスを検索する。実施例1の次到着バス検索手段C15は、指定バス停を通過した記録が残っているバス(既通過バス)の次のバスを次到着バスとして検索する。なお、既通過バスがない場合、その日の最初のバス(朝一番の始発バス)を次到着バスとして検索する。
C16:始発バス停未出発判別手段
始発バス停未出発判別手段C16は、検索された次到着バスが始発バス停を出発しているか否かを判別する。実施例1の始発バス停未出発判別手段C16は、次到着バスが通過した記録の残っているバス停があるか否かを判別することにより、始発バス停を出発しているか否かを判別する。なお、他にも、始発バス停を出発した記録が残っているか否かを判別することにより判別することも可能である。
【0046】
C17:直前通過バス停検索手段
直前通過バス停検索手段C17は、次到着バスが直前に通過したバス停を検索する。実施例1の直前通過バス停検索手段C17は、次到着バスの通過した記録の残っているバス停の中から路線上最も指定バス停に近いバス停を直前通過バス停として検索する。なお、記録の残っているバス停の中から、通過時刻が最も遅いバス停を直前通過バス停として検索することも可能である。
C18:既通過バス検索手段
既通過バス検索手段C18は、次到着バス位置情報作成手段C18Aを有し、指定バス停を直前に通過した既通過バスを検索する。実施例1の既通過バス検索手段C18は、指定バス停を通過した記録の残っているバスの中から直前に通過したバスを既通過バスとして検索する。
【0047】
C18A:次到着バス位置情報作成手段
次到着バス位置情報作成手段C18Aは、既通過バスが存在しない場合、すなわち、次到着バスが朝一のバスの場合に、携帯電話1に送信する次到着バスの位置情報を作成する。したがって、次到着のバスが朝一番の始発バスの場合には、検索結果としてバス待ち時間ではなく、バスの位置情報が送信される。
C19:バス到着時間差計算手段
バス到着時間差計算手段C19は、前記直前通過バス停を次到着バスが通過した時刻である次到着バス通過時刻を検索する次到着バス通過時刻検索手段C19Aと、直前通過バス停を既通過バスが通過した時刻である既通過バス通過時刻を検索する既通過バス通過時刻検索手段C19Bとを有し、前記次到着バス通過時刻と既通過バス通過時刻との時間差に基づいて、前記次到着バスと前記既通過バスとの時間差であるバス到着時間差を計算する。実施例1のバス到着時間差計算手段C19は、直前通過バス停における時間差をバス到着時間差として計算する。
【0048】
C20:バス待ち時間計算手段
バス待ち時間計算手段C20は、既通過バスが指定バス停を通過した既通過バス指定バス停通過時刻を検索する既通過バス指定バス停通過時刻検索手段C20Aと、バス待ち時間を計算する時の現在時刻を取得する現在位置取得手段C20Bを有し、既通過バス指定バス停通過時刻と、前記バス到着時間差と、現在時刻とに基づいて、バス待ち時間を計算する。実施例1のバス待ち時間計算手段C20は、既通過バス指定バス停通過時刻にバス到着時間差を加えた時刻から、現在時刻を引いた時間をバス待ち時間として計算する。
C21:検索結果送信手段(バス待ち時間送信手段)
検索結果送信手段C21は、バス待ち時間またはバスの位置情報を検索結果として携帯電話1に送信する。
【0049】
(バス運行状況配信サーバ8の制御部の説明)
図6は実施例1のバス運行状況配信サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図6において、実施例1のバス運行状況配信サーバ8のコントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ、記録媒体)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ、記録媒体)、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、処理に応じて種々のデータを記憶するハードディスク、ならびにクロック発振器等を有するコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
バス運行状況配信サーバ8のコントローラCは、図示しないキーボードやマウス等の入力装置やI/Oを介して入力された信号に応じた処理を実行して、前記ディスプレイやI/Oを介して制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。
実施例1のバス運行状況配信サーバ8のコントローラCは、以下の機能(制御手段)を有する。
【0050】
C31:バス停情報記憶手段
バス停情報記憶手段C31は、バス運行状況配信サーバ8が管理するバスが停車するバス停(チェックポイント)やバス路線の情報を記憶する。
C32:バス通過予定時刻記憶手段
バス通過予定時刻記憶手段C32は、各バスが各バス停を通過する予定の時刻(ダイヤグラム)を記憶する。
C33:バス運行状況管理手段
バス運行状況管理手段C33は、バス通過時刻記憶手段C33Aと、バス運行状況更新手段C33Bとを有し、バスの運行状況を管理する。
【0051】
図7は実施例1の通過時刻記録テーブルの説明図である。
C33A:バス通過時刻記憶手段
バス通過時刻記憶手段C33Aは、バスの運行状況として、バス路線毎に各バスが各バス停(チェックポイント)を通過した時刻を記録した通過時刻記録テーブル(図7参照)を記憶する。図7において、通過時刻記録テーブルには、各バスがバス停を通過したことが検出された場合に、通過時刻が記録される。
C33B:バス運行状況更新手段
バス運行状況更新手段C33Bは、各バスが各バス停を通過した(到着し出発した)ことを検出すると、その時刻を通過時刻記録テーブルに記録し、通過時刻記録テーブルを更新する。なお、バス停の通過の検出は従来公知であり、例えば、前記特許文献1や非特許文献1等の技術を使用可能であるので、詳細な説明は省略する。
【0052】
C34:運行状況送信要求受信手段
運行状況送信要求受信手段C34は、バス待ち時間配信サーバ7から送信されたバスの運行状況の送信要求の信号を受信する。
C35:対象路線判別手段
対象路線判別手段C35は、受信した運行状況の送信要求信号に基づいて、運行状況の送信要求があったバス路線を判別する。
C36:運行状況送信手段
運行状況送信手段C36は、送信要求がされた対象のバス路線に関する運行状況(前記通過時刻記録テーブルのデータや時刻表(ダイヤグラム)のデータ)をバス待ち時間配信サーバ7に送信する。
なお、前記バス運行状況配信サーバ8は、従来公知であり(例えば、前記非特許文献1等参照)、種々の構成を採用できる。
【0053】
(フローチャートの説明)
(携帯電話1の処理の説明)
図8は実施例1のバス待ち時間表示システムの携帯電話が備えているバス待ち時間表示処理のフローチャートである。
図8のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、携帯電話1のコントローラCのROM等に記憶されたバス待ち時間表示プログラムに従って行われる。また、この処理は携帯電話1の他の各種処理(音声通話等)と並行して実行される。
図8に示すフローチャートは、ユーザの入力によりバス待ち時間表示プログラムが起動された時に開始される。
【0054】
図8のST1において、バス待ち時間検索用入力画像21(図3参照)を情報表示画面11に表示する。そして、ST2に進む。
ST2において、各欄22,23への入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST4に進む。
ST3において、入力に応じてバス待ち時間検索用入力画像21を更新する。そして、ST2に戻る。
ST4において、「送信」アイコン24の入力がされたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST5に進み、イエス(Y)の場合はST6に進む。
ST5において、「終了」アイコン26の入力やその他のバス待ち時間表示プログラムを終了させる入力がされたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST2に戻り、イエス(Y)の場合は図8のバス待ち時間表示処理を終了する。
【0055】
ST6において、各欄22,23に入力された指定バス停のデータ等を含むバス待ち時間検索用のデータをバス待ち時間配信サーバ7に送信する。そして、ST7に進む。
ST7において、バス待ち時間配信サーバ7から送信された検索結果を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST7を繰り返し、イエス(Y)の場合はST8に進む。
ST8において、検索結果に応じて検索結果画像(バス待ち時間表示画像31またはバスの現在位置を表示する画像(バス待ち時間表示画像31において、待ち時間表示部32aに待ち時間が表示されていない画像))を作成し、情報表示画面11に表示する。そして、ST9に進む。
ST9において、待ち時間カウントダウンタイマTM1に受信した待ち時間をセットする。そして、ST10に進む。
【0056】
ST10において、待ち時間更新タイミングになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST11に進み、ノー(N)の場合はST12に進む。
ST11において、更新後の待ち時間に応じて待ち時間表示部32aの画像を更新する。そして、ST10に進む。
ST12において、待ち時間配信サーバ7に対して、待ち時間の最新情報を問い合わせる入力、すなわち、「更新」アイコン36の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に戻り、ノー(N)の場合はST13に進む。
ST13において、バス待ち時間表示プログラムを終了させる入力がされたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST10に戻り、イエス(Y)の場合は図8のバス待ち時間表示処理を終了する。
【0057】
(バス待ち時間配信サーバ7の処理の説明)
図9は実施例1のバス待ち時間表示システムのバス待ち時間配信サーバが備えている地図データ配信処理のフローチャートである。
図9のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、バス待ち時間配信サーバ7のコントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はバス待ち時間配信サーバ7の他の各種処理と並行して実行される。
図9に示すフローチャートは、バス待ち時間配信サーバ7が起動された時に開始される。
【0058】
図9のST21において、携帯電話1から送信されたバス待ち時間検索用のデータを受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST21を繰り返し、イエス(Y)の場合はST22に進む。
ST22において、受信したバス待ち時間検索用のデータに含まれる指定バス停や指定路線に関するバス運行状況の送信を要求する信号をバス運行状況配信サーバ8に送信する。そして、ST23に進む。
ST23において、バス運行状況配信サーバ8から送信されたバスの運行状況(通過時刻記録テーブル等)を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST23を繰り返し、イエス(Y)の場合はST24に進む。
ST24において、通過時刻記録テーブルのデータに基づいて、指定バス停に次に到着する次到着バスを検索し、ST25に進む。
【0059】
ST25において、通過時刻記録テーブルに基づいて、次到着バスが始発バス停を出発しているか否か、すなわち、次到着バスに関し始発バス停の通過記録が残っているか否かを判別する。ノー(N)の場合はST26に進み、イエス(Y)の場合はST27に進む。
ST26において、通過時刻記録テーブルに基づいて、次到着バスが直前に通過した直前通過バス停を検索する。そして、ST28に進む。
ST27において、始発バス停を直前通過バス停に設定し、時刻表(ダイヤグラム)の出発予定時刻を次到着バス通過時刻に設定する。そして、ST28に進む。
ST28において、通過時刻記録テーブルに基づいて、次到着バスの直前に、直前通過バス停を通過したバス(既通過バス)を検索する。そして、ST29に進む。
【0060】
ST29において、既通過バスがあるか否か、すなわち、次到着バスが朝一番の始発バスであるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST30に進み、イエス(Y)の場合はST31に進む。
ST30において、次到着バスの現在位置を特定するためのバス位置情報データ、すなわち、どのバス停とどのバス停の間を走行中かまたはどのバス停に停車中かを特定するデータを作成する。そして、ST33に進む。
ST31において、通過時刻記録テーブルに基づいて、次到着バスが直前通過バス停を通過した時刻(次到着バス通過時刻)と、既通過バスが直前通過バス停を通過した時刻(既通過バス通過時刻)と、の時間差(バス到着時間差)を計算する。そして、ST32に進む。
ST32において、指定バス停を既通過バスが通過した時刻(既通過バス通過時刻)にバス到着時間差を加えた時刻(到着予想時刻)から、現在時刻を引いた時間(待ち時間)を計算する。そして、ST33に進む。
ST33において、検索結果(待ち時間やバス位置情報)を携帯電話1に送信する。そして、ST21に戻る。
【0061】
(バス運行状況配信サーバ8の処理の説明)
図10は実施例1のバス待ち時間表示システムのバス運行状況配信サーバが備えているバス運行状況配信処理のフローチャートである。
図10のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、バス運行状況配信サーバ8のコントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はバス運行状況配信サーバ8の他の各種処理と並行して実行される。
図10に示すフローチャートは、バス運行状況配信サーバ8の起動により開始される。
図10のST41において、バス待ち時間配信サーバ7から送信されたバス運行状況の送信要求を受信したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST41を繰り返し、イエス(Y)の場合はST42に進む。
ST42において、バス運行状況の送信要求があった指定バス停および指定路線を判別する。そして、ST43に進む。
ST43において、該当するバス路線の運行状況データ(通過時刻記録テーブルのデータや時刻表(ダイヤグラム)のデータ)をバス待ち時間配信サーバ7に対して送信する。そして、ST41に戻る。
【0062】
(実施例1の作用)
図11は実施例1の作用説明図であり、次到着バス(BUS2)がバス停S2とバス停S3との間を走行中の場合の作用説明図である。
図12は図11において各バス停のバス到着時間差を示すグラフであり、縦軸にバス到着時間差、横軸にバス停をとったグラフである。
図13は実施例1の作用説明図であり、次到着バス(BUS2)が始発バス停S1を出発していない場合の作用説明図である。
前記構成を備えた実施例1のバス待ち時間表示システムSにおける作用を、図11〜図13を用いて説明する。
【0063】
図11において、始発バス停S1およびバス停S2、S3、S4、…を有するバス路線を、バスBUS1、BUS2、…が走行中の場合を考え、バスBUSmがバス停Snに到着した時刻をtBUSm_Snとする。図11に示す場合において、指定バス停がバス停S4の場合、バスBUS2が次に指定バス停S4に到着するので、バスBUS2が次到着バスとして検索される(ST24参照)。バスBUS2は始発バス停S1を出発しており、直前に通過した直前通過バス停はバス停S2であると検索(判別)される(ST25,ST26参照)。次に、次到着バスの1つ前に先発しているバスはバスBUS1であるため、バスBUS1が既通過バスとして検索される(ST28参照)。そして、直前通過バス停S2における、各バスBUS1,BUS2の通過時刻tBUS1_S2、tBUS2_S2の時間差であるバス到着時間差(図12参照)が計算される(ST31参照)。そして、既通過バスBUS1と次到着バスBUS2の時間差が各バス停において保持されるものと推定して、既通過バスBUS1が指定バス停S4を通過した既通過バス通過時刻tBUS1_S4と、現在時刻と、バス到着時間差と、から指定バス停S4におけるバス待ち時間が計算される(ST32参照)。
【0064】
また、図13に示すように、次到着バスBUS2が始発バス停S1をまだ出発していない場合では、直前通過バス停が始発バス停S1に設定され、時刻表の出発予定時刻が次到着バスBUS2の次到着バス通過時刻tBUS2_S1に設定される(ST25,ST27参照)。そして、直前通過バス停S1の通過時刻tBUS1_S1、tBUS2_S1に基づいてバス到着時間差が計算され(ST31参照)、バス待ち時間が計算される(ST32参照)。
【0065】
したがって、実施例1のバス待ち時間表示システムSでは、ユーザの入力に応じて指定された指定バス停(S4)に次に到着する次到着バス(BUS2)の待ち時間が、指定バス停(S4)を先発している既通過バス(BUS1)との時間差に基づいて計算される。この結果、入手困難なバスの実際の走行速度の情報を使用せず、入手が容易なバス停の通過時刻に基づいて、精確にバス待ち時間を求めることができる。
また、実施例1のバス待ち時間表示システムSでは、次到着バス(BUS2)が始発バス停を出発していない場合には、出発予定時刻を次到着バス通過時刻に設定するので、出発していなくても待ち時間を計算することができる。したがって、バスが実際に動き出さなくても待ち時間を計算(予測)でき、指定バス停が始発バス停に近い場合でも、精確なバス待ち時間を計算できる。
さらに、実施例1のバス待ち時間表示システムSでは、ユーザは携帯電話1によりバスの待ち時間を知ることができるので、利便性が高い。
【実施例2】
【0066】
次に本発明の実施例2のバス待ち時間表示システムSの説明を行うが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
【0067】
(バス待ち時間配信サーバ7の制御部の説明)
図14は実施例2のバス待ち時間配信サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)であり、実施例1の図5に対応する図である。
図14において、実施例2のバス待ち時間配信サーバ7は、実施例1のバス到着時間差計算手段C19に替えて、バス到着時間差計算手段C19′を有している。
C19′:バス到着時間差計算手段
実施例2のバス到着時間差計算手段C19′は、次到着バス通過時刻検索手段C19A′と、既通過バス通過時刻検索手段C19B′と、時間差変化計算手段C19Cとを有し、次到着バスおよび既通過バスの、直前通過バス停における時間差だけでなく、直前通過バス停以前に通過したバス停における時間差を求め、時間差の変化に基づいて、バス到着時間差を計算する。実施例2の実施例2のバス到着時間差計算手段C19′は、直前通過バス停における時間差と、直前通過バス停の路線上で1つ前のバス停における時間差と、の時間差の変化に基づいて、バス到着時間差を計算する。したがって、指定バス停に近づくにつれて時間差が大きくまたは小さくなる場合には、その割合に応じた時間差変化分を計算して、指定バス停における時間差に時間差変化分を加えた時間をバス到着時間差として計算する。
【0068】
C19A′:次到着バス通過時刻検索手段
次到着バス通過時刻検索手段C19A′は、次到着バスが直前通過バス停を通過した時刻を検索する直前通過バス停通過時刻検索手段C19A1と、バス路線上で直前通過バス停の1つ前のバス停(1つ前バス停)を次到着バスが通過した時刻を検索する1つ前バス停通過時刻検索手段C19A2とを有し、次到着バスが、各バス停を通過した時刻を検索する。
C19B′:既通過バス通過時刻検索手段
既通過バス通過時刻検索手段C19B′は、直前通過バス停を既通過バスが通過した時刻を検索する直前通過バス停通過時刻検索手段C19B1と、前記1つ前バス停を既通過バスが通過した時刻を検索する1つ前バス停通過時刻検索手段C19B2とを有し、既通過バスが、各バス停を通過した時刻を検索する。
C19C:時間差変化計算手段
時間差変化計算手段C19Cは、次到着バスおよび既通過バスに関し、直前通過バス停における時間差と1つ前通過バス停における時間差との変化(時間差変化)を計算する。
【0069】
(実施例2のフローチャートの説明)
次に、実施例2のフローチャートの説明を行うが、携帯電話1やバス運行状況配信サーバ8の処理は、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
(バス待ち時間配信サーバ7の処理の説明)
図15は実施例2のバス待ち時間配信処理のフローチャートであり、実施例1の図9に対応するフローチャートである。
図15において、実施例2のバス待ち時間配信処理では、実施例1のバス待ち時間配信処理のST31に替えて、下記のST31′の処理を実行する。
図15のST31′において、次の処理(1)〜(4)を実行して、ST32に進む。
(1)通過時刻記録テーブルに基づいて、次到着バスが直前通過バス停を通過した時刻(次到着バス直前通過バス停通過時刻)と、既通過バスが直前通過バス停を通過した時刻(既通過バス直前通過バス停通過時刻)と、の時間差(直前通過バス停時間差)を計算する。
(2)通過時刻記録テーブルに基づいて、次到着バスが1つ前バス停を通過した時刻(次到着バス1つ前バス停通過時刻)と、既通過バスが1つ前バス停を通過した時刻(既通過バス1つ前バス停通過時刻)と、の時間差(1つ前バス停時間差)を計算する。
(3)直前通過バス停時間差と、1つ前バス停時間差との差(時間差変化)を計算する。
(4)時間差変化に直前バス停から指定バス停までのバス停の数を掛けた時間差変化分を計算し、時間差変化分を直前通過バス停時間差に加えたバス到着時間差を計算する。
【0070】
(実施例2の作用)
図16は実施例2のバス待ち時間表示システムSにおいて各バス停のバス到着時間差を示すグラフであり、縦軸にバス到着時間差、横軸にバス停をとったグラフである。
前記構成を備えた実施例2のバス待ち時間表示システムSでは、複数のバス停における時間差の変化を計算して、時間差変化分も考慮したバス到着時間差が計算される。例えば、既通過バスが通過してから次到着バスが通過するまでの間に、バス路線上で渋滞が発生した場合、図16に示すようにバス停における時間差が変動することがある。これに応じて、実施例2のバス待ち時間表示システムSでは、バスの時間差の変化の傾きを延長して、直前通過バス停におけるバス到着時間差よりも、指定バス停におけるバス到着時間差を大きくし、バス待ち時間を計算する。逆に、発生した渋滞が解消に向かっていたりする場合、バス停における時間差が変動することがあるが、この場合には、指定バス停におけるバス到着時間差が直前通過バス停におけるバス到着時間差よりも小さく計算される。したがって、実施例2のバス待ち時間表示システムSは、渋滞等によりバスの通過時刻の時間差が変動している場合にも、それを考慮したバス待ち時間を表示することができる。この結果、実施例1の場合に比べ、より精確にバス待ち時間を表示することができる。
【0071】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、バス待ち時間配信サーバ7およびバス運行状況配信サーバ8の機能を、1つのサーバに集約することも可能である。また、バス待ち時間配信サーバ7およびバス運行状況配信サーバ8の機能の全てまたは一部を携帯電話1に持たせることも可能である。
また、前記各実施例において、次到着バスと既通過バスの時間差を判別する際に、各バス停における通過時間の時間差を使用したが、これに限定されず、路線上の特定の交差点や曲がり角、施設の前、高速道路のインターチェンジやジャンクション、サービスエリア等をチェックポイントに設定し、各チェックポイントを通過した時刻を使用してバス到着時間差を計算し、バス待ち時間を求めることも可能である。
【0072】
さらに、前記各実施例において、朝一番の始発バスの場合にはバスの位置情報を表示する実施例としたが、これ以外にも、例えば、既通過バスと次到着バスとの時間差が所定時間(例えば、30分や1時間)以上ある場合には、待ち時間を表示せず、位置情報を表示するようにすることも可能である。位置情報を表示するのに替えて、時刻表の通過予定時間に基づいて計算したバス待ち時間を表示することも可能である。
また、実施例2において、直前通過バス停と1つ前バス停の2つのバス停における時間差の変化に基づいてバス待ち時間の計算をしたが、これに限定されず、3つ以上のバス停における時間差の変化に基づいて、バス待ち時間の計算をすることも可能である。このとき、最小二乗法を使用して直線近似して、バス待ち時間の計算を行うことも可能である。
さらに、実施例2では、時間差変化を計算する際に、直前通過バス停から指定バス停までのバス停の数を掛け合わせたが、各バス停間の距離に比例させて時間差変化を計算することにより、時間差変化をより精確に求めることも可能である。
【0073】
また、前記実施例1,2において、例えば、路線上に普通のバスだけでなく、所定のバス停しか停車しない急行バスが走行している場合に、バスの種類それぞれに、バス待ち時間を計算し、表示することも可能である。
さらに、前記実施例において、バス待ち時間表示画像31でアイコンを使用したが、文字情報で構成されたバス待ち時間表示画像を使用することも可能である。
また、各実施例において、バス待ち時間表示装置として携帯可能な携帯電話1で説明したが、これに限定されず、PHSやPDA等の携帯端末、ノート型パソコンを使用することも可能である。なお、バス待ち時間表示装置として、据え置き型のコンピュータ(デスクトップ型パソコン、ワークステーション等)を使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明のバス待ち時間表示システムの実施例1の説明図である。
【図2】前記図1に示すバス待ち時間表示システムのユーザの携帯電話の機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図3】実施例1のバス待ち時間検索用入力画像の説明図である。
【図4】実施例1のバス待ち時間表示画像の説明図である。
【図5】実施例1のバス待ち時間配信サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図6】実施例1のバス運行状況配信サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
【図7】実施例1の通過時刻記録テーブルの説明図である。
【図8】実施例1のバス待ち時間表示システムの携帯電話が備えているバス待ち時間表示処理のフローチャートである。
【図9】実施例1のバス待ち時間表示システムのバス待ち時間配信サーバが備えている地図データ配信処理のフローチャートである。
【図10】実施例1のバス待ち時間表示システムのバス運行状況配信サーバが備えているバス運行状況配信処理のフローチャートである。
【図11】実施例1の作用説明図であり、次到着バス(BUS2)がバス停S2とバス停S3との間を走行中の場合の作用説明図である。
【図12】図11において各バス停のバス到着時間差を示すグラフであり、縦軸にバス到着時間差、横軸にバス停をとったグラフである。
【図13】実施例1の作用説明図であり、次到着バス(BUS2)が始発バス停S1を出発していない場合の作用説明図である。
【図14】実施例2のバス待ち時間配信サーバの機能をブロック図(機能ブロック図)であり、実施例1の図5に対応する図である。
【図15】実施例2のバス待ち時間配信処理のフローチャートであり、実施例1の図9に対応するフローチャートである。
【図16】実施例2のバス待ち時間表示システムSにおいて各バス停のバス到着時間差を示すグラフであり、縦軸にバス到着時間差、横軸にバス停をとったグラフである。
【符号の説明】
【0075】
1…携帯電話、2…携帯電話ネットワーク、3…データ通信装置、4…専用線、6…インターネット、7…バス待ち時間配信サーバ、8…バス運行状況配信サーバ、11…情報表示画面、12…入力キー、21…バス待ち時間検索入力画像、22…バス路線入力欄、23…指定バス停入力欄、24…送信アイコン、26…終了アイコン、31…バス待ち時間表示画像、32…指定バス停アイコン、32a…待ち時間表示部、32b…バス停名表示部、33…バス停アイコン、34…バスアイコン、36…更新アイコン、C…コントローラ、C1…液晶駆動回路制御手段、C2…振動モータ制御手段、C3…バス待ち時間検索用入力画像表示手段、C4…待ち時間検索条件送信手段、C5…検索結果受信手段、C6…バス待ち時間表示手段、C6A…バス待ち時間表示画像作成手段、C7…待ち時間更新タイミング判別手段、C10…バス停情報記憶手段、C11待ち時間検索条件受信手段、C12…指定バス停判別手段、C13…運行状況送信要求手段、C14…運行状況受信手段、C15…次到着バス検索手段、C16…始発バス停未出発判別手段、C17…直前通過バス停検索手段、C18…既通過バス検索手段、C18A…次到着バス位置情報作成手段、C19…バス到着時間差計算手段、C19A…次到着バス通過時刻検索手段、C19A1…直前通過バス停通過時刻検索手段、C19A2…1つ前バス停通過時刻検索手段、C19B…既通過バス通過時刻検索手段、C19B1…直前通過バス停通過時刻検索手段、C19B2…1つ前バス停通過時刻検索手段、C19C…時間差変化計算手段、C20…バス待ち時間計算手段、C20A…既通過バス指定バス停通過時刻検索手段、C20B…現在時刻取得手段、C21…検索結果送信手段、C31…バス停情報記憶手段、C32…バス通過予定時刻記憶手段、C33…バス運行状況管理手段、C33A…バス通過時刻記憶手段、C33B…バス運行状況更新手段、C34…運行状況送信要求受信手段、C35…対象路線判別手段、C36…運行状況送信手段、S…バス待ち時間表示システム、TM1…待ち時間カウントダウンタイマ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のバス停を含むチェックポイントを順次通過する複数のバス毎に、各チェックポイントを通過した時刻を記憶するバス通過時刻記憶手段と、
待ち時間検索対象の指定バス停に対し、前記指定バス停に次に到着する次到着バスが直前に通過した直前通過チェックポイントを通過した次到着バス通過時刻と、前記指定バス停を直前に通過した既通過バスが前記直前通過チェックポイントを通過した既通過バス通過時刻と、の時間差に基づいて、前記次到着バスと前記既通過バスとの時間差であるバス到着時間差を計算するバス到着時間差計算手段と、
前記既通過バスが前記指定バス停を通過した時刻に前記バス到着時間差を加えた時刻から現在時刻を引いたバス待ち時間を情報表示画面に表示するバス待ち時間表示手段と、
を備えたことを特徴とするバス待ち時間表示システム。
【請求項2】
前記各バスが前記各チェックポイントを通過する予定時刻を記憶するバス通過予定時刻記憶手段と、
前記次通過バスが始発バス停を出発していない場合には、始発バス停の予定時刻を前記次到着バス通過時刻として、前記バス到着時間差を計算する前記バス到着時間差計算手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のバス待ち時間表示システム。
【請求項3】
前記次到着バスおよび前記既通過バスの、前記直前通過チェックポイントにおける時間差および前記直前通過チェックポイント以前に通過したチェックポイントにおける時間差の変化に基づいて、前記バス到着時間差を計算する前記バス到着時間差計算手段、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載のバス待ち時間表示システム。
【請求項4】
待ち時間検索条件としての指定バス停の情報を送信する待ち時間検索条件送信手段と、
送信した前記指定バス停に応じて、前記指定バス停に次に到着する次到着バスが直前に通過した直前通過チェックポイントを通過した次到着バス通過時刻と、前記指定バス停を直前に通過した既通過バスが前記直前通過チェックポイントを通過した既通過バス通過時刻と、の時間差に基づいて計算された前記次到着バスと前記既通過バスとの時間差であるバス到着時間差を、前記既通過バスが前記指定バス停を通過した時刻から現在時刻を引いた時間に加えたバス待ち時間を受信するバス待ち時間受信手段と、
受信した前記バス待ち時間を情報表示画面に表示するバス待ち時間表示手段と、
を備えたことを特徴とするバス待ち時間表示装置。
【請求項5】
前記次通過バスが始発バス停を出発していない場合には、始発バス停の予定時刻を前記次到着バス通過時刻として計算された前記バス到着時間差を受信する前記バス待ち時間受信手段、
を備えたことを特徴とする請求項4に記載のバス待ち時間表示装置。
【請求項6】
前記次到着バスおよび前記既通過バスの、前記直前通過チェックポイントにおける時間差および前記直前通過チェックポイント以前に通過したチェックポイントにおける時間差の変化に基づいて計算された前記バス到着時間差を受信する前記バス待ち時間受信手段、
を備えたことを特徴とする請求項5に記載のバス待ち時間表示装置。
【請求項7】
複数のバス停を含むチェックポイントを順次通過する複数のバス毎に、各チェックポイントを通過した時刻を記憶するバス通過時刻記憶手段と、
バス待ち時間表示装置から送信された待ち時間検索条件としての指定バス停の情報を受信する待ち時間検索条件受信手段と、
受信した前記指定バス停に対し、前記指定バス停に次に到着する次到着バスが直前に通過した直前通過チェックポイントを通過した次到着バス通過時刻と、前記指定バス停を直前に通過した既通過バスが前記直前通過チェックポイントを通過した既通過バス通過時刻と、の時間差に基づいて、前記次到着バスと前記既通過バスとの時間差であるバス到着時間差を計算するバス到着時間差計算手段と、
前記既通過バスが前記指定バス停を通過した時刻に前記バス到着時間差を加えた時刻から現在時刻を引いたバス待ち時間を前記バス待ち時間表示装置に送信するバス待ち時間送信手段と、
を備えたことを特徴とするバス待ち時間配信サーバ。
【請求項8】
前記各バスが前記各チェックポイントを通過する予定時刻を記憶するバス通過予定時刻記憶手段と、
前記次通過バスが始発バス停を出発していない場合には、始発バス停の予定時刻を前記次到着バス通過時刻として、前記バス到着時間差を計算する前記バス到着時間差計算手段と、
を備えたことを特徴とする請求項7に記載のバス待ち時間配信サーバ。
【請求項9】
前記次到着バスおよび前記既通過バスの、前記直前通過チェックポイントにおける時間差および前記直前通過チェックポイント以前に通過したチェックポイントにおける時間差の変化に基づいて、前記バス到着時間差を計算する前記バス到着時間差計算手段、
を備えたことを特徴とする請求項8に記載のバス待ち時間配信サーバ。
【請求項10】
コンピュータを、
複数のバス停を含むチェックポイントを順次通過する複数のバス毎に、各チェックポイントを通過した時刻を記憶するバス通過時刻記憶手段、
待ち時間検索対象の指定バス停に対し、前記指定バス停に次に到着する次到着バスが直前に通過した直前通過チェックポイントを通過した次到着バス通過時刻と、前記指定バス停を直前に通過した既通過バスが前記直前通過チェックポイントを通過した既通過バス通過時刻と、の時間差に基づいて、前記次到着バスと前記既通過バスとの時間差であるバス到着時間差を計算するバス到着時間差計算手段、
前記既通過バスが前記指定バス停を通過した時刻に前記バス到着時間差を加えた時刻から現在時刻を引いたバス待ち時間を情報表示画面に表示するバス待ち時間表示手段、
として機能させるためのバス待ち時間表示プログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
前記各バスが前記各チェックポイントを通過する予定時刻を記憶するバス通過予定時刻記憶手段、
前記次通過バスが始発バス停を出発していない場合には、始発バス停の予定時刻を前記次到着バス通過時刻として、前記バス到着時間差を計算する前記バス到着時間差計算手段、
として機能させるための請求項10に記載のバス待ち時間表示プログラム。
【請求項12】
コンピュータを、
前記次到着バスおよび前記既通過バスの、前記直前通過チェックポイントにおける時間差および前記直前通過チェックポイント以前に通過したチェックポイントにおける時間差の変化に基づいて、前記バス到着時間差を計算する前記バス到着時間差計算手段、
として機能させるための請求項11に記載のバス待ち時間表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−301735(P2006−301735A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−118852(P2005−118852)
【出願日】平成17年4月15日(2005.4.15)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】