説明

バックアップセルコントローラ

【解決手段】コンピュータと携帯機器とのデータ通信用の無線ローカルエリアネットワークは、コンピュータに接続された少なくとも2つのセルコントローラと、それぞれが一方のセルコントローラのプライマリインターフェイスと他のセルコントローラのバックアップインターフェイスに接続された1以上のRFポートを備えている。セルコントローラのコントロールプログラムは、バックアップインターフェイスを介して他のセルコントローラとRFポートのデータ通信を監視する。そのプログラムは、第1のセルコントローラとRFポートのプライマリ通信機能が動作不能である場合に、第2のセルコントローラがそのRFポートに対するプライマリ通信機能を引き受けるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2004年5月28日に出願された米国仮出願第60/473,756号の利益を主張する。
【0002】
(発明の背景)
本発明は、無線データ通信ネットワークに関し、特に、2000年3月17日に出願され、同時に譲渡された同時係属中の米国特許出願第09/528,697号に示されたようなネットワークに関する。尚、当該米国特許出願第09/528,697号は、ここで参照されることによってそのすべてをここに組み込む。
【背景技術】
【0003】
米国特許出願第09/528,697号は、無線ローカルエリアネットワークに関する構成と、特に、本出願の譲受人から入手可能なSpectrum24システムのような、IEEE802.11規格の無線データ通信プロトコルに基づいた無線ネットワークの構成を開示している。前掲の先願に、これまでのIEEE802.11無線データ通信システムに用いられていたアクセスポイントを、先の出願中で「RFポート」と呼んでいる簡素化された機器に置き換えた構成が開示されている。RF(無線周波数)ポートは、インターフェイスを介して、802.11規格に従うアクセスポイントに要求される高レベルのMAC機能の多くを実行するようにプログラムされたコンピュータであるセルコントローラに接続されている。前掲の先願に示されているように、RFポートは、セルコントローラの位置からデータ通信ケーブルを通じて電源の供給を受けている簡素化された機器であってもよい。従って、RFポートは、製造に関してだけではなく設置に関しても簡素化された機器を供給する。
【0004】
前掲の先願に開示されている構成について考慮すべきことの一つに、セルコントローラに障害が起こると、有線ネットワークとそのセルコントローラに関連したRFポートの通信にも障害が起こり得ることがある。セルコントローラは、複数のアクセスポイントにおける高レベルの802.11規格のMAC機能を実行することについて責任を負っているため、多数のRFポートが1つのセルコントローラからサービスを受けていることもあり、セルコントローラの障害が比較的広範囲にわたる無線データ通信ネットワークの障害を引き起こすこともある。自前のアクセスポイントを用いてネットワークに対する無線アクセスを提供するシステムにおいては、アクセスポイントの障害が必ずしもシステムの障害をもたらすわけではない。何故なら、障害のあるアクセスポイントを通じて通信していた無線端末に対して物理的位置が隣接しているアクセスポイントが、通信を提供し続けることができるからである。
【発明の開示】
【0005】
本発明は、無線ローカルエリアネットワーク通信を提供するRFポートとセルコントローラを用いたシステムにおける改良された方法や装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明によれば、コンピュータと少なくとも1つの携帯機器との間におけるデータ通信用の無線ローカルエリアネットワークが提供される。ネットワークは、例えば有線データ通信ネットワークを通じて、コンピュータに接続された第1及び第2のセルコントローラを含んでいる。第1のセルコントローラのプライマリインターフェイスと第2のセルコントローラのバックアップインターフェイスに接続された少なくとも1つのRFポートが設けられている。第2のセルコントローラは、バックアップインターフェイスを介したRFポートとのデータ通信を監視するコントロールプログラムを含む。このプログラムは、第1のセルコントローラのプライマリ通信機能がRFポートとの通信において動作不能である場合に第2のセルコントローラがRFポートのプライマリ通信機能を引き受けるように構成されている。
【0007】
この無線ローカルエリアネットワークの好ましい構成によれば、第2のセルコントローラのプライマリインターフェイスと第1のセルコントローラのバックアップインターフェイスとに接続された少なくとも1つの付加的なRFポートが設けられていてもよい。この構成では、第1のセルコントローラもまた、そのバックアップインターフェイスを介した付加的なRFポートとのデータ通信を監視するコントロールプログラムを含んでいる。このプログラムは、第2のセルコントローラのプライマリ通信機能が付加的なRFポートとの通信において動作不能である場合に第1のセルコントローラが付加的なRFポートのプライマリ通信機能を引き受けるように構成されている。
【0008】
ある構成において、コントロールプログラムは、RFポートからのブート要求を監視し、ブート要求の繰り返しによって通信障害を検知する。セルコントローラのプライマリ及びバックアップインターフェイスは、セルコントローラのソフトウェアによって規定されるものであってもよく、そのソフトウェアは、そのインターフェイスをセルコントローラに対するプライマリとし、他のものをバックアップインターフェイスとする。セルコントローラのコントロールプログラムは、通信障害が生じたときに、他のセルコントローラと通信し、当該他のセルコントローラのプライマリ通信機能が動作可能となっているか判定するように構成されていてもよい。当該他のセルコントローラが動作可能となっており、RFポートとのプライマリ通信を引き受けることが可能であるとバックアップセルコントローラが判定したとき、該RFポートに関連するバックアップセルコントローラは、RFポートに対してリセット信号を送信し、当該RFポートに対して当該RFポートのプライマリのセルコントローラに対するブート要求の送信を行わせるように構成されている。
【0009】
本発明によれば、コンピュータと少なくとも1つの携帯機器との間におけるデータ通信用の無線ローカルエリアネットワークで用いられるバックアップセルコントローラが提供される。このバックアップセルコントローラは、RFポートに接続するための少なくとも1つのインターフェイスと、該インターフェイスに接続されるRFポートからのデータ通信を監視するセルコントローラプログラムとを有する。このプログラムは、他のセルコントローラのプライマリ通信機能がRFポートとの通信において動作不能である場合に、バックアップセルコントローラがRFポートとのプライマリ通信機能を引き受けるように構成されている。
【0010】
このバックアップセルコントローラは、好ましくは、付加的なインターフェイスを含んでおり、バックアップセルコントローラは、その付加的なインターフェイスを用いてそのインターフェイスに接続された付加的なRFポートとのプライマリ通信機能を提供することとしてもよい。コントロールプログラムがRFポートとの通信を監視することができる一つの方法は、ブート要求を監視し、RFポートから繰り返されるブート要求によりそのRFポートと他のセルコントローラとの間の通信障害を検知することである。バックアップセルコントローラは、RFポートとのプライマリ通信が機能していないと判断した場合、プライマリセルコントローラと通信して、プライマリ通信機能が引き続いて動作可能となっているか判定するように構成されていてもよい。バックアップセルコントローラは、RFポートをリセットして、RFポートに対して該RFポートのプライマリセルコントローラを介した通信を再度開始させることができる。
【0011】
本発明によれば、コンピュータと少なくとも1つの携帯機器との間におけるデータ通信用の無線ローカルエリアネットワークを制御する方法が提供される。例えば有線ネットワークを通じて、コンピュータに接続された第1及び第2のセルコントローラが設けられている。少なくとも1つのRFポートが、第1のセルコントローラのプライマリインターフェイスと第2のセルコントローラのバックアップインターフェイスに接続されている。第2のセルコントローラは、バックアップインターフェイスを介してRFポートとのデータ通信を監視し、第1のセルコントローラのプライマリ通信機能がRFポートとの通信において動作不能である場合に、第2のセルコントローラを用いてRFポートとのプライマリ通信を引き受ける。
【0012】
好ましい構成では、第2のセルコントーラのプライマリインターフェイスと第1のセルコントローラのバックアップインターフェイスに接続された少なくとも1つの付加的なRFポートが設けられていてもよい。この場合、第1のセルコントローラは、付加的なRFポートとのデータ通信を監視し、第2のセルコントローラのプライマリ通信機能が付加的なRFポートとの通信において動作不能である場合に、第1のセルコントローラに付加的なRFポートとのプライマリ通信機能を引き受けさせる。監視する段階には、付加的なRFポートからのブート要求の監視する段階と、ブート要求が繰り返されるときにプライマリ通信障害を検知する段階が含まれていてもよい。ソフトウェアは、両セルコントローラのいずれがプライマリ又はバックアップインターフェイスを構成するかを規定するために用いられてもよい。動作不能なプライマリ通信の判定に続いて、第1のセルコントローラのプライマリ通信機能が動作可能となっているか判定するために第1及び第2のセルコントローラの間で通信が行われてもよい。障害のあるセルコントローラが動作可能であると判定されている場合に、RFポートをリセットすることができる。
【0013】
他の目的や更なる目的とともに本発明をより理解するため、以下の詳細な説明では添付図面に従った参照がなされており、添付した請求項において範囲が示されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(好ましい実施形態の説明)
図1を参照すると、本発明の好ましい構成の無線ローカルエリアネットワークを提供するためのシステム10が示されている。システム10は、少なくとも1つのコンピュータを有する有線ネットワーク12と共に使用される。当業者は、広域ネットワークインターフェイスのような付加的なコンピュータ及び他の装置、インターネットインターフェイスあるいはPBXもネットワーク12に接続されることが分かる。
【0015】
図1に示された実施形態では、無線ローカルエリアネットワーク10は、A及びBと記載されており18A及び18Bで指し示された第1及び第2のコントローラ18を含んでいる。セルコントローラ18は、スイッチングハブ16を介してネットワーク12に接続されている。前掲の同時係属中の特許出願に記載されているように、セルコントローラ18A及び18Bは、ネットワーク12に接続されており、例えば802.11無線ネットワークにおいて高レベルのメディアアクセス制御(MAC)機能を提供する。図1に示されたシステム10は、2つのセルコントローラを含んでいるが、当業者であれば、そのようなセルコントローラがいくつ設けられていてもよいことが分かる。セルコントローラ18A及び18Bは、さらに説明するように、互いをバックアップする状態となるように構成されている。図1に示された実施形態では、セルコントローラ18Aは、セルコントローラ18Bに従属しているRFポートに対するホットスタンバイバックアップを提供し、セルコントローラ18Bは、セルコントローラ18Aに従属しているRFポートに対するホットスタンバイバックアップを提供する。
【0016】
当業者であれば、セルコントローラの他の構成が可能であることが分かる。例えば、3個のセルコントローラA、B及びCを有するシステムにおいて、セルコントローラBはセルコントローラAをバックアップし、セルコントローラCはセルコントローラBをバックアップし、セルコントローラAはセルコントローラCをバックアップする。当業者であれば、従属した独自のRFポートをもたないバックアップセルコントローラであって、他のセルコントローラに対するホットスタンバイバックアップ状態に置かれることだけをその機能とするものを有することが可能であることも分かる。セルコントローラ18A及び18Bは、これらに従属しているRFポートに共有スイッチングハブ20を介して接続されている。図1のシステム10において、RFポート22A、24A、26A及び28Aは、それらのプライマリセルコントローラとしてのセルコントローラ18Aに従属している。同様に、RFポート22B、24B、26B及び28Bは、それらのプライマリセルコントローラとしてのセルコントローラBに従属している。図1の無線ローカルエリアネットワークは、同様に、セルコントローラA、Bに接続された付加的なRFポート及び付加的なセルコントローラを含んでいてもよい。描かれている実施形態では、プライマリセルコントローラとしての各セルコントローラに接続された4つのRFポートが示されているが、各セルコントローラに配分されたRFポートの数は、これより少なくてもあるいは多くてもよく、セルコントローラに配分されたRFポートの数は、セルコントローラごとに異なっていてもよい。
【0017】
RFポート22、24、26及び28のA及びBは、例えば病院、産業施設又は大学などの施設において無線ネットワークを形成するように構成されている。携帯機器(MU)30は、RFポートの範囲内において施設のいたるところに存在しており、無線ネットワーク10を超え、有線ネットワーク12を通じてコンピュータ14と通信する。
【0018】
本発明の好ましい構成においては、RFポート22A、24A、26A及び28Aは、セルコントローラ18Aのプライマリインターフェイスに接続されている。この接続において、当該インターフェイスは、プライマリRFポートとしてのRFポートを伴った特定のインターフェイスを規定するようなソフトウェアインターフェイスであってもよい。
【0019】
RFポート22A、24A、26A及び28Aの従属しているインターフェイスを規定することにより、セルコントローラ18Aは、これらのいずれかのRFポートからブート要求を受信したときに第1次的に動作し、その後は、ブートするかあるいはブート要求を送信しているRFポートに対してその動作を開始するためのプログラムを転送する。同様に、RFポート22b、24B、26B及び28Bは第1次的にはセルコントローラBに従属しており、その間にプライマリインターフェイスが設けられている。従って、セルコントローラBは、そこに従属しているRFポートからのブート要求に第1次的に応答し、ソフトウェアを転送する。
【0020】
図1のシステム10の全てのRFポートは、それが従属しているセルコントローラのプライマリインターフェイスに加えて、他のセルコントローラのバックアップインターフェイスにも接続されている。従って、例えば、RFポート22Aは、セルコントローラ18Aのプライマリインターフェイスとセルコントローラ18Bのバックアップインターフェイスに接続されている。セルコントローラ18A及び18Bは、他のセルコントローラに障害が生じたときにバックアップを行うためのコントロールプログラムを備える。例えば、セルコントローラ18Aが動作不能であれば、これに従属しているRFポート22Aがブート要求信号を送信しても開始データは受信されない。RFポート22Aは、例えば1分などの指定期間経過後に、セルコントローラ18Aにさらにブート要求を送信し、セルコントローラ18A又は他のセルコントローラが応答するまでその動作を繰り返す。セルコントローラ18Bは、RFポート22Aに接続されたバックアップインターフェイスを介してRFポート22Aからのブート要求を監視する。好ましい構成におけるセルコントローラ18Bは、RFポートからのブート要求の数を計数したものを保持している。従って、例えば、RFポート22Aが3又は5のブート要求メッセージを送信し、セルコントローラ18AがRFポート22Aからのブート要求に応答できない場合には、セルコントローラ18Bはセルコントローラ18Aが動作不能であると推測する。この場合、セルコントローラ18BはRFポート22Aにブートプログラムを転送することによりRFポート22Aをバックアップし、一時的にRFポート22Aは、バックアップセルコントローラとしてのセルコントローラ18Bに従属することとなる。セルコントローラ18Bは、同様に、RFポート24A、26A及び28Aからのブート要求に応答し、セルコントローラ18Aの障害をバックアップする。同様に、セルコントローラ18Aは、セルコントローラ1Bの動作をバックアップし、RFポート22B、24B、26B及び28Bからのブート要求を監視して、RFポートのいずれかから所定数繰り返されるブート要求を受信すると、転送されたブートプログラムをセルコントローラに提供してバックアップ動作を開始する。セルコントローラ18が、他のセルコントローラに第1次的に従属しているRFポートに対するバックアップ動作を開始すると、特定のセルコントローラの動作速度を遅くするようにトラフィックが増加することを前提として、携帯機器と通信するRFポートの動作は通常通り続行される。好ましい構成において、セルコントローラが、他のセルコントローラに第1次的に従属しているRFポートに対するバックアップセルコントローラとしての動作を引き受けると、RFポートに最初に応答可能なセルコントローラに照会メッセージを送信し、セルコントローラが動作を再開したかどうかを判定する。そのような照会メッセージは、例えば3分又は5分ごとに送信されるとよい。当該他のセルコントローラに第1次的に関連したRFポートにバックアップサービスを提供するセルコントローラは、照会メッセージに対する適切な応答を受信すると、他のセルコントローラが動作可能になったと判定し、これによりバックアップサービスを提供しているRFポートに対してリセット信号を送信することができる。リセット信号は、RFポートにブートプロセスを再度開始させてプライマリセルコントローラに対するブート要求を送信させ、プライマリセルコントローラは、動作可能であれば適切なソフトウェアを転送する。要求を送信しているRFポートに対し、プライマリセルコントローラがまだプライマリソフトウェアを提供することができない場合には、バックアップセルコントローラがブート要求を監視してRFポートに対するバックアップ動作を再度引き受ける。
【0021】
当業者であれば、特に上述の他にも他の動作モードが可能であることが分かる。例えば、セルコントローラは、RFポートからのブート要求を監視するのではなく、他のセルコントローラからの信号を監視することにより他のセルコントローラにおける障害を見つけることができる。加えて、セルコントローラは、他のセルコントローラから適正な通信を受信したときに、当該他のセルコントローラが動作可能となったことを判定することができる。
【0022】
本発明の好ましい実施形態と思われるものを記載しているが、当業者は本発明の本質をから離れることなく他の更なる変更及び改良をすることができ、そのような変更や改良の全てが本発明の真の範囲に含まれることを主張する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施形態におけるバックアップセルコントローラを用いたシステムの一実施形態を示すブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータと少なくとも1つの携帯機器とのデータ通信用の無線ローカルエリアネットワークであって、
前記コンピュータに接続された第1及び第2のセルコントローラと、
前記第1のセルコントローラのプライマリインターフェイスに接続されるとともに前記第2のセルコントローラのバックアップインターフェイスに接続された少なくとも1つのRFポートと、
前記バックアップインターフェイスを介して前記少なくとも1つのRFポートとのデータ通信を監視する前記第2のセルコントローラ内のコントロールプログラムとを備え、
前記プログラムは、前記第1のセルコントローラのプライマリ通信機能が前記少なくとも1つのRFポートとの通信において動作不能である場合に前記第2のセルコントローラが前記少なくとも1つのRFポートとのプライマリ通信機能を引き受けるように構成されている、
無線ローカルエリアネットワーク。
【請求項2】
前記第2のセルコントローラのプライマリインターフェイスと前記第1のセルコントローラのバックアップインターフェイスとに接続された少なくとも1つの付加的なRFポートを備え、
前記第1のセルコントローラは、前記第1のセルコントローラの前記バックアップインターフェイスを介して前記付加的なRFポートとのデータ通信を監視するコントロールプログラムを含み、
前記プログラムは、前記第2のセルコントローラのプライマリ通信機能が前記付加的なRFポートとの通信において動作不能である場合に前記第1のセルコントローラが前記付加的なRFポートとのプライマリ通信機能を引き受けるように構成されている、
請求項1のネットワーク。
【請求項3】
前記コントロールプログラムは、前記少なくとも1つのRFポートからのブート要求を監視し、ブート要求の繰り返しによって通信障害を検知する、請求項1のネットワーク。
【請求項4】
前記プライマリ及びバックアップインターフェイスは、前記セルコントローラのソフトウェアによって指定される、請求項1のネットワーク。
【請求項5】
前記第2のセルコントローラのコントロールプログラムは、プライマリ通信の動作不能判定に続いて、前記第1のセルコントローラと通信し、前記第1のセルコントローラのプライマリ通信機能が動作可能となっているか判定するように構成されている、請求項1のネットワーク。
【請求項6】
前記第2のセルコントローラのプログラムは、前記第1のセルコントローラのプライマリ通信機能が動作可能であると判定されたときに、前記少なくとも1つのRFポートをリセットするように構成されている、請求項5のネットワーク。
【請求項7】
コンピュータと少なくとも1つの携帯機器とのデータ通信用の無線ローカルエリアネットワークで用いられるバックアップセルコントローラであって、
RFポートに接続するための少なくとも1つのインターフェイスと、
前記インターフェイスに接続されるRFポートからのデータ通信を監視するセルコントローラプログラムとを備え、
前記プログラムは、他のセルコントローラのプライマリ通信機能が前記RFポートとの通信において動作不能である場合に、前記バックアップセルコントローラが前記RFポートとのプライマリ通信機能を引き受けるように構成されている、
バックアップセルコントローラ。
【請求項8】
前記セルコントローラは、少なくとも1つの付加的なインターフェイスを含み、
前記付加的なインターフェイスと前記コントロールプログラムとは、前記付加的なインターフェイスに接続された付加的なRFポートとのプライマリ通信機能を提供するように構成されている、請求項7のバックアップセルコントローラ。
【請求項9】
前記コントロールプログラムは、前記インターフェイスに接続された前記RFポートからのブート要求を監視し、前記RFポートからのブート要求の繰り返しによって通信障害を検知する、請求項7のバックアップセルコントローラ。
【請求項10】
前記セルコントローラコントロールプログラムは、前記RFポートとのプライマリ通信の動作不能判定に続いて、他のセルコントローラと通信し、プライマリ通信機能が動作可能となっているか判定するように構成されている、請求項7のバックアップセルコントローラ。
【請求項11】
前記セルコントローラプログラムは、前記プライマリ通信が動作可能であると判定されたときに、前記RFポートをリセットするように構成されている、請求項10のバックアップセルコントローラ。
【請求項12】
コンピュータと少なくとも1つの携帯機器とのデータ通信用の無線ローカルエリアネットワークを制御する方法であって、
前記コンピュータに接続された第1及び第2のセルコントローラを提供する段階と、
前記第1のセルコントローラのプライマリインターフェイスに接続されるとともに前記第2のセルコントローラのバックアップインターフェイスに接続された少なくとも1つのRFポートを提供する段階と、
前記第2のセルコントローラを用いることにより前記バックアップインターフェイスを介して前記少なくとも1つのRFポートとのデータ通信を監視し、前記第1のセルコントローラのプライマリ通信機能が前記少なくとも1つのRFポートとの通信において動作不能である場合に、前記第2のセルコントローラを用いることにより前記少なくとも1つのRFポートとのプライマリ通信を引き受ける段階とを有する方法。
【請求項13】
前記第2のセルコントーラのプライマリインターフェイスに接続されるとともに前記第1のセルコントローラのバックアップインターフェイスに接続された少なくとも1つの付加的なRFポートがあり、
前記第1のセルコントローラの前記バックアップインターフェイスを介して前記付加的なRFポートとのデータ通信を監視する段階と、
前記第2のセルコントローラのプライマリ通信機能が前記付加的なRFポートとの通信において動作不能である場合に、前記第1のセルコントローラを用いることによって前記付加的なRFポートのプライマリ通信機能を引き受ける段階とを更に含む、請求項12の方法。
【請求項14】
前記監視する段階は、前記少なくとも1つのRFポートからのブート要求の監視と、ブート要求の繰り返しにより通信障害を検知する段階とを含む、請求項12の方法。
【請求項15】
前記セルコントローラのソフトウェアを用いて前記プライマリ及びバックアップインターフェイスを規定する段階を更に含む、請求項12の方法。
【請求項16】
動作不能なプライマリ通信の判定に続いて、前記第1及び第2のセルコントローラの間で通信し、前記第1のセルコントローラのプライマリ通信機能が動作可能となっているか判定する段階を更に含む、請求項12の方法。
【請求項17】
前記第1のセルコントローラのプライマリ通信が動作可能と判定されたときに前記少なくとも1つのRFポートをリセットする段階を更に含む、請求項16の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2007−516652(P2007−516652A)
【公表日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533533(P2006−533533)
【出願日】平成16年5月28日(2004.5.28)
【国際出願番号】PCT/US2004/017199
【国際公開番号】WO2004/107174
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(305043582)シンボル テクノロジーズ, インコーポレイテッド (51)
【Fターム(参考)】