説明

バックライトモジュールの制御方法及び電子装置

【課題】ユーザが液晶スクリーンの前にいるか否かに基づき、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオフするか否かを判断するバックライトモジュールの制御方法を提供する。
【解決手段】バックライトモジュールの制御方法は、撮影装置を起動させるステップ110と、所定の時間間隔をおいて前方画像を撮影するステップ120と、前方画像に人の顔の特徴があるか否かを識別するステップ130と、前方画像に人の顔の特徴が無い場合、前方画像の撮影時間を記録するステップ140と、前方画像に連続して人の顔の特徴が現れない累積時間を計算するステップ150と、バックライトをオフする時間より累積時間が長いか否かを判断するステップ160と、バックライトをオフする時間より累積時間が長いとき、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオフするステップ170とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子デジタルデータの処理方法等に関し、特に消費電力を低減させることが可能なバックライトモジュールの制御方法及び電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
各メーカーは、ノート型パソコンの電池寿命を延ばすために、低消費電力型のチップを開発したり、様々な新型の低消費電力型表示技術を開発したりしている。特にスクリーンの消費電力は、ノート型パソコンの消費電力全体の約20〜40%を占めるため、スクリーンの消費電力を低減させた場合、ノート型パソコンの電池寿命を延ばすことができる。
【0003】
従来技術では、ユーザがコンピュータを連続使用していない時間を基に、ユーザがコンピュータを使用し続けたいのか否かを判断していた。さらに詳細には、ユーザがコンピュータを長時間使用しない場合、コンピュータスクリーンをオフすることにより、消費電力を節減させていた。しかし、ユーザが映画鑑賞などをする場合、コンピュータを操作せずにスクリーンを見るだけであったため、鑑賞途中でスクリーンがオフする不都合が発生することがあった。
【0004】
そのため、ユーザが長時間映画を鑑賞するときにもスクリーンがオフされることを防ぎながら消費電力を低減させる方法が求められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ユーザが液晶スクリーンの前にいるか否かに基づき、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオフするか否かを判断するバックライトモジュールの制御方法及び電子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 撮影装置を起動させるステップと、所定の時間間隔をおいて前方画像を撮影するステップと、前記前方画像に人の顔の特徴があるか否かを識別するステップと、前記前方画像に人の顔の特徴がない場合、前記前方画像の撮影時間を記録するステップと、前記前方画像に連続して人の顔の特徴が現れない累積時間を計算するステップと、バックライトをオフする時間より前記累積時間が長いか否かを判断するステップと、前記バックライトをオフする時間より前記累積時間が長いとき、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオフするステップと、を含むことを特徴とするバックライトモジュールの制御方法。
【0007】
(2) 前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態であり、前記前方画像に人の顔の特徴があるとき、前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールをオンするステップをさらに含むことを特徴とする(1)に記載のバックライトモジュールの制御方法。
【0008】
(3) 前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態のとき、前記撮影装置をオフする時間より前記累積時間が長いか否かを判断するステップと、前記撮影装置をオフする時間より前記累積時間が長いとき、前記撮影装置をオフするステップと、をさらに含むことを特徴とする(1)に記載のバックライトモジュールの制御方法。
【0009】
(4) 前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態であり、前記前方画像に人の顔の特徴があるとき、先の画像と前記前方画像とを比較し、同一人物の顔の特徴があるか否かを判断するステップと、前記先の画像と前記前方画像とを比較し、同一人物の顔の特徴があると判断したときに、前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールをオンするステップと、をさらに含むことを特徴とする(1)に記載のバックライトモジュールの制御方法。
【0010】
(5) 前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態であり、前記前方画像に人の顔の特徴があるとき、前記前方画像から前方ユーザの顔部特徴をキャプチャするステップと、先のユーザの顔部特徴と前記前方ユーザの顔部特徴とを比較し、前記先のユーザと前記前方ユーザとが同一人物であるか否かを判断するステップと、前記先のユーザと前記前方ユーザとが同一人物であるとき、前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールをオンするステップと、をさらに含むことを特徴とする(1)に記載のバックライトモジュールの制御方法。
【0011】
(6) 所定の時間間隔をおいて前方画像を撮影する撮影装置と、バックライトモジュールを含む液晶スクリーンと、表示制御ユニットと、少なくとも1つの識別コマンドを記憶する識別コマンドのデータベースと、前記識別コマンドを利用し、前記前方画像が人の顔の特徴を有するか否かを識別する識別モジュールと、前記前方画像に人の顔の特徴が無いとき、前記前方画像の撮影時間を記録し、前記撮影時間を基に、前記前方画像に連続して人の顔の特徴が現れない累積時間を計算する時間モジュールと、を有する処理ユニットと、を備えることを特徴とする電子装置。
【0012】
(7) 前記処理ユニットは、前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態であり、前記前方画像が人の顔の特徴を有するとき、前記表示制御ユニットにより前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールをオンするバックライトオンモジュールをさらに備えることを特徴とする(6)に記載の電子装置。
【0013】
(8) 前記処理ユニットは、前記撮影装置をオフする時間より前記累積時間が長いとき、前記撮影装置をオフする撮影オフモジュールをさらに含むことを特徴とする(6)に記載の電子装置。
【0014】
(9) 前記処理ユニットは、前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態であり、前記前方画像が人の顔の特徴を有するとき、先の画像と前記前方画像とが同一人物の顔の特徴を有するか否かを比較して判断する比較モジュールと、前記先の画像と前記前方画像とが同一人物の顔の特徴を有するとき、前記表示制御ユニットにより前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールをオンするバックライトオンモジュールと、をさらに含むことを特徴とする(6)に記載の電子装置。
【0015】
(10) 前記処理ユニットは、前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態であり、前記前方画像が人の顔の特徴を有するとき、前記前方画像から前方ユーザの顔部の特徴をキャプチャし、先のユーザの顔部の特徴と前記前方ユーザの顔部の特徴とを比較し、前記先のユーザと前記前方ユーザとが同一人物であるか否かを判断する比較モジュールと、前記先のユーザと前記前方ユーザとが同一人物であるとき、前記表示制御ユニットにより前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールをオンするバックライトオンモジュールと、をさらに含むことを特徴とする(6)に記載の電子装置。
【発明の効果】
【0016】
この様に、本発明にかかるバックライトモジュールの制御方法及び電子装置によれば、ユーザが液晶スクリーンの前にいるか否かに基づき、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオフするか否かを判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態によるバックライトモジュールの制御方法を示す流れ図である。
【図2】図1の液晶スクリーンのバックライトモジュールをオンするステップ180と、撮影装置をオフするステップ190とを示す流れ図である。
【図3】本発明の他の実施形態による電子装置を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
図1を参照する。図1は、本発明の一実施形態によるバックライトモジュールの制御方法100を示す流れ図である。バックライトモジュールの制御方法100は、電子装置の前にユーザがいるか否かを識別することにより、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオフするか否かを判断する。バックライトモジュールの制御方法100は、液晶スクリーンおよび撮影装置(例えば、ウェブカメラ(webcam)など)を含む電子装置に応用することができる。バックライトモジュールの制御方法100は、以下のステップを含む(本実施形態で述べるステップは、特にその順序が説明されている場合を除き、実際の必要に応じて順序の前後を入れ替えることができる上、それらのステップの全てまたは一部を同時に実行することもできる。)。
【0020】
撮影装置を起動させ(ステップ110)、所定の時間間隔をおいて電子装置の前の画像(以下「前方画像」という)を撮影する(ステップ120)。つまり、撮影装置を用いて前方画像を撮影する。
【0021】
続いて、ステップ130において、前方画像が人の顔の特徴を有するか否かを識別する。つまり、人の顔を識別するソフトウェアにより、眉毛、目、鼻、口および顔の輪郭をそれぞれキャプチャし、ソフトウェア内部の人の顔の特徴のデータベースと照合し、画像が人の顔の特徴を有するか否かを調べ、電子装置の前にユーザがいるか否かを判断する。
【0022】
前方画像が人の顔の特徴を有するときは、所定の時間間隔をおいて前方画像を撮影し続ける(ステップ120)。しかし、前方画像に人の顔の特徴が無いときは、前方画像の撮影時間を記録する(ステップ140)。
【0023】
ステップ150において、前方画像に連続して人の顔が現れない累積時間を計算する。ここで、予め記録しておいた前方画像に人の顔の特徴が無いときの撮影時間に基づき、連続して人の顔が現れない累積時間を計算してもよい。また、前方画像に連続して人の顔が現れない回数に基づき、連続して人の顔が現れない累積時間を計算してもよい。
【0024】
ステップ160において、バックライトがオフされる時間より累積時間が長いか否かを判断する。バックライトをオフする時間は、ユーザインタフェースを介してユーザが設定してもよい。
【0025】
バックライトがオフされる時間より累積時間が短いときは、所定の時間間隔をおいて前方画像を撮影し続ける(ステップ120)。バックライトをオフする時間より累積時間が長いときは、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオフする(ステップ170)。つまり、バックライトモジュールの制御方法100は、電子装置の前にユーザが一定時間いないとき、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオフする。
【0026】
バックライトモジュールは、液晶スクリーンのなかで最も消費電力が大きい部品であるため、電子装置の前にユーザがいないことを識別したときにバックライトモジュールをオフすると、液晶スクリーンの消費電力を大幅に低減させることができる。また、一般に撮影装置の消費電力が液晶スクリーンの消費電力よりもはるかに少ないため、このバックライトモジュールの制御方法100は、撮影装置を起動させる必要があるものの、電子装置全体の消費電力を大幅に低減させることができる。電子装置の電力を電池で供給する場合、バックライトモジュールの制御方法100により消費電力を低減させることができるため、電子装置が使用する電池の寿命を延ばすことができる。
【0027】
また、バックライトモジュールの制御方法100は、ユーザが電子装置の前に戻ると、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオンする(ステップ180)。ユーザが電子装置の前に長時間戻らないときは、電子装置の消費電力をさらに低減させるために撮影装置をオフする(ステップ190)。図2を参照する。図2は、図1の液晶スクリーンのバックライトモジュールをオンし(ステップ180)、撮影装置をオフする(ステップ190)ときの状態を示す流れ図である。液晶スクリーンのバックライトモジュールを再びオンするステップ(ステップ180)と、撮影装置をオフするステップ(ステップ190)とは、以下のステップを含む。
【0028】
ステップ210において、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオフすると、所定の時間間隔をおいて前方画像を撮影する。ステップ220において、前方画像が人の顔の特徴を有するか否かを識別する。
【0029】
ステップ230において、前方画像に顔の特徴が無いとき、前方画像の撮影時間を記録する。ステップ240において、前方画像に連続して人の顔が現れない累積時間を計算する。
【0030】
ステップ250において、撮影装置をオフする時間より前方画像に連続して人の顔が現れない累積時間が長いか否かを判断する。撮影装置をオフする時間は、ユーザインタフェースを介してユーザが設定することができる。
【0031】
撮影装置をオフする時間より前方画像に連続して人の顔が現れない累積時間が短いとき、所定の時間間隔をおいて前方画像を撮影し続ける(ステップ210)。撮影装置をオフする時間より前方画像に連続して人の顔が現れない累積時間が長い場合、撮影装置をオフする(ステップ260)。撮影装置をオフする時間は、バックライトをオフする時間より長い。このように、電子装置の前にユーザが長時間戻らないときに撮影装置をオフすることにより、電子装置全体の消費電力をさらに低減させることができる。
【0032】
しかし、ステップ220を行った後に、前方画像が人の顔の特徴を有すると判断した場合、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオンする(ステップ280)。つまり、ユーザが電子装置の前に戻ったときに、液晶スクリーンのバックライトモジュールを再びオンし、液晶スクリーン上の画像を再び表示させてもよい。
【0033】
また、ステップ280を行う前に、電子装置の前にいる前方ユーザが、先のユーザと同一人物であるか否かを判断する(ステップ270)。そして、前方ユーザが、先のユーザと同一人物であるときにだけ、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオンする(ステップ280)。これにより、電子装置からユーザが離れた後、他のユーザにより電子装置が使用されることを防ぐことができる。ステップ270にて、前方ユーザが先のユーザと同一人物でないときには、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオンせずに、液晶スクリーンの前の前方画像を撮影し続ける(ステップ210)。
【0034】
さらに詳細には、ステップ270において、前方画像の顔の特徴と先の画像の顔の特徴とを比較し、同一人物の顔の特徴の有無により、前方画像の前方ユーザ(電子装置の前にいるユーザ)と先のユーザとが同一人物であるか否かを判断してもよい。先の液晶スクリーンのバックライトモジュール状態がオンであり、前方画像に人の顔の特徴を識別した場合、人の顔の特徴が識別された前方画像を先の画像として保存してもよい。
【0035】
また、ステップ270において、前方画像から前方ユーザの顔部の特徴をキャプチャし、先のユーザの顔部の特徴とキャプチャした前方ユーザの顔部の特徴とを比較することにより、先のユーザと前方ユーザとが同一人物であるか否かを判断してもよい。先の液晶スクリーンのバックライトモジュールがオン状態であり、前方画像に人の顔の特徴が識別された場合、前方画像から人の顔の特徴をキャプチャし、キャプチャした人の顔の特徴を先のユーザの顔部の特徴として保存してもよい。
【0036】
図3を参照する。図3は、本発明の他の実施形態による電子装置300を示す機能ブロック図である。この電子装置は、撮影装置を用いて電子装置の前にユーザがいるか否かを識別し、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオフするか否かを判断する。電子装置300は、撮影装置310、液晶スクリーン320、表示制御ユニット330、識別コマンドのデータベース340および処理ユニット350を含む。撮影装置310は、所定の時間間隔をおいて前方画像を撮影する。液晶スクリーン320は、バックライトモジュール321を含む。バックライトモジュール321は、冷陰極蛍光管バックライトモジュール、発光ダイオードバックライトモジュールまたは他のバックライトモジュールでもよい。識別コマンドのデータベース340は、少なくとも1つの識別コマンドを保存する。処理ユニット350は、識別モジュール351、時間モジュール352およびバックライトオフモジュール353を含む。識別モジュール351は、識別コマンドを利用して前方画像が人の顔の特徴を有するか否かを判断する。つまり、この識別モジュール351は、識別コマンドを利用し、画像の眉毛、目、鼻、口および顔の輪郭をキャプチャし、電子装置300の前にユーザがいるか否かを判断してもよい。時間モジュール352は、前方画像に人の顔の特徴が無いとき、前方画像の撮影時間を記録し、この撮影時間に基づき、前方画像に連続して人の顔の特徴が現れない累積時間を計算する。バックライトオフモジュール353は、累積時間がバックライトをオフする時間より長いとき、表示制御ユニット330によりバックライトモジュール321をオフする。ユーザは、ユーザインタフェース360を介してバックライトをオフする時間を設定してもよい。
【0037】
液晶スクリーン320は、電子装置300のなかでも消費電力が大きい部品であり、バックライトモジュール321は、液晶スクリーン320のなかでも消費電力の大きい部品である。このため、ユーザが電子装置300の前にいないとき、バックライトモジュール321をオフすることにより、液晶スクリーン320の消費電力を大幅に低減させることができる。例えば、バックライトモジュール321が冷陰極蛍光管バックライトモジュールであるとき、バックライトモジュール321の消費電力は、液晶スクリーン320の消費電力の約70〜80%である。そのため、バックライトモジュール321をオフすると、液晶スクリーン320の消費電力を大幅に低減させることができる。
【0038】
また、一般に撮影装置310(例えば、ウェブカメラ)の消費電力は、液晶スクリーン320の消費電力よりもはるかに少ないため、電子装置300は、撮影装置310を起動させる必要があるものの、同じハードウェア構造を有する他の電子装置を使用するより消費電力が少なくなる。そのため、電子装置300の電力供給に電池を使用する場合、電池寿命を延ばすことができる。
【0039】
また、処理ユニット350は、バックライトモジュール321がオフ状態であり、前方画像が人の顔の特徴を有する場合、表示制御ユニット330によりバックライトモジュール321をオンするために用いるバックライトオンモジュール354を含んでもよい。このように、電子装置300の前にユーザが戻ると、電子装置300によりバックライトモジュール321をオンし、液晶スクリーン320の画像を再び表示させることができる。
【0040】
また、処理ユニット350は、前方画像に連続して人の顔が現れない累積時間が撮影装置をオフする時間より長いとき、撮影装置310をオフするために用いる撮影オフモジュール355を含んでもよい。撮影装置をオフする時間は、バックライトをオフする時間より長い。ユーザインタフェース360を介して撮影装置をオフする時間は、ユーザが設定してもよい。これにより、ユーザが電子装置の前に長時間いないとき、消費電力を低減させるために、電子装置300により撮影装置をオフする。
【0041】
また、電子装置300は、電子装置300の前にユーザが戻ったとき、その前方ユーザが先のユーザと同一人物であるか否かを判断し、同一人物であると判断したときにだけバックライトモジュール321をオンする。このため、処理ユニット350は、前方ユーザと先のユーザとを比較し、同一人物であるか否かを判断するために用いる比較モジュール356を含んでもよい。一方、バックライトオンモジュール354は、前方ユーザと先のユーザとが同一人物であると判断したときにだけ、バックライトモジュール321をオンする。このように、先のユーザが電子装置300の前に戻ったときにだけ、バックライトモジュールをオンし、電子装置300が他のユーザに使用されることを防ぐ。
【0042】
詳細には、比較モジュール356は、バックライトモジュール321がオフ状態であり、前方画像が人の顔の特徴を有するとき、先の画像の人の顔の特徴と前方画像の人の顔の特徴とを比較し、同一人物の顔の特徴を有するか否かを判断する。識別モジュール351は、先の前方画像が人の顔の特徴を有することを識別すると、人の顔の特徴を有すると識別した前方画像を先の画像として保存してもよい。バックライトオンモジュール354は、先の画像および前方画像が同一人物の顔の特徴を有する場合、表示制御ユニット330によりバックライトモジュール321をオンする。
【0043】
また、比較モジュール356は、バックライトモジュール321がオフ状態であり、前方画像に人の顔の特徴が識別されたとき、前方画像から前方ユーザの顔部の特徴をキャプチャし、先のユーザの顔部の特徴と前方ユーザの顔部の特徴とを比較し、先のユーザと前方ユーザとが同一人物であるか否かを判断する。識別モジュール351が先の前方画像に人の顔の特徴を識別する場合、人の顔の特徴を識別した前方画像から人の顔の特徴をキャプチャし、先のユーザの顔部の特徴として保存してもよい。バックライトオンモジュール354は、先のユーザと前方ユーザとが同一人物である場合、表示制御ユニット330によりバックライトモジュール321をオンする。
【0044】
尚、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、各構成は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0045】
100 バックライトモジュールの制御方法
300 電子装置
310 撮影装置
320 液晶スクリーン
321 バックライトモジュール
330 表示制御ユニット
340 識別コマンドのデータベース
350 処理ユニット
351 識別モジュール
352 時間モジュール
353 バックライトオフモジュール
354 バックライトオンモジュール
355 撮影オフモジュール
356 比較モジュール
360 ユーザインタフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影装置を起動させるステップと、
所定の時間間隔をおいて前方画像を撮影するステップと、
前記前方画像に人の顔の特徴があるか否かを識別するステップと、
前記前方画像に人の顔の特徴がない場合、前記前方画像の撮影時間を記録するステップと、
前記前方画像に連続して人の顔の特徴が現れない累積時間を計算するステップと、
バックライトをオフする時間より前記累積時間が長いか否かを判断するステップと、
前記バックライトをオフする時間より前記累積時間が長いとき、液晶スクリーンのバックライトモジュールをオフするステップと、を含むことを特徴とするバックライトモジュールの制御方法。
【請求項2】
前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態であり、前記前方画像に人の顔の特徴があるとき、前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールをオンするステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のバックライトモジュールの制御方法。
【請求項3】
前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態のとき、前記撮影装置をオフする時間より前記累積時間が長いか否かを判断するステップと、
前記撮影装置をオフする時間より前記累積時間が長いとき、前記撮影装置をオフするステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のバックライトモジュールの制御方法。
【請求項4】
前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態であり、前記前方画像に人の顔の特徴があるとき、先の画像と前記前方画像とを比較し、同一人物の顔の特徴があるか否かを判断するステップと、
前記先の画像と前記前方画像とを比較し、同一人物の顔の特徴があると判断したときに、前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールをオンするステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のバックライトモジュールの制御方法。
【請求項5】
前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態であり、前記前方画像に人の顔の特徴があるとき、前記前方画像から前方ユーザの顔部特徴をキャプチャするステップと、
先のユーザの顔部特徴と前記前方ユーザの顔部特徴とを比較し、前記先のユーザと前記前方ユーザとが同一人物であるか否かを判断するステップと、
前記先のユーザと前記前方ユーザとが同一人物であるとき、前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールをオンするステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のバックライトモジュールの制御方法。
【請求項6】
所定の時間間隔をおいて前方画像を撮影する撮影装置と、
バックライトモジュールを含む液晶スクリーンと、
表示制御ユニットと、
少なくとも1つの識別コマンドを記憶する識別コマンドのデータベースと、
前記識別コマンドを利用し、前記前方画像が人の顔の特徴を有するか否かを識別する識別モジュールと、前記前方画像に人の顔の特徴が無いとき、前記前方画像の撮影時間を記録し、前記撮影時間を基に、前記前方画像に連続して人の顔の特徴が現れない累積時間を計算する時間モジュールと、を有する処理ユニットと、を備えることを特徴とする電子装置。
【請求項7】
前記処理ユニットは、
前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態であり、前記前方画像が人の顔の特徴を有するとき、前記表示制御ユニットにより前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールをオンするバックライトオンモジュールをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
【請求項8】
前記処理ユニットは、
前記撮影装置をオフする時間より前記累積時間が長いとき、前記撮影装置をオフする撮影オフモジュールをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
【請求項9】
前記処理ユニットは、
前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態であり、前記前方画像が人の顔の特徴を有するとき、先の画像と前記前方画像とが同一人物の顔の特徴を有するか否かを比較して判断する比較モジュールと、
前記先の画像と前記前方画像とが同一人物の顔の特徴を有するとき、前記表示制御ユニットにより前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールをオンするバックライトオンモジュールと、をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
【請求項10】
前記処理ユニットは、
前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールがオフ状態であり、前記前方画像が人の顔の特徴を有するとき、前記前方画像から前方ユーザの顔部の特徴をキャプチャし、先のユーザの顔部の特徴と前記前方ユーザの顔部の特徴とを比較し、前記先のユーザと前記前方ユーザとが同一人物であるか否かを判断する比較モジュールと、
前記先のユーザと前記前方ユーザとが同一人物であるとき、前記表示制御ユニットにより前記液晶スクリーンの前記バックライトモジュールをオンするバックライトオンモジュールと、をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−113330(P2010−113330A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−54911(P2009−54911)
【出願日】平成21年3月9日(2009.3.9)
【出願人】(504429600)緯創資通股▲ふん▼有限公司 (16)
【Fターム(参考)】