説明

バッテリーモジュール

ハウジング内(2)に配置された少なくとも2つのバッテリー(3)と、該少なくとも2つのバッテリー(3)間に配置された少なくとも1つの冷却素子(5)とを有するバッテリーモジュール(1)であって、該冷却素子(5)が少なくとも2つバッテリー(3)により形成された熱を、少なくとも2つのバッテリー(3)間に導き、
前記少なくとも1つの冷却素子(5)は、x軸方向およびy軸方向に、z軸方向よりも大きな広がりを有し、x軸、y軸、およびz軸は直交座標系(15)を形成し、
前記少なくとも1つの冷却素子(5)は、x軸方向および/またはy軸方向に、z軸方向よりも大きな熱伝導度を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念によるバッテリーモジュールに関する。さらに本発明は、バッテリーモジュールシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリー、例えばニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、およびとりわけリチウムイオン電池は種々の装置、例えば自動車、病院またはボーリングマシンに電流を供給する。一般的に複数のバッテリーが1つのハウジングに組み込まれ、これにより1つのバッテリーモジュールを形成する。バッテリーモジュールには、これを容易に冷却液により冷却することができ、比較的大きな電力を、複数のバッテリーモジュールを1つのバッテリーモジュールシステムに組み合わせることにより実現できるという利点がある。
【0003】
通常の技術的適用ではバッテリーモジュールとバッテリーモジュールシステムが、容積単位当たりで、できるだけ大きな電力ないしエネルギーを提供できるようにすべきである。電力ないしエネルギー密度は最大にすべきである。ハウジングに配置されたシリンダ状のバッテリーが公知である。しかしバッテリーの形状がシリンダ状であるので、ハウジング内に自由空間が生じ、そのためハウジング内の空間がバッテリーにより、最大電力密度のために最適に利用されていない。プリズム形、プレート形、または直方体のバッテリーでは、バッテリーモジュールのハウジング内の内部空間が最適に利用される。平坦な外面を有するバッテリーでは、この外面の上にバッテリーを上下にまたは並置して積層することができ、したがって未使用の自由空間が生じない。しかしこの配置構成の問題は、バッテリーモジュール内に密に実装されたバッテリーの冷却である。とりわけリチウムイオン電池では、バッテリー間の温度差が小さいことが必要であり、例えば4Kより小さいことが必要である。さらにリチウムイオン電池では、温度が60℃を上回るべきでない。この理由から、バッテリーの寿命を短縮しないようにし、例えば局所的な過熱による安全上のリスク、すなわち個々のバッテリーの破壊、またはバッテリーモジュール内のバッテリー破壊の連鎖反応を阻止するために十分な冷却が必要である。
【0004】
特許文献1には、プリズム形バッテリー構成体用の冷却構造が示されている。このバッテリー構成体は相互に平行に配置されており、したがって平坦な側面が対向するよう位置決めされている。これら平坦な側面の間には、波打ったリブ状のスペースユニットが配置されており、このスペースユニットは金属製である。波打ったリブ状のスペースバインダが、バッテリー構成体の平坦な側面間に冷却媒体を案内できるようにするため用いられる。この冷却構造の欠点は、平坦な側面間に付加的に自由空間が生じ、そのため構造空間を最適に利用できないことである。さらに通流する液体によりバッテリー構成体を冷却することが必然的に必要になる。
【0005】
特許文献2には、伝熱性の材料からなる板状の冷却リブが間に配置されたプリズム形バッテリーセルが示されている。しかし欠点は、バッテリー間にある冷却リブの熱伝導度が高いので、個々のバッテリーが互いに加熱し合うことがあり、そのためバッテリーの過熱が生じ得ることである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許第1117138号
【特許文献2】米国特許公開第2003/0165734号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるバッテリーモジュールは、ハウジング内に配置された少なくとも2つのバテリーと、該少なくとも2つのバッテリー間に配置された少なくとも1つの冷却素子とを有し、該冷却素子が少なくとも2つバッテリーにより形成された熱を、少なくとも2つのバッテリー間に導き、少なくとも1つの冷却素子は、x軸方向およびy軸方向に、z軸方向よりも大きな広がりを有し、x軸、y軸、およびz軸は直交座標系を形成し、少なくとも1つの冷却素子は、x軸方向および/またはy軸方向に、z軸方向よりも大きな熱伝導度W/mK(Watt/Meter*Kelvin)を有する。
【0008】
冷却素子は、x軸方向および/またはy軸方向に、z軸方向よりも大きな熱伝導度を有する。これにより一般的には板状の冷却素子が、冷却素子の平面の方向に、すなわちバッテリーの外側に向かって、個々のバッテリー間よりも大きな熱伝導度を有する。これにより冷却素子は、とりわけ有利には2つの機能を有する。一方では冷却素子が、x軸、y軸方向に熱伝導度が大きいので、発生した熱をバッテリー間に良好に導くことができる。さらに冷却素子は、z軸方向に熱伝導度が小さいので、個々のバッテリーを相互に熱的に絶縁する。この熱絶縁能力は、密に実装されたバッテリー間の加熱または熱渋滞を阻止する。バッテリー間の中間空間におけるバッテリーから外部への熱輸送は、対応する方向に依存して熱伝導度が異なるため、熱伝導によって良好に行われる。冷却素子は、熱伝導を方向に依存して選択的に調整することができ、これによりx軸およびy軸方向に、すなわち平面の方向に、発生した熱がバッテリーを通して良好かつ迅速に排熱される。
【0009】
とりわけ少なくとも1つの冷却素子の熱伝導度は、x軸方向および/またはy軸方向に、z軸方向よりも2倍から300倍である。とりわけ少なくとも1つの冷却素子の熱伝導度は、x軸方向および/またはy軸方向に、z軸方向よりも40倍から50倍である。したがって熱伝導度は顕著に異なっており、これにより冷却素子は一方ではバッテリー間の熱絶縁に格段に寄与し、他方では冷却素子の平面の方向に非常に高い熱伝導度を有する。
【0010】
別の構成では、少なくとも1つの冷却素子の熱伝導度が、x軸方向および/またはy軸方向で50から500W/mKの間である。とりわけ熱伝導度は、x軸方向および/またはy軸方向に180から200W/mKの範囲である。例えばアルミニウムは、約220W/mKの熱伝導度を有する。これにより冷却素子は非常に良好な熱伝導度を有する。
【0011】
好ましくは少なくとも1つの冷却素子の熱伝導度は、z軸方向に0から70W/mKの間である。とりわけ少なくとも1つの冷却素子の熱伝導度は、z軸方向に約2から10W/mKの間である。プラスチックが例えば約2から3W/mKの熱伝導度を有し、冷却素子はこの方向に非常に小さい熱伝導度を有する。すなわち、有意な熱絶縁能力をすでに有しており、これにより有利には密に実装されたバッテリーの過熱が阻止される。
【0012】
変形実施形態では、少なくとも1つの冷却素子が少なくとも部分的にグラファイト製であり、とりわけ膨張グラファイトからなる特殊グラファイト製である。
【0013】
少なくとも1つの冷却素子は、少なくとも層厚が1cmより小さいプレートとして、例えばシートとして形成されている。冷却素子を層厚の小さい例えば3mmまでのシートとして形成する場合、シートとして形成された冷却素子は、バッテリーモジュールの作製のために非常に簡単に個々のバッテリー間に配置することができ、さらに冷却素子は層厚が小さいのでわずかな空間しか必要としない。これによりバッテリーモジュールは非常に高いエネルギー密度ないし電力密度を有する。
【0014】
さらなる実施形態では、少なくとも2つのバッテリーの表面が、少なくとも1つの冷却素子のある、2つのバッテリー間の中間空間に隣接する部分において平坦である。
【0015】
とりわけ少なくとも1つの冷却素子は、少なくとも1つの冷却素子のある、2つのバッテリー間の中間空間に隣接する部分において、少なくとも2つのバッテリーの表面と少なくとも50%が接触している。一般的に冷却素子は、少なくとも1つの冷却素子のある、2つのバッテリー間の中間空間に隣接する部分において、少なくとも2つのバッテリーの表面と100%またはほぼ100%が接触している。接触は通例、直接的に行われるが、さらなる物質、例えばコンタクトゲルにより間接的に行うこともできる。これによりバッテリーから冷却素子への良好な熱伝導を保証することができ、さらに自由空間が存在しないので、バッテリーモジュール内の内部空間が最適に余すところなく利用される。
【0016】
別の構成では、少なくとも1つの冷却素子が、少なくとも2つのバッテリー間の中間空間を超えて突き出す突起を有しており、この突起において、少なくとも1つの冷却素子から少なくとも2つのバッテリー間に、吸収された熱を上手く排熱することができる。冷却素子に吸収された熱は排熱しなければならない。突起形成の利点は、突起の表面が大きいので、熱を良好に排熱できることである。突起が形成されなければ、冷却素子により吸収された熱を排熱するための表面として、直方体のバッテリー間にある冷却素子の縁部または端部だけが使用される。
【0017】
補充的な変形形態では、ハウジングが、冷却流体をハウジングに流入するための少なくとも1つのインレット開口部と、冷却流体をハウジングから流出するためのアウトレット開口部を有し、少なくとも1つの冷却素子の一部、とりわけ突起を、排熱のために冷却流体と接触させることができる。
【0018】
別の変形形態では、バッテリーはリチウムイオン電池であり、および/または冷却流体は空気、水、グリコールまたはオイル、とりわけシリコーンオイルである。
【0019】
冷却素子により吸収された熱を冷却流体により対流によって排熱する代わりに、吸収された熱を熱放射および/または熱伝導によって吸収することができる。例えばハウジング内には、運動しない静止流体だけをおき、この流体が熱を対流ではなく熱伝導によって排熱するようにすることもできる。流体は熱を吸収することができ、したがって熱ピークを和らげ、バッテリーのバッテリー温度を均一化するのに流体を用いることができる。さらにこの流体を、均一な温度分布を可能にするため、循環だけさせることもできる。
【0020】
バッテリーを流動する冷却流体によって冷却する際には、ハウジング内に流体案内機構を使用することができる。この流体案内機構は流体に渦を形成し、均一な温度分布を可能にする。例えば水、グリコールまたはシリコーンオイルといった流体を使用する場合、この流体を排熱のために用いるのではなく、障害時にバッテリー用の吸収材として機能させるか、またはこの流体が燃焼または爆発を阻止することができる。
【0021】
冷却素子ならびに冷却流体は、冷却のためにだけ用いるのではなく、バッテリーモジュールのバッテリーを最適の動作温度に加熱するためにも用いることができる。冷却流体は好ましくは、電気加熱機構により加熱される。バッテリー管理システムが、バッテリーのバッテリー状態に応じて温度を制御および/または調整し、現在必要な、または存在するバッテリー状態に対応してバッテリーを加熱または冷却する。このために通例は、制御および調整装置および/または少なくとも1つのセンサ、とりわけ温度センサが使用される。
【0022】
好ましくはハウジングは金属製またはプラスチック製である。
【0023】
複数のバッテリーモジュールを備える本発明によるバッテリーモジュールシステムは、上記のバッテリーモジュールを少なくとも1つ含む。
【0024】
以下に本発明の実施例を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】バッテリーモジュールの冷却素子を有し、ハウジングを備えていないバッテリーの斜視図である。
【図2】図1のバッテリーモジュールの概略的縦断面図である。
【図3】バッテリーモジュールシステムの概略的縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1には、バッテリーモジュール1のバッテリー3の斜視図が示されている。バッテリー3はハウジング2内に配置されているが、このハウジング2は図1に図示されていない。バッテリー3は直方体である。直方体バッテリー3のそれぞれの側面の間には、それぞれ1つの冷却素子5が配置されている。冷却素子はプレート6であり、2から3mmの範囲の層厚を有する。容易に変形できるので、とりわけ撓みやすいので、冷却素子5はシート7である。冷却素子5は、選択的に熱伝導するために特殊グラファイトからなる。冷却素子5は、座標系15のx軸およびy軸の方向に、座標系15のz軸の方向よりも40倍から50倍大きな熱伝導度W/mKを有する。x軸およびy軸の方向、すなわち冷却素子5の平面の方向での熱伝導度W/mKは、約180から200W/mKである。平面に対して垂直の方向、すなわち座標系のz軸方向での冷却素子の熱伝導度は、約4から6W/mKである。
【0027】
したがって冷却素子5は、リチウムイオン電池として構成されたバッテリー3に発生する熱を、冷却素子5が配置されたバッテリー間の中間空間8に選択的に導くことができる(図1および2)。これによりバッテリー3に発生した熱は、冷却素子5から冷却素子5の突起9に導かれる。冷却素子5の熱伝導度W/mKが、z軸方向には小さいことにより、冷却素子5は付加的に個々のバッテリー間の絶縁部としても作用する。これによりバッテリーモジュール1内に密に実装されたバッテリー3の過熱を有利には阻止することができる。突起9は、例えば1から4cmの長さでバッテリー3から突き出ている。バッテリーモジュール1内に配置されたバッテリー3を冷却するために、ハウジング2にはインレット開口部10を通って、冷却流体としての空気が流入され、アウトレット開口部11を通ってハウジング2から再び流出される(図2)。ここで冷却流体はバッテリー3に発生する熱を、直接バッテリー3の表面からも、突起9で間接的にも吸収する。バッテリーモジュール1の内部空間には流体案内機構14が配置されている。流体案内機構は例えばプレートとして構成されており、冷却流体に渦を形成し、これによりバッテリー3内での均一な温度分布を可能にするために用いられる。さらに流体案内機構14は、流体の流れ、とりわけ流体の通流方向を制御するために用いられこれにより流体の容積流が、冷却のためのバッテリー3の熱的要求に対応する(図2)。空気が図示しないファンまたはベンチレータにより、インレット開口部に導かれる。
【0028】
複数のバッテリーモジュール1を、1つのバッテリーモジュールシステム12に結合することができる(図3)。個々のバッテリーモジュール1のインレット開口部10およびアウトレット開口部11は、中央の空気供給部、例えばベンチレータに平行に配置される(図3には図示されていない)。例えばそれぞれ6つのリチウムイオン電池4を備えた8つのバッテリーモジュール1を有する自家用車または営業車用のバッテリーモジュールシステム12には、全部で32のリチウムイオン電池4が存在する。これによりモジュール構造によって良好なスケーラビリティが達成される。なぜなら同じバッテリーモジュール1により、種々異なる適用に対して異なる電力を簡単に実現できるからである。バッテリーモジュール1またはバッテリーモジュールシステム12は、例えばハイブリッド車両、電気自動車または電気工具ないしは電動工具に使用することができる。さらに風車用のピッチシステムとしての適用、または太陽電池施設での電流蓄積のための適用も考えられる。
【0029】
全体として本発明のバッテリーモジュール1により格段の利点が得られる。直方体のバッテリー3を使用する場合、バッテリーモジュール1内にこれらを密に実装することができ、これによりバッテリーモジュール1またはバッテリーモジュールシステム12の高い電力密度を実現することができる。冷却素子5の層厚が小さく、熱伝導度に選択性があることにより、バッテリー3間の熱を中間空間8から良好に排熱することができ、さらにバッテリー3を中間空間8で互いに熱絶縁することができる。これにより一方では熱が良好に排熱され、他方では密に実装されたバッテリー3の互いの過熱が阻止される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング内(2)に配置された少なくとも2つのバッテリー(3)と、該少なくとも2つのバッテリー(3)間に配置された少なくとも1つの冷却素子(5)とを有するバッテリーモジュール(1)であって、
該冷却素子(5)が少なくとも2つバッテリー(3)により形成された熱を、少なくとも2つのバッテリー(3)間に導き、
前記少なくとも1つの冷却素子(5)は、x軸方向およびy軸方向に、z軸方向よりも大きな広がりを有し、x軸、y軸、およびz軸は直交座標系(15)を形成するバッテリーモジュールにおいて、
前記少なくとも1つの冷却素子(5)は、x軸方向および/またはy軸方向に、z軸方向よりも大きな熱伝導度を有することを特徴とするバッテリーモジュール。
【請求項2】
少なくとも1つの冷却素子(5)の熱伝導度は、x軸方向および/またはy軸方向に、z軸方向よりも2倍から300倍であることを特徴とする請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項3】
少なくとも1つの冷却素子(5)の熱伝導度は、x軸方向および/またはy軸方向で50から500W/mKの間であることを特徴とする請求項1または2に記載のバッテリーモジュール。
【請求項4】
少なくとも1つの冷却素子(5)の熱伝導度は、z軸方向で0から70W/mKの間であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のバッテリーモジュール。
【請求項5】
少なくとも1つの冷却素子(5)は、少なくとも部分的にグラファイトからなることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載のバッテリーモジュール。
【請求項6】
少なくとも1つの冷却素子(5)は、少なくとも層厚が1cmより小さいプレート(6)として、例えばシート(7)として形成されていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載のバッテリーモジュール。
【請求項7】
少なくとも2つのバッテリー(3)の表面が、少なくとも1つの冷却素子(5)のある、2つのバッテリー(3)間の中間空間(8)に隣接する部分において平坦であることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載のバッテリーモジュール。
【請求項8】
少なくとも1つの冷却素子(5)は、少なくとも1つの冷却素子(5)のある、2つのバッテリー(3)間の中間空間(8)に隣接する部分において、少なくとも2つのバッテリー(3)の表面と少なくとも50%が接触していることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載のバッテリーモジュール。
【請求項9】
少なくとも1つの冷却素子(5)が、少なくとも2つのバッテリー(3)間の中間空間(8)を超えて突き出す突起(9)を有しており、該突起(9)において、少なくとも1つの冷却素子(5)から少なくとも2つのバッテリー(3)間に吸収された熱が良好に排熱されることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載のバッテリーモジュール。
【請求項10】
ハウジング(2)が、冷却流体をハウジング(2)に流入するための少なくとも1つのインレット開口部(10)と、冷却流体をハウジング(2)から流出するためのアウトレット開口部(11)を有し、少なくとも1つの冷却素子(5)の一部、とりわけ突起が、排熱のために冷却流体と接触されることを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載のバッテリーモジュール。
【請求項11】
バッテリーはリチウムイオン電池(4)であり、および/または冷却流体は空気、水、グリコールまたはオイル、例えばシリコーンオイルである。ことを特徴とする請求項10に記載のバッテリーモジュール。
【請求項12】
請求項1から11までのいずれか1項に記載のバッテリーモジュール(1)を少なくとも1つ含むことを特徴とする、複数のバッテリーモジュール(1)を備えるバッテリーモジュールシステム(12)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2012−501058(P2012−501058A)
【公表日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−524291(P2011−524291)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【国際出願番号】PCT/EP2009/059914
【国際公開番号】WO2010/023063
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】