バラストを搭載したモービルクレーン
【課題】可能な限り小型化した状態で上部構造に組み込みできる、バラストを収納するための装置を具えたモービルクレーンを提供する。
【解決手段】バラストを収容するための装置は、垂直に上下移動可能であるとともにバラストを支持するパレット又はベースプレートに連結され、パレット又はベースプレートを上部構造方向に引上げ、そのパレットもしくはベースプレートを上部構造に連結し、又はそのパレットもしくはベースプレートを上部構造から降ろすために、バラストの全重心の下に配置された少なくとも３つの引上げ手段から構成されている。
【解決手段】バラストを収容するための装置は、垂直に上下移動可能であるとともにバラストを支持するパレット又はベースプレートに連結され、パレット又はベースプレートを上部構造方向に引上げ、そのパレットもしくはベースプレートを上部構造に連結し、又はそのパレットもしくはベースプレートを上部構造から降ろすために、バラストの全重心の下に配置された少なくとも３つの引上げ手段から構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、車台と、バラストを収容するための装置を有し車台に回転可能に配置された上部構造と、を具えるモービルクレーンに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
バラストは、クレーンの稼動時には上部構造の後部に配置されるが、モービルクレーンの運搬時には上部構造から取り外され、車台上、又は車台の車軸にかかる重量を考慮し別の運搬車両上に置かれる。このバラストを収容するための装置として多数の装置が知られている。一般に、それら装置は、上部構造に対して直角に配置された油圧シリンダー機構を具えており、その油圧シリンダー機構を、各々のバラスト容器又はバラストパレットを上部構造に持ち上げるために、それら各々のバラスト容器又はバラストパレットに接続することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
この発明は、可能な限り小型化した状態で上部構造に組み込みできる、バラストを収納するための装置を具えたモービルクレーンを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記目的は、この発明に従い、請求項１の特徴によって解決できる。それによると、バラストを収容するための装置は、垂直に上下移動可能であるとともに、バラストを支持するパレット又はベースプレートに連結され、パレット又はベースプレートを上部構造方向に引上げ、そのパレットもしくはベースプレートを上部構造に連結し、又はそのパレットもしくはベースプレートを上部構造から降ろすために、バラストの全重心の下に配置された少なくとも３つの引上げ手段から構成されている。
【０００５】
それら引上げ手段によって、パレット又はベースプレートに設置されたバラストの重心位置が高い場合においても、そのバラストを安定して持ち上げ且つ上下移動でき、さらにそのバラストを地面から持ち上げる場合においても特に有利に行うことができる。
【０００６】
本発明の好適な態様は、独立請求項に続く従属請求項によってもたらされる。従って、突起を上部構造に配置することができ、これによって、上部構造に締結するためにパレットをボルト固定することができる。そのため、仮にバラストを、バランサーを介して上部構造に持ち上げた場合、突起が、バラストを支持するパレットの切り欠きの位置に対応し、それから適合するボルトでパレットに固定できる。
【０００７】
本発明のさらなる好適な態様によれば、引上げ手段は上部構造の回転デッキ内に水平に延在し、且つ多重に張り渡すことができる。多重に、例えば二重にしているので、バラストの昇降動作を、上部構造の長手方向における引上げ手段の対応動作によって、二重で行うことが可能となる。
【０００８】
また本発明によれば、引上げ手段にはチェーン又はロープを用いることができる。
【０００９】
ロープを用いる場合、それらロープを、例えば、５本の個々のロープからなる、８本の平綱に分けることができる。これによりローププーリーのそれぞれ内外径比（D／ｄ比）を極端に小さくすることができるので、それらプーリーブロックを、利用できる構造高さが比較的低い上部構造の回転デッキにも配置できるという利点がある。
【００１０】
また、伸張又は収縮することによって引上げ手段が上下に移動するようにするために、少なくとも１つの油圧シリンダーを上部構造の回転デッキ内に水平に又は僅かに傾斜して配置することができる。このように上部構造の回転デッキに水平又は僅かに傾斜して配置することによって、回転デッキの構造が高くならないようにすることができる。
【００１１】
それぞれの油圧シリンダーは、付随するロープ、プーリーブロック及びバランサーとともに、設置時に回転デッキに挿入可能であり、且つ、回転デッキにボルト留め可能であるアセンブリを形成することが好ましい。４つのバランサーが設けられた実施例にあっては、典型的に、回転デッキの２つの側板の間に側面に沿うようにして設置可能な２つのアセンブリが設けられている。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
図示の実施例を参照しつつ、本発明の特徴、詳細及び利点を詳細に説明する。ここで、図１は、図には一部を示したバラスト収納装置を有する本発明にかかるモービルクレーンの回転デッキの一部を示した図であり、図２は、図１に示したの回転デッキの異なる動作状態を示した図であり、図３は、図１中のバラスト収納装置の要部断面を示した図であり、図４は、図３中のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面を示した図である。
【００１３】
図２には、モービルクレーンの回転デッキ１０を示しており、ここでは、旋回クラウン１２と、ここでは図示しないブームを引き込むための引込みラム１４と、ロープ巻上げウインチ１６とは典型的な方法で製造されている。バラストを収容するための装置１８は、回転デッキ１０に組み込まれている。この装置は、同一の構造を有した２つのユニットからなり、図１では、そのうちの１つのユニットのみ図示している。このユニット１８は、アセンブリとして作られており、回転デッキ１０の２つの側板２０（ここでは１つのみ図示している）の間にその全体を設置することができる。この実施例では、アセンブリ１８は、回転デッキ内に水平に設置された油圧シリンダー２２で構成されている。さらに、水平に延在する２本のロープ２４がローラー３２間で二重に張り渡されている。
【００１４】
図２に示すように、バランサー２６はロープに配置され、ここでは２つのバランサーが示されている。従って、全体では４つのバランサー２６により、対応するバランス収容装置１８が二重化される。
【００１５】
バランサー２６はロープを短縮又は延長することで上下に移動可能である。図１には、それらバランサーを下に降ろした状態を示し、一方図２にはそれらバランサーを上に引き上げた状態を示している。ロープの短縮又は延長は油圧シリンダー２２によって行われる。図１に示すように油圧シリンダー２２が完全に収縮することで、ロープひいてはそのロープ上に配置されたバランサーは完全に降下される。この位置で、それらバランサーは、バラストプレート２７を持ち上げるパレット２７のその面にそれぞれボルトで固定される。油圧シリンダーを外側に押し出すことによって、ロープ２４は引き上げられ、それによりバランサー２６は図２に示す位置に引き上げられる。従って、パレット２７は、回転デッキの真下の位置に移動し、そして締結突起３０をパレットの対応する凹部内に挿入するとともにそのパレットにボルトで締結できる。この位置で、バラストが、操作可能なように上部構造に連結される。また、逆の手順を行うことでバラストを降ろすことができる。
【００１６】
図３及び図４は、バラスト収容装置１８の機構をさらに詳細に示したものである。まず、図３の断面図からは、下側のロープ２４のためのロープガイド部４０を、さらに図４からは、上側のロープのガイドのためのロープガイド４２を確認することができる。図３及び図４では、油圧シリンダー２２は収縮されているので、ロープ２４はこの位置に引き出され、そしてバラストプレート２７は下に降ろされている。油圧シリンダー２２の押し出しに伴って、ロープ２４はローラー３２から巻き解かれ、トラック４０及び４２に沿って移動する。油圧シリンダー２２の動作が完結した後、上側のロープ２４のためのロープガイド部４２を引き出すことができる。
【００１７】
接合位置が４箇所あることから、バラストの重心が高位置の場合においてもバラストを安定して持ち上げることができる。
【００１８】
また、本発明で提案したバラスト操作によれば、有利にバラストを直接地面から持ち上げることができることから、バラストブロック２８の搭載を低位置で行うことができる。
【００１９】
バラストの重量に対応する支持能力を有した運搬車両がある場合には、付加的な補助クレーンを用いることなく、バラストを直接運搬車両の上に降ろすことができる。そして、新しい位置に配備された運搬車両にそのバラストを直接載せることができる。これは、風力発電機の組み立てを行う際に特に有利である。
【００２０】
ロープ２４は、それぞれ５本の単ロープからなる、全体で８本の平綱に分けられている。これによりローププーリー３２の内外径比を極端に小さくすることができるので、それらローププーリー又はプーリーブロック３２を、利用できる構造高さが比較的低い上部構造の回転デッキにも収容することができるという利点がある。
【００２１】
バラスト２７を回転デッキ１０に引き上げる場合、バラストが４箇所の懸架位置に基づき垂直に振動することから、バラストは自動的にセンタリングされることとなる。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】図には一部を示したバラスト収納装置を有する本発明にかかるモービルクレーンの回転デッキの一部を示した図である。
【図２】図１に示したの回転デッキの異なる動作状態を示した図である。
【図３】図１中のバラスト収納装置の要部断面を示した図である。
【図４】図３中のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面を示した図である。
【符号の説明】
【００２３】
１０ 回転デッキ
１２ 旋回クラウン
１４ 引込みラム
１６ ロープ巻上げウインチ
１８ バラスト収容装置
２０ 側板
２２ 油圧シリンダー
２４ ロープ
２６ バランサー
２７ パレット、バラスト
２８ バラストブロック
３０ 締結突起
３２ ローププーリー
４０、４２ ロープガイド
【技術分野】
【０００１】
この発明は、車台と、バラストを収容するための装置を有し車台に回転可能に配置された上部構造と、を具えるモービルクレーンに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
バラストは、クレーンの稼動時には上部構造の後部に配置されるが、モービルクレーンの運搬時には上部構造から取り外され、車台上、又は車台の車軸にかかる重量を考慮し別の運搬車両上に置かれる。このバラストを収容するための装置として多数の装置が知られている。一般に、それら装置は、上部構造に対して直角に配置された油圧シリンダー機構を具えており、その油圧シリンダー機構を、各々のバラスト容器又はバラストパレットを上部構造に持ち上げるために、それら各々のバラスト容器又はバラストパレットに接続することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
この発明は、可能な限り小型化した状態で上部構造に組み込みできる、バラストを収納するための装置を具えたモービルクレーンを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
上記目的は、この発明に従い、請求項１の特徴によって解決できる。それによると、バラストを収容するための装置は、垂直に上下移動可能であるとともに、バラストを支持するパレット又はベースプレートに連結され、パレット又はベースプレートを上部構造方向に引上げ、そのパレットもしくはベースプレートを上部構造に連結し、又はそのパレットもしくはベースプレートを上部構造から降ろすために、バラストの全重心の下に配置された少なくとも３つの引上げ手段から構成されている。
【０００５】
それら引上げ手段によって、パレット又はベースプレートに設置されたバラストの重心位置が高い場合においても、そのバラストを安定して持ち上げ且つ上下移動でき、さらにそのバラストを地面から持ち上げる場合においても特に有利に行うことができる。
【０００６】
本発明の好適な態様は、独立請求項に続く従属請求項によってもたらされる。従って、突起を上部構造に配置することができ、これによって、上部構造に締結するためにパレットをボルト固定することができる。そのため、仮にバラストを、バランサーを介して上部構造に持ち上げた場合、突起が、バラストを支持するパレットの切り欠きの位置に対応し、それから適合するボルトでパレットに固定できる。
【０００７】
本発明のさらなる好適な態様によれば、引上げ手段は上部構造の回転デッキ内に水平に延在し、且つ多重に張り渡すことができる。多重に、例えば二重にしているので、バラストの昇降動作を、上部構造の長手方向における引上げ手段の対応動作によって、二重で行うことが可能となる。
【０００８】
また本発明によれば、引上げ手段にはチェーン又はロープを用いることができる。
【０００９】
ロープを用いる場合、それらロープを、例えば、５本の個々のロープからなる、８本の平綱に分けることができる。これによりローププーリーのそれぞれ内外径比（D／ｄ比）を極端に小さくすることができるので、それらプーリーブロックを、利用できる構造高さが比較的低い上部構造の回転デッキにも配置できるという利点がある。
【００１０】
また、伸張又は収縮することによって引上げ手段が上下に移動するようにするために、少なくとも１つの油圧シリンダーを上部構造の回転デッキ内に水平に又は僅かに傾斜して配置することができる。このように上部構造の回転デッキに水平又は僅かに傾斜して配置することによって、回転デッキの構造が高くならないようにすることができる。
【００１１】
それぞれの油圧シリンダーは、付随するロープ、プーリーブロック及びバランサーとともに、設置時に回転デッキに挿入可能であり、且つ、回転デッキにボルト留め可能であるアセンブリを形成することが好ましい。４つのバランサーが設けられた実施例にあっては、典型的に、回転デッキの２つの側板の間に側面に沿うようにして設置可能な２つのアセンブリが設けられている。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
図示の実施例を参照しつつ、本発明の特徴、詳細及び利点を詳細に説明する。ここで、図１は、図には一部を示したバラスト収納装置を有する本発明にかかるモービルクレーンの回転デッキの一部を示した図であり、図２は、図１に示したの回転デッキの異なる動作状態を示した図であり、図３は、図１中のバラスト収納装置の要部断面を示した図であり、図４は、図３中のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面を示した図である。
【００１３】
図２には、モービルクレーンの回転デッキ１０を示しており、ここでは、旋回クラウン１２と、ここでは図示しないブームを引き込むための引込みラム１４と、ロープ巻上げウインチ１６とは典型的な方法で製造されている。バラストを収容するための装置１８は、回転デッキ１０に組み込まれている。この装置は、同一の構造を有した２つのユニットからなり、図１では、そのうちの１つのユニットのみ図示している。このユニット１８は、アセンブリとして作られており、回転デッキ１０の２つの側板２０（ここでは１つのみ図示している）の間にその全体を設置することができる。この実施例では、アセンブリ１８は、回転デッキ内に水平に設置された油圧シリンダー２２で構成されている。さらに、水平に延在する２本のロープ２４がローラー３２間で二重に張り渡されている。
【００１４】
図２に示すように、バランサー２６はロープに配置され、ここでは２つのバランサーが示されている。従って、全体では４つのバランサー２６により、対応するバランス収容装置１８が二重化される。
【００１５】
バランサー２６はロープを短縮又は延長することで上下に移動可能である。図１には、それらバランサーを下に降ろした状態を示し、一方図２にはそれらバランサーを上に引き上げた状態を示している。ロープの短縮又は延長は油圧シリンダー２２によって行われる。図１に示すように油圧シリンダー２２が完全に収縮することで、ロープひいてはそのロープ上に配置されたバランサーは完全に降下される。この位置で、それらバランサーは、バラストプレート２７を持ち上げるパレット２７のその面にそれぞれボルトで固定される。油圧シリンダーを外側に押し出すことによって、ロープ２４は引き上げられ、それによりバランサー２６は図２に示す位置に引き上げられる。従って、パレット２７は、回転デッキの真下の位置に移動し、そして締結突起３０をパレットの対応する凹部内に挿入するとともにそのパレットにボルトで締結できる。この位置で、バラストが、操作可能なように上部構造に連結される。また、逆の手順を行うことでバラストを降ろすことができる。
【００１６】
図３及び図４は、バラスト収容装置１８の機構をさらに詳細に示したものである。まず、図３の断面図からは、下側のロープ２４のためのロープガイド部４０を、さらに図４からは、上側のロープのガイドのためのロープガイド４２を確認することができる。図３及び図４では、油圧シリンダー２２は収縮されているので、ロープ２４はこの位置に引き出され、そしてバラストプレート２７は下に降ろされている。油圧シリンダー２２の押し出しに伴って、ロープ２４はローラー３２から巻き解かれ、トラック４０及び４２に沿って移動する。油圧シリンダー２２の動作が完結した後、上側のロープ２４のためのロープガイド部４２を引き出すことができる。
【００１７】
接合位置が４箇所あることから、バラストの重心が高位置の場合においてもバラストを安定して持ち上げることができる。
【００１８】
また、本発明で提案したバラスト操作によれば、有利にバラストを直接地面から持ち上げることができることから、バラストブロック２８の搭載を低位置で行うことができる。
【００１９】
バラストの重量に対応する支持能力を有した運搬車両がある場合には、付加的な補助クレーンを用いることなく、バラストを直接運搬車両の上に降ろすことができる。そして、新しい位置に配備された運搬車両にそのバラストを直接載せることができる。これは、風力発電機の組み立てを行う際に特に有利である。
【００２０】
ロープ２４は、それぞれ５本の単ロープからなる、全体で８本の平綱に分けられている。これによりローププーリー３２の内外径比を極端に小さくすることができるので、それらローププーリー又はプーリーブロック３２を、利用できる構造高さが比較的低い上部構造の回転デッキにも収容することができるという利点がある。
【００２１】
バラスト２７を回転デッキ１０に引き上げる場合、バラストが４箇所の懸架位置に基づき垂直に振動することから、バラストは自動的にセンタリングされることとなる。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】図には一部を示したバラスト収納装置を有する本発明にかかるモービルクレーンの回転デッキの一部を示した図である。
【図２】図１に示したの回転デッキの異なる動作状態を示した図である。
【図３】図１中のバラスト収納装置の要部断面を示した図である。
【図４】図３中のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面を示した図である。
【符号の説明】
【００２３】
１０ 回転デッキ
１２ 旋回クラウン
１４ 引込みラム
１６ ロープ巻上げウインチ
１８ バラスト収容装置
２０ 側板
２２ 油圧シリンダー
２４ ロープ
２６ バランサー
２７ パレット、バラスト
２８ バラストブロック
３０ 締結突起
３２ ローププーリー
４０、４２ ロープガイド
【特許請求の範囲】
【請求項１】
車台と、バラストを収容するための装置を有し車台上に回転可能に配置された上部構造と、を具えたモービルクレーンにおいて、
バラストを収容するための装置は、垂直に上下移動可能であるとともに、バラストを支持するパレット又はベースプレートに連結され、パレット又はベースプレートを上部構造方向に引上げ、そのパレットもしくはベースプレートを上部構造に連結し、又はそのパレットもしくはベースプレートを上部構造から降ろすために、バラストの全重心の下に配置した少なくとも３つの引上げ手段を備えることを特徴とするモービルクレーン。
【請求項２】
前記パレットを前記上部構造にボルトで固定可能とするために、前記上部構造に突起を配置した、請求項１記載のモービルクレーン。
【請求項３】
前記引上げ手段は、前記上部構造の回転デッキに略水平に延在し、且つ多重に張り渡された、請求項１又は２記載のモービルクレーン。
【請求項４】
前記引上げ手段にチェーンを用いた、請求項３記載のモービルクレーン。
【請求項５】
前記引上げ手段にロープを用いた、請求項３記載のモービルクレーン。
【請求項６】
前記ロープを、それぞれ５本の単ロープからなる、８本の平綱に分けた、請求項５記載のモービルクレーン。
【請求項７】
伸帳又は収縮することによって引上げ手段を上下に移動させるために、少なくとも１つの油圧シリンダーを上部構造の回転デッキ内に水平に又は僅かに傾斜して配置した、請求項１〜６の何れか１項に記載のモービルクレーン。
【請求項８】
油圧シリンダーとロープとプーリーブロックとバランサーとは、設置時に回転デッキに挿入でき、且つ回転デッキにボルト留めできるアセンブリである、請求項１〜７の何れか１項に記載のモービルクレーン。
【請求項１】
車台と、バラストを収容するための装置を有し車台上に回転可能に配置された上部構造と、を具えたモービルクレーンにおいて、
バラストを収容するための装置は、垂直に上下移動可能であるとともに、バラストを支持するパレット又はベースプレートに連結され、パレット又はベースプレートを上部構造方向に引上げ、そのパレットもしくはベースプレートを上部構造に連結し、又はそのパレットもしくはベースプレートを上部構造から降ろすために、バラストの全重心の下に配置した少なくとも３つの引上げ手段を備えることを特徴とするモービルクレーン。
【請求項２】
前記パレットを前記上部構造にボルトで固定可能とするために、前記上部構造に突起を配置した、請求項１記載のモービルクレーン。
【請求項３】
前記引上げ手段は、前記上部構造の回転デッキに略水平に延在し、且つ多重に張り渡された、請求項１又は２記載のモービルクレーン。
【請求項４】
前記引上げ手段にチェーンを用いた、請求項３記載のモービルクレーン。
【請求項５】
前記引上げ手段にロープを用いた、請求項３記載のモービルクレーン。
【請求項６】
前記ロープを、それぞれ５本の単ロープからなる、８本の平綱に分けた、請求項５記載のモービルクレーン。
【請求項７】
伸帳又は収縮することによって引上げ手段を上下に移動させるために、少なくとも１つの油圧シリンダーを上部構造の回転デッキ内に水平に又は僅かに傾斜して配置した、請求項１〜６の何れか１項に記載のモービルクレーン。
【請求項８】
油圧シリンダーとロープとプーリーブロックとバランサーとは、設置時に回転デッキに挿入でき、且つ回転デッキにボルト留めできるアセンブリである、請求項１〜７の何れか１項に記載のモービルクレーン。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００７−１１９２５１（Ｐ２００７−１１９２５１Ａ）
【公開日】平成１９年５月１７日（２００７．５．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−２８４９７６（Ｐ２００６−２８４９７６）
【出願日】平成１８年１０月１９日（２００６．１０．１９）
【出願人】（５９７１２００７５）リープヘル−ヴェルク エーインゲン ゲーエムベーハー (23)
【氏名又は名称原語表記】Ｌｉｅｂｈｅｒｒ−Ｗｅｒｋ ＥｈｉｎｇｅｎＧｍｂＨ
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年５月１７日（２００７．５．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１０月１９日（２００６．１０．１９）
【出願人】（５９７１２００７５）リープヘル−ヴェルク エーインゲン ゲーエムベーハー (23)
【氏名又は名称原語表記】Ｌｉｅｂｈｅｒｒ−Ｗｅｒｋ ＥｈｉｎｇｅｎＧｍｂＨ
【Ｆターム（参考）】
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