説明

バリヤースキンを有する不織材料

第1効果繊維、第1バインダー繊維、第2バインダー繊維及びバルク繊維を含む不織材料。不織材料は外部スキンを有する第1平面帯、及びバルク帯を有する。第1平面帯は高濃度の第1効果繊維及び第1バインダー繊維を含む。バルク帯は高濃度のバルク帯及び第2バインダー繊維を含む。第1効果繊維は耐火繊維であり得る。

【発明の詳細な説明】
【発明の開示】
【0001】
本発明は一般的に不織の一方の側又は両側に付加された表面スキンを有するかさばったZ方向成分を有する不織材料に関する。
【0002】
熱的、音響絶縁、美的、及び他の作業特色を提供するために、Z−方向厚みを有する材料を求める、自動車、オフィス及び家庭用品、建設及び他のものを含み各種工業の数多くの製品がある。これらの用途の多くにおいて、特定の形態及び硬さに熱成形できる材料であることも求められる。自動車工業において、これらの製品は騒音のような遮蔽用途及び自動車フードライナー及び防火壁における熱障壁に用いられることが多い。これらの自動車材料は、部品に組入れられた美的被覆材料を有し又は有しないが、コアを磨耗などから保護することもできる。家庭及びオフィス用品及び建設用途においては、これらの材料は、外部装飾材料が付加された構造要素として用いられることも多い。
【0003】
更に、これらの及び他の工業では、材料は費用効果的態様でこれらの特性を提供することが求められる。バリヤー特性は、高レベルの性能を生じるが、基体に重要なコストを導入もする特定の繊維及び又は材料を用いることによって最もよく達成する。特に、容量のある厚み基体において、シールド材料へのこれらの材料の僅かなパーセントの導入でさえ全体の基質への重要なレベルのコストを導入し得る。このために、特別の表面層を有する複合体がしばしばこれらのバリヤー特性を提供するために用いられる。一例は、容量のある低コストコア材料への高コストの薄層であるが高度に有効な特別の材料ラミネートである。生成する組成物はより均質な組成物より低価であるが、追加の処理工程の必要性及びスキン層の潜在的離層のような不利益がある。
【0004】
本発明は、先行技術に対する代案である。所望の垂直配置帯に局在する材料の各種所望の特性を提供する異なる官能帯を有する不織材料である。不織材料の一の側に「スキン」を作るために用い得る低融解繊維は特に材料の側に局在し得る。このスキンの形成は、大気と不織材料の内部との間にバリヤーを提供でき、より円滑でより審美的な心地よい表面を提供でき、かつ摩損及び吸音のような他の作業特性を改良できる。熱防御の場合には、材料は、材料スキンの低空気透過性のために、酸素欠乏になり及び耐炎性を容易にし得る。本発明は、低融解繊維が量において優れた成果を最大にするだけでなく、特定の成形デザインに成果を最大にするために局所化することもできるため優れた成形性能を有する。優れた音吸収は、コアより低い空気透過性で不織に明確なスキンを作ることによって達成される。容積の大きいコアと同一の化学特性の低融解繊維を用いることによって、本質的に単一のリサイクル材料が達成できる。これらの利点の全ては、存在する製品と比較して競争的コスト及び重量で達成される。
【0005】
図面の簡単な説明
本発明のこれらの及び他の特色、観点及び利点は、後の説明、請求の範囲及び添付の図面から一層明らかになるであろう。
【0006】
図1は、本発明の不織材料の一態様の拡大断面を示し、及び、
図2は、本発明の不織材料を形成するための方法を実施する機械の図を示す。
【0007】
詳細な説明
図面及び特に図1において、本発明の態様を示す不織材料100の拡大断面図が示されている。図示されているように、一般に不織材料100は、第1バインダー繊維121、第1効果繊維122、第2バインダー繊維131、及びバルク繊維133を含む。
【0008】
ここに用いられるように、バインダー(binder)繊維は、他の繊維と接着又は結合を形成する繊維である。バインダー繊維は熱活性化される繊維を含み得る。熱活性化バインダー繊維の例は、低融解繊維のように低温で融解できる繊維であり、コア及び低いさや融解温度を有するさや(sheath)繊維、等である。1の態様では、バインダー繊維はポリエステルコア及び低融解温度さやのさや繊維である。不織材料100における第2バインダー繊維131として熱活性化バインダー繊維131を用いる利点は、材料が自動車フードライナー、エンジンコンパートメントカバー、天井タイル、オフィスパネル等に用いる部品形態に後に成形できることである。
【0009】
ここに用いられるように、効果(effect)繊維は、表面近くに集中して利点があり得る任意の付加繊維である。これらの効果繊維は表面に色又は機能性を付与するために用い得る。
【0010】
バルク(bulking)繊維は、不織材料のZ方向に容量を提供する繊維であり、不織材料100の平面次元から垂直方向に伸びる。バルク繊維のタイプには、フィラメント当り高デニールの繊維(フィラメント当り5デニール又はそれ以上)、高捲縮繊維、中空充填繊維等を含む。これらの繊維は、材料に質量と容積を与える。バルク繊維133として用いられる繊維の例には、ポリエステル、ポリプロピレン、及び木綿、更には他の低コスト繊維が含まれる。
【0011】
不織材料100は、第1平面帯120及びバルク平面帯130を含む。第1平面帯120は不織材料100の外表面に位置する第1境界面101及び、第1境界面101よりバルク平面帯130の近くに位置する内部境界面111aを有する。バルク平面帯130は、不織材料100の外表面に位置する第2境界面104及び第2境界面104より防火平面帯120の近くに位置する内部境界面111bを有する。不織材料100は単一材料(unitary material)であり、かつ2つの帯の境界は層の描写を示さないが、単一材料内の領域を表す。不織材料100は単一材料であり、第1平面帯120及びバルク平面帯130は一緒になった目立たない別個の層ではなく、各種の個別繊維は第1平面帯120及びバルク平面帯130の両者に生じる。図1はバルク平面帯130よりZ−方向に小さな厚みがある第1平面帯120として示しているが、2つの帯の相対的厚みは図示したのとは異なり得る。
【0012】
第1平面帯120は第1バインダー繊維121、第1効果繊維122、第2バインダー繊維131、及びバルク繊維133を含む。然し、第1平面帯120は、主として第1バインダー繊維121及び第1効果繊維122を含む。そうして第1平面帯120は、バルク平面帯130より高い濃度の第1バインダー繊維121を有することができ、及び第1平面帯120はバルク平面帯130より大きい濃度の第1効果繊維122を有し得る。更に、第1平面帯120における繊維の分布は、第1バインダー繊維121及び第1効果繊維122の濃度が第1平面帯120の内部境界面111aよりこの帯の第1境界面101においてより高いものである。更に、第1効果繊維122及び第1バインダー繊維121の濃度が第1境界面101から該帯の内部境界面111aにZ軸に沿って傾斜して低下することが好ましい。
【0013】
バルク平面帯130も第2バインダー繊維121、第1効果繊維122、第2バインダー繊維131、及びバルク繊維133を含む。然し、バルク平面帯130は主として第2バインダー繊維131及びバルク繊維133を含む。そうしてバルク平面帯130は第1平面帯120より高い濃度の第2バインダー繊維131を有することができ、バルク平面帯120は第1平面帯120より高い濃度のバルク繊維132を有し得る。更に、バルク平面帯130の繊維の分布は、該帯の内部境界面111bより第2境界面104においてバルク繊維133の濃度が高いようである。更に、バルク繊維133の濃度が第2境界面からZ軸に沿って該帯の内部境界面111bに傾斜して低下することが好ましい。
【0014】
更に図1に関して、本発明の1態様は、第1境界面101に沿った第1スキン110を含む。第1スキン110は第1バインダー繊維121を含み、第1バインダー繊維121は半硬スキン121内に融解結合している。第1スキン110は第1効果繊維122、第2バインダー繊維131、及びバルク繊維133をも含み得る。然し、第1スキン110は第1効果繊維122又は第1バインダー繊維121より少ない量の第2バインダー繊維131又はバルク繊維133を含む。
【0015】
ここで図2において、図1から不織材料100を形成する方法を示すダイアグラムが示されている。図2に示されているように、エヤレイ(air lay)装置400は、繊維の違いを利用して、Z−方向に変るそれぞれのタイプの繊維の濃度で収集ベルト430上に繊維を置く。これは収集ベルト430上に置かれるときに不織材料100の面に垂直である。本発明を形成するこの方法に満足であることがわかった市場で入手できる装置は、オーストリア、リンツ(linz)のFehrerAGによる「K−12HIGH−LOFT RANDOM CARD」である。
【0016】
更に図2において、1態様では、不織材料における繊維の濃度の変更は異なるデニールを有するタイプの繊維によって達成でき、これは主として異なる位置で収集ベルト430に繊維を集めることで生じる。繊維は収集ベルト430の移動方向と同一方向に収集ベルト430に沿って放出される。大きいデニールの繊維は、収集ベルト430に落ちる前に、小さいデニールの繊維より移動して収集ベルト430に落ちる傾向がある。そうして、大きいデニールの繊維より小さいデニールの繊維の濃度が収集ベルト430の近くになり易い。また、小さいデニールの繊維より収集ベルト430から遠くに大きいデニールの繊維が高濃度になる傾向がある。このような態様において、第1バインダー繊維121及び第1効果繊維122は、第2バインダー繊維131及びバルク繊維132よりフィラメント当りのデニールが小さい。
【0017】
不織材料における繊維の良好な分布は、約1〜約4デニールのデニール範囲を有する第1バインダー繊維121、約1〜約4デニールのデニール範囲を有する第1効果繊維122、約4デニールより大きいデニールを有する第2バインダー繊維131、及び約4デニールより大きいデニールを有するバルク繊維133によって達成できることがわかった。各種繊維のデニールの選定は、第1帯120(第1バインダー繊維121及び第1効果繊維122)と主としてバルク帯130の繊維(第2バインダー繊維131及びバルク繊維133)との間のデニールの差が不織材料100の繊維の所望の分布及び傾斜を創りだすのに十分である。1の態様では、主としてバルク帯130における繊維のデニールの間の差は、主として第1帯120における繊維のデニールの少なくとも約2倍(2X)のデニール又はそれ以上である。
【0018】
図1及び2において、第1バインダー繊維121、第1効果繊維122、第2バインダー繊維131、及びバルク繊維133を開き、適当な割合でブレンドし、及びシリンダー420に配る。シリンダー420は回転し、ブレンドした繊維を回収ベルト430に投じ、そこで投与パターンから落ちるに応じて繊維を回収する。シリンダー420の紡糸回転は、回収ベルト430に止まる前に、回収ベルト430の移動方向において小デニールの繊維より大デニールの繊維がより遠くへ移動するよう傾向がある。従って、回収ベルト430に回収される繊維のウエブは、Z−方向に回収ベルト430の近くにより小さいデニールの繊維の濃度がより大きくなり、かつZ−方向に回収ベルト430から離れるとより大きいデニールの繊維の濃度がより大きくなる。
【0019】
更に図1及び2に関し、不織材料100において、第1バインダー繊維121、及び第1効果繊維122は不織ウエブの低い又は第1境界面101に又は近くに最大濃度点を有し易く、不織ウエブの上部又は第2境界面104に対して最大濃度から徐々に低下する。バルク繊維133は典型的に不織ウエブの上部又は第2境界面104における又は近くに最大濃度点以上の最大濃度点を有し、不織ウエブの低い又は第1境界面101に対して最大濃度から徐々に低下する。不織材料100の第1平面帯120及びバルク平面帯130を作り出すのは装置400によるこの分配である。
【0020】
更に図1及び2に関し、不織ウエブが形成された後、加熱されて第1バインダー繊維121は第1効果繊維122の少なくとも一部と少なくとも部分的に融解結合し、かつ第2バインダー繊維131はバルク繊維133の少なくとも一部と少なくとも部分的に融解結合する。
【0021】
図1に示した不織材料100の態様において、加熱工程に続いて、不織ウエブの第1境界面101を、カレンダー又は加熱ベルトのような熱処理に付し、これは不織ウエブの第1境界面101における第1バインダー繊維121を第1効果繊維122と共に融解させてスキン面を形成する。第1境界面101に形成されるスキン面は第1スキン110である。第1スキン110は、主として第1バインダー繊維121で形成される第1スキン110を作って、不織材料100において第1効果繊維122を用いることなく達成することもできることに留意すべきである。第1境界面101において材料の融解して第1スキン110を形成すると、融解スキンのない類似の材料と比較して、減少した空気透過性、改良された音吸収性、及び改良された磨耗抵抗性の材料を作り出す。
【0022】
図1において、第1効果繊維122に用いることができる数多くの各種のタイプの繊維がある。これには色の繊維を含み、不織材料100に所望の美的外観を与える。これらの効果繊維122は、化学抵抗(chemical resistant)繊維(ポリフェニレンサルファイド及びポリテトラフロロエチレンなど)、湿分抵抗(moisture resistant)繊維(ポリテトラフロロエチレン及びポリエステルのような局部的に処理した材料など)、耐火繊維(fire retardant)等のような作業繊維をも含み得る。
【0023】
ここに用いるように、耐火繊維は、ISO4589−1で定められる制限酸素(Limiting Oxygen)インデックス(ISO)値が20.95又はそれ以上を有する繊維を意味する。耐火繊維のタイプは、限定されるものではないが、火抑制(fire suppressant)繊維及び燃焼抵抗(combustion resistant)繊維を含む。耐火繊維は、火源を抑制する傾向のある態様で消費することによってLOIに合致する繊維である。火を抑制する1の方法において、火抑制繊維はハロゲン化ガスのような気体生成物を消費中に発する。火抑制繊維の例には、モダクリル、PVC、ハロゲン化局所処理した繊維等が含まれる。燃焼抵抗繊維は、熱に曝したときに消費抵抗によってLOIに合致する繊維である。燃焼抵抗繊維の例には、VISIL(R)マークで販売されるレーヨンのようなシリカ含浸レーヨン、部分酸化ポリアクリロニトリル、ポリアラミド、炭素、メタ−アラミド、メラミン等が含まれる。
【実施例】
【0024】
本発明の1の例において、不織材料は、次のものを含む4の繊維のブレンドから形成された。
【0025】
1)1〜2デニール低融解ポリエステルである第1バインダー繊維の約10重量%;
2)2デニールのモダクリルである火抑制繊維の約20%及び、3.5デニールのガラス含浸レーヨン及び2デニールの部分酸化ポリアクリロニトリルの両者を含む火抑制繊維の約40%を含む耐火繊維の形態の第1効果繊維の約60重量%;
3)4デニール及び10デニールの低融解ポリエステルである第2バインダー繊維の約10重量%;及び
4)15デニールのポリエステルであるバルク繊維の約15重量%〜約20重量%。
【0026】
この繊維を開き、ブレンドし、FehrerAGによる「K−12 HIGH−LOFT RANDAM CARD」を用いて不織材料100を形成した。特に、繊維はK−12の収集ベルトに沈積する。繊維を回収した後、不織ウエブを約160℃に加熱する。結合した不織ウエブを冷却し、次いでウエブを大量の第1バインダー繊維及び耐火第1効果繊維を含むウエブの側にカレンダー掛けする。カレンダー工程は不織ウエブの第1境界面101で第1バインダー繊維を半硬スキンに融解結合して耐火スキンとする。生成する不織材料は平方ヤード当り約7〜約10オンスの重量を有する。生成する不織材料において、耐火第1効果繊維は、少なくとも40%の不織材料をまとめ、バルク繊維及び第2バインダー繊維と比較すると第1バインダー繊維及び耐火第1効果繊維の少なくとも2倍である。
【0027】
本発明の第2の例において、次のものを含む4種の繊維から不織材料が形成された。
【0028】
1)1デニールの低融解ポリエステル繊維である第1バインダー繊維の約25重量%;
2)ほぼ等しく分割した4デニールの低融解ポリエステル繊維及び10デニールの低融解ポリエステル繊維である第2バインダー繊維の約20重量%;及び
3)15デニールのポリエステルバルク繊維であるバルク繊維の約55重量%。
【0029】
繊維を開放し、ブレンドし、FehrerAGによる「K−12 HIGH−LOFT RANDAM CARD」を用いて不織材料100を形成した。特に、繊維はK−12の収集ベルトに沈積する。繊維を回収した後、不織ウエブを約160℃に加熱する。結合した不織ウエブを冷却し、次いでウエブを大量の第1バインダー繊維を含むウエブの側にカレンダー掛けする。カレンダー工程は不織ウエブの第1境界面で第1バインダー繊維を半硬スキンに融解結合して耐火スキンとする。生成する不織材料は平方ヤード当り約7〜約10オンスの重量を有する。
【0030】
本発明の第2例は、通気性、吸音性、摩耗抵抗について試験し、同一材料であるがスキン層がない不織と比較した。吸音性はASTM E1050(ISO10534−2)によって試験し、通気性はASTM D−734によって試験し、かつマーチンデール(Martindale)磨耗はASTM D−4966によって試験した。試験の結果は下の表に示す。物品Aはスキンのない不織材料であり、かつ物品Bはスキンのある不織材料である。
【表1】

【0031】
表1から判るように、スキンは吸音性を改良し、通気性を減少し、かつ磨耗抵抗性を改良する。
【0032】
前述した例ではスクエアヤード当り約7〜10オンスの重量を有する不織材料について記載したが、この重量は不織材料の最終用途によって変り得る。例えば、不織材料の重量は、不織材料が天井タイル工業に用いられる場合には、約7〜15オンスパースクエアヤードに変えることができる。更に、不織材料の重量は、自動車工業で用いられる場合には、約15〜35オンスパースクエアヤードに変えることができる。不織材料の約7〜10オンスパースクエアヤードの重量に使用はマットレス工業により適している。
【0033】
本発明は、特定の好ましい態様について詳細に説明したが、他の態様も可能である。従って、添付する請求の範囲の精神及び範囲は、ここに含まれる好ましい態様の記載に限られない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の不織材料の一態様の拡大断面を示す図。
【図2】本発明の不織材料を形成するための方法を実施する機械を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1バインダー繊維、
バルク繊維、及び
第2バインダー繊維を包含する不織材料であって、
不織材料は一元材料であり、
第1境界面及び内部境界面で定められ、一部の第1バインダー繊維及びバルク繊維を含む第1平面帯;
第2境界面及び該内部境界面で定められ、一部の第1バインダー繊維、第2バインダー繊維、及びバルク繊維を含むバルク平面帯;
第1境界面において、第1バインダー繊維を包含する第1スキンを有し;
該第1バインダー繊維の濃度は該第1平面帯において該バルク平面帯における第1バインダー繊維の濃度より高く、かつ第1バインダー繊維の濃度は第1境界面から内部境界面に傾斜して低下し;及び
該バルク繊維の濃度は該第2平面帯においてバルク平面帯におけるバルク繊維の濃度より高く、かつバルク繊維の濃度は第2境界面から内部境界面に傾斜して低下する、不織材料。
【請求項2】
第1バインダー繊維、
バルク繊維、及び
第2バインダー繊維を包含する不織材料であって、
不織材料は一元材料であり、
第1境界面及び内部境界面によって定められ、一部の第1バインダー繊維及び第2バインダー繊維を含む第1平面帯;
第2境界面及び該内部境界面によって定められ、一部の第1バインダー繊維及び第2バインダー繊維及びバルク繊維を含むバルク平面帯;
第1境界面において第1バインダー繊維を包含する第1スキンを有し;
該第1平面帯における該第1バインダー繊維の濃度は該バルク平面帯における第1バインダー繊維の濃度より高く、かつ第1バインダー繊維の濃度は第1境界面から内部境界面に傾斜して低下し、かつ
該第2バインダー繊維の濃度は該第2平面帯においてバルク平面帯における第2バインダー繊維の濃度よりより高く、かつ第2繊維の濃度は第2境界面から内部境界面に傾斜して低下する不織材料。
【請求項3】
第1平面帯がバルク繊維の一部を含み、該バルク繊維の濃度は該第1平面帯において第1平面帯におけるバルク繊維の濃度より高く、かつバルク繊維の濃度は第2境界面から内部境界面に傾斜して低下する請求項2に記載の不織材料。
【請求項4】
第1バインダー繊維、
第1効果繊維、
バルク繊維、及び
第2バインダー繊維を包含する不織材料であって、
不織材料は一元材料であり、
第1境界面及び内部境界面で定められ、一部の第1バインダー繊維、第1効果繊維、及びバルク繊維を含む第1平面帯;
第2境界面及び該内部境界面で定められ、一部の第1バインダー繊維、第2バインダー繊維及びバルク繊維を含むバルク平面帯;
第1境界面において第1バインダー繊維及び第1効果繊維を包含する第1スキンを有し、
該第1平面帯における第1バインダー繊維の濃度は該バルク平面帯における第1バインダー繊維の濃度より高く、かつ第1バインダー繊維の濃度は第1境界面から内部境界面に傾斜して低下し、かつ
該バルク繊維の濃度は該第2平面帯においてバルク平面帯におけるバルク繊維の濃度より高く、かつバルク繊維の濃度は第2境界面から内部境界面に傾斜して低下する、不織材料。
【請求項5】
第1バインダー繊維、
第1効果繊維、
バルク繊維、及び
第2バインダー繊維を包含する不織材料であって、
不織材料は一元材料であり、
第1境界面及び内部境界面によって定められ、一部の第1バインダー繊維、第1効果繊維、及び第2バインダー繊維を含む第1平面帯;
第2境界面及び該内部境界面によって定められ、かつ一部の第1バインダー繊維、第2バインダー繊維、及びバルク繊維を含むバルク平面帯;
第1境界面における第1スキンであって第1バインダー繊維及び第1効果繊維を包含する第1スキンを有し;
該第1平面帯における該第1バインダー繊維の濃度は該バルク平面帯における第1バインダー繊維の濃度より高く、かつ第1バインダー繊維の濃度は第1境界面から内部境界面に傾斜して低下し、及び
該第2バインダー繊維の濃度は該第2平面帯においてバルク平面帯における第2バインダー繊維の濃度より高く、かつ第2バインダー繊維の濃度は第2境界面から内部境界面に傾斜して低下する、不織材料。
【請求項6】
第1平面帯はバルク繊維の一部を含み、バルク繊維の濃度は該バルク平面帯において第1平面帯におけるバルク繊維の濃度より高く、バルク繊維の濃度は第2境界面から内部境界面に傾斜して低下する請求項2に記載の不織材料、請求項5に記載の不織材料。
【請求項7】
第1バインダー繊維、
第1効果繊維、
バルク繊維、及び
第2バインダー繊維を包含する不織材料であって、
不織材料は一元材料であり、
第1境界面及び内部境界面によって定められ、一部の第1バインダー繊維、第1効果ー繊維、及びバルク繊維を含む第1平面帯;
第2境界面及び該内部境界面によって定められ、一部の第1効果繊維、第2バインダー繊維、及びバルク繊維を含むバルク平面帯;
第1境界平面において第1バインダー繊維及び第1効果繊維を包含する第1スキンを有し、
該第1平面帯における第1効果繊維の濃度は該バルク平面帯における第1効果繊維の濃度より高く、かつ第1効果繊維の濃度は第1境界面から内部境界面に傾斜して低下し;及び
該バルク繊維の濃度は該第2平面帯においてバルク平面帯におけるバルク繊維より高く、かつバルク繊維の濃度は第2境界面から内部境界面に傾斜して低下する、不織材料。
【請求項8】
平面帯が一部の第1バインダー繊維を含み、該第1バインダー繊維の濃度は該第1平面帯においてバルク平面帯における第1バインダー繊維の濃度より高く、かつ第1バインダー繊維の濃度は第1境界面から内部境界面に傾斜して低下する請求項7に記載の不織材料。
【請求項9】
第1バインダー繊維、
第1効果繊維、
バルク繊維、及び
第2バインダー繊維を包含する不織材料であって、
不織材料は一元材料であり、
第1境界面及び内部境界面で定められ、一部の第1バインダー繊維、第1効果繊維及び第2バインダー繊維を含む第1平面帯;
第2境界面及び該内部境界面によって定められ、一部の第1効果繊維、第2バインダー繊維、及びバルク繊維を包含する第バルク平面帯;
第1境界面において第1バインダー繊維及び第1効果繊維を包含する第1スキンを有し、
該第1平面帯における第1効果繊維の濃度は該バルク平面帯における第1効果繊維の濃度より高く、かつ第1効果繊維の濃度は第1境界面から内部境界面に傾斜して低下し;及び
該第2バインダー繊維の濃度は該第2平面帯においてバルク平面帯における第2バインダー繊維の濃度より高く、かつ第2バインダー繊維の濃度は第2境界面から内部境界面に傾斜して低下する不織材料。
【請求項10】
平面帯が一部の第1バインダー繊維を含み、該第1バインダー繊維の濃度が第1平面帯においてバルク平面帯における第1バインダー繊維の濃度より高く、かつ第1バインダー繊維の濃度は第1境界面から内部境界面に傾斜して低下する請求項9に記載の不織材料。
【請求項11】
第1平面帯が一部のバルク繊維を含み、該バルク繊維の濃度が該バルク平面帯において第1平面帯におけるバルク繊維の濃度より高く、かつバルク繊維の濃度が第2境界面から内部境界面に徐々に低下する請求項9に記載の不織材料。
【請求項12】
平面帯が第1バインダー繊維の一部を含み、該第1バインダー繊維の濃度が該第1平面帯においてバルク平面帯における第1バインダー繊維の濃度より高く、かつ第1バインダー繊維の濃度が第1境界面から内部境界面に傾斜して低下する請求項1に記載の不織材料。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−540870(P2008−540870A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−512327(P2008−512327)
【出願日】平成18年5月3日(2006.5.3)
【国際出願番号】PCT/US2006/017092
【国際公開番号】WO2006/124305
【国際公開日】平成18年11月23日(2006.11.23)
【出願人】(599060788)ミリケン・アンド・カンパニー (65)
【氏名又は名称原語表記】Milliken & Company
【Fターム(参考)】